JP3813541B2 - 遊技機、コンピュータプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定契機により図柄表示内容を可変表示する図柄表示装置を備えるパチンコ機、スロットル機等の遊技機、その遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体に関するものである。
【従来の技術】
第1種、第3種遊技機においては、遊技球が始動口へ入賞すると図柄表示装置の3つの表示領域の図柄を変動させた後、停止し、3つの表示領域の停止図柄が同一になると大当たりを発生させ、遊技者に特別の利益を与えている。ここで、図柄表示装置の第1に停止させる表示領域の図柄と第2に停止させる表示領域の図柄とが同一図柄になると、最終(第3)に停止させる表示領域で、極低速で図柄変動を行った後に図柄変動を停止させるリーチ変動を行うことで遊技の興趣を高めている。
【0002】
図柄表示装置の図柄変動中に更に遊技球が始動口へ入賞すると、始動記憶として保持され、変動中の図柄が停止すると、保持された始動記憶に基づき図柄変動が開始される。ここで、始動記憶は4球までで、上限の4球を越える入賞又は通過があっても、これらは保持されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように始動記憶は4球までで、上限の4球を越える入賞があっても保持されない。このため、遊技者は、始動記憶が4球に達すると、遊技球の発射を一時中断し、始動記憶が3以下になると再び発射を再開する等により対応しているので、スピーディーな遊技の進行が阻まれ、興趣を低下せしめる原因となっていた。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、始動記憶が上限に達しても遊技球の発射を継続させ得る遊技機、コンピュータプログラム及び記憶媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、遊技盤13に設けられた始動口41への遊技球の入賞に対して第1の数の賞球を払い出すと共に、遊技球の始動口への入賞に基づき特別図柄表示装置34特別図柄変動を開始し、特別図柄の変動中に新たに始動口へ入賞した場合には特別図柄表示装置の作動を保留可能とし、当該特別図柄表示装置での停止図柄が所定の当たり図柄となることにより、前記第1の数よりも多い第2の数の賞球を払い出す大入賞口51を開放して遊技球の入賞を容易にする大当たり遊技を提供する遊技機において、
前記始動口41への入賞により前記特別図柄表示装置の作動を保留した始動記憶を上限の所定数まで記憶ると共に、前記大入賞口の開放を含む遊技全般を制御する主制御基板100と、
前記主制御基板に接続され、前記特別図柄表示装置34を制御する特別図柄制御基板120と、
前記主制御基板に接続され、賞球の払い出しを制御する払出制御基板190と、
遊技盤裏面に入賞球を集合させるため取り付けられたセーフ球集合板70と、を設け、
該セーフ球集合板内に、前記始動口への入賞球を検出するための第1検出器52aと、前記始動口への入賞球を仕切板72を介して当該第1検出器52aへ送る流路と、前記大入賞口51への入賞球を検出するための第2検出器51aと、前記大入賞口への入賞球を当該第2検出器へ送る流路と、前記仕切板の開口に臨んで設けられた流路変更部材84と、該流路変更部材を引き込んで前記仕切板の開口を開放する切換ソレノイド82と、
前記第1検出器の上流で前記始動口の下流に設けられた始動記憶のためのスイッチ41bと、を備え、
前記主制御基板は、
大当たりが発生していない時であって、前記始動記憶が上限の所定数に達した場合、前記切換ソレノイドを動作させて前記仕切板の開口を開放し、前記始動口への入賞球の流路を、前記第1検出器へ送る流路から前記仕切板の開口を通過させて前記大入賞口から前記第2検出器へ送る流路へ変更し、該始動口への入賞球を第2検出器で検出させ、
前記払出制御基板に大入賞口への入賞に対する前記第2の数の賞球を払い出させることを技術的特徴とする。
【0008】
請求項の遊技機では、始動口入賞を上限所定数まで記憶すると共に、当該始動口への入賞球を検出するための第1検出器にて検出して、第1の数の賞球を払い出す。一方、始動口入賞記憶が上限所定数に達した場合、始動口入賞に対して、入賞口への入賞球を検出するための第2検出器にて検出し、第1の数よりも多い第2の数の賞球を払い出す。このため、始動記憶が上限に達しても、遊技者に遊技球の発射を継続させることができる。また、第1の数よりも多い賞球を払い出す際に、入賞口への入賞検出用の検出器を用いれるため容易に実現できる。
【0009】
請求項では、始動口への所定数までの第1検出器による入賞検出と、所定数を越える始動口への第2検出器による入賞検出とを、入賞球の流下通路を変えることにより切り替える。このため、第1の数よりも多い第2の数の賞球払い出しを容易に実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。
<第1実施形態>
なお、以下の第1実施形態では、本発明のパチンコ機として、CR第1種のパチンコ機を代表に説明する。まず、第1実施形態のパチンコ機の主要構成について、本実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図である図1を参照して説明する。
【0016】
パチンコ機10には、内枠11が開閉可能に備えられており、その内枠11には、金枠12が開閉可能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠26が開閉可能に取付けられている。ガラス枠26の裏面側には、遊技盤13が配置されている。内枠11の右側には、ガラス枠26開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り16が設けられている。
【0017】
ガラス枠26の下には、前面板18が設けられており、この前面板18の左側上部には、賞球が導出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された賞球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の前面には、遊技球を貸し出すための貸球ボタン92と、プリペイドカードを返却するための返却ボタン94とが設けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口21が形成されており、この下皿賞球排出口21の排出側には、その下皿賞球排出口21から排出された賞球を溜めておくための下皿22が設けられている。
【0018】
下皿22の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ(図示せず)を操作するための発射ハンドル23が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル23には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン24が設けられている。また、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿22へ抜くための上皿球抜きレバー25がスライド可能に取付けられている。さらに、パチンコ機の左側には、プリペイドカードを挿入するスリット27aを有するプリペイドカードユニット27が設けられている。
【0019】
次に、遊技盤13の構成について図2を参照して説明する。
遊技盤13の略中央にはセンターケース30が配置されている。センターケース30には、3個のLEDからなる普通図柄表示装置32と、普通図柄表示装置32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶LED33と、液晶表示で特別図柄を表示する特別図柄表示装置34と、特別図柄表示装置34の始動記憶を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶LED35とが備えられている。センターケース30の左側には天入賞口31が設けられている。
【0020】
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置34を作動させるための第1種始動口41が設けられており、この第1種始動口41の下部には普通電動役物42が設けられている。開放された普通電動役物42は、第1種始動口41と同様に、特別図柄表示装置34を作動開始させる機能を備えている。
【0021】
第1種始動口41の下方には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口51が開閉可能に取り付けられており、大入賞口51の内部には、特定領域(図示せず)が形成されている。この大入賞口51の両側には、普通袖入賞口52,52がそれぞれ設けられ、普通袖入賞口52,52の右上、左上には、普通入賞口53,53がそれぞれ設けられている。ここで、普通袖入賞口52,52、普通入賞口53,53、天入賞口31への入賞に対しては5球の賞球が払い出され、大入賞口51への入賞に対しては15球の賞球が払い出される。
【0022】
センターケース30の左下、右下には、普通図柄表示装置32を作動させるための普通図柄作動ゲート40,40が設けられている。普通電動役物42は、普通図柄表示装置32の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に開放されるよう構成されている。遊技盤13の下方には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口65が設けられている。
【0023】
また、普通図柄表示装置32、または、普通電動役物42の作動中に遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、普通図柄記憶LED33の点灯数でもって記憶数が表示され、普通図柄が変動可能となると、その始動記憶に基づいて変動が開始される。
【0024】
図3に示すように、液晶表示装置(LCD)からなる特別図柄表示装置34は、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した際に、0〜9の10種類の図柄を左表示領域34a、中表示領域34b、右表示領域34cの3箇所の図柄表示領域に変動表示する。
【0025】
そして、変動開始後、所定の変動固定時間が経過すると、左表示領域34a、右表示領域34c、中表示領域34bの順に変動を停止し、図柄が一致、例えば、1,1,1で揃うことにより大当たりとなって大入賞口51が開放される。
【0026】
特別図柄表示装置34が作動中、または、大当たり状態の時に、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した場合には、最初の4個までが始動記憶となり、特別図柄記憶LED35によって記憶数が表示される。そして、特別図柄が変動可能な状態になると、その始動記憶に基づいて変動が開始されるとともに、特別図柄記憶LED35が1つ消灯される。
【0027】
ここで、上記始動記憶がなされる4個までは、始動口41、普通電動役物42の入賞に対して5球の賞球がなされる。そして、始動記憶の上限の4を越える始動口41、普通電動役物42への入賞に対しては、15個の賞球の払い出しがなされる。なお、大当たり発生中は、図柄変動を開始することができないため、始動記憶の上限の4を越える始動口41、普通電動役物42に対しては、通常時と同じく5個の賞球の払い出しがなされる。
【0028】
即ち、第1実施形態では、始動口41、普通電動役物42の入賞を4個まで記憶すると共に、5個の賞球を払い出す。一方、始動口入賞を記憶しない4を越える始動口41、普通電動役物42への入賞に対しては、15個賞球を払い出す。このため、始動記憶が上限に達しても、遊技者に遊技球の発射を継続させることができる。
【0029】
遊技盤13の裏面に設けられた入賞検出スイッチについて、遊技板の裏面を示す図4を参照して説明する。
遊技盤13の裏面には、入賞球を集合させるためのセーフ球集合板70が取り付けられている。該セーフ球集合板70内には、賞球の払い出しのための検出スイッチとして、天入賞口31への入賞球を検出する天入賞口スイッチ31aと、普通入賞口53、53への入賞球を検出する入賞口スイッチ53a、53aと、普通袖入賞口52、52への入賞球を検出する袖入賞口スイッチ52a、52aと、大入賞口51への入賞球を検出する大入賞口スイッチ51aとが設けられている。そして、上述したように普通袖入賞口52,52、普通入賞口53,53、天入賞口31への入賞に対しては5球の賞球が払い出され、大入賞口51への入賞に対しては15球の賞球が払い出される。更に、始動口41、普通電動役物42への入賞を検出するための始動口スイッチ41bと、大入賞口内の特定領域の通過を検出するための特定領域スイッチ51bとが設けられている。この始動口スイッチ41bでの始動口41、普通電動役物42への入賞に対して、4球までの始動記憶がなされ、また、特定領域スイッチ51bでの遊技球の通過に対して大当たり時の次ラウンドへの移行がなされる。なお、セーフ球集合板70の上側には、普通図柄作動ゲート40の通過を検出するためのゲートスイッチ40bが設けられている。
【0030】
図4(A)は、始動口41、普通電動役物42への始動記憶が4未満で5個の賞球を払い出す場合を示しており、図4(B)は、始動記憶が上限の4個に達し15個賞球を払い出す場合を示している。図4(A)においては、始動口41、普通電動役物42への入賞球を、仕切板72を介して左側の普通袖入賞口52への入賞球を検出する袖入賞口スイッチ52a側へ送り、該袖入賞口スイッチ52aで検出することで、袖入賞口52と同様に5球の賞球を払い出す。即ち、仕切板72は、始動口41、普通電動役物42から袖入賞口スイッチ52aへの流路を構成する。
【0031】
一方、図4(B)は、始動記憶が上限の4個に達し15個賞球を払い出す場合を示している。図4(B)においては、切替ソレノイド82を動作させ流路変更部材84を引き入れることで、仕切板72の開口72aを開放し、始動口41、普通電動役物42への入賞球を、該開口72aを通過させ、大入賞口スイッチ51a側へ送り、該大入賞口スイッチ51aで検出することで、大入賞口51と同様に15球の賞球を払い出す。即ち、流路変更部材84は、仕切板72による始動口41、普通電動役物42から袖入賞口スイッチ52aへの流路を、大入賞口スイッチ51a側へと変更する。
【0032】
次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロック図で示す図5を参照して説明する。
パチンコ機10には、遊技全般を制御する主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、特別図柄表示装置34を制御する特別図柄制御装置120,パチンコ機に配設された各LEDランプを制御するランプ制御装置140、音声出力を制御する音声制御装置170、賞球の払い出しを制御する払出制御基板190が接続されている。
【0033】
主制御基板100には、特別図柄制御装置120などの制御を行うCPU102と、このCPU102が実行する制御プログラムが記憶されたROM104と、CPU102が制御プログラムを実行する際にROM104から読出された制御プログラムを一時的に記憶するRAM106とが搭載されている。
【0034】
同様に、サブ制御基板である特別図柄制御装置120、音声制御装置170、ランプ制御装置140及び払出制御基板190にも、CPU、ROM、RAMが搭載されており、主制御基板100とケーブルCを介して接続されている。
【0035】
主制御基板100には、更に、盤面中継基板210が接続されている。該盤面中継基板210には、普通電動役物42を開放する普通電動役物用ソレノイド212と、普通図柄表示装置32を制御する普通図柄表示基板214と、普通図柄作動用のゲートスイッチ40bと、入賞検出スイッチ52a、53a、31aと、大入賞口中継基板230と、が接続されている。当該大入賞口中継基板230には、特定領域ソレノイド232と、大入賞口51を開放する大入賞口用ソレノイド234と、特定領域の通過を検出する特定領域スイッチ51bと、大入賞口への入賞数を検出する大入賞口スイッチ51aとが接続されている。
【0036】
主制御基板100には、また、遊技枠中継基板240が接続されている。該遊技枠中継基板240には、下皿22(図1参照)が満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ244、センサ中継基板246と、入賞球の流下経路を切り替える切替ソレノイド82が接続されている。切替ソレノイド82は、遊技枠中継基板240を介して主制御基板100により制御される。
【0037】
また、主制御基板100には、第1種始動口を通過した遊技球を検出する第1種始動口スイッチ41b、及び、入賞、エラー発生等に関する情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータ(図示せず)へ送信するための遊技盤情報端子基板280が接続されている。
【0038】
上述した払出制御基板190には、発射ハンドル23に内蔵された発射スイッチ252から出力される信号に従って発射モータ254を制御する発射モータ駆動基板250と、CR接続基板260と、払出中継基板270とが接続されている。CR接続基板260には、カードを処理するための遊技機外装置部分262が接続されている。一方、払出中継基板270には、球切れを検出する貸球切れスイッチ242、賞球ユニット272及び貸球ユニット274が接続されると共に、センサ中継基板246を介して遊技枠中継基板240が接続されている。賞球ユニット272には、賞球払出を検出する賞球払出センサ(図示せず)、賞球を払い出すための賞球払出モータ276が収容されている。
【0039】
主制御基板100、特別図柄制御装置120、ランプ制御装置140,音声制御装置170、払出制御基板190には、主電源292の電力が、電源基板290から電力線Pを介して供給されるようになっている。
【0040】
次に、図2、図3を参照し第1実施態様のパチンコ機による遊技のあらましについて説明する。
【0041】
〔普通図柄表示装置による遊技〕
ここでは、まず、普通図柄作動ゲート40、40への遊技球の通過に伴う遊技について説明する。遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過すると、普通図柄表示装置32の左ダイオード、中央ダイオード、右ダイオードが順次点灯(変動表示)する。
【0042】
ここで、普通図柄表示装置32の変動表示中、又は、普通電動役物42の開放中に、更に、遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過すると、普通図柄記憶LED33のLEDが順次点灯し、普通図柄表示装置32の変動が開始になる都度消されることにより記憶個数が表示される。なお、上述した遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過してもそれが記憶されるのは最初の4個までで、それ以上の値は保持されない。この入賞が記憶されている状態においては、普通図柄表示装置32での変動停止後、再び変動が開始される。
【0043】
普通図柄表示装置32の変動開始後、変動固定時間である28秒変動させた後、表示図柄が後述する乱数によって選択された停止図柄と一致したときに変動を停止させる。ここで、左ダイオード、又は、右ダイオードのいずれか1個でも点灯した状態であれば、当たりとなり、普通電動役物42が0.5秒間開放される。
【0044】
〔特別図柄表示器による遊技〕
引き続き、特別図柄表示装置34による遊技について参照して説明する。
遊技球が第1種始動口41又は普通電動役物42へ入賞すると、特別図柄表示装置34は、図柄の停止状態から、各表示領域34a、34b、34cにて0〜9の図柄の変動をそれぞれ開始する。そして、予め設定された時間が経過すると、左表示領域34aの図柄を停止、次に、右表示領域34cの図柄を停止し、最後に、中表示領域34bの図柄を停止する。ここで、左表示領域34a、中表示領域34b、右表示領域34cの図柄が異なる場合には、ハズレとなる。他方、図柄が同一のときには、大当たりとなる。
【0045】
大当たりが発生すると、大入賞口51を約29.5秒開放して、遊技球の非常に入賞し易い状態を提供する。そして、該29.5秒の経過又は開放時間内であっても遊技球が9個入賞することにより大入賞口51が閉じられる。この大入賞口51の開放中に、入賞球が特定領域(図示せず)を通過することにより大入賞口51は再び開放される。なお、この大入賞口51の開放回数は最高16回までである。
【0046】
そして、大入賞口の開放中に遊技機が特定領域を通過しなかった場合、もしくは前記最高の16回の開放を繰り返した際には、大入賞口の開放を終了する。
【0047】
ここで、特別図柄表示装置34にて0〜9の図柄の変動表示を行っている最中に、更に、第1種始動口41又は普通電動役物42へ遊技球が入賞すると、この入賞個数が記憶され、特別図柄記憶表示34dにて表示される。この入賞が記憶されている状態においては、特別図柄表示装置34での変動停止後、再び変動が開始される。
【0048】
ここで、本実施形態では、始動記憶は4迄保持される。そして、始動記憶がなされる4個までは、始動口41、普通電動役物42の入賞に対して5球の賞球がなされる。そして、始動記憶の上限の4を越える始動口41、普通電動役物42への入賞に対しては、15個の賞球の払い出しがなされる。即ち、第1実施形態では、始動口41、普通電動役物42の入賞を4個まで記憶すると共に、5個の賞球を払い出す。一方、始動口入賞を記憶しない4を越える始動口41、普通電動役物42への入賞に対しては、15個賞球を払い出す。このため、始動記憶が上限に達しても、遊技者に遊技球の発射を継続させることができる。なお、大当たり発生中は、図柄変動を開始することができないため、始動記憶の上限の4を越える始動口41、普通電動役物42に対しても通常時と同じく5個の賞球の払い出しがなされる。
【0049】
ここで、上述したパチンコ機による遊技を遂行するための主制御基板100の動作について図6〜図11のフローチャートを参照して説明する。
主制御基板100の主たる処理手順について、メインルーチンを示す図6のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
まず、CPU102は電源が投入されたかを判断し(S100)、電源投入直後の1回目のループ(S100:Yes)だけはステップ106へ移行し、初期設定を行いメインルーチンを終了する。ここで、電源投入時でないと判断されると(S100:No)、入賞球検出スイッチ31a、52a,52b(図4,図5参照)等からの入賞球等についての信号を入力し、他のフェーズで使用できる形に整える入力処理を行い(S102)、出力編集された出力データを盤面中継基板210、払出制御基板190(図5参照)へ出力する出力処理を行う(S104)。即ち、S102、S104の処理により、CPU102は、入賞検出スイッチ52a、53a、31aでの入賞検出に対して5球の賞球を払い出させ、大入賞口スイッチ51aでの入賞検出に対して15球の賞球を払い出させる。
【0051】
引き続き、普通図柄作動ゲート40(図2参照)を通過した遊技球に対する処理である普通図柄始動処理を行い(S400)、このゲート通過処理に伴い、普通図柄表示装置32の図柄を変化させる普通図柄・普通電動役物制御処理を行う(S600)。
【0052】
また、第1種始動口41(図2参照)を通過した遊技球に対する処理である特別図柄始動処理を行い(S500)、第1種始動口41への入賞に伴い、特別図柄表示装置34の図柄を変化させる特別図柄変動処理を行う(S700)。そして、当たりの発生に応じて大入賞口51を開放する大入賞口制御処理を行う(S1500)。
【0053】
引き続き、ランプ、LEDの点灯処理を行う(S108)。最後に、音声制御装置170を介して音声を出力させる音声出力処理を進め(S110)、1サイクルのメインルーチン処理を完了する。そのメインルーチンは、内蔵のクロックからのリセット信号がCPU102へ加わるマシンサイクルの度に繰り返される。
【0054】
ここで上述した普通図柄作動ゲート40への遊技球の通過に基づく上述したステップ400での普通図柄始動処理について図7に示すサブルーチンを参照して説明する。
【0055】
CPU102は、ゲートスイッチ40b(図5参照)からの信号を基に普通図柄作動ゲート40を遊技球が通過したか否かを判断し(S402)、遊技球が通過していない場合には(S402:No)、該普通図柄始動サブルーチンを終了する。他方、遊技球が通過したときは(S402:Yes)、普通図柄作動記憶数Wが4未満かを判断する(S404)。ここで、変数Wは、普通図柄表示装置32の図柄変動中に普通図柄作動ゲート40を通過した遊技球の数を示しており、本実施態様では前述したように4を超える数は保持されないように構成されている。このため、変数Wが4の場合には(S404:No)、該サブルーチンを終了する。
【0056】
他方、変数Wが4未満の場合は(S404:Yes)、変数Wに1加算した後(S406)、図12(A)に示す0から23までの24コマの普通図柄乱数内の現タイミング(普通図柄作動ゲート40を遊技球が通過時)に於ける値を抽出し(S408)、この値を保持して普通図柄始動サブルーチンを終了する。なお後述するように、普通図柄乱数「0」〜「23」の24個の内、「0」〜「20」がハズレで、「21」〜「23」なら当りになる(確率3/24)。
【0057】
遊技球のゲート40通過により、普通図柄表示装置によって普通図柄を変動表示する普通図柄・普通電役制御処理を実行する(S600)。この普通図柄・普通電役制御処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
まず、普通電動役物が作動しているかどうかを判定する(S602)。普通電動役物を作動させる以前は(S602:No)、ステップ610へ進み、普通図柄表示装置によって普通図柄が作動されているかどうかを判定する。ここで、普通図柄を変動する以前は(S610:No)、ステップ624へ進み、普通図柄作動記憶は1個以上かを判断する(S624)。ここで、1個以上記憶している状態においては(S624:Yes)、ステップ626へ進む。そして、作動記憶を1個減少させ(S626)、普通図柄表示装置32の図柄の変動を開始し、左ダイオード、中央ダイオード、右ダイオードを点灯させる(S628)。
【0059】
引き続き、普通図柄表示装置の変動時間を設定する変動タイマをスタートさせる(S631)、次に、ステップ634へ進み、上記ステップ408にて格納した普通図柄乱数の値を見て、乱数値がハズレ(0〜20)に該当しているなら(S634:No)、ステップ642へ進み、ハズレ図柄を選択することで、普通図柄停止時に、選択したハズレ図柄を表示させる。一方、乱数値が当り(21〜23)に該当している場合は(S634:Yes)、ステップ638へ進み当り図柄を設定することで、普通図柄停止時に、選択した当たり図柄を表示させる。最後に、当りフラグをONにする(S640)。
【0060】
変動タイマがスタートして、停止図柄を選択したら、次のマシンサイクルにおいて、ステップ610の普通図柄が変動中かの判断がYesとなる。これによりステップ612へ移行し、普通図柄の変動時間を設定してある変動タイマがタイムアップしたかを判断する。ここで、タイムアップするまでは(S612:No)、ステップ622へ進み、図柄の変動を続ける。そして、変動タイマがタイムアップ状態になった時に(S612:Yes)、ステップ614へ進み、CPU102は、左ダイオード、中央ダイオード、右ダイオードによりステップ638にて設定した当たり図柄、または、ステップ642で設定したハズレ図柄を表示する。
【0061】
その後、ステップ616へ進み、当りフラグがONかを判断する。ここで、当たりフラグがONなら(S616:Yes)、ステップ618へ進み、普通電動役物の作動を開始させ、ステップ620へ進み、普通電動役物の作動時間(0.5秒)を設定する作動タイマをスタートさせる。
【0062】
次のマシンサイクルにおいて、ステップ602での普通電動役物が作動しているかの判断において、普通電動役物が作動した際には(S602:Yes)、ステップ604へ進み、普通電動役物の作動タイマがタイムアップしているか否かを判断する。ここで、タイムアップした際に(S604:Yes)、ステップ606へ進み、普通電動役物の作動を終了させ、ステップ608へ進み、当りフラグをOFFにする。
【0063】
次に、上記第1種始動口41又は上述した普通電動役物42への入賞に基づく上述した図6に示すステップ500の特別図柄表示器の変動処理について、図9のサブルーチンに基づき詳細に説明する。
【0064】
先ずCPU102は、第1種始動口スイッチ41bからの信号を基に第1種始動口41へ遊技球が入賞したか否かを判断し(S502)、遊技球が入賞していない場合には(S502:No)、該特別図柄始動処理サブルーチンを終了する。他方、遊技球が入賞したときは(S502:Yes)、大当たり中か否かを判断する(S504)。ここで、大当たりが発生し、大当たりフラグが設定されている時には(S504:Yes)、処理を終了し、始動記憶を保持しないようにする。他方、大当たりが発生していないときには(S504:No)、始動記憶変数Uが4に達しているかを判断する(S506)。ここで、変数Uは、特別図柄表示装置34での図柄変動中に第1種始動口41、又は、普通電動役物42へ入賞した遊技球の数を示しており、本実施態様では前述したように4を超える数は保持されないように構成されている。このため、変数Uが4の場合には(S506:Yes)、図4(B)を参照して上述したように、切替ソレノイド82を動作させ流路変更部材84を引き入れることで(S508)、仕切板72の開口72aを開放し、始動口41、普通電動役物42への入賞球を、該開口72aを通過させ、大入賞口スイッチ51a側へ送り、該大入賞口スイッチ51aにて検出することで、大入賞口51と同様に15球の賞球を払い出す。
【0065】
他方、変数Uが4未満の場合は(S506:No)、図4(A)を参照して上述したように、切替ソレノイド82を切り替え流路変更部材84を突出させることで(S507)、始動口41、普通電動役物42への入賞球を、仕切板72を介して左側の普通袖入賞口52への入賞球を検出する袖入賞口スイッチ52a側へ送り、該袖入賞口スイッチ52aにて検出することで、袖入賞口52と同様に5球の賞球を払い出す。
【0066】
そして、変数Uに1加算した後(S508)、第1種始動口41、普通電動役物42への入賞のタイミングで、大当たりか否か、大当たり図柄、リーチか否か及びリーチ態様、リーチ図柄、ハズレ図柄を全て決定しておく。即ち、大当たりの際には、此処で決定した大当たり図柄を用い、ハズレの際には、此処で決定したハズレ図柄を用いる。
【0067】
先ず、図12(B)に示す0から360までの361コマ数の大当たり特別乱数内の現タイミング(第1種始動口41、普通電動役物42へ遊技球が入賞時)に於ける値を抽出し格納する(S510)。本実施形態では、乱数“7”を大当たりとして設定しており、1/361の確率で大当たりが発生するようになっている。
【0068】
次に、図12(C)に示す0から9までの10コマ数の大当たり図柄乱数内の現タイミング(第1種始動口41、普通電動役物42へ遊技球が入賞時)に於ける値を抽出し格納する(S512)。例えば、乱数“7”を抽出すると、大当たりの際には”777”の大当たり図柄が特別図柄表示装置34に表示される。
【0069】
そして、図12(D)に示す0から12までの13コマ数のリーチ選択乱数内の現タイミングに於ける値を抽出し格納する(S514)。本実施形態では、乱数“0”〜“5”を通常リーチ、“6”〜“9”をロングリーチ、“10”〜“12”をスペシャルリーチとして設定してある。
【0070】
引き続き、図12(E)に示す0から12までの13コマ数のハズレリーチ乱数内の現タイミングに於ける値を抽出し格納する(S516)。本実施形態では、乱数“0”〜“10”を通常のハズレ、“11”、“12”をハズレリーチとして設定してある。
【0071】
引き続き、図12(F)に示す0から99までの100コマ数のハズレリーチ図柄乱数内の現タイミングに於ける値を抽出し格納する(S518)。本実施形態で、例えば、乱数“0”が抽出された際には、”010”をハズレリーチ図柄が表示されることになる。
【0072】
最後に、図12(G)に示す0から889までの890コマ数のハズレ図柄乱数内の現タイミングに於ける値を抽出し格納する(S520)。本実施形態で、例えば、乱数“0”が抽出された際には、”001”のハズレ図柄が表示されることになる。これにより、特別図柄始動処理のサブルーチンを終了する。
【0073】
次に、図6のステップ700における特別図柄変動処理について図10に示すフローチャートを参照して説明する。
ここでは、第1種始動口41へ遊技球が入賞していないとき、即ち、上記変数Uが0の時の処理について述べる。CPU102は、先ず、図3に示す特別図柄表示装置34の図柄を変動中か判断するが(S702)、ここでは特別図柄表示装置34を変動していないため(S702:No)、変数Uが“1”以上かを判断する(S718)。ここでは、変数Uが0であるため(S718:No)、当該特別図柄変動処理のサブルーチンを終了する。
【0074】
引き続き、第1種始動口41へ遊技球が入賞し、上記変数Uが1になった時の処理について説明する。特別図柄表示装置34を変動中かのステップ702の判断がNoとなり、CPU102は、変数Uが“1”以上かを判断するが(S718)、変数Uが1であるため(S718:Yes)、変数Uから“1”を減じる(S720)。そして、特別図柄表示装置34の図柄の変動を開始する(S722)。
【0075】
その後、CPU102は、先ず上述したステップ510にて設定した乱数値が、大当たりの乱数値“7”であるかを判断する(S726)。ここで、乱数値が“7”の場合には(S726:Yes)、大当たりフラグを設定した後(S730)、先ず、上述したS512で抽出した大当たり図柄乱数に基づき大当たり図柄を設定する(S732)。ここでは、図12(C)に示す乱数0を抽出した場合には、000の大当たり図柄を、乱数1を抽出した場合には、111の大当たり図柄を設定する。その後、上記S514で抽出したリーチ選択乱数内に基づきリーチの態様を設定する(S734)。ここで、乱数“0”〜“5”が抽出されているときには通常リーチが、“6”〜“9”が抽出されているときにはロングリーチが、“10”〜“12”が抽出されているときにはスペシャルリーチが設定される。そして、特別図柄表示装置34の変動時間を設定する特別変動タイマーをスタートさせる(S750)。
【0076】
他方、上述した大当たりかの判断(S726)がNoとなった際には、図12(E)を参照して上述したS516で抽出したハズレリーチ乱数に基づき、ハズレリーチとするか否かを判断する(S736)。乱数“11”、“12”が抽出されハズレリーチとなる際には(S736:Yes)、図12(F)を参照して上述したS518で抽出したハズレリーチ図柄乱数に基づき、ハズレリーチ図柄を設定する(S738)。例えば、例えば、乱数“0”が抽出された際には、”010”のハズレリーチ図柄を設定する。その後、S734に移行し、リーチの態様を設定し、特別図柄表示装置34の変動時間を設定する特別変動タイマーをスタートさせる(S750)。
【0077】
一方、上記S736にて、ハズレリーチではないと判断された際には(S736:No)、図12(G)を参照して上述したS520で抽出したハズレ図柄乱数に基づき、ハズレ図柄を設定する(S740)。例えば、乱数“0”が抽出された際には、”001”のハズレ図柄を設定する。そして、特別図柄表示装置34の変動時間を設定する特別変動タイマーをスタートさせる(S750)。
【0078】
上述したステップ722にて特別図柄表示装置34の図柄変動を開始すると、次のマシンサイクルにおいて、ステップ702の判断において、図柄変動中かの判断がYesとなり、CPU102は、先ず、後述する図柄変動タイマがタイムアップしたかを判断する(S704)。ここで、変動時間の経過により図柄停止タイマがタイムアップするまでは(S704:No)、図柄の変動を継続する(S716)。そして、図柄変動タイマがタイムアップすると(S704:Yes)、CPU102は、上記設定された各態様で図柄変動を停止する(S706)。
【0079】
図6のステップ1500における大入賞口制御処理について図11に示すサブルーチンを参照して説明する。
まず、大当たりフラグが設定されているかの判断(S1502:Yes)を経て、大入賞口の開放時間中(29.5秒)か判断する(S1504)、最初の動作は大入賞口の開放時間中ではないので(S1504:No)、ステップ1530へ進み、開放後のインターバル時間かを判断する。最初の場合は大当りと判定された判定後インターバル時間なので(S1530:No)、ステップ1538へ進み、R=16かを判断する。ここで、Rはラウンド数で1R終了後に特定領域を通過すると+1されるものであり、これは今時点ではまだR=0なので(S1538:No)、ステップ1540へ進み、判定後インターバル時間タイマがタイムアップしたかを判断する。ここで、判定後インターバル時間とは、大当りが確定して、大入賞口が開放するまでの時間である。該設定時間に達すると(S1540:Yes)、ステップ1534へ進み、大入賞口の29.5秒の開放時間を設定してから、大入賞口を開放させる(S1536)。
【0080】
次のマシンサイクルにおいて、ステップ1504での大入賞口は開放時間中かの判断が、今度は開放時間中であるので(S1504:Yes)、ステップ1506へ進む。該ステップ1506では、大入賞口開放時間タイマがタイムアップしたかを判断する。ここでは、大入賞口を開放したばかりなので(S1506:No)、ステップ1508へ進み、CPU102は、カウントSW:ONかを判断する(S1508)。ここで、大入賞口スイッチを通過していなかったら(S1508:No)、処理を終了する。他方、通過した場合は(S1508:Yes)、ステップ1510へ進み、R=15かを判断する。ここで、大入賞口を開放するのは最初なので(S1510:No)、ステップ1512へ進み、特定領域SW:ONかを判断する。このステップ1512では、遊技球が大入賞口51へ入賞した際に特定領域を通過したなら(S1512:Yes)、ステップ1514へ進み、通過していなければ(S1512:No)、ステップ1516へ進む。ここでは通過したとして説明を続ける(ステップ1512:Yes)。該通過により、特定領域SWはON状態になる(S1514)。次にカウント数≧9か、即ち、大入賞口に遊技球が9個入賞したかを判断する(S1516)。大入賞口への入賞により、9カウントになると(S1516:Yes)、ステップ1518へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出して、大入賞口51を閉じる。
【0081】
そして、ステップ1520へ進み、特定領域SWはON状態になっているかを判断する。ここでは、上述したようにON状態になっているので(S1520:Yes)、ステップ1522へ進み、特定領域SWをOFF状態にする。引き続き、ステップ1524へ進み、大入賞口に入賞したカウント数をリセットした後、ステップ1526へ進み、R=R+1にする。上述したようにRはラウンドが開放した数を指し、大入賞口が閉口して、特定領域SWがONされていれば、それを1回として数える。
【0082】
次のマシンサイクルで、ステップ1530での開放後インターバル時間かの判断が、今度は開放後インターバル時間なので(S1530:Yes)、ステップ1532まで進む。開放後インターバル時間がタイマタイムアップとなると(ステップ1532:Yes)、ステップ1534へ進んで、大入賞口び開放時間を設定してから、再び大入賞口を開放する(S1536)。
【0083】
引き続き、大入賞口の開放を16回繰り返した際の処理の流れを説明する。16R目では、それまでに大入賞口が連続して開いた回数は15回なのでR=15となる。まず大入賞口開放時間中であるとして(S1504:Yes)、ステップ1506へ進み、大入賞口開放時間タイマがタイムアップするまでは(S1506:No)、ステップ1508へ進み、カウントSW:ONかの判断で、大入賞口スイッチを通過した場合は(S1508:Yes)、ステップ1510へ進み、R=15かを判断する。ここではR=15になっているため(S1510:Yes)、特定領域SWをON状態にすることなく、ステップ1516へ移行する。ステップ1516の判断でカウント数≧9になることで(S1516:Yes)、ステップ1518へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出力してから、ステップ1520へ進み、特定領域SWはON状態かを判断する。上述したようにR=15となっており、特定領域SWはON状態にしていないため(S1520:No)、ステップ1528へ進み、Rが16にされる。
【0084】
次回のマシンサイクルで、ステップ1504における大入賞口は開放時間中かの判断において、現在の状態は最終ラウンドが終了しているので(S1504:No)、ステップ1530へ進む。該ステップ1530での開放後インターバル時間かの判断で、今の状態は大当りが終了して終了デイレー時間に入るので(S1530:No)、ステップ1538へ移行する。該ステップ1538でのR=16かの判断で、現時点でR=16であるので(S1538:Yes)、ステップ1542へ進み、終了ディレー時間タイマがタイムアップかを判断する。ここで、タイムアップが未だなら(S1542:No)、当該処理を終了する。他方、タイムアップすれば(S1542:Yes)、ステップ1544へ進み、Rをリセットしてから、大当りフラグをOFFにし処理を終了する(S1546)。
【0085】
<第1実施形態の改変例>
引き続き、本発明の第1実施形態の改変例に係るパチンコ機について説明する。上述した第1実施形態では、始動記憶の上限を越える始動口への入賞があった際には、15球の賞球を払い出した。これに対して、第1実施形態の改変例では、始動記憶の上限を越える始動口への入賞に加え、図柄変動時間の長いスペシャルリーチを行っている際には、15球の賞球を払い出す。この改変例は、図9を参照して上述した第1実施形態と特別図柄始動処理を除いて同じなので、第1実施形態の改変例の特別図柄始動処理についてのみ図13を参照して説明する。
【0086】
第1実施形態の改変例では、S502〜S520まで第1実施形態と同様に処理する。そして、S520での処理に続いて、スペシャルリーチを行っている最中かを判断し(S522)、スペシャルリーチを行っている場合には(S522:Yes)、S508へ移行し、図4(B)を参照して上述したように、切替ソレノイド82により入賞球を大入賞口スイッチ51a側へ案内して15球の賞球を払い出す。
【0087】
第1実施形態の改変例では、スペシャルリーチ態様での図柄変動を行っている際に、始動口入賞に対して、スペシャルリーチを行っていない際の始動口入賞に対するよりも多くの賞球を払い出す。このため、スペシャルリーチとなっても遊技者に遊技球の発射を継続させることができる。
【0088】
<第2実施形態>
引き続き、本発明の第1実施形態の改変例に係るパチンコ機について説明する。上述した第1実施形態では、始動記憶の上限を越える始動口への入賞があった際には、15球の賞球を払い出した。これに対して、第2実施形態では、始動記憶の上限を越える始動口への入賞に対して、入賞個数の増加に応じて賞球個数を増大させる。具体的には、始動記憶4を越える2球の入賞に対して10個の賞球を払い出し、3、4個の入賞に対して12個の賞球を払い出し、5個以上の入賞に対して14個の賞球を払い出す。このため、遊技機の興趣を高めると共に、遊技者に所定数(始動記憶の上限)を越える始動口への入賞を積極的に試みさせることができる。
【0089】
図14は、第2実施形態のパチンコ機の遊技領域の正面図である。この第2実施形態のパチンコ機は、図2を参照して上述した第1実施形態と同様である。但し、第2実施形態では、特別図柄表示装置34内に、始動記憶を越える入賞数を表示する入賞数表示34dが設けられている。
【0090】
図15は、第2実施形態のパチンコ機の制御装置のブロック図である。この第2実施形態は、図5を参照して上述した第1実施形態と同様である。但し、第2実施形態では、ソフトウエアーにより始動記憶を越える入賞を検出して賞球を払い出すため、機械的に流下通路を変えるための切替ソレノイド82が設けられていない。
【0091】
第2実施形態のパチンコ機での処理は、図9を参照して上述した第1実施形態と特別図柄始動処理を除いて同じなので、第2実施形態の特別図柄始動処理についてのみ図16を参照して説明する。
【0092】
先ずCPU102は、第1種始動口スイッチ41bからの信号を基に第1種始動口41へ遊技球が入賞したか否かを判断し(S502)、遊技球が入賞していない場合には(S502:No)、該特別図柄始動処理サブルーチンを終了する。他方、遊技球が入賞したときは(S502:Yes)、大当たり中か否かを判断する(S504)。ここで、大当たりが発生し、大当たりフラグが設定されている時には(S504:Yes)、処理を終了し、始動記憶を保持しないようにする。他方、大当たりが発生していないときには(S504:No)、始動記憶変数Uが4に達しているかを判断する(S506)。第2実施態様では前述したように4を超える数は保持されないように構成されている。変数Uが4未満の場合は(S506:No)、変数Uに1加算した後(S508)、第1種始動口41、普通電動役物42への入賞のタイミングで、大当たりか否か、大当たり図柄、リーチか否か及びリーチ態様、リーチ図柄、ハズレ図柄を全て決定しておく(S510〜S520)。なお、この処理とは別に、検出スイッチにより第1種始動口41、普通電動役物42への入賞球が検出されることで5球の賞球が払い出される。
【0093】
一方、変数Uが4の場合には(S506:Yes)、始動記憶を越える入賞の数を示す入賞変数Dに1を加える(S550)。これと同時に、図14の特別図柄表示装置34の入賞数表示34dにて入賞変数Dを表示する。そして、入賞変数Dが、1又は2かを判断し(S552)、1又は2の際には(S552:Yes)、5球の賞球を払い出す(S554)。この処理とは別に、上述したように検出スイッチにより第1種始動口41、普通電動役物42への入賞球が検出されることで5球の賞球が払い出され、合計10球の賞球が払い出される。
【0094】
入賞変数Dが3を越える際には(S552:No)、入賞変数Dが、3又は4かを判断し(S556)、3又は4の際には(S556:Yes)、7球の賞球を払い出す(S558)。これにより、合計12球の賞球が払い出される。入賞変数Dが5を越える際には(S556:No)、9球の賞球を払い出す(S560)。これにより、合計14の賞球が払い出される。
【0095】
最後に、始動記憶変数Uが3以下か、即ち、始動記憶が消化されたかを判断し(S562)、始動記憶変数Uが3以下の際には(S562:Yes)、入賞変数Dを0に初期化する。
【0096】
この第2実施形態では、遊技機の興趣を高めると共に、遊技者に所定数(始動記憶の上限)を越える始動口への入賞を積極的に試みさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の遊技領域の正面図である。
【図3】図2に示すセンターケースの正面図である。
【図4】(A)、(B)は、図1に示すパチンコ機の遊技盤の裏面図である。
【図5】図1に示すパチンコ機の制御装置のブロック図である。
【図6】実施形態に係るパチンコ機を制御するためのメインルーチンのフローチャートである。
【図7】図6に示す普通図柄始動処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】図6に示す普通図柄・普通電役制御処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図9】図6に示す特別図柄始動処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図6に示す特別図柄変動処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】図6に示す大入賞口制御処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図12】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)は、当たりの発生、大当たりの発生、大当たり図柄、リーチ態様、ハズレリーチ、リーチ図柄、ハズレ図柄を決定する乱数の説明図である。
【図13】第1実施形態の改変例に係るパチンコ機での特別図柄始動処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図14】第2実施形態に係るパチンコ機の遊技領域の正面図である。
【図15】図14に示すパチンコ機の制御装置のブロック図である。
【図16】第2実施形態に係るパチンコ機での特別図柄始動処理のサブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ機
13 遊技盤
23 発射ハンドル
30 センターケース
31 天入賞口
34 特別図柄表示器(図柄表示装置)
34d 特別図柄記憶表示
34a 左表示領域(第1表示部)
34b 中表示領域(第3表示部)
34c 右表示領域(第2表示部)
41 第1種始動口
42 普通電動役物
51 大入賞口(変動入賞口)
51a 大入賞口スイッチ(第1検出器)
52a 袖入賞口スイッチ(第2検出器)
65 アウト口
72 仕切板(流下通路)
82 切替ソレノイド
84 流路変更部材

Claims (3)

  1. 遊技盤に設けられた始動口への遊技球の入賞に対して第1の数の賞球を払い出すと共に、遊技球の始動口への入賞に基づき特別図柄表示装置の特別図柄変動を開始し、特別図柄の変動中に新たに始動口へ入賞した場合には特別図柄表示装置の作動を保留可能とし、当該特別図柄表示装置での停止図柄が所定の当たり図柄となることにより、前記第1の数よりも多い第2の数の賞球を払い出す大入賞口を開放して遊技球の入賞を容易にする大当たり遊技を提供する遊技機において、
    前記始動口への入賞により前記特別図柄表示装置の作動を保留した始動記憶を上限の所定数まで記憶ると共に、前記大入賞口の開放を含む遊技全般を制御する主制御基板と、
    前記主制御基板に接続され、前記特別図柄表示装置を制御する特別図柄制御基板と、
    前記主制御基板に接続され、賞球の払い出しを制御する払出制御基板と、
    遊技盤裏面に入賞球を集合させるため取り付けられたセーフ球集合板と、を設け、
    該セーフ球集合板内に、前記始動口への入賞球を検出するための第1検出器と、前記始動口への入賞球を仕切板を介して当該第1検出器へ送る流路と、前記大入賞口への入賞球を検出するための第2検出器と、前記大入賞口への入賞球を当該第2検出器へ送る流路と、前記仕切板の開口に臨んで設けられた流路変更部材と、該流路変更部材を引き込んで前記仕切板の開口を開放する切換ソレノイドとを備え、
    前記第1検出器の上流で前記始動口の下流に設けられた始動記憶のためのスイッチと、を備え、
    前記主制御基板は、
    大当たりが発生していない時であって、前記始動記憶が上限の所定数に達した場合、前記切換ソレノイドを動作させて前記仕切板の開口を開放し、前記始動口への入賞球の流路を、前記第1検出器へ送る流路から前記仕切板の開口を通過させて前記大入賞口から前記第2検出器へ送る流路へ変更し、該始動口への入賞球を第2検出器で検出させ、
    前記払出制御基板に大入賞口への入賞に対する前記第2の数の賞球を払い出させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記主制御基板は、
    大当たりが発生している場合は、前記前記始動口への入賞球を検出しても始動記憶として保持しないと共に、前記切換ソレノイドを動作させないようにすることを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記第1検出器は、始動口への入賞球と共に始動口以外の前記第1の数の賞球を払い出す入賞口への入賞球を検出することを特徴とする請求項1の遊技機。
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