JP3816280B2 - レイアウトエディタ装置及びレイアウト方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレイアウトエディタ装置、レイアウト方法、及びレイアウトプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関わり、特に、機能ブロックや素子をチップ上にデザインルールに従って、且つコンパクトに配置するLSIのチップレイアウト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数の機能ブロックや素子を1つのチップ上に配置するチップレイアウト設計において、CADツールなどの計算機を使用した自動レイアウト設計技術の進歩が著しい。従来、CADツールの操作者が指定した機能ブロックや素子のチップレイアウトから自動的に製造プロセス上のデザインルールエラーを除去して、機能ブロックや素子を最もコンパクトにチップ上に配置する技術の代表的なものに、レイアウトコンパクションというCADツールがある。このCADツールには、チップレイアウトの無駄領域を自動的に除去するコンパクション機能と、チップレイアウトを構成する機能ブロックや素子同士の外枠が重なってしまうデザインルールエラー部分に不足しているスペースを自動的に拡大するエクスパンション機能が付加されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、レイアウトコンパクションは、一度の処理で、X方向またはY方向のうち一方向のデザインルールエラーだけを除去するため、1つのチップレイアウト設計に際し少なくともX及びY方向についてそれぞれ1回ずつ、処理を行う必要があった。また、一度にX方向またはY方向のみの処理しかできないため、レイアウトの複数の部分に対してX方向とY方向のコンパクションを行う場合には、CADツールの利用者が処理部分を選択すること、処理をレイアウト部分の個数だけ繰り返すことが必要であった。さらに、一度にX方向またはY方向のみの処理しかできないため、デザインルールエラーを除去する方向をツール操作者の意図する方向に選択することができなかった。したがって、レイアウトにかかる時間が短縮されず、得られた結果に設計ミスが生じることもあり、効率の良いレイアウト設計を行うことが、非常に困難であった。また市販されているレイアウトエディタを利用する場合には、CADツールの使用者がデザインルールを考慮してチップレイアウトを作成する必要があり、この作業はミスが起こり易い、効率が悪いなどの著しい欠点がある。
【0004】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するために成されたものであり、その目的は、設計ミスが無く設計効率の良いレイアウト設計を行うことが可能なレイアウトエディタ装置、レイアウト方法、及びレイアウトエディタプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、機能ブロックや素子の相対位置を指定する相対位置指定手段と、機能ブロックや素子の外枠の重なり部分を抽出する重なり部分抽出手段と、重なり部分の直交する2方向の長さを算出する重なり形状算出手段と、2方向の長さのうち、短い方向をシュリンク方向として選択するシュリンク方向選択手段と、シュリンク方向に機能ブロックや素子の外枠をシュリンクし、重なり部分を除去するシュリンク手段とを含むデータ処理部を少なくとも有するレイアウトエディタ装置であることである。
【0006】
本発明の第1の特徴によれば、機能ブロックや素子の指定された相対位置から、抽出された重なり部分の形状を考慮して、シュリンク方向を選択することができるので、直交する2方向に同じ処理を繰り返すことなく、一回の処理で操作者が意図したシュリンク方向を自動的に選択して、重なり部分を除去することができる。また、操作者が指定した相対位置から重なり部分の除去までの処理を人手によらずCADツールが行うため、設計ミスが無くなり、また設計時間が著しく短縮される。つまり、初期入力のレイアウトにおいて機能ブロックや素子の外枠に重なりがある場合に対しても、レイアウトエディタの利用者の指示を可能な限り忠実に守るため、初期入力のレイアウトに対して歪みの一番少なく、かつデザインルールエラーの無いレイアウトを実現するために必要な、精度の高い相対位置情報を短時間で自動的に抽出することができる。
【0007】
本発明の第1の特徴において、データ処理部は、機能ブロックや素子の相対位置情報を抽出する相対位置情報抽出手段と、デザインルールに従って、且つコンパクトに機能ブロックや素子をチップ上に配置するレイアウト手段とをさらに有することが望ましい。また、レイアウトエディタ装置は、機能ブロックや素子の形状などのLSIのレイアウト作業に必要な所定のデータを格納するデータ記憶部と、一連のレイアウト作業の手順が記録されたレイアウトプログラムを格納したプログラム記憶部と、機能ブロックや素子の配置を表示する出力装置とをさらに有することが望ましい。
【0008】
本発明の第2の特徴は、機能ブロックや素子の相対位置を指定するステップと、指定された相対位置から機能ブロックや素子の外枠の重なり部分を抽出するステップと、重なり部分の直交する2方向の長さを算出するステップと、直交する2方向の長さを比較し、短い方向をシュリンク方向として選択するステップと、シュリンク方向に、機能ブロックや素子の外枠をシュリンクして、重なり部分を除去するステップとを少なくとも有するレイアウト方法であることである。
【0009】
本発明の第2の特徴において、重なり部分を除去するステップの後に、重なり部分が除去された機能ブロックや素子の配置から、相対位置情報を抽出するステップと、機能ブロックや素子をチップ上にデザインルールに従って、且つコンパクトに配置するステップと、機能ブロックや素子の配置を表示するステップとをさらに有することが望ましい。
【0010】
また本発明の第3の特徴は、機能ブロックや素子の相対位置を指定するステップと、指定された相対位置から機能ブロックや素子の外枠の重なり部分を抽出するステップと、重なり部分の直交する2方向の長さを算出するステップと、直交する2方向の長さを比較し、短い方向をシュリンク方向として選択するステップと、シュリンク方向に機能ブロックや素子の外枠をシュリンクして、重なり部分を除去するステップとを少なくとも有するレイアウトプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることである。
【0011】
本発明の第3の特徴において、重なり部分を除去するステップの後に、重なり部分が除去された機能ブロックや素子の配置から、相対位置情報を抽出するステップと、機能ブロックや素子をチップ上にデザインルールに従って、且つコンパクトに配置するステップと、機能ブロックや素子の配置を表示するステップとをさらに有することが望ましい。
【0012】
本発明の第2及び第3の特徴によれば、LSIレイアウトエディタ上で操作者が指定した機能ブロックや素子の相対位置から重なり部分を抽出し、抽出された重なり部分の形状を考慮して、シュリンク方向を選択しているので、直交する2方向に同じ処理を繰り返すことなく、一回の処理で操作者が意図した重なり解除方向を自動的に選択して、重なり部分を除去することができる。また、操作者が指定した相対位置から重なり部分の除去までの処理を人手によらずCADツールが行うため、設計ミスが無くなり、また設計時間が著しく短縮される。つまり、初期入力のレイアウトにおいて機能ブロックや素子の外枠に重なりがある場合に対しても、レイアウトエディタの利用者の指示を可能な限り忠実に守るため、初期入力のレイアウトに対して歪みの一番少なく、かつデザインルールエラーの無いレイアウトを実現するために必要な、精度の高い相対位置情報を短時間で自動的に抽出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わるLSIのレイアウトエディタ装置の概略を示すブロック図である。本発明の実施の形態に係わるLSIのレイアウトエディタ装置は、一連のレイアウト作業を実行するための機能を備えたデータ処理部1と、機能ブロックや素子の形状などのLSIのレイアウト作業に必要な所定のデータなどを格納したデータ記憶部2と、一連のレイアウト作業の手順が記録されたレイアウトプログラムなどを格納したプログラム記憶部3とを少なくとも有している。データ処理部1は、通常のコンピュータシステムの中央処理装置(CPU)の一部を構成している。データ記憶部2及びプログラム記憶部3は、CPUの内部の主記憶装置で構成してもよく、このCPUに接続された半導体ROMや半導体RAMなどの半導体メモリ、あるいは磁気ディスク装置などの記憶装置で構成してもよい。
【0014】
このLSIのレイアウトエディタ装置のデータ処理部1は、操作者が機能ブロックや素子の相対位置を指定する相対位置指定手段7と、指定された機能ブロックや素子の外枠の重なり(以後、「重なり部分」という)を除去する重なり除去手段8と、レイアウト処理の対象となる機能ブロックや素子の相対位置情報を自動抽出する相対位置情報抽出手段9と、デザインルールに従って、且つコンパクトに機能ブロックや素子をチップ上に配置するレイアウト手段14とから少なくとも構成されている。ここで、「重なり部分」とは、同一層での機能ブロックや素子の外枠の重なりを意味するだけでなく、異層間の重なりをも含む概念である。したがって、例えば半導体基板の表面に形成されたトランジスタと、半導体基板上に絶縁膜を介して形成された多結晶シリコンからなる抵抗素子は、デザインルール上では平面上で重なっても構わないが、ここでは除去の対象となる「重なり部分」となる。また、データ処理部1は、相対位置抽出手段により抽出された相対位置情報から、機能ブロックや素子を所定のグリッド上の配置位置に変換するグリッド変換手段10をさらに有していてもよい。これらの相対位置指定手段7、重なり除去手段8、相対位置情報抽出手段9、グリッド変換手段10、及びレイアウト手段14は、それぞれ専用のハードウェアで構成してもよく、通常のコンピュータシステムのCPUを用いて、ソフトウェアで実質的に等価な機能を有する機能手段としてそれぞれ構成してもよい。
【0015】
データ処理部1には、入出力制御部4を介して操作者からのデータや命令などの入力を受け取る入力装置5及びレイアウト結果を出力する出力装置6が接続されている。入力装置5は、キーボード、マウス、ライトペンまたはフロッピーディスク装置などで構成されている。また出力装置6は、グラフィックディスプレイ装置やプリンタ装置などで構成されている。
【0016】
図2は、重なり除去手段8の内部構成を示すブロック図である。重なり除去手段8は、重なり部分抽出手段11と、重なり形状算出手段12と、シュリンク方向選択手段13と、シュリンク手段15とから少なくとも構成されている。重なり部分抽出手段11は相対位置指定手段7により、指定された機能ブロックや素子の相対位置から外枠の重なり部分を抽出する手段である。重なり形状算出手段12は、外枠の重なり部分の大きさをX−Y座標上で表示して重なり部分のX方向及びY方向の長さを算出する手段である。シュリンク方向選択手段13は、重なり部分の長さ(ΔX,ΔY)の内、短い方向を機能ブロックや素子のシュリンク方向として選択する手段である。シュリンク手段15は、選択されたシュリンク方向に機能ブロックや素子をシュリンクする手段である。重なり部分を形成する機能ブロックや素子をこの選択されたシュリンク方向にシュリンクすることで重なり部分を除去することができる。
【0017】
図3は、このレイアウトエディタ装置によるレイアウト方法を示すフローチャート図である。図3を参照して、本発明の実施の形態に係わるレイアウト方法を説明する。
【0018】
(イ)まず、ステップS01において、レイアウトエディタの移動コマンドなどを使用して、操作者がレイアウト対象の機能ブロックや素子の相対位置を指定する。図4(a)は、素子A、素子B、素子C、及び素子D(以後、「素子A〜D」と示す)が1つのチップ上に配置された様子を示す。相対位置が指定されただけの機能ブロックや素子には重なり部分が存在する。
【0019】
(ロ)次に、ステップS02において、重なり部分に関する情報及び座標や回転・反転に関する情報などから、機能ブロックや素子をシュリンクして、レイアウト処理の対象となる機能ブロックや素子の重なり部分を除去する。図4(b)は、操作者により指定された素子A〜Dの相対位置を示す図4(a)から、素子A〜Dをシュリンクして、重なり部分を除去した状態を示している。
【0020】
(ハ)次に、ステップS03において、重なり部分が除去された機能ブロックや素子の配置から、IEEE TRANSACTIONS ON COMPUTER−AIDED DESIGN OF INTEGRATED CIRCUITS AND SYSTEMS.VOL,15.NO.12.P1518.DECEMBER 1996(以後、文献(1)と言う。)に記載されているシーケンス・ペアー(Sequence Pair)を算出して、機能ブロックや素子の相対位置情報を抽出する。図4(b)に示した素子A〜Dの配置から得られる相対位置情報を以下に示す。
【0021】
素子Aは、素子Bの上、素子Cの上、素子Dの左である。
素子Bは、素子Aの下、素子Cの左、素子Dの左である。
素子Cは、素子Aの下、素子Bの右、素子Dの下である。
素子Dは、素子Aの右、素子Bの右、素子Cの上である。
【0022】
本発明の実施の形態では、相対位置情報を文献(1)に記載された方法を用いて相対位置情報を抽出する場合について説明したが、S.Nakatake,H.Murata,K.Fujiyoshi,and Y.Kajitani,“Module Placement on BSG−Structure and IC Layout Applications,”Proc.ofICCAD ’96,pp.484−491,1996(以後、文献(2)と言う。)に記載されている相対位置情報を抽出する方法を用いても構わない。
【0023】
(ニ)そして、ステップS05において、文献(1)あるいは文献(2)で提案されているレイアウト方法により、機能ブロックや素子をチップ上にデザインルールに従って、且つコンパクトに配置する。文献(1)あるいは文献(2)で提案されているレイアウト方法によれば、必要以上に離れている機能ブロックや素子を、デザインルールの上で隣接可能な距離まで近づけると同時に、デザインルールの上で許されない距離まで近づいている機能ブロックや素子を隣接可能な距離まで遠ざけることができる。
【0024】
(ホ)次に、ステップS06において、以上のレイアウト処理が施された機能ブロックや素子の配置結果をグラフィックディスプレイに表示する。図4(d)は、素子A〜Dの配置結果を示す。図4(d)に示すように、デザインルールに違反することなく、かつ、チップ上の無駄な部分を最小限に抑えた素子A〜Dの配置が得られる。
【0025】
(へ)次に、配置結果に対して、新たに他の機能ブロックや素子を追加する、あるいは配置結果を変更するなどの機能ブロックや素子の相対位置に変更がある場合は、ステップS01に戻り、相対位置の変更を加味してステップS01〜S06を再度行う。相対位置の変更が無い場合は、レイアウト作業は終了する。
【0026】
なお、ステップS03において、文献(2)に記載された方法を用いた場合、ステップS03とステップS05の間に、次に、説明するステップS04を加えることが望ましい。ステップS04において、文献(2)に記載されているBSG(bounded-sliceline grid)というデータ表現方法を用いて、ステップS03において抽出された相対位置情報から、機能ブロックや素子を所定のグリッド上での配置位置に変換する。図4(c)は、BSGを用いて所定のグリッド上での配置位置に変換された素子A〜Dを示す。変換された配置位置のデータは、図1に示すデータ記憶部2に蓄積される。
【0027】
ここで、ステップS05において示した文献(1)及び文献(2)に記載されたレイアウト方法について、簡単に説明する。文献(1)及び文献(2)には、機能ブロックや素子をチップ内にデザインルールに違反することなく、コンパクトに納めるためのパッキング方法が記載されている。また、ステップS04において変換された所定のグリッド上での素子の配置を基にしてレイアウト作業を行っている。さらに、直交する2方向について可能な機能ブロックや素子の並びを検索し、並んだ機能ブロックなどの距離が最も長いものを解とすることをその特徴とするロンゲスト・パス・レングス(Longest Path Length)計算法が記載されている。
【0028】
次に、図3におけるステップS02について、図5を参照してさらに詳細に説明する。ステップS02は、図5に示すステップS11乃至S14からなる。
【0029】
(イ)まず、ステップS11において、操作者により指定された機能ブロックや素子の相対位置から重なり部分を抽出する。図6(a)は、素子1及び素子2の外枠の重なり部分を抽出する具体例を示す。
【0030】
(ロ)次に、ステップS12において、この重なり部分の直交する2方向の長さを算出する。ここでは、直交する2方向として、X方向とY方向及び直交する2方向の長さをΔX、ΔYと定義する。したがって、ステップS12においては、重なり部分のX方向の長さΔX及びY方向の長さΔYを算出する。図6(a)に、重なり部分のX方向の長さΔX及びY方向の長さΔYを示す。
【0031】
(ハ)次に、ステップS13において、ΔXとΔYの長さを比較し、短い方向をシュリンク方向として選択する。ΔX>ΔYの場合、図6(b)に示すように素子1と素子2のシュリンク方向はY方向となる。ΔX≦ΔYの場合、図6(c)に示すようにシュリンク方向はX方向となる。さらに、図7(a)は、素子1、素子2及び素子3のそれぞれのシュリンク方向を示す。素子1、素子2及び素子3についてそれぞれのシュリンク方向は、次のようになる。
【0032】
素子1と素子2のシュリンク方向はY方向。
素子1と素子3のシュリンク方向はX方向。
素子2と素子3のシュリンク方向はX方向。
【0033】
(ニ)最後に、ステップS14において、このシュリンク方向に各機能ブロックなどをシュリンクすることで重なり部分を除去する。例えば、ΔX>ΔYの場合、図6(a)におけるX方向に平行な点線まで、素子1及び素子2をY方向にシュリンクして、図6(b)に示すように素子1と素子2の重なり部分を除去する。ΔX≦ΔYの場合、図6(a)におけるY方向に平行な点線まで、素子1及び素子2をX方向にシュリンクして、図6(c)に示すように素子1と素子2の重なり部分を除去する。さらに、図7(b)は、図7(a)に示したシュリンク方向に素子1、素子2、及び素子3をシュリンクして、重なり部分を除去した状態を示す。なお、ここでは、重なり部分を形成する両方の素子をシュリンクして、重なる部分を除去する方法を示したが、これに限定されるわけではない。ランダムに選択された、あるいは予め定められた一方の素子に対してのみシュリンクを行って、重なり部分を除去しても構わない。
【0034】
以上説明したように、図5のフローチャート図の手順を経て、素子A〜Dについても重なり部分を除去することができる。図4(a)に示した重なり部分を有する素子A〜Dの相対位置から、シュリンク方向に関する情報を介して、図4(b)に示した通り重なり部分を除去することができる。
【0035】
図3及び図5に示した一連のレイアウト方法を実行するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存しておいてもよい。この記録媒体をコンピュータシステムによって読み込ませ、図1に示すプログラム記憶部3に格納し、このプログラムをデータ処理部1で実行して、本発明の実施の形態に係わるレイアウト方法を実現することもできる。ここで、記録媒体とは、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのプログラムを記録することが可能な種々の媒体である。
【0036】
図8は、これらの記録媒体に記録されたプログラムを読み取り、そこに記述された手順に従って、図3に示した一連のレイアウト方法を実現するコンピュータシステムからなるレイアウトエディタ装置80の概観を示す鳥瞰図である。このレイアウトエディタ装置80の本体前面には、フロッピーディスクドライブ81、およびCD−ROMドライブ82が設けられており、磁気ディスクとしてのフロッピーディスク83、または光ディスクとしてのCD−ROM84を各ドライブ入り口から挿入し、所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプログラムをシステム内にインストールすることができる。また、所定のドライブ装置87を接続することにより、例えばゲームパックなどに使用されている半導体メモリとしてのROM85や、磁気テープとしてのカセットテープ86を用いることもできる。
【0037】
本発明の実施の形態によれば、LSIレイアウトエディタ上で操作者が指定した機能ブロックや素子の相対位置から重なり部分を抽出し、抽出された重なり部分の形状を考慮して、シュリンク方向を選択しているので、直交する2方向に同じ処理を繰り返すことなく、一回の処理で操作者が意図したシュリンク方向を自動的に選択して、外枠の重なり部分を除去することができる。また、操作者が指定した相対位置から外枠の重なり部分の除去までの処理を人手によらずCADツールが行うため、設計ミスが無くなり、また設計時間が著しく短縮される。つまり、初期入力のレイアウトにおいて機能ブロックや素子の外枠に重なりがある場合に対しても、レイアウトエディタの利用者の指示を可能な限り忠実に守るため、初期入力のレイアウトに対して歪みの一番少なく、かつデザインルールエラーの無いレイアウトを実現するために必要な、精度の高い相対位置情報を短時間で自動的に抽出することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、設計ミスが無く設計効率の良いレイアウト設計を行うことが可能なレイアウトエディタ装置、レイアウト方法、及びレイアウトエディタプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるレイアウトエディタ装置の概略を示すブロック図である。
【図2】図1の重なり除去手段の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるレイアウト方法を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わるレイアウト方法の主要な工程におけるレイアウト図である。
【図5】図3のステップS02における外枠の重なり部分を除去する方法を示すフローチャート図である。
【図6】機能ブロックや素子の外枠の重なり部分、その形状、及びシュリンク方向を示すレイアウト図である。
【図7】シュリンクによる外枠の重なり部分の除去を示すレイアウト図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わるレイアウト方法を実現するコンピュータシステムからなるレイアウトエディタ装置の概観を示す鳥瞰図である。
【符号の説明】
1 データ処理部
2 データ記憶部
3 プログラム記憶部
4 入出力制御部
5 入力部
6 出力部
7 相対位置指定手段
8 重なり除去手段
9 相対位置情報抽出手段
10 グリッド変換手段
11 重なり部分抽出手段
12 重なり形状算出手段
13 シュリンク方向選択手段
14 レイアウト手段

Claims (4)

  1. 機能ブロックや素子の外枠の重なり部分を抽出する重なり部分抽出手段と、
    前記重なり部分の直交する2方向の長さを算出する重なり形状算出手段と、
    前記2方向の長さのうち、短い方向をシュリンク方向として選択するシュリンク方向選択手段と、
    前記シュリンク方向に前記機能ブロックや素子の外枠をシュリンクし、前記重なり部分を除去するシュリンク手段と、
    前記シュリンク手段で前記重なり部分を除去された前記機能ブロックや素子の相対位置情報を得る相対位置情報抽出手段と、
    前記相対位置情報及びデザインルールに従って、前記重なり部分を除去する前の大きさの前記機能ブロックや素子をチップ上に配置するレイアウト手段
    とを含むデータ処理部を少なくとも有することを特徴とするレイアウトエディタ装置。
  2. LSIのレイアウト作業に必要な所定のデータを格納するデータ記憶部と、
    一連のレイアウト作業の手順が記録されたレイアウトプログラムを格納したプログラム記憶部と、
    前記機能ブロックや素子の配置を表示する出力装置
    とをさらに有することを特徴とする請求項1記載のレイアウトエディタ装置。
  3. 重なり部分抽出手段、重なり形状算出手段、シュリンク方向選択手段、シュリンク手段、相対位置情報抽出手段、レイアウト手段及びデータ記憶部を備えるレイアウトエディタ装置を用いたレイアウト方法であって、
    前記重なり部分抽出手段が、機能ブロックや素子の外枠の重なり部分を抽出し、抽出された前記重なり部分の形状をデータ記憶部に格納するステップと、
    前記重なり形状算出手段が、前記データ記憶部に格納された前記重なり部分の形状の直交する2方向の長さを算出し、算出された前記重なり部分の直交する2方向の長さを前記データ記憶部に格納するステップと、
    前記シュリンク方向選択手段が、前記データ記憶部に格納された前記2方向の長さのうち、短い方向をシュリンク方向として選択するステップと、
    前記シュリンク手段が、前記シュリンク方向選択手段によって選択された前記シュリンク方向に前記機能ブロックや素子の外枠をシュリンクし、前記データ記憶部に格納された前記重なり部分を除去するステップと、
    前記相対位置情報抽出手段が、前記重なり部分を除去された前記機能ブロックや素子の相対位置情報を前記重なり部分を除去された前記機能ブロックや素子の配置から取得し、取得した前記機能ブロックや素子の前記相対位置情報を前記データ記憶部に格納するステップと、
    前記レイアウト手段が、前記データ記憶部に格納された前記相対位置情報及びデザインルールに従って、前記重なり部分を除去する前の大きさの前記機能ブロックや素子をチップ上に配置するステップ
    とを少なくとも有することを特徴とするレイアウト方法。
  4. 出力装置が、前記チップ上に配置された前記機能ブロックや素子の配置を表示するステップ
    とをさらに有することを特徴とする請求項3記載のレイアウト方法。
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