JP3816449B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを駆動するためのインバータ回路を備えたモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印加電圧の高調波成分に基づきモータに発生する鉄損による損失を低減し得て、モータを高い効率で駆動することができるモータの駆動装置がある。
この装置では、インバータ主回路の電源極性に対して逆極性を有するバッテリと、リアクトル(インダクタンス素子)と、バッテリとインバータ主回路との間に設けられた駆動用チョッパ回路と、この駆動用チョッパ回路をオンオフ制御してインバータ主回路に印加する電圧を制御すると共に、インバータ主回路にPWM信号を与えて前記モータの駆動を制御する制御手段とを具備している。また、制御手段は、インバータ主回路の電源極性に対して逆極性を有するバッテリと、インバータ主回路との間に設けられた駆動用チョッパ回路をオンオフ制御してインバータ主回路に印加する電圧を制御し、インバータ主回路に与えるPWM信号のデューティ比が常に100%となるようにモータを駆動することにより、モータの印加電圧に含まれる高調波成分を抑制している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−51683号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような装置では、モータの印加電圧に含まれる高調波成分を抑制することはできるものの、バッテリとインダクタンス素子と駆動用チョッパ回路のスイッチング素子とが作る閉回路において、スイッチング素子が導通と遮断を繰り返すと、インダクタンス素子に発生する逆起電力による電圧(チョッパ回路の出力電圧)とバッテリの電圧(チョッパ回路の入力電圧)の両方が同一極性で合成されてスイッチング素子に印加されるため、スイッチング素子の素子耐圧を大きくする必要があった。
【0005】
また、チョッパ回路の入出力電圧が同一極性で合成される前述の閉回路では、回路を流れる電流、すなわちインダクタンス素子を流れる電流が増加するため、インダクタンス素子の電流容量を大きくする必要があった。
そのため、スイッチング素子やインダクタンス素子が小型化できず、またコストも上昇するため、装置自体の小型化やコストダウンもできないという問題があった。
更に、インバータ回路を直接バッテリの電圧で駆動したい場合でも、バッテリとインバータを直結することができず、必ずチョッパ回路のスイッチング素子、及びインダクタンス素子を介してインバータを駆動しなければならないため、スイッチング素子、及びインダクタンス素子による損失が発生し、回路の動作効率が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、小型化と低価格化を実現可能なモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るモータ駆動装置は、モータ(例えば実施の形態の3相ブラシレスモータ4)を駆動するための電力を蓄える蓄電装置(例えば実施の形態の高電位バッテリ2)と、前記蓄電装置の正極側端子に直列に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオード(例えば実施の形態の転流ダイオードD1)を備え、前記蓄電装置の正極側端子から電流が流れ出る方向に導通する第1のスイッチング素子(例えば実施の形態のスイッチング素子Q1)と、前記蓄電装置と前記第1のスイッチング素子との直列回路に並列に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオード(例えば実施の形態の転流ダイオードD2)を備え、前記第1のスイッチング素子から前記蓄電装置の負極側端子の方向へ導通する第2のスイッチング素子(例えば実施の形態のスイッチング素子Q2)と、前記第1のスイッチング素子が前記第2のスイッチング素子と接続する接点に、一方の端子が接続されたインダクタンス素子(例えば実施の形態のインダクタンスL1)と、一方の入力端子が前記蓄電装置の負極端子に接続されると共に、前記モータに対して前記蓄電装置が蓄える電力を供給するために設けられたインバータ回路(例えば実施の形態の3相インバータ回路3)と、前記インダクタンス素子のもう一方の端子と、前記インバータ回路のもう一方の入力端子との間に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオード(例えば実施の形態の転流ダイオードD3)を備え、前記インバータ回路から前記インダクタンス素子の方向へ導通する第3のスイッチング素子(例えば実施の形態のスイッチング素子Q3)と、前記インダクタンス素子が前記第3のスイッチング素子と接続する接点と、前記蓄電装置の負極側端子との間に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオード(例えば実施の形態の転流ダイオードD4)を備え、前記インダクタンス素子から前記蓄電装置の負極側端子の方向へ導通する第4のスイッチング素子(例えば実施の形態のスイッチング素子Q4)とを具備するモータ駆動装置において、前記インバータ回路の入力端子間に平滑用のコンデンサ(例えば実施の形態のコンデンサC1)を設けると共に、前記蓄電装置と前記インバータ回路とを電気的に遮断する場合、第1のスイッチング素子を遮断してメインコンタクタとして利用し、前記コンデンサへの突入電流防止のために、前記コンデンサをプリチャージする場合、前記第3のスイッチング素子を常時導通させると共に、前記第1のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返しながら徐々に導通する時間を長くし、前記コンデンサをディスチャージする場合、前記第2のスイッチング素子を常時導通させると共に、前記第3のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返しながら前記コンデンサに充電された電荷を前記インダクタンス素子に消費させることを特徴とする。
【0008】
以上の構成を備えたモータ駆動装置は、前記第1のスイッチング素子を常時導通させ、前記第2、第3のスイッチング素子を常時遮断させると共に、前記第4のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返すことにより、蓄電装置の電圧の昇圧動作とモータの駆動制御を行い、前記第2、第3、第4のスイッチング素子を常時遮断させると共に、前記第1のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返すことにより、蓄電装置の電圧の降圧動作とモータの駆動制御を行うことができる。また、前記第3のスイッチング素子を常時導通させ、前記第1、第4のスイッチング素子を常時遮断させると共に、前記第2のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返すことにより、蓄電装置の電圧の昇圧動作とモータの回生制御を行い、前記第1、第2、第4のスイッチング素子を常時遮断させると共に、前記第3のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返すことにより、蓄電装置の電圧の降圧動作とモータの回生制御を行うことができる。
また、第1のスイッチング素子、あるいは第3のスイッチング素子を用いて、メインコンタクタやプリチャージ回路、更にはディスチャージ抵抗またはディスチャージ回路の機能を代替することができる。
【0009】
請求項2の発明に係るモータ駆動装置は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記インダクタンス素子の両端の間を短絡するスイッチ(例えば実施の形態のスイッチ5)を備えたことを特徴とする。
【0010】
以上の構成を備えたモータ駆動装置は、スイッチを用いて、インダクタンス素子の両端の間を短絡すると、第1、第3のスイッチング素子のみを介して蓄電装置をインバータ回路へ接続することができる。
【0011】
請求項3の発明に係るモータ駆動装置は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記蓄電装置の正極端子と、前記インバータ回路が前記第3のスイッチング素子と接続する接点との間を短絡するスイッチ(例えば実施の形態のスイッチ6)を備えたことを特徴とする。
【0012】
以上の構成を備えたモータ駆動装置は、スイッチを用いて、蓄電装置の正極端子と、インバータ回路が第3のスイッチング素子と接続する接点との間を短絡すると、蓄電装置をインバータ回路へ直接接続することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態のモータ駆動装置を示す回路図である。
本実施の形態のモータ駆動装置は、例えばエンジンの出力を補助して車両を走行させるための走行モータを備えたハイブリット車両(HEV:Hybrid Electric Vehicles)等において、走行モータを駆動する際に有用な装置であって、図1において、昇降圧チョッパ回路1は、スイッチング素子の高速なON(導通)、OFF(遮断)動作によりインダクタンスに発生する逆起電力を利用して、入力された電圧を昇圧、あるいは降圧して出力するチョッパ回路であり、入力側には電圧Eiの高電位バッテリ2が接続され、出力側には3相インバータ回路3が接続されている。
【0016】
また、3相インバータ回路3は、制御部(図示せず)からのデューティ比100[%]のPWM(Pulse Width Modulation)制御により、駆動時には、昇降圧チョッパ回路1により昇圧、または降圧されて入力側に印加された直流電力を3相交流電力に変換し、出力側に接続された3相ブラシレスモータ4を駆動させ、回生時には、3相ブラシレスモータ4の起電力を直流電力に変換して入力側に発生させ、昇降圧チョッパ回路1により昇圧、または降圧された電力により高電位バッテリ2を充電する回生動作を行うインバータ回路である。
【0017】
また、昇降圧チョッパ回路1について更に詳細に説明すると、昇降圧チョッパ回路1は、入力側に接続された高電位バッテリ2の正極側端子に直列に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオード(フライホイールダイオード:Free Wheeling Diode )D1を備え、高電位バッテリ2の正極側端子から電流が流れ出る方向に導通するスイッチング素子Q1と、高電位バッテリ2とスイッチング素子Q1との直列回路に並列に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードD2を備え、スイッチング素子Q1から高電位バッテリ2の負極側端子の方向へ導通するスイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q1がスイッチング素子Q2と接続する接点に、一方の端子が接続されたインダクタンスL1とを備えている。
【0018】
また、昇降圧チョッパ回路1は、インダクタンスL1のもう一方の端子と、3相インバータ回路3の入力端子との間に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードD3を備え、3相インバータ回路3からインダクタンスL1の方向へ導通するスイッチング素子Q3と、インダクタンスL1がスイッチング素子Q3と接続する接点と、高電位バッテリ2の負極側端子との間に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードD4を備え、インダクタンスL1から高電位バッテリ2の負極側端子の方向へ導通するスイッチング素子Q4とを備えている。
【0019】
一方、3相インバータ回路3について更に詳細に説明すると、3相インバータ回路3は、直流電力が印加される入力端子の両端に、スイッチング素子Q5、Q6をU相、スイッチング素子Q7、Q8をV相、スイッチング素子Q9、Q10をW相として3相ブリッジ接続したインバータ回路であって、それぞれのスイッチング素子Q5〜Q10には、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードD5〜D10が1対1で接続される。
【0020】
また、3相インバータ回路3のスイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6との接点(U相出力端子)、スイッチング素子Q7とスイッチング素子Q8との接点(V相出力端子)、スイッチング素子Q9とスイッチング素子Q10との接点(W相出力端子)のそれぞれには、3相ブラシレスモータ4のU相入力端子、V相入力端子、W相入力端子が接続されている。
更に、3相インバータ回路3の入力端子には、印可された直流電力を平滑化するコンデンサC1が接続されている。
【0021】
(昇圧駆動)
次に、高電位バッテリ2の電圧Eiを、昇降圧チョッパ回路1により昇圧して3相ブラシレスモータ4を駆動する、本実施の形態のモータ駆動装置の「昇圧駆動」について、図面を参照して説明する。「昇圧駆動」を行う場合、スイッチング素子Q1は常時ONとし、スイッチング素子Q2、Q3は常時OFFとする。図2は、図1においてスイッチング素子Q1を常時ONとし、スイッチング素子Q2、Q3を常時OFFとした場合の等価回路である。なお、図2では、スイッチング素子Q1のON抵抗については省略して示す。
【0022】
このような状態で、まず、スイッチング素子Q4をONすると、図2に「A」と示す方向の電流が流れる。次に、スイッチング素子Q4をOFFすると、インダクタンスL1の逆起電力と高電位バッテリ2の電力とにより、図2に「B」と示す方向の電流が流れる。
従って、スイッチング素子Q4をスイッチングしてON、OFFを繰り返した場合、スイッチング素子Q4の通電率Duty_Aにより、スイッチング素子Q3との接点側を高電位とする、(1)式に基づく電圧EoがコンデンサC1に印加される。
Eo=1/(1−Duty_A)×Ei ・・・(1)
【0023】
従って、スイッチング素子Q1を常時ONとし、スイッチング素子Q2、Q3を常時OFFとすると共に、スイッチング素子Q4を通電率Duty_Aでスイッチングすると、3相インバータ回路3は、高電位バッテリ2の電圧Eiより昇圧された電圧Eoの電力により3相ブラシレスモータ4を駆動することができる。
【0024】
(降圧駆動)
次に、高電位バッテリ2の電圧Eiを、昇降圧チョッパ回路1により降圧して3相ブラシレスモータ4を駆動する、本実施の形態のモータ駆動装置の「降圧駆動」について、図面を参照して説明する。「降圧駆動」を行う場合、スイッチング素子Q2、Q3、Q4は常時OFFとする。
図3は、図1においてスイッチング素子Q2、Q3、Q4を常時OFFとした場合の等価回路である。
【0025】
このような状態で、まず、スイッチング素子Q1をONすると、図3に「C」と示す方向の電流が流れる。次に、スイッチング素子Q1をOFFすると、インダクタンスL1の逆起電力により、図3に「D」と示す方向の電流が流れる。
従って、スイッチング素子Q1をスイッチングしてON、OFFを繰り返した場合、スイッチング素子Q1の通電率Duty_Bにより、スイッチング素子Q3との接点側を高電位とする、(2)式に基づく電圧EoがコンデンサC1に印加される。
Eo=Duty_B×Ei ・・・(2)
【0026】
従って、スイッチング素子Q2、Q3、Q4を常時OFFとすると共に、スイッチング素子Q1を通電率Duty_Bでスイッチングすると、3相インバータ回路3は、高電位バッテリ2の電圧Eiより降圧された電圧Eoの電力により3相ブラシレスモータ4を駆動することができる。
【0027】
(昇圧回生)
次に、3相ブラシレスモータ4が発生する電力により3相インバータ回路3の入力端子に発生した電圧Eo(スイッチング素子Q3との接点側を高電位とする)を、昇降圧チョッパ回路1により昇圧して高電位バッテリ2を充電する、本実施の形態のモータ駆動装置の「昇圧回生」について、図面を参照して説明する。「昇圧回生」を行う場合、スイッチング素子Q3は常時ONとし、スイッチング素子Q1、Q4は常時OFFとする。
図4は、図1においてスイッチング素子Q3を常時ONとし、スイッチング素子Q1、Q4を常時OFFとした場合の等価回路である。なお、図4では、スイッチング素子Q3のON抵抗については省略して示す。
【0028】
このような状態で、まず、スイッチング素子Q2をONすると、図4に「E」と示す方向の電流が流れる。次に、スイッチング素子Q2をOFFすると、インダクタンスL1の逆起電力と3相ブラシレスモータ4の起電力とにより、図4に「F」と示す方向の電流が流れる。
従って、スイッチング素子Q2をスイッチングしてON、OFFを繰り返した場合、スイッチング素子Q2の通電率Duty_Cにより、(3)式に基づく電圧Eiが高電位バッテリ2に印加される。
Ei=1/(1−Duty_C)×Eo ・・・(3)
【0029】
従って、スイッチング素子Q3を常時ONとし、スイッチング素子Q1、Q4を常時OFFとすると共に、スイッチング素子Q2を通電率Duty_Cでスイッチングすると、3相インバータ回路3は、3相ブラシレスモータ4の発生する電力による電圧Eoより昇圧された電圧Eiの電力により、高電位バッテリ2を充電することができる。
【0030】
(降圧回生)
次に、3相ブラシレスモータ4が発生する電力により3相インバータ回路3の入力端子に発生した電圧Eo(スイッチング素子Q3との接点側を高電位とする)を、昇降圧チョッパ回路1により降圧して高電位バッテリ2を充電する、本実施の形態のモータ駆動装置の「降圧回生」について、図面を参照して説明する。「降圧回生」を行う場合、スイッチング素子Q1、Q2、Q4は常時OFFとする。
図5は、図1においてスイッチング素子Q1、Q2、Q4を常時OFFとした場合の等価回路である。
【0031】
このような状態で、まず、スイッチング素子Q3をONすると、図5に「G」と示す方向の電流が流れる。次に、スイッチング素子Q3をOFFすると、インダクタンスL1の逆起電力により、図4に「H」と示す方向の電流が流れる。
従って、スイッチング素子Q3をスイッチングしてON、OFFを繰り返した場合、スイッチング素子Q3の通電率Duty_Dにより、(4)式に基づく電圧Eiが高電位バッテリ2に印加される。
Ei=Duty_D×Eo ・・・(4)
【0032】
従って、スイッチング素子Q1、Q2、Q4を常時OFFとすると共に、スイッチング素子Q3を通電率Duty_Dでスイッチングすると、3相インバータ回路3は、3相ブラシレスモータ4の発生する電力による電圧Eoより降圧された電圧Eiの電力により、高電位バッテリ2を充電することができる。
【0033】
なお、本実施の形態のモータ駆動装置において、スイッチング素子Q1を、コンデンサC1のディスチャージ後、常時OFFすることにより、高電位バッテリ2と3相インバータ回路3とを電気的に遮断するメインコンタクタとして利用することができる。また、本実施の形態のモータ駆動装置において、「降圧駆動」の制御時に、スイッチング素子Q1の通電率Duty_Bを徐々に大きくしながらスイッチングすることにより、コンデンサC1への突入電流防止のために、コンデンサC1を徐々に充電しプリチャージすることができる。
【0034】
更に、コンデンサC1をディスチャージする場合、スイッチング素子Q1をOFFし、その後スイッチング素子Q2、Q3をONすると共に、スイッチング素子Q3をスイッチングすることにより、コンデンサC1に充電されている電荷をインダクタンスL1に消費させ、コンデンサC1をディスチャージすることができる。なお、この時、スイッチング素子Q1をONしてコンデンサC1に充電されている電荷により高電位バッテリ2を充電しても良い。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態のモータ駆動装置は、機能を分散したスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の制御により、「昇圧駆動」、「降圧駆動」、「昇圧回生」、「降圧回生」の4つの動作を自由に制御することができる。
従って、従来技術のモータ駆動装置と比較して、低い素子耐圧のスイッチング素子と低電流容量のインダクタンスとを用いて、従来と同様の機能を備えたモータ駆動装置を実現することができるという効果が得られる。
また、従来と比較して低い素子耐圧のスイッチング素子と低電流容量のインダクタンスとを用いて回路を実現するため、回路を小型化することができる。
【0036】
また、スイッチング素子の素子耐圧を小さくすると、導通時のON電圧(ON抵抗)を小さくすることができるので、スイッチング素子での損失が低減できると共に、インダクタンスに流れる電流も小さくなるため、インダクタンスでの損失も低減できる。従って、昇降圧チョッパ回路での損失が低減できるため、効率的にモータを駆動することができると共に、昇降圧チョッパ回路を冷却する冷却部の小型化が可能であり、回路の小型化と冷却部の小型化に伴い、例えばモータ駆動装置を車両に搭載する際に、その配置等における自由度が高まるという効果が得られる。
更に、各スイッチング素子を用いてメインコンタクタ機能、プリチャージ機能、ディスチャージ機能を実現することで、これらの機能に必要な部品を削減し、組立工数やコストを低減することができるという効果が得られる。
【0037】
以下、具体的に各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4に印加される電圧を図面を参照して説明する。
図6(1)は、「昇圧駆動」動作時に、(a)に示すスイッチング素子Q4のON、OFFにより、各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4に印加される電圧を(b)〜(e)に示した図である。図6(1)に示すように、スイッチング素子Q4のON時に、スイッチング素子Q2へ高電位バッテリ2の電圧Eiが、スイッチング素子Q3へ昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eo(モータ誘起電圧)がそれぞれ印加され、スイッチング素子Q4のOFF時に、スイッチング素子Q2へ高電位バッテリ2の電圧Eiが、スイッチング素子Q4へ昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eoがそれぞれ印加される。
【0038】
また、図6(2)は、「降圧駆動」動作時に、(a)に示すスイッチング素子Q1のON、OFFにより、各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4に印加される電圧を(b)〜(e)に示した図である。図6(2)に示すように、スイッチング素子Q1のON時に、スイッチング素子Q2、Q4へ高電位バッテリ2の電圧Eiが印加され、スイッチング素子Q1のOFF時に、スイッチング素子Q1へ高電位バッテリ2の電圧Eiが、スイッチング素子Q4へ昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eo(モータ誘起電圧)がそれぞれ印加される。
【0039】
また、図7(1)は、「昇圧回生」動作時に、(a)に示すスイッチング素子Q2のON、OFFにより、各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4に印加される電圧を(b)〜(e)に示した図である。図7(1)に示すように、スイッチング素子Q2のON時に、スイッチング素子Q1へ高電位バッテリ2の電圧Eiが、スイッチング素子Q4へ昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eo(モータ誘起電圧)がそれぞれ印加され、スイッチング素子Q2のOFF時に、スイッチング素子Q2へ高電位バッテリ2の電圧Eiが、スイッチング素子Q4に昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eoがそれぞれ印加される。
【0040】
更に、図7(2)は、「降圧回生」動作時に、(a)に示すスイッチング素子Q3のON、OFFにより、各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4に印加される電圧を(b)〜(e)に示した図である。図7(2)に示すように、スイッチング素子Q3のON時に、スイッチング素子Q2、Q4へ昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eo(モータ誘起電圧)が印加され、スイッチング素子Q3のOFF時に、スイッチング素子Q2へ高電位バッテリ2の電圧Eiが、スイッチング素子Q3へ昇降圧チョッパ回路1の出力電圧Eoがそれぞれ印加される。
【0041】
このように、スイッチング素子Q1の耐圧は高電位バッテリ2の最大電圧Ei、スイッチング素子Q2、Q3、Q4の耐圧は昇降圧チョッパ回路1の出力最大電圧Eo(モータ最大回転時の誘起電圧)となる。例えば、高電位バッテリ2の最大電圧Eiが200[V]、昇降圧チョッパ回路1の出力最大電圧Eoが400[V]の時、従来技術のモータ駆動装置におけるスイッチング素子の耐圧は600[V](=Ei+Eo)必要であるのに対し、本実施の形態ではスイッチング素子Q1の耐圧は200[V](=Ei)、スイッチング素子Q2、Q3、Q4の耐圧は400[V](=Eo)となる。
【0042】
また、「昇圧駆動」動作時に、インダクタンスL1に流れる電流は、昇圧比によらず従来技術のモータ駆動装置におけるインダクタンスの電流より低電流となる。
具体的には、図2に示す回路において、スイッチング素子Q4の通電率Duty_A、3相インバータ回路3に流れる負荷電流をIoとする場合、インダクタンスL1に流れる電流ILは、(5)式によって求められる。
IL=1/(1−Duty_A)×Io ・・・(5)
従って、出力電圧Eoを高電位バッテリ2の電圧Eiに対して2倍にするには、前述の(1)式により、
Eo/Ei=1/(1−Duty_A)=2
より、Duty_A=1/2と計算されるので、(5)式よりIL=2×Ioとなる。
【0043】
これに対して、図8(1)に示す従来技術のモータ駆動装置における昇降圧チョッパ回路では、スイッチング素子52の通電率をDuty、3相インバータ54に流れる負荷電流をIoとする場合、インダクタンス53に流れる電流ILは、(6)式によって求められる。
IL=1/(1−Duty)×Io ・・・(6)
従って、出力電圧Eoをバッテリ51の電圧Eiに対して2倍にするには、
Eo/Ei=Duty/(1−Duty)=2 ・・・(7)
より、Duty=2/3と計算されるので、(6)式よりIL=3×Ioとなり、従来技術のモータ駆動装置では負荷電流Ioの3倍の電流がインダクタンス53に流れることがわかる。
【0044】
図8(2)は、出力電圧Eoと入力電圧Ei(バッテリの電圧)との比を横軸に、インダクタンス電流ILと負荷電流Ioとの比を縦軸にして、従来技術のモータ駆動装置と本実施の形態(本発明)のモータ駆動装置とについて、インダクタンスに流れる電流ILの大きさを比較したグラフである。図8(2)に示すように、昇圧動作時には、昇降圧用インダクタンスに流れる電流は、昇圧比によらず本実施の形態のモータ駆動装置の方が、従来技術のモータ駆動装置よりも低いことがわかる。
【0045】
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態のモータ駆動装置を示す回路図である。図9において、図1と同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施の形態で説明した構成要素と同一の動作を行う構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態のモータ駆動装置は、第1の実施の形態のモータ駆動装置と同様に、例えばハイブリット車両等の走行モータを駆動する際に有用な装置であって、第1の実施の形態のモータ駆動装置を構成するインダクタンスL1と並列に、インダクタンスL1の両端端子間を短絡させるスイッチ5を設けたことを特徴とする。
【0046】
なお、スイッチ5は、スイッチング素子の導通方向を交互に組み合わせて、どちらの方向にも電流を流すことを可能とした双方向のスイッチユニットでも良いし、機械的に端子間を短絡する開閉装置でも良い。
【0047】
従って、本実施の形態のモータ駆動装置では、高電位バッテリ2の電圧Eiをそのまま3相インバータ回路3へ印加して3相ブラシレスモータ4を駆動する場合、あるいは3相ブラシレスモータ4の発生する電力により高電位バッテリ2を充電する回生動作時に、スイッチ5をON(短絡)すると、インダクタンスL1に電流を通さずに済むので、インダクタンスL1における損失を発生させずに、スイッチング素子及び転流ダイオードの導通時の抵抗分によるわずかな損失だけで、回路を動作させることができる。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態のモータ駆動装置は、低い素子耐圧のスイッチング素子と低電流容量のインダクタンスとを用い、従来技術のモータ駆動装置と比較して、スイッチング素子とインダクタンスでの損失を低減することにより、従来より効率的でかつ小型化が可能な、従来と同様の機能を備えたモータ駆動装置を実現することで、例えば車両に搭載する際の配置等における自由度が高まるという効果が得られると共に、特に、インダクタンスL1における損失の発生を防止することで、高電位バッテリ2の電圧Eiをそのまま3相インバータ回路3へ印加して3相ブラシレスモータ4を駆動する場合、回路の損失を抑えて、更に効率的にモータを駆動することができるという効果が得られる。
【0049】
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態のモータ駆動装置を示す回路図である。図10において、図1と同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施の形態で説明した構成要素と同一の動作を行う構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態のモータ駆動装置は、第1の実施の形態のモータ駆動装置と同様に、例えばハイブリット車両等の走行モータを駆動する際に有用な装置であって、第1の実施の形態のモータ駆動装置を構成するスイッチング素子Q1、インダクタンスL1、スイッチング素子Q3を直列に接続した直列回路と並列に、高電位バッテリ2とスイッチング素子Q1との接点と、コンデンサC1とスイッチング素子Q3との接点との間を短絡させるスイッチ6を設けたことを特徴とする。
【0050】
なお、スイッチ6も、第2の実施の形態で説明したスイッチ5と同様に、スイッチング素子の導通方向を交互に組み合わせて、どちらの方向にも電流を流すことを可能とした双方向のスイッチユニットでも良いし、機械的に端子間を短絡する開閉装置でも良い。
【0051】
従って、本実施の形態のモータ駆動装置では、高電位バッテリ2の電圧Eiをそのまま3相インバータ回路3へ印加して3相ブラシレスモータ4を駆動する場合、あるいは3相ブラシレスモータ4の発生する電力により高電位バッテリ2を充電する回生動作時に、スイッチ6をON(短絡)すると、スイッチング素子Q1、Q3、転流ダイオードD1、D3、及びインダクタンスL1に電流を通さずに済むので、スイッチング素子、転流ダイオード、及びインダクタンスL1における損失を発生させずに回路を動作させることができる。
【0052】
以上説明したように、本実施の形態のモータ駆動装置は、低い素子耐圧のスイッチング素子と低電流容量のインダクタンスとを用い、従来技術のモータ駆動装置と比較して、スイッチング素子とインダクタンスでの損失を低減することにより、従来より効率的でかつ小型化が可能な、従来と同様の機能を備えたモータ駆動装置を実現することで、例えば車両に搭載する際の配置等における自由度が高まるという効果が得られると共に、特に、スイッチング素子Q1、Q3、転流ダイオードD1、D3、及びインダクタンスL1における損失の発生を防止することで、高電位バッテリ2の電圧Eiをそのまま3相インバータ回路3へ印加して3相ブラシレスモータ4を駆動する場合、回路の損失を排除して、最も効率的にモータを駆動することができるという効果が得られる。
【0053】
なお、上述の第1から第3の実施の形態におけるスイッチング素子には、MOSFETや逆阻止サイリスタ、GTO(Gate Turn Off thyristor )、バイポーラトランジスタ、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)等を用いることができる。その場合、MOSFET等の寄生ダイオードが存在する素子には、転流ダイオードを設けなくても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のモータ駆動装置によれば、機能を分散した複数のスイッチング素子の制御により、「昇圧駆動」、「降圧駆動」、「昇圧回生」、「降圧回生」の4つの動作を自由に制御することができる。
従って、従来技術のモータ駆動装置と比較して、低い素子耐圧のスイッチング素子と低電流容量のインダクタンスとを用いて、従来と同様の機能を備えたモータ駆動装置を実現することができるという効果が得られる。また、従来と比較して低い素子耐圧のスイッチング素子と低電流容量のインダクタンスとを用いて回路を実現するため、回路を小型化することができるという効果が得られる。
【0055】
更に、スイッチング素子の素子耐圧を小さくすると、導通時のON電圧(ON抵抗)を小さくすることができるので、スイッチング素子での損失が低減できると共に、インダクタンスに流れる電流も小さくなるため、インダクタンスでの損失が低減できる。従って、昇降圧チョッパ回路での損失が低減できるため、昇降圧チョッパ回路を冷却する冷却部の小型化が可能であり、従来に比較して更に効率的な回路を実現することができるという効果が得られる。
【0056】
また、本発明のモータ駆動装置によれば、インダクタンス素子の両端の間を短絡すると、第1、第3のスイッチング素子のみを介して蓄電装置をインバータ回路へ接続することができる。更に、蓄電装置の正極端子と、インバータ回路が第3のスイッチング素子と接続する接点との間を短絡すると、蓄電装置をインバータ回路へ直接接続することができる。
従って、蓄電装置の電圧をそのまま3相インバータ回路へ印加してモータを駆動する場合、更に効率的にモータを駆動することができるという効果が得られる。
【0057】
更に、本発明のモータ駆動装置によれば、第1のスイッチング素子、あるいは第3のスイッチング素子を用いて、メインコンタクタやプリチャージ回路、更にはディスチャージ抵抗またはディスチャージ回路の機能を代替することができる。
従って、モータ駆動装置からこれらの機能を実現するための部品を削減し、モータ駆動装置の組立工数やコストを低減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のモータ駆動装置を示す回路図である。
【図2】 同実施の形態のモータ駆動装置の「昇圧駆動」動作時における等価回路を示す回路図である。
【図3】 同実施の形態のモータ駆動装置の「降圧駆動」動作時における等価回路を示す回路図である。
【図4】 同実施の形態のモータ駆動装置の「昇圧回生」動作時における等価回路を示す回路図である。
【図5】 同実施の形態のモータ駆動装置の「降圧回生」動作時における等価回路を示す回路図である。
【図6】 同実施の形態のモータ駆動装置の各スイッチング素子に印可される電圧を示す図である。
【図7】 同実施の形態のモータ駆動装置の各スイッチング素子に印可される電圧を示す図である。
【図8】 同実施の形態のモータ駆動装置のインダクタンスに流れる電流を、従来技術と比較する図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態のモータ駆動装置を示す回路図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態のモータ駆動装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1・・・昇降圧チョッパ回路
2・・・高電位バッテリ
3・・・3相インバータ回路
4・・・3相ブラシレスモータ
5、6・・・スイッチ
Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q9、Q10・・・スイッチング素子
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10・・・転流ダイオード
L1・・・インダクタンス
C1・・・コンデンサ

Claims (3)

  1. モータを駆動するための電力を蓄える蓄電装置と、
    前記蓄電装置の正極側端子に直列に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードを備え、前記蓄電装置の正極側端子から電流が流れ出る方向に導通する第1のスイッチング素子と、
    前記蓄電装置と前記第1のスイッチング素子との直列回路に並列に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードを備え、前記第1のスイッチング素子から前記蓄電装置の負極側端子の方向へ導通する第2のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子が前記第2のスイッチング素子と接続する接点に、一方の端子が接続されたインダクタンス素子と、
    一方の入力端子が前記蓄電装置の負極端子に接続されると共に、前記モータに対して前記蓄電装置が蓄える電力を供給するために設けられたインバータ回路と、
    前記インダクタンス素子のもう一方の端子と、前記インバータ回路のもう一方の入力端子との間に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードを備え、前記インバータ回路から前記インダクタンス素子の方向へ導通する第3のスイッチング素子と、
    前記インダクタンス素子が前記第3のスイッチング素子と接続する接点と、前記蓄電装置の負極側端子との間に接続されると共に、自己の導通方向とは逆向きの電流を流せる転流ダイオードを備え、前記インダクタンス素子から前記蓄電装置の負極側端子の方向へ導通する第4のスイッチング素子とを具備するモータ駆動装置において、
    前記インバータ回路の入力端子間に平滑用のコンデンサを設けると共に、
    前記蓄電装置と前記インバータ回路とを電気的に遮断する場合、第1のスイッチング素子を遮断してメインコンタクタとして利用し、
    前記コンデンサへの突入電流防止のために、前記コンデンサをプリチャージする場合、前記第3のスイッチング素子を常時導通させると共に、前記第1のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返しながら徐々に導通する時間を長くし、
    前記コンデンサをディスチャージする場合、前記第2のスイッチング素子を常時導通させると共に、前記第3のスイッチング素子の導通と遮断を繰り返しながら前記コンデンサに充電された電荷を前記インダクタンス素子に消費させることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記インダクタンス素子の両端の間を短絡するスイッチを備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記蓄電装置の正極端子と、前記インバータ回路が前記第3のスイッチング素子と接続する接点との間を短絡するスイッチを備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
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