JP3818447B2 - ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3818447B2
JP3818447B2 JP2002262039A JP2002262039A JP3818447B2 JP 3818447 B2 JP3818447 B2 JP 3818447B2 JP 2002262039 A JP2002262039 A JP 2002262039A JP 2002262039 A JP2002262039 A JP 2002262039A JP 3818447 B2 JP3818447 B2 JP 3818447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
value
current
image
target value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002262039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004104888A (ja
Inventor
林 正 人 小
永 篤 郎 徳
田 宣 人 菰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002262039A priority Critical patent/JP3818447B2/ja
Priority to US10/654,944 priority patent/US6911800B2/en
Publication of JP2004104888A publication Critical patent/JP2004104888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3818447B2 publication Critical patent/JP3818447B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/19Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path
    • G05B19/40Open loop systems, e.g. using stepping motor
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/41Servomotor, servo controller till figures
    • G05B2219/41043Memory table with motor current and corresponding correction for lost motion
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/41Servomotor, servo controller till figures
    • G05B2219/41214Lookup table for current as function of actual position

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステッピングモータの駆動制御に関し、具体的には、これに限定する意図ではないが、原稿スキャナ,複写機,プリンタ,ファクシミリなどの、画像処理装置,画像形成装置に関する。
【0002】
なお、ステッピングモータは、パルスモータ,ステップモータあるいはステッパモータと呼ばれることもある。本書において、「ステッピングモータ」は、ステッピングモータ,パルスモータ,ステップモータ,ステッパモータ、ならびに、これらの呼称が付される電気モータと駆動付勢の態様が同等の、磁極の励磁状態を切り換えることにより動力を発生する回転モータ或いはリニアモータをも含む。
【0003】
【従来の技術】
一般的なステッピングモータのように、パルス信号により磁極の励磁を切り替え動力を発生する電気モータの基本的な特徴は、所定の位置での磁力による引力,反発力により可動部分を保持し、磁極の励磁を切り替えることにより可動部分を動かす構造をもっており、これにより可動部分の位置制御を精度良く実現できることにある。
【0004】
一般的に永久磁石や磁性材を備えた可動部とコイル等で構成される磁極をもち、その複数の磁極の励磁状態を切り替えることにより可動部に引力,反発力を発生させ駆動させ、励磁状態を固定することにより保持,停止という機能を実現している。ステッピングモータの構造は可変磁気抵抗型(VR型),永久磁石型(PM型)とそれを組み合わせた複合型(HB型)に分類でき、2相,3相,4相,5相等の磁極を有する製品が開発されている。
【0005】
VR型:電磁軟鋼で作られた歯部を構成したロータと磁極のステータとの
電磁引力を利用して駆動する,
PM型:N極とS極を交互に配列させた永久磁石のロータと磁極のステータ
の反発力と引力を利用して駆動する,
HB型:VR型とPM型を組み合わせた構造のもの。
【0006】
被駆動体の負荷が変動しても速度が変動しない範囲であれば励磁コイルのインダクタンスは変動しないので、等速動作時もしくは停止時の消費エネルギーは一定であるといえる。言い換えると等速動作時もしくは停止時に消費しているエネルギーは、負荷が軽い場合は無駄に消費しているということになる。
【0007】
しかしながら、速度を一定にするということは磁極切り替えにおいて前述した可動部が所定通り動作していることであり、可動部が確実に引力,反発力で切り替わった磁極に動作するための磁力が必要となる。あるシステムで必要な磁力が求まった場合にそのシステムの被駆動体の負荷が一定で有れば問題ないが、変動がある場合はその変動が検出できない限り変動幅の最大を想定して必要な磁力すなわち励磁電流を供給しなければならない。
【0008】
励磁電流を大きくすることにより駆動トルクが高くなり、脱調の可能性が低くなるが、余分な電流を流すと、電力消費が増大するばかりでなく、振動,鳴きの問題やモータの熱の問題もあるので適切な電流を設定する必要がある。
【0009】
しかしながら、例えば単純なシステムとして、ある回転速度で等速動作している駆動系の磁極に流している励磁電流を定電流制御した場合に、そのシステムが脱調に対してどの程度の信頼性をもって駆動しているかは不明である。一般的には、励磁電流を下げていき脱調した電流値に対して1以上の値の係数を乗算することにより実施している。これはその係数が経験的に問題がないことがいえる妥当な値であるときに信頼性があるといえる。
【0010】
【特許文献1】
特開平5−56690号公報には、ステッピングモータの駆動電流を順次に大きくしてモータが脱調しない駆動電流値を計測し、これに基づいて駆動電流を定める電流設定方法が開示されている。モータの実電流値を検出してそれが目標電流値と合致するようにフィードバック制御することが開示されている。
【0011】
【特許文献2】
特開平11−215890号公報には、CPUによる制御を用いて、ステッピングモータの駆動電流を順次に小さくして、モータが脱調したときの駆動電流値を計測し、これに基づいて通常運転時の駆動電流を定めるモータ駆動制御装置が開示されている。
【0012】
【特許文献3】
特開平6−43050号公報は、負荷機構を結合したステッピングモータの実負荷トルクを計測する方法を提示している。
【0013】
【特許文献4】
特開2000−23496号公報は、脱調を検出するマイコンを備えるステップモータ制御装置を開示している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ステッピングモータの定電流駆動での電流値は、あらかじめ計算または実測により負荷を求め、経時的な負荷のばらつきや負荷変動などを考慮し、予測した最大負荷に対応できるように十分なマージンを持った駆動ができる値に設定されているため、消費電力が大きく、発熱も大きくなってしまう。
【0015】
本発明は、ステッピングモータの電力消費を極力低減することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)ステッピングモータ(238)の駆動使用量(駆動時間の積算値Atc/駆動回数の積算値)宛てに電流目標値(Cfr:図9の(c))を格納した目標値メモリ手段(257);
前記ステッピングモータ(238)の駆動使用の量を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段(図7の26,33);および、
該積算手段の積算値すなわち駆動使用量(Atc)に宛てられた電流目標値(Cfr)を前記目標値メモリ手段(257)から読み出して、電流目標値相当の電流を前記ステッピングモータに通電するモータドライバ(263)に設定する電流設定手段(254);
を備えるステッピングモータ駆動の制御装置(206)。
【0017】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の記号もしくは対応事項を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。カッコ内の「/」は、「又は」を意味する。
【0018】
これによれば、ステッピングモータ(238)の使用が進行するにつれて変化する、該モータとそれに結合されて駆動される機構負荷との組み合せに係る負荷トルクを、使用量(駆動時間の積算値Atc/駆動回数の積算値)対応で、同一仕様のテストサンプルによって実測して或いは予測計算により算出し、該ステッピングモータ(238)の電流−トルク特性に基づいて、算出した負荷トルクに余裕代(マージン)を加えたトルクを出力するに要する励磁電流値すなわち所要励磁電流値を算出して、使用量対応で前記メモリ手段(257)に格納しておくことにより、実際の稼動が進行するにともなって自動的に、過不足のない励磁電流がステッピングモータ(238)に通電される。すなわち、無駄な電力消費を低減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(1a)ステッピングモータ(238)の駆動時間の積算値(ATc)宛てに電流目標値(Cfr)を格納した目標値メモリ手段(257);
前記ステッピングモータの駆動時間を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段(図7の26,33);および、
該積算手段が積算した積算値(ATc)宛ての電流目標値(Cfr)を前記目標値メモリ手段(257)から読み出して、電流目標値相当の電流を前記ステッピングモータ(238)に通電するモータドライバ(263)に設定する電流設定手段(254);
を備えるステッピングモータ駆動の制御装置(206)。
【0020】
これによれば、上記(1)に記述の通り、無駄な電力消費を低減することができる。
【0021】
(1b)ステッピングモータ(238)の駆動回数の積算値宛てに電流目標値を格納した目標値メモリ手段(257);
前記ステッピングモータの駆動回数を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段;および、
該積算手段の積算値宛ての電流目標値を前記目標値メモリ手段から読み出して、電流目標値相当の電流を前記ステッピングモータに通電するモータドライバに設定する電流設定手段(254);
を備えるステッピングモータ駆動の制御装置(206)。
【0022】
これによっても、上記(1)に記述の通り、無駄な電力消費を低減することができる。
【0023】
(2)前記目標値メモリ手段(257)の電流目標値(Cfr)は、前記ステッピングモータとそれによって駆動される負荷との組み合わせの、駆動使用量の増大にともなう所要駆動トルクの変化の予測値(図9の(a))と、前記ステッピングモータの通電電流値に対する発生トルクの関係である電流−トルク特性(図9の(b))に基づいて求めた、駆動使用量の増大にともなう所要通電電流値(図9の(c))である、上記(1)乃至(1b)のいずれかに記載の、ステッピングモータ駆動の制御装置。
【0024】
これによれば、上記(1)に記述の通り、無駄な電力消費を低減することができる。
【0025】
(2a)前記目標値メモリ手段(257)の電流目標値(Cfr)は、前記ステッピングモータとそれによって駆動される負荷との組み合わせの、異なる駆動使用量のそれぞれで、前記ステッピングモータ(238)に通電するモータドライバ(263)に与える電流目標値(Cfr)を順次に変更して前記ステッピングモータの脱調臨界の電流目標値を検索してそれに余裕代(mCf)を加えた値である、上記(1)乃至(1b)のいずれかに記載の、ステッピングモータ駆動の制御装置。
【0026】
これによっても、上記(1)に記述の通り、無駄な電力消費を低減することができる。
【0027】
(3)ステッピングモータ(238)の駆動使用の量(Ttc/Tnc)を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段(図7の33/図12のv33);および、
該積算手段の積算値すなわち駆動使用量(Ttc/Tnc)が設定値(Ttcr/Tncr)以上のとき、前記ステッピングモータ(238)に通電するモータドライバ(263)に与える電流目標値(Cfr)を順次に変更して前記ステッピングモータの脱調臨界の電流目標値を検索してそれに余裕代(mCf)を加えた値を、目標値メモリ手段に書き込んで前記モータドライバの電流目標値(Cfr)に設定し、前記積算手段の駆動使用量は初期値(0)に戻す(図10)、電流設定手段(254);
を備えるステッピングモータ駆動の制御装置。
【0028】
これによれば、ステッピングモータ(238)の駆動使用量(Ttc/Tnc)が設定値(Ttcr/Tncr)以上になるたびに脱調臨界の電流目標値が検索されて、新たに、脱調臨界電流値に余裕代(mCf)を加えた値の電流目標値(Cfr)が設定される。すなわち、脱調を生ずる可能性が低く、しかも電力消費が少ない電流目標値(Cfr)が設定される。
【0029】
(3a)ステッピングモータ(238)の駆動時間を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段(図7の33);および、
該積算手段の積算時間(Ttc)が設定値(Ttcr)以上のとき、前記ステッピングモータに通電するモータドライバに与える電流目標値(Cfr)を順次に変更して前記ステッピングモータの脱調臨界の電流目標値を検索してそれに余裕代(mCf)を加えた値を、目標値メモリ手段に書き込んで前記モータドライバの電流目標値(Cfr)に設定し、前記積算手段の積算時間(Ttc)は初期値(0)に戻す(図8の52)、電流設定手段(254);
を備えるステッピングモータ駆動の制御装置。
【0030】
これによれば、上記(3)に記述の通り、脱調を生ずる可能性が低く、しかも電力消費が少ない電流目標値(Cfr)が設定される。
【0031】
(3b)ステッピングモータ(238)の駆動回数(Tnc)を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段(図14のv33);および、
該積算手段の積算駆動回数(Tnc)が設定値(Tncr)以上のとき、前記ステッピングモータに通電するモータドライバ(263)に与える電流目標値(Cfr)を順次に変更して前記ステッピングモータの脱調臨界の電流目標値を検索してそれに余裕代(mCf)を加えた値を、目標値メモリ手段に書き込んで前記モータドライバの電流目標値(Cfr)に設定し、前記積算手段の積算駆動回数(Tnc)は初期値(0)に戻す(図15)、電流設定手段(254);
を備えるステッピングモータ駆動の制御装置。
【0032】
これによっても、上記(3)に記述の通り、脱調を生ずる可能性が低く、しかも電力消費が少ない電流目標値(Cfr)が設定される。
【0033】
(4)前記モータドライバ(263)が、前記電流設定手段(254)が設定した電流目標値(Cfr)に基づいて該電流目標値相当の電流を前記ステッピングモータ(238)に通電しているときの、該ステッピングモータの脱調を監視し、脱調を検出すると、前記モータドライバの電流目標値を高値に変更する(図16の106,107)バックアップ手段(254);を更に備える、上記(1)乃至(3b)のいずれかに記載の、ステッピングモータ駆動の制御装置。
【0034】
これによれば、負荷の変動によって脱調を生ずるときには、自動的に電流目標値が高められ、速やかに復調する。
【0035】
(5)原稿を走査する機構,該機構を駆動するステッピングモータ(238)および原稿上の走査画像を画像データに変換する画像読み取り手段(SBU)を備える原稿スキャナにおいて、
前記ステッピングモータに通電するモータドライバ(263)に電流目標値(Cfr)を設定する、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のステッピングモータ駆動の制御装置(206);を備えたことを特徴とする、原稿スキャナ(10)。
【0036】
これによれば、原稿スキャナ(10)の原稿画像読み取りのための原稿走査において、上記(1)乃至(4)のいずれかに記述の作用効果が得られる。
【0037】
(6)感光体に画像光を露光して静電潜像を形成し該潜像を顕像剤で現像し、現れた顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に用紙に転写する作像手段(図2);
該作像手段の、作像プロセス機器を駆動するステッピングモータ;および、
該ステッピングモータに通電するモータドライバに電流目標値を設定する、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のステッピングモータ駆動の制御装置;
を備える画像形成装置。
【0038】
これによれば、作像プロセス機器の駆動において、上記(1)乃至(4)のいずれかに記述の作用効果が得られる。
【0039】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0040】
【実施例】
−第1実施例−
図1に、本発明の第1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機の外観を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、給紙バンク35の各ユニットで構成されている。ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されている。
【0041】
機内のシステムコントローラ630(図4)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
【0042】
図2に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0043】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0044】
また、レーザプリンタ100は、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0045】
レーザ露光ユニット102は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。また図2上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0046】
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36又は両面ドライブユニット33に排出又は送給される。
【0047】
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個のステッピングモータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系(図示略)を介して駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個のステッピングモータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系(図示略)を介して駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
【0048】
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動しているDCモータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動するステッピングモータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。レジストローラ105および現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
【0049】
上述の各ステッピングモータには各ロータリエンコーダが連結されており、図示しないモータ制御ユニットおよびモータ制御回路が、後述する原稿スキャナ10の、図6に示すモータ制御ユニット260およびスキャナ制御回路206と同様に、ステッピングモータの目標電流値を定めて、目標電流値相当の励磁電流をステッピングモータに通電する。
【0050】
イエローYのトナ−像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0051】
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、レーザ露光ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されたレーザ光Lがポリゴンミラーでx方向に振り走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナ−像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0052】
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
【0053】
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナ−像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナ−等の異物が除去される。
【0054】
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0055】
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口からフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
【0056】
図1を再度参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
【0057】
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
【0058】
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図1上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
【0059】
図3に、スキャナ10およびそれに装着されたADF 30の、原稿画像読み取り機構を示す。このスキャナ10のコンタクトガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには、第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向yに反射されて、レンズ236により集束され、CCD207に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モーター238を駆動源として、y方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0060】
スキャナ10には、自動原稿供給装置ADF 30が装着されている。ADF 30の原稿トレイ241に積載された原稿は、ピックアップローラ242およびレジストローラ対243で搬送ドラム244と押さえローラ245の間に送り込まれて、搬送ドラム244に密着して読み取りガラス240の上を通過し、そして排紙ローラ246,247で、原稿トレイ241の下方の圧板兼用の排紙トレイ248上に排出される。原稿は、読み取りガラス240を通過する際に、その直下に移動している照明ランプ232により照射され、原稿の反射光は、第1ミラー233以下の光学系を介してCCD207に照射され光電変換される。
【0061】
読み取りガラス240と原稿始端の位置決め用のスケール251との間には、白基準板239、ならびに、第1キャリッジを検出する基点センサ249がある。白基準板239は、照明ランプ232の個々の発光強度のばらつき、また主走査方向のばらつきや、CCD207の画素毎の感度ムラ等が原因で、一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらず、読み取りデータがばらつく現象を補正(シェーディング補正)するために用意されている。このシェーディング補正は、まず白基準板239を原稿スキャン前に主走査方向1ライン分読み取り、この読み取った白基準データをメモリに記憶し、原稿画像を読み取るときは、原稿をスキャンした画素毎に、画像データを前記メモリ上の対応する白基準データで割り算するものである。
【0062】
図4に、図1に示す複写機の、画像読み取り,画像処理,画像蓄積および画像形成、のシステム構成を示す。カラー原稿スキャナ10の、原稿を光学的に読み取る読み取りユニット11は、原稿に対するランプ232の走査を行い、SBU(センサボードユニット)のCCD207に原稿像を結像する。原稿像すなわち原稿に対する照射の反射光をCCD207で光電変換してR,G,B画像信号を生成し、SBU上でRGB画像データに変換しかつシェーディング補正し、そして出力I/F(インターフェイス)12で画像データバスを介して画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)に送出する。
【0063】
IPPは、分離生成(画像が文字領域か写真領域かの判定:像域分離),地肌除去,スキャナガンマ変換,フィルタ,色補正,変倍,画像加工,プリンタガンマ変換および階調処理を行う。IPPは画像処理をおこなうプログラマブルな演算処理手段である。スキャナ10からIPPに転送された画像データは、IPPにて光学系およびデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、フレームメモリ601に書き込まれる。
【0064】
システムコントローラ630は、スキャナアプリケーション,ファクシミリアプリケーション,プリンタアプリケーションおよびコピーアプリケーション等の複数アプリケーションの機能を有し、システム全体の制御を行う。操作パネル制御装置631は、操作ボード20の入力を解読して本システムの設定とその状態内容を表示する装置である。画像データバス/制御コマンドバスは、画像データと制御コマンドが時分割で転送されるバスである。
【0065】
システムコントローラ630のCPU605は、システムコントローラ630の制御を行う。ROM604にはシステムコントローラ630の制御プログラムが書かれている。RAM603は、CPU605が使用する作業用メモリである。NVRAM602は、不揮発性メモリであり、副走査倍率調整値,主走査倍率調整値およびその他の、システム全体の情報の保管を行う。
【0066】
外部機器通信制御606は、画像読み取り,画像蓄積或いは画像印刷を要求する外部機器(たとえば同種の複写機,画像スキャナ,パソコン,プリンタ,ファクシミリ)との通信制御を行うものであり、ネットワークに接続するための物理I/Fの制御を行う。ネットワーク接続された外部機器通信制御606がネットワークからデータを受信すると、電気的な信号より通信データの内容だけシステムI/F607に送る。システムI/F607では、規定されたプロトコルに従い受信データを論理変換しCPU605に送る。CPU605では、論理変換された受信データを判断し処理を行う。また、CPU605が、ネットワークにデータを送信する時は、受信とは逆の手順で、システムI/F607、外部機器通信制御606に送信データが伝達され、電気信号としてネットワーク上に送出される。
【0067】
システムI/F607は、CPU605の命令によりシステム内で処理される、原稿読み取りデータ,ファクシミリ受信データ,パソコンのドキュメントデータ(印刷命令)の転送制御、ならびに、パソコンのドキュメントデータの印刷用のイメージデータ(画像データ)への変換と転送を行う。ワークメモリ600は、プリンタで使用する画像展開(ドキュメントデータからイメージデータへの変換)の作業用メモリである。フレームメモリ601は、電源が供給され続けている状態で即座に印刷される読み取り画像や書き込み画像のイメージデータを、一時蓄える作業用メモリである。
【0068】
HDDC650は、電源の供給が停止しても、アプリケーションプログラム,読み取り画像や書き込み画像のイメージデータ、すなわち画像データ、ならびに印刷ドキュメントデータを蓄えられるハードディスクとそのコントローラである。イメージデータおよびドキュメントデータは、符号化されたりドットイメージであったりする。FIFOバッファメモリ609は、入力画像をフレームメモリ601へ書込む時のデータ転送速度変換を行う。すなわち、転送元と転送先のデータ送出/受入れタイミングの差,転送単位のデータ量の相違,転送速度差等を吸収するデータの一時蓄積を行い、転送元の転送タイミングおよび速度でデータを受け入れ、転送先の転送タイミングおよび速度でデータを送り出す。同様にFIFOバッファメモリ608は、フレームメモリ601の画像データを出力画像としてデータ転送する時の速度変換を行う。
【0069】
メモリコントローラ610は、CPU605の制御なしにフレームメモリ601及び、HDDC650とバス間の画像の入出力をコントロールする。また、操作ボード301の入力装置614が受けたコマンドに応じて、フレームメモリ601を利用して、HDDCに蓄積している画像の編集,加工を行う。メモリコントローラ610は、HDDC650のHDDからワークメモリ600又はフレームメモリ601への画像情報の読出しと、おもに画像データアドレス変更操作による、転写紙に対する画像の印刷方向の変更,画像の回転,画像の組み合わせ編集と、画像データに対する設定値の加減乗除による濃度変換,画像データ同士の論理積演算や論理和演算による画像トリミングおよび合成と、このように処理した画像情報のHDDへの書込みとによって、各種の画像加工および編集を行うことができる。画像の読み取り変倍は画像読み取りユニット624が行い、印刷変倍は画像書込みユニット623が行う。
【0070】
CPU617は、操作ボード20の入出力制御を行う。すなわち、操作ボード20の入力読込みおよび表示出力を制御する。ROM616には、操作ボード20の制御プログラムが書かれている。RAM618は、CPU617で使用する作業用メモリである。614は、操作ボード20の入力キーおよび入力パネルを操作して使用者がシステム設定の入力を行う入力装置である。表示装置615は、操作ボード20にあって、使用者にシステムの設定内容,状態を表示するものであり、表示灯および表示パネルを含む。主走査及び副走査の基本倍率調整値は、システム調整工程でサンプル画像による倍率測定が行われ、操作パネル制御装置611により設定が行われる。また、主走査,副走査の四辺縁なし倍率調整値は、使用者またはメンテナンス担当者により印刷画像から、画像欠け及び余白が発生していないか確認され、それらを抑制する倍率調整値が操作ボード20により設定される。
【0071】
図5に、スキャナ10の画像読み取りの電気系統の構成を示す。CCDイメージセンサ207から出力される電気信号すなわちアナログ画像信号は、信号処理回路208で増幅され、A/D変換器209によってデジタル画像信号すなわち画像データに変換される。この画像データは、シェーディング補正回路210によって補正処理を受け、IPPに出力される。
【0072】
スキャナ制御回路206は、システムコントローラ630およびプロセスコントローラ131からの指示に従って、ランプ制御回路205,タイミング制御回路211及びモータ制御ユニット260を制御する。ランプ制御回路205は、スキャナ制御回路206からの指示に従って露光ランプ232(232a,232b)のオン/オフを制御するとともに、シェーデイング補正回路210が指示する照度(光量)に露光ランプ232の明るさ(時系列平均値又は平滑値)を定める。なお、参照符号232a,232bを総括的に参照符号232で示すことがある。
【0073】
モータ制御ユニット260は、スキャナ制御回路206からの指示に従って、副走査駆動モータ238及びADFモータ224を制御する。これらモータは、いずれもステッピングモータであり、駆動系統の軸にはロータリエンコーダ(E)221及び225が連結されている。第1キャリッジの走査位置(y)および駆動量ならびにADF送り原稿の先,後端位置および送り量は、各ロータリエンコーダ221,225が発生する電気パルスを計数して把握される。図5に示す紙センサ223は、ADF30の原稿トレイ241上に原稿があるかを検知するもの,ペーパジャム検知のもの及び原稿サイズ検知のものを含む。
【0074】
タイミング制御回路211は、スキャナ制御回路206,システムコントローラ630(のCPU605)及びプロセスコントローラ131からの指示あるいは制御信号に従って、各種信号を生成する。即ち、画像読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ207に対しては、1ライン分のデータをシフトレジスタに転送する転送ゲート信号及びシフトレジスタのデータを1ビットずつ出力するシフトクロックパルスを与え、システムコントローラ630に対しては、画素同期クロックパルスCLK,ライン同期信号LSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力する。この画素同期クロックパルスCLKは、CCDイメージセンサ207に与えるシフトクロックパルスと略同一の信号である。また、ライン同期信号LSYNCは、プリンタ100の作像ユニット135のビームセンサが出力するライン同期信号MSYNCと対応する信号であるが画像読み取りを行なっていない時は出力が禁止される。主走査有効期間信号LGATEは、CCDイメージセンサ207が出力する画信号が有効と見なせるタイミングで高レベルHになる。
【0075】
スキャナ制御回路206は、プロセスコントローラ131から読み取り開始指示を受けると、タイミング制御回路211を制御してCCDイメージセンサ207の読み取りを開始し、露光ランプ232を点灯し、副走査駆動モータ238(手差しモード)又はADFモータ(ADFモード)を駆動開始する。また、副走査有効期間信号FGATEを高レベルH(原稿領域外)にセットする。この信号FGATEは、手差しモードでは第1キャリッジが原稿始端位置(ホームポジションHPからa+bの位置)に達したときに、原稿領域内を示すLに切り替えられ、ADFモードでは、レジストローラからの原稿(先端)の送り出し搬送量が、ADFモードでの原稿読み取り位置であるHP位置(「レジストローラ243から基点センサ249までの送り量Df」−「HPから基点センサ249までの送り量a」)に達したときに原稿領域内を示すLに切り替えられる。そして、手差しモードでは原稿尾端を第1キャリッジが通過すると、ADFモードでは原稿尾端がHPを通過すると、副走査有効期間信号FGATEは原稿領域外を示すHに戻される。
【0076】
図6に、スキャナ制御回路206およびモータ制御ユニット260の構成を示す。CPU254は、スキャナ制御回路206の入出力制御ならびに副走査駆動モータ238およびADFモータ224の駆動制御を行う。すなわち、原稿スキャナの操作ボードの入力読込みおよび表示出力を制御するとともに、システムコントローラ630又はプロセスコントローラ131からの原稿読み取りコマンドに応答して、キャリッジ駆動又はADF駆動を行う。ROM255には、スキャナ制御回路206の制御プログラムが書かれている。RAM256は、CPU254で使用する作業用メモリである。252は、原稿スキャナの操作ボードの入力キーおよび入力パネルを操作して使用者がシステム設定の入力を行う入力装置である。表示装置253は、原稿スキャナの操作ボードにあって、使用者にシステムの設定内容,状態を表示するものであり、表示灯および表示パネル(ディスプレイ)を含む。
【0077】
図7に、システムコントローラ630又はプロセスコントローラ131から、原稿読み取りスタートコマンド(スタート指示信号)が到来したときに、スキャナ制御回路206のCPU254が実行する画像読み取り機構制御と副走査同期信号FGATE(Lアクティブ)発生の概要を示す。スタートコマンドを受けるとCPU254は、ランプ制御回路205に与えるランプ点灯指示信号を、点灯を指示するLとし、すなわちランプ点灯を指示し、そして第1キャリッジがホームポジションHPにあるかをチェックする(ステップ11)。
【0078】
なお、以下においてカッコ内には、ステップという語を省略してステップNo.数字のみを記す。
【0079】
第1キャリッジの副走査位置データが、HPの位置を表すものでないときには、キャリッジを走査駆動方向(+y方向:図3上で右方向)に駆動し、基点センサ249がキャリッジを検出すると、キャリッジを止め、次いでリターン方向に駆動し、このとき基点センサ249がキャリッジ検出から非検出に切換わるときに、副走査位置データを、ハードウエア上の基点位置を示す値に初期化する。そして、副走査位置データが、HPを表わす値になる位置に、キャリッジを位置決めする(12)。なお、副走査位置データは、走査駆動方向のキャリッジ駆動の間は、ロータリエンコーダが1パルスまたは数パルスを発生する毎に1インクレメントし、リターン方向のキャリッジ駆動の間は、ロータリエンコーダが1パルスまたは数パルスを発生する毎に1デクレメントすることによって、キャリッジの実位置対応で更新される。
【0080】
キャリッジがHPにあると、CPU254は、ADF30の紙センサが原稿トレイ241の原稿を検出しているかをチェックする(13)。紙センサはADF30に装備しているので、ADF30が装着されていない場合、ならびに、ADF30が装着されていても原稿トレイ241に原稿がない場合には、原稿非検出であるので、CPU254は、「目標電流を設定」(DCVc)を実行してから、キャリッジの走査駆動ならびに計時(時間経過量の計測)を開始し、走査駆動量CCr(HPからのキャリッジ移動量)の計測を開始する(26)。「目標電流を設定」(DCVc)の内容は、図8を参照して後述する。そして走査駆動量CCrが基準白板239の始端部を表わす値になると、シェーディング補正回路210への基準白板読み取りタイミング信号を、H(基準白板領域の外)からL(基準白板領域)に切換え、走査駆動量CCrが基準白板239の終端部を表わす値になると、LからHに切換える(27)。
【0081】
その後、走査駆動量CCrが、RAM256のHPレジスタRaおよび原稿始端レジスタRbのデータRaおよびRbが表わす値Ra+Rbとなるのを待って(28)、そうなるとタイミング制御回路211に出力している副走査同期信号FGATEを、原稿領域外を示すHから原稿領域内を示すLに切換える(29)。なお、このFGATE又はそれに同期して生成される信号は、スキャナ10の外の回路IPP,630,131等にも出力される。その後は従来のコンタクトガラス上原稿の読み取り走査と同様に、原稿の尾端位置を第1キャリッジが通過すると、副走査同期信号FGATEを、原稿領域外を示すHにもどして(30−31)、キャリッジの走査駆動を停止し、そして高速でリターン駆動する。基点センサ239がキャリッジを検出するとリターン駆動速度を下げかつ制動して、基点センサ239がキャリッジ検出から非検出に切り換わってからHPレジスタRaのデータRaが表わす値a分リターンした位置すなわちHPに、第1キャリッジを位置決め停止する(32)。そしてここまでの計時値すなわちステッピングモータ238の今回の動作時間を、不揮発メモリ257に割り付けている各積算レジスタ(メモリ領域)ATc,Ttcの各データに加算し、得た和を各積算レジスタATc,Ttcに更新書き込みする(33)。
【0082】
スタートコマンドを受けたときに、ADF30の紙センサが原稿を検知していると、CPU254は、「目標電流を設定」(DCVa)を実行してから、ADF30の搬送ドラム244による原稿搬送系の駆動ならびに計時(時間経過量の計測)を開始し(13−14)、そしてピックアップローラ242を駆動して原稿トレイ241上の積載原稿の最上部のものの繰り出しを行い(15)、繰り出し原稿の先端がレジストローラ242に当たってから少し遅れて、レジストローラ243の原稿送り駆動を開始し、原稿送り量(原稿先端位置)CDffの計測を開始する(16−17)。そして、原稿送り量CDffが、RAM256の原稿移動量レジスタRDfおよびHPレジスタRaのデータRDfおよびRaによって表されるHP位置相当値(RDf−Ra)に達すると、副走査同期信号FGATEを、原稿領域内を表わすLに切換える(18−19)。そして原稿尾端がレジストローラ243を通過すると尾端送り量CDfbの計測を開始し、レジストローラ243の駆動は停止する(20−21)。そして、尾端送り量CDfbが、RAM256の原稿移動量レジスタRDfおよびHPレジスタRaのデータRDfおよびRaによってあらわされるHP位置相当値(RDf−Ra)に達すると、副走査同期信号FGATEを、原稿領域外を表わすHに戻す(22−23)。
【0083】
紙センサが次の原稿を検出していると、原稿給紙を再度開始するが(24−15)、紙センサが原稿非検出であると、そこで搬送ドラム244による原稿搬送系の駆動を停止し、ここまでの計時値すなわちステッピングモータ224の今回の動作時間を、不揮発メモリ257に割り付けている各積算レジスタ(メモリ領域)ATa,Ttaの各データに加算し、得た和を各積算レジスタATa,Ttaに更新書き込みする(25)。
【0084】
図8に、「目標電流を設定」(DCVc)の内容を示す。CPU254はここではまず、積算レジスタTtcのデータが表わす使用時間積算値Ttcが設定値Ttcr以上であるかチェックして(41)、設定値以上であると目標電流値更新タイミングであるので、次の更新タイミングを定めるために積算レジスタTtcのデータを0を表わすものに初期化し(42)、そして不揮発メモリであるNVRAM257から、積算レジスタAtcのデータが表わす使用時間積算値Atcに最も近い使用時間積算値(データアドレス)に宛てられているフォワード駆動の目標電流値Cfrとリターン駆動の目標電流値Crrを読出して、それらをモータドライバ263に設定する(43)。モータドライバ263は、前述のフォワード駆動(27〜31)においては、目標電流値Cfr相当の励磁電流をステッピングモータ238に通電する。前述のリターン駆動(32)では、目標電流値Crr相当の励磁電流をステッピングモータ238に通電する。
【0085】
ここで、NVRAM257に格納している目標電流値Cfr,Crrを説明する。まず、原稿スキャナ10のテスト機を繰り返し使用して、使用時間(駆動時間)を累算し、例えば10時間の使用ごとにスキャナフォワード駆動の負荷トルクおよびリターン駆動の負荷トルクを計測して、図9の(a)に示す、使用時間の積算値に対応する負荷トルクの関係を表わす所要トルク変化特性(フォワードとリターンの2種)を生成する。そして、図9の(b)に示す、ステッピングモータ238の励磁電流に対する発生トルクの関係を表わす電流−トルク特性をも用いて、例えば駆動積算時間の1時間アップごとの、該駆動積算時間に対する所要トルク変化特性上の負荷トルクを摘出して、それを電流−トルク特性にもとづいて所要電流に変換し、これに余裕代(安全マージン)を加えた目標電流値を算出する。これにより、図9の(c)に示す、駆動積算時間に対する目標電流値の関係を表す、経時の所要電流特性(フォワードとリターンの2種)が得られる。この経時の所要電流特性を、NVRAM257の目標電流テーブル(メモリ領域)に、駆動積算時間をデータ読み書きアドレスにして、目標電流値(フォワード用:Cfr,リターン用:Crr)を書込む。
【0086】
このようにして、NVRAM257の目標電流テーブルには、駆動積算時間の1時間単位で、目標電流値Cfr,Crrが書込まれており、図7に示す「目標電流を設定」DCVcでは、前回の目標電流値更新からの駆動積算時間Ttcが、Ttcr(1時間)以上であると、NVRAM257の目標電流テーブルから、ステッピングモータ238の使用開始からの駆動積算時間Atcに直近のアドレスの目標電流値Cfr,Crrを読出してモータドライバ263に設定する。
【0087】
ADF30の原稿送り駆動のステッピングモータ224の目標電流値の設定(図7のDCVa,14,25)も、上述のステッピングモータ238に関するものと同様である。ただし、原稿送り駆動の駆動方向は1方向であるが、原稿が読み取り窓であるガラス240(図3)を通過している読み取り期間では低速度、その前後では高速度で原稿を送るので、該低速度用の第1目標電流値と高速度度用の第2目標電流値とが、同一駆動積算時間宛てにペアになっている。モータドライバ262は、原稿の先端がガラス240に達するまでは第2目標電流値に相当する励磁電流をステッピングモータ224に通電し、原稿がガラス240を通っている間は第1目標電流値に相当する励磁電流を、そして原稿がガラス240を通過してしまうと第2目標電流値に相当する励磁電流を、ステッピングモータ224に通電する。
【0088】
図2に示す作像機構の、感光体ドラム111M,111Cおよび111Yを回転駆動するステッピングモータ(カラードラムモータ),ブラックドラムおよび転写搬送ベルト駆動用のステッピングモータ(Kドラムモータ)、ならびに、レジストローラ105およびM,C,Y現像器120M,120C,120Yを駆動するステッピングモータを駆動し制御するモータ制御ユニットおよびモータ制御回路も、図示は省略したが、上述の原稿スキャナ10の、図6に示すモータ制御ユニット260およびスキャナ制御回路206と同様の構成および機能であり、ステッピングモータの目標電流値を定めて、目標電流値相当の励磁電流をステッピングモータに通電する。
【0089】
以下には、上述と同様に、原稿スキャナ10の目標電流値設定の他の実施例および変形例を説明するが、前記作像機構の前記ステッピングモータの目標電流値設定も、下記の原稿スキャナ10のものと同様なものにする。
【0090】
−第1実施例の第1変形例−
なお、上述の第1実施例では、前述のように、図9の(a)に示す所要トルク変化特性および図9の(b)に示す電流−トルク特性を用いて、図9の(c)に示す経時の所要電流特性を得てそれをNVRAM257の目標電流テーブルに書込むが、第1実施例の第1変形例では、原稿スキャナ10のテスト機を繰り返し使用して、使用時間(駆動時間)を累算し、例えば10時間の使用ごとにスキャナフォワード駆動およびリターン駆動のそれぞれについて、後述の脱調検出(例えば図10の54〜70,図11の74〜92)と同様な脱調検出によって、脱調臨界電流(励磁電流を順次に変更しているときに、脱調無しから脱調へ、又はその逆に変化があったときの、変更直前の励磁電流値)を検索して、経時の脱調臨界電流特性を得て、それに基づいて、補間法によって使用積算時間の一時間単位の脱調臨界電流特性を生成し、さらにその各時点の脱調臨界電流値に、余裕代を加えた値を経時の所要電流特性として、それをNVRAM257の目標電流テーブルに書込む。他のデータ設定および制御は、第1実施例と同一である。
【0091】
−第2実施例−
第2実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同じであるが、第2実施例では、原稿スキャナ10に関してはそのスキャナ制御回路206のCPU254が実行する「原稿読み取り」DRC1の「目標電流を設定」DCVc,「目標電流を設定」DCVaの内容が変更され、しかも、ステップ33,25の中のTtaの更新は同様であるが、ATcの更新は削除されている。このように変更された「原稿読み取り」は図示を省略したが、「原稿読み取り」DRC2と表現する。第2実施例のNVRAM257には、目標電流テーブルは無く、代わりに目標電流値レジスタCfr,Crrがある。積算レジスタTtcは第1実施例と同様に存在するが、第1実施例で用いた積算レジスタATcは存在しない。
【0092】
図10に、第2実施例の「原稿読み取り」DRC2の中の、「目標電流を設定」DCVc2(第1実施例のDCVcに代わるもの)の内容を示す。この「目標電流を設定」DCVc2ではまず、積算レジスタTtcが設定値Ttcr(例えば1時間)以上かをチェックして(51)、そうであると、次回の目標電流更新タイミングを定めるため積算レジスタTtcをクリア(0に初期化)して(52)、目標電流値レジスタCfrのデータCfrをモータドライバ263に設定してフォワード駆動を開始する。
【0093】
それから所定時間Tw後にステッピングモータ238の回転速度が設定速度(原稿読み取り走査速度)以上であると、目標電流値を順次に下げて、脱調する臨界電流値をもとめる(58〜63)。このとき、目標電流値が下限値以下になるときには、該下限値を臨界電流値とする(59−64)。そして、臨界電流値に余裕代を加えた値に、目標電流値レジスタCfrのデータを更新する(71)。
【0094】
前記所定時間Tw後にステッピングモータ238の回転速度が設定速度未満(脱調)であったときには、目標電流値を順次に上げて、脱調から回復する臨界電流値をもとめる(65〜70)。このとき、目標電流値が上限値以上になるときには、該上限値を臨界電流値とする(66−64)。そして、臨界電流値に余裕代を加えた値に、目標電流値レジスタCfrのデータを更新する(71)。
【0095】
次に、図11を参照すると、フォワード駆動の終点でステッピングモータ238のフォワード駆動を停止して(72)、今度は、目標電流値レジスタCrrのデータCrrをモータドライバ263に設定してリターン駆動を開始する(73,74)。
【0096】
それから所定時間Tw後にステッピングモータ238の回転速度が設定速度(原稿読み取り走査速度)以上であると、目標電流値を順次に下げて、脱調する臨界電流値をもとめる(78〜83)。このとき、目標電流値が下限値以下になるときには、該下限値を臨界電流値とする(79−84)。そして、臨界電流値に余裕代を加えた値に、目標電流値レジスタCrrのデータを更新する(85)。
【0097】
前記所定時間Tw後にステッピングモータ238の回転速度が設定速度未満(脱調)であったときには、目標電流値を順次に上げて、脱調から回復する臨界電流値をもとめる(87〜92)。このとき、目標電流値が上限値以上になるときには、該上限値を臨界電流値とする(88−84)。そして、臨界電流値に余裕代を加えた値に、目標電流値レジスタCrrのデータを更新する(84)。そしてキャリッジをホームポジションに位置決め停止する(86)。
【0098】
この第2実施例では、使用時間の積算値Ttcが設定値Ttcr以上になるたびに、脱調検出が自動的に起動されて、脱調臨界電流値が検索され、それに余裕値を加えた値が、目標電流値に更新設定される。経時の負荷トルク変化に対応して、自動的に、目標電流値が更新されることになる。
【0099】
−第3実施例−
第3実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同じであるが、第3実施例では、原稿スキャナ10に関してはそのスキャナ制御回路206のCPU254が実行する「原稿読み取り」DRC1が、図12に示す「原稿読み取り」DRC3に変更されている。しかも、NVRAM257の目標電流テーブルは、使用時間の積算値をアドレスとするものから、使用回数(原稿1枚の読み取りを1回)をアドレスにするものに変更されている。
【0100】
図12の「原稿読み取り」DRC3においては、計時は行わず、ADF30の原稿を読み取るときには、一枚の原稿を送給する度に、NVRAM257の積算レジスタAnaおよびTnaの積算回数値を1インクレメントする(v15)。また、コンタクトガラス板231上の原稿を走査するときには、キャリッジの位置往復駆動の度に、積算レジスタAncおよびTncの積算回数値を1インクレメントする(v33)。
【0101】
これにともなって、「目標電流を設定」DCVcでは、図13に示すように、積算レジスタTncが設定値Tncr(第1実施例の1時間の使用積算時間に相当する走査回数)以上になっているときに、図8のステップ43以下と同様に、目標電流値Cfrの更新を行う。但し、図8のATcはAncと読み替える。
【0102】
第3実施例の「目標電流の設定」DCVa3も、上述のDCVc3と同様に変更されている。
【0103】
−第4実施例−
第4実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同じであるが、第4実施例では、原稿スキャナ10に関してはそのスキャナ制御回路206のCPU254が実行する「原稿読み取り」DRC1が、図14に示す「原稿読み取り」DRC4に変更されている。しかも、第2実施例と同様に、NVRAM257には、目標電流テーブルは無く、代わりに目標電流値レジスタCfr,Crrがある。積算レジスタTtcは使用回数積算レジスタTncに代わっており、第1実施例で用いた積算レジスタATcは存在しない。
【0104】
図14の「原稿読み取り」DRC4においては、計時は行わず、ADF30の原稿を読み取るときには、一枚の原稿を送給する度に、NVRAM257の積算レジスタTnaの積算回数値を1インクレメントする(v15)。また、コンタクトガラス板231上の原稿を走査するときには、キャリッジの位置往復駆動の度に、積算レジスタTncの積算回数値を1インクレメントする(v33)。
【0105】
これにともなって、「目標電流を設定」DCVc4では、図15に示すように、積算レジスタTncが設定値Tncr(第1実施例の1時間の使用積算時間に相当する走査回数)以上になっているときに、図10のステップ53以下と同様に、目標電流値Cfrの更新を行う。
【0106】
第4実施例の「目標電流の設定」DCVa4も、上述のDCVc4と同様に変更されている。
【0107】
−第1〜4実施例の共通変形機能−
第1〜4実施例のいずれにおいても、ステッピングモータの駆動中に脱調を監視する機能を付加することもできる。その一形態を次に説明すると、原稿スキャナ10に関してはそのスキャナ制御回路206のCPU254が、キャリッジ駆動を開始するときに、割り込み起動用の割込みタイマをスタートして、タイマ割り込みを許可するとともに、ロータリエンコーダ221が発生するエンコーダパルスに応答して該パルスの到来数をカウントアップするパルス割り込みを許可する。
【0108】
そして、キャリッジ駆動の速度立ち上げから定速駆動にステッピングモータの駆動制御を切り換えるときに、定速駆動中を表わす「1」をレジスタFRO(CPUの内部メモリ)に書込み、定速駆動期間が終わるときに、それを「0」に初期化する。
【0109】
図16に、該タイマ割り込みの処理概要を示す。割込みタイマがタイムオーバするとCPU254は、該割込みタイマを再スタートしそして前回のエンコーダパルス計数値を今回値レジスタ(CPU254の内部メモリ)CEpから前回値レジスタCEpPに書き込んで(101)、今回値レジスタCEpに、パルス割り込みでカウントしているロータリパルスカウント値を書き込んで(102)、それをカウントしているカウントレジスタをクリアしてロータリパルスカウントを再スタートする(103)。そして前回値レジスタCEpPおよび今回値レジスタCEpのデータと割込みタイマの時限値にしたがってステッピングモータ238の回転速度(キャリッジ駆動速度)Vcを算出する。そして、レジスタFROのデータが「1」であるときには、該速度Vcが設定速度未満であると脱調と見なして、「目標電流の更新」(107)に進んで、そのときモータドライバ263に設定している目標電流値を、設定代(mCf)分高値に更新する。これによって、脱調をずるときには、速やかにステッピングモータ238の励磁電流が高くなる。
【0110】
【発明の効果】
ステッピングモータ(238)の使用が進行するにつれて変化する、該モータとそれに結合されて駆動される機構負荷との組み合せに係る負荷トルクを、使用量(駆動時間の積算値Atc/駆動回数の積算値)対応で、同一仕様のテストサンプルによって実測して或いは予測計算により算出し、該ステッピングモータ(238)の電流−トルク特性に基づいて、算出した負荷トルクに余裕代(マージン)を加えたトルクを出力するに要する励磁電流値すなわち所要励磁電流値を算出して、使用量対応で前記メモリ手段(257)に格納しておくことにより、実際の稼動が進行するにともなって自動的に、過不足のない励磁電流がステッピングモータ(238)に通電される。すなわち、無駄な電力消費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の複合機能がある複写機の外観を示す正面図である。
【図2】 図1に示すプリンタ100の作像機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示す原稿スキャナ10の読み取り機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図4】 図1に示す複写機の画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図5】 図1に示す原稿スキャナ10の画像読み取り電気回路系の構成を示すブロック図である。
【図6】 図5に示すスキャナ制御回路206の制御システム構成の概要を示すブロック図である。
【図7】 図6に示すスキャナ制御回路206の、原稿読み取りの制御の概要を示すフローチャートである。
【図8】 図7に示す「目標電流を設定」DCVcの内容を示すフローチャートである。
【図9】 (a)は、図6に示すNVRAM257に格納する目標電流テーブルに格納するデータを生成するときに用いるステッピングモータの使用積算時間対応の負荷トルクを示すグラフ、(b)はステッピングモータの励磁電流と発生トルクの関係を示すグラフ、(c)は、それらに基づいて生成する使用積算時間対応の目標電流値を示すグラフである。
【図10】 本発明の第2実施例のスキャナ制御回路のCPU254が実行する「目標電流を設定」DCVc2の内容の一部を示すフローチャートである。
【図11】 第2実施例のCPU254が実行する「目標電流を設定」DCVc2の内容の残部を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の第3実施例のスキャナ制御回路のCPU254が実行する「原稿読み取り」DRC3の概要を示すフローチャートである。
【図13】 図12に示す「目標電流を設定」DCVc3の一部を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の第4実施例のスキャナ制御回路のCPU254が実行する「原稿読み取り」DRC4の概要を示すフローチャートである。
【図15】 図14に示す「目標電流を設定」DCVc4の一部を示すフローチャートである。
【図16】 各実施例に付加して実施する「タイマ割り込み」INPの概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ 20:操作ボード
30:自動原稿供給装置 34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ 34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
100:カラープリンタ PC:パソコン
PBX:交換器 PN:通信回線
102:光書込みユニット 103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対 106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット 108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト ACP:画像データ処理装置
CDIC:画像データインターフェース制御
IMAC:画像メモリアクセス制御
IPP:画像データ処理器
221,225:ロータリエンコーダ
224:ステッピングモータ
231:原稿台ガラス 232:照明ランプ
233:第1ミラー 234:第2ミラー
235:第3ミラー 236:レンズ
207:CCD 238:ステッピングモータ
239:基準白板 240:ガラス
241:原稿トレイ 242:ピックアップローラ
243:レジストローラ対 244:搬送ドラム
245:押さえローラ 246,247:排紙ローラ
248:排紙トレイ兼用の圧板
249:基点センサ 250:軸
251:スケール 260:モータ制御ユニット

Claims (6)

  1. ステッピングモータの駆動使用量宛てに電流目標値を格納した目標値メモリ手段;
    前記ステッピングモータの駆動使用の量を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段;および、
    該積算手段が前記不揮発メモリに書き込んだ積算値すなわち駆動使用量に宛てられた電流目標値を前記目標値メモリ手段から読み出して、電流目標値相当の電流を前記ステッピングモータに通電するモータドライバに設定する電流設定手段;
    を備えるステッピングモータ駆動の制御装置。
  2. 前記目標値メモリ手段の電流目標値は、前記ステッピングモータとそれによって駆動される負荷との組み合わせの、駆動使用量の増大にともなう所要駆動トルクの変化の予測値と、前記ステッピングモータの通電電流値に対する発生トルクの関係である電流−トルク特性に基づいて求めた、駆動使用量の増大にともなう所要通電電流値である、請求項1に記載の、ステッピングモータ駆動の制御装置。
  3. ステッピングモータの駆動使用の量を積算し不揮発メモリに書き込む積算手段;および、
    該積算手段の積算値すなわち駆動使用量が設定値以上のとき、前記ステッピングモータに通電するモータドライバに与える電流目標値を順次に変更して前記ステッピングモータの脱調臨界の電流目標値を検索してそれに余裕代を加えた値を、目標値メモリ手段に書き込んで前記モータドライバの電流目標値に設定し、前記積算手段の駆動使用量は初期値に戻す、電流設定手段;
    を備えるステッピングモータ駆動の制御装置。
  4. 前記モータドライバが、前記電流設定手段が設定した電流目標値に基づいて該電流目標値相当の電流を前記ステッピングモータに通電しているときの、該ステッピングモータの脱調を監視し、脱調を検出すると、前記モータドライバの電流目標値を高値に変更するバックアップ手段;を更に備える、請求項1又は2に記載の、ステッピングモータ駆動の制御装置。
  5. 原稿を走査する機構,該機構を駆動するステッピングモータおよび原稿上の走査画像を画像データに変換する画像読み取り手段を備える原稿スキャナにおいて、
    前記ステッピングモータに通電するモータドライバに電流目標値を設定する、請求項1乃至4のいずれかに記載のステッピングモータ駆動の制御装置;を備えたことを特徴とする、原稿スキャナ。
  6. 感光体に画像光を露光して静電潜像を形成し該潜像を顕像剤で現像し、現れた顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に用紙に転写する作像手段;
    該作像手段の、作像プロセス機器を駆動するステッピングモータ;および、
    該ステッピングモータに通電するモータドライバに電流目標値を設定する、請求項1乃至4のいずれかに記載のステッピングモータ駆動の制御装置;
    を備える画像形成装置。
JP2002262039A 2002-09-06 2002-09-06 ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置 Expired - Fee Related JP3818447B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262039A JP3818447B2 (ja) 2002-09-06 2002-09-06 ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置
US10/654,944 US6911800B2 (en) 2002-09-06 2003-09-05 Stepping motor controller, scanning apparatus, and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262039A JP3818447B2 (ja) 2002-09-06 2002-09-06 ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004104888A JP2004104888A (ja) 2004-04-02
JP3818447B2 true JP3818447B2 (ja) 2006-09-06

Family

ID=32262223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002262039A Expired - Fee Related JP3818447B2 (ja) 2002-09-06 2002-09-06 ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6911800B2 (ja)
JP (1) JP3818447B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201340A (ja) * 2008-01-21 2009-09-03 Ricoh Co Ltd ステッピングモータ駆動制御装置、シート部材後処理装置、ステッピングモータ検査装置及びステッピングモータ検査システム並びにステッピングモータの脱調検出方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7633657B2 (en) * 2006-03-08 2009-12-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2009536758A (ja) * 2006-03-29 2009-10-15 タラリス インク. 安全な現金支払機に出金機能を付加する装置及びその方法
JP2007306707A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Toshiba Corp ステッピングモータ制御装置、画像形成装置、及びシーケンス制御装置
US20090184834A1 (en) * 2008-01-22 2009-07-23 United Microelectronics Corp. System and method for monitoring step motor
JP5251767B2 (ja) * 2008-08-01 2013-07-31 株式会社リコー 画像形成装置
JP2010217550A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Kyocera Mita Corp トナー攪拌用ステッピングモータ制御装置、画像形成装置、ステッピングモータ制御方法
JP4930613B2 (ja) * 2010-03-18 2012-05-16 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置および画像形成装置におけるステッピングモータの制御方法
FR2967192B1 (fr) * 2010-11-05 2014-03-14 Compliss Dispositif d'entrainement d'un dispositif de fermeture motorise
JP2013025268A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Canon Inc 光学機器
CN103701377B (zh) * 2012-09-27 2017-05-31 比亚迪股份有限公司 一种同步电机的失步检测方法
CN103701372B (zh) * 2012-09-27 2017-07-04 比亚迪股份有限公司 一种同步电机的失步检测方法
US9246424B2 (en) * 2013-07-10 2016-01-26 Texas Instruments Incorporated Dynamic mixed-mode current decay apparatus and methods

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0556690A (ja) 1991-08-22 1993-03-05 Oki Electric Ind Co Ltd ステツピングモータの電流設定方法
JPH0643050A (ja) 1991-10-09 1994-02-18 N F Keisoku Syst:Kk ステッピングモータ用負荷トルク測定装置
JP3366757B2 (ja) * 1994-12-26 2003-01-14 株式会社リコー 画像形成装置における電源装置
US5881339A (en) * 1996-11-01 1999-03-09 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a cleaning blade for removing deposited toner
DE19859538A1 (de) * 1997-12-26 1999-07-08 Ricoh Kk Energiezufuhreinrichtung bzw. Netzteil und Verfahren für ein elektrofotografisches Gerät
JPH11215890A (ja) 1998-01-21 1999-08-06 Toshiba Corp モータ駆動制御装置とモータ駆動制御方法および画像形成装置とその制御方法
JP2000023496A (ja) 1998-07-03 2000-01-21 Nippon Soken Inc ステップモータ制御装置
JP4174197B2 (ja) * 2001-07-06 2008-10-29 キヤノン株式会社 カラー画像形成装置及びその制御方法
US20030063023A1 (en) * 2001-10-02 2003-04-03 Umax Data Systems Inc. Apparatus and method for controlling a stepping motor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201340A (ja) * 2008-01-21 2009-09-03 Ricoh Co Ltd ステッピングモータ駆動制御装置、シート部材後処理装置、ステッピングモータ検査装置及びステッピングモータ検査システム並びにステッピングモータの脱調検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6911800B2 (en) 2005-06-28
JP2004104888A (ja) 2004-04-02
US20040113581A1 (en) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3818447B2 (ja) ステッピングモータ駆動の制御装置,原稿スキャナおよび画像形成装置
JP5705811B2 (ja) 画像形成装置およびトナー残量管理方法
US6539199B1 (en) Image forming device and method capable of correcting lateral misalignment
JP2004048265A (ja) 原稿読み取り装置および画像形成装置
JP2004318178A (ja) 画像形成装置と画像形成方法
JP3132381B2 (ja) 原稿読取装置および原稿読取方法
JP4318199B2 (ja) 画像形成装置および複写装置
JPH1093783A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP2007235852A (ja) 画像読取装置
JP2007312379A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2004155522A (ja) 画像形成装置
JP4004036B2 (ja) 画像読み取り装置および画像形成装置
JP4155556B2 (ja) 画像形成装置
JP2005096943A (ja) モータ制御回路及びシート搬送装置及び画像形成装置
JP2004147078A (ja) 画像読み取り装置および画像形成装置
JP3683666B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2009186897A (ja) 画像形成装置
CN1376953A (zh) 图像形成装置
JP2024002138A (ja) 画像形成装置
JP2006105725A (ja) シート種類判別装置および画像形成装置
JP2991247B2 (ja) 複合デジタル複写機
JPH0375675A (ja) デジタル式画像形成装置
JP3093229B2 (ja) トナー濃度制御装置
JP4042791B2 (ja) 画像形成装置
JP2006171036A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees