JP3670873B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【解決しようとする課題】
従来から冷蔵庫においては収容する食品の最適な収容温度に応じてその収納個所を分けることができるように、冷蔵室、冷凍室、野菜室などとして複数の収納室が独立した状態で構成されており、製氷においても独立した製氷室が用意されているとともに、使用者側の選択によって零度前後の温度環境(チルド)や2度前後の温度環境(冷蔵)とすることのできる切替室も用意されている。そして、所要の収納室に冷気ダクトを近接配置するとともに、すべての収納室に対しては冷却器で生成された冷気がダクトを介して送り込まれ、各収納室の温度環境を保つようにしている。
しかしながら、収納室が複数に分岐されていても、一つの庫内ファンで冷気を各室に供給する場合、十分な冷気を供給できなかったり、冷却器への戻りが不十分で冷気の淀みが生じたりする場合がある。特に冷蔵室は、冷蔵室の背面から冷気を吹き出して冷蔵室下部の戻りダクトから冷気を吸い込んで蒸発器へ戻す構成になっているが、冷蔵室は他室に比べて最も容積が大きくなっているため、冷蔵室の底面部側へ冷気が引き込まれない状態となって冷気の淀みが生じ易いという問題があり、この場合も循環する冷気が有効に利用されないという問題がある。そして、これらの吸い込み口16は図5及び図6に示すように底面部10の上面パネルに単にスリットを切った構造であるため、吸い込み度合いを変化させることができないとともに、手前に配置されているため、扉のラックに収容した物品からや冷蔵室内に収納されている物品から出た液体などが吸い込み口に落ちると、その吸い込み口内を清掃できないという問題を併せ持つものであった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、各収納室それぞれに冷気が送り込まれる冷蔵庫において、冷気を適切な必要部位に送り込まれるようにすることを課題とし、冷気の有効な利用を図ることを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、冷蔵室、製氷室、切替室、冷凍室及び野菜室の収納室を独立して形成し、冷却器にて形成された冷気を庫内ファンの運転により各室に送り込むようにした冷蔵庫において、ダンパーを備えると共に冷蔵室に冷気を導く冷蔵室用ダクトと、ダンパーを備えると共に切替室に冷気を導く切替室用ダクトと、製氷室に冷気を導く製氷室用ダクトと、冷凍室に冷気を導く冷凍室用ダクトと、前記冷蔵室内の冷気の一部を野菜室に導く野菜室用ダクトを備え、前記冷蔵室は、冷蔵室内の冷気を吸い込む循環ファンと、この循環ファンから吸い込んだ冷気を導く独立ダクトと、この独立ダクトから前記冷蔵室内へ冷気を吹き出す吹き出し口とを備え、前記冷蔵室の下方部には、冷蔵室内の冷気を吸い込む吸い込み口を複数備え、前記吸い込み口は、前記独立ダクトに連通しているとともに、この吸い込み口から吸い込んだ冷気を冷却器に戻し、冷気の一部を前記野菜室用ダクトに導くようにしたことを特徴とする冷蔵庫を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、この発明において、前記冷蔵室の下部に周囲が区画された保冷空間部を備えると共に、この保冷空間部の下面と前記冷蔵室の底面との間に冷気流通路を形成し、前記冷蔵室内の下方部に設けられた冷気の吸い込み口は、前記保冷空間部の前方及び前記冷気流通路の奥方に設けたことを特徴とすることができるものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷蔵庫であり、図2はその断面図である。冷蔵庫1の背部側に設置された冷却器2で生成された冷気を庫内ファン21を回転させ、冷凍室用ダクト25を通して下段側の冷凍室5に送り込むとともに、上段側の冷蔵室6へはダンパー22aを介在させた冷蔵室用ダクト22を通して送り込み、切替室7へはダンパー8aを介在させた切替室用ダクト8を通して送り込み、製氷室9へも分岐した製氷室用ダクト3を介して冷気を送り入れるようにしている。
また、出し入れ頻度が高い食品が多く収納されて扉の開閉が多く行われる冷蔵室6においては、底面部10側に引き出し可能なトレイ11と開閉可能な蓋板12とで区画された氷温室等に利用される保冷空間部13を有しており、扉を開いたときの冷気の流出による影響を少なくする個所を設けている。この保冷空間部13と冷蔵室6の底面部10の間には空間が形成され、冷気流通路を形成している。尚保冷空間部13へは、冷蔵室の背面に設けられた吹き出し口から冷気が供給され、背面に設けられた吸い込み口から冷気が吸い込まれて冷却器2に戻るようになっている。
【0005】
この冷蔵室6への冷気の供給は、冷却器2の上方に設けられた庫内ファン21及びダンパー22aを通して送り込まれる。更に冷蔵室6の背面側において、左右2つのダクトに分岐され(図示せず)、庫内奥に設けられた吹き出し口15から各棚毎に吹き出すようにしている。この吹き出した冷気は冷蔵室6下方部に設けられた吸い込み口16から戻りダクト(図示せず)を通して冷却器2に戻されるが、冷気の一部は野菜室用ダクト(図示せず)を通して野菜室4を経由してから別の戻りダクト(図示せず)を通して冷却器2に戻るようになっている。
冷蔵室の背面の中央部(上記左右に分岐されたダクトの間)には、独立ダクト23、循環ファン14が設けられ、天面前部に設けられた吹き出し口24に連通している。この独立ダクト23及び天面吹き出し口24は、扉を開けたときに冷蔵室6の前面にエアーカーテンを形成したり、扉を閉じている場合でも冷蔵室6内を冷却したい場合等に使用されるもので、必要に応じて自動的に循環ファン14を回転させることにより、冷蔵室内の冷気を吸い込んで吹き出し口24から吹き出させるようにしている。独立ダクト23の吸い込み口は循環ファン14の前面に設けられてるとともに、前記吸い込み口16への冷気もダクトを通じて流れるようになっている。
例えばドアを開けた場合、循環ファン14が運転を開始して冷蔵室6内の冷気を循環ファン14の前面の吸い込み口から吸い込み、独立ダクト23を通して吹き出し口24から冷気を吹き出すため、エアカーテンが形成される。この時、庫内ファン21は停止するため、吸い込み口16に吸い込まれた冷気は冷却器2へ戻らず、循環ファン14の方に流れるようになる(図2参照)。
【0006】
図3は冷蔵室6における保冷空間部13に冷気が淀まないようにした発明を示すもので、図示されているように、冷蔵室6の底面部10には、扉側である前縁部に二つの吸い込み口16が位置しているとともに、保冷空間部13の内部における底面部10にも吸い込み口16が設けられており、その底面部10の内部に形成された凹路と底面部10の上面パネルとで構成されている通路18に前記吸い込み口16それぞれを通して冷気が吸い込まれて冷却器2側に送り戻されるようにしているものである。このように容積の大きい冷蔵室6の下方部に多くの吸い込み口を配設しているため、冷蔵室6の下方部において冷気は淀むことがなくなって食品を適切に冷やすようになるものである。
【0007】
さらに上記冷蔵室6における底面部10に設けられた吸い込み口16にあっては、図示されているように、上記通路18の端部に対応して上面パネルを冷蔵室の間口方向を長手として開口してなる取付口19に冷気が通過可能なスリットを備えたスリット部材であるグリル20を着脱可能に取り付けてなるものである。このように吸い込み口16においてグリル20を着脱可能にして取り付けて冷気を通路18へと送り込むことができるようにしているため、グリルにおけるスリットの大きさの選択により吸い込み口16での吸い込み度合を調整でき、さらにはこの冷蔵庫に収納した食品からこぼれた液体が仮に吸い込み口16に入り込んだとしてもグリル20を取り外して洗浄できるとともに、通路18に垂れた液体も拭き取ることができるようになる。なお、グリルの取り外しに関してはグリル単体を取り外すようにする他に、底面部10の上面パネルaに対してそのグリル20を一体化し、上面パネルa自体が取り外すことでそのグリルが着脱可能となる構成としてもよい。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、冷蔵室、製氷室、切替室、冷凍室及び野菜室の収納室を独立して形成し、冷却器にて形成された冷気を庫内ファンの運転により各室に送り込むようにした冷蔵庫において、前記冷蔵室の下方部に、冷蔵室内の冷気を吸い込む吸い込み口を複数備えるような構成にしたので、容積の大きい冷蔵室の下方部で冷気が淀みを生じさせずにその冷気を有効に利用できるようになるものである。
また、冷蔵室下部に設けられた保冷空間部の下面と前記冷蔵室の底面との間に冷気流通路を形成し、冷気の吸い込み口は、前記保冷空間部の前方及び前記冷気流通路の奥方に設けるようにしたことにより、冷蔵室の下方部全体にわたって冷気の淀みが生じるのを防ぐことができるので、冷気の循環をより適切に行うことができる。
更に、冷蔵室内の冷気を吸い込む循環ファンと、この循環ファンから吸い込んだ冷気を導く独立ダクトと、この独立ダクトから前記冷蔵室内へ冷気を吹き出す吹き出し口とを備え、前記冷蔵室内の下方部に設けられた冷気の吸い込み口は、前記独立ダクトに連通させることにより、冷蔵室の前面にエアカーテンを形成したり、冷蔵室内の冷気の循環を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷蔵庫の一例を示す説明図である。
【図2】 一例における冷蔵庫の断面を示す説明図である。
【図3】 一例における冷蔵室の底面部を示す説明図である。
【図4】 一例における底面部の吸い込み口を示す説明図である。
【図5】 従来例における冷蔵室底面部を示す説明図である。
【図6】 従来例における底面部の吸い込み口を示す説明図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫
2…冷却器
6…冷蔵室
7…切替室
9…製氷室
10…底面部
13…保冷空間部
14…循環ファン
15…吹き出し口
16…吸い込み口
20…グリル
Claims (2)
- 冷蔵室、製氷室、切替室、冷凍室及び野菜室の収納室を独立して形成し、冷却器にて形成された冷気を庫内ファンの運転により各室に送り込むようにした冷蔵庫において、
ダンパーを備えると共に冷蔵室に冷気を導く冷蔵室用ダクトと、ダンパーを備えると共に切替室に冷気を導く切替室用ダクトと、製氷室に冷気を導く製氷室用ダクトと、冷凍室に冷気を導く冷凍室用ダクトと、前記冷蔵室内の冷気の一部を野菜室に導く野菜室用ダクトを備え、
前記冷蔵室は、冷蔵室内の冷気を吸い込む循環ファンと、この循環ファンから吸い込んだ冷気を導く独立ダクトと、この独立ダクトから前記冷蔵室内へ冷気を吹き出す吹き出し口とを備え、
前記冷蔵室の下方部には、冷蔵室内の冷気を吸い込む吸い込み口を複数備え、前記吸い込み口は、前記独立ダクトに連通しているとともに、
この吸い込み口から吸い込んだ冷気を冷却器に戻し、冷気の一部を前記野菜室用ダクトに導くようにしたことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記冷蔵室の下部に周囲が区画された保冷空間部を備えると共に、この保冷空間部の下面と前記冷蔵室の底面との間に冷気流通路を形成し、前記冷蔵室内の下方部に設けられた冷気の吸い込み口は、前記保冷空間部の前方及び前記冷気流通路の奥方に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP2311499A JP3670873B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 冷蔵庫 |
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JP2311499A JP3670873B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 冷蔵庫 |
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Family Applications (1)
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JP2311499A Expired - Fee Related JP3670873B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 冷蔵庫 |
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- 1999-01-29 JP JP2311499A patent/JP3670873B2/ja not_active Expired - Fee Related
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