JP3819761B2 - 冷蔵庫の冷気流路装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に係るもので、詳しくは、冷蔵庫の貯蔵隙間の内部に均等で且つ迅速に冷気を供給し得る冷蔵庫の冷気流路装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、冷蔵庫を利用して飲食物を新鮮に長期間保管するために、冷凍室及び冷蔵室の内部温度を均一に維持させることが必須であるため、冷蔵庫の側壁又はドアー側に冷気吐出口を穿孔形成して冷気流路を変更させる方式が使用されている。
図８は、ドアーが開放された従来の冷蔵庫の構造を示した正面図で、図９は、図８のＡ−Ａ線断面図であり、図１０は、従来の冷蔵庫の冷気流路を示した縦断面図である。
【０００３】
図示されたように、従来の冷蔵庫は、冷蔵庫の外側壁を形成するアウターケース１０２と、飲食物が貯蔵される貯蔵室Ｓを形成するインナーケース１０４と、該インナーケース１０４の開放された全面縁端に開閉自在に装着されたドアー１０６と、前記インナーケース１０４の一方側に装着されて貯蔵室Ｓの内部空気を冷却させる冷凍装置（未図示）と、該冷凍装置から発生する冷気を貯蔵室Ｓに供給する冷気流路と、を包含して構成されている。
又、上記インナーケース１０４は、飲食物が貯蔵される貯蔵室Ｓ形成用の部分であって、前記貯蔵室Ｓが横方向に区画されて飲食物を収納する複数の棚１０８が設置されて、前記インナーケース１０４の開放部位が前記アウターケース１０２まで傾斜するように外方向に拡大されて拡大部１１２が延長形成されている。
【０００４】
又、上記ドアー１０６の内側壁は、外部との熱交換を遮断し得る断熱壁に構成され、前記インナーケース１０４と一緒に貯蔵室Ｓの外周壁を形成して、その四方側縁部に、前記ドアー１０６が閉じられたときに貯蔵室Ｓを密閉させて冷気の漏洩を遮断するゴム材質のガスケット１１４が接着され、且つ、該ガスケット１１４の内方側周囲には、上記拡大部１１２に挿入されるドアーライナー１１６が突成されている。又、上記ドアーライナー１１６の内部空間には横手方向に複数のドアーバスケット１１８が装着されて飲食物を収納するようになっている。
【０００５】
そして、このとき、上記ドアー１０６が閉じられると、上記ドアーライナー１１６は、拡大部１１２に挿入され、図９に示したように、ドアーライナー１１６と拡大部１１２間に隙間Ａが形成される。
又、図１０に示したように冷蔵庫には、冷凍装置として、図示されていないが、圧縮機、凝縮機、毛細管と、蒸発器１２０及び送風ファン１２２とが備えられて、前記圧縮機、凝縮機及び毛細管を順次経由しながら液体及び気体が混合された２相状態の冷媒が蒸発器１２０に吸入された後、該蒸発器１２０を通過しながら完全に気化されて周囲の熱を奪い、このような冷媒の蒸発作用により蒸発器周辺の空気が冷却されて送風ファン１２２により冷気流路を通って貯蔵室に供給されるようになっている。
【０００６】
このとき、上記冷気流路は、図１０に示したように、インナーケース１０４の背面に垂直方向に設置されて冷気を供給する冷気吐出ダクト１２４と、該冷気吐出ダクト１２４の中間に穿孔形成されて棚１０８により区画された貯蔵隙間毎に冷気を供給する複数の冷気吐出口１２６と、上記貯蔵室Ｓの上方側に形成されて貯蔵室を循環しながら冷却作用を終了した空気を蒸発器１２０側に移動させる吸入ダクト１２８と、を包含して構成されている。
以下、このように構成された従来の冷蔵庫の動作に対し、説明する。
先ず、冷凍装置が駆動されると、貯蔵室Ｓの内部空気が送風ファン１２２の回転により蒸発器１２０を通過しながら冷却されて、該冷却された空気は冷気吐出ダクト１２４に流れながら各冷気吐出口１２６を通って貯蔵室の内部に吐出される。
【０００７】
この時、冷気の流動は、冷気吐出口１２６が形成された貯蔵隙間の上部から下部に冷たい空気が降下すると、下部の暖かい空気が上昇して対流が形成される。即ち、上記冷気吐出口１２６を通って吐出された冷気は、貯蔵隙間内で対流により貯蔵室内の飲食物を低温に維持させて、前記吸入ダクト１２８を通って再び蒸発器１２０に流入される。
併し、従来の冷蔵庫の冷気流路においては、冷気吐出口１２６が冷蔵室の背面に形成されているために、冷気吐出口１２６の付近の冷蔵室の後方及び中央部に冷気が集中してその近くにある食品は冷気の影響を大いに受けて過冷されるが、冷気吐出口１２６から遠いドアーの付近に保管された食品は相対的に冷気の影響を受けなくなって弱冷される現象が発生する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、このような従来の冷蔵庫においては、貯蔵室の内部温度が冷気吐出口からの距離によって偏差が激しいため貯蔵室の内部の温度分布が不均一であるという不都合な点があった。
又、冷蔵室のドアーを頻繁に明ける夏季の場合、冷蔵室ドアーの開閉による温度上昇に対応することが困難であるという不都合な点があった。
且つ、ドアーに向かう冷気の一部は、ドアーライナーと拡大部間の隙間に流入されてガスケットの周囲に接するが、この時にガスケットがゴム材質であるために貯蔵室の内部と外部間の断熱を效果的に行うことができなくなって、ガスケットの周囲空気が高温の冷気に変化されることで、貯蔵室の内部の冷却に悪影響を及ぼすという不都合な点があった。
【０００９】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、貯蔵室の全部分に迅速で且つ均等に冷気を供給し得るように冷気流路を改善して、貯蔵室の温度分布を均一に維持して、貯蔵室に負荷が投入される時に負荷への対応性を向上し得る冷蔵庫の冷気流路装置を提供することを目的とする。
又、ドアーの付近から発生する冷気損失を遮断して熱效率を増大させて、ドアーの付近に貯蔵された飲食物の弱冷を防止し得る冷蔵庫の冷気流路装置を提供することを目的とする。
且つ、貯蔵室の内部の貯蔵隙間をより広く確保し得る冷蔵庫の冷気流路装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る冷蔵庫の冷気流路装置においては、内側壁にドアーライナーが屈曲形成されたドアーと、貯蔵室を形成するインナーケースの内部開放側の縁端に縦方向に複数個の冷気吐出口を有して形成されて、冷気を貯蔵室の左側からドアー方向に吐出させる左側冷気ダクトと、前記インナーケースの内部開放側の縁端に縦方向に複数個の冷気吐出口を有して形成されて、冷気を貯蔵室の右側からドアー方向に吐出させる右側冷気ダクトと、冷却装置から生成された冷気を貯蔵室に送風させる送風手段と、該送風手段により送風される冷気を左側冷気ダクト及び右側の冷気ダクトに分岐して誘導する分岐手段と、を包含して構成されることを特徴とする。
【００１１】
又、上記左側の冷気ダクトは、上記インナーケースの左側の拡大部に垂直方向に冷気を誘導するように切削形成されて、その一方側に貯蔵室の左側から冷気を吐出させる複数の第１冷気吐出口が穿孔形成される第２ダクトカバーが被覆されることを特徴とする。
又、上記右側冷気ダクトは、上記インナーケースの右側拡大部の内部側壁に垂直方向に冷気を誘導するように切削形成されて、その一方側に貯蔵室の右側から冷気を吐出させる複数の第２冷気吐出口が穿孔形成される第２ダクトカバーが被覆されることを特徴とする。
且つ、上記第１及び第２ダクトカバーは、その断面が直角に屈曲形成されて、上記ドアーライナーとインナーケースの拡大部間の隙間を遮断するように前記インナーケースの拡大部から貯蔵室内部に突出して形成されることを特徴とする。
【００１２】
更に、上記第１及び第２ダクトカバーは、上記インナーケースの左側及び右側から夫々貯蔵室内部方向に断面チャンネル状に突出形成されて、その突出される面が上記ドアーライナーとインナーケースの拡大部間の隙間を遮断させて、その突成表面に複数の冷気吐出口が穿孔形成されることを特徴とする。
又、上記分岐手段は、上記インナーケースの上方内部に、上記冷凍システムから冷気が流入される供給流路と、該供給流路と上記左側冷気ダクト間に連結されて該左側冷気ダクトに冷気を供給する左側分岐流路と、前記供給流路と前記右側冷気ダクト間に連結される右側分離流路と、が形成されて構成されることを特徴とする。
【００１３】
又、本発明に係る冷蔵庫の冷気流路装置においては、貯蔵室を形成するインナーケースの内部開放側の縁端に縦方向に複数個の冷気吐出口を有して形成されて冷気を貯蔵室の左側からドアー方向に吐出させる左側冷気ダクトと、前記インナーケースの内部開放側の縁端に縦方向に複数個の冷気吐出口を有して形成されて冷気を貯蔵室の右側からドアー方向に吐出させる右側冷気ダクトと、前記ドアーライナーに形成されて前記左側冷気ダクト又は右側冷気ダクトから冷気の供給を受けて前記貯蔵室に冷気を吐出させるドアー冷気ダクトと、冷却装置から生成された冷気を貯蔵室に送風させる送風手段と、該送風手段により送風される冷気を左側冷気ダクトと右側冷気ダクトとに分岐して誘導する分岐手段と、を包含して構成されることを特徴とする。
【００１４】
又、上記冷蔵庫の冷気流路装置においては、上記右側冷気ダクトと前記ドアー冷気ダクト間に連結されて右側冷気ダクトからドアー冷気ダクトに流れる冷気を開閉させる切換バルブ手段が追加されて包含されることを特徴とする。
又、上記左側冷気ダクトと右側冷気ダクト中何れか一つに上記ドアー冷気ダクトに冷気を供給する排出通路が形成されることを特徴とする。
又、上記ドアー冷気ダクトは、前記ドアーの内方側壁に横方向に形成されて、その外周面に冷気をドアー側の貯蔵物に排出させる複数の第４冷気吐出口が穿孔形成されて、その内側端に上記右側冷気ダクトの排出通路と連結されて冷気が供給される供給通路が形成されることを特徴とする。
【００１５】
又、上記切換バルブ手段においては、上記右側冷気ダクトの排出通路の下方側に回動自在にヒンジ軸支される回動ロッドと、該回動ロッドの一方側に装着されて一緒に回動しながら前記排出通路を開閉させる切換シャッターと、前記回動ロッドの先端に装着されて使用者が排出通路を開閉するために回動ロッドを回動させる切換ハンドルと、を包含して構成されることを特徴とする。
又、上記切換シャッターは、上記吐出通路よりも直径が大きい円板状に形成されることを特徴とする。
又、上記インナーケースの左右側冷気ダクトの後方側の両方側面に夫々設置されて各貯蔵室の棚毎の冷気吸入する複数個の冷気吸入口が形成された吸入ダクトと、該吸入ダクトを通って吸入された貯蔵室の冷気を蒸発実測に移動させる冷気吸入流路が形成されたバリアーと、を更に包含して構成されることを特徴とする。
【００１６】
又、本発明に係る冷気流路装置においては、貯蔵室を形成するインナーケースの開放側の縁端で縦方向に壁面内に設置され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室の左側からドアー方向に吐出させる左側冷気ダクトと、前記インナーケースの開放側の縁端で壁面内に縦方向に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室の右側からドアー方向に吐出させる右側冷気ダクトと、前記ドアーの内壁面上に設置されて前記左側冷気ダクト又は右側冷気ダクトから冷気の供給を受けて前記ドアー側に冷気を吐出させるドアー冷気ダクトと、前記インナーケースの後方の壁面内に縦方向に設置され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室の後方からドアー方向に吐出させる後方冷気ダクトと、冷却装置から生成された冷気を貯蔵室に送風させる送風手段と、前記送風手段により送風される冷気を左側冷気ダクトと右側冷気ダクトとに分岐して誘導する分岐手段と、を含んで構成されていることを特徴とする。
又、本発明に係る冷気流路装置においては、貯蔵室の左側壁のドアーに隣接した拡大壁面内に垂直に配設され、かつ冷気を前記貯蔵室の左側からドアー方向に吐出させる複数個の冷気吐出口が形成された左側ダクトカバーを有する左側冷気ダクトと、前記貯蔵室の右側壁のドアーに隣接した拡大壁面内に垂直に配設され、かつ冷気を前記貯蔵室の右側から前記ドアー方向に吐出させる複数個の冷気吐出口が形成された右側ダクトカバーを有する右側冷気ダクトと、前記貯蔵室の後方壁面内に配設され、前記貯蔵室の後方から前記ドアー方向に冷気を吐出させる後方冷気ダクトと、冷凍システムから生成された冷気を前記貯蔵室に送風させる送風手段と、前記送風手段によって送風される冷気をそれら左側冷気ダクト、右側冷気ダクト及び後方冷気ダクトに分岐して誘導する分岐手段とを含んで構成されたことを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
図１は、本発明の第１実施形態に係る冷蔵庫の構造を示したドアーが開放された正面図であって、図２は、本発明の第１実施形態に係る冷蔵庫の流路構造を示した図１のＢ−Ｂ線の断面図である。
本発明の第１実施形態に係る冷蔵庫においては、図１及び図２に示したように、外観を形成するアウターケース２と、該アウターケース２の内方側に配置されて貯蔵室Ｓを形成するインナーケース４と、該インナーケース４の開放部に開閉可能に装着されて貯蔵室を開閉させるドアー６と、前記貯蔵室Ｓの内部空気を冷却させる冷却装置（未図示）と、前記インナーケース４の両方側の側面及び後方側に夫々設置されて前記冷却装置により冷却された空気を貯蔵室Ｓに供給する冷気流路装置と、を包含して構成されるている。
【００１８】
ここで、上記インナーケース４の開放された前方の内部側壁面は、内側方向に所定角度傾斜するように拡大されて拡大部８、９が左右側に形成され、その内部横方向に飲食物が収納される複数の棚１０が多段に設置されている。
且つ、その下方に野菜を収納して新鮮に保管する野菜室１２が設置されている。
又、上記ドアー６は、上記インナーケース４と共に貯蔵室Ｓを形成して、その四方縁にドアー６が閉じられた時に貯蔵室Ｓを外方側と密封させるゴム材質のガスケット１４が密着されて、該ガスケット１４の内方側壁面方向にドアーライナー１６が屈曲形成されて、該ドアーライナー１６に飲食物を収納するドアーバスケット１８が多段に設置されている。
【００１９】
又、上記冷気流路装置においては、上記インナーケース４の左右両方側壁に夫々切削形成されて前記冷凍装置を通過しながら冷却された空気を貯蔵室Ｓの左右両方側から吐出させる左側冷気ダクト２０及び右側冷気ダクト２２と、冷凍装置から冷却された空気を前記左側冷気ダクト２０及び右側冷気ダクト２２に送風させる送風手段と、該送風手段により送風される空気を左側冷気ダクトと右側冷気ダクト２２とに分岐させるため前記インナーケース４の上方に切削形成された分岐手段と、を包含して構成されている。
又、上記インナーケース４の後方壁面側に後方冷気ダクト２４が切削形成されて貯蔵室Ｓの後方から冷気を貯蔵室Ｓ内部に吐出させ、上記ドアー６の内側壁中央にドアー冷気ダクト２６が形成されてドアー側の棚上の冷蔵物に冷気を吐出させるようになっている。
【００２０】
このとき、上記右側冷気ダクト２２の中央吐出通路４８とドアー冷気ダクト２６の供給通路４４間に、右側冷気ダクト２２からドアー冷気ダクト２６側への冷気の流動を調節する切換バルブ手段２８が嵌合されている。
又、上記左側冷気ダクト２０は、上記インナーケース４の左側拡大部８の内部側壁に切削形成され、その先方端に第１ダクトカバー３０が被覆されて冷気通路が形成され、その第１ダクトカバー３０の上面に複数の第１冷気吐出口３２が穿孔形成されて、それら第１冷気吐出口３２から冷蔵室Ｓ内に冷気が吐出されるようになっている。
又、上記右側冷気ダクト２２は、インナーケース４の右側拡大部９の内部に切削形成され、その先方側に第２ダクトカバー３４が被覆されて冷気通路が形成され、その第２ダクトカバー３４の上面に複数の第２冷気吐出口３６が穿孔形成されて、それら第２冷気吐出口３６から冷蔵室Ｓ内に冷気が吐出されるようになっている。
【００２１】
ここで、上記第１ダクトカバー３０及び第２ダクトカバー３４は、上述したように、冷気通路の先方端に被されて、その上面に第１、第２冷気吐出口３２、３６が穿孔形成されると共にドアーのガスケット１４に冷気が接触することを防止する役割を遂行する。
即ち、上記第１及び第２ダクトカバー３０、３４は、図２に示したように、上記インナーケース４の拡大部８、９から垂直に所定高さｄだけ突出されてドアーライナー１６とインナーケース４間の隙間部Ａを遮断して貯蔵室Ｓと隔離させる。
即ち、上記ドアー６が閉じられると、ドアーライナー１６と拡大部８間に所定隙間部Ａが形成されて、該隙間部Ａに冷気が流入されるとき、上記ガスケット１４と冷気とが接触することで、相対的に断熱の脆弱なガスケット１４を通って外部の熱が貯蔵室Ｓの内部に伝達されるという従来の欠点が、上記第１及び第２ダクトカバー３０、３４が突出されて隙間部Ａを遮断することで貯蔵室Ｓの内部冷気が隙間部Ａに流入されることが防止される。
【００２２】
又、上記送風手段は、インナーケース４の流路上に装着されて冷却装置から生成される冷気を各冷却ダクトに送風させる送風ファンを用いることができる。
又、上記分岐手段においては、図３に示したように、上記インナーケース４の上方側に切削形成されて、上記冷却装置から生成された冷気が供給される供給流路１３と、該供給流路１３に連続形成されて冷気を左側冷気ダクト２０に供給する左側分離流路１７と、前記供給流路１３に連続形成されて冷気を右側冷気ダクト２２に供給する右側分離流路１５と、を包含して構成される。
【００２３】
又、上記後方吐出ダクト２４は、上記インナーケース４の後方側壁面に垂直方向に切削形成されて、表面に第３ダクトカバー４２が被覆され、該第３ダクトカバー４２の上面に冷気を貯蔵室Ｓの内部に吐出させる複数の第３冷気吐出口４０が穿孔形成されている。
このとき、上記第３ダクトカバー４２は，上記インナーケース４の内方奥行側に被覆された状態でインナーケース４の背面と同一平面が形成される。
又、上記ドアー冷気ダクト２６は、上記ドアー６のドアーライナー１６の一方横方向に切削形成されて、長さ方向に冷気をドアー６側に排出させる複数の第４冷気吐出口４４が穿孔形成されて、該第４冷気吐出口４４の一方端に冷気が流入される供給通路４６が穿孔形成されている。
【００２４】
又、上記供給通路４６は、ドアー６が閉じられると、上記第２ダクトカバー３４に形成される排出通路４８と係合されて、右側吐出ダクト２２から冷気の供給を受ける。
又、上記切換バルブ手段２８においては、図４及び図５に示したように、右側冷気ダクト２２からドアー冷気ダクト２６側に流入される冷気を開閉させるバルブであって、上記排出通路４８が形成されている第２ダクトカバー３４の一方側に回転自在にヒンジ５２軸支された回動ロッド５０と、該回動ロッド５０の一方側に装着されて一緒に回動しながら前記排出通路４８の開閉作用を行う切換シャッター５６と、前記回動ロッド５０の先端に装着されて使用者が排出通路４８の開閉のために回動ロッド５０を回動させる切換ハンドル５８と、を包含して構成されている。
且つ、上記切換シャッター５６は、上記排出通路４８に比べて直径が大きい円板状に形成されている。
【００２５】
又、上記切換バルブ手段２８は、ドアー側に冷気を供給しようとする場合に、切換ハンドル５８を、図４に示したように、Ｐ方向に回動させると、回動ロッド５０がヒンジ５２を中心に回転するにつれて該回動ロッド５０に装着された切換シャッター５６も一緒に回動しながら排出通路４８が開放される。一方、ドアー側に供給される冷気を遮断しようとする場合は、切換ハンドル５８を、図４に示したように、前記と反対にＱ方向に回動させると、切換シャッター５６が排出通路４８を閉鎖させる。
以下、このように構成された本発明の第１実施形態に係る冷蔵庫の冷気流路装置の動作に対し、説明する。
【００２６】
先ず、冷凍装置を駆動すると、貯蔵室Ｓの内部空気が冷凍装置を通過しながら冷却された後、冷気流路装置を通って貯蔵室Ｓの各部位に供給されながら貯蔵室Ｓの温度を低下させる。
次いで、上記冷凍装置を通過しながら冷却された空気は、左側冷気ダクト２０を通って貯蔵室Ｓの左側に供給されて、右側冷気ダクト２２を通って貯蔵室Ｓの右側に供給されて、後方冷気ダクト２４を通って貯蔵室Ｓの後方から供給されると同時に、上記切換バルブ手段２８が排出通路４８を開放する方向に作動すると、ドアー冷気ダクト２６に冷気が流入されてドアー６側に冷気が供給され、貯蔵室Ｓ全体を均等で迅速に冷却させる。
【００２７】
即ち、左側及び右側冷気ダクト２０、２２に流入される冷気は、第１及び第２冷気吐出口３２、３６を通って吐出されながら棚１０の段部及び左右側部分に集中的に供給されて均等で且つ迅速に冷却させる。
このとき、各拡大部８、９の左側及び右側冷気ダクト２０、２２の先方端に夫々第１及び第２ダクトカバー３０、３４が所定高さ突出形成されているために、従来のドアー６が閉じられた状態でドアーライナー１６と拡大部８、９間に形成される隙間を遮断することで、ガスケット１４に冷気が接触することを防止して冷気損失を防止することができる。
【００２８】
そして、後方冷気ダクト２６に供給された冷気は、第３冷気吐出口４０を通って吐出されながら貯蔵室Ｓの後方側を迅速に冷却させる。
又、切換バルブ２８が作動してドアー冷気ダクト２６に冷気が供給されると、第４冷気吐出口４４を通ってドアー６側に冷気が吐出されてドアーバスケット１８に貯蔵された飲食物を迅速に冷却させる。
又、上記ドアー６側に冷気を供給しようとする場合に、使用者が切換ハンドル５８を一方側に回動させると、回動ロッド５０がヒンジ５２を中心に回転するにつれて回動ロッド５０に装着された切換シャッター５６が一緒に回転しながら排出通路を開放する。
【００２９】
一方、ドアー６側に供給される冷気を遮断しようとする場合、使用者が切換ハンドル５８を他方向に回動させると、切換シャッター５６が排出通路４８を閉鎖させる。
このとき、使用者は切換シャッター５６により回動ロッド５０の回転角度を調節してドアー６側に供給される冷気量を調整することができる。
即ち、ドアーバスケット１８に飲食物が多い場合又はドアー６を頻繁に開閉する夏季などのドアー側の負荷が大きい場合に、切換バルブ手段２８を完全に開放してドアーバスケット１８に貯蔵された飲食物を迅速に冷却し、ドアー側の負荷が小さい場合には、所定範囲のみに開放して、ドアーに供給される冷気を遮断する。
このように、貯蔵室の両方側及び前後方側から冷気が吐出されるために、貯蔵室の全部分に均等に冷気を供給して貯蔵室を迅速に冷却させることができる。
【００３０】
図５は、本発明の第２実施形態を示した横断面図である。
図示されたように、本発明に係る冷蔵庫の冷気流路装置の第２実施形態においては、インナーケース４の両方側面に夫々切削形成されて貯蔵室Ｓの左右側から冷気を吐出させる左右側冷気ダクト６２、６４と、前記インナーケース４の後方側に切削形成されて貯蔵室Ｓの後方から冷気を吐出させる後方冷気ダクト７０と、を包含して構成されて、前記左右側冷気ダクト６２、６４に、冷気が吐出される各冷気吐出口７２、７４が夫々穿孔形成されたダクトカバー６６、６８が被覆されている。
【００３１】
又、上記各ダクトカバー６６、６８は、インナーケース４の左側及び右側から内側方向に所定高さに突出された断面チャンネル状に形成されて、その表面に複数の冷気吐出口７２、７４が穿孔形成され、その他は第１実施形態と同様に構成されている。
即ち、上記ダクトカバー６６、６８の先方端の突出部位がドアーライナー１６とインナーケースの拡張部８、９間の隙間を遮断することで、隙間に冷気が流入されることを防止するために、ドアー６が閉じられた状態ではドアーライナー１６とインナーケースの拡張部８、９間の隙間に、貯蔵室の内部冷気が流入されることが完全に遮断されて、ガスケット１４と冷気との接触が完全に防止される。
【００３２】
又、本発明に係る冷蔵庫の冷気流路装置の第３実施形態においては、図６及び図７に示したように、外側壁を形成するアウターケース４と、飲食物が貯蔵される貯蔵室Ｓを形成するインナーケース６と、前記貯蔵室Ｓを開閉させるドアーと、前記インナーケース６の一方側に設置されて冷気を発生させる冷却装置と、該冷凍装置により発生される冷気を貯蔵室Ｓの背面又は両方側面を通って貯蔵室Ｓに供給する冷気流路装置と、を包含して構成されている。
又、上記冷気流路装置においては、冷凍装置の蒸発器を通過しながら冷却された空気を貯蔵室Ｓに供給するように前記インナーケース６の両方側壁面に夫々設置される第１及び第２吐出ダクト２１、２３と、前記インナーケース６の両方側壁面前方に夫々形成されて前記第１及び第２吐出ダクト２１、２３を通って供給された後、貯蔵室Ｓを循環しながら冷却作用を終えた空気が吸入される第１及び第２吸入ダクト２５、２７と、を包含して構成されている。
【００３３】
又、上記第１及び２吐出ダクト２１、２３は、上記インナーケース６の左右側壁面の後方側に夫々切削形成されて、棚２９により区画された各貯蔵室毎に冷気を供給するように複数の冷気吐出口３１、３３が相互対応して複数穿孔形成されている。
又、上記第１及び第２吸入ダクト２５、２７は、図７に示したように、上記第１及び第２吐出ダクト２１、２３の前方側に夫々連結して形成されて、上記棚２９により区画された各貯蔵室毎の左右側両方側壁に冷気が吸入される冷気吸入口３７、３９が夫々穿孔形成されている。
且つ、上記第１及び第２吸入ダクト２５、２７の上方側にそれら吸入ダクトを通って吸入された冷気を冷凍装置側に移動させる冷気吸入流路４１、４３が形成されたバリアー４５が設置されている。
【００３４】
即ち、上記バリアー４５の冷気吸入流路４１、４３と第１及び第２吸入ダクト２５、２７とは相互連結されて前記第１及び第２吸入ダクト２５、２７を通って流入された冷気が冷気吸入流路４１、４３に流入されて前記冷却装置に誘導される。
以下、このように構成された本発明の第３実施形態に係る冷蔵庫の冷気流路装置の動作に対し、説明する。
先ず、貯蔵室の内部空気が冷凍装置を通過しながら冷却されて、該冷却された空気は第１及び第２吐出ダクト２１、２３に移動される。
次いで、上記第１及び第２吐出ダクト２１、２３に移動された冷気は、第１及び第２吐出ダクト２１、２３を沿って下方側に移動しながら貯蔵室Ｓの各棚毎に形成された複数の冷気吐出口３１、３３を通ってインナーケース６の左右側から貯蔵室内部に吐出される。
【００３５】
次いで、貯蔵室に吐出された冷気は、循環しながら貯蔵室Ｓを冷却させた後、インナーケース６の両方側壁面に夫々形成された冷気吸入口３７、３９を通って吸入ダクト２５、２７に吸入される。次いで、吸入ダクト２５、２７に吸入された冷気は、該吸入ダクト２５、２７を沿って上方側に移動された後、バリアー４５に流入されて冷気吸入流路４１、４３を沿って冷却装置に供給されて再び冷却が行われる。
このように、冷気が貯蔵室の左右側及び背面から吐出されて、再び貯蔵室の左右側に吸入されるために貯蔵室の隅々まで冷気が迅速で且つ均等に供給される。従って、貯蔵室の内部温度分布が均一に維持されて、温度偏差による食品の過冷及び弱冷現象を防止することができる。
又、上記貯蔵室の冷却速度が向上されて貯蔵室に負荷がかかる時に負荷の対応性が向上するために、冷蔵室ドアーを頻繁に明ける夏季の場合にも温度上昇による食品の損傷を防止することができる。
【００３６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る冷蔵庫の冷気流路装置においては、インナーケースの左側及び右側に夫々左側及び右側冷気ダクトを形成すると共にインナーケースの背面に背面冷気吐出ダクトを形成し、ドアーにもドアー冷気ダクトを形成することで貯蔵室の前後左右から冷気を吐出させるため、貯蔵室の温度分布を常に均一に維持することができるし、貯蔵室に負荷がかかる時に、負荷の対応性を向上し得るという効果がある。
又、上記記左側及び右側冷気ダクトを形成する左側及び右側ダクトカバーが、インナーケースの内方側方向に所定高さ突出して形成されることで、該突出面が上記ドアーライナーとインナーケースの拡大部間の隙間を遮断してドアーの周辺から発生する冷気の損失を防止して熱效率を向上させて、ドアーの周辺の飲食物の変質を防止し得るという効果がある。
且つ、インナーケースの冷気吐出が貯蔵室の前後左右で行われるために、各冷気吐出ダクトの大きさを小さくして、貯蔵室の内部貯蔵隙間をより広く確保し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る冷気流路装置を備えた第１実施形態の冷蔵庫のドアーが開放されたときの構造を示した正面図である。
【図２】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図３】図１の冷蔵庫の上部冷気流路を示した斜視図である。
【図４】図１の切換バルブの動作を示した断面図である。
【図５】本発明に係る冷蔵庫の冷気流路装置の第２実施形態を示した図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】本発明の第３実施形態を示した冷蔵庫のドアーが開放された構造の正面図である。
【図７】本発明の第３実施形態を示した冷蔵庫の吸入ダクト及びキャリアの斜視図である。
【図８】従来の冷蔵庫のドアーが開放された構造を示した正面図である。
【図９】図８のＢ−Ｂ線断面図である。
【図１０】従来の冷蔵庫の冷気流路を示した縦断面図である
【符号の説明】
４…インナーケース
６…ドアー
８、９…拡大部
１０…棚
１２…野菜室
１３…供給流路
１４…ガスケット
１５…右側分離流路
１６…ドアーライナー
１７…左側分離流路
２０…左側冷気ダクト
２２…右側冷気ダクト
２４…後方冷気ダクト
２６…ドアー冷気ダクト
２８…切換バルブ手段
３０…第１ダクトカバー
３２…第１冷気吐出口
３４…第２ダクトカバー
３６…第２冷気吐出口
４０…第３冷気吐出口
４２…第３ダクトカバー
４４…第４冷気吐出口
４６…供給通路
４８…排出通路
５０…回動ロッド
５２…ヒンジ
５６…切換シャッター
５８…切換ハンドル

Claims (13)

1. 内側壁にドアーライナー（１６）が屈曲形成されたドアー（６）と、
   貯蔵室（Ｓ）を形成するインナーケース（４）の内部開放側の縁端に縦方向に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室（Ｓ）の左側からドアー（６）方向に吐出させる左側冷気ダクト（２０）と、
   前記左側冷気ダクタ（２０）と対応する前記インナーケース（４）の内部開放側の縁端に縦方向に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室（Ｓ）の右側からドアー（６）方向に吐出させる右側冷気ダクト（２２）と、
   冷却装置から生成された冷気を前記貯蔵室（Ｓ）に送風させる送風手段と、
   前記送風手段によって送風される冷気を前記左側冷気ダクト（２０）と前記右側冷気ダクト（２２）とに分岐して誘導する分岐手段とを含み、
   前記左側冷気ダクト（２０）は、前記インナーケース（４）の内部開放側の縁端を形成する左側拡大部（８）の壁面内に垂直方向に冷気を誘導するように切削形成さていて、貯蔵室の左側から冷気を吐出口させる複数の冷気吐出口（３２）が穿孔形成された左側ダクトカバー（３０）で被覆され、かつ
   前記右側冷気ダクト（２２）は、前記インナーケース（４）の内部開放側の縁端を形成する右側拡大部（９）の壁面内に垂直方向に冷気を誘導するように切削形成されていて、貯蔵室の右側から冷気を吐出させる複数の冷気吐出口（３６）が穿孔形成された右側ダクトカバー（３４）で被覆されていることを特徴とする冷蔵庫の冷気流路装置。
2. 貯蔵室の左側壁のドアーに隣接した拡大部（８）の壁面内に垂直に配設され、かつ冷気を前記貯蔵室の左側からドアー方向に吐出させる複数個の冷気吐出口（３２）が形成された左側ダクトカバー（３０）を有する左側冷気ダクト（２０）と、
   前記貯蔵室の右側壁のドアーに隣接した拡大部（９）の壁面内に垂直に配設され、かつ冷気を前記貯蔵室の右側からドアー方向に吐出させる複数個の冷気吐出口（３６）が形成された右側ダクトカバー（３４）を有する右側冷気ダクト（２２）と、
   前記貯蔵室の後方壁面内に配設され、前記貯蔵室の後方から前記ドアー方向に冷気を吐出させる後方冷気ダクトと、
   冷凍システムから生成された冷気を前記貯蔵室に送風させる送風手段と、
   前記送風手段によって送風される冷気を前記左側冷気ダクト、前記右側冷気ダクト及び前記後方冷気ダクトに分岐して誘導する分岐手段を含むことを特徴とする冷蔵庫の冷気流路装置。
3. 前記左側及び右側ダクトカバー（３０、３４）は、その断面が直角に屈曲形成されていて、前記ドアーライナー（１６）と前記インナーケース（４）の拡大部（８、９）間の隙間を遮断するように前記インナーケースの拡大部（８、９）から貯蔵室内部に突出形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
4. 前記左側及び右側ダクトカバー（３０、３４）は、前記インナーケース（４）の左側及び右側から夫々貯蔵室（Ｓ）内部方向に断面チャンネル状に突出形成されていて、その突出面が前記ドアーライナー（１６）と前記インナーケース（４）の拡大部間の隙間を遮断させ、その突出面に複数の冷気吐出口が穿孔形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
5. 前記分岐手段は、前記インナーケース（４）の上方内部に、前記冷凍装置からの冷気が流入される供給流路（１３）と、前記供給流路（１３）と前記左側冷気ダクト（２０）間に連結されて前記左側冷気ダクト（２０）に冷気を供給する左側分岐流路（１７）と、前記供給流路（１３）と前記右側冷気ダクト（２２）間に連結される右側分岐流路（１５）とにより構成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
6. 内方側にドアーライナー（１６）が屈曲形成されたドアー（６）と、
   貯蔵室（Ｓ）を形成するインナーケース（４）の内部開放側の縁端に縦方向に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室（Ｓ）の左側からドアー（６）方向に吐出させる左側冷気ダクト（２０）と、
   前記左側ダクト（２０）と対応する前記インナーケース（４）の内部開放側の縁端に縦方向に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室（Ｓ）の右側からドアー（６）方向に吐出させる右側冷気ダクト（２２）と、
   前記ドアーの内方側を囲繞するドアーライナー（１６）の左右に形成され、かつ前記左側冷気ダクト（２０）又は前記右側冷気ダクト（２２）から冷気の供給を受けて前記貯蔵室（Ｓ）に冷気を吐出させるドアー冷気ダクト（２６）と、
   冷却装置から生成された冷気を貯蔵室（Ｓ）に送風させる送風手段と、
   前記送風手段によって送風される冷気を左側冷気ダクト（２０）と右側冷気ダクト（２２）とに分岐して誘導する分岐手段とを含むことを特徴とする冷蔵庫の冷気流路装置。
7. 前記左側冷気ダクト（２０）又は前記右側冷気ダクト（２２）と前記ドアー冷気ダクト（２６）との間に連結されて前記ドアー冷気ダクト（２６）に流れる冷気を開閉させる切換バルブ手段（２８）を更に含むことを特徴とする請求項６に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
8. 前記左側冷気ダクト（２０）又は前記右側冷気ダクト（２２）から前記ドアー冷気ダクト（２６）に冷気を供給する排出通路（４８）が形成されていることを特徴とする請求項６に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
9. 前記ドアー冷気ダクト（２６）は前記ドアーの内壁側で水平方向に形成され、冷気をドアー側の貯蔵物に排出する複数の冷気吐出口（４４）が前記ドアー冷気ダクトの外周面に穿孔形成され、かつ前記ドアー冷気ダクト（２６）は前記左側冷気ダクト（２０）又は前記右側冷気ダクト（２２）の排出通路（４８）に連結されて冷気を供給する供給通路（４６）を形成していることを特徴とする請求項６に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
10. 前記切換バルブ手段（２８）は、前記左側冷気ダクト（２０）又は前記右側冷気ダクト（２２）の排出通路（４８）の下方側に回動自在にヒンジ式に軸支された回動ロッド（５０）と、前記回動ロッド（５０）の一方側に装着されて一緒に回動しながら前記排出通路（４８）を開閉させる切換シャッター（５６）と、前記回動ロッド（５０）の先端に装着されて使用者が排出通路（４８）を開閉するために回動ロッド（５０）を回動させる切換ハンドル（５８）とを含むことを特徴とする請求項７に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
11. 前記切換シャッター（５６）は、前記吐出通路（４８）よりも直径が大きい円板状に形成されることを特徴とする請求項１０に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
12. 前記インナーケース（４）の左右側冷気ダクト（２０、２２）の後方側の両方側面に夫々設置され、かつ各貯蔵室の棚毎の冷気を吸入する複数個の冷気吸入口が形成された吸入ダクトと、前記吸入ダクトを通って吸入された貯蔵室の冷気を蒸発室へ移動させる冷気吸入流路が形成されたバリアーとを更に含むことを特徴とする請求項１、２又は６のいずれか１に記載の冷蔵庫の冷気流路装置。
13. 貯蔵室（Ｓ）を形成するインナーケース（４）の開放側の縁端に縦方向に壁面内に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室の左側からドアー方向に吐出させる左側冷気ダクト（２２）と、
    前記インナーケース（４）の開放側の縁端に縦方向に壁面内に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室の右側からドアー方向に吐出させる右側冷気ダクト（２２）と、
    前記ドアーの内側で壁面上に形成され、かつ前記左側冷気ダクト又は右側冷気ダクトから冷気の供給を受けて前記ドアー側に冷気を吐出させるドアー冷気ダクトと、
    前記インナーケース（４）の後方の壁面内に縦方向に形成され、かつ複数個の冷気吐出口を有して冷気を貯蔵室の後方からドアー方向に吐出させる後方冷気ダクトと、
    冷却装置から生成された冷気を貯蔵室に送風させる送風手段と、
    前記送風手段によって送風される冷気を左側冷気ダクトと右側冷気ダクトとに分岐して誘導する分岐手段とを含むことを特徴とする冷蔵庫の冷気流路装置。

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