JP3811835B2 - ソレノイド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブ本体に装着されバルブ本体と共に電磁弁を構成するソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧回路等の構成要素となる電磁弁は、油流路等を開閉するスプールが内蔵されたバルブ本体に、上記スプールを作動する同一構造からなる左右一対のソレノイド(電磁石装置ともいう。)を装着して構成される。
【0003】
図3は、この種の左右一対のソレノイドの一方のソレノイドの従来例の断面図を示している。
【0004】
図3に示すソレノイド1は、油浸型の電磁弁等に広く使用されているソレノイドである。このソレノイド1は、コイルアッシー2とチューブアッシー3とナット4とを備える。
【0005】
コイルアッシー2は、樹脂製ボビン21と、このボビン21に巻回されたソレノイドコイル22と、ソレノイドコイル22が励磁されたとき図示破線矢印で示す磁気回路MCの一部を形成するドーナツ板状の複数のヨーク23と、同じく磁気回路MCの一部を形成する中空円筒状の磁性体24と、ソレノイドコイル22に外部から電流を取り入れるためのターミナルピン25とを備え、これらの部品21〜25を金型にセットして樹脂材料を注入することにより、樹脂ケース26内に上記各部品21〜25がモールドされて一体に形成されている。
【0006】
チューブアッシー3は、コイルアッシー2のボビン21の中空部に挿入されている。チューブアッシー3は、図示しないバルブ本体に形成された雌ねじにねじ込まれる雄ねじ31aを有する固定鉄心31と、ソレノイドコイル22の励磁時に固定鉄心31から磁気吸引力を受ける可動鉄心(プランジャー)32と、一端が固定鉄心31に溶着され他端がストッパー34に溶着され、可動鉄心32を軸方向に摺動可能に収容した非磁性体からなるパイプ33と、可動鉄心32の図3における上端位置を規制するストッパー34とから一体に形成されている。ストッパー34の貫通孔には、シール性を確保しながら手動操作ピン39が摺動可能に挿入されている。手動操作ピン39は、外部からの操作により可動鉄心32及びプッシュピン35を介してバルブ本体内のスプール(図示せず)を手動で作動させるためのものである。
【0007】
ナット4は、チューブアッシー3のストッパー34の雄ねじ34aにねじ込まれるナットであり、チューブアッシー3とコイルアッシー2とを一体化させてバルブ本体に組み付けるために用いられる。すなわち、バルブ本体へのソレノイドの装着方法は、チューブアッシー3の固定鉄心31の雄ねじ31aをバルブ本体の雌ねじにねじ込み、チューブアッシー3にコイルアッシー2を組み付けた状態で、チューブアッシー3のストッパー34の雄ねじ34aにナット4をねじ込むようにする。
【0008】
なお、可動鉄心32の下端面にはプッシュピン35の上端面が当接しており、このプッシュピン35は、固定鉄心31の上下方向の貫通孔31bを通ってバルブ本体のスプール(図示せず)に当接している。また、ソレノイドコイル22の消磁時かつ他方のソレノイド(バルブ本体を挟んで図3図示のソレノイドとは反対側に位置し、図3図示のソレノイドと同一構造を有する)のソレノイドコイルの励磁時には、スプール(図示せず)がスプリング(図示せず)の弾性力に抗してプッシュピン35を押し、可動鉄心32は固定鉄心31から離隔される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のソレノイドによると、パイプ33と樹脂ケース26とが別体に形成されており、部品点数が多くコスト高になるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決し、パイプ部とケース部とを樹脂で一体成形させることにより部品点数を減少させコスト低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のソレノイドは、樹脂ケースを備えるソレノイドであって、前記樹脂ケースは、有底パイプ部の周囲に同軸状にケース部が配された一体成形物からなり、前記有底パイプ部は、可動鉄心を軸線方向に摺動可能に収容すると共に、開口部に固定鉄心の細径部が挿通され、前記ケース部の環状凹部に、奥から順に、ドーナツ板状ヨーク、ボビンに巻回されたソレノイドコイル、他のドーナツ板状ヨークが配され、前記ソレノイドコイルの外周面側に磁性体からなる中空円筒状ケースが配されて構成されることを特徴とする。
【0012】
【発明の作用効果】
本発明によると、パイプ部とケース部とを樹脂で一体成形させているため、部品点数が減少しコストを低減させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、一実施例によるソレノイドの分解斜視図、図2は、同ソレノイドの断面図を示す。
【0015】
本実施例のソレノイド5は、一体成形された樹脂ケース51を備える。樹脂ケース51は、有底パイプ部51aと、この有底パイプ部51aの周囲に同軸状に配されたケース部51bとを有し、このケース部51bは、有底パイプ部51aの底壁51cから延在するドーナツ板状の蓋部51dを有する。また、ケース部51bの自由端には、ボルト等取付金具6によってバルブ本体7に取り付けられる取付部51eが形成されている。
【0016】
有底パイプ部51aには、可動鉄心(プランジャー)52が軸線方向に摺動可能に収容され、その開口部に、固定鉄心53の細径部53aが挿通される。
【0017】
ケース部51bの環状凹部には、奥から順に、ドーナツ板状ヨーク54、ボビン55に巻回されたソレノイドコイル56、他のドーナツ板状ヨーク57が配され、ソレノイドコイル56の外周面側に磁性体からなる中空円筒状ケース58が配されている。二つのドーナツ板状ヨーク54、57は、中空円筒状ケース58の両端面側に配されている。
【0018】
また、樹脂ケース51及び中空円筒状ケース58には、ソレノイドコイル56のリード線56aを外部に出すための切欠51f及び58aがそれぞれ形成されている。
【0019】
次に、上記各部品からなるソレノイド5をバルブ本体7に固定する方法の一例を説明すると、樹脂ケース51の有底パイプ部51aに可動鉄心52を挿入するとともに、ケース部51bに、奥から順にドーナツ板状ヨーク54、ソレノイドコイル56と中空円筒状ケース58、他のドーナツ板状ヨーク57を収容し、バルブ本体7の凹部71にセットされている固定鉄心53の細径部53aを有底パイプ部51aの開口部に挿通し、取付部51eを取付金具6によってバルブ本体7に固定する。ここで、リード線56aが中空円筒状ケース58及び樹脂ケース51の各切欠58a、51fを通って外部に出るように、樹脂ケース51と中空円筒状ケース58とソレノイドコイル56との位置合わせが行なわれることはいうまでもない。
【0020】
以上説明したように、本実施例のソレノイド5は、樹脂ケース51を備えるソレノイドであって、樹脂ケース51は、有底パイプ部51aの周囲にケース部51bが配された一体成形物からなり、有底パイプ部51aは、可動鉄心52を軸線方向に摺動可能に収容し、ケース部51bは、ボビン55に巻回されたソレノイドコイル56、このソレノイドコイル56の外周面側に配される磁性体からなる中空円筒状ケース58及びこの中空円筒状ケース58の両端面側に配されるドーナツ板状ヨーク54、57をそれぞれ収容することを特徴とする。
【0021】
このため、本実施例のソレノイド5によると、パイプ部51aとケース部51bとを樹脂で一体成形させているため、部品点数が減少しコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例によるソレノイドの分解斜視図である。
【図2】同ソレノイドの断面図である。
【図3】従来のソレノイドの断面図である。
【符号の説明】
5 ソレノイド
51 樹脂ケース
51a 有底パイプ部
51b ケース部
52 可動鉄心
54、57 ドーナツ板状ヨーク
55 ボビン
56 ソレノイドコイル
58 中空円筒状ケース
Claims (1)
- 樹脂ケースを備えるソレノイドであって、
前記樹脂ケースは、有底パイプ部の周囲に同軸状にケース部が配された一体成形物からなり、
前記有底パイプ部は、可動鉄心を軸線方向に摺動可能に収容すると共に、開口部に固定鉄心の細径部が挿通され、
前記ケース部の環状凹部に、奥から順に、ドーナツ板状ヨーク、ボビンに巻回されたソレノイドコイル、他のドーナツ板状ヨークが配され、前記ソレノイドコイルの外周面側に磁性体からなる中空円筒状ケースが配されて構成される
ことを特徴とするソレノイド。
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JP22173897A JP3811835B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | ソレノイド |
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JP22173897A JP3811835B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | ソレノイド |
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JPH1167528A JPH1167528A (ja) | 1999-03-09 |
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Family
ID=16771468
Family Applications (1)
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JP22173897A Expired - Fee Related JP3811835B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | ソレノイド |
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JP (1) | JP3811835B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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1997
- 1997-08-18 JP JP22173897A patent/JP3811835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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