JP2002033161A - 基板用シールドコネクタの接続構造 - Google Patents

基板用シールドコネクタの接続構造

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JP2002033161A
JP2002033161A JP2000215466A JP2000215466A JP2002033161A JP 2002033161 A JP2002033161 A JP 2002033161A JP 2000215466 A JP2000215466 A JP 2000215466A JP 2000215466 A JP2000215466 A JP 2000215466A JP 2002033161 A JP2002033161 A JP 2002033161A
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board
shield
outer conductor
terminal
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Nobuaki Kojima
伸昭 小島
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板用シールドコネクタの遮蔽性の向上と各種
プリント基板のグランドパターンへの適用性を向上させ
た基板用シールドコネクタの接続構造を提供する。 【解決手段】外導体端子5後面の開口部分の誘電体4の
表面を覆って外導体端子5と電気的に接触して、ノイズ
を遮蔽するシールド部材2を抜脱不能に係合させ、その
シールド部材2にはプリント基板10上のグランドパタ
ーン10bと半田接続される接続端子2c,2cが形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の電気装
置へのワイヤーハーネス等のケーブルの接続に関し、特
にその電気装置におけるプリント基板へシールドケーブ
ルを接続する基板用シールドコネクタの接続構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションシステム等の
自動車の電気装置に内蔵される電子部品やIC(集積回
路)等が実装された制御用のプリント基板へ伝送される
電気信号は高速化(高周波化)され、また、そのプリン
ト基板の基板パターンも密集し高密度化されてきてい
る。一般的に、このような高周波の電気信号を伝送する
ために高周波対応のシールドケーブルが用いられるが、
このシールドケーブルとプリント基板を中継接続する基
板用シールドコネクタにも高周波化対応,小型化の要求
が高まっている。
【0003】図11および図12は、このような高周波
化、高密度化に適応するために従来一般的に用いられる
表面実装型の基板用シールドコネクタの一例を示したも
のである。図11の基板用シールドコネクタ60はプリ
ント基板への接続部分の高さ方向に制約がない場合に用
いられるもので、導電性部材よりなる内導体端子61を
絶縁性部材よりなる誘電体62の挿入部に嵌めこみ、こ
れを前面及び後面が開口した略箱状の導電性部材よりな
る外導体端子63内に収納して一体化されたシールドコ
ネクタ端子64として構成される。そして、このシール
ドコネクタ端子64を樹脂製のコ字型に形成されたハウ
ジング65の収納部に嵌めこむことで基板用シールドコ
ネクタ60は構成される。外導体端子63の後端部の下
方の左右には、プリント基板10上のグランドパターン
10bと半田接続するための接続耳片66,66が形成
され、同様に、誘電体62に挿入された内導体端子61
のプリント基板10上の信号パターン10aと半田接続
するために接続部は、外導体端子63の接続耳片66,
66と同じ高さになるように下方にL字状に折曲形成さ
れている。また、ハウジング65の左右両側には、プリ
ント基板10に取り付けるための取付部67,67が一
体的に設けられ、ネジ10c,10cによってプリント
基板10に固定される。
【0004】また、図12の基板用シールドコネクタ7
0はプリント基板への接続部分の高さ方向に制約がある
場合に用いられるもので、図示されるように外導体端子
73後端のほぼ中央に接続耳片76,76が形成され、
内導体端子71の接続部も同様に接続耳片76,76と
同じ高さ位置で平行に後方に突出されている。この場合
ハウジング75は口字型に形成され、左右両側に設けら
れた取付部77,77によってプリント基板10に形成
された切欠部に配置してネジ止め固定し、接続耳片7
6,76と内導体端子71の接続部をそれぞれプリント
基板10のグランドパターン10bと信号パターン10
aのランド部と半田接続することで、電気的に接続され
る。
【0005】このようにしてプリント基板10に接続さ
れた基板用シールドコネクタ70の前方からは、図13
の縦断面図に示すように、シールドケーブル90に接続
された相手側コネクタ80が接続される。基板用シール
ドコネクタ70の内導体端子71が例えばオス型端子の
場合、相手側のコネクタ80にはメス型の内導体端子8
1とその周囲に誘電体82を介して配置された外導体端
子83とがハウジング84内に設けられ、両コネクタ7
0,80が嵌合されることにより両コネクタの内導体端
子71,81および外導体端子73,83がそれぞれ弾
性的に接触して電気的に接続されるような構成となって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな基板用シールドコネクタ70の外導体端子73によ
る遮蔽構造のものでは、図13に示されるようにプリン
ト基板10の信号パターン10aと接続される基板用シ
ールドコネクタ70の後面側の内導体端子71と外導体
端子73の開口部の隙間85から高周波信号によるノイ
ズの侵入や流出するおそれがあった。特に、他の電気装
置のアンテナやアンプ等が近傍に配置された場合には、
ノイズがこれら装置の制御を妨害することになってしま
い、その遮蔽性に問題があった。この対策として導電性
の金属板を外導体端子と一体に設けて、この隙間の誘電
体表面を覆うことで、高周波帯域におけるシールド性能
の悪化を防止することも考えられるが、一般的に外導体
端子は導電性金属板を打抜,折曲加工することで成形さ
れるため構造が複雑になり形成することは困難である。
【0007】また、プリント基板上の信号パターンの両
側にプリントされるグランドパターンのピッチ間隔も種
々のプリント基板に応じて異なるため、外導体端子と一
体に設けた接続耳片もそれに伴ってその間隔を変更する
必要があり、その都度、プリント基板に対応させるため
に、新規に外導体端子の成形用のプレス型を起こすこと
になってしまうためコスト高を招くことになり、その汎
用性に問題があった。
【0008】本発明の解決しようとする課題は、基板用
シールドコネクタの遮蔽性の向上と各種プリント基板の
グランドパターンに対するコネクタの設計自由度を向上
させ、汎用性を持たせてコスト高を抑制する基板用シー
ルドコネクタの接続構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明に係る基板用シールドコネクタの接続構造は、高
周波信号を伝送するシールドケーブルの信号線と接続さ
れ、プリント基板上の信号パターンと半田接続される内
導体端子と、該シールドケーブルのシールド線と接続さ
れ、少なくともプリント基板との接続側の後面が開口し
た外導体端子と、これらの間に介在される絶縁材よりな
る誘電体とによって一体化されたコネクタ端子を、樹脂
製のハウジングに設けられた収容部へ組み込み、前記外
導体端子後面の開口部分の前記誘電体表面を覆って該外
導体端子と電気的に接触して、ノイズを遮蔽するシール
ド部材を抜脱不能に係合させ、該シールド部材には前記
プリント基板上のグランドパターンと半田接続される接
続端子が形成されていることを要旨とするものである。
【0010】上記構成を有する本発明に係る基板用シー
ルドコネクタの接続構造によれば、外導体端子後面の開
口部の内導体端子とで形成される隙間の誘電体表面を外
導体端子と接触するシールド部材で覆うことで、ノイズ
の入流出を阻止するので、高周波帯域におけるシールド
性能を向上させることができる。また、シールド部材と
外導体端子とが別体に設けられ、さらに、そのシールド
部材に、プリント基板のグランドパターンと半田接続さ
れる接続端子を一体に設けているので、このシールド部
材を変更するだけで、種々のグランドパターンのピッチ
間にも対応することができる上に、種々なる形状の外導
体端子にも適応できるので、低コストで汎用性を持たせ
ることが可能になる。
【0011】また、シールド部材が外導体端子と別体で
あることにより、板厚を外導体端子より薄くすることが
でき、ピッチ間隔が狭い場合や、細い接続端子を形成す
ることも可能となる。そして、シールド部材に設けられ
た接続端子がプリント基板のグランドパターンに接続さ
れた際に、外部からの応力を吸収するような弾性的形状
に形成されていれば、上述の効果も奏する上に、耐半田
クラックに良好な接続が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
を図面を参照して詳細に説明する。図1は基板用シール
ドコネクタ1の分解斜視図と組立図を示したものであ
り、図2は基板用コネクタ1の横断面図および縦断面図
を示したものである。基板用シールドコネクタ1は、シ
ールド部材2と、内導耐端子3と、誘電体4と、外導体
端子5と、コネクタハウジング6とで構成される。内導
体端子3には図示しないシールドケーブルの信号線から
の高周波信号が伝達されるようになっており、外導体端
子5は、この内導体端子3の周囲を覆いつつシールドケ
ーブルのシールド線と接続して電磁的に遮蔽するもので
ある。
【0013】基板用シールドコネクタ1に接続される相
手側のシールドコネクタの構造としては、例えば図10
に示すようなものがあり、この相手側シールドコネクタ
9には、基板シールドコネクタ1の外導体端子5及び内
導体端子3のそれぞれに対して連結可能な外導体端子9
a及び内導体端子9bが備えられている。
【0014】内導体端子3は導電性板材を打ち抜き加工
により先細状に形成されており、相手側シールドコネク
タ9の内導体端子9bと接触して電気信号の受け渡しを
行う。この内導体端子3のほぼ中央にある連結部3aよ
り前方のテーパ−状の案内部3bから前端に向かって幅
狭に延設されている。連結部3aより後方に延設された
接続部3cはプリント基板10の信号パターン10aの
ランド部に半田接続されるものである。
【0015】誘電体4は樹脂製の絶縁部材により成形さ
れたもので、内導体端子3と外導体端子5との間に組み
付けられて、両導体端子3,5間を絶縁状態にする。こ
の誘電体4の外径は、外導体端子5に設けられた収容部
5aの内径と同等か僅かに小さく形成されている。誘電
体4の中央には、前後に貫通する挿通孔4aが設けられ
ており、この挿通孔4aに内導体端子3の連結部3aが
挿入され、その内壁に食い込むことで係止されるように
なっている。また上面および左右両側面には、外導体端
子5に収容された際に、外導体端子5の同じく上面およ
び左右両側面に設けられた誘電体組付片5b,5c,5
cと係合する係合突部4b,4c,4cが設けられてい
る。そして、誘電体4後面には良好な成形を行うための
肉抜き溝4d,4dが挿通孔4aの左右の位置に形成さ
れており、その肉抜き溝4d,4dから誘電体4左右外
側に向かって切欠きされた切欠部4e,4eが形成され
ている
【0016】外導体端子5は、導電性板材を折曲げ加工
して中空状に形成されており、その内部の収容部5aに
誘電体4が収納可能なっている。この外導体端子5前端
の開口部分には、図10の相手側シールドコネクタ9の
外導体端子9aが嵌り込むようになっている。この開口
部の上面および下面には弾性接触部5d,5dが内側前
方に向かって突設され、相手側シールドコネクタ9の外
導体端子9aが嵌り込んだ際に、その外導体端子9aの
外壁面に対して弾性的に接触して電気的に接続されるよ
うになっている。また、後方側の上面および左右両側面
には、前述の誘電体組付片5b,5c,5cが設けら
れ、誘電体4を抜脱不能に収納固定することができる。
そして、外導体端子5の後端上部には、コネクタハウジ
ング6の後面上部に形成されたストッパー受部6aで係
止されるストッパー部5eが上方に向かって延設され、
左右両側面の誘電体組付片5c,5cよりやや前方に
は、同じくコネクタハウジング6の内壁に形成されたの
係合部6b,6bに弾性的に係合する係合片5f,5f
が設けられている。この係合片5f,5fによって形成
される開口部5g,5gは、誘電体4を収納した際の切
欠部4e,4eの位置に合せて設けられている、
【0017】コネクタハウジング6は合成樹脂により略
直方体状に一体に形成され、その前方には相手側コネク
タ9を収容するように開口されており、後方の開口部に
は、外導体端子5を収容可能な収容部6cが形成されて
いる。この収容部6cの左右内壁には、外導体端子5を
収容した際に、外導体端子5の外壁に設けられた係合片
5c,5cと係合する溝状に形成された係合部6b,6
bが形成され、また、収容部6cの上方には、同じく外
導体端子5の後端上部に設けられたストッパー部5eを
係止するストッパー受部6aが形成され、これらにより
外導体端子5は抜脱不能に収容部6cに係止される。
【0018】シールド部材2は、導電性板材を折曲げ加
工して略正方形状に、ほぼ外導体端子5後方の開口部を
覆う大きさに形成されている。このシールド部材2の遮
蔽部2a中央には、内導体端子3の外径よりやや大きい
挿通孔2bが設けられ、その挿通孔2bの左右両側に
は、プリント基板10のグランドパターン10aと半田
接続される一対の接続端子2c,2cが打ち抜きされて
後方に折曲げられている。また遮蔽部2a左右の端部中
央から弾性接触片2d,2dが外側前方に向けて延設さ
れ、横方向に弾性を持つように屈曲形成されている。こ
の弾性接触片2d,2dは、取り付けの際に、外導体端
子5の左右外壁面の形成される開口部5g,5gに挿入
して係合片5c,5cに弾性的に接触して係止され、外
導体端子5と電気的に接続される。そして、遮蔽部2a
の上端中央からは、弾性接触片2eが前方に向かって延
設されており、この弾性接触片2eも同様に、取り付け
の際には、外導体端子5に取り付けられた誘電体4の上
面の溝部4fに挿入して、外導体端子5に設けられた誘
電体取付片5b後方よりの上面内壁に弾性的に接触する
ことで、外導体端子5と電気的に接続されるようになっ
ている。
【0019】尚、このような構成の基板用シールドコネ
クタ1は、プリント基板への接続部分の高さ方向に制約
がある場合に用いられるタイプのもので、高さ方向に制
約がない場合には、図3に示すようなシールド部材1
2、内導体端子13、コネクタハウジング16が用いら
れる。内導体端子13は接続部13cが下方にL字状に
折曲げ形成されており、シールド部材12は前述のシー
ルド部材2とはプリント基板のグランドパターンと半田
接続される接続端子の部分が異なった形状をしており、
遮蔽部12aの下端の左右から延設されて、後方に向か
って折曲形成された接続端子12c,12cを有してい
る。コネクタハウジング16は下部が開口されたコ字状
に形成されており、プリント基板上の所定の位置に配置
される。
【0020】このようなシールド部材,内導体端子,誘
電体,外導体端子、コネクタハウジングを一体に組付け
ることにより、基板用シールドコネクタは構成されてお
り、このような構造を有する基板用シールドコネクタに
よる遮蔽構造のものは、プリント基板の回路パターンと
接続される基板用シールドコネクタの後面側の内導体端
子と外導体端子の隙間から高周波信号によるノイズの侵
入や流出が、シールド部材の遮蔽部によって阻止される
ので、高周波帯域におけるシールド性能が向上する。ま
た、シールド部材は、このように簡易な形状を有してい
るので、外導体端子の製造コストよりも安価に製作でき
る。つまり、このようにシールド部材がプリント基板の
グランドパターンと半田接続される接続端子を有して、
外導体端子とは別体的に設けることにより、各種プリン
ト基板の種々のグランドパターンの接続ピッチ間に対し
ては、このシールド部材の接続端子のピッチ間隔を変更
したものを製作することで対応できるので、外導体端子
を変更して新規に制作する必要がなく、また、外導体端
子の部品共通化が図られることにもなり汎用性が向上
し、低コストである。
【0021】また、このような構造の基板シールドコネ
クタ1および11の組付けに際しては、先にシールド部
材、内導体端子、誘電体、外導体端子を一体に組付けた
後、それをコネクタハウジングに組付けても良く、また
先に内導体端子,誘電体,外導体端子,コネクタハウジ
ングを組付けた後、それにシールド部材を組付けても良
いので組付け易い。
【0022】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。これは、前述の第1の実施形態で示した各部材
の組付け固定方法が異なるものである。図4は基板用シ
ールドコネクタ21の分解斜視図を示したものであり、
図5は基板用コネクタ21の横断面図を示したものであ
る。前述と同様に基板用シールドコネクタ21は、シー
ルド部材22と、内導耐端子3と、誘電体24と、外導
体端子25と、コネクタハウジング26とで構成され
る。
【0023】誘電体24の中央には、前後に貫通する挿
通孔24aが設けられ、上面および左右両側面には、外
導体端子25の誘電体組付片25b,25c,25cと
係合する係合突部24b,24c,24cが設けられて
いる。そして、誘電体24前面には良好な成形を行うた
めの肉抜き溝24d,24dが挿通孔24aの左右に形
成されている。
【0024】外導体端子25は、図1の外導体端子5と
ほぼ同形状を有しており、後端上部の左右から上方に向
かって延設されたガイド片25e,25eが設けられて
いる。これは後述するコネクタハウジング26の収容部
26cの上部に設けられた所定の深さのガイド溝26
a,26aに挿通させるためのもので、この場合、ガイ
ド片25a,25aをガイド溝26a,26aに圧入で
きるほどの大きさに形成しても良い。
【0025】コネクタハウジング26の収容部26cの
内壁の上部左右には所定深さのガイド溝26a,26a
が形成されている。また、収容部26cの左右の内壁に
は、シールド部材22に設けられた弾性接触片22d,
22dを係止する係止部26b,26bが形成されてい
る。
【0026】シールド部材22は、図1のシールド部材
2と同形状を有しているが、図1のものとは違って、こ
の弾性接触片22d,22dが外導体端子25の側壁の
外側から接触させるように、遮蔽部22aの幅方向に長
くなっている。
【0027】また、このような構成の基板用シールドコ
ネクタ21は、プリント基板への接続部分の高さ方向に
制約がある場合に用いられるタイプのもので、高さ方向
に制約がない場合には、同様に図6に示すようなシール
ド部材32、内導体端子13、コネクタハウジング36
が用いられる。
【0028】このような構造の基板シールドコネクタ2
1および31の組付けに際しては、先に内導体端子,誘
電体,外導体端子,コネクタハウジングを組付けた後、
それにシールド部材を組付けて行う。
【0029】また、本発明の第1及び第2の実施形態の
基板用シールドコネクタに適用されるシールド部材の他
の実施形態として、図7及び図8を参照して説明する。
図示されるように、シールド部材42の接続端子42
c,42cは一旦遮蔽部42aの前方側に折曲させて弾
性を持たせた折曲部42f,42fを形成して、折り返
して後方側に平行に突出させた形状を有しており、この
接続端子42c,42cの折曲部42f,42fは、シ
ールド部材42を組付けた際には、誘電体に設けられた
肉抜き部に干渉しないように臨ませられる。このように
形成された接続端子42c,42cをプリント基板10
に半田接続した場合には、図8に示すように、仮にプリ
ント基板10の熱膨張等による外力が半田付け部に加わ
っても、この折曲部42fが弾性変形してその応力を吸
収するので、耐半田クラックに良好な接続が可能にな
る。
【0030】以上本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
なる態様で実施できることは勿論である。例えば、図9
に示すシールド部材52の接続端子52c,52cのよ
うに形成しても実施可能であるように、種々なるシール
ド部材及びその接続端子の形状が考えられる。要する
に、外導体端子と電気的に接触して、外導体端子後方の
開口部を覆うように外導体端子とは別体に、シールド部
材が設けられ、そのシールド部材にはプリント基板と半
田接続される接続端子が一体に形成されておればよい。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る基板用シールドコネクタの
接続構造によれば、外導体端子後方の開口の誘電体表面
を外導体端子と電気的に接触するシールド部材で覆っ
て、ノイズの入流出を阻止することで、高周波帯域にお
けるシールド性能の悪化を防止することができる。ま
た、このシールド部材は外導体端子とは別体に設けら
れ、さらに、プリント基板のグランドパターンと半田接
続される接続端子を一体に有しているので、このシール
ド部材を変更するだけで、種々のグランドパターンのピ
ッチ間にも対応することができることにより、外導体端
子等の部品共通化が図られ、汎用性を持たせることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る基板用シールド
コネクタの分解斜視図を示した図である。
【図2】図1に示した基板用シールドコネクタの横断面
図と縦断面図を示した図である。
【図3】図1に示した基板用シールドコネクタの高さに
制限がない場合に適用した分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る基板用シールド
コネクタの分解斜視図を示した図である。
【図5】図4に示した基板用シールドコネクタの横断面
図を示した図である。
【図6】図4に示した基板用シールドコネクタの高さに
制限がない場合に適用した図である。
【図7】本発明の第1、2の実施形態に適用される弾性
形状の接続端子を有するシールド部材を示した図であ
る。
【図8】図7のシールド部材を用いたプリント基板への
接続構造を示した図である。
【図9】本発明の第1、2の実施形態に係る基板用シー
ルドコネクタに適用されるシールド部材の他の実施形態
を示した図である。
【図10】従来一般に知られるメス型内導体端子を有す
るシールドコネクタの部分断面図を示した図である。
【図11】従来一般に知られる基板用シールドコネクタ
の接続構造を示した外観斜視図である。
【図12】図11に示した基板用シールドコネクタの高
さに制限がある場合に適用した図である。
【図13】従来一般に知られる基板用シールドコネクタ
の接続構造を示した断面図である。
【符号の説明】
1 基板用シールドコネクタ 2 シールド部材 2a 遮蔽部 2c 接続端子 3 内導体端子 4 誘電体 5 外導体端子 6 コネクタハウジング 10 プリント基板 10a 信号パターン 10b グランドパターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 17/04 501A 501J (72)発明者 小島 伸昭 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA09 FA16 FB01 FB20 FC19 FC40 LA10 LA15 5E077 BB11 BB22 BB31 DD01 GG12 JJ30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を伝送するシールドケーブル
    の信号線と接続され、プリント基板上の信号パターンと
    半田接続される内導体端子と、該シールドケーブルのシ
    ールド線と接続され、少なくともプリント基板との接続
    側の後面が開口した外導体端子と、これらの間に介在さ
    れる絶縁材よりなる誘電体とによって一体化されたコネ
    クタ端子を、樹脂製のハウジングに設けられた収容部へ
    組み込み、前記外導体端子後面の開口部分の前記誘電体
    表面を覆って該外導体端子と電気的に接触して、ノイズ
    を遮蔽するシールド部材を抜脱不能に係合させ、該シー
    ルド部材には前記プリント基板上のグランドパターンと
    半田接続される接続端子が形成されていることを特徴と
    する基板用シールドコネクタの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記シールド部材が前記外導体端子に抜
    脱不能に係合されていることを特徴とする請求項1に記
    載の基板用シールドコネクタの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記シールド部材が前記コネクタハウジ
    ングに抜脱不能に係合されていることを特徴とする請求
    項1に記載の基板用シールドコネクタの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記シールド部材に形成された前記接続
    端子が前記プリント基板のグランドパターンに接続され
    た際に、外部からの応力を吸収するような弾性的形状に
    形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に
    記載の基板用シールドコネクタの接続構造。
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