JP3816401B2 - データ記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ記録装置に係り、特に、データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、静止画像の1枚ずつの撮影に加えて、静止画像の連写による撮影や動画像の撮影も行うことができるデジタル電子スチルカメラが製品化されている。また、この種のデジタル電子スチルカメラには、撮像によって得られた被写体像を示すデジタル画像データをスマート・メディア(SmartMedia(R))やコンパクト・フラッシュ(CompactFlash(R))等の可搬型で、かつ繰り返しデータの書き込み及び消去が可能な記録メディアに記録できるものが多い。
【0003】
このような連写による撮影や動画像の撮影が可能で、かつ可搬型の記録メディアに対応したデジタル電子スチルカメラには、撮影によって得られたデジタル画像データをDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)等の高速アクセス可能な内蔵メモリに一旦書き込み、当該書き込んだデジタル画像データを上記記録メディアに記録することを撮影と同時に繰り返して行うことにより、連写による撮影又は動画像の撮影を実現するものがあった。
【0004】
ところで、上記記録メディアは、一般に、データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブル、所謂FAT(File Allocation Table)を記録したテーブル記録領域と、を有しており、当該FATに基づいてデータ記録領域に対するデータ記録の管理が行われる。
【0005】
また、この種の記録メディアは、デジタル電子スチルカメラ以外のパーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置によりアクセスできる場合が多く、この場合、当該記録メディアにデジタル電子スチルカメラによる撮影によって記録されたデジタル画像データが情報処理装置によって削除される場合がある。
【0006】
この場合、記録メディアでは、FATの削除されたデジタル画像データに対応する区分領域の使用状況は使用可能であることを示すもの(具体的には、空いていることを示すもの)に更新されるが、処理の簡易化のために当該デジタル画像データ自身はデータ記録領域から消去されないことが多い。
【0007】
同様に、上記情報処理装置によって記録されたデータが当該情報処理装置自身によって削除された場合等、デジタル電子スチルカメラ以外の装置によって記録されたデータがデジタル電子スチルカメラ以外の装置によって消去された場合にも、FATの削除されたデータに対応する区分領域の使用状況は使用可能であることを示すものに更新されるが、当該データ自身はデータ記録領域から消去されないことが多い。
【0008】
しかしながら、このような記録メディアのデータ記録領域におけるデータが消去されずに記録されたままとなっている領域に前述のデジタル電子スチルカメラにより連写による撮影や動画像の撮影によって得られたデジタル画像データを記録する場合、著しく時間がかかる場合がある、という問題点があった。
【0009】
すなわち、上記可搬型の記録メディアでは、フラッシュ・メモリ(Flash Memory)等の半導体メモリやマイクロドライブが使用されている場合が多く、この場合にはデータを重ね書き(所謂、オーバーライト)することができず、データを記録する前に、残されていたデータを必ず消去する必要がある場合が多い。従って、この場合には、残されていたデータを消去するための時間を要することになり、単にデータを記録する場合に比較して、略2倍の時間を要することになる。
【0010】
このようにデータの記録に時間がかかった場合、デジタル電子スチルカメラにおいては連写による撮影時や動画像の撮影時のデジタル画像データの記録動作に支障が生じ、場合によっては、これらの撮影が不可能となってしまうこともある。
【0011】
このような問題は、前述のように記録前に消去動作が必要な記録媒体(例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、光磁気ディスク等)を用いたデータ記録装置にはどれでも生じる。
【0012】
そこで、上記問題点を解消するために、特開平7−287640号公報に記載の技術では、データ記録領域中の消去済み領域を認識できるテーブル(以下、「イレーステーブル」という。)を記録媒体に記録しておき、当該イレーステーブルに基づいて、FAT上は削除された状態とされているが、実際には消去されていないデータがデータ記録領域に存在する場合は当該データを事前に消去していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平7−287640号公報に記載の技術では、データ記録領域中の消去済み領域を認識できるイレーステーブルによりデータの消去状況を管理するようにしていたので、処理が著しく繁雑になってしまう、という問題点があった。
【0014】
すなわち、同公報に記載の技術では、記録媒体に他の装置によってデータが記録されたか否かをFAT及びイレーステーブルを参照することにより判定し、記録されたと判定された場合にはイレーステーブルを更新する、といった処理や、記録媒体に記録されていたデータが他の装置によって消去されたか否かをFAT及びイレーステーブルを参照することにより判定し、消去されたと判定された場合にはイレーステーブルを更新する、といった繁雑な処理を行う必要がある。
【0015】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができるデータ記録装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のデータ記録装置は、基本構成として、データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域から前記データを消去する消去手段と、を備えている。
【0017】
請求項1に記載のデータ記録装置によれば、判定手段により、記録媒体のデータ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容が読み出されてデータが記録されているか否かが判定され、消去手段により、判定手段によってデータが記録されていると判定された全ての区分領域からデータが消去される。なお、上記記録媒体には、EEPROM、フラッシュメモリ等の記憶素子や、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、ATA(AT Attachment)カード、光磁気ディスク、マイクロドライブ等の可搬型記録媒体が含まれる。
【0018】
すなわち、本発明の基本構成では、テーブル上は使用可能であることが示されている区分領域であるが、実際にはデータが記録されており、当該データを消去しなければ新たな記録を行うことができない区分領域の当該データを消去しており、これによってオーバーライトの発生を未然に防止し、この結果としてデータ記録時間を短縮できるようにしている。
【0019】
また、本発明の基本構成では、データが記録されているか否かを、テーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を直接読み出して判定しており、これによって前述のイレーステーブルのような特殊なテーブルを用いることなくデータの記録の有無を判定できるようにしており、この結果としてイレーステーブルを用いる場合のような繁雑な処理の発生を抑制できるようにしている。
【0020】
このように、請求項1に記載のデータ記録装置の基本構成によれば、記録媒体のデータ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された全ての区分領域から当該データを消去しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる。
【0021】
ところで、オーバーライトのできない記録媒体に対するデータ記録時間を短縮するためには、請求項1記載の発明の基本構成のように、使用可能とされている区分領域に記録されているデータを事前に消去しておくことの他に、使用可能とされており、かつデータが記録されている区分領域を使用しないようにすることも考えられる。
【0022】
この点に着目して、請求項2記載のデータ記録装置は、データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する前記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新する更新手段と、を備えている。
【0023】
請求項2に記載のデータ記録装置によれば、判定手段により、記録媒体のデータ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容が読み出されてデータが記録されているか否かが判定され、更新手段により、判定手段によってデータが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する上記使用状況が使用不可能であることを示すものに更新される。なお、上記記録媒体には、EEPROM、フラッシュメモリ等の記憶素子や、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、ATAカード、光磁気ディスク、マイクロドライブ等の可搬型記録媒体が含まれる。
【0024】
すなわち、本発明では、テーブル上は使用可能であることが示されている区分領域であるが、実際にはデータが記録されており、当該データを消去しなければ新たな記録を行うことができない区分領域に対応する上記テーブルの使用状況を使用不可能であることを示すものに更新しており、これによってオーバーライトの発生を未然に防止し、この結果としてデータ記録時間を短縮できるようにしている。
【0025】
また、本発明では、データが記録されているか否かを、テーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を直接読み出して判定しており、これによって前述のイレーステーブルのような特殊なテーブルを用いることなくデータの記録の有無を判定できるようにしており、この結果としてイレーステーブルを用いる場合のような繁雑な処理の発生を抑制できるようにしている。
【0026】
このように、請求項2に記載のデータ記録装置によれば、記録媒体のデータ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する上記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる。
【0027】
一方、請求項3記載のデータ記録装置は、データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、前記データの前記データ記録領域への記録の際に、前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された区分領域へのデータの記録を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0028】
請求項3に記載のデータ記録装置によれば、判定手段により、データのデータ記録領域への記録の際に、データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用可能であることが示される区分領域の記録内容が読み出されてデータが記録されているか否かが判定され、禁止手段により、判定手段によってデータが記録されていると判定された区分領域へのデータの記録が禁止される。なお、上記記録媒体には、EEPROM、フラッシュメモリ等の記憶素子や、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、ATAカード、光磁気ディスク、マイクロドライブ等の可搬型記録媒体が含まれる。
【0029】
すなわち、本発明では、テーブル上は使用可能であることが示されている区分領域であるが、実際にはデータが記録されており、当該データを消去しなければ新たな記録を行うことができない区分領域へのデータの記録を禁止しており、これによってオーバーライトの発生を未然に防止し、この結果としてデータ記録時間を短縮できるようにしている。
【0030】
また、本発明では、データが記録されているか否かを、テーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される区分領域の記録内容を直接読み出して判定しており、これによって前述のイレーステーブルのような特殊なテーブルを用いることなくデータの記録の有無を判定できるようにしており、この結果としてイレーステーブルを用いる場合のような繁雑な処理の発生を抑制できるようにしている。
【0031】
このように、請求項3に記載のデータ記録装置によれば、データの記録媒体におけるデータ記録領域への記録の際に、上記データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用可能であることが示される区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された区分領域へのデータの記録を禁止しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる。
【0032】
なお、請求項1の上記基本構成又は請求項2に記載の発明は各々単独で成立する発明であるが、これらの発明を組み合わせて適用することもできる。
【0033】
そこで、請求項1記載のデータ記録装置は、データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域から前記データを消去する消去手段と、前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する前記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新する更新手段と、前記記録媒体の容量を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された容量が所定量より少ない場合には前記消去手段による処理が実行され、他の場合には前記更新手段による処理が実行されるように選択的に処理を切り替える切替手段と、を備えている。
【0034】
この場合、検知手段により記録媒体の容量が検知され、検知された容量が所定量より少ない場合には上記消去手段による処理が実行され、他の場合には上記更新手段による処理が実行されるように切替手段によって選択的に処理が切り替えられる。
【0035】
すなわち、本発明では、記録媒体の容量が所定量より少ない場合は当該容量を有効に使用する必要があるので、消去可能なデータを記録媒体から消去するように作用する消去手段を適用し、記録媒体の容量が所定量以上である場合には多くの残容量が存在する可能性が高いので、記録媒体へのデータの記録状態に応じたものにテーブルを更新する更新手段を適用するようにしている。
【0036】
このように、本発明によれば、記録媒体の容量に応じた好適な処理を選択的に実行することができる。
【0037】
また、この場合の第2の形態として、前記検知手段に代えて、前記消去手段による処理及び前記更新手段による処理の何れの処理を実行するかを指示する指示情報を入力するための入力手段を備えると共に、前記切替手段に代えて、前記入力手段により入力された前記指示情報が前記消去手段による処理の実行を指示するものである場合は前記消去手段による処理が実行され、前記更新手段による処理の実行を指示するものである場合は前記更新手段による処理が実行されるように選択的に処理を切り替える切替手段を備えておく形態を例示できる。
【0038】
この場合、入力手段により消去手段による処理及び更新手段による処理の何れの処理を実行するかを指示する指示情報が入力され、入力された指示情報が消去手段による処理の実行を指示するものである場合は消去手段による処理が実行され、更新手段による処理の実行を指示するものである場合は更新手段による処理が実行されるように切替手段によって選択的に処理が切り替えられる。
【0039】
すなわち、この第2の形態では、消去手段による処理及び更新手段による処理の何れを実行するのかをデータ記録装置のユーザに指定させることができるようにしており、これによって、ユーザにとって都合のよい処理を実行させることができるようにしている。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明を連写による撮影及び動画像の撮影の各撮影を行うことができるデジタル電子スチルカメラ(以下、単に「デジタルカメラ」という。)に適用した場合について説明する。
【0041】
〔基本構成〕
本基本構成では、請求項1に記載の発明における基本構成の実施の形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する。
【0042】
同図に示すように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、被写体像を結像させるためのレンズを含んで構成された光学ユニット20と、上記レンズの光軸後方に配設されたCCD(Charge Coupled Device)22と、CCD22からの出力信号に基づき被写体像を示すデジタル画像データを生成すると共に光学ユニット20の各部、CCD22等を駆動するためのタイミング信号を生成する信号処理部40と、デジタルカメラ10の全体的な動作を司る主制御部60と、CCD22を駆動する垂直・水平ドライバ24と、光学ユニット20に含まれるシャッタ及び絞りを駆動するシャッタ・アイリスモータドライバ26と、光学ユニット20に含まれる焦点調整モータを駆動するフォーカスモータドライバ28と、光学ユニット20に含まれるズームモータを駆動するズームモータドライバ30と、を含んで構成されている。
【0043】
なお、信号処理部40及び主制御部60は1チップLSI(Large Scale Integrated circuit)として構成されており、これによってデジタルカメラ10の小型化、高信頼性化、及び低コスト化が図られている。
【0044】
また、デジタルカメラ10は、CCD22による撮像によって得られた被写体像や各種情報を表示する液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)72と、LCD72の表示領域表面に実装された感圧式のタッチパネル73と、主としてCCD22による撮像によって得られたデジタル画像データを記憶するSDRAM74と、各種パラメータやプログラム等を記憶したフラッシュROM76と、CCD22による撮像によって得られた被写体像や各種情報を表示するエレクトロニック・ビュー・ファインダ(以下、「EVF」という。)78と、USBコネクタ80と、被写体像や各種情報の表示先をLCD72及びEVF78の何れかに切り替えるEVF/LCD切替スイッチ82と、を含んで構成されている。
【0045】
一方、信号処理部40は、相関2重サンプリング回路42と、ゲインコントローラ44と、A/Dコンバータ46と、タイミングジェネレータ48と、を含んで構成されている。
【0046】
また、主制御部60は、主制御部60全体の動作を司るCPU(中央演算処理装置)61と、所定容量のラインバッファを内蔵した撮像制御部62と、所定の圧縮形式(本実施の形態ではJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式)でデジタル画像データに対して圧縮処理を施すと共に、圧縮処理されたデジタル画像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張部63と、メディア制御部64と、LCD制御部65と、ビデオエンコーダ66と、外部接続部68と、がバスBUSを介して相互に接続されて構成されている。
【0047】
メディア制御部64にはスマート・メディア、コンパクト・フラッシュ等の可搬型の記録メディア70が接続されており、メディア制御部64によって記録メディア70に対する各種情報の書き込みや当該記録メディア70に書き込まれている各種情報の読み出しが制御される。また、LCD制御部65にはLCD72が接続されており、LCD72にはLCD制御部65の制御下で各種情報の表示がなされる。また、ビデオエンコーダ66にはD/Aコンバータ67を介してEVF78が接続されており、ビデオエンコーダ66及びD/Aコンバータ67によりEVF78に表示すべき映像を示す画像データをNTSC方式のカラー複合映像信号に変換してEVF78に出力する。更に、外部接続部68にはUSBコネクタ80が接続されており、外部接続部68はUSBコネクタ80に接続された装置(同図では、パーソナル・コンピュータ90)との間のUSB(Universal Serial Bus)による通信を司る。
【0048】
なお、LCD72及びEVF78は、CCD22による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができる。
【0049】
一方、EVF/LCD切替スイッチ82はCPU61に接続されており、CPU61はEVF/LCD切替スイッチ82による表示先の設定状態を常時把握することができる。
【0050】
また、タッチパネル73、SDRAM74及びフラッシュROM76は主制御部60のバスBUSに接続されている。従って、CPU61は、タッチパネル73に対するユーザによる接触位置を把握することができると共に、SDRAM74及びフラッシュROM76を任意にアクセスすることができる。
【0051】
一方、CCD22の出力端は相関2重サンプリング回路42、ゲインコントローラ44、及びA/Dコンバータ46を順に介して撮像制御部62に接続されており、CCD22から出力された信号は、相関2重サンプリング回路42によって相関2重サンプリング処理が施され、ゲインコントローラ44によってCCD22におけるR(赤)、G(緑)、B(青)毎の感度調整が施された後、各画素毎のR、G、B信号としてA/Dコンバータ46に加えられる。A/Dコンバータ46は、ゲインコントローラ44から順次加えられるR、G、B信号を各々12ビットのR、G、B信号(以下、「デジタル画像データ」という。)に変換して撮像制御部62に出力する。
【0052】
撮像制御部62は内蔵しているラインバッファにA/Dコンバータ46から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦SDRAM74に格納する。
【0053】
SDRAM74に格納されたデジタル画像データは、CPU61によって読み出され、これらに光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を再びSDRAM74に格納する。
【0054】
なお、LCD72又はEVF78をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、EVF/LCD切替スイッチ82によってLCD72が表示先として設定されている場合はLCD制御部65に、EVF78が表示先として設定されている場合にはビデオエンコーダ66に、各々順次出力する。これによって、EVF/LCD切替スイッチ82により設定された表示先にスルー画像が表示されることになる。
【0055】
また、不図示のシャッターボタンが撮影者によって押圧操作された場合には、SDRAM74に格納されたYC信号を、圧縮・伸張部63によって所定の圧縮形式で圧縮した後にメディア制御部64を介して記録メディア70に記憶する。
【0056】
一方、タイミングジェネレータ48には垂直・水平ドライバ24、シャッタ・アイリスモータドライバ26、及び撮像制御部62が接続されており、タイミングジェネレータ48は、CCD22を駆動させるためのタイミング信号を垂直・水平ドライバ24に、光学ユニット20に備えられたシャッター及び絞りを駆動させるためのタイミング信号をシャッタ・アイリスモータドライバ26に、撮像制御部62を駆動させるためのタイミング信号を撮像制御部62に、各々出力する。
【0057】
また、フォーカスモータドライバ28及びズームモータドライバ30の入力端は各々主制御部60(より詳しくはCPU61)に接続され、フォーカスモータドライバ28の出力端は光学ユニット20に備えられた焦点調整モータに、ズームモータドライバ30の出力端は光学ユニット20に備えられたズームモータに、各々接続されている。
【0058】
本実施の形態に係る光学ユニット20に含まれるレンズは複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構にズームモータ及び焦点調整モータは含まれるものであり、ズームモータ及び焦点調整モータは各々CPU61の制御下でズームモータドライバ30及びフォーカスモータドライバ28から供給された駆動信号によって駆動される。
【0059】
CPU61は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット20に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0060】
また、CPU61は、CCD22による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、オートフォーカス・フレームによって示される撮影位置に被写体が位置した状態で不図示のシャッターボタンを半押しすることによって、自動的に合焦制御が為されるように構成されている。
【0061】
一方、図2には、本実施の形態に係る記録メディア70の記録領域が模式的に示されている。同図に示すように、記録メディア70の記録領域は管理領域A1とデータ領域A2に大別される。
【0062】
管理領域A1にはファイルを管理するための領域である予約領域70Aと、FAT70Bと、FAT70Bと同一の内容とされたFAT70Cと、ディレクトリ70Dと、の各領域を有する。なお、FATを2つ用意してあるのは安全のためである。これに対し、データ領域A2には、記録すべきデータがファイル単位で記録される。
【0063】
なお、データ領域A2のアクセス単位をクラスタと呼び、クラスタは予め定められた数の連続したセクタから構成される。また、データ領域A2は所定データサイズのクラスタに区分されており、特定のクラスタの使用状況は、対応するFATエントリによって知ることができる。また、1つのファイルデータは、データサイズにより1つ、又は複数のクラスタから成り立つ。
【0064】
なお、データ領域A2においてデータが記録されていない領域の記録内容は、一般に‘0’又は16進数の‘F’(10進数の‘15’)で埋め尽くされた状態となっているが、以下では、16進数の‘F’で埋め尽くされているものとして説明する。
【0065】
FAT70Bはファイルの格納位置を示すためのマップであり、各々のファイルがどのクラスタにどのような順序で記録されているかを示すためのマップである。FATは各々のクラスタに対応したエントリを持つ。ファイルが1クラスタで格納できない場合には、そのファイルが格納されている次のクラスタのエントリ番号がFATのエントリに記録される。また、FATエントリが‘0’以外ならば、それに対応するクラスタは使用されており、‘0’であれば、それに対応するクラスタは使用されていない。
【0066】
一方、ディレクトリ70Dには、ファイル名、ファイルが作成又は最後に更新された日時、ファイルの先頭のFATエントリ、ファイルサイズ等が記録されている。なお、ディレクトリ及びFATにより記録メディアを管理する技術は公知であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0067】
デジタルカメラ10に装着される記録メディア70が本発明の記録媒体に、FAT70Bが本発明のテーブルに、管理領域A1が本発明のテーブル記録領域に、データ領域A2が本発明のデータ記録領域に、CPU61が請求項1に記載の発明の判定手段及び消去手段に、各々相当する。
【0068】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。なお、図3は、次に示す複数のタイミングにおいてデジタルカメラ10のCPU61で実行される第1更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムはフラッシュROM76の所定領域に予め記憶されている。
【0069】
(タイミング)
・デジタルカメラ10の不図示の電源スイッチがオンされたとき(不図示のバッテリの装着や、ACアダプタへの接続等も含む。)。
・記録メディア70がデジタルカメラ10に装着されたとき。
・ユーザによる操作により連写モード又は動画像モードが設定されたとき。
・ユーザによる操作により第1更新処理プログラムの実行を指示する旨の設定が行われたとき。
【0070】
同図のステップ100では、本プログラムの実行の誘因となったタイミングに応じた初期設定を行う。例えば、電源スイッチがオンされたタイミングで本プログラムが実行された場合は、パワーオン時に通常行われる各種設定を行う。また、記録メディア70がデジタルカメラ10に装着されたタイミングで本プログラムが実行された場合には、記録メディア70へのアクセスに関する各種設定を行う。
【0071】
次のステップ102では、メディア制御部64を介してFAT70Bの記録内容を読み出し、次のステップ104では、読み出したFAT70Bの記録内容を参照し、使用状況として使用可能であることが示されるクラスタが存在するか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ106に移行し、否定判定の場合には本第1更新処理プログラムを終了する。なお、上記ステップ104における使用可能であることが示されるクラスタが存在するか否かの判定は、‘0’が記録されたFATエントリが存在するか否かを判定することによって行うことができる。すなわち、前述のように、‘0’が記録されたFATエントリに対応するクラスタは使用されていないクラスタであるので、当該FATエントリの有無を判定することによって使用可能とされているクラスタの有無を判定することができる。
【0072】
ステップ106では、上記ステップ104において使用可能であると判定された全てのクラスタの記録内容を読み出し、次のステップ108では、読み出した記録内容に基づいて、当該記録内容の読み出し対象とされたクラスタの中に、データが記録されているクラスタが存在するか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ110に移行する。
【0073】
なお、上記ステップ108におけるデータが記録されているクラスタが存在するか否かの判定は、記録されている値の全てが16進数の‘F’でないクラスタが存在するか否かを判定することによって行うことができる。すなわち、前述のように、本実施の形態に係る記録メディア70では、データが記録されていない領域の記録内容は16進数の‘F’で埋め尽くされた状態となっているので、記録されている値の全てが16進数の‘F’でないクラスタの有無を判定することによってデータが記録されているクラスタの有無を判定することができる。
【0074】
ステップ110では、上記ステップ108においてデータが記録されていると判定された全てのクラスタの記録内容を16進数の‘F’に書き換えることにより消去し、その後に本第1更新処理プログラムを終了する。
【0075】
一方、上記ステップ108において否定判定となった場合は、上記ステップ110の処理を実行することなく本第1更新処理プログラムを終了する。
【0076】
本第1更新処理プログラムにより、記録メディア70のFAT上では使用可能であることが示されていたクラスタで、実際にはデータが記録されていて当該データを消去しない限り使用できないクラスタ、すなわち、デジタルカメラ10の他の装置でデリートコマンド等により削除されたデータが記録されていたクラスタの全ての記録内容が消去されるので、撮影時における記録メディア70へのオーバーライトの発生を未然に防止することができる。
【0077】
なお、第1更新処理プログラムのステップ106及びステップ108の処理が請求項1に記載の発明の判定手段に、ステップ110の処理が請求項1に記載の発明の消去手段に、各々相当する。
【0078】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、記録メディア70のデータ領域A2を所定データサイズ毎の区分領域(クラスタ)に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブル(FAT)において使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された全ての区分領域から当該データを消去しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる。
【0079】
〔第1実施形態〕
本第1実施形態では、請求項2に記載の発明の実施の形態について説明する。なお、本第1実施形態に係るデジタルカメラの構成は、上記基本構成に係るデジタルカメラ10と同様であるので、ここでの説明は省略する。本第1実施形態に係るデジタルカメラ10のCPU61が請求項2に記載の発明の判定手段及び更新手段に相当する。
【0080】
以下、図4を参照して、本第1実施形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。なお、図4は、上記基本構成に係る第1更新処理プログラム(図3参照)と同様のタイミングでデジタルカメラ10のCPU61で実行される第2更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムもフラッシュROM76の所定領域に予め記憶されている。また、同図における図3と同一の処理を行うステップについては図3と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0081】
図4のステップ110’では、ステップ108においてデータが記録されていると判定された全てのクラスタに対応するFAT70B及びFAT70Cの記録内容を使用不可能であることを示すものに更新し、その後に本第2更新処理プログラムを終了する。なお、FAT70B及びFAT70Cの記録内容の使用不可能であることを示すものへの更新は、当該記録内容として‘0’以外の値を記録することによって行うことができる。
【0082】
本第2更新処理プログラムにより、記録メディア70のFAT上では使用可能であることが示されていたクラスタで、実際にはデータが記録されていて当該データを消去しない限り使用できないクラスタ、すなわち、デジタルカメラ10の他の装置でデリートコマンド等により削除されたデータが記録されていたクラスタの全てが使用不可能な状態とされるので、撮影時におけるオーバーライトの発生を未然に防止することができる。
【0083】
なお、第2更新処理プログラムのステップ106及びステップ108の処理が請求項2に記載の発明の判定手段に、ステップ110’の処理が請求項2に記載の発明の更新手段に、各々相当する。
【0084】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、記録メディア70のデータ領域A2を所定データサイズ毎の区分領域(クラスタ)に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブル(FAT)において使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する上記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる。
【0085】
〔第2実施形態〕
本第2実施形態では、請求項3に記載の発明の実施の形態について説明する。なお、本第2実施形態に係るデジタルカメラの構成も、上記基本構成に係るデジタルカメラ10と同様であるので、ここでの説明は省略する。本第2実施形態に係るデジタルカメラ10のCPU61が請求項3に記載の発明の判定手段及び禁止手段に相当する。
【0086】
以下、図5を参照して、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。なお、図5は、連写による撮影又は動画像の撮影を行っているとき、撮影によって得られ、かつ各種画像処理が施されてYC信号としてSDRAM74に順次記憶されたデジタル画像データを記録メディア70に転送(記録)するためにデジタルカメラ10のCPU61で実行されるデータ記録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムもフラッシュROM76の所定領域に予め記憶されている。また、ここでは、説明の簡易化のため、デジタル画像データを圧縮せずに記録メディア70に転送(記録)する場合について説明する。
【0087】
同図のステップ200では、FAT70Bの記録内容を読み出し、次のステップ202では、撮影によってSDRAM74に記憶された所定サイズ分のデジタル画像データ(YC信号)を読み出す。なお、本実施の形態では、上記所定サイズとして記録メディア70のデータ領域A2における1クラスタ分に相当するサイズを適用する。
【0088】
次のステップ204では、上記ステップ200において読み出したFAT70Bの記録内容を参照して、使用状況として使用可能であることが示されるクラスタが存在するか否かを判定し、否定判定の場合はステップ206に移行して記録メディア70の残容量がない旨のメッセージをLCD72に表示した後に本データ記録処理プログラムを終了し、肯定判定の場合はステップ208に移行する。なお、上記ステップ204における使用可能であることが示されるクラスタが存在するか否かの判定は、‘0’が記録されたFATエントリが存在するか否かを判定することによって行うことができる。
【0089】
ステップ208では、上記ステップ204において使用可能であると判定されたクラスタのうちの何れか1つのクラスタの記録内容を読み出し、次のステップ210では、読み出した記録内容に基づいて、当該記録内容の読み出し対象とされたクラスタにデータが記録されているか否かを判定し、肯定判定の場合は上記ステップ204に戻り、否定判定の場合にはステップ212に移行する。
【0090】
なお、上記ステップ210におけるデータが記録されているか否かの判定は、記録されている値の全てが16進数の‘F’でないか否かを判定することによって行うことができる。また、上記ステップ204〜ステップ210の処理を繰り返して実行する際には、ステップ204では、それまでにステップ208で記録内容の読み出し対象とされたクラスタを判定対象から除外すると共に、ステップ208では、それまでに当該ステップ208で記録内容の読み出し対象とされたクラスタを読み出し対象から除外する。
【0091】
ステップ212では、上記ステップ208で記録内容の読み出し対象とされたクラスタに上記ステップ202で読み出したデジタル画像データを記録し、次のステップ214では、SDRAM74に記録メディア70に記録すべきデジタル画像データが存在するか否かを判定し、肯定判定の場合は上記ステップ202に戻り、否定判定となった時点でステップ216に移行する。
【0092】
ステップ216では、上記ステップ212の処理によるデジタル画像データの記録メディア70への記録結果に応じてディレクトリ70D、FAT70B及びFAT70Cの記録内容を更新し、その後に本データ記録処理プログラムを終了する。
【0093】
本データ記録処理プログラムにより、記録メディア70の実際にデータが記録されているクラスタを使用せずに、データが記録されていないクラスタのみに対してデータを記録するので、撮影時における記録メディア70へのオーバーライトの発生を未然に防止することができる。
【0094】
なお、データ記録処理プログラムのステップ208及びステップ210の処理が請求項3に記載の発明の判定手段に、ステップ210の処理が請求項3に記載の発明の禁止手段に、各々相当する。
【0095】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、デジタル画像データの記録メディア70におけるデータ領域A2への記録の際に、データ領域A2を所定データサイズ毎の区分領域(クラスタ)に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブル(FAT)において使用可能であることが示される区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された区分領域へのデータの記録を禁止しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる。
【0096】
なお、本実施の形態では、デジタル画像データを圧縮せずに記録メディア70に記録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧縮して記録する形態とすることができることは言うまでもない。
【0097】
〔第3実施形態〕
本第3実施形態では、上記基本構成に係る第1更新処理プログラムと上記第1実施形態に係る第2更新処理プログラムとを選択的に実行する場合の形態について説明する。なお、本第3実施形態に係るデジタルカメラの構成は、上記基本構成に係るデジタルカメラ10と同様であるので、ここでの説明は省略する。本第3実施形態に係るデジタルカメラ10のCPU61が請求項1に記載の発明の判定手段、消去手段、更新手段、検知手段、及び切替手段に相当する。
【0098】
以下、図6を参照して、本第3実施形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。なお、図6は、上記基本構成に係る第1更新処理プログラム(図3参照)と同様のタイミングでデジタルカメラ10のCPU61で実行される第3更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムもフラッシュROM76の所定領域に予め記憶されている。
【0099】
同図のステップ300では、記録メディア70の容量を検知し、次のステップ302では、検知した記録メディア70の容量が所定量(本実施の形態では、64(MB))より少ないか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ304に移行して上記基本構成に係る第1更新処理プログラム(図3参照)を実行し、否定判定の場合にはステップ306に移行して上記第1実施形態に係る第2更新処理プログラム(図4参照)を実行する。
【0100】
すなわち、本第3更新処理プログラムでは、記録メディア70の容量が所定量より少ない場合は当該容量を有効に使用する必要があるので、消去可能なデータを記録メディア70から消去する第1更新処理プログラムを適用し、記録メディア70の容量が所定量以上である場合には多くの残容量が存在する可能性が高いので、記録メディア70のデータの記録状態に応じたものにFATを更新する第2更新処理プログラムを適用している。
【0101】
なお、第3更新処理プログラムのステップ300の処理が請求項1に記載の発明の検知手段に、ステップ302の処理が請求項1に記載の発明の切替手段に、各々相当する。
【0102】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、記録メディア70の容量を検知し、検知された容量が所定量より少ない場合には第1更新処理プログラムが実行され、他の場合には第2更新処理プログラムが実行されるように選択的に処理を切り替えているので、記録メディア70の容量に応じた好適な処理を選択的に実行することができる。
【0103】
〔第4実施形態〕
本第4実施形態では、上記基本構成に係る第1更新処理プログラムと上記第1実施形態に係る第2更新処理プログラムとを選択的に実行する場合の他の形態について説明する。なお、本第4実施形態に係るデジタルカメラの構成は、上記基本構成に係るデジタルカメラ10と同様であるので、ここでの説明は省略する。本第4実施形態に係るデジタルカメラ10のCPU61が「課題を解決するための手段」に記載した第2の形態の判定手段、消去手段、更新手段、入力手段、及び切替手段に相当する。
【0104】
以下、本第4実施形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、図7を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10で実行される更新モード設定処理について説明する。なお、図7は、更新モード設定処理の実行がユーザによって指示された際に、デジタルカメラ10のCPU61で実行される更新モード設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムもフラッシュROM76の所定領域に予め記憶されている。
【0105】
同図のステップ400では、予め定められた更新モード設定メニューをLCD72に表示し、次のステップ402では、所定情報の入力待ちを行う。
【0106】
図8には、上記ステップ400の処理によってLCD72に表示される更新モード設定メニューの一例が示されている。同図に示すように、このメニューでは、所望の更新モードの指定を促す旨のメッセージが表示されると共に、指定可能な更新モードの名称として、「消去モード」及び「復活モード」の2つの名称が表示される。なお、「消去モード」は前述の第1更新処理プログラム(図3参照)を実行するモードであり、「復活モード」は前述の第2更新処理プログラム(図4参照)を実行するモードである。
【0107】
同図に示されるような更新モード設定メニューがLCD72に表示されると、ユーザは、所望の更新モードを指定した後にLCD72の最下に表示された「指定終了」ボタンを指定する。なお、この際の更新モード及び「指定終了」ボタンの指定は、LCD72に実装されたタッチパネル73の指定対象が表示されている領域に対する指先の接触によって行われる。
【0108】
ユーザによって「指定終了」ボタンが指定されると上記ステップ402が肯定判定となってステップ404に移行し、ユーザによって指定された更新モードが「消去モード」であったか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ406に移行してフラッシュROM76の所定領域に「消去モード」が指定された旨を示す情報を記憶した後に本更新モード設定処理プログラムを終了し、否定判定の場合には、ユーザによって指定された更新モードが「復活モード」であったものと見なしてステップ408に移行し、フラッシュROM76の所定領域に「復活モード」が指定された旨を示す情報を記憶した後に本更新モード設定処理プログラムを終了する。
【0109】
次に、図9を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10で実行される第4更新処理プログラムについて説明する。なお、図9は、上記基本構成に係る第1更新処理プログラム(図3参照)と同様のタイミングでデジタルカメラ10のCPU61で実行される第4更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムもフラッシュROM76の所定領域に予め記憶されている。
【0110】
同図のステップ500では、前述の更新モード設定処理プログラムでフラッシュROM76に記憶された、ユーザにより指定された更新モードを示す情報を読み出し、次のステップ502では、読み出した更新モードを示す情報が「消去モード」を示すものであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ504に移行して上記基本構成に係る第1更新処理プログラムを実行し、否定判定の場合にはステップ506に移行して上記第1実施形態に係る第2更新処理プログラムを実行する。
【0111】
すなわち、本第4更新処理プログラムでは、ユーザによって指定された更新モードに応じて第1更新処理プログラム及び第2更新処理プログラムの何れかを選択的に実行している。
【0112】
なお、更新モード設定処理プログラムのステップ402の処理が上記第2の形態の入力手段に、第4更新処理プログラムのステップ502の処理が上記第2の形態の切替手段に、各々相当する。
【0113】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、第1更新処理プログラム及び第2更新処理プログラムの何れの処理を実行するかを指示する指示情報を入力し、入力した指示情報が第1更新処理プログラムの実行を指示するものである場合は当該第1更新処理プログラムが実行され、第2更新処理プログラムの実行を指示するものである場合は当該第2更新処理プログラムが実行されるように選択的に処理を切り替えているので、ユーザにとって都合のよい処理を実行させることができる。
【0114】
なお、上記各実施形態では、本発明をデジタル電子スチルカメラに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パーソナル・コンピュータやPDA等の、記録メディアへのデータの書き込み及び読み出しが可能なあらゆる装置に適用できることは言うまでもない。この場合にも、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0115】
また、上記各実施形態において説明した各種処理の流れ(図3〜図7、図9参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0116】
【発明の効果】
請求項1に記載のデータ記録装置の基本構成によれば、記録媒体のデータ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された全ての区分領域から当該データを消去しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる、という効果が得られる。
そして、請求項1に記載のデータ記録装置によれば、記録媒体の容量に応じた好適な処理を選択的に実行することができる、という効果が得られる。
【0117】
また、請求項2に記載のデータ記録装置によれば、記録媒体のデータ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する上記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる、という効果が得られる。
【0118】
更に、請求項3に記載のデータ記録装置によれば、データの記録媒体におけるデータ記録領域への記録の際に、上記データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルにおいて使用可能であることが示される区分領域の記録内容を読み出してデータが記録されているか否かを判定し、データが記録されていると判定された区分領域へのデータの記録を禁止しているので、繁雑な処理を伴うことなくデータ記録時間を短縮することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態に係る記録メディア70の記録領域の構成を示す模式図である。
【図3】 基本構成における第1更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】 第1実施形態における第2更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 第2実施形態におけるデータ記録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】 第3実施形態における第3更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 第4実施形態における更新モード設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 更新モード設定メニューの表示例を示す概略図である。
【図9】 第4実施形態における第4更新処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
61 CPU(判定手段、消去手段、更新手段、禁止手段)
70 記録メディア(記録媒体)
70B FAT(テーブル)
72 液晶ディスプレイ
73 タッチパネル
76 フラッシュROM
A1 管理領域(テーブル記録領域)
A2 データ領域(データ記録領域)
Claims (3)
- データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、
前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域から前記データを消去する消去手段と、
前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する前記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新する更新手段と、
前記記録媒体の容量を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された容量が所定量より少ない場合には前記消去手段による処理が実行され、他の場合には前記更新手段による処理が実行されるように選択的に処理を切り替える切替手段と、
を備えたデータ記録装置。 - データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、
前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される全ての区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された全ての区分領域に対応する前記使用状況を使用不可能であることを示すものに更新する更新手段と、
を備えたデータ記録装置。 - データを記録するためのデータ記録領域と、当該データ記録領域を所定データサイズ毎の区分領域に区分したときの各区分領域毎の使用状況を示すテーブルを記録したテーブル記録領域と、を有する記録媒体に前記データを記録するデータ記録装置であって、
前記データの前記データ記録領域への記録の際に、前記テーブルにおいて前記使用状況として使用可能であることが示される区分領域の記録内容を読み出して前記データが記録されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記データが記録されていると判定された区分領域へのデータの記録を禁止する禁止手段と、
を備えたデータ記録装置。
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