JP3811929B2 - 電気機器 - Google Patents
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Description
本発明は、分割形のインシュレータを有する電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転電機は、図4ないし図6に示すように構成している。
図において、10はリング状のステータコアで、円周方向に等間隔で、かつ放射状に内側に突出させた複数のティース11を設けている。12は絶縁材で筒状部12aとその筒状部12aの両端に設けたつば部12bとを一体に形成し筒状部12aを垂直に切り、負荷側から前記ティース部11に嵌め込む負荷側インシュレータ121と反負荷側からティース部11に嵌め込む反負荷側インシュレータ122とより構成している。13は前記インシュレータ12に巻装した固定子巻線、14はブラケットで、このブラケット14に取付けた軸受15に回転軸16が軸受支持されている。17は回転軸16に取付けた回転子である。
このように構成した固定子巻線13の回転電機のティース部11への取付けは、図5に示すように前記ティース部11に負荷側インシュレータ121と反負荷側インシュレータ122を挟みつけて取付け、このインシュレータ12の筒状部12aに電線を巻装して固定子巻線13を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の回転電機の固定子巻線13はステータコア10の鉄板の積み厚が厚いと図8に示すようにインシュレータ12の突き合わせ面に空隙Gが生じ、インシュレータ12に巻装した電線がステータコア10の外周に接して絶縁低下を生じていた。また、ステータコア10の鉄板の積み厚が薄いと、インシュレータ12の外周に電線を巻き付ける力によりインシュレータ12が破損するという問題があった。
そこで、本発明は、固定子巻線の絶縁低下を生ずることなく、インシュレータが破損しないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、ティース部を有する鉄板を積層したステータコアに空隙を介して対向する電機子を具え、前記ティース部に、それぞれつば部と筒状体部を有する負荷側インシュレータと反負荷側インシュレータで構成されたインシュレータを取付け、このインシュレータに固定子巻線を巻装した電気機器において、前記負荷側または反負荷側インシュレータのいずれか一方の筒状体部の接合面に、前記つば部と平行に延びる薄肉の凸部を設け、他方側の筒状体部の接合面に前記つば部と平行に延び、前記凸部に嵌合する薄肉の凹部を設けるようにしている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示す上部を断面した回転電機の側面図である。図2は本発明の第1の実施例を示すインシュレータの側断面図である。
図において、1はリング状のステータコアで、円周方向に等間隔で、かつ放射状に内側に突出させた複数のティース部2を設けている。3は絶縁材で筒状体部31と、この筒状体部31の両端に設けたつば部32とを一体に形成したインシュレータである。前記インシュレータ3は、前記筒状体部31を垂直に切り、負荷側から前記ティース部2に嵌め込む負荷側インシュレータ3aと反負荷側からティース部2に嵌め込む反負荷側インシュレータ3bとより構成している。前記インシュレータ3は、図2に示すように一方側の筒状体部31の接合面につば部32と平行に延びる薄肉の凸部33を設け、他方側の筒状体部31の接合面につば部32と平行に延びる薄肉の凹部34を設けている。4は前記インシュレータ3の筒状体部3aに巻装した固定子巻線である。5はブラケットで、このブラケット5に取付けた軸受6に回転軸7が軸受支持されている。8は回転軸7に取付けた回転子である。
このように構成した回転電機の固定子巻線4の巻装はつぎのようにして行う。まず、ステータコア1のティース部2の外周に負荷側インシュレータ3aを嵌め込み、反負荷側インシュレータ3bを嵌め込み、負荷側インシュレータ3aの薄肉の凸部33を反負荷側インシュレータ3bの薄肉の凹部34に嵌め込んでティース部2にインシュレータ3を固定する。前記鉄板を積層したステータコアの積層厚みが厚いときはインシュレータの薄肉の凸部33と薄肉の凹部34との重なり量が少なくなり、積層厚みが薄いときはインシュレータの薄肉の凸部33と薄肉の凹部34との重なり量が多くなるが、固定子巻線4がステータコア1のティース部2に接触しない。
図3は本発明の第2の実施例を示すインシュレータの側断面図で、前記負荷側インシュレータ3aの筒状体部31の接合面に傾斜部37を設け、反負荷側インシュレータ3bの筒状体部31の接合面に傾斜部38を設けている。したがって、負荷側インシュレータ3aの凸部33の傾斜部37を反負荷側インシュレータ3bの凹部34の傾斜部38に嵌め込むので、インシュレータの嵌め合せが簡単となる。
第1および第2の実施例では回転電機について説明したが、回転電機に限ることなくリニアモータ、変圧器等の電機機器にも適用できる。
【0006】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば負荷側または反負荷側のインシュレータのいずれか一方の筒状体部の接合面に、前記つば部と平行に延びる薄肉の凸部を設け、かつ、他方側の筒状体部の接合面に前記つば部と平行に延び、前記凸部に嵌合する薄肉の凸部を設け、この一方のインシュレータの凸部を他方のインシュレータの凹部に嵌め込んでインシュレータを構成するので、ステータコアの積厚にバラツキが生じても巻線がステータコアのティース部に接触することがなく絶縁低下を生じない。また、インシュレータが破損しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す回転電機の上半部を断面した側面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例を示す分割形のインシュレータの側断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施例を示す分割形のインシュレータの側断面図である。
【図4】 従来の回転電機の上半部を断面した側面図である。
【図5】 従来のステータコアおよび分割形インシュレータの斜視図である。
【図6】 従来の分割形インシュレータを取付けたステータコアの側面図である。
【符号の説明】
1 ステータコア、 2 ティース部、 3 インシュレータ、
3a 負荷側インシュレータ、 3b 反負荷側インシュレータ、
31 筒状体部、 32 つば部、 33 凸部、 34 凹部、
35 突起、 36 凹溝、 37、38 傾斜部、 39 凸部、
40 凹部、 4 固定子巻線、 5 ブラケット、 6 軸受、
7 回転軸、 8 回転子
Claims (1)
- ティース部を有する鉄板を積層したステータコアに空隙を介して対向する電機子を具え、前記ティース部に、それぞれつば部と筒状体部を有する負荷側インシュレータと反負荷側インシュレータで構成されたインシュレータを取付け、このインシュレータに固定子巻線を巻装した電気機器において、
前記負荷側または反負荷側インシュレータのいずれか一方の筒状体部の接合面に、前記つば部と平行に延びる薄肉の凸部を設け、他方側の筒状体部の接合面に前記つば部と平行に延び、前記凸部に嵌合する薄肉の凹部を設けたことを特徴とする電気機器。
【0001】
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- 1997-07-16 JP JP20867097A patent/JP3811929B2/ja not_active Expired - Fee Related
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