JP3819047B2 - 多心光コネクタ - Google Patents

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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3807Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
    • G02B6/3873Connectors using guide surfaces for aligning ferrule ends, e.g. tubes, sleeves, V-grooves, rods, pins, balls
    • G02B6/3885Multicore or multichannel optical connectors, i.e. one single ferrule containing more than one fibre, e.g. ribbon type

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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、多心光ファイバ接続用のMTコネクタ(後記参照)に関し、特にそのフェルールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
初めに、MT(Mechanically Transferable)コネクタについて、簡単に説明する。
図3に接続前の状態を模型的に示した。(a)は片方のフェルールの斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
20はフェルールの全体を示す。その本体22はエポキシ樹脂などの精密成形品からなる(フジクラ技報84号,p.58〜63参照)。
本体22の両端に位置決め用のガイド穴24を設け、相手側コネクタとの精密位置決めをするため、ここにガイドピン30を挿入する。
両方のガイド穴24の中心を結ぶ基準線上の所定位置に、光ファイバ用の穴26を設ける(図5)。そして、当該穴に光ファイバテープ心線10の光ファイバ12を通し、接着剤で固定する。その後、端面を研磨する。
【0003】
接続の際は、片方のフェルールのガイド穴24に差し込んでおいたガイドピン30の先端を相手フェルールのガイド穴24に差し込み、かつ両方のフェルールを突き合わせる。
それから、図4のように、クランプスプリング32により一定の押し圧を光ファイバ軸方向にかけ、安定した接続状態を確保する。
【0004】
多心MTコネクタの接続損失を低減するためには、接続する光ファイバのコア同士の軸ずれを低減する必要がある。そのための必要事項の一部として、次のことが挙げられる。
(1)ガイド穴24の中心を基準とした光ファイバ用穴26の位置を精度よく測定する(図5参照)。
(2)ガイドピン30とガイド穴24との隙間を小さくする(図6参照)。
【0005】
上記(1)の測定方法として、次のものが公知である(1988年電子情報通信学会秋季全国大会論文集,B-343参照)。
模型的に示した図7のように、フェルール20をXYステージ40上にセットし、その位置を精密に読みとるようにする。
フェルール20の後方(図では下方)から照明部42の光44を照射する。光44はガイド穴24、ファイバ穴26を通る透過光となって撮像部46に入射する。そのため、撮像部46にはフェルール20の前端面220におけるガイド穴24とファイバ穴26の像が結像する。
撮像部46の出力信号を信号処理部48とパソコン50において処理して、ガイド穴24とファイバ穴26の中心位置を求める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(1)ガイド穴24に曲がりのある場合がある。その場合、上記の方法は透過光を利用しているため、フェルール20の前端面220におけるガイド穴24の正確な画像を得ることができず、したがってガイド穴24の中心を精度よく求めることができない。
(2)上記のように、ガイド穴24とガイドピン30との隙間は小さいほど良いが、しかし小さ過ぎると、ガイド穴24へのガイドピン30の挿入が困難になる(図6参照)。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図1に例示するように、本発明の多心光コネクタは、光ファイバが貫通するファイバ穴と、相手側コネクタとの位置決め用のガイドピンが嵌合するガイド穴とを成形時に形成してなる樹脂成形品であるMTフェルールが用いられている、多心光コネクタにおいて、前記ガイド穴が、ガイド穴の先端から途中までのガイドピンと接触する接触部と、前記ガイド穴の長さ方向の途中から後端にかけて前記接触部より内径が太くガイドピンの挿入後にはそれと接触しない非接触部とを有し、前記非接触部は、真っ直ぐの穴に形成された部分と、この真っ直ぐの穴に形成された部分の接触部側の端部に連続して、接触部から内径が次第に増すテーパ状とされた部分とを具備する
【0008】
【作 用】
(1)上記のようにフェルール20の後方から光を照射し、ガイド穴24を通る透過光を利用して、フェルール20の前端面220におけるガイド穴24の像を求めるとき、
ガイド穴24の内径が途中から後端にかけて太くなっていると、
ガイド穴24に多少の曲がりがあっても、前端面220におけるガイド穴24の正確な像が得られる。そのため、ガイド穴24の中心を基準とするファイバ穴26の位置を正確に求めることができる。
(2)フェルール20後方からのガイドピン30の挿入が容易になる。
(3)ガイド穴24の内面とガイドピン30との接触する部分が従来よりも短いので、両者の隙間を従来よりも小さくすることが可能になる。
【0009】
【実施例】
図1で、ガイド穴24の先端から途中までの240で示す部分がガイドピン30と接触する部分である。この部分においては、ガイドピン30との間の隙間ができるだけ小さくしてある。
従来の場合、ガイド穴24の内径は、規格に従って、0.700mm±0.001mm程度であった。本発明の接触部分240の部分の内径dも、この数値と同じである。あるいは、ガイドピン30と接触する長さが短いから、上記の数値よりも小さくすることも可能である。
【0010】
コネクタ接続に際しては、ガイドピン30がフェルール20の前端面220に対して正確に直角であり、傾いていないことが大切である。そのために必要なガイド穴24の深さ(入口からの長さ)は、数mm程度である。したがって接触部分240の長さもその程度でよい。
【0011】
ガイド穴24の、接触部分240より後方の部分242の内径Dをdより幾分か大きくして、ガイドピン30の挿入を容易とする程度にする。この部分では、ガイド穴24の内面とガイドピン30との間には大きな隙間があり、ガイドピンの挿入後には接触しない。よって242の部分を非接触部分と言
接触部分240から非接触部分242に移る部分は、図1のように内径が次第に(連続的に)増すテーパ状になっている
【0012】
円形ガイド穴24の内径を途中から太くする方法としては、たとえば次のものがある。
(1)従来の成型品の細径ガイド穴を後加工して径を拡大する。
(2)図2(a)はMTコネクタ成形用金型の分解斜視図、(b)がガイド穴用の丸型の成形ピン60の拡大正面図であるが、たとえばこのように、先端部600が細い円筒形、後部602が太い円筒形、途中がテーパ部604になっているのを用いて成形する。
なお、図2において、62はファイバ穴用成形ピン、64は下型、66はガイド穴用成形ピン60が載るV溝、68はファイバ穴用成形ピン62が載るV溝、70は上型、72はトランスファポットである。
【0013】
【発明の効果】
(1)上記のように、ガイド穴24に多少の曲がりがあっても、フェルール前端面におけるガイド穴24の正確な像が得られ、そのために、ガイド穴24の中心を基準とするファイバ穴26の位置ずれの測定精度が向上するので、
1)ファイバ穴26の位置ずれ量の測定値とコネクタの接続損失の関係の相関度が向上する。
2)コネクタ付き光ファイバケーブルの製造歩留まりが向上する。
(2)フェルール20の後方からのガイドピン30の挿入が容易になる。
(3)ガイド穴24の内面とガイドピン30との接触する部分が従来よりも短いので、両者の隙間を従来よりも小さくすることが可能になるので、
接続損失を低くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図で、(a)はガイドピン30を挿入しない状態、(b)はガイドピン30を挿入した状態を示す。
【図2】本発明のコネクタを製造するための金型の一例の説明図。
【図3】MTコネクタの接続前の状態を模型的に示した説明図で、(a)は片方のフェルールの斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図。
【図4】MTコネクタの結合状態の説明図。
【図5】MTフェルールの前端面図。
【図6】MTフェルールの一部を切り欠いた平面図。
【図7】ガイド穴24を基準とするファイバ穴26位置の光学的測定方法の模型的説明図。
【符号の説明】
10 光ファイバテープ心線
12 光ファイバ
20 フェルール
22 フェルール本体
220 フェルールの前端面
24 ガイド穴
240 ガイド穴の接触部分
242 ガイド穴の非接触部分
26 ファイバ穴
30 ガイドピン
32 クランプスプリング
40 XYステージ
42 照明部
44 光
46 撮像部
48 信号処理部
50 パソコン
60 ガイド穴の成形ピン
62 ファイバ穴の成形ピン
64 下型
66 成形ピン60の入るV溝
68 成形ピン62の入るV溝
70 上型
72 トランスファポット

Claims (1)

  1. 光ファイバが貫通するファイバ穴と、相手側コネクタとの位置決め用のガイドピンが嵌合するガイド穴とを成形時に形成してなる樹脂成形品であるMTフェルールが用いられている、多心光コネクタにおいて、前記ガイド穴が、ガイド穴の先端から途中までのガイドピンと接触する接触部と、前記ガイド穴の長さ方向の途中から後端にかけて前記接触部より内径が太くガイドピンの挿入後にはそれと接触しない非接触部とを有し、前記非接触部は、真っ直ぐの穴に形成された部分と、この真っ直ぐの穴に形成された部分の接触部側の端部に連続して、接触部から内径が次第に増すテーパ状とされた部分とを具備する、多心光コネクタ。
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