JP3820718B2 - 光受信器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信に用いられる光受信器に関し、特に、光信号の強度を監視するための監視手段を備えた光受信器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光信号の強度監視手段を有する光受信器として、図4に示す構成のものが知られていた。この光受信器は、受光素子であるフォトダイオードPDと、強度監視手段を構成している平滑コンデンサC、プリアンプ2、モニター回路4と、信号処理手段を構成している電流/電圧変換回路6、プリアンプ8、メインアンプ10、データ生成回路12、クロック抽出回路14とを備えて構成されている。
【0003】
受光素子であるフォトダイオードPDのカソードと電源Vccの間に抵抗Rが接続され、フォトダイオードPDのカソードとグランド端子の間に平滑コンデンサCが接続され、フォトダイオードPDのアノードに電流/電圧変換回路6が接続されている。
【0004】
強度監視手段では、光信号の強度に応じてフォトダイオードPDのカソードに発生する変化電圧を平滑コンデンサCで直流電圧に平滑化し、この直流電圧をプリアンプ2で増幅してモニター回路4で監視する。
【0005】
信号処理手段では、フォトダイオードPDのアノードに生じる電流を電流/電圧変換回路6で電圧信号に変換し、この電圧信号をプリアンプ8とメインアンプ10で増幅し、増幅された電圧信号に基づいて、データ生成回路12がデジタルデ−タを生成すると共にクロック抽出回路14が光信号中の同期信号を生成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の光受信器では次のような問題があった。
抵抗Rは、フォトダイオードPDの受光感度を設定するためのバイアス設定機能と、光信号に応じてフォトダイオードPDに流れる電流を電圧信号に変換するための電圧降下素子としての機能とを兼ねている。したがって、強度監視手段中のモニター回路4の監視感度を高めるために抵抗Rの値を大きくした場合には、フォトダイオードPDのバイアス電流が減少してその受光感度が低下してしまい、逆に、フォトダイオードPDの受光感度を上げるために抵抗Rの値を小さくした場合には、監視感度が低下する。
【0007】
このため、徒に抵抗Rの値を設定することはできず、前記強度監視手段と信号処理手段が共に広ダイナミックレンジの光信号を最適処理し得るように、抵抗Rの値を最適調整することが困難で、設計の自由度が低いという問題があった。また、抵抗Rの値を精密に調整する必要があるため、高価な抵抗が必要になるという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題を克服するためになされたものであり、広ダイナミックレンジの光信号を強度監視手段と信号処理手段で最適処理し得えるようにした光受光器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光信号を受光し電気信号に変換して出力する受光手段と、前記受光手段から出力される電気信号を平滑化する平滑化手段と、平滑化手段で平滑化された電気信号を対数変換して出力する対数変換手段とを有する光受信器であって、前記平滑化手段で平滑化される信号を増幅する相互に増幅率が異なる複数個の増幅手段と前記複数個の増幅手段の一つの出力信号を前記対数変換手段に順に供給する切替え手段とを備える構成とした。
光受信器は、切換え信号を提供する制御部と、前記対数変換手段からの対数変換された電気信号がオーバーフローの状態にあるか否かを調べ、前記オーバーフローしていない電気信号が前記複数個の増幅手段のうちのどの増幅手段に対応するかを前記切換え信号に基づいて判定するオフセット計算回路とを備え、前記切替え手段は、前記制御部の前記切換え信号に従って前記出力信号を前記対数変換手段に順に供給する
光受信器では、前記複数個の増幅器の増幅率の比が約10であることが好ましい。
光受信器は、カレントミラー回路をさらに備え、前記受光手段が前記カレントミラー回路の一方の接点に接続され、前記平滑化手段が前記カレントミラー回路の他方の接点に接続され、前記受光手段に流れる電流に比例した電流が、前記カレントミラー回路を介して前記平滑化手段に流れる。
光受信器は、前記対数変換手段の出力に対し、前記光信号の入力強度と前記受光手段との非線形特性を補償する演算処理を行う演算手段を備えることができる。
【0010】
また、本発明は、光信号を受光し電気信号に変換して出力する受光手段と、前記受光手段から出力される電気信号を平滑化する相互に異なる値の複数個の抵抗を有する平滑化手段と、平滑化手段で平滑化された電気信号を対数変換して出力する対数変換手段とを有する光受信器であって、前記平滑化手段は前記複数の抵抗の一を順に選択する切替え手段を備える構成とした。
光受信器は、切換え信号を提供する制御部と、前記対数変換手段からの対数変換された電気信号がオーバーフローの状態にあるか否かを調べ、前記オーバーフローしていない電気信号が前記複数個の抵抗段のうちのどの抵抗に対応するかを前記切換え信号に基づいて判定するオフセット計算回路と備え、前記切替え手段は、前記制御部の前記切換え信号に従って前記複数の抵抗の一を順に選択する。
光受信器では、複数個の抵抗の抵抗値の比が約10であることが好ましい。
光受信器は、カレントミラー回路をさらに備え、前記受光手段が前記カレントミラー回路の一方の接点に接続され、前記平滑化手段が前記カレントミラー回路の他方の接点に接続され、前記受光手段に流れる電流に比例した電流が、前記カレントミラー回路を介して前記平滑化手段に流れることが好ましい。
光受信器は、前記対数変換手段の出力に対し、前記光信号の入力強度と前記受光手段との非線形特性を補償する演算処理を行う演算手段を備えることができる。
【0011】
【作用】
受光手段から出力される電気信号を平滑化手段で平滑化し、平滑化手段で平滑化された電気信号を対数変換手段で対数変換することにより、光信号の強度を監視するための監視用信号を出力する。更に、対数変換手段より出力される信号に応じて切替え手段が、増幅率の相互に異なる複数個の増幅手段の一つの出力、または抵抗値の相互に異なる複数個の抵抗のうちの一つに生じる平滑化信号を対数変換手段に供給させることにより、広ダイナミックレンジの光信号に対応する監視用信号を対数変換手段に出力させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光受信器の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1(a)は、第1の実施の形態の光受信器の構成を示す回路図である。同図において、本光受信器は、光信号hνを検出するための光検出部A1と、光検出部A1の出力を信号処理するための信号処理部A2と、光検出部A1の出力に基づいて光信号hνの強度を監視するための監視部A3とを備えている。
【0014】
光検出部A1は、正電源Vccに接続されカレントミラー回路を構成するpnpトランジスタTr1,Tr2と、pnpトランジスタTr1のベース・コレクタにカソードが接続された受光素子としてのフォトダイオードPDとを備えて構成されている。
【0015】
フォトダイオードPDは、高周波の光信号hνに対応するためにはPINフォトダイオード、比較的低周波の光信号hνの場合にはアバランシェフォトダイオードが用いられている。カレントミラー回路を構成するpnpトランジスタTr1,Tr2の各エミッタサイズが所定比率(例えば、1:1)に設定されており、これにより、フォトダイオードPD及びpnpトランジスタTr1のコレクタに流れる電流i1と、pnpトランジスタTr1のコレンクタに流れる電流i2が常に一定の比例関係になっている。
【0016】
信号処理部A2は、フォトダイオードPDのアノードに接続された電流/電圧変換回路16と、プリアンプ18、メインアンプ20、データ生成回路22、クロック抽出回路24を備えて構成されている。フォトダイオードPDのアノードに生じる電流i1を電流/電圧変換回路6で電圧信号に変換し、この電圧信号をプリアンプ18とメインアンプ20で増幅し、増幅された電圧信号に基づいて、データ生成回路22がデジタルデ−タDを生成すると共にクロック抽出回路24が光信号中の同期信号CLKを生成する。
【0017】
監視部A3は、pnpトランジスタTr2のコレクタとグランド端子GND間に接続されたコンデンサC及び抵抗Rを備えている。コンデンサCと抵抗Rは、pnpトランジスタTr2のコレクタから出力される電流i2の変化を直流電圧VRCに平滑化する平滑回路として機能し、夫々の容量値と抵抗値は、光信号hνの周波数に対応した時定数となるように決められている。
【0018】
尚、光信号hνの周波数が十分に高く、それに応じて電流i2の周波数も十分に高い場合には、配線や素子の寄生容量などでコンデンサCの機能を代替えしてもよい。即ち、コンデンサCを省略し、寄生容量と抵抗Rで平滑回路の機能を発揮させるようにしてもよい。
【0019】
更に、監視部A3は、相互の増幅率が異なる電圧増幅器26,28,30と、開閉素子としてのアナログスイッチ32,34,36と、サンプルホールド回路38、A/D変換器40、対数変換回路42、オフセット計算回路44、D/A変換器46及び制御部48を備えて構成されている。
【0020】
電圧増幅器26,28,30の各増幅率は、1倍、10倍、100に設定されており、抵抗RとコンデンサCの両端に発生する電圧VRCを各増幅率で増幅して出力する。
【0021】
図2は、各電圧増幅器26,28,30の入出力特性を示している。即ち、1倍の増幅率に設定されている電圧増幅器26は、曲線L1に示すように、電圧VRCに換算して約−12dB〜+2dBの光信号を線形増幅可能に設定され、10倍の増幅率に設定されている電圧増幅器28は、曲線L2に示すように、電圧VRCに換算して約−22dB〜−18dBの光信号を線形増幅可能に設定され、100倍の増幅率に設定されている電圧増幅器30は、曲線L3に示すように、電圧VRCに換算して約−32dB〜−18dBの光信号を線形増幅可能に設定されている。
【0022】
したがって、電圧増幅器26は、高強度の光信号の入射に対して最適な増幅率、電圧増幅器28は、それより低強度の光信号の入射に対して最適な増幅率、電圧増幅器30は、更にそれより低強度の光信号の入射に対して最適な増幅率となるように設定されている。
【0023】
アナログスイッチ32,34,36は、制御部48からの切換え制御信号SWに従って一つだけが導通状態となり、他は非導通状態となるように独立排他的にオン・オフ動作して、電圧増幅器26,28,30の何れか一つの出力電圧をサンプルホールド回路38へ伝送する。
【0024】
但し、A/D変換器40のアナログ・デジタル変換速度に同期して順次に切換え制御信号SWが供給されることにより、アナログスイッチ32,34,36が順番に切換えられ、更に、この切換え動作が繰り返されるようになっている。即ち、A/D変換器40のアナログ・デジタル変換速度がTAD、アナログスイッチ32,34,36を順番に切換える期間をTSWとすると、TAD≦TSWに設定し、更に、所定周期T(=3×TSW)で切換え動作が繰り返えされる。
【0025】
サンプルホールド回路38は、アナログスイッチ32,34,36が切換えられるのに同期して電圧増幅回路26,28,30の各出力電圧を一時的に保持し、その間にA/D変換器40が、電圧増幅回路26,28,30の各出力電圧を夫々所定ビット数nのデジタルデータDnに変換して出力する。
【0026】
A/D変換器40の変換可能範囲(最大入力スパン)は、電圧増幅器26,28,30の夫々の下限出力電圧と最大出力電圧(飽和電圧)との範囲内でアナログ・デジタル変換し得るように設定されている。
【0027】
対数変換回路42は、nビットのデータDnを対数圧縮することにより、より少ないビット数m(m<n)のデータDmに変換して出力する。即ち、nビットのデータDnと実質的に同じ情報量を有するデータDmを、より少ないビット数mで実現している。また、この対数変換により、デシベル(dB)表示用のデータDmを形成している。
【0028】
オフセット計算回路44は、前記の周期T毎に対数変換回路42から出力されるデータDmのうち、上位(MSB)の2ビットのデータを調べることにより、オーバーフローの状態となっているデータDmの有無を調べ、オーバーフローしていないデータDmが何れの電圧増幅器26,28,30に対応しているか判定する。尚、データDmと電圧増幅器26,28,30との対応関係は、制御部48からアナログスイッチ32,34,36へ供給する切換え信号SWの供給周期TSWに基づいて判定している。
【0029】
そして、電圧増幅器26,28,30の出力電圧に対応する3個のデータDmのうち、オーバーフロー状態に無く且つ最も大きな値を示すデータDmを有意なデータと判断する。更に、図1(b)のデータ構造に示すように、対数変換回路42から出力されるmビットのデータDmの上位(MSB)に、その有意なデータDmに対応する電圧増幅器26,28,30の一つを特定するための2ビットのデータ(0,0)、(0,1)、(1,0)の何れか一つを付加し、全体としてm+2ビットのデータDoutにして、D/A変換回路46とデジタル出力端子Qへ出力させる。
【0030】
より詳細に説明すると、オフセット計算回路44は、前記の周期T毎に、電圧増幅器26,28,30の夫々の出力電圧に対応する3個のデータDm(26),Dm(28),Dm(30)を調べる。例えば、図2において、光信号の強度が−15dBであった場合に、増幅率が100倍の電圧増幅器30に対応するデータDm(30)は殆どオーバーフローの状態となり、増幅率が1倍の電圧増幅器26に対応するデータDm(26)は極めて小さな値となり、増幅率が10倍の電圧増幅器28に対応するデータDm(28)が最も有意な値となる。
【0031】
そこで、オーバーフロー状態に無く且つ最も大きな値を示すデータDm(28)を最も有意なデータと判断し、更に、対数変換回路42から出力されるmビットのデータDm(28)の上位(MSB)に電圧増幅器28を特定するための2ビットのデータ(0,1)を付加し、全体としてm+2ビットのデータDoutにしてD/A変換回路46とデジタル出力端子Qへ出力させる。
【0032】
また、判定の結果、データDm(26)が有意な場合には、対数変換回路42から出力されるmビットのデータDm(26)の上位に電圧増幅器26を特定するための2ビットのデータ(1,0)を付加して出力させる。また、データDm(30)が有意な場合には、対数変換回路42から出力されるmビットのデータDm(30)の上位に電圧増幅器30を特定するための2ビットのデータ(0,0)を付加して出力させる。
【0033】
このように、電圧増幅器26,28,30の夫々のダイナミックレンジが約10dB程度であるのに対し、オフセット計算回路44を設けたことにより、電圧増幅器26,28,30全体でカバーする約−30dB〜+2dBの広ダイナミックレンジの光信号に対応可能な構造を実現している。更に、電圧増幅器26,28,30を特定するための2ビットのデータを(0,0)、(0,1)、(1,0)にしたことにより、D/A変換回路46とデジタル出力端子Qへ出力される前記m+2ビットのデータDoutを、約−30dB〜+2dBの範囲内で連続したデータにすることができる。
【0034】
更に、フォトダイオードPDをpnpトランジスタTr1,Tr2で構成されるカレントミラー回路に接続し、光信号hνの検出によってフォトダイオードPDに流れる電流i1を信号処理部A2に供給し、電流i1に比例した電流i2を監視部A3へ供給するようにしたので、信号処理部A2と監視部A3のバイアス条件を独立に設計することができる。このため、図4に示した従来の光受信器中の抵抗Rのような精密な調整が不要となり、また、高価な抵抗が不要となる。
【0035】
尚、電圧増幅器26,28,30は、複数個の演算増幅器(オペアンプ)が一体封止された集積回路装置(IC)を用いてもよい。また、アナログスイッチ32,34,36も、複数個のアナログスイッチを一体封止した集積回路装置(IC)を用いてもよい。
【0036】
更に、前記の抵抗RとコンデンサCが平滑回路として十分に機能し、A/D変換器40が高速でアナログ・デジタル変換可能な場合には、サンプルホールド回路38を省略してもよい。
【0037】
更にまた、対数変換回路42とオフセット計算回路44及び制御部48をマイクロコンピュータ(MPU)で構成してもよい。
【0038】
また、3個の電圧増幅器26,28,30により、光信号hνのダイナミックレンジを3分割して処理する場合を述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも2個以上の電圧増幅器を備えて、光信号hνのダイナミックレンジを複数分割して処理するようにしてもよい。
【0039】
また、図1中の出力端子Qに出力されるデータDoutを演算処理するための演算部が設けられれており、光信号hνの入力強度とフォトダイオードPDとの非線形特性を補償するための演算処理を行うようになっている。即ち、この演算部はマイクロコンピュータで実現され、光信号hνの入力強度とフォトダイオードPDとの非線形特性を補償するためのプログラムを実行することで、データDoutをデジタル演算処理し、前記の非線形性を補償している。
【0040】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の光受信器の第2の実施の形態を図3を参照して説明する。尚、図3において、図1と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
【0041】
図3において、第1の実施の形態と本実施の形態の光受信器では、監視部A3の構成が異なっている。図3において、本実施の形態の監視部A3では、カレントミラー回路を構成する一方のpnpトランジスタTr2のコレクタとサンプルホールド回路38の間に、一個の電圧増幅器50が接続されている。
【0042】
更に、電圧増幅器50の入力接点には、3個のアナログスイッチ52,54,56の一方の接点が接続され、各アナログスイッチ52,54,56の他方の接点とグランド端子GND間には、抵抗R1,R2,R3とコンデンサC1,C2,C3が接続されている。
【0043】
抵抗R1,R2,R3の各抵抗値の比は、R1:R2=1:10、R2:R3=1:10、R1:R3=1:100に設定されている。各抵抗R1,R2,R3に夫々並列接続されているコンデンサC1,C2,C3は、電流i2の周波数に対して十分な平滑化効果を発揮し得る容量値に設定されている。そして、制御部40から出力される切替え制御信号SWにより、アナログスイッチ52,54,56を独立排他的にオン・オフ動作させ、pnpトランジスタTr2のコレクタに発生する電圧VRCを電圧増幅器50に入力させている。
【0044】
尚、監視部A3の残余の部分と、光検出部A1と信号処理回路A2については、第1の実施の形態と同じ構成となっている。
【0045】
次に、監視部A3の動作を説明する。電圧増幅器50の電圧増幅率は一定であるが、その入力電圧VRCは、切替え制御信号SWによってアナログスイッチ52のみが導通になると図2中の曲線L1、アナログスイッチ54のみが導通になると曲線L2、アナログスイッチ56のみが導通になると曲線L3と等価な変化をする。したがって、入力電圧VRCを電圧増幅器50で増幅することにより、電圧増幅器50の出力電圧は図2と実質的に同等になる。
【0046】
そして、電圧増幅器50の出力電圧が後段のサンプルホールド回路38に供給されるため、本実施の形態の監視部A3は、第1の実施形態と同様の動作をすることとなり、広ダイナミックレンジの光信号に対応した強度監視が可能となる。
【0047】
尚、図3中のコンデンサC1,C2,C3は、抵抗R1,R2,R3のうちの最小値の抵抗について、電流i2の周波数に対して十分な平滑効果を有する容量値に設定しておけば、この容量値を有するコンデンサを電圧増幅器50の入力接点とグランド端子GND間に1個接続するだけでよく、3個のコンデンサC1,C2,C3を省略することができる。
【0048】
また、サンプルホールド回路38が電圧増幅機能を有するものであれば、電圧増幅器50を省略することができる。
【0049】
また、3個の抵抗R1,R2,R3により、光信号hνのダイナミックレンジを3分割して処理する場合を述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも2個以上の抵抗を備えて、光信号hνのダイナミックレンジを複数分割して処理するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、対数変換手段より出力される信号に応じて切替え手段が、増幅率の相互に異なる複数個の増幅手段の一つの出力、または抵抗値の相互に異なる複数個の抵抗のうちの一つに生じる平滑化信号を対数変換手段に供給するようにしたので、広ダイナミックレンジの光信号に対応する最適な監視用信号を得ることができる。
【0051】
また、受光手段をカレントミラー回路の一方の接点に、平滑化手段をカレントミラー回路の他方の接点に接続し、受光手段に流れる電流に比例した電流をカレントミラー回路を介して平滑化手段に流す構成にしたため、受光手段を信号処理手段に接続し、平滑化手段を含む監視手段で光信号の強度を監視することで、信号処理手段と監視手段を実質的に別体の手段とすることができる。このため、監視手段と信号処理手段を夫々広ダイナミックレンジの光信号を最適処理し得るように設計することができ、設計の自由度を向上させることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光受信器の構成と、監視部の動作を説明するための説明図である。
【図2】監視部内に設けられている電圧増幅器の入出力特性を示す説明図である。
【図3】第2の実施の形態の光受信器の構成を説明するための説明図である。
【図4】従来の光受信器の構成を説明するための説明図である。
【符号の説明】
PD…ホトダイオード、Tr1,Tr2…pnpトランジスタ、26〜30,50…電圧増幅器、32〜36,52〜56…アナログスイッチ、R,R1〜R3…抵抗、C,C1〜C3…コンデンサ、38…サンプルホールド回路、40…A/D変換器、42…対数変換回路、44…オフセット計算回路、46…D/A変換器、48…制御部。

Claims (8)

  1. 光信号を受光し電気信号に変換して出力する受光手段と、
    前記受光手段から出力される電気信号を平滑化する平滑化手段と、
    前記平滑化手段で平滑化された電気信号を対数変換して出力する対数変換手段とを有する光受信器であって、
    前記平滑化手段で平滑化される信号を増幅する、相互に増幅率が異なる複数個の増幅手段と、
    前記複数個の増幅手段の一つの出力信号を前記対数変換手段に順に供給する切替え手段と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  2. 光信号を受光し電気信号に変換して出力する受光手段と、
    前記受光手段から出力される電気信号を平滑化する、相互に異なる値の複数個の抵抗を有する平滑化手段と、
    前記平滑化手段で平滑化された電気信号を対数変換して出力する対数変換手段とを有する光受信器であって、
    前記平滑化手段は前記複数の抵抗の一を順に選択する切替え手段備えることを特徴とする光受信器。
  3. 切換え信号を提供する制御部と、
    前記対数変換手段からの対数変換された電気信号がオーバーフローの状態にあるか否かを調べ、前記オーバーフローしていない電気信号が前記複数個の増幅手段のうちのどの増幅手段に対応するかを前記切換え信号に基づいて判定するオフセット計算回路と
    を備え、
    前記切替え手段は、前記制御部の前記切換え信号に従って前記出力信号を前記対数変換手段に順に供給する、ことを特徴とする請求項1に記載された光受信器。
  4. 切換え信号を提供する制御部と、
    前記対数変換手段からの対数変換された電気信号がオーバーフローの状態にあるか否かを調べ、前記オーバーフローしていない電気信号が前記複数個の抵抗段のうちのどの抵抗に対応するかを前記切換え信号に基づいて判定するオフセット計算回路と
    を備え、
    前記切替え手段は、前記制御部の前記切換え信号に従って前記複数の抵抗の一を順に選択する、ことを特徴とする請求項2に記載された光受信器。
  5. 前記複数個の増幅器の増幅率の比が約10であることを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  6. 複数個の抵抗の抵抗値の比が約10であることを特徴とする請求項2に記載の光受信器。
  7. カレントミラー回路をさらに備え、
    前記受光手段が前記カレントミラー回路の一方の接点に接続され、
    前記平滑化手段が前記カレントミラー回路の他方の接点に接続され、
    前記受光手段に流れる電流に比例した電流が、前記カレントミラー回路を介して前記平滑化手段に流れることを特徴とする請求項1又は2に記載の光受信器。
  8. 前記対数変換手段の出力に対し、前記光信号の入力強度と前記受光手段との非線形特性を補償する演算処理を行う演算手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光受信器。
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