JP6682815B2 - 光受信器及び信号強度モニタ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光受信器及び光受信信号の信号強度モニタ方法に関する。
従来、サーバ間通信の伝送容量のボトルネックを解決すべく、光伝送容量が40Gbps又は100Gbpsに拡張された光トランシーバが知られている。IEEEは、このような光トランシーバの光伝送の規格として、IEEE802.3ba及びIEEE802.3bgを定めている(非特許文献1及び2参照)。
上述した光トランシーバ(光送受信器)の光受信器(光受信部)においては、デジタル診断モニタ機能(DDM:Digital Diagnostic Monitoring)により、光トランシーバが受信している光信号の信号強度が取得される(例えば特許文献1参照)。より詳細には、光トランシーバが受信した光信号が受光素子において電気信号に変換され、当該電気信号の強度がADC(Analog-to-digital converter)においてアナログ/デジタル(AD)変換され、当該変換後のデジタル信号から信号強度が取得される。当該取得された光信号の信号強度に基づき、光通信の状態及び光トランシーバの内部の動作状態がリアルタイムで監視・診断される。
特開2006−54507号公報
IEEE Std 802.3ba Media Access Control Parameters, Physical Layers, and Management Parametersfor 40 Gb/s and 100 Gb/s Operation IEEE Std 802.3bg-2011 PhysicalLayer and Management Parameters for Serial 40 Gb/s EthernetOperation Over Single-Mode Fiber
光受信器では、例えば、ADCにおいて生成される信号(デジタル信号)とAD変換前のアナログ信号に対応する信号強度とが予め対応付けられており、ADCにおいて生成された信号に基づき信号強度が導出される。ここで、信号強度の測定精度を担保する観点から、同一のデジタル値に対応付けられた信号強度の範囲(量子化誤差)は極力狭くされることが好ましい。しかしながら、信号強度が小さい場合には、同一のデジタル値に対応付けられた信号強度の範囲が広くなってしまい、信号強度を精度良く測定することができない。例えば、ADCの分解能を上げることによって、信号強度が小さい場合においても、同一のデジタル値に対応付けられた信号強度の範囲を狭く(量子化誤差を小さく)することができる。しかし、ADCの分解能を上げた場合にはADCが大型化するので、光受信器の小型化の観点から好ましくない。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、光受信器の小型化を図りながら信号強度を精度良く取得することができる光受信器及び信号強度モニタ方法に関する。
本発明はその一側面として光受信器に関する。この光受信器は、互いに異なる光信号をそれぞれ電流信号に変換する複数の受光素子と、該複数の電流信号それぞれに対応した複数のモニタ電流信号の一を選択するマルチプレクサと、を有する光受信モジュールと、複数の抵抗値を設定可能な抵抗素子を有し、マルチプレクサが選択した一のモニタ電流信号を該抵抗素子により電圧信号に変換する変換回路と、電圧信号から光信号の強度を決定するMCUと、を備える。
本発明はその一側面として光信号の強度のモニタ方法に関する。このモニタ方法は、互いに異なる光信号をそれぞれ電流信号に変換する複数の受光素子と、該複数の電流信号それぞれに対応した複数のモニタ電流信号の一を選択しするマルチプレクサと、を有する光受信モジュールの光信号の強度のモニタ方法であって、複数の光信号それぞれを電流信号に変換する工程と、複数の電流信号それぞれに応じたモニタ電流信号を生成する工程と、マルチプレクサが複数のモニタ電流信号の一を選択する工程と、マルチプレクサによる一のモニタ電流信号の選択に対応して抵抗素子の抵抗値を設定する工程と、マルチプレクサによって選択された一のモニタ電流信号を抵抗素子によって電圧信号に変換する工程と、電圧信号から光信号の強度を決定する工程と、を含む。
本発明によれば、光受信器の小型化を図りながら受信信号の信号強度を精度良く取得することができる。
第1実施形態に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。 図1の光受信器における各構成を説明するための図である。 PDのバイアス電圧毎の、PD電流と信号強度との関係を示すグラフである。 PDのチャネル毎のADC出力値の一例を示す表である。 ルックアップテーブルの一例を示す図である。 変換回路における抵抗値の周期的変化を示すグラフである。 抵抗値の設定処理を示すフローチャートである。 PDのバイアス電圧が30Vの場合の、PD電流と信号強度との関係を示すグラフである。 第2実施形態における抵抗値の時間変化を示すグラフである。 第2実施形態における抵抗値の設定処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態における抵抗値の設定処理の他の例を示すフローチャートである。 変形例に係る光受信器における各構成を説明するための図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明はその一側面として光受信器に関する。この光受信器は、互いに異なる光信号をそれぞれ電流信号に変換する複数の受光素子と、該複数の電流信号それぞれに対応した複数のモニタ電流信号の一を選択するマルチプレクサと、を有する光受信モジュールと、複数の抵抗値を設定可能な抵抗素子を有し、マルチプレクサが選択した一のモニタ電流信号を該抵抗素子により電圧信号に変換する変換回路と、電圧信号から光信号の強度を決定するMCUと、を備える。
この光受信器では、受光素子において光信号が電流信号に変換され、変換回路において抵抗素子により当該電流信号が電圧信号に変換される。また、MCUにおいて、電圧信号の値から、光信号の信号強度が導出される。そして、変換回路の抵抗素子の抵抗値は複数の抵抗値から設定可能とされている。抵抗素子の抵抗値に応じて、変換回路から出力される電圧信号の大きさは決まる。すなわち、抵抗素子の抵抗値が大きくされることにより、変換回路における電流-電圧変換時の増幅率が大きくなる。上述したように、例えば、変換回路から出力される電圧信号が小さい場合には、同一のデジタル値に対応付けられた信号強度の範囲が広くなってしまい、信号強度を精度良く測定することができない。この点、本発明のように抵抗素子の抵抗値が調整可能とされることにより、例えば受光素子から出力される電流信号が小さい場合であっても、抵抗素子の抵抗値を大きくすることにより電圧信号を大きくすることができる。これにより、光信号の信号強度を適切に導出することができ、信号強度を精度良く取得することができる。また、抵抗値が調整されることによって信号強度の適切な導出が実現されているので、ADCの分解能を上げること等が必要とならない。このため、光受信器が大型化することを回避することができる。以上のように、複数の抵抗値を設定可能な抵抗素子により電流-電圧変換が行われる構成を採用することにより、光受信器の小型化を図りながら信号強度を精度良く取得することができる。
また、MCUは、複数の抵抗値毎に、電圧信号と光信号の強度を対応付けるテーブルを有し、該テーブルと、電圧信号に基づいて、複数の受光素子のそれぞれによって変換される光信号の強度を導出する強度導出部を更に備えていてもよい。当該テーブルを用いることにより、電圧信号のデジタル値に基づき、簡易に、光信号の信号強度を導出することができる。また、抵抗値が変わると、電圧信号と信号強度との対応関係が変わるが、抵抗値毎に異なるテーブルを用いることによって、信号強度を精度良く取得することができる。
また、MCUは、アナログデジタルコンバータを更に有し、抵抗素子の抵抗値は、アナログデジタルコンバータが電圧信号をデジタル信号に変換するときの量子化誤差が所定の範囲内となるように受光素子毎に設定されていてもよい。このように量子化誤差を考慮して受光素子毎に抵抗値を設定することにより、複数の受光素子のそれぞれの特性の個体差に応じてアナログデジタルコンバータの分解能を大きくすることを回避して信号強度の測定精度を担保することができる。従って、例えば、アナログデジタルコンバータの分解能を10ビットから12ビットに大きくすることを回避することで、小型のアナログデジタルコンバータを採用することができ、光受信器の小型化に寄与することができる。
また、抵抗素子は、複数の抵抗値として、第1の抵抗値及び該第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値が設定可能であり、抵抗素子の抵抗値を第1の抵抗値に設定して得られた電圧信号が所定の値よりも小さい場合には、抵抗素子の抵抗値を第2の抵抗値に設定して電圧信号を取得してもよい。電圧信号が小さい場合には、正確な信号強度を取得することができていないおそれがある。この点、電圧信号が所定の値よりも小さい場合に、比較的大きい第2の抵抗値が抵抗素子の抵抗値として設定されることにより、変換回路から出力される電圧信号を大きくして信号強度を導出することができる。このことにより、信号強度を精度良く取得することができる。
また、複数の受光素子のそれぞれについて電圧信号を取得するときに、複数の受光素子のうち最初に電圧信号を取得する受光素子において、抵抗素子の抵抗値を第1の抵抗値に設定して得られた電圧信号が所定の値よりも小さい場合には、抵抗素子の抵抗値を第2の抵抗値に設定し、複数の受光素子のうち2番目以降に電圧信号を取得する受光素子において、抵抗素子の抵抗値を第2の抵抗値のみに設定してもよい。これにより、一つのch当たりのデジタル値の取得回数を減少させてアラーム信号の送信要否に必要な時間を短縮し、より早くアラーム信号を発出することができる。
本発明はその一側面として光信号の強度のモニタ方法に関する。このモニタ方法は、互いに異なる光信号をそれぞれ電流信号に変換する複数の受光素子と、該複数の電流信号それぞれに対応した複数のモニタ電流信号の一を選択しするマルチプレクサと、を有する光受信モジュールの光信号の強度のモニタ方法であって、複数の光信号それぞれを電流信号に変換する工程と、複数の電流信号それぞれに応じたモニタ電流信号を生成する工程と、マルチプレクサが複数のモニタ電流信号の一を選択する工程と、マルチプレクサによる一のモニタ電流信号の選択に対応して抵抗素子の抵抗値を設定する工程と、マルチプレクサによって選択された一のモニタ電流信号を抵抗素子によって電圧信号に変換する工程と、電圧信号から光信号の強度を決定する工程と、を含む。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかる光受信器の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る光トランシーバの構成を示す図である。光トランシーバ1は、例えば1300nm帯の互いに異なる4波長を使用して2芯双方向で光信号を送受信する40ギガビット光トランシーバであり、外部装置(ホストコントローラ)60に対して活線挿抜可能なモジュールである。なお、本実施形態では光トランシーバ1は40ギガビット光トランシーバとして説明するが、光トランシーバ1は100ギガビット光トランシーバであってもよい。このような光トランシーバの外形、端子配置、電気的特性、及び光学的特性に関する規格は、例えば、MSA(Multi-Source Agreement)規格のQSFP+(Quad SmallForm Factor Pluggable)やCFP(100G Form-factor Pluggable)あるいはCFP2,CFP4等によって規定されている。
図1に示されるように、光トランシーバ1は、プリント基板10と、光送信モジュール20と、光受信モジュール30と、を備えている。
光受信モジュール30は、外部より受信した40Gbps多重化光信号を4つの10Gbps電気信号に変換して出力する。光受信モジュール30から出力された電気信号は、CDR(Clock Data Recovery)(図示せず)に入力されてクロックとデータとが分離された後に、ホストコントローラ(外部装置)60に出力される。
光受信モジュール30は、光分波器31と、PD(Photo Diode)32と、TIA(Trans-Impedance Amplifier)33とを有している。光分波器31は、外部より受信した一つの多重化光信号を4つの光信号に分離する。分離された4つの光信号は、それぞれ互いに異なる波長(λ1,λ2,λ3,λ4)を持っている。各光信号の伝送レートは、例えば、10Gbpsであり、それが多重化されることで多重化光信号の伝送レートは、40Gbpsとなる。当該光分波器31としては、例えば誘電体多層膜フィルタ又は回析格子等の光学素子を用いることができる。分離された4つの光信号はPD(Photo Diode)32に入力される。
PD32は、後述するバイアス電源13からバイアス電圧を供給されて、光信号に応じた電気信号を出力する受光素子である。より詳細には、PD32は、光信号を受信し該光信号を電流信号に変換して出力する受光素子である。PD32としては、例えばAPD(Avalanche Photo Diode)又はPINダイオード等が用いられる。PD32は、集積された4つのPD32a〜32dを含んで構成されている。PD32a〜32dには、それぞれ、光分波器31によって分けられた互いに異なる4つの光信号のうち、1つの光信号が入力される。
TIA33は、PD32から入力された電流信号をインピーダンス変換するとともに増幅し、電圧信号として出力するICである。
光送信モジュール20は、互いに独立した4つの10Gbps電気信号をそれぞれ波長の異なる光信号に変換し、さらに、それら4つの光信号を1つの多重化光信号に多重化(合波)して出力する。光送信モジュール20は、LD(Laser Diode)22と、光合波器21とを有している。
LD22は、後述するLD変調増幅部12から信号配線を介して供給される駆動信号に応じて駆動される発光素子である。LD22は、光送信モジュール20の内部に集積された4つのLD22a〜22dを含んで構成されている。LD22a〜22dは、それぞれ波長の異なる光信号を光合波器21に出力する。光合波器21は、LD22a〜22dから出力された4つの光信号を1つの多重化光信号に合波し出力する。
プリント基板10には、MCU(Micro Controller Unit)11と、LD変調増幅部12と、バイアス電源13と、カードエッジコネクタ14と、が実装されている。カードエッジコネクタ14は、プリント基板10の端部に設けられ、ホストコントローラ60のソケットへ差し込まれる電極である。カードエッジコネクタ14がホストコントローラ60のソケットに差し込まれることにより、それぞれの複数の相対する電気端子同士が互いに電気的に接続されるとともにホストコントローラ60から光トランシーバ1へ電力が供給されて光トランシーバ1が起動し、光トランシーバ1とホストコントローラ60との通信が可能になる。
MCU11は、カードエッジコネクタ14を介してホストコントローラ60と通信を行うとともに、光トランシーバ1内部の各構成要素(LD変調増幅部12、バイアス電源13、及びTIA33など)を制御する。MCU11は、ホストコントローラ60との間で、シリアル通信により光トランシーバ1の制御或いは監視のためのデータの送受信を行う。また、MCU11は、光トランシーバ1内部の異常を検知すると、ホストコントローラ60にアラーム信号を送信し、ホストコントローラ60からの制御信号に基づいて光トランシーバ1内部の各構成要素を制御する。MCU11は、いわゆるワンチップマイコンやFPGA(field-programmable gate array)、CPLD(ComplexProgrammable Logic Device)等である。また、MCU11はこれらの回路を複数組み合わせたものであってもよい。さらに、MCU11は、必要に応じて、光送信モジュール20及び光受信モジュール30のそれぞれと所定の信号線によって電気的に接続され、その信号線を介して送受される電気信号によって、それぞれのモジュールの動作状態の監視や制御を行っても良い。
バイアス電源13は、MCU11からの制御信号に応じて、PD32にバイアス電圧を供給する。当該バイアス電圧は、各PD32a〜32dの受信感度を最適化するように、PD32a〜32d毎に最適な大きさとされる。LD変調増幅部12は、MCU11から入力される制御信号に応じて、LD22a〜22dの出力光を変調するための駆動信号を出力する。LD変調増幅部12により出力された駆動信号は、信号配線を介してLD22a〜22dに入力される。LD変調増幅部12は、4つのLD22a〜22dをそれぞれ異なる駆動信号によって並列に駆動する4つの駆動回路を内蔵した4ch Driver ICであり、4つのLD22a〜22dと同数の駆動回路は、それぞれ異なるLD22a〜22dに接続されている。
上述した光トランシーバ1の各構成のうち、光受信モジュール30、MCU11、及び、図1において図示を省略した変換回路40(図2参照)により、光受信器50(光受信部)が構成されている。光受信器50は、デジタル診断モニタ機能(DDM:Digital Diagnostic Monitoring)により、光トランシーバが受信している光信号の信号強度を取得する。当該光信号の信号強度は、例えば、光通信の状態及び光トランシーバ1の内部の動作状態を監視・診断するために用いられる。光受信器50は、外部から受信した多重化光信号に含まれる4つの光信号について、波長毎にそれぞれ信号強度を測定する。以下、信号強度の導出に係る光受信器50の各構成要素について、図2を参照しながら詳細に説明する。
図2は、光受信器50における各構成を説明するための図である。なお、上述した通り、光受信モジュール30は、例えば、4本の10Gbpsの電気信号を出力するが、図2では、それら4本の10Gbpsの電気信号に係る構成は図示せず、各光信号の信号強度の導出に係る構成のみを示している。
図2に示されるように、光受信モジュール30は、上述したPD32と、デコーダ35と、アナログスイッチ36と、を有し、電源34により給電されている。PD32は、4個のPD32a〜32dを含んでおり、各PD32a〜32dのカソードはカレントミラー回路を介して電源34と電気的に接続されている。光受信モジュール30では、光分波器31(図1参照)によって波長毎に分離された4つの光信号それぞれが、PD32a〜32dに入力される。PD32a〜32dは、入力された光信号を電気信号に変換し電流信号として出力する。なお、上述した通り、変換された電気信号に係る構成は図2において省略されている。カレントミラー回路は、PD32から出力された電流信号を入力とし、それぞれに比例した電流信号を生成してアナログスイッチ36に出力する。PDから出力される電流信号は伝送信号そのものであり、それを信号強度の導出に使用することはできない。従って、このようにカレントミラー回路によってPDから出力される電流信号に比例した信号強度の電流信号(以下、モニタ電流信号)を生成し、そのモニタ電流信号を後述する信号強度の導出に使用する。モニタ電流信号の信号強度は、カレントミラー回路の増幅率(入力電流の信号強度に対する出力電流の信号強度の比)を1とすることでPDから出力される電流信号の信号強度と略一致させることができる。なお、例えば、増幅率を予め1/10と決めておけば、PDから出力される電流信号の信号強度の1/10の信号強度のモニタ電流信号を使用して、信号強度の導出を行うことができる。カレントミラー回路は、1つの入力電流信号に対して1つの出力電流信号を出力するので、PD32a〜32dのそれぞれに対応したモニタ電流信号が生成され、アナログスイッチ36に出力される。
デコーダ35及びアナログスイッチ36は、MCU11により入力された選択信号(後述)に基づいて、PD32a〜32dに対応する複数のモニタ電流信号のうち変換回路40に入力される一のモニタ電流信号を選択する、マルチプレクサ37として機能する。アナログスイッチ36は、各PD32a〜32dに対応して設けられたアナログスイッチ36a,36b,36c,36dを含んでいる。アナログスイッチ36は、選択されたモニタ電流信号を通過又は遮断することが可能である。具体的には、アナログスイッチ36は、通常時はPD32に対応したモニタ電流信号を遮断するように設定されており、デコーダ35から通過信号が入力された場合に限りPD32に対応したモニタ電流信号を通過させる。ここでの「PD32から出力される電流信号」とは、PD32が出力した電流信号を入力として、上述したカレントミラー回路から出力された電流信号である。
デコーダ35は、MCU11からの選択信号が入力される一の入力端子35xと、各アナログスイッチ36a,36b,36c,36dに電気的に接続された4つの出力端子35a,35b,35c,35dとを含んでいる。デコーダ35は、入力端子35xにMCU11から選択信号が入力されると、当該選択信号に応じて、一の出力端子、例えば出力端子35aから通過信号を出力する。出力端子35aから通過信号が出力された場合には、アナログスイッチ36aにデコーダ35からの通過信号が入力されるため、PD32aに対応するモニタ電流信号が変換回路40に入力される。このように、光受信モジュール30内部に、1ch分のみ出力するRSSI(received signal strength indication)を内蔵することにより、後述するADC111を1ポートのみとし、実装部品を減らすことができる。
変換回路40は、複数の抵抗値を設定可能な抵抗R(抵抗素子)を有し、該抵抗Rにより光受信モジュール30から出力されたモニタ電流信号(すなわち、マルチプレクサ37が選択した一のモニタ電流信号)を電圧信号に変換し出力する。抵抗Rは複数の抵抗値を設定可能な可変抵抗である。抵抗Rには、複数のPD32a〜32dのうちアナログスイッチ36によって選択された1つのPD32に対応するモニタ電流信号が入力される。抵抗Rでは、アナログスイッチ36によって選択される複数のPD32a〜32d毎に、抵抗値を設定することができる。一般的に、PDが複数チャネル設けられている場合には、チャネル毎に、PDの増倍率、及び光分波器損失が異なる。PDの増倍率(M値)は、それぞれのPDの特性に応じて定まっており、PDによって5〜15倍のばらつきがある。すなわち、各PD32a〜32dの受信感度が最適化されるように、各PD32a〜32dの特性に応じてそれぞれ異なる大きさのバイアス電圧が供給されるので、PD32a〜32dの増倍率は互いに異なる。図3は、複数のPDのバイアス電圧について、PD32から出力された電流(PD電流)とPDに入力された光受信信号の信号強度(光パワー)との関係を示すグラフである。図3における横軸は光受信信号の信号強度(RxPower)を、縦軸は光受信信号に応じてPDから出力される電流信号の大きさを示している。図3に示されるように、供給されるバイアス電圧との違いによって、PDの増倍率(グラフの傾きに対応した値となる)は異なっている。また、光分波器損失とは、光分波器から各PDに至るまでの間の光導波路における光信号の損失である。光分波器31から各PD32a〜32dまでの光導波経路はそれぞれ異なるので、当該光分波器損失についても各PD32a〜32dによって異なる。このような光分波器損失のチャネル間の差は、最大1dB程度である。以上のことから、抵抗Rでは、各PD32a〜32dの増幅率及び光分波器損失が考慮されて、アナログスイッチ36によって選択される複数のPD32a〜32dに抵抗値が設定される。抵抗値設定についての詳細は後述する。
MCU11は、光受信モジュール30に対して一のPD32を選択する選択信号を入力するとともに、変換回路40から出力された電圧信号に基づき、PD32a〜32dのそれぞれに入力された光信号の信号強度を導出(決定)する。MCU11は、ADC111と、強度導出部112と、PD選択部113とを有している。なお、MCU11と光受信モジュール30とは、例えばI2C(I-squared-C)あるいはSPI(Serial PeripheralInterface)シリアル通信バスを介して接続されており、光受信モジュール30に対するPD32の選択はシリアル通信によって指示される。
ADC111は、変換回路40から出力された電圧信号をデジタル信号に変換(AD変換)し強度導出部112に出力する。ADC111は、独立した配線を介して変換回路40と電気的に接続されている。ADC111としては、MCU11に予め内蔵されているADCが用いられる。このようなADCの分解能は、例えば10ビット又は12ビットとされている。以下では、ADC111の分解能が12ビットであるとして説明する。
ここで、上述したように、変換回路40では、各PD32a〜32dの増幅率及び光分波器損失が考慮されて、アナログスイッチ36によって選択される複数のPD32a〜32d毎の抵抗Rの抵抗値が設定される。具体的に、抵抗値の設定基準について、図4を参照して説明する。図4は、抵抗Rの抵抗値が1.2kΩとされるとともにPD32としてPD32aが選択されている場合の光信号の信号強度とADC111の出力値との関係、及び、抵抗Rの抵抗値が1.2kΩとされるとともにPD32としてPD32bが選択されている場合の光信号の信号強度とADC111の出力値との関係を示している。つまり、図4では、説明のために、抵抗Rの抵抗値が固定値(1.2kΩ)とされた場合の、各チャネル(各PD32a〜32d)における信号強度とADC111の出力値との関係が示されている。図4では、表の左の列から順に、光信号の信号強度(Rx−Power(dBm))、バイアス電圧が25Vとされた場合の光信号に対するPD電流の値(I(mA)@25V)、抵抗Rの抵抗値が1.2kΩとされた場合の変換回路40から出力される電圧信号の値(R=1.2KΩの電圧)、PD32がPD32aである場合のADC111の出力値(ADC値_ch1)、及び、PD32がPD32bである場合のADC111の出力値(ADC値_ch2)を示している。光トランシーバの内部の動作状態を適切に監視・診断するためには、少なくとも、光信号の信号強度が−1.5dBm〜−24dBmである範囲において、ADC111でモニタされる電圧(すなわちADC111の出力値)に対応付けられた信号強度の範囲が所定の範囲内とされる必要がある。
図4に示されるように、PD32a(ADC値_ch1)及びPD32b(ADC値_ch2)では、増幅率及び光分波器損失が異なることから、信号強度毎のADC111の出力値が大きく異なっており、概ね、PD32aが選択されている場合の出力値が、PD32bが選択されている場合の出力値に比べて3.75倍程度大きい。ここで、ADC111において生成されるデジタル信号から推定される信号強度の誤差は、±1dB程度に抑えることが好ましい。しかしながら、PD32b(ADC値_ch2)が選択された場合には、信号強度が−24dBmである場合等において、ADC111から出力されるデジタル信号のデジタル値に対応付けられた信号強度の範囲が広くなってしまうことから、デジタル信号から導出される信号強度の誤差(量子化誤差)を、上述した±1dB程度に抑えることが難しい。この場合の対応として、ADC111自体の分解能を12ビットから14ビットに上げることが考えられる。しかし、それによりMCU11内蔵のADCを用いることができなくなり、新たな構成が備わることによって光受信器50が大型化するため、上述の光受信器の小型化の観点から好ましくない。そこで、光受信器50では、PD32のチャネル(PD32a〜32d)毎に抵抗Rの抵抗値を変えることにより、同一のデジタル値に対応付けられた信号強度の範囲が狭くなるように調整している。上述した図4の例では、PD32bが選択された場合に、ADC111から出力されるデジタル信号から導出される信号強度の誤差が、±1dB以内となるように、抵抗Rの抵抗値として1.2kΩよりも大きい値を設定すれればよい。具体的には、−24dBm時のADC111の分解能をできる限り大きくすべく、−1.5dBm入力時のADC111の出力値が最大値となるような抵抗値を設定すればよい。
強度導出部112は、複数の抵抗値毎に、ADC111の出力値(デジタル値)と光信号の信号強度とが対応付けられたルックアップテーブル(対応付けテーブル)を有し、該ルックアップテーブルと、ADC111によって出力された出力値とに基づいて、PD32において受信された光信号の信号強度を導出する。当該複数の抵抗値とは、上述したようにPD32a〜32d毎に設定された複数の抵抗値である。図5は、PD32aについてのルックアップテーブルLUTを示す図である。当該ルックアップテーブルLUTは、PD32aのバイアス電圧が25Vとされ、抵抗Rの抵抗値が1.2kΩとされていることを想定している。強度導出部112は、PD選択部113から、PD32aが選択された旨の情報が入力され(詳細は後述)、ADC111から出力値を受け取ると、図5に示されるルックアップテーブルLUTを参照し、ADC111の出力値に応じた信号強度を導出する。なお、ルックアップテーブルは、MCU11に内蔵された不揮発性メモリ(図示せず)に予め格納されていても良いし、MCU11と通信可能な外付けの不揮発性メモリ(図示せず)に予め格納されていても良い。
PD選択部113は、光受信モジュール30のデコーダ35に対して、一のPD32を選択する選択信号を出力する。PD選択部113は、予め定められた順番で各PD32a〜32dが選択されるように選択信号を出力する。すなわち、PD選択部113は、デコーダ35に対して、例えば、常にPD32a、PD32b、PD32c、PD32dの順番で選択されるように選択信号を出力する。当該選択信号は、例えば10ms間隔で出力される。また、PD選択部113は、選択信号を出力すると同時か又は選択信号を出力する前に、変換回路40に対して、抵抗Rの抵抗値を設定する設定信号を出力する。当該設定信号は、抵抗Rの抵抗値を、選択信号において選択する一のPD32に対応する抵抗値とする信号である。抵抗Rの抵抗値は、設定信号に応じて設定(変更)される。各PD32a〜32dに対する抵抗Rの抵抗値は、ルックアップテーブルと同様に、MCU11に内蔵された不揮発性メモリに予め格納されていても良いし、MCU11と通信可能な外付けの不揮発性メモリに予め格納されていても良い。また、PD選択部113は、新たなPD32を選択した旨の情報を強度導出部112に出力する。強度導出部112は、当該情報に基づいて、選択されているPD32のルックアップテーブルにより信号強度を導出する。
PD選択部113による抵抗Rの抵抗値の設定動作について、図6を参照して説明する。図6は、変換回路40における抵抗Rの抵抗値の周期的変化を示すグラフである。図6では、横軸が時間を、縦軸が抵抗Rに設定される抵抗値を示している。図6において「RSSI0」とはPD32aを選択する選択信号が入力され、PD32aに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される場合を示している。同様に、「RSSI1」とはPD32bを選択する選択信号が入力され、PD32bに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される場合を、「RSSI2」とはPD32cを選択する選択信号が入力され、PD32cに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される場合を、「RSSI3」とはPD32dを選択する選択信号が入力され、PD32dに対応した電流信号が変換回路40に入力される場合を、それぞれ示している。また、図6中の黒丸はADC111において電圧値がモニタされている時点を示しており、図6中のch0〜ch3とはそれぞれPD32の各チャネルすなわちPD32a〜32dを示している。
図6に示されるように、最初に、PD選択部113によりPD32a(ch0)が選択されると、PD32aに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される。この場合には、抵抗Rの抵抗値はPD32aに対応した抵抗値R0に設定されている。そして、抵抗RによりPD32aに対応したモニタ電流信号が電圧信号に変換し出力され、ADC111において当該電圧信号がデジタル信号に変換され電圧値がモニタされる。当該電圧値のモニタまでの処理が、開始から10ms以内で行われる。そして、当該デジタル信号の値から、強度導出部112により、PD32aの信号強度が導出される。
処理の開始から10ms経過すると、PD選択部113によりPD32b(ch2)が選択され、PD32bに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される。この場合には、抵抗Rの抵抗値はPD32bに対応した抵抗値R1に設定されている。PD選択部113によりPD32bが選択されてからADC111において電圧値がモニタされるまでの処理が、10ms以内で行われる。同様にして、処理の開始から20ms経過すると、PD選択部113によりPD32c(ch3)が選択され、PD32cに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される。この場合には、抵抗Rの抵抗値はPD32cに対応した抵抗値R2に設定されている。PD選択部113によりPD32cが選択されてからADC111において電圧値がモニタされるまでの処理が、10ms以内で行われる。同様にして、処理の開始から30ms経過すると、PD選択部113によりPD32d(ch4)が選択され、PD32dに対応した電流信号が変換回路40に入力される。この場合には、抵抗Rの抵抗値はPD32dに対応した抵抗値R3に設定されている。PD選択部113によりPD32dが選択されてからADC111において電圧値がモニタされるまでの処理が、10ms以内で行われる。以上により、各PD32a〜32dに関してそれぞれ抵抗Rの抵抗値を設定しADC111において電圧値をモニタする処理が行われる。当該処理は、一周期あたり約40msで行われる。
次に、PD選択部113による抵抗Rの抵抗値の設定動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7に示されるように、最初に、PD選択部113により、選択予定のPD32(nch(n=0〜3)のPD32)に対応した抵抗値が設定される。これは、具体的には、例えば、MCU11に内蔵された不揮発性メモリあるいはMCU11に外付けの不揮発性メモリから各抵抗値を読み出してPD選択部が直ぐに利用できるようにMCU11のメモリ(高速メモリ)上に格納しておく動作として行われる。
そして、そのように各抵抗値が設定されるとともに、当該PD32のRSSIがonとされる(ステップS1)。すなわち、まず、PD選択部113により変換回路40に対して、抵抗Rの抵抗値を、選択予定のPD32に対応した抵抗値に設定する設定信号が出力される。更に、PD選択部113により、デコーダ35に対して、選択予定のPD32を選択する選択信号が出力される。
S1の処理によって選択されたPD32が光信号を受信し、該光信号を電流信号に変換して出力すると、それに応じてカレントミラー回路から出力されたモニタ電流信号が変換回路40に入力される。そして、変換回路40の抵抗Rにより、当該モニタ電流信号が電圧信号に変換され出力される。そして、当該電圧信号は、ADC111に入力されモニタ(取得)される(ステップS2)。すなわち、ADC111において、電圧信号がデジタル信号に変換されて出力される。
つづいて、強度導出部112により、ADC111から出力されたデジタル信号の出力値と、選択されているPD32のルックアップテーブルとに基づいて、モニタ換算処理が行われ、PD32において受信された光信号の信号強度が導出される(ステップS3)。最後に、PD選択部113により選択されたPD32のRSSIがoffとされ、n=n+1chについて、ステップS1〜S4の処理が行われる。
次に、第1実施形態に係る光受信器50の作用効果について説明する。
この光受信器50では、PD32において光信号が電流信号(PD電流)に変換され、変換回路40において抵抗Rにより当該PD電流に対応したモニタ電流信号が電圧信号に変換され、ADC111において当該電圧信号がデジタル信号に変換される。当該デジタル信号の値から、光信号の信号強度が導出される。そして、変換回路40の抵抗Rの抵抗値は複数の抵抗値から設定可能とされている。抵抗Rの抵抗値に応じて、変換回路40から出力される電圧信号の大きさは決まる。すなわち、抵抗Rの抵抗値が大きくされることにより、変換回路40における電流-電圧変換時の増幅率が大きくなる。上述したように、例えば、変換回路40から出力される電圧信号が小さい場合、すなわちPD電流が小さい(それに応じてモニタ電流信号も小さい)場合には、図8に示されるように、PD電流の変化に対して信号強度の変化量が小さい(例えば、図8(a)においてRxPowerが−30〜−20dBmの辺り)。なお、図8では、横軸が信号強度(RxPower)を、縦軸がPDから出力される電流を示しており、バイアス電圧が30Vとされている。なお、図8(a)と図8(b)とは横軸及び縦軸のスケールが異なっているだけで、同じグラフを示している。このため、同一のデジタル値(図8のPD電流に対応する)に対応付けられた信号強度の範囲が広くなってしまい、信号強度を精度良く測定することができない。この点、光受信器50のように抵抗Rの抵抗値が調整可能とされることにより、例えばPD電流が小さい場合であっても、抵抗Rの抵抗値を大きくすることにより電圧信号を大きくすることができる。これにより、光信号の信号強度を適切に導出することができ、信号強度を精度良く取得することができる(このように抵抗Rの抵抗値を大きくすることは、図8(b)のように図8(a)の縦軸を拡大することによって、例えば、RxPowerが−30〜−20dBmの範囲に関してグラフの傾きが大きくなることに相当すると理解される)。また、抵抗値が調整されることによって信号強度の適切な導出が実現されているので、ADC111の分解能を上げること等が必要とならない。このため、光受信器50が大型化することを回避することができる。以上のように、複数の抵抗値を設定可能な抵抗Rにより電流-電圧変換が行われる構成を採用することにより、光受信器50の小型化を図りながら信号強度を精度良く取得することができる。
また、光受信器50は、複数の抵抗値毎に、電圧信号のデジタル値と光信号の信号強度とが対応付けられたルックアップテーブルを有し、該ルックアップテーブルと、ADC111によって出力されたデジタル信号のデジタル値とに基づいて、PD32において受信された光信号の信号強度を導出する強度導出部112を備えている。当該ルックアップテーブルを用いることにより、ADC111から出力されたデジタル信号のデジタル値に基づき、簡易に、光信号の信号強度を導出することができる。また、抵抗値が変わると、電圧信号と信号強度との対応関係が変わるが、抵抗値毎に異なるルックアップテーブルを用いることによって、信号強度を精度良く取得することができる。
また、光受信モジュール30は、PD32を複数有しており、変換回路40の抵抗Rでは、マルチプレクサ37によって選択されるPD32毎に抵抗値が設定されている。PD32が複数ある場合、各PD32の増倍率は、各PD32の特性に応じて互いに異なる。そのため、各PD32の特性を考慮してPD32毎に適切な抵抗値を設定することにより、光信号の信号強度をより精度良く取得することができる。
[第2実施形態]
次に、図9〜11を参照して第2実施形態に係る光受信器について説明する。第2実施形態に係る光受信器は、上述した第1実施形態の光受信器50と同様の構成を有しているが、変換回路40及びMCU11の機能の一部について、光受信器50と異なっている。通常、信号強度が所定の閾値よりも小さい場合には、何らかの異常が発生しているおそれがあるので、MCU11からホストコントローラ60に向けてアラーム信号が送信される。このような所定の閾値とは、例えば−28dBmとされるところ、上述したように、ADC111において生成されるデジタル信号から推定される信号強度の誤差が所定の範囲内とされる範囲は、例えば−1.5dBm〜−24dBmの範囲とされており、−24dBmより小さい範囲では信号強度を精度よく導出できていないおそれがある。そのため、信号強度が−24dBmよりも小さいと判定された場合には、アラーム信号の送信が必要であるのか(すなわち、信号強度が−28dBmより小さいのか)否かを正確に判定できないおそれがある。
そこで、第2実施形態に係る光受信器では、通常の信号強度測定を行う通常測定モードと、アラーム要否の判定のための信号強度測定を行う詳細測定モードとを切り替えながら、信号強度を測定する。以下、変換回路40及びMCU11の機能の詳細について説明する。
変換回路40は、複数の抵抗値を設定可能な抵抗R(抵抗部)を有している。抵抗Rでは、複数のPD32a〜32d毎に、通常測定モード用の抵抗値と、詳細測定モード用の抵抗値とが設定可能とされている。通常測定モード用の抵抗値とは、第1実施形態において説明したように、各PD32a〜32dの増幅率及び光分波器損失が考慮されて設定される抵抗値であり、光信号の信号強度が−1.5dBm〜−24dBmである範囲においてADC111において生成されるデジタル信号から推定される信号強度の誤差(量子化誤差)が±1dB程度となる抵抗値である。また、詳細測定モード用の抵抗値とは、通常測定モード用の抵抗値を所定倍(例えば10〜15倍)した抵抗値であり、少なくとも光信号の信号強度が−24dBm〜−28dBmである範囲においてADC111において生成されるデジタル信号から推定される信号強度の誤差(量子化誤差)が±1dB程度となる抵抗値である。
MCU11のPD選択部113は、予め定められた順番で各PD32a〜32dが選択されるように選択信号を出力するとともに、予め定められた順番で変換回路40に対して抵抗Rの抵抗値を設定する設定信号を出力する。MCU11は、例えばPD32aに対して選択信号を出力する場合、最初に、変換回路40に対して、抵抗Rの抵抗値をPD32aの通常測定モード用の抵抗値に設定する設定信号を出力する。そして、ADC111から出力されたデジタル信号の値が、所定の閾値(例えば信号強度が−24dBmであると判定されるデジタル信号の値)よりも小さい場合には、PD選択部113は、変換回路40に対して、抵抗Rの抵抗値をPD32aの詳細測定モード用の抵抗値に設定する設定信号を出力する。
PD選択部113による抵抗Rの抵抗値の設定動作について、図9を参照して説明する。図9は、抵抗Rの抵抗値の時間変化を示すグラフである。図9では、横軸が時間を、縦軸が抵抗Rに設定される抵抗値を示している。なお、図9中に示された抵抗値であるnHとは、各PD32a〜32dの通常測定モード用の測定値を示しており、値としては各PD32a〜32dで互いに異なるものである。また、図9中に示された抵抗値であるnLとは、各PD32a〜32dの詳細測定モード用の測定値を示しており、値としては各PD32a〜32dで互いに異なるものである。このように、nH,nLは各PD32a〜32d間において互いに異なる値であるが、説明の便宜上、図9では縦軸(抵抗値)における位置を同じとして図示している。図9において「RSSI0」とはPD32aを選択する選択信号が入力され、PD32aに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される場合を示している。同様に、「RSSI1」とはPD32bを選択する選択信号が入力され、PD32bに対応した電流信号が変換回路40に入力される場合を、「RSSI2」とはPD32cを選択する選択信号が入力され、PD32cに対応した電流信号が変換回路40に入力される場合を、「RSSI3」とはPD32dを選択する選択信号が入力され、PD32dに対応した電流信号が変換回路40に入力される場合を、それぞれ示している。また、図9中の黒丸はADC111において電圧値がモニタされている時点を示しており、図9中の白丸はADC111において電圧値がモニタされるとともにPD選択部113において抵抗値を変更するか否かが判定されている時点を示している。
図9に示されるように、最初に、PD選択部113によりPD32aが選択されると、PD32aに対応したモニタ電流信号が変換回路40に入力される。この場合には、抵抗Rの抵抗値はPD32aの通常測定モード用の抵抗値nHに設定されている。そして、ADC111において電圧値がモニタされ、PD選択部113によりADC111から出力されたデジタル値が所定の閾値よりも小さいと判定されると、PD選択部113により、抵抗Rの抵抗値が、PD32aの詳細測定モード用の抵抗値である抵抗値nLに変更される。処理の開始から当該抵抗値の変更までの処理が、5ms以内で行われる。そして、当該変更後の抵抗値nLにおいて、ADC111の電圧値がモニタされ、PD32aの信号強度が導出される。上述した抵抗値の変更から信号強度の導出までの処理が、5ms以内で行われる。なお、抵抗値がnHに設定されている状態においてADC111にてモニタされた電圧値が所定の閾値以上である場合には、抵抗値の変更は行われない。
次に、抵抗Rの抵抗値の設定動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10に示されるように、最初に、PD選択部113により、選択予定のPD32(nch(n=0〜3)のPD32)に対応した抵抗値が設定される(この具体的な動作については第1実施形態について説明したのと同様なので省略する)とともに、当該PD32のRSSIがonとされる(ステップS11)。すなわち、まず、PD選択部113により、変換回路40に対して、抵抗Rの抵抗値を、選択予定のPD32の通常測定モード用の抵抗値nHに設定する設定信号が出力される。更に、PD選択部113により、デコーダ35に対して、選択予定のPD32を選択する選択信号が出力される。
S1の処理によって選択されたPD32が光信号を受信し、該光信号を電流信号(PD電流)に変換して出力すると、それに応じてカレントミラー回路から出力されたモニタ電流信号が変換回路40に入力される。そして、変換回路40の抵抗Rにより、当該電流信号が電圧信号に変換され出力される。そして、当該電圧信号が入力されたADC111により、デジタル信号の値(nH_ADC値)が取得される(ステップS12)。
つづいて、PD選択部113によりADC111において取得されたデジタル信号の値が所定の閾値(ADC_Th)よりも小さいか否かが判定される(ステップS13)。S13において小さいと判定された場合には、PD選択部113により、抵抗Rの抵抗値が、詳細測定モード用の抵抗値nLに変更される(ステップS14)。当該抵抗値nLは、抵抗値nHを10〜15倍した抵抗値である。そして、ADC111により、抵抗値nLにおけるデジタル信号の値(nL_ADC値)が取得される(ステップS15)。
つづいて、強度導出部112により、ADC111から出力されたデジタル信号の出力値と、選択されているPD32のルックアップテーブルとに基づいて、モニタ換算処理が行われ、PD32において受信された光信号の信号強度が導出される(ステップS16)。ADC111から出力されたデジタル信号の出力値とは、S13において小さいと判定された場合には抵抗値nLにおけるデジタル信号の値(nL_ADC値)であり、S13において小さくないと判定された場合には抵抗値nHにおけるデジタル信号の値(nH_ADC値)である。
つづいて、信号強度が所定の閾値(LosAlarmAssert_ADC_Th)よりも小さいか否かが判定される(ステップS17)。S17において小さいと判定された場合には、MCU11からホストコントローラ60に対してアラーム信号が送信される(ステップS18)。最後に、PD選択部113により選択されたPDのRSSIがoffとされ、n=n+1chについて、ステップS11〜S19の処理が行われる。このように、1ch毎にアラーム判定が行われることにより、アラーム信号の送信を迅速に行うことができる。また、S13においてデジタル信号の値が所定の閾値(ADC_Th)よりも小さくないと判定された場合には、抵抗値nLの設定が行われないので、アラーム信号を送信しない場合の通常の周期処理の応答時間を短縮することができる。
なお、アラーム信号が送信されている状態においては、図11に示す周期処理を行うことによりアラーム信号を解除(デアサート)にしてもよい。すなわち、アラーム信号が送信されている状態において、上述した図10のS11〜S16の処理を行うとともに、信号強度が所定の閾値(LosAlarmDeassert_ADC_Th)よりも大きいか否かが判定される(ステップS30)。S30において大きいと判定された場合には、MCU11からホストコントローラ60へのアラーム信号の送信が停止される(ステップS31)。最後に、PD選択部113により選択されたPDのRSSIがoffとされ、n=n+1chについて、ステップS11〜S16、及びS30〜S32の処理が行われる。
上述した第2実施形態に係る光受信器では、変換回路40の抵抗Rの複数の抵抗値として、抵抗値nH、及び抵抗値nHよりも大きい抵抗値nLが設定可能とされている。そして、初期の抵抗値として、信号強度が−1.5dBm〜−24dBmの範囲内において、ADC111において生成されるデジタル信号から推定される信号強度の誤差(量子化誤差)が±1dB程度となる、抵抗値nHが設定され、ADC111においてモニタされるデジタル値が所定の閾値よりも小さい場合には、抵抗Rの抵抗値が抵抗値nLに設定される。
例えば、アラーム信号の送信要否を判断する場合には、信号強度が−28dBmとなっているか否かを判定する必要がある。この点、抵抗値nHが設定されている状態にいおいては、デジタル値が小さい場合、例えば−24dBmに対応するデジタル値よりも小さい場合には、正確な信号強度を取得することができていないおそれがあり、アラーム信号の送信要否を適切に判断できないおそれがある。この点、抵抗値nHよりも大きい抵抗値nLが設定されることにより、変換回路40から出力される電圧信号を大きくして取得されたデジタル値から、信号強度を導出することができる。このことにより、信号強度を精度良く取得することができる。なお、光受信器50が外部から受信する多重化光信号は、対向する光送信器から一の光ファイバーを通して伝送されるので、それに多重化されて含まれる4つの光信号は通過した光ファイバーによる損失によっていずれも同程度の強度に減衰している場合がある。そのような場合には、例えば、最初に0ch(n=0)について信号強度を導出するときに、抵抗値がnHにされている状態でのデジタル値が所定の閾値よりも小さい場合には、抵抗値をnLに設定すると共に、その情報を基に、2番目以降の1〜3chについてのデジタル値の取得においてそれぞれ抵抗値をnLのみに設定(固定)してデジタル値の取得を1回に減少させても良い。そのようにすることで、一つのch当たりのデジタル値の取得回数を減少させてアラーム信号の送信要否に必要な時間を短縮し、より早くアラーム信号を発出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、変換回路40が可変抵抗である抵抗Rを備えているとして説明したがこれに限定されない。すなわち、図12に示されるように、変換回路40Aが複数の抵抗R11,R21を備え、アナログスイッチによって抵抗R11,R21が切り替えられることにより、可変抵抗である抵抗Rと同様の機能を実現してもよい。
また、4つのPD32a〜32dが備わっているとして説明したが、PDの数は、4つ以外の複数個であってもよいし1つであってもよい。なお、PDが1つの場合には、デコーダ35及びアナログスイッチ36は不要になり、それに伴ってPD選択部からの選択信号の出力も不要となる。従って、抵抗Rの抵抗値nH及び抵抗値nLの切り替えのみが、上述の通りにモニタした信号強度の値に応じて行われる。
30…光受信モジュール、32…PD(受光素子)、37…マルチプレクサ、40,40A…変換回路、50…光受信器、111…ADC(アナログデジタルコンバータ)、112…強度導出部、LUT…ルックアップテーブル(対応付けテーブル)、R…抵抗。

Claims (4)

  1. 互いに異なる光信号をそれぞれ電流信号に変換する複数の受光素子と、該複数の電流信号それぞれに対応した複数のモニタ電流信号の一を選択するマルチプレクサと、を有する光受信モジュールと、
    複数の抵抗値を設定可能な抵抗素子を有し、前記マルチプレクサが選択した前記一のモニタ電流信号を該抵抗素子により電圧信号に変換する変換回路と、
    前記電圧信号から前記光信号の強度を決定するMCUと、
    を備え
    前記抵抗素子は、前記複数の抵抗値として、第1の抵抗値及び該第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値が設定可能であり、
    前記抵抗素子の抵抗値を前記第1の抵抗値に設定して得られた前記電圧信号が所定の値よりも小さい場合には、前記抵抗素子の抵抗値を前記第2の抵抗値に設定して前記電圧信号を取得し、
    前記複数の受光素子のそれぞれについて前記電圧信号を取得するときに、前記複数の受光素子のうち最初に前記電圧信号を取得する受光素子において、前記抵抗素子の抵抗値を前記第1の抵抗値に設定して得られた前記電圧信号が所定の値よりも小さい場合には、前記抵抗素子の抵抗値を前記第2の抵抗値に設定し、前記複数の受光素子のうち2番目以降に前記電圧信号を取得する受光素子において、前記抵抗素子の抵抗値を前記第2の抵抗値のみに設定する光受信器。
  2. 前記MCUは、
    前記複数の抵抗値毎に、前記電圧信号と前記光信号の強度を対応付けるテーブルを有し、該テーブルと、前記電圧信号に基づいて、前記複数の受光素子のそれぞれによって変換される前記光信号の強度を導出する強度導出部を更に備える、請求項1記載の光受信器。
  3. 前記MCUは、アナログデジタルコンバータを更に有し、
    前記抵抗素子の抵抗値は、前記アナログデジタルコンバータが前記電圧信号をデジタル信号に変換するときの量子化誤差が所定の範囲内となるように前記受光素子毎に設定される、請求項1又は2記載の光受信器。
  4. 互いに異なる光信号をそれぞれ電流信号に変換する複数の受光素子と、該複数の電流信号それぞれに対応した複数のモニタ電流信号の一を選択するマルチプレクサと、を有する光受信モジュールの前記光信号の強度のモニタ方法であって、
    前記複数の光信号それぞれを前記電流信号に変換する工程と、
    前記複数の電流信号それぞれに応じたモニタ電流信号を生成する工程と、
    前記マルチプレクサが前記複数のモニタ電流信号の一を選択する工程と、
    前記マルチプレクサによる前記一のモニタ電流信号の選択に対応して複数の抵抗値を設定可能な抵抗素子の抵抗値を設定する工程と、
    前記マルチプレクサによって選択された前記一のモニタ電流信号を前記抵抗素子によって電圧信号に変換する工程と、
    前記電圧信号から前記光信号の強度を決定する工程と、
    を含み、
    前記抵抗素子の抵抗値を設定する工程では、前記複数の抵抗値として、第1の抵抗値及び該第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値が設定可能であり、
    前記抵抗素子の抵抗値を前記第1の抵抗値に設定して得られた前記電圧信号が所定の値よりも小さい場合には、前記抵抗素子の抵抗値を前記第2の抵抗値に設定して前記電圧信号を取得し、
    前記複数の受光素子のそれぞれについて前記電圧信号を取得するときに、前記複数の受光素子のうち最初に前記電圧信号を取得する受光素子において、前記抵抗素子の抵抗値を前記第1の抵抗値に設定して得られた前記電圧信号が所定の値よりも小さい場合には、前記抵抗素子の抵抗値を前記第2の抵抗値に設定し、前記複数の受光素子のうち2番目以降に前記電圧信号を取得する受光素子において、前記抵抗素子の抵抗値を前記第2の抵抗値のみに設定する、前記光信号の強度のモニタ方法。
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