JP2003204185A - 電子機器のシールドケース - Google Patents

電子機器のシールドケース

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JP2003204185A
JP2003204185A JP2002001196A JP2002001196A JP2003204185A JP 2003204185 A JP2003204185 A JP 2003204185A JP 2002001196 A JP2002001196 A JP 2002001196A JP 2002001196 A JP2002001196 A JP 2002001196A JP 2003204185 A JP2003204185 A JP 2003204185A
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housing
cover
view
locking
locking mechanism
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JP2002001196A
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English (en)
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Koji Otani
耕司 大谷
Yutaka Tanaka
裕 田中
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Priority to CNB031010466A priority patent/CN1276699C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はシールドケースのカバーの脱落を防
止することを課題とする。 【解決手段】 シールドケース22の上カバー44及び
下カバー46は、第1の係止機構110と第2の係止機
構120とにより係止される。第1の係止機構110
は、上カバー44の前部係合部44b、左側係合部44
c、右側係合部44d、右側係合部44e、後側係合部
44fと、ハウジング42の上部膨出部76とにより構
成されている。第2の係止機構120は、上カバー44
の左右側面の中央に設けられた係止部85の係止片86
と、ハウジング42の上部係止孔80とから構成されて
いる。また、第2の係止機構120は、シールドケース
22の左右側面に一箇所ずつ設けられており、上カバー
44の左右側面が上記係止片86と上部係止孔80との
係合により強固に係止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器のシールド
ケースに係り、特に電子機器及びコネクタが配置された
基板を収納する電子機器のシールドケースに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、AM・FMチューナなどの電子
機器においては、AM用アンテナ線が接続されるAM入
力用コネクタと、FM用アンテナ線が接続されるFM入
力用コネクタと、FMアンテナ線からのFM受信波が入
力されるFMフロントエンド部、AMアンテナ線からの
AM受信波が入力されるAMフロントエンド部、選曲さ
れた周波数に固定して出力するPLL(フェーズド・ロ
ック・ループ)部、FM受信波またはAM受信波から音
声信号を生成するFM・AM検波・ステレオ復調部など
の各種電子部品と、復調された音声信号をアンプ装置な
どに出力するための出力用コネクタなどがプリント基板
の上面及び下面に配置されており、プリント基板の周囲
を箱型に形成されたシールドケースで覆うように構成さ
れている。
【0003】従来の電子機器のシールドケースは、外部
からのノイズを遮断するため、内部に上記プリント基板
を収納するハウジングと、ハウジングの上部開口を閉塞
する上カバーと、ハウジングの上部開口を閉塞する下カ
バーと、ハウジングに上カバー及び下カバーを結合させ
る密閉構造となっている。
【0004】そして、従来のものは、プリント基板上に
配置された可変抵抗器などの電子部品の調整を行う場
合、上カバーまたは下カバーをハウジングから分離する
必要である。そのため、上カバー及び下カバーは、側面
に複数の係合部が設けられており、各係合部の端部がハ
ウジングの側面に突出形成された膨出部に乗り上げて嵌
合することで、各係合部の押圧力がハウジングの側面に
作用してハウジングの上部開口、下部開口を閉塞した状
態で保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のシールドケース
では、上カバー及び下カバーの4方向の各側面に複数の
係合部が設けられているが、上カバー及び下カバーをハ
ウジングから引き離す方向に引っ張ると、複数の係合部
が外側に弾性変形してハウジングの側面に突出形成され
た膨出部を通過してハウジングから分離される。
【0006】そのため、通常の使用方法では、上カバー
または下カバーがハウジングから分離することがないも
のの、例えば、落下などにより外部からの衝撃が加えら
れた場合には、上カバーまたは下カバーの各係合部が衝
撃により外側に弾性変形してハウジングの膨出部を通過
し、ハウジングから分離してしまう可能性があった。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決した電子
機器のシールドケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、以下のような特徴を有する。上記請求項1記
載の発明は、電子部品及びコネクタが配置された基板を
収納するハウジングと、ハウジングの開口部を覆うカバ
ーと、カバーの側面に設けられた複数の係合部をハウジ
ングの側面の膨出部に嵌合させる第1の係止機構と、ハ
ウジングの側面に設けられた係止孔にカバーの側面に設
けられた係止爪を係合させる第2の係止機構と、を備え
ており、ハウジングに対してカバーを強固に係止するこ
とができるので、外部から衝撃が作用してもカバーが脱
落することが防止される。
【0009】また、請求項2記載の発明は、ハウジング
及びカバーの4方向の側面のうち少なくとも一辺の中央
に第2の係止機構が設けられたものであり、少ない箇所
でハウジングに対してカバーを強固に係止することがで
きるので、安価に製作できると共に、外部から衝撃が作
用してもカバーが脱落することが防止される。
【0010】また、請求項3記載の発明は、少なくとも
ハウジング及びカバーの4方向の側面のうち少なくとも
互いに対向する一対の側面に第2の係止機構が設けられ
たものであり、少ない箇所でハウジングに対してカバー
を強固に係止することができるので、安価に製作できる
と共に、外部から衝撃が作用してもカバーが脱落するこ
とが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明になる電子機器のシ
ールドケースの一実施例を示す分解斜視図である。図2
はシールドケースの組み付け状態を示す図であり、
(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、
(D)は右側面図、(E)は左側面図である。図1及び
図2(A)〜(E)に示されるように、AM・FMチュ
ーナなどの電子機器20は、シールドケース22の密閉
された空間内部にプリント基板24を収納する構成とな
っている。プリント基板24には、FMアンテナ線(図
示せず)からのFM受信波が入力されるFMフロントエ
ンド部26、AMアンテナ線(図示せず)からのAM受
信波が入力されるAMフロントエンド部28、選曲され
た周波数に固定して出力するPLL(フェーズド・ロッ
ク・ループ)部30、FM受信波またはAM受信波から
音声信号を生成するFM・AM検波・ステレオ復調部3
2などの各種電子部品と、復調された音声信号をアンプ
装置などに出力するための出力用コネクタ34などが半
田付けされる。
【0012】プリント基板24の上面には、各回路のコ
イルや可変抵抗器及び出力用コネクタ34が配置されて
おり、プリント基板24の下面には、ICチップやディ
ップ部品などが配置されている。また、出力用コネクタ
34は、シールドケース22の右側面に対向する側面に
ケーブル(図示せず)が挿入される複数の挿入口34a
が一列に設けられている。
【0013】また、AM入力用コネクタ36とFM入力
用コネクタ38は、シールドケース22の前面に露出し
た状態で取り付けられている。AM入力用コネクタ36
は、正面に一対のAMアンテナ線が挿入される挿入口3
6a,36bを有し、下側に挿入口36a,36bに挿
入されたAMアンテナ線をロックするための操作レバー
36cが回動可能に取り付けられている。また、AM入
力用コネクタ36は、下面側にプリント基板24の係止
孔(図示せず)に嵌合係止される一対の係止爪36d,
36e(図1において36dは隠れて見えない)を有
し、左右側面にシールドケース22の位置決め用凹部
(後述する)に嵌合して位置決めされる一対の突部36
f,36gを有する。また、FM入力用コネクタ38
は、円筒部分が直接シールドケース22の前面に固着さ
れている。
【0014】また、FMフロントエンド部26を構成す
る各コイルは、プリント基板24上に取り付けられたシ
ールド部材40により囲まれた空間内に収納された状態
に配置されている。
【0015】シールドケース22は、プリント基板24
の上面に配置された各電子部品を囲むように形成された
ハウジング42と、ハウジング42の上面開口を閉塞す
るようにハウジング42の上部に装着される上カバー4
4と、プリント基板24の下面に対向するようにハウジ
ング42の下部に装着される下カバー46と、から構成
されている。従って、プリント基板24の上下面に半田
付けされた各電子部品は、上記ハウジング42と上カバ
ー44と下カバー46により形成された密閉空間内部に
収納され、これにより外部からの電磁波が遮断される。
【0016】上カバー44及び下カバー46は、ハウジ
ング42の上部開口及び下部開口を閉塞した状態で4方
向の各側面に設けられた第1の係止機構110と、左右
側面の中央に設けられた第2の係止機構120とにより
係止される。尚、第1の係止機構110及び第2の係止
機構120の詳細については、後述する。
【0017】ここで、上記シールドケース22の各部の
構成について説明する。図3はハウジング42の構成を
示す図であり、(A)は斜視図、(B)はA部を拡大し
て示す図である。図4はハウジング42の構成を示す図
であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背
面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【0018】図3(A)(B)及び図4(A)〜(E)
に示されるように、ハウジング42は、電磁波を遮断す
るシールド材からなる板金をプレス加工して枠体形状に
形成されており、AM入力用コネクタ36及びFM入力
用コネクタ38が取り付けられる前板50と、プリント
基板24の左方に位置する左側板52と、プリント基板
24の右方に位置する右側板54と、プリント基板24
の後方に位置する背板56と、出力用コネクタ34を露
出させるように右側面に形成された凹部58と、凹部5
8を形成する凹部側板60とを有する。
【0019】また、ハウジング42の内部空間には、プ
リント基板24の上面をFMフロントエンド部26及び
AMフロントエンド部28の電子部品が収納される第1
の室64と、PLL部30及びFM・AM検波・ステレ
オ復調部32の電子部品が収納される第2の室66とが
形成されている。第1の室64と第2の室66との間
は、隔壁68により仕切られており、第1の室64には
前板50と平行に配された仕切板70が横架されてい
る。
【0020】前板50は、円筒形状のFM入力用コネク
タ38が固着される取付孔50aと、AM入力用コネク
タ36が嵌合される凹部50bと、シールドケース22
を装置側筐体などに固定するためのねじ孔50c,50
dが設けられている。また、仕切板70と前板50との
間には、凹部50bに挿入されたAM入力用コネクタ3
6の両側を支持する支持板72,74が曲げ加工されて
いる。尚、支持板72,74の端部は、仕切板70に係
合して補強部材としても機能する。
【0021】また、支持板72,74の上端には、AM
入力用コネクタ36の一対の突部36f,36gが係合
してAM入力用コネクタ36の取付位置を規制する位置
決め用凹部72a,74aが設けられ、仕切板70には
AM入力用コネクタ36の背面の位置を規制するように
突出する突部70aが設けられている。
【0022】隔壁68、第2の室66を囲む左側板5
2、背板56、凹部側板60は、上端部分がL字状に曲
げ加工されており、剛性が高められている。そして、出
力用コネクタ34が取り付けられる位置には、側方及び
上方、下方に開口を有する凹部58が形成されており、
プリント基板24上に配された出力用コネクタ34を側
方及び上方から視認できるようになっている。そのた
め、出力用コネクタ34の挿入口34aにフラットケー
ブル(図示せず)の端子を挿入する際、出力用コネクタ
34の側方または上方から挿入作業が行える。
【0023】本実施例の出力用コネクタ34は、側面に
挿入口を有する伏せ型コネクタであるが、上面に挿入口
34aを有する立型コネクタをプリント基板24に取り
付けることが可能になる。これにより、例えば、ユーザ
の要望に応じて側面に挿入口を有する伏せ型コネクタま
たは上面に挿入口を有する立型コネクタのうち何れかを
選択的に使用することが可能になる。
【0024】また、凹部側板60は、上端が隔壁68と
背板56との間に横架されており、下端がプリント基板
24の上面に当接する。さらに、凹部側板60は、左側
部が隔壁68より水平方向に切起こされた突部68aに
当接する。これにより、凹部側板60は、隔壁68との
間に隙間が形成されるが、上記突部68a(図3(A)
(B)を参照)に当接して動作が規制されるので、組立
前にぐらつくことが防止される。
【0025】また、背板(ケース壁面)56の出力用コ
ネクタ34の側面に対向する部分には、背面側から出力
用コネクタ34の側面を覗けるように開口56aが設け
られている。この開口56aは、四角形状に打ち抜かれ
ており、右側面まで連続するコ字状に形成されている。
【0026】また、前板50、左側板52、右側板5
4、背板56、凹部側板60には、上カバー44の周縁
部(後述する)を係止するための上部膨出部76と、下
カバー46の周縁部(後述する)を係止するための下部
膨出部78とが所定間隔で突出している。尚、上部膨出
部76及び下部膨出部78は、その断面形状がR形状に
なっており、上カバー44及び下部膨出部78の周縁部
が乗り越えられるように形成されている。
【0027】また、左側板52及び右側板54の中間部
分には、上カバー44の脱落を防止する長方形状の上部
係止孔80と、下カバー46の脱落を防止する長方形状
の下部係止孔82とが設けられている。
【0028】さらに、左側板52、右側板54、背板5
6には、プリント基板24の周縁部に半田付けされる固
着部84が設けられている。この固着部84は、細長形
状であり、プリント基板24の周縁部に当接するように
内側に折り曲げられた状態で半田付けされる。
【0029】図5はハウジング42を構成する一部を部
分的に示す図であり、(A)は図4中A−A線に沿う断
面図、(B)は図4中B−B線に沿う断面図、(C)は
図4中C−C線に沿う断面図、(D)は図4中D−D線
に沿う断面図である。
【0030】図5(A)に示されるように、隔壁68
は、左側板52と右側板54との間に横架されており、
上記突部68aの他にプリント基板24に形成されたス
リット(図示せず)に嵌合される嵌合部68b〜68d
と、プリント基板24上のシールド部材40に当接しな
いように形成された逃げ部68eとが設けられている。
【0031】尚、嵌合部68bは、細長形状に突出して
おり、プリント基板24を貫通してプリント基板24の
下面側に半田付けされる。
【0032】図5(B)に示されるように、仕切板70
は、上記突部70aの他にプリント基板24上に当接す
る当接部70bと、当接部70bの端部より下方に突出
し、プリント基板24に形成されたスリット(図示せ
ず)に嵌合される嵌合部70c,70dと、プリント基
板24上のシールド部材40に当接しないように形成さ
れた逃げ部70eと、支持板72,74の突起72b,
74bが嵌合される係止孔70f,70gと、AM入力
用コネクタ36の背面に突出する位置合わせ用の突起
(図示せず)が嵌合する係止孔70h,70iとが設け
られている。
【0033】図5(C)に示されるように、前板50よ
り内側に曲げられた支持板72は、上記AM入力用コネ
クタ36の取付位置を規制する位置決め用凹部72a
と、仕切板70の係止孔70fに嵌合される突起72b
とを有する。
【0034】図5(D)に示されるように、前板50よ
り内側に曲げられた支持板74は、上記AM入力用コネ
クタ36の取付位置を規制する位置決め用凹部74a
と、仕切板70の係止孔70gに嵌合される突起74b
とを有する。
【0035】図6は上カバー44の構成を示す図であ
り、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面
図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【0036】図6(A)〜(E)に示されるように、上
カバー44は、ハウジング42の上部開口を閉塞する上
面44aと、上面44aの前側に曲げられた前部係合部
44bと、上面44aの左側に曲げられた左側係合部4
4cと、上面44aの右側に曲げられた右側係合部44
dと、逃げ部68eに対応して右側に曲げられた右側係
合部44eと、上面44aの後側に曲げられた後側係合
部44fと、逃げ部68eに対応して曲げられた係合部
44gとを有する。
【0037】上記前部係合部44b、左側係合部44
c、右側係合部44d、右側係合部44e、後側係合部
44fには、ハウジング42の前板50、左側板52、
右側板54、背板56、凹部側板60に設けられた上部
膨出部76に係合しやすいように所定間隔毎に切欠83
が設けられている。
【0038】また、上面44aには、AM入力用コネク
タ36の上面に当接してAM入力用コネクタ36を上方
から保持するコネクタ保持部87が凹設されている。さ
らに、上面44aの両側から下方に曲げられた複数の左
側係合部44c及び複数の右側係合部44dの中央部分
に設けられた係止部85には、ハウジング42の上部係
止孔80に嵌合して脱落が防止される係止片86が設け
られている。
【0039】図7(A)(B)に示されるように、前部
係合部44b、左側係合部44c、右側係合部44d、
右側係合部44e、後側係合部44fは、その先端部分
88,90がく字状に曲げ加工されており、この曲げ部
分がハウジング42の前板50、左側板52、右側板5
4、背板56、凹部側板60に設けられた上部膨出部7
6に乗り上げる過程で曲げ角度α、βが大きくなるよう
に変形して上部膨出部76との係合が容易に行える。そ
して、前部係合部44b、左側係合部44c、右側係合
部44d、右側係合部44e、後側係合部44fは、先
端部分88,90が上部膨出部76を乗り越えると、上
部膨出部76に係合して四辺での上方への脱落が防止さ
れる。
【0040】図8(A)(B)に示されるように、上面
44aの両側から下方に曲げられた係止部85の中央に
は、コ字状のスリット85aが形成され、係止片86が
このスリット85aにより囲まれている。係止片86
は、下端が係止部85と一体とされ、上端部86aが内
側に食い込むように傾斜した状態に形成されている。
【0041】図9(A)(B)に示されるように、上カ
バー44がハウジング42の上部に装着されると、係止
片86は、上端部86aがハウジング42の上部係止孔
80に嵌合する。これにより、上カバー44は、外部か
らの衝撃が作用しても係止片86の上端部86aが上部
係止孔80の周縁部分に当接してハウジング42から脱
落することが確実に防止される。
【0042】図10(A)(B)に示されるように、上
カバー44の上面44aに設けられたコネクタ保持部8
7は、AM入力用コネクタ36の上面に対向する位置に
設けられ、上面44aよりも1段低い位置に形成され、
且つAM入力用コネクタ36の上面に当接する一対の当
接部87aがさらに下方に突出するように凹設されてい
る。そのため、AM入力用コネクタ36は、ハウジング
42の前板50に設けられた凹部50bとコネクタ保持
部87の当接部87aとの間で挟持され、がたつきの無
い状態に保持される。
【0043】図11は下カバー46の構成を示す図であ
り、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は背面
図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【0044】図11(A)〜(E)に示されるように、
下カバー46は、ハウジング42の下部開口を閉塞する
下面46aと、下面46aの前側に曲げられた前部係合
部46bと、下面46aの左側に曲げられた左側係合部
46cと、下面46aの右側に曲げられた右側係合部4
6dと、下面46aの後側に曲げられた後側係合部46
eと、逃げ部68eに対応して曲げられた係合部46f
とを有する。
【0045】上記前部係合部46b、左側係合部46
c、右側係合部46d、後側係合部44eには、ハウジ
ング42の前板50、左側板52、右側板54、背板5
6、凹部側板60に設けられた下部膨出部78に係合し
やすいように所定間隔毎に切欠92が設けられている。
【0046】さらに、下面46aの両側から上方に曲げ
られた複数の左側係合部46c及び複数の右側係合部4
6dの中央部分に設けられた係止部94には、ハウジン
グ42の下部係止孔82に嵌合して脱落が防止される係
止片95が設けられている。
【0047】図12(A)(B)に示されるように、前
部係合部46b、左側係合部46c、右側係合部46
d、後側係合部46eは、その先端部分96,97がく
字状に曲げ加工されており、この曲げ部分がハウジング
42の前板50、左側板52、右側板54、背板56、
凹部側板60に設けられた下部膨出部78に乗り上げる
過程で曲げ角度α、βが大きくなるように変形して下部
膨出部78との係合が容易に行える。そして、前部係合
部46b、左側係合部46c、右側係合部46d、後側
係合部44eは、先端部分96,97が下部膨出部78
を乗り越えると、下部膨出部78に係合して四辺での下
方への脱落が防止される。
【0048】図13(A)(B)に示されるように、下
面46aの両側から下方に曲げられた係止部94の中央
には、コ字状のスリット94aが形成され、係止片95
がこのスリット94aにより囲まれている。係止片95
は、下端が係止部94と一体とされ、下端部95aが内
側に食い込むように傾斜した状態に形成されている。
【0049】図14(A)(B)に示されるように、下
カバー46がハウジング42の下部に装着されると、係
止片95は、下端部86aがハウジング42の下部係止
孔82に嵌合する。これにより、下カバー46は、外部
からの衝撃が作用しても係止片95の下端部95aが上
部係止孔82の周縁部分に当接してハウジング42から
脱落することが確実に防止される。
【0050】ここで、本発明の要部について説明する。
図15は第1の係止機構110を示す縦断面図である。
図15及び図7(A)(B)に示されるように、上カバ
ー44がハウジング42の上部に装着されると、上カバ
ー44の四方向の各側面に設けられた前部係合部44
b、左側係合部44c、右側係合部44d、右側係合部
44e、後側係合部44fの先端部分88,90がハウ
ジング42の上部膨出部76と嵌合することで、ハウジ
ング42の上部開口を閉塞した状態に保持される。
【0051】本実施例では、上カバー44の前部係合部
44b、左側係合部44c、右側係合部44d、右側係
合部44e、後側係合部44fと、ハウジング42の上
部膨出部76とにより第1の係止機構110が構成され
ている。
【0052】この第1の係止機構110は、く字状に曲
げ加工された先端部分88,90が半円形状に突出する
上部膨出部76に嵌合する構成であるので、上カバー4
4に上方に引き上げる力が作用した場合、先端部分8
8,90が外側に弾性変形して係止解除するように動作
する。
【0053】尚、下カバー46をハウジング42の下部
に係止する第1の係止機構も、図12(A)(B)に示
されるように、下カバー46の前部係合部46b、左側
係合部46c、右側係合部46d、後側係合部44eの
先端部分96,97がハウジング42の下部膨出部78
に嵌合する構成であり、上記第1の係止機構110と同
様な構成であるので、その説明は省略する。
【0054】図16は第2の係止機構120を示す縦断
面図である。図16及び図8(A)(B)、図9(A)
(B)に示されるように、第2の係止機構120は、上
カバー44の左右側面の中央に設けられた係止部85の
係止片86と、ハウジング42の上部係止孔80とから
構成されている。
【0055】この第2の係止機構120は、上カバー4
4がハウジング42の上部に装着されると、係止片86
の上端部86aがハウジング42の上部係止孔80に嵌
合する。係止片86は、下端が係止部85と一体とさ
れ、上端部86aが内側に食い込むように傾斜している
ので、上端部86aが上部係止孔80の内側に進入する
ことで係止される。
【0056】また、第2の係止機構120は、シールド
ケース22の左右側面に一箇所ずつ設けられており、上
カバー44の左右側面が上記係止片86と上部係止孔8
0との係合により強固に係止される。そのため、外部か
らの衝撃がシールドケース22に作用しても係止片86
の上端部86aが上部係止孔80に当接して上カバー4
4の脱落が確実に防止される。
【0057】尚、下カバー46をハウジング42の下部
に係止する第2の係止機構も、図13(A)(B)、図
14(A)(B)に示されるように、下カバー46の左
右側面の中央に設けられた係止部94の係止片95と、
ハウジング42の下部係止孔82とから構成されてお
り、上記第2の係止機構120と同様な構成であるの
で、その説明は省略する。
【0058】このように、シールドケース22は、上記
第1の係止機構110と第2の係止機構120とにより
上カバー44及び下カバー46がハウジング42に確実
に係止され、上カバー44及び下カバー46の脱落が防
止されると共に、第2の係止機構120は、係止片8
6、95をハウジング42の左右側面から離間する方向
へ変位させることで係止解除される。
【0059】ここで、第2の係止機構120の係止解除
動作について説明する。図17は第2の係止機構120
の係止解除動作を示す図であり、(A)は係止解除開始
状態を示す縦断面図、(B)は係止解除後の状態を示す
縦断面図である。
【0060】図17(A)に示されるように、第2の係
止機構120の係止解除を行う場合、例えば、マイナス
ドライバ100のように先の尖った工具の先端を係止片
86の内側とハウジング42との間に挿入する。
【0061】次に、マイナスドライバ100の先端が矢
印方向に移動させるように操作する。この際、マイナス
ドライバ100を先端に移動方向と反対の方向に押圧す
ることで、てこの原理が働き、係止片86がハウジング
42より離間する方向に移動する。
【0062】図17(B)に示されるように、マイナス
ドライバ100を用いて比較的簡単に係止片86を係止
解除方向に変位させることが可能になり、上端部86a
が上部係止孔80から抜け出た時点で上カバー44を上
方に持ち上げると、上カバー44の前部係合部44b、
左側係合部44c、右側係合部44d、右側係合部44
e、後側係合部44fの先端部分88,90がハウジン
グ42の上部膨出部76を乗り越えて第1の係止機構1
10も係止解除される。
【0063】尚、ここでは、上カバー44の係止解除動
作について説明したが、下カバー44の係止解除動作も
同様であるので、その説明は省略する。
【0064】また、上記実施例では、AM・FMチュー
ナを一例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外
の電子機器にも適用できるのは勿論である。
【0065】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電子部品及びコネクタが配置された基板を収納する
ハウジングと、ハウジングの開口部を覆うカバーと、カ
バーの側面に設けられた複数の係合部をハウジングの側
面の膨出部に嵌合させる第1の係止機構と、ハウジング
の側面に設けられた係止孔にカバーの側面に設けられた
係止爪を係合させる第2の係止機構と、を備えたもので
あり、ハウジングに対してカバーを強固に係止すること
ができるので、外部から衝撃が作用してもカバーが脱落
することを防止できる。
【0066】また、請求項2記載の発明によれば、ハウ
ジング及びカバーの4方向の側面のうち少なくとも一辺
の中央に第2の係止機構を設けたため、少ない箇所でハ
ウジングに対してカバーを強固に係止することができる
ので、安価に製作できると共に、外部から衝撃が作用し
てもカバーが脱落することを防止できる。
【0067】また、請求項3記載の発明によれば、少な
くともハウジング及びカバーの4方向の側面のうち少な
くとも互いに対向する一対の側面に第2の係止機構を設
けたため、少ない箇所でハウジングに対してカバーを強
固に係止することができるので、安価に製作できると共
に、外部から衝撃が作用してもカバーが脱落することを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電子機器のシールドケースの一実
施例を示す分解斜視図である。
【図2】シールドケースの組み付け状態を示す図であ
り、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面
図、(D)は右側面図、(E)は左側面図である。
【図3】ハウジング42の構成を示す図であり、(A)
は斜視図、(B)はA部を拡大して示す図である。
【図4】ハウジング42の構成を示す図であり、(A)
は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は
右側面図、(E)は左側面図である。
【図5】ハウジング42を構成する一部を部分的に示す
図であり、(A)は図4中A−A線に沿う断面図、
(B)は図4中B−B線に沿う断面図、(C)は図4中
C−C線に沿う断面図、(D)は図4中D−D線に沿う
断面図である。
【図6】上カバー44の構成を示す図であり、(A)は
正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は右
側面図、(E)は左側面図である。
【図7】上カバー44の係合部の形状を示す図であり、
(A)は図6中E−E線に沿う縦断面図、(B)は図6
中F−F線に沿う縦断面図である。
【図8】上カバー44の係止部85の形状を示す図であ
り、(A)は側面図、(B)は縦断面図である。
【図9】上カバー44の係止部85がハウジング42に
係止された状態を示す図であり、(A)は縦断面図、
(B)は側面図である。
【図10】上カバー44の保持部87を拡大して示す図
であり、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。
【図11】下カバー46の構成を示す図であり、(A)
は正面図、(B)は底面図、(C)は背面図、(D)は
左側面図、(E)は右側面図である。
【図12】下カバー46の係合部の形状を示す図であ
り、(A)は図11中J−J線に沿う縦断面図、(B)
は図11中K−K線に沿う縦断面図である。
【図13】下カバー46の係止部94の形状を示す図で
あり、(A)は縦断面図、(B)は側面図である。
【図14】下カバー46の係止部94がハウジング42
に係止された状態を示す図であり、(A)は側面図、
(B)は縦断面図である。
【図15】第1の係止機構110を示す縦断面図であ
る。
【図16】第2の係止機構120を示す縦断面図であ
る。
【図17】第2の係止機構120の係止解除動作を示す
図であり、(A)は係止解除開始状態を示す縦断面図、
(B)は係止解除後の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
20 電子機器 22 シールドケース 24 プリント基板 26 FMフロントエンド部 28 AMフロントエンド部 30 PLL(フェーズド・ロック・ループ)部 32 FM・AM検波・ステレオ復調部 34 出力用コネクタ 36 AM入力用コネクタ 38 FM入力用コネクタ 40 シールド部材 42 ハウジング 44 上カバー 44b 前部係合部 44c 左側係合部 44d 右側係合部 44e 右側係合部 44f 後側係合部 88,90 先端部分 46 下カバー 46b 前部係合部 46c 左側係合部 46d 右側係合部 44e 後側係合部 50 前板 52 左側板 54 右側板 56 背板 58 凹部 60 凹部側板 64 第1の室 66 第2の室 68 隔壁 70 仕切板 72,74 支持板 76 上部膨出部 78 下部膨出部 80 上部係止孔 82 下部係止孔 85,94 係止部 86,95 係止片 87 コネクタ保持部 96,97 先端部分 110 第1の係止機構 120 第2の係止機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品及びコネクタが配置された基板
    を収納するハウジングと、 該ハウジングの開口部を覆うカバーと、 該カバーの側面に設けられた複数の係合部を前記ハウジ
    ングの側面の膨出部に嵌合させる第1の係止機構と、 前記ハウジングの側面に設けられた係止孔に前記カバー
    の側面に設けられた係止爪を係合させる第2の係止機構
    と、 を備えてなることを特徴とする電子機器のシールドケー
    ス。
  2. 【請求項2】 前記第2の係止機構は、前記ハウジング
    及びカバーの4方向の側面のうち少なくとも一辺の中央
    に設けられたことを特徴とする請求項1記載の電子機器
    のシールドケース。
  3. 【請求項3】 前記第2の係止機構は、少なくとも前記
    ハウジング及びカバーの4方向の側面のうち少なくとも
    互いに対向する一対の側面に設けられたことを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器のシールドケース。
JP2002001196A 2002-01-08 2002-01-08 電子機器のシールドケース Pending JP2003204185A (ja)

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JP2002001196A JP2003204185A (ja) 2002-01-08 2002-01-08 電子機器のシールドケース
DE10260459A DE10260459A1 (de) 2002-01-08 2002-12-21 Abschirmummantelung für elektronische Geräte
US10/336,093 US7006357B2 (en) 2002-01-08 2003-01-03 Shielding case for electronic devices
CNB031010466A CN1276699C (zh) 2002-01-08 2003-01-08 电子部件的屏蔽壳

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1845766A1 (en) * 2006-04-10 2007-10-17 Harman Becker Automotive Systems GmbH Hold down device
JP2008028054A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Nitto Electric Works Ltd 電磁シールド型ルーバー

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EP1845766A1 (en) * 2006-04-10 2007-10-17 Harman Becker Automotive Systems GmbH Hold down device
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