JP3815045B2 - アルキレングリコール類の製造方法 - Google Patents
アルキレングリコール類の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3815045B2 JP3815045B2 JP11179198A JP11179198A JP3815045B2 JP 3815045 B2 JP3815045 B2 JP 3815045B2 JP 11179198 A JP11179198 A JP 11179198A JP 11179198 A JP11179198 A JP 11179198A JP 3815045 B2 JP3815045 B2 JP 3815045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- group
- alkylene
- catalyst
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアルキレンオキシド類からアルキレングリコール類を製造する方法に関する。アルキレングリコール類、なかでもエチレングリコールは樹脂原料、不凍液などに用いられ、工業的に重要な化合物である。
【0002】
【従来の技術】
アルキレンオキサイドを水和してアルキレングリコールを製造する技術は知られている。なかでもエチレンオキサイドの水和によるエチレングリコールの製造は大規模に行われている。しかしながら従来の技術では、アルキレングリコール以外にジアルキレングリコール、トリアルキレングリコール等の好ましくない副生物が生成する。これらの副生を抑えてアルキレングリコールの選択性を高めるには、アルキレンオキサイドに対し10〜20倍の水を用いる必要があり、精製工程での水の除去を考えると好ましくない。この問題を解決する手段として各種触媒の使用による選択性の向上が検討され、多数報告されている。
【0003】
触媒として酸又は塩基を単独で用いることは公知であるが、選択性の改善に関しては不十分である。
特開昭51−127010号には、触媒として有機塩基と炭酸ガスを用いることが開示されている。有機塩基としては3級アミン類が用いられている。
特公昭49−24448号には、触媒としてアルカリハライド又はアンモニウムハライドと、炭酸ガスを用いることが開示されている。
特公昭60−45610号には、触媒としてモリブデン酸塩を用いることが開示されている。
特公昭60−45611号には、触媒としてタングステン酸塩を用いることが開示されている。
【0004】
しかしながら、これらの触媒は、反応液に溶解するため、反応液からの回収が困難である。そのため、これらの触媒の活性成分を固定化する手段がいくつか報告されている。
特公昭60−56141号には、触媒としてハロゲンアニオンで交換された陰イオン交換樹脂と炭酸ガスを用いることが開示されている。
特公平5−47528号には、触媒としてモリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、バナジン酸イオンなどの金属酸化物アニオンで交換された陰イオン交換能をもつ固体支持体を用いることが開示されている。固体支持体としては陰イオン交換樹脂が用いられている。
EP741683号には、触媒として炭酸水素イオン、亜硫酸水素イオン、カルボン酸イオンなどで交換された陰イオン交換能を持つ固体を用いることが開示されている。固体としては陰イオン交換樹脂が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に陰イオン交換樹脂は耐熱温度が低く、これらの触媒も触媒寿命の点で必ずしも十分なものではない。従って本発明は触媒寿命が長く、かつ高選択率でアルキレングリコールを与える触媒を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、触媒の存在下にアルキレンオキシドと水とを反応させてアルキレングリコール類を製造するにあたり、触媒としてビニル芳香族化合物の重合体を基体とし、その芳香族基に鎖長が3原子以上の連結基を介して第4級アンモニウム基が結合した構造を有する陰イオン交換樹脂を使用することにより、長期間にわたり高選択率でアルキレングリコール類を製造することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明においては、触媒として、ビニル芳香族化合物の重合体を基体とし、その芳香族基に鎖長が3原子以上の連結基を介して第4級アンモニウム基が結合した構造を有する陰イオン交換樹脂を使用する。
基体は基本的には、スチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ビニルナフタレン等のモノビニル芳香族化合物の重合体の構造を有している。これらのモノビニル化合物と架橋剤として使用する少量のポリビニル化合物、例えばジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルナフタレン、エチレングリコールジメタクリレート等との架橋共重合体、特にスチレンと少量のジビニルベンゼンとの架橋共重合体の構造を有している基体が好ましい。
基体と第4級アンモニウム基とを結合する連結基は、鎖長が3原子以上であることが必要である。連結基の骨格は、通常は炭素原子又は炭素原子を酸素原子から成っている。
【0008】
このような陰イオン交換樹脂は、下記の一般式(III)で表される上述のモノビニル芳香族化合物に、末端に塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子又はトシル基などのような置換活性部位を有する置換基が結合しているモノビニル芳香族化合物と、上述のポリビニル化合物とを共重合させ、次いでこれに3級アミンを反応させることにより製造することができる。
【0009】
【化3】
【0010】
(式中、Yは3原子以上の鎖長を有する2価の基であり、Pはその先端の置換活性部位を示す。ベンゼン環には更に置換基が結合していてもよく、また縮合芳香環を形成していてもよい。)
本発明で使用するのに好適な陰イオン交換樹脂の1例は、下記一般式(I)で表される構造単位を有するものである。
【0011】
【化4】
【0012】
(式中、Rは炭素数3〜10、好ましくは3〜6のアルキレン基を表す。なお、アルキレン基は中に環状炭化水素基を介在させていてもよく、また置換基としてアルキル基が結合していてもよい。R1 〜R3 は、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基又はアルカノール基を表し、X- はアニオンを表す。ベンゼン環はアルキル基、例えば炭素数1〜4のアルキル基やハロゲン原子で置換されていてもよく、またナフタレン環、アントラセン環などの縮合芳香環を形成していてもよい。)
【0013】
Rで表されるアルキレン基の代表的なものを例示すると、n−プロピレン基、1−アルキル−n−プロピレン基、2−アルキル−n−プロピレン基、3−アルキル−n−プロピレン基、n−ブチレン基、1−アルキル−n−ブチレン基、2−アルキル−n−ブチレン基、3−アルキル−n−ブチレン基、4−アルキル−n−ブチレン基、n−ペンチレン基、1−アルキル−n−ペンチレン基、2−アルキル−n−ペンチレン基、3−アルキル−n−ペンチレン基、4−アルキル−n−ペンチレン基、5−アルキル−n−ペンチレン基、n−ヘキシレン基、1−アルキル−n−ヘキシレン基、2−アルキル−n−ヘキシレン基、3−アルキル−n−ヘキシレン基、4−アルキル−n−ヘキシレン基、5−アルキル−n−ヘキシレン基、6−アルキル−n−ヘキシレン基、2,4−ジアルキル−n−ペンチレン基、2,4−ジアルキル−n−ヘキシレン基、2,5−ジアルキル−n−ヘキシレン基、3,5−ジアルキル−n−ヘキシレン基などが挙げられる。なお、上記において「n−アルキレン」とは両鎖端に遊離原子価を有する直鎖を意味し、「アルキル」はメチル基又はエチル基を意味する。
【0014】
R1 〜R3 で表されるアルキル基又はアルカノール基の代表的なものを例示すると、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、i−ブチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基などが挙げられる。
【0015】
X- で表されるアニオンとしては、ヒドロキシルイオン、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、メタバナジン酸イオン、ピロバナジン酸イオン、水素ピロバナジン酸イオン、硫酸水素イオン、カルボン酸イオン、炭酸水素イオンなどが挙げられる。これらの中でも、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、メタバナジン酸イオン、ピロバナジン酸イオン、水素ピロバナジン酸イオン、カルボン酸イオンおよび炭酸水素イオンが好ましい。アニオンは複数種存在していてもよい。アニオンは一般的なイオン交換手法により容易に交換可能である。また、反応に用いる水に所望のアニオンを存在させておくことにより、反応中にアニオン交換を行うことも可能である。(I)式の構造単位を有する陰イオン交換樹脂は、例えば特開平4−349941号公報の記載に従って製造することができる。
本発明で使用するのに好適な陰イオン交換樹脂の他の1例は、下記一般式(II)で表される構造単位を有するものである。
【0016】
【化5】
【0017】
(式中、Aは炭素数1〜4のアルキレン基を、Bは炭素数1〜8、好ましくは4〜8のアルキレン基をそれぞれ表す。これらのアルキレン基には置換基としてアルキル基が結合していてもよい。R1 〜R3 及びX- は一般式(I)におけると同義である。ベンゼン環はアルキル基、例えば炭素数1〜4のアルキル基やハロゲン原子で置換されていてもよく、またナフタレン環、アントラセン環などの縮合芳香環を形成していてもよい。)
【0018】
上記の一般式(II)においてA及びBで表されるアルキレン基としては、メチレン基及びエチレン基のほか、一般式(I)のRが表すアルキレン基として例示したものと同様のものが挙げられる。(II)式の構造単位を有する陰イオン交換樹脂は、例えば特開平7−289921号公報の記載に従って製造することができる。
【0019】
本発明では、上記のビニル芳香族化合物の重合体を基体とし、これに鎖長が3原子以上の連結基を介して第4級アンモニウム基が結合している陰イオン交換樹脂の存在下に、アルキレンオキシドと水とを反応させてアルキレングリコール類を生成させる。
アルキレンオキシドとしては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどの脂肪族アルキレンオキシド、スチレンオキシドなどの芳香族アルキレンオキシドなどを用いることができるが、特にエチレンオキシド、プロピレンオキシドが好適である。
【0020】
反応は炭酸ガス又は不活性ガスの共存下に行うこともできる。炭酸ガスの存在は、特にアニオンがヒドロキシイオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンである場合に好ましい。なお、ヒドロキシルイオンの場合は、実質的に炭酸水素イオン型の陰イオン交換樹脂を用いるのに等しいと考えられる。不活性ガスとしては窒素、アルゴン、ヘリウムなどを用いることができる。
【0021】
反応方法は、バッチ式、セミバッチ式、連続式のいずれでもよい。
原料の水とアルキレンオキシドとのモル比は、通常、1/1〜10/1、好ましくは1.2/1〜6/1の範囲である。水の割合がこの範囲未満ではジアルキレングリコール、トリアルキレングリコール等の副生物の生成量が増加し、アルキレングリコールの選択性が悪化する。逆に水の割合がこの範囲より過大になると、反応器もより大きなものが必要となり、また精製系で水を生成物から分離する際に多大なエネルギーを必要とすることになる。
反応温度は、通常、50〜200℃、好ましくは60〜160℃である。
反応圧力は、通常、0.1〜5MPa、好ましくは0.2〜2MPaの範囲である。
【0022】
【実施例】
以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
なお実施例中の転化率、選択率は次式によって算出した。
プロピレンオキシド転化率={(プロピレンオキシドの消費モル数)/(仕込みのプロピレンオキシドのモル数)}×100(%)
プロピレングリコール選択率={(プロピレングリコールの生成モル数)/(プロピレンオキシドの消費モル数)}×100(%)
ジプロピレングリコール選択率={(ジプロピレングリコールの生成モル数)/(プロピレンオキシドの消費モル数)}×200(%)
トリプロピレングリコール選択率={(トリプロピレングリコールの生成モル数)/(プロピレンオキシドの消費モル数)}×300(%)。
エチレンオキシド転化率={(エチレンオキシドの消費モル数)/(仕込みのエチレンオキシドのモル数)}×100(%)
エチレングリコール選択率={(エチレングリコールの生成モル数)/(エチレンオキシドの消費モル数)}×100(%)
ジエチレングリコール選択率={(ジエチレングリコールの生成モル数)/(エチレンオキシドの消費モル数)}×200(%)
トリエチレングリコール選択率={(トリエチレングリコールの生成モル数)/(エチレンオキシドの消費モル数)}×300(%)。
また、触媒の陰イオン交換樹脂としては下記のものを用いた。
【0023】
触媒A;4−ブロモブチル基を有するスチレンとジビニルベンゼンとを水性媒体中で懸濁重合させて架橋共重合体とし、これにトリメチルアミンを反応させて4級アンモニウム型の陰イオン交換樹脂とし、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液で炭酸水素塩に転換することにより調製した下記式(IV)で表される構造単位を有する陰イオン交換樹脂(Cl型での交換容量1.27meq/ml、水分含有量45.7%)
【0024】
【化6】
【0025】
触媒B;3−ブロモプロピル基を有するスチレンとジビニルベンゼンとを水性媒体中で懸濁重合させて得た架橋共重合体に、触媒Aと同様の処理を施して調製した下記式(V)で表される構造単位を有する陰イオン交換樹脂(Cl型での交換容量1.10meq/ml、水分含有量52.7%)
【0026】
【化7】
【0027】
触媒C;4−ブロモブトキシメチル基を有するスチレンとジビニルベンゼンとを水性媒体中で懸濁重合させて得た架橋共重合体に、触媒Aと同様の処理を施して調製した下記式(VI)で表される構造単位を有する陰イオン交換樹脂(Cl型での交換容量1.21meq/ml、水分含有量46.6%)
【0028】
【化8】
【0029】
触媒D;ダイアイオンSA10Aを炭酸水素ナトリウム水溶液でイオン交換して調製(ダイアイオンは三菱化学社の製品で、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体骨格に、トリメチルアミノメチル基が結合した構造を有している。Cl型での交換容量1.26meq/ml、水分含有量45%。ダイアイオンは三菱化学社の登録商標)
【0030】
触媒E;LEWATIT M511WS(バイエル社製商品名:交換容量1.4eq/l、水分含有量43〜49%)を、炭酸水素ナトリウム水溶液でイオン交換して調整したもの
触媒F;触媒Aの調製過程で得られた陰イオン交換樹脂を、モリブデン酸ナトリウム水溶液でイオン交換することにより調製した下記式(VII)で表される構造単位を有する陰イオン交換樹脂
【0031】
【化9】
【0032】
触媒G;触媒Bの調製過程で得られた陰イオン交換樹脂を、モリブデン酸ナトリウム水溶液でイオン交換することにより調製した下記(VIII)式で表される構造単位を有する陰イオン交換樹脂
【0033】
【化10】
【0034】
触媒H;触媒Cの調製過程で得られた陰イオン交換樹脂をモリブデン酸ナトリウム水溶液でイオン交換することにより調製した下記式(IX)で表される構造単位を有する陰イオン交換樹脂
【0035】
【化11】
【0036】
触媒I;ダイアイオンSA10Aをモリブデン酸ナトリウム水溶液でイオン交換して調製
触媒J;DOWEX MSA−1(ダウケミカル社製商品名:交換容量1.2eq/l、水分含有量57〜63%)を、モリブデン酸ナトリウム水溶液でイオン交換して調整したもの
実施例1
SUS製の内容積30mlのオートクレーブに、湿潤状態の触媒2g、水5.4g及びプロピレンオキシド8.7gを装入した。オートクレーブを150℃の油浴に浸漬し、撹拌しながら1.5時間反応させた。反応温度は140℃であった。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
実施例2
実施例1で用いた触媒を水洗し、これを用いて実施例1と同じ条件で反応を行うことを3回反復した(触媒は毎回水洗して用いた)。3回目の反応結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
実施例3
SUS製の内容積30mlのオートクレーブに、湿潤状態の触媒2g、水5.4g及びプロピレンオキシド8.7gを装入した。オートクレーブを150℃の油浴に浸漬し撹拌しながら1.5時間反応させたのち、オートクレーブを150℃の油浴に浸漬したまま48時間保持した。
反応液から触媒を分離して水洗したのち、これを用いて実施例1と同じ条件で反応を行った。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
実施例4
SUS製の内容積1500mlのオートクレーブに、湿潤状態の触媒40ml、水270g及びエチレンオキシド132gを装入した。触媒としてAおよびDを用い、オートクレーブを反応温度が120に維持されるよう加熱し、攪拌しながら2時間反応させた。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を下記表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】
これらの結果から明らかなように、本発明で用いる基体と第4級アンモニウム基とが鎖長が3原子以上の連結基を介して結合している陰イオン交換樹脂は、高温に長時間さらされても高い選択率でアルキレングリコールを与える。
Claims (10)
- 触媒の存在下にアルキレンオキシドと水とを反応させてアルキレングリコール類を製造するにあたり、触媒としてビニル芳香族化合物の重合体を基体とし、その芳香族基に鎖長が3原子以上の連結基を介して第4級アンモニウム基が結合した構造を有する陰イオン交換樹脂を使用することを特徴とするアルキレングリコール類の製造方法。
- 触媒がビニル芳香族化合物の架橋共重合体を基体とする陰イオン交換樹脂であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアルキレングリコール類の製造方法。
- 架橋共重合体がスチレンとジビニルベンゼンとの共重合体であることを特徴とする請求項4に記載のアルキレングリコール類の製造方法。
- アルキレンオキシドが、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のアルキレングリコール類の製造方法。
- アニオンが、ヒドロキシルイオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、メタバナジン酸イオン、ピロバナジン酸イオン、水素ピロバナジン酸イオン、亜硫酸水素イオン、カルボン酸イオン、又は炭酸水素イオンであることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のアルキレングリコール類の製造方法。
- アニオンが、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、メタバナジン酸イオン、ピロバナジン酸イオン、水素ピロバナジン酸イオン、カルボン酸イオン、又は炭酸水素イオンであることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のアルキレングリコール類の製造方法。
- 反応温度が50〜200℃であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のアルキレングリコール類の製造方法。
- 反応圧力が0.1〜5MPaであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のアルキレングリコール類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11179198A JP3815045B2 (ja) | 1997-04-30 | 1998-04-22 | アルキレングリコール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11209897 | 1997-04-30 | ||
JP9-112098 | 1997-04-30 | ||
JP11179198A JP3815045B2 (ja) | 1997-04-30 | 1998-04-22 | アルキレングリコール類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112206A JPH1112206A (ja) | 1999-01-19 |
JP3815045B2 true JP3815045B2 (ja) | 2006-08-30 |
Family
ID=26451103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11179198A Expired - Fee Related JP3815045B2 (ja) | 1997-04-30 | 1998-04-22 | アルキレングリコール類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3815045B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100558119B1 (ko) | 2000-06-16 | 2006-03-10 | 가부시키가이샤 닛폰 쇼쿠바이 | 가교 중합체, 그것의 제조 방법 및 용도 |
JP2002292285A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | アルキレンオキシドの付加反応用樹脂触媒の保存方法とその利用 |
US8053609B2 (en) * | 2007-10-15 | 2011-11-08 | Sd Lizenzverwertungsgesellschaft Mbh & Co. Kg | Solid catalyst useful for converting an alkylene oxide to an alkylene glycol |
TW201336812A (zh) * | 2011-12-13 | 2013-09-16 | Sumitomo Chemical Co | 由環氧乙烷化合物製造二醇類之方法 |
JP2013159715A (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Panasonic Corp | 不飽和ポリエステル樹脂材料、及び不飽和ポリエステル樹脂材料を成形して成る繊維強化プラスチック成形材料 |
CN112239393B (zh) * | 2019-07-17 | 2023-06-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 纳米复合离子交换树脂催化剂及其应用 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6056141B2 (ja) * | 1981-02-24 | 1985-12-09 | 株式会社日本触媒 | アルキレングリコールの製造方法 |
CA1314566C (en) * | 1984-03-28 | 1993-03-16 | John Howard Robson | Process for the production of alkylene glycols with metalate-containing solid |
US4560813A (en) * | 1984-03-28 | 1985-12-24 | Union Carbide Corporation | Processes for the production of alkylene glycol in the presence of organometalate |
JP3147389B2 (ja) * | 1990-02-28 | 2001-03-19 | 三菱化学株式会社 | アニオン交換体 |
JPH07289912A (ja) * | 1994-03-01 | 1995-11-07 | Mitsubishi Chem Corp | 固体塩基性触媒 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11179198A patent/JP3815045B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1112206A (ja) | 1999-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6147265A (en) | Process for producing alkylene glycol | |
US7501531B2 (en) | Process for the preparation of alkylene carbonate | |
JP3815045B2 (ja) | アルキレングリコール類の製造方法 | |
KR100447357B1 (ko) | 알킬렌글리콜의제조방법 | |
JPS6056141B2 (ja) | アルキレングリコールの製造方法 | |
JPH0547528B2 (ja) | ||
JP4323099B2 (ja) | アルキレンオキシドの触媒加水分解における第四級ホスホニウム塩触媒 | |
AU731025B2 (en) | Catalytic hydrolysis of alkylene oxides | |
KR20200023037A (ko) | 폴리스티렌에 담지된 금속을 함유한 이온성 액체 촉매, 이의 제조방법 및 용도 | |
CN112939924B (zh) | 环状碳酸酯的制备方法 | |
US8569548B2 (en) | Process for the preparation of alkylene glycols | |
KR100321116B1 (ko) | 납할로겐 및/또는 인듐할로겐을 촉매로 사용한 알킬렌카보네이트 제조방법 | |
US4450287A (en) | Butenyl acetate production | |
JP3870635B2 (ja) | アルキレングリコール類の製造方法 | |
JPH111553A (ja) | ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 | |
JP2002532448A (ja) | アルキレンオキシドの触媒的加水分解におけるカルボン酸塩 | |
US4450289A (en) | Butenyl acetate production | |
US4684667A (en) | Tertiary amine resins and use thereof | |
JPH0245439A (ja) | ビスフエノールの製造方法 | |
JPH07112134A (ja) | ジアルキルカーボネートとグリコールの同時製造方法 | |
MXPA01006058A (es) | Aditivo para la estabilizacion de catalizador en la hidrolisis de oxidos de alquileno | |
JPH04187653A (ja) | グリセリンモノアリルエーテルの製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060529 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |