JP4413565B2 - 電源供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両装置等に搭載される電源供給システムに関する。
従来、モータで走行駆動する電気自動車(EV:Electric Vehicles)やエンジンとモータを併用して走行駆動するハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicles)等の車両装置では、走行用のモータを駆動するためにバッテリに蓄電された高電圧の電力を、車両の補機類を駆動するための低電圧の電力へ変換するDC/DCコンバータを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両装置には、エンジンやモータ等の動力源の動力あるいは走行する時の駆動輪の回転力等により発電機を駆動して、車両の補機類を駆動するための低電圧の電力を得るものもある(例えば、特許文献2、及び特許文献3参照。)。
特開昭62−173901号公報 特開2000−60186号公報 特開平6−294369号公報
上述のように、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両装置では、特に車両の補機類を駆動するための低電圧の電力を得るには、DC/DCコンバータによって走行用のモータを駆動するための高電圧の電力を変換して利用するか、エンジンやモータ等の動力源の動力あるいは走行する時の駆動輪の回転力等を発電機によって電力に変換するなど、複数の方法から選択することができる。しかし、DC/DCコンバータによって走行用のモータを駆動するための高電圧の電力を変換して利用する場合、DC/DCコンバータ自体が高価なために、車両の部品コストあるいは製造コストが上昇してしまうという問題があった。一方、エンジンやモータ等の動力源の動力あるいは走行する時の駆動輪の回転力等を発電機によって電力に変換する場合、車両が停止した状態でモータや駆動輪が回転していない時や、車両が停止した際に燃費を向上させるためにエンジンを停止した時(アイドリングストップ時)には、発電機が動作せず、車両の補機類を駆動するための低電圧の電力を効率良く得ることができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、車両の走行状態に関係なく車両の補機類を駆動するための低電圧の電力を効率よく得ることができる電源供給システムを提供することを目的とする。
以上の構成を備えた電源供給システムは、交流型発電機において、スイッチを介して供給された第1のバッテリの電力により界磁巻線に発生した磁力線が、回転子の回転に伴い固定子巻線を通過すると固定子巻線に起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器を介して固定子巻線に接続された第2のバッテリへ供給することで、第2のバッテリを充電することができる。一方、交流型発電機において、回転子を回転させなくとも、第1のバッテリの電力をスイッチを介して交流電流として界磁巻線に供給すると固定子巻線に起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器を介して固定子巻線に接続された第2のバッテリへ供給することで、第2のバッテリを充電することができる。
請求項の発明に係る電源供給システムは、第1のバッテリの電力により車両の動力源を駆動し、第2のバッテリの電力により車両の補機を駆動する電源供給システムであって、前記動力源の駆動力で回転する回転子に巻かれた界磁巻線がスイッチを介して前記第1のバッテリに接続され、固定子に巻かれた固定子巻線が整流器を介して前記第2のバッテリに接続された交流型発電機を備え、前記回転子が回転している場合には、前記交流型発電機により発電された電力を前記第2のバッテリへ供給し、前記回転子が回転していない場合には、前記界磁巻線と前記固定子巻線とで形成される前記交流型発電機内のトランス結合を介して、前記スイッチの制御に従い前記界磁巻線に流れる交流電流により前記第1のバッテリの電力を前記第2のバッテリへ供給することを特徴とする。
以上の構成を備えた電源供給システムは、例えば動力源を駆動することにより回転子が回転している場合には、交流型発電機により発電された電力を第2のバッテリに供給し、例えば動力源を停止することにより回転子が回転していない場合には、界磁巻線と固定子巻線とで形成される交流型発電機内のトランス結合を介して、第1のバッテリの電力を第2のバッテリへ供給することで、車両の状態に伴う交流型発電機の回転子の回転の有無にかかわらず、第2のバッテリを充電することができる。
請求項の発明に係る電源供給システムは、第1のバッテリ(例えば後述する実施例の高電圧バッテリ4)の電力により車両の動力源(例えば後述する実施例の走行用モータ1)を駆動し、第2のバッテリ(例えば後述する実施例の低電圧バッテリ10)の電力により車両の補機(例えば後述する実施例の低電圧負荷11)を駆動する電源供給システムであって、前記動力源の駆動力で回転する回転子に巻かれた界磁巻線(例えば後述する実施例の界磁巻線13a)が第1のスイッチ(例えば後述する実施例のスイッチング素子Q5)を介して前記第2のバッテリに接続され、前記回転子に前記界磁巻線と共に巻き込まれた回転子巻線(例えば後述する実施例の回転子巻線13e)が第2のスイッチ(例えば後述する実施例のスイッチユニット7)を介して前記第1のバッテリに接続され、固定子に巻かれた固定子巻線(例えば後述する実施例の固定子巻線13b、13c、13d)が整流器(例えば後述する実施例の整流器9)を介して前記第2のバッテリに接続された交流型発電機(例えば後述する実施例の界磁巻線式低電圧ジェネレータ13)を備えたことを特徴とする。
以上の構成を備えた電源供給システムは、交流型発電機において、第1のスイッチを介して供給された第2のバッテリの電力により界磁巻線に発生した磁力線が、回転子の回転に伴い固定子巻線を通過すると固定子巻線に起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器を介して固定子巻線に接続された第2のバッテリへ供給することで、第2のバッテリを充電することができる。一方、交流型発電機において、回転子を回転させなくとも、第1のバッテリの電力を第2のスイッチを介して交流電流として回転子巻線に供給すると固定子巻線に起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器を介して固定子巻線に接続された第2のバッテリへ供給することで、第2のバッテリを充電することができる。
請求項の発明に係る電源供給システムは、請求項3に記載の電源供給システムにおいて、前記回転子が回転している場合には、前記交流型発電機により発電された電力を前記第2のバッテリへ供給し、前記回転子が回転していない場合には、前記回転子巻線と前記固定子巻線とで形成される前記交流型発電機内のトランス結合を介して、前記第2のスイッチの制御に従い前記回転子巻線に流れる交流電流により前記第1のバッテリの電力を前記第2のバッテリへ供給することを特徴とする。
以上の構成を備えた電源供給システムは、例えば動力源を駆動することにより回転子が回転している場合には、交流型発電機により発電された電力を第2のバッテリに供給し、例えば動力源を停止することにより回転子が回転していない場合には、回転子巻線と固定子巻線とで形成される交流型発電機内のトランス結合を介して、第1のバッテリの電力を第2のバッテリへ供給することで、車両の状態に伴う交流型発電機の回転子の回転の有無にかかわらず、第2のバッテリを充電することができる。
請求項、あるいは請求項に記載の電源供給システムによれば、例えば動力源を駆動することにより交流型発電機の回転子が回転する時は、交流型発電機の発電する電力により第2のバッテリを充電し、一方、例えば動力源を停止することにより回転子が回転しない時は、交流型発電機内のトランス結合を介して供給された第1のバッテリの電力により第2のバッテリを充電することができるので、車両の走行状態に関係なく、いつでも効率よく第2のバッテリを充電し、第2のバッテリを最良の状態に保持する電源供給システムを構築することができるという効果が得られる。
請求項に記載の電源供給システムによれば、交流型発電機の回転子を回転させることで交流型発電機が発電する電力により第2のバッテリを充電し、交流型発電機の回転子を回転させなくても、交流型発電機の巻線によるトランス結合を介して供給された第1のバッテリの電力により第2のバッテリを充電することができるので、新たにDC/DCコンバータ等の高価な装置を設けずに安価な電源供給システムを構築することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施例の電源供給システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施例の電源供給システムは、特に電気自動車(EV:Electric Vehicles )やハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicles)等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、電源供給システムがHEVに搭載された場合について説明する。
図1において、走行用モータ1は、例えば車両に搭載され、車両を走行駆動するエンジン(図示せず)を補助するか、または車両を走行駆動するように、その回転子が車両のエンジンに連結された3相電動機であって、走行用モータ1単独によるモータ駆動走行や、エンジンによる走行駆動時に走行用モータ1で駆動力を補助するアシスト走行を可能にしている。
また、3相インバータ2は、スイッチング素子を3相ブリッジ接続してなるインバータ回路であって、制御部3からのPWM(Pulse Width Modulation)制御により、高電圧バッテリ4に蓄電された電力を用いて走行用モータ1を駆動し、一方、走行用モータ1の起電力により高電圧バッテリ4を充電する。具体的には、走行用モータ1の駆動時には、高電圧バッテリ4により入力側に印加された直流電力をU相、V相、W相からなる3相交流電力に変換し、出力側に接続された走行用モータ1を駆動する。また、回生時には、走行用モータ1の起電力を直流電力に変換して入力側に発生させ、該直流電力により高電圧バッテリ4を充電する回生動作を行う。
なお、3相インバータ2と高電圧バッテリ4の正極側端子とは、回路を自動的に開閉できるような機構を備え、制御部3からの制御信号により端子間を断続可能な継電器、接触器、開閉器等の開閉手段であるメインコンタクタ5を介して接続されている。また、3相インバータ2と高電圧バッテリ4の負極側端子とは直接接続されている。また、容量性の負荷(例えば電源電圧の平滑化のために配設されたコンデンサ等)に対する突入電流を抑制するために、メインコンタクタ5を接続する前に容量性の負荷へ予備充電を行うためのプリチャージ回路6がメインコンタクタ5と並列に接続されている。更に、高電圧バッテリ4は、高電圧バッテリ4からの電力供給のON/OFFを手動で操作可能なメインスイッチ4aを備えている。
また、高電圧バッテリ4の正極側端子は、メインコンタクタ5を介して4個のスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4をHブリッジ接続してなるスイッチユニット7の入力側の一方の端子、すなわちスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との接続点に接続されている。また、高電圧バッテリ4の負極側端子は、スイッチユニット7の入力側のもう一方の端子、すなわちスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4との接続点に接続されている。また、スイッチユニット7の出力側端子、すなわちスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q3との接続点及びスイッチング素子Q2とスイッチング素子Q4との接続点には、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aが接続されている。
なお、スイッチユニット7を構成するスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4には、スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の導通方向とは逆向きに導通する転流ダイオード(Free Wheeling Diode )WD1、WD2、WD3、WD4がそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の制御端子(例えばスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4がFETやIGBTの場合はゲート端子)には、制御部3から制御線がそれぞれ接続されている。
ここで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8について簡単に説明すると、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8は、その回転子に巻かれた界磁巻線8aと、その固定子に巻かれると共にスター結線された3個の固定子巻線8b、8c、8dとを備える3相の交流型発電機である。界磁巻線式低電圧ジェネレータ8は、回転子に巻かれた界磁巻線8aに電力を供給して磁力線を発生させると共に、該回転子の回転に伴い界磁巻線8aに発生した磁力線が固定子巻線8b、8c、8dを通過すると固定子巻線8b、8c、8dに起電力が発生する。すなわち、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aにスイッチユニット7を制御して一方向の電流を供給すると共に、HEVではエンジンまたは走行用モータ1、EVでは走行用モータ1に回転子を連結し、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8に発電させることができる。
また、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が回転していない場合、界磁巻線8aと3個の固定子巻線8b、8c、8dのそれぞれとはトランス結合されており、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8はトランスとして利用することができる。具体的には、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が回転していない時に、スイッチユニット7を制御して界磁巻線8aに交流電流を供給することで、回転子の位置に対応する界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の3個の固定子巻線8b、8c、8dのいずれかから、トランス結合された界磁巻線8aを流れる交流電流によって発生する電力を取り出すことができる。
一方、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の3個の固定子巻線8b、8c、8dには、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6をブリッジ接続してなると共に、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の発電する3相交流電力を直流電力へ変換する整流器9が接続されている。また、整流器9の出力端子には、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の出力する電力を蓄電する低電圧バッテリ10と、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の出力する電力により動作するワイパーやライト等の車両用補機類である低電圧負荷11とが並列に接続されている。
具体的には、整流器9は、直列に接続したダイオードD1、D2、ダイオードD3、D4、及びダイオードD5、D6を並列に接続してなり、ダイオードD2、D4、D6のカソード端子を低電圧バッテリ10の正極側端子に接続すると共に、ダイオードD1、D3、D5のアノード端子を低電圧バッテリ10の負極側端子に接続する。また、スター結線された3個の固定子巻線8b、8c、8dを、直列に接続したダイオードD1、D2の接続点、ダイオードD3、D4の接続点、及びダイオードD5、D6の接続点にそれぞれ接続する。
なお、高電圧バッテリ4としては、例えば144[V]系のバッテリを用いることができ、低電圧バッテリ10としては、例えば12[V]系のバッテリを用いることができる。また、走行用モータ1には、その回転数Nmを検出する回転数センサ12が備えられており、回転数センサ12が出力する検出信号は制御部3へ入力されている。
従って、本実施例の電源供給システムを搭載したEVやHEVは、高電圧バッテリ4の電力により走行用モータ1を駆動すると共に、走行用モータ1の回生動作により高電圧バッテリ4を充電しながら走行することができる。同時に、上述のように、高電圧バッテリ4に蓄電された電力により、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aに磁力線を発生させると共に、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8に発電させて、低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させながら走行することができる。
また、上述のように、高電圧バッテリ4に蓄電された電力により、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aに交流電流を供給することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8をトランスとして機能させ、回転子の位置に対応する界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の3個の固定子巻線8b、8c、8dのいずれかから、トランス結合された界磁巻線8aを流れる交流電流によって発生する電力を取り出すことで低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させながら走行することができる。
(電力供給動作)
次に、図面を参照して本実施例の電源供給システムの電力供給動作について説明する。図2は、本実施例の電源供給システムの制御部3による電力供給動作を示すフローチャートである。
図2において、まず制御部3は、車両が停止すると共に、走行用モータ1や駆動輪(図示せず)が回転しておらず、更に燃費を向上させるためにエンジンを停止した状態(アイドリングストップ状態)で界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が停止しているか、あるいは走行用モータ1や駆動輪、更にはエンジンにより界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が回転しているか(回転子が停止していないか)を判定する(ステップS1)。
もし、ステップS1において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が回転している場合(ステップS1のNO)、制御部3は、走行用モータ1の回転数から、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が所定のしきい値以上の高回転で回転しているか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が所定のしきい値より低い低回転で回転している場合(ステップS2のNO)、制御部3は、スイッチユニット7を制御してスイッチング素子Q1、Q4をON(導通)し、スイッチング素子Q2、Q3をOFF(遮断)する(ステップS3)ことにより、高電圧バッテリ4に蓄電された電力を連続的に供給して界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aに磁力線を発生させると共に、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8に発電させて、低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させることができる(ステップS4)。
なお、ステップS3では、スイッチユニット7を制御してスイッチング素子Q2、Q3をON(導通)し、スイッチング素子Q1、Q4をOFF(遮断)するようにしても良い。
また、ステップS2において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が所定のしきい値以上の高回転で回転している場合(ステップS2のYES)、制御部3は、スイッチユニット7を制御して、スイッチング素子Q2、Q3をOFF(遮断)して、スイッチング素子Q1、Q4を所定の通電率(Duty)でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングする(ステップS5)ことにより、高電圧バッテリ4に蓄電された電力を断続的に供給して界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aに磁力線を発生させると共に、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8に発電させて、低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させることができる(ステップS4)。
またこの場合、ステップS5において、スイッチング素子Q1、Q4のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)を変更することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の出力電圧を制御(可変)することができる。なお、ステップS5では、スイッチユニット7を制御して、スイッチング素子Q1、Q4をOFF(遮断)して、スイッチング素子Q2、Q3を所定の通電率(Duty)でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングするようにしても良い。この場合は、スイッチング素子Q2、Q3のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)を変更することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の出力電圧を制御(可変)することができる。
一方、ステップS1において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が回転していない場合(ステップS1のYES)、制御部3は、スイッチユニット7を制御して、スイッチング素子Q1、Q4を所定の通電率(Duty)でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングし、スイッチング素子Q2、Q3を同様に所定の通電率(Duty)ではあるが、スイッチング素子Q1、Q4とは逆の位相でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングする(ステップS6)。なお、この時スイッチング素子Q1、Q4とスイッチング素子Q2、Q3とは同時にON(導通)することがないように制御する。すなわち、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aには、通電率(Duty)の交流電流が流れることになる。
従って、高電圧バッテリ4に蓄電された電力により、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の界磁巻線8aに通電率(Duty)の交流電流を供給することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8をトランスとして機能させ、回転子の位置に対応する界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の3個の固定子巻線8b、8c、8dのいずれかから、トランス結合された界磁巻線8aを流れる交流電流によって発生する電力を取り出すことで低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させることができる(ステップS7)。
またこの場合、ステップS6において、スイッチング素子Q1、Q4のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)を変更すると共に、スイッチング素子Q1、Q4とは逆の位相でスイッチング素子Q2、Q3のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)も同じ値に変更することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の出力電圧を制御(可変)することができる。
なお、本実施例では走行用モータを駆動するための電力を蓄電する装置は、高電圧バッテリ4に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。同様に、低電圧駆動の低電圧負荷11に低電圧の直流電力を供給する装置は、低電圧バッテリ10に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。
また、本実施例では、高電圧バッテリ4は例えば144[V]系のバッテリ、低電圧バッテリ10は例えば12[V]系のバッテリとして説明したが、高電圧バッテリ4と低電圧バッテリ10は同電圧のバッテリでも良い。
更に、本実施例の電源供給システムがEVに搭載された場合には、制御部3による電力供給動作のステップS1において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が停止しているか否かの判断は、車両が停止すると共に、走行用モータ1や駆動輪(図示せず)が回転しているか否かのみで判断するものとする。
以上説明したように、本実施例の電源供給システムによれば、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8において、高電圧バッテリ4の電力により界磁巻線8aに発生した磁力線が回転子の回転に伴い固定子巻線8b、8c、8dを通過すると固定子巻線8b、8c、8dに起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器9を介して固定子巻線8b、8c、8dに接続された低電圧バッテリ10へ供給することで、低電圧バッテリ10を充電することができる。一方、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8において、回転子を回転させなくとも、高電圧バッテリ4の電力をスイッチユニット7を介して交流電流として界磁巻線8aに供給すると、回転子の位置に対応して固定子巻線8b、8c、8dのいずれかに起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器9を介して固定子巻線8b、8c、8dに接続された低電圧バッテリ10へ供給することで、低電圧バッテリ10を充電することができる。
従って、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子を回転させることで界磁巻線式低電圧ジェネレータ8が発電する電力により低電圧バッテリ10を充電し、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子を回転させなくても、界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の巻線によるトランス結合を介して供給された高電圧バッテリ4の電力により低電圧バッテリ10を充電することができるので、新たにDC/DCコンバータ等の高価な装置を設けずに安価な電源供給システムを構築することができるという効果が得られる。また、例えば動力源を駆動することにより界磁巻線式低電圧ジェネレータ8の回転子が回転する時は、発電された電力により低電圧バッテリ10を充電し、一方、例えば動力源を停止することにより回転子が回転しない時は、高電圧バッテリ4から供給された電力により低電圧バッテリ10を充電することができるので、車両の走行状態に関係なく、いつでも効率よく低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10を最良の状態に保持する電源供給システムを構築することができるという効果が得られる。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施例について説明する。
(全体構成)
図3は、本発明の第2の実施例の電源供給システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施例の電源供給システムも、第1の実施例と同様に、特に電気自動車(EV:Electric Vehicles )やハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicles)等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、電源供給システムがHEVに搭載された場合について説明する。また、図3において、図1に示す第1の実施例の電源供給システムと同一の符号を付与した構成要素は、第1の実施例において説明した構成要素と同じ構成要素であるので、ここでは説明を省略する。
本実施例の電源供給システムが、第1の実施例で説明した電源供給システムと異なる部分は、第1の実施例で説明した電源供給システムでは、界磁巻線8aに磁力線を発生させる電力を高電圧バッテリ4から得るために界磁巻線8aがスイッチユニット7の出力側端子に接続された界磁巻線式低電圧ジェネレータ8を用いたのに対し、本実施例の電源供給システムでは、回転子に巻かれた界磁巻線13aがスイッチング素子Q5を介して低電圧バッテリ10に接続され、回転子に界磁巻線13aと共に巻き込まれた回転子巻線13eがスイッチユニット7を介して高電圧バッテリ4に接続され、固定子に巻かれた固定子巻線13b、13c、13dが整流器9を介して低電圧バッテリ10に接続された界磁巻線式低電圧ジェネレータ13を用いることである。
具体的には、図3において、高電圧バッテリ4の正極側端子は、メインコンタクタ5を介して4個のスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4をHブリッジ接続してなるスイッチユニット7の入力側の一方の端子、すなわちスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との接続点に接続されている。また、高電圧バッテリ4の負極側端子は、スイッチユニット7の入力側のもう一方の端子、すなわちスイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4との接続点に接続されている。また、スイッチユニット7の出力側端子、すなわちスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q3との接続点及びスイッチング素子Q2とスイッチング素子Q4との接続点には、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子巻線13eが接続されている。
また、回転子には回転子巻線13eと共に界磁巻線13aが巻き込まれており、界磁巻線13aはスイッチング素子Q5を介してその両端端子が低電圧バッテリ10の両端端子に接続されている。これにより、界磁巻線13aは、界磁巻線13aに磁力線を発生させる電力を、スイッチング素子Q5を介して低電圧バッテリ10から得ることができる。なお、スイッチユニット7を構成するスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4には、スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の導通方向とは逆向きに導通する転流ダイオード(Free Wheeling Diode )WD1、WD2、WD3、WD4がそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子Q5にも、スイッチング素子Q5の導通方向とは逆向きに導通する転流ダイオード(Free Wheeling Diode )WD5が接続されている。
また、スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の制御端子(例えばスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4がFETやIGBTの場合はゲート端子)には、制御部3から制御線がそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子Q5の制御端子(例えばスイッチング素子Q5がFETやIGBTの場合はゲート端子)にも、制御部3から制御線が接続されている。
ここで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13について簡単に説明すると、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13は、その回転子に巻かれた界磁巻線13aと、回転子に界磁巻線13aと共に巻き込まれた回転子巻線13e、及びその固定子に巻かれると共にスター結線された3個の固定子巻線13b、13c、13dとを備える3相の交流型発電機である。界磁巻線式低電圧ジェネレータ13は、回転子に巻かれた界磁巻線13aに電力を供給して磁力線を発生させると共に、該回転子の回転に伴い界磁巻線13aに発生した磁力線が固定子巻線13b、13c、13dを通過すると固定子巻線13b、13c、13dに起電力が発生する。すなわち、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の界磁巻線13aにスイッチング素子Q5を制御して一方向の電流を供給すると共に、HEVではエンジンまたは走行用モータ1、EVでは走行用モータ1に回転子を連結し、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13に発電させることができる。
また、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が回転していない場合、回転子巻線13eと3個の固定子巻線13b、13c、13dのそれぞれとはトランス結合されており、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13はトランスとして利用することができる。具体的には、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が回転していない時に、スイッチユニット7を制御して回転子巻線13eに交流電流を供給することで、回転子の位置に対応する界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の3個の固定子巻線13b、13c、13dのいずれかから、トランス結合された回転子巻線13eの交流電流によって発生する電力を取り出すことができる。
一方、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の3個の固定子巻線13b、13c、13dには、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6をブリッジ接続してなると共に、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の発電する3相交流電力を直流電力へ変換する整流器9が接続されている。また、整流器9の出力端子には、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の出力する電力を蓄電する低電圧バッテリ10と、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の出力する電力により動作するワイパーやライト等の車両用補機類である低電圧負荷11とが並列に接続されている。
具体的には、整流器9は、直列に接続したダイオードD1、D2、ダイオードD3、D4、及びダイオードD5、D6を並列に接続してなり、ダイオードD2、D4、D6のカソード端子を低電圧バッテリ10の正極側端子に接続すると共に、ダイオードD1、D3、D5のアノード端子を低電圧バッテリ10の負極側端子に接続する。また、スター結線された3個の固定子巻線13b、13c、13dを、直列に接続したダイオードD1、D2の接続点、ダイオードD3、D4の接続点、及びダイオードD5、D6の接続点にそれぞれ接続する。
なお、高電圧バッテリ4としては、例えば144[V]系のバッテリを用いることができ、低電圧バッテリ10としては、例えば12[V]系のバッテリを用いることができる。また、走行用モータ1には、その回転数Nmを検出する回転数センサ12が備えられており、回転数センサ12が出力する検出信号は制御部3へ入力されている。
従って、本実施例の電源供給システムを搭載したEVやHEVは、高電圧バッテリ4の電力により走行用モータ1を駆動すると共に、走行用モータ1の回生動作により高電圧バッテリ4を充電しながら走行することができる。同時に、上述のように、低電圧バッテリ10に蓄電された電力により、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の界磁巻線13aに磁力線を発生させると共に、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13に発電させて、低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させながら走行することができる。
また、上述のように、高電圧バッテリ4に蓄電された電力により、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子巻線13eに交流電流を供給することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13をトランスとして機能させ、回転子の位置に対応する界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の3個の固定子巻線13b、13c、13dのいずれかから、トランス結合された回転子巻線13eの交流電流によって発生する電力を取り出すことで低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させながら走行することができる。
(電力供給動作)
次に、図面を参照して本実施例の電源供給システムの電力供給動作について説明する。図4は、本実施例の電源供給システムの制御部3による電力供給動作を示すフローチャートである。
図4において、まず制御部3は、車両が停止すると共に、走行用モータ1や駆動輪(図示せず)が回転しておらず、更に燃費を向上させるためにエンジンを停止した状態(アイドリングストップ状態)で界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が停止しているか、あるいは走行用モータ1や駆動輪、更にはエンジンにより界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が回転しているか(回転子が停止していないか)を判定する(ステップS11)。
もし、ステップS11において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が回転している場合(ステップS11のNO)、制御部3は、エンジンの回転数や走行用モータ1の回転数から、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が所定のしきい値以上の高回転で回転しているか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が所定のしきい値より低い低回転で回転している場合(ステップS12のNO)、制御部3は、スイッチング素子Q5をON(導通)する(ステップS13)ことにより、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を連続的に供給して界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の界磁巻線13aに磁力線を発生させると共に、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13に発電させて、低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させることができる(ステップS14)。
また、ステップS12において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が所定のしきい値以上の高回転で回転している場合(ステップS12のYES)、制御部3は、スイッチング素子Q5を所定の通電率(Duty)でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングする(ステップS15)ことにより、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を断続的に供給して界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の界磁巻線13aに磁力線を発生させると共に、エンジンまたは走行用モータ1を動力源として回転子を回転させることで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13に発電させて、低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させることができる(ステップS14)。
またこの場合、ステップS15において、スイッチング素子Q5のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)を変更することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の出力電圧を制御(可変)することができる。
一方、ステップS11において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が回転していない場合(ステップS11のYES)、制御部3は、スイッチユニット7を制御して、スイッチング素子Q1、Q4を所定の通電率(Duty)でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングし、スイッチング素子Q2、Q3を同様に所定の通電率(Duty)ではあるが、スイッチング素子Q1、Q4とは逆の位相でON(導通)とOFF(遮断)を繰り返すようにスイッチングする(ステップS16)。なお、この時スイッチング素子Q1、Q4とスイッチング素子Q2、Q3とは同時にON(導通)することがないように制御する。すなわち、この時界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子巻線13eには、通電率(Duty)の交流電流が流れることになる。
従って、高電圧バッテリ4に蓄電された電力により、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子巻線13eに通電率(Duty)の交流電流を供給することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13をトランスとして機能させ、回転子の位置に対応する界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の3個の固定子巻線13b、13c、13dのいずれかから、トランス結合された回転子巻線13eの交流電流によって発生する電力を取り出すことで低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の低電圧負荷11を動作させることができる(ステップS17)。
またこの場合、ステップS16において、スイッチング素子Q1、Q4のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)を変更すると共に、スイッチング素子Q1、Q4とは逆の位相でスイッチング素子Q2、Q3のON(導通)とOFF(遮断)を繰り返す際の通電率(Duty)も同じ値に変更することで、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の出力電圧を制御(可変)することができる。
なお、本実施例でも走行用モータを駆動するための電力を蓄電する装置は、高電圧バッテリ4に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。同様に、低電圧駆動の低電圧負荷11に低電圧の直流電力を供給する装置は、低電圧バッテリ10に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。
また、本実施例でも、高電圧バッテリ4は例えば144[V]系のバッテリ、低電圧バッテリ10は例えば12[V]系のバッテリとして説明したが、高電圧バッテリ4と低電圧バッテリ10は同電圧のバッテリでも良い。
更に、本実施例の電源供給システムがEVに搭載された場合には、制御部3による電力供給動作のステップS11において、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が停止しているか否かの判断は、車両が停止すると共に、走行用モータ1や駆動輪(図示せず)が回転しているか否かのみで判断するものとする。
以上説明したように、本実施例の電源供給システムによれば、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13において、低電圧バッテリ10の電力により界磁巻線13aに発生した磁力線が回転子の回転に伴い固定子巻線13b、13c、13dを通過すると固定子巻線13b、13c、13dに起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器9を介して固定子巻線13b、13c、13dに接続された低電圧バッテリ10へ供給することで、低電圧バッテリ10を充電することができる。一方、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13において、回転子を回転させなくとも、高電圧バッテリ4の電力をスイッチユニット7を介して交流電流として回転子巻線13eに供給すると、回転子の位置に対応して固定子巻線13b、13c、13dのいずれかに起電力が発生する。従って、発生した電力を整流器9を介して固定子巻線13b、13c、13dに接続された低電圧バッテリ10へ供給することで、低電圧バッテリ10を充電することができる。
従って、第1の実施例と同様に、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子を回転させることで界磁巻線式低電圧ジェネレータ13が発電する電力により低電圧バッテリ10を充電し、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子を回転させなくても、界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の巻線によるトランス結合を介して供給された高電圧バッテリ4の電力により低電圧バッテリ10を充電することができるので、新たにDC/DCコンバータ等の高価な装置を設けずに安価な電源供給システムを構築することができるという効果が得られる。また、例えば動力源を駆動することにより界磁巻線式低電圧ジェネレータ13の回転子が回転する時は、発電された電力により低電圧バッテリ10を充電し、一方、例えば動力源を停止することにより回転子が回転しない時は、高電圧バッテリ4から供給された電力により低電圧バッテリ10を充電することができるので、車両の走行状態に関係なく、いつでも効率よく低電圧バッテリ10を充電し、低電圧バッテリ10を最良の状態に保持する電源供給システムを構築することができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施例における電源供給システムの構成を示すブロック図である。 同実施例の電源供給システムの制御部による電力供給動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例における電源供給システムの構成を示すブロック図である。 同実施例の電源供給システムの制御部による電力供給動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 走行用モータ(動力源)
4 高電圧バッテリ(第1のバッテリ)
7 スイッチユニット(スイッチ、第2のスイッチ)
8 界磁巻線式低電圧ジェネレータ(交流型発電機)
8a、13a 界磁巻線
8b、8c、8d、13b、13c、13d 固定子巻線
13e 回転子巻線
9 整流器
10 低電圧バッテリ(第2のバッテリ)
11 低電圧負荷(補機)
Q5 スイッチング素子(第1のスイッチ)

Claims (3)

  1. 第1のバッテリの電力により車両の動力源を駆動し、第2のバッテリの電力により車両の補機を駆動する電源供給システムであって、
    前記動力源の駆動力で回転する回転子に巻かれた界磁巻線がスイッチを介して前記第1のバッテリに接続され、固定子に巻かれた固定子巻線が整流器を介して前記第2のバッテリに接続された交流型発電機を備え、
    前記回転子が回転している場合には、前記交流型発電機により発電された電力を前記第2のバッテリへ供給し、前記回転子が回転していない場合には、前記界磁巻線と前記固定子巻線とで形成される前記交流型発電機内のトランス結合を介して、前記スイッチの制御に従い前記界磁巻線に流れる交流電流により前記第1のバッテリの電力を前記第2のバッテリへ供給することを特徴とする電源供給システム。
  2. 第1のバッテリの電力により車両の動力源を駆動し、第2のバッテリの電力により車両の補機を駆動する電源供給システムであって、
    前記動力源の駆動力で回転する回転子に巻かれた界磁巻線が第1のスイッチを介して前記第2のバッテリに接続され、前記回転子に前記界磁巻線と共に巻き込まれた回転子巻線が第2のスイッチを介して前記第1のバッテリに接続され、固定子に巻かれた固定子巻線が整流器を介して前記第2のバッテリに接続された交流型発電機を備えたことを特徴とする電源供給システム。
  3. 前記回転子が回転している場合には、前記交流型発電機により発電された電力を前記第2のバッテリへ供給し、前記回転子が回転していない場合には、前記回転子巻線と前記固定子巻線とで形成される前記交流型発電機内のトランス結合を介して、前記第2のスイッチの制御に従い前記回転子巻線に流れる交流電流により前記第1のバッテリの電力を前記第2のバッテリへ供給することを特徴とする請求項に記載の電源供給システム。
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