JP3815330B2 - 電子機器のシールドケース - Google Patents

電子機器のシールドケース Download PDF

Info

Publication number
JP3815330B2
JP3815330B2 JP2002001195A JP2002001195A JP3815330B2 JP 3815330 B2 JP3815330 B2 JP 3815330B2 JP 2002001195 A JP2002001195 A JP 2002001195A JP 2002001195 A JP2002001195 A JP 2002001195A JP 3815330 B2 JP3815330 B2 JP 3815330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side plate
view
chamber
plate
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002001195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003204178A (ja
Inventor
耕司 大谷
裕 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2002001195A priority Critical patent/JP3815330B2/ja
Priority to DE10260459A priority patent/DE10260459A1/de
Priority to US10/336,093 priority patent/US7006357B2/en
Priority to CNB031010466A priority patent/CN1276699C/zh
Publication of JP2003204178A publication Critical patent/JP2003204178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3815330B2 publication Critical patent/JP3815330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器のシールドケースに係り、特に電子機器及びコネクタが配置された基板を収納する電子機器のシールドケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、AM・FMチューナなどの電子機器においては、AM用アンテナ線が接続されるAM入力用コネクタと、FM用アンテナ線が接続されるFM入力用コネクタと、FMアンテナ線からのFM受信波が入力されるFMフロントエンド部、AMアンテナ線からのAM受信波が入力されるAMフロントエンド部、選曲された周波数に固定して出力するPLL(フェーズド・ロック・ループ)部、FM受信波またはAM受信波から音声信号を生成するFM・AM検波・ステレオ復調部などの各種電子部品と、復調された音声信号をアンプ装置などに出力するための出力用コネクタなどがプリント基板の上面及び下面に配置されており、プリント基板の周囲を箱型に形成されたシールドケースで覆うように構成されている。
【0003】
従来の電子機器のシールドケースでは、外部からのノイズを遮断するため、ケース内部に上記プリント基板を収納する密閉構造となっており、ケース側面には、AM入力用コネクタと、FM入力用コネクタと、出力用コネクタとが露出される構成となっている。
【0004】
従来のシールドケースでは、プリント基板上に半田付けされた出力用コネクタの側面に対向する位置にケーブル挿通用の開口を設けているため、この開口からアンプ装置などに接続されたケーブルが挿入されて出力用コネクタに接続される。
【0005】
ところが、従来は、上記ケーブルがシールドケースの側方に引き出されるように構成されているが、例えば、アンプ装置などの周辺回路の位置関係によってはケーブルをシールドケースの上方に引き出す方が有利である場合がある。しかしながら、従来の箱型のシールドケースでは、ケース側面にしか開口がないため、上面にケーブルの挿入口を有する立型コネクタを使用できず、使用可能なコネクタの種類が制限されていた。
【0006】
このような問題を解消する方法として、例えば、図1(A)に示されるように、シールドケース11の側面に出力用コネクタ(図示せず)の取付位置の側方及び上方を開口とする凹部12を設けることが検討されている。
【0007】
シールドケース11は、平板状の板金をプレス加工して前板11a,右側板11b,左側板11c、背板11dを箱型に形成したものであり、内部に電子部品やコネクタが実装されたプリント基板(図示せず)が収納される。また、シールドケース11の内部は、隔壁13により第1の室14と第2の室15とに画成されており、基板上の各電子部品が第1の室14または第2の室15に分散配置される。
【0008】
そして、第2の室15の側板16は、第1の室14の右側板11bよりも内側に引っ込んだ位置で下方に曲げられており、側方及び上方を開口とする凹部12を形成している。この凹部12は、前述した出力用コネクタの配置位置に対応して設けられるため、基板上の出力用コネクタに対して側方または上方からケーブルを挿入することが可能になる。
【0009】
このような形状に形成されたシールドケース11は、プレス加工終了後、組立ラインに搬送されて、プリント基板に半田付けされて強度が高められる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように凹部12が第2の室15の側面に形成された構成とした場合、図1(B)に示されるように、互いに直交する向きに延在する隔壁13と側板16の端部とが隙間Sを介して離間した状態となる。
【0011】
そのため、シールドケース11にプリント基板が半田付けされる前の工程では、図1(A)に示す状態で搬送されることになる。その際、隔壁13と側板16の端部16aととの間に隙間Sがあるため、側板16の上面に荷重Faが作用すると、A点を支点として側板16に曲げモーメントMが作用して側板16の端部16aが隔壁13に近接するように変形してしまう。特に搬送中の振動などにより荷重Faが作用することが考えられるが、その場合プリント基板に対して側板16が傾斜した状態になり、側板16の変形を修正する必要があるので、組立工程での作業効率が低下する。
【0012】
そこで、本発明は上記課題を解決した電子機器のシールドケースを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
本発明は、電子部品及びコネクタが配置された基板を収納するシールドケースの内部を第1の室と第2の室とに画成する隔壁と、第2の室の側板を第1の室の側板よりも内側にずらしてコネクタの取付位置の側方及び上方を開口とする凹部と、隔壁より第2の室の側板の端部に当接する位置に突出する突部と、を備えており、プリント基板が半田付けされる前に荷重が加えられても隔壁の突部が第2の室の側板の端部に当接することで第2の室の側板が変形することが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図2は本発明になる電子機器のシールドケースの一実施例を示す分解斜視図である。図3はシールドケースの組み付け状態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
図2及び図3(A)〜(E)に示されるように、AM・FMチューナなどの電子機器20は、シールドケース22の密閉された空間内部にプリント基板24を収納する構成となっている。プリント基板24には、FMアンテナ線(図示せず)からのFM受信波が入力されるFMフロントエンド部26、AMアンテナ線(図示せず)からのAM受信波が入力されるAMフロントエンド部28、選曲された周波数に固定して出力するPLL(フェーズド・ロック・ループ)部30、FM受信波またはAM受信波から音声信号を生成するFM・AM検波・ステレオ復調部32などの各種電子部品と、復調された音声信号をアンプ装置などに出力するための出力用コネクタ34などが半田付けされる。
【0015】
プリント基板24の上面には、各回路のコイルや可変抵抗器及び出力用コネクタ34が配置されており、プリント基板24の下面には、ICチップやディップ部品などが配置されている。また、出力用コネクタ34は、シールドケース22の右側面に対向する側面にケーブル(図示せず)が挿入される複数の挿入口34aが一列に設けられている。
【0016】
また、AM入力用コネクタ36とFM入力用コネクタ38は、シールドケース22の前面に露出した状態で取り付けられている。AM入力用コネクタ36は、正面に一対のAMアンテナ線が挿入される挿入口36a,36bを有し、下側に挿入口36a,36bに挿入されたAMアンテナ線をロックするための操作レバー36cが回動可能に取り付けられている。また、AM入力用コネクタ36は、下面側にプリント基板24の係止孔(図示せず)に嵌合係止される一対の係止爪36d,36e(図2において36dは隠れて見えない)を有し、左右側面にシールドケース22の位置決め用凹部(後述する)に嵌合して位置決めされる一対の突部36f,36gを有する。また、FM入力用コネクタ38は、円筒部分が直接シールドケース22の前面に固着されている。
【0017】
また、FMフロントエンド部26を構成する各コイルは、プリント基板24上に取り付けられたシールド部材40により囲まれた空間内に収納された状態に配置されている。
【0018】
シールドケース22は、プリント基板24の上面に配置された各電子部品を囲むように形成されたハウジング42と、ハウジング42の上面開口を閉塞するようにハウジング42の上部に装着される上カバー44と、プリント基板24の下面に対向するようにハウジング42の下部に装着される下カバー46と、から構成されている。従って、プリント基板24の上下面に半田付けされた各電子部品は、上記ハウジング42と上カバー44と下カバー46により形成された密閉空間内部に収納され、これにより外部からの電磁波が遮断される。
【0019】
ここで、上記シールドケース22の各部の構成について説明する。
図4はハウジング42の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)はA部を拡大して示す図である。図5はハウジング42の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【0020】
図4(A)(B)及び図5(A)〜(E)に示されるように、ハウジング42は、電磁波を遮断するシールド材からなる板金をプレス加工して枠体形状に形成されており、AM入力用コネクタ36及びFM入力用コネクタ38が取り付けられる前板50と、プリント基板24の左方に位置する左側板52と、プリント基板24の右方に位置する右側板54と、プリント基板24の後方に位置する背板56と、出力用コネクタ34を露出させるように右側面(ケース壁面)に形成された凹部58と、第2の室66の右側面に配置されて凹部58を形成する凹部側板60とを有する。
【0021】
また、ハウジング42の内部空間には、プリント基板24の上面をFMフロントエンド部26及びAMフロントエンド部28の電子部品が収納される第1の室64と、PLL部30及びFM・AM検波・ステレオ復調部32の電子部品が収納される第2の室66とが形成されている。第1の室64と第2の室66との間は、隔壁68により仕切られており、第1の室64には前板50と平行に配された仕切板70が横架されている。
【0022】
前板50は、円筒形状のFM入力用コネクタ38が固着される取付孔50aと、AM入力用コネクタ36が嵌合される凹部50bと、シールドケース22を装置側筐体などに固定するためのねじ孔50c,50dが設けられている。また、仕切板70と前板50との間には、凹部50bに挿入されたAM入力用コネクタ36の両側を支持する支持板72,74が曲げ加工されている。尚、支持板72,74の端部は、仕切板70に係合して補強部材としても機能する。
【0023】
また、支持板72,74の上端には、AM入力用コネクタ36の一対の突部36f,36gが係合してAM入力用コネクタ36の取付位置を規制する位置決め用凹部72a,74aが設けられ、仕切板70にはAM入力用コネクタ36の背面の位置を規制するように突出する突部70aが設けられている。
【0024】
隔壁68、第2の室66を囲む左側板52、背板56、凹部側板60は、上端部分がL字状に曲げ加工されており、剛性が高められている。そして、出力用コネクタ34が取り付けられる位置には、側方及び上方、下方に開口を有する凹部58が形成されており、プリント基板24上に配された出力用コネクタ34を側方及び上方から視認できるようになっている。そのため、出力用コネクタ34の挿入口34aにフラットケーブル(図示せず)の端子を挿入する際、出力用コネクタ34の側方または上方から挿入作業が行える。
【0025】
図3に示す上記出力用コネクタ34は、側面に挿入口34aを有する伏せ型コネクタであるが、図6(A)(B)に示されるように、上面にケーブル挿入口35aを有する立型コネクタ35をプリント基板24に取り付けることが可能になる。これにより、例えば、ユーザの要望に応じて側面に挿入口34aを有する伏せ型の出力用コネクタ34または上面に挿入口35aを有する立型コネクタ35のうち何れかを選択的に使用することが可能になる。
【0026】
また、凹部側板60は、上端が隔壁68と背板56との間に横架されており、下端がプリント基板24の上面に当接する。さらに、凹部側板60は、左側部が隔壁68より水平方向に切起こされた突部68aに当接する。これにより、凹部側板60は、隔壁68との間に隙間が形成されるが、上記突部68a(図4(A)(B)を参照)に当接して動作が規制されるので、組立前にぐらつくことが防止される。
【0027】
また、背板56の出力用コネクタ34の側面に対向する部分には、背面側から出力用コネクタ34の側面を覗けるように開口56aが設けられている。この開口56aは、四角形状に打ち抜かれており、右側面まで連続するコ字状に形成されている。
【0028】
また、前板50、左側板52、右側板54、背板56、凹部側板60には、上カバー44の周縁部(後述する)を係止するための上部膨出部76と、下カバー46の周縁部(後述する)を係止するための下部膨出部78とが所定間隔で突出している。尚、上部膨出部76及び下部膨出部78は、その断面形状がR形状になっており、上カバー44及び下部膨出部78の周縁部が乗り越えられるように形成されている。
【0029】
また、左側板52及び右側板54の中間部分には、上カバー44の脱落を防止する長方形状の上部係止孔80と、下カバー46の脱落を防止する長方形状の下部係止孔82とが設けられている。
【0030】
さらに、左側板52、右側板54、背板56には、プリント基板24の周縁部に半田付けされる固着部84が設けられている。この固着部84は、細長形状であり、プリント基板24の周縁部に当接するように内側に折り曲げられた状態で半田付けされる。
【0031】
図6はハウジング42を構成する一部を部分的に示す図であり、(A)は図5中A−A線に沿う断面図、(B)は図5中B−B線に沿う断面図、(C)は図5中C−C線に沿う断面図、(D)は図5中D−D線に沿う断面図である。
【0032】
図6(A)に示されるように、隔壁68は、左側板52と右側板54との間に横架されており、上記突部68aの他にプリント基板24に形成されたスリット(図示せず)に嵌合される嵌合部68b〜68dと、プリント基板24上のシールド部材40に当接しないように形成された逃げ部68eとが設けられている。
【0033】
尚、嵌合部68bは、細長形状に突出しており、プリント基板24を貫通してプリント基板24の下面側に半田付けされる。
【0034】
図6(B)に示されるように、仕切板70は、上記突部70aの他にプリント基板24上に当接する当接部70bと、当接部70bの端部より下方に突出し、プリント基板24に形成されたスリット(図示せず)に嵌合される嵌合部70c,70dと、プリント基板24上のシールド部材40に当接しないように形成された逃げ部70eと、支持板72,74の突起72b,74bが嵌合される係止孔70f,70gと、AM入力用コネクタ36の背面に突出する位置合わせ用の突起(図示せず)が嵌合する係止孔70h,70iとが設けられている。
【0035】
図6(C)に示されるように、前板50より内側に曲げられた支持板72は、上記AM入力用コネクタ36の取付位置を規制する位置決め用凹部72aと、仕切板70の係止孔70fに嵌合される突起72bとを有する。
【0036】
図6(D)に示されるように、前板50より内側に曲げられた支持板74は、上記AM入力用コネクタ36の取付位置を規制する位置決め用凹部74aと、仕切板70の係止孔70gに嵌合される突起74bとを有する。
【0037】
図7は本発明の要部を拡大して示す図であり、(A)は凹部側板60が隔壁68の突部68aに当接した状態を示す斜視図、(B)は凹部側板60が隔壁68の突部68aに当接した状態を示す側面図である。
【0038】
図7(A)(B)に示されるように、凹部側板60の端部60aは、隔壁68の下端より水平方向に切り起こしされた突部68aの先端68a1に当接しており、X方向への変位が規制される。そのため、凹部側板60は、上方からの押圧力Faが上面に作用しても端部60aが隔壁68の突部68aの先端68a1に当接することで、例え搬送中の振動などで生じた押圧力Faによる変形が防止される。よって、プリント基板24が半田付けされる際に凹部側板60の変形を修正するといった面倒な修正作業が不要となり、組立工程での作業効率が向上する。
【0039】
このように、ハウジング42は、隔壁68の下端を切り起こすことでプリント基板24が半田付けされる前に凹部側板60が変形することがないので、変形防止に要するコストを比較的安価に抑えることができる。
【0040】
図8は上カバー44の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【0041】
図8(A)〜(E)に示されるように、上カバー44は、ハウジング42の上部開口を閉塞する上面44aと、上面44aの前側に曲げられた前部係合部44bと、上面44aの左側に曲げられた左側係合部44cと、上面44aの右側に曲げられた右側係合部44dと、逃げ部68eに対応して右側に曲げられた右側係合部44eと、上面44aの後側に曲げられた後側係合部44fと、逃げ部68eに対応して曲げられた係合部44gとを有する。
【0042】
上記前部係合部44b、左側係合部44c、右側係合部44d、右側係合部44e、後側係合部44fには、ハウジング42の前板50、左側板52、右側板54、背板56、凹部側板60に設けられた上部膨出部76に係合しやすいように所定間隔毎に切欠83が設けられている。
【0043】
また、上面44aには、AM入力用コネクタ36の上面に当接してAM入力用コネクタ36を上方から保持するコネクタ保持部87が凹設されている。さらに、上面44aの両側から下方に曲げられた複数の左側係合部44c及び複数の右側係合部44dの中央部分に設けられた係止部85には、ハウジング42の上部係止孔80に嵌合して脱落が防止される係止片86が設けられている。
【0044】
図9(A)(B)に示されるように、前部係合部44b、左側係合部44c、右側係合部44d、右側係合部44e、後側係合部44fは、その先端部分88,90がく字状に曲げ加工されており、この曲げ部分がハウジング42の前板50、左側板52、右側板54、背板56、凹部側板60に設けられた上部膨出部76に乗り上げる過程で曲げ角度α、βが大きくなるように変形して上部膨出部76との係合が容易に行える。そして、前部係合部44b、左側係合部44c、右側係合部44d、右側係合部44e、後側係合部44fは、先端部分88,90が上部膨出部76を乗り越えると、上部膨出部76に係合して四辺での上方への脱落が防止される。
【0045】
図10(A)(B)に示されるように、上面44aの両側から下方に曲げられた係止部85の中央には、コ字状のスリット85aが形成され、係止片86がこのスリット85aにより囲まれている。係止片86は、下端が係止部85と一体とされ、上端部86aが内側に食い込むように傾斜した状態に形成されている。
【0046】
図11(A)(B)に示されるように、上カバー44がハウジング42の上部に装着されると、係止片86は、上端部86aがハウジング42の上部係止孔80に嵌合する。これにより、上カバー44は、外部からの衝撃が作用しても係止片86の上端部86aが上部係止孔80の周縁部分に当接してハウジング42から脱落することが確実に防止される。
【0047】
図12(A)(B)に示されるように、上カバー44の上面44aに設けられたコネクタ保持部87は、AM入力用コネクタ36の上面に対向する位置に設けられ、上面44aよりも1段低い位置に形成され、且つAM入力用コネクタ36の上面に当接する一対の当接部87aがさらに下方に突出するように凹設されている。そのため、AM入力用コネクタ36は、ハウジング42の前板50に設けられた凹部50bとコネクタ保持部87の当接部87aとの間で挟持され、がたつきの無い状態に保持される。
【0048】
図13は下カバー46の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【0049】
図13(A)〜(E)に示されるように、下カバー46は、ハウジング42の下部開口を閉塞する下面46aと、下面46aの前側に曲げられた前部係合部46bと、下面46aの左側に曲げられた左側係合部46cと、下面46aの右側に曲げられた右側係合部46dと、下面46aの後側に曲げられた後側係合部46eと、逃げ部68eに対応して曲げられた係合部46fとを有する。
【0050】
上記前部係合部46b、左側係合部46c、右側係合部46d、後側係合部44eには、ハウジング42の前板50、左側板52、右側板54、背板56、凹部側板60に設けられた下部膨出部78に係合しやすいように所定間隔毎に切欠92が設けられている。
【0051】
さらに、下面46aの両側から上方に曲げられた複数の左側係合部46c及び複数の右側係合部46dの中央部分に設けられた係止部94には、ハウジング42の下部係止孔82に嵌合して脱落が防止される係止片95が設けられている。
【0052】
図14(A)(B)に示されるように、前部係合部46b、左側係合部46c、右側係合部46d、後側係合部46eは、その先端部分96,97がく字状に曲げ加工されており、この曲げ部分がハウジング42の前板50、左側板52、右側板54、背板56、凹部側板60に設けられた下部膨出部78に乗り上げる過程で曲げ角度α、βが大きくなるように変形して下部膨出部78との係合が容易に行える。そして、前部係合部46b、左側係合部46c、右側係合部46d、後側係合部44eは、先端部分96,97が下部膨出部78を乗り越えると、下部膨出部78に係合して四辺での下方への脱落が防止される。
【0053】
図15(A)(B)に示されるように、下面46aの両側から下方に曲げられた係止部94の中央には、コ字状のスリット94aが形成され、係止片95がこのスリット94aにより囲まれている。係止片95は、下端が係止部94と一体とされ、下端部95aが内側に食い込むように傾斜した状態に形成されている。
【0054】
図16(A)(B)に示されるように、下カバー46がハウジング42の下部に装着されると、係止片95は、下端部86aがハウジング42の下部係止孔82に嵌合する。これにより、下カバー46は、外部からの衝撃が作用しても係止片95の下端部95aが上部係止孔82の周縁部分に当接してハウジング42から脱落することが確実に防止される。
【0055】
ここで、変形例について説明する。
図17は変形例の要部を拡大して示す斜視図である。
図17に示されるように、隔壁68の突部68aの先端68a1には、X方向に延在する溝68bが設けられている。凹部側板60の端部60aは、隔壁68の突部68aの先端68a1に開口する溝68bに嵌合しており、X方向への変位が規制されると共に、直交するY方向の変位も規制される。
【0056】
そのため、凹部側板60は、X方向及びY方向の押圧力による変形が防止されるため、例え搬送中の振動などで生じた力がX方向またはY方向に作用してもX,Y方向への変形が防止される。よって、プリント基板24が半田付けされる際に凹部側板60の変形を修正するといった面倒な修正作業が不要となり、組立工程での作業効率が向上する。
【0057】
このように、ハウジング42は、隔壁68の下端を切り起こすことでプリント基板24が半田付けされる前に凹部側板60が変形することがないので、変形防止に要するコストを比較的安価に抑えることができる。
【0058】
尚、上記実施例では、AM・FMチューナを一例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の電子機器にも適用できるのは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、電子部品及びコネクタが配置された基板を収納するシールドケースの内部を第1の室と第2の室とに画成する隔壁と、第2の室の側板を第1の室の側板よりも内側にずらしてコネクタの取付位置の側方及び上方を開口とする凹部と、隔壁より第2の室の側板の端部に当接する位置に突出する突部と、を備えており、プリント基板が半田付けされる前に荷重が加えられても隔壁の突部が第2の室の側板の端部に当接することで第2の室の側板が変形することが防止される。さらに、隔壁の下端を切り起こすことでプリント基板が半田付けされる前に第2の室の側板が変形することがないので、プリント基板が半田付けされる際に第2の室の側板の変形を修正するといった面倒な修正作業が不要となり、組立工程での作業効率を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来考えられていたシールドケースの一例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。
【図2】本発明になる電子機器のシールドケースの一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】シールドケースの組み付け状態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【図4】ハウジング42の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)はA部を拡大して示す図である。
【図5】ハウジング42の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【図6】ハウジング42を構成する一部を部分的に示す図であり、(A)は図4中A−A線に沿う断面図、(B)は図4中B−B線に沿う断面図、(C)は図4中C−C線に沿う断面図、(D)は図4中D−D線に沿う断面図である。
【図7】本発明の要部を拡大して示す図であり、(A)は凹部側板60が隔壁68の突部68aに当接した状態を示す斜視図、(B)は凹部側板60が隔壁68の突部68aに当接した状態を示す側面図である。
【図8】上カバー44の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【図9】上カバー44の係合部の形状を示す図であり、(A)は図8中E−E線に沿う縦断面図、(B)は図8中F−F線に沿う縦断面図である。
【図10】上カバー44の係止部85の形状を示す図であり、(A)は側面図、(B)は縦断面図である。
【図11】上カバー44の係止部85がハウジング42に係止された状態を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は側面図である。
【図12】上カバー44の保持部87を拡大して示す図であり、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。
【図13】下カバー46の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【図14】下カバー46の係合部の形状を示す図であり、(A)は図13中J−J線に沿う縦断面図、(B)は図13中K−K線に沿う縦断面図である。
【図15】下カバー46の係止部94の形状を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は側面図である。
【図16】下カバー46の係止部94がハウジング42に係止された状態を示す図であり、(A)は側面図、(B)は縦断面図である。
【図17】変形例の要部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
20 電子機器
22 シールドケース
24 プリント基板
26 FMフロントエンド部
28 AMフロントエンド部
30 PLL(フェーズド・ロック・ループ)部
32 FM・AM検波・ステレオ復調部
34 出力用コネクタ
36 AM入力用コネクタ
38 FM入力用コネクタ
40 シールド部材
42 ハウジング
44 上カバー
46 下カバー
50 前板
52 左側板
54 右側板
56 背板
58 凹部
60 凹部側板
64 第1の室
66 第2の室
68 隔壁
68a 突部
68b 溝部
70 仕切板
72,74 支持板
76 上部膨出部
78 下部膨出部
80 上部係止孔
82 下部係止孔
85,94 係止部
86,95 係止片
87 コネクタ保持部

Claims (1)

  1. 電子部品及びコネクタが配置された基板を収納するシールドケースの内部を第1の室と第2の室とに画成する隔壁と、
    前記第2の室の側板を前記第1の室の側板よりも内側にずらして前記コネクタの取付位置の側方及び上方を開口とする凹部と、
    前記隔壁より前記第2の室の側板の端部に当接する位置に突出する突部と、
    を備えてなることを特徴とする電子機器のシールドケース。
JP2002001195A 2002-01-08 2002-01-08 電子機器のシールドケース Expired - Fee Related JP3815330B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001195A JP3815330B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 電子機器のシールドケース
DE10260459A DE10260459A1 (de) 2002-01-08 2002-12-21 Abschirmummantelung für elektronische Geräte
US10/336,093 US7006357B2 (en) 2002-01-08 2003-01-03 Shielding case for electronic devices
CNB031010466A CN1276699C (zh) 2002-01-08 2003-01-08 电子部件的屏蔽壳

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001195A JP3815330B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 電子機器のシールドケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003204178A JP2003204178A (ja) 2003-07-18
JP3815330B2 true JP3815330B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=27641381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002001195A Expired - Fee Related JP3815330B2 (ja) 2002-01-08 2002-01-08 電子機器のシールドケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3815330B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5107158B2 (ja) * 2008-06-30 2012-12-26 シャープ株式会社 電子機器モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003204178A (ja) 2003-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7006357B2 (en) Shielding case for electronic devices
JP2001284876A (ja) 電子機器のシールドケース
JP2002237342A (ja) カードエッジコネクタ
JP4976103B2 (ja) コネクタ
US6977822B2 (en) Shield case for electronic apparatus
JP3815330B2 (ja) 電子機器のシールドケース
JP3278050B2 (ja) シールド型コネクタ
JP3440945B2 (ja) 電子機器のシールドケース
EP0957665B1 (en) Electronic device
JP2003204185A (ja) 電子機器のシールドケース
JP3190643B2 (ja) 高周波ユニット及びその製造方法
JP3271128B2 (ja) チューナケース
JP3355476B2 (ja) ライトアングルコネクタ
JP3484618B2 (ja) フェライトバーアンテナ
JPH11307978A (ja) 電子機器
JP3264835B2 (ja) 高周波機器のシールドケース
JPH10256768A (ja) 電子機器のシールドケース
JP2003168886A (ja) シールド装置
JP3439676B2 (ja) Icカード用コネクタ
JP2003204180A (ja) 電子機器のシールドケース
JP3443173B2 (ja) シールドケース
JPH071741Y2 (ja) F型コネクタ取付構体
JP3569951B2 (ja) チューナケース
JP3390939B2 (ja) カードコネクタのカバー係止構造
JPH1126973A (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees