JP3811586B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、後傾動自在な背もたれを備えている椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
事務用等の椅子において、背もたれがばね手段の弾性に抗して後傾動するように構成したり、背もたれの後傾動に連動して座が後傾動及び/又は後退動するように構成することが行われている。
【0003】
あえて説明するまでもないが、背もたれを後傾動自在に構成することは、椅子にロッキング機能を付加するためであり、また、背もたれに連動して(シンクロして)座が後傾動及び/又は後退動するように構成したりしているのは、より快適なロッキング状態を提供するためである。
【0004】
また、執務状態では一般に背もたれが後傾動しない方が好ましい点や、背もたれを後傾させたロッキング姿勢を保持したいという要請がある点を考慮して、背もたれを後傾可能な状態と後傾不能な状態とに切り換えるロック装置を設けることも行われており、これには、段階的なロック装置と無段階的なロック装置とがある。
【0005】
なお、段階的なロック装置としては、一般にピンと穴(又は切欠き)との嵌合を利用しており、無段階的なロック装置としては、例えば実公平3−65166号公報に記載されているように多数枚の摩擦板を利用したり、実公平2−24527号公報に開示されているようにガスシリンダを利用したりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、着座した人が背もたれにもたれ掛かる場合、身体を大きく後傾させたいと望んでいるとは限らず、使用者の好みや執務状態の違いにより、背もたれの後傾角度は小さい方が良いとの要求をもっている場合がある。
【0007】
また、例えば人が通路を挟んで背中合わせに座っていて、背もたれが大きく後傾すると人の歩行の邪魔になることがある場合のように、外的な理由により、背もたれの後傾範囲を限定したいとの要求もある。
【0008】
このように、何らかの理由により、ロッキング機能は保持しつつもその後傾範囲を限定したいとの要求があるにも拘らず、従来の椅子は、ロッキング状態での後傾範囲は一定であるため、上記の要求に応えることができないという問題があった。
【0009】
本発明は、この問題を解消することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る椅子は、基本構成として、脚で支持された座受け体と、前記座受け体で支持された座と、弾性支持手段に抗して後傾動するように背もたれ支持アームを介して前記座受け体に取り付けられた背もたれと、前記背もたれの傾動に連動して前後方向に移動するように前記座受け体に設けた移動軸と、前記背もたれの後傾範囲を無段階的に変更し得る調節手段とを備えている。
そして、前記調節手段は、直接に又は座金を介して重なり合うと共に前後長手の長穴を有する摩擦板の群と、前記摩擦板の群を囲う状態で座受け体に固定されたケースと、ケース及び摩擦板の群の長穴に貫通したロッドと、摩擦板の群を前後動不能な挟圧状態と前後動可能な挟圧解除状態とに切り換えるハンドルとを備えており、前記摩擦板の群によって前記移動軸の前後移動範囲が規制されるようになっている。
【0011】
請求項2の発明に係る椅子は、請求項1において、前記座と背もたれとが、背もたれの後傾動に連動して座が少なくとも後退動又は後傾動するようになっている。
【0012】
また、請求項3の発明に係る椅子は、請求項1又は2において、前記座は水平横向きに延びる第1軸によって座受け体に取付けられている一方、前記背もたれは、水平横向きに延びる第2軸によって前記座受け体に後傾動自在に連結された背もたれ支持アームに取り付けられており、前記背もたれ支持アームと座とを前記第1軸よりも後方において水平横向きの第3軸で連結しており、前記第1軸と第2軸とのうちいずれか一方を前記移動軸と 成している。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1と同じ基本構成の下で、前記調節手段は、前記移動軸と同じ方向に延びる軸心回りに回転するように座受け体に取り付けられたストッパーカムと、前記ストッパーカムを回転操作するためのハンドルと、ストッパーカムの回転を阻害することなく当該ストッパーを段階的に回転した状態に保持する姿勢保持手段とを備えていて、前記ストッパーカムはその外周に前記移動軸が当たり得るように配置されている
そして、前記ストッパーカムの外周には、前記姿勢保持手段で姿勢保持された各段階において前記移動軸が当たり得るカム面を、各カム面から回転軸心までの距離が段階的に変わるようにして形成しており、かつ、各カム面を通る垂線がカムの回転軸心を通っている。
【0014】
【0015】
【発明の作用・効果】
願各発明によると、ロッキング機能は保持しつつ、使用者の好みやオフィス等における人の配置の要請等に対応して、背もたれの後傾範囲を変更できるため、椅子の使い勝手を格段に向上させることができる。請求項1〜3の発明では背もたれの傾動範囲を無段階的に調節することができ、請求項4の発明では背もたれの傾動範囲を段階的に調節することができる。
【0016】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(1).第1実施形態(図1〜図8)
図1〜図8では第1実施形態を示しており、このうち図1(A)は椅子の右側面図、図2は図1(A)のII−II視断面図、図3は図2の III-III視断面図、図4は図2のIV−IV視断面図である。まず、これらの図に基づいて椅子の概要を説明する。
【0018】
(1)-1 椅子の概
図1に示すように、椅子は、ガスシリンダ等の脚1で支持された座受け体2と、クッション付きの座3と、座3の後方に配置した背もたれ4とを備えている。座受け体2は上向きに開口した箱状に形成されており、その前半部の上面にはフランジ2aが形成されている。
【0019】
他方、座3の下面には、座受け体2の外側に位置する左右一対の第1ブラケット5が固着されており、図1〜図3に示すように、第1ブラケット5と座受け体2の前部とに水平横長の第1軸6を貫通している。第1軸6は、ブッシュ7を介して座受け体2に挿通しており、図1(B)に明瞭に示すように、座受け体2における第1軸6の挿通穴を前後方向に延びる長穴8としている。
【0020】
なお、図示の例では長穴8は水平状に延びているが、側面視で後傾する姿勢であっても良い。
【0021】
背もたれ4は、座受け体2の後部に向けて延びる背もたれ支持アーム9に取付けられており、背もたれ支持アーム9の前半部は、座受け体2の左右外側に位置する側板9aを備えた上向き開口コ字状に形成されており、左右側板9aの前端部を、座受け体2の後部の下面に固着した左右一対の第2ブラケット10に水平横長の第2軸11によって回動自在に連結している。
【0022】
更に、座3における第2ブラケット10の後部と、背もたれ支持アーム9の側板9aとに第3軸12を挿通することにより、それら座3と背もたれ支持アーム9との相対回動を許容させている。
【0023】
また、図1(A)(B)に示すように、座受け体2における後部底板2bは側面視で傾斜状に延びており、この底板2bに樋形受け部材13を介して回転不能に装着したボルト14を背もたれ支持アーム9の傾斜部に貫通した穴から外向きに突出させ、このボルト14に、弾性支持手段の一例としてのコイルばね15を被嵌すると共に、調節撮み16をねじ込んでいる。
【0024】
したがって、着座した人が背もたれ4にもたれ掛かると、背もたれ4がばね15の弾性に抗して後傾動すると共に、座3も一緒に後退動しつつ後傾動する。なお、ばね15は座受け体2の内部に配置しても良いし、また、ばね15に代えてガスシリンダ等の他の弾性支持手段を採用しても良い。
【0025】
(1)-2 調節手段の構造
図2に示すように、座受け体2における内部のうち第1軸6よりもやや後方の部位に、第1軸6の後退位置を規制することによって背もたれ4及び座3の後傾範囲を規制する調節手段(或いは調節装置)18を配置している。次に、調節手段18について、図5〜図8も参照して説明する。
【0026】
図5は分離斜視図、図6は図2のVI−VI視断面図、図7は図2のVII-VII 視断面図、図8は作用を示す図である。例えば図5から容易に理解できるように、調節手段18は、正面視で下向き開口コ字状に形成されたケース19と、ケース19の内部に配置された多数枚の摩擦板20と、ケース19及び摩擦板20の群に貫通したロッド21と、グリップ22a(図2参照)を座受け体2の外側に露出させたハンドル(或いはレバー)22と、摩擦板20の群に前方から被さった受け部材23とを備えている。ケース19はねじ24で座受け体2の底面に固定されている。
【0027】
摩擦板20の群は第1軸6の後退動範囲を規制するストッパーの役割を持つもので、金属板や合成樹脂板のような適宜の摩擦を有する素材から成っている。また、各摩擦板20においてロッド21が嵌まる穴は前後方向に延びる長穴25になっている。この長穴25は、第1軸6の前後動を許容するために座受け体2に形成した長穴8と同じかやや長い長さに設定している。
【0028】
また、各摩擦板20の後端には切欠き20aが形成されており、この切欠き20aに薄板26を嵌め込んでおり、薄板26を介して摩擦板20の群をリセット用ばね27で前方に付勢している。ケース19には、リセット用ばね27を受けるための下向き片19aが折曲げ形成されている。
【0029】
ロッド21の一端部には雄ねじ21aが形成されており、この雄ねじ21aが形成された部位をケース19の外側に突出させて、突出部にロック用ばね28を嵌め込むと共に、ばね受け用のナット19をねじ込んでいる。ロッド21の他端部にはパイプ30が嵌まっている一方、ハンドル22の端部にはロック用カム31が固定されている。ロック用カム31には、前記ロッド21の他端部とパイプ30とが嵌まる凹所32が形成されており、ロッド21の他端部とパイプ30とを、前後方向に延びるピン33によってロック用カム31に取付けている。
【0030】
従って、ロック用カム31はピン33を中心にして上下方向に回動し得る。また、ロック用カム31の回動を許容するため、座受け体2の側板に設けたハンドル挿通穴34は上下方向に長手の長穴に形成されている。
【0031】
パイプ30はケース19の一側板に貫通しており、従って、摩擦板20の群に片方から当接し得る。ロッド21のうち摩擦板20の群とケース19の他側板との間の部位には座金35が嵌まっている。図7(B)に明示するように、ロック用カム31のうちケース19と対向したカム面36は、ケース19の側面と平行な平行部を有すると共にその上下に面取り部36aを形成した形状になっている。また、ハンドル22を水平状にした姿勢では、カム面36とケース19の外側面との間には若干の隙間が空いている。
【0032】
受け部材23は、摩擦板20の群の姿勢を保持するためのものであり、その後端部には、ケース19の上内面と左右内側面とに摺動自在に当接し得るスライド部23aを形成している。また、受け部材23の左右側板は、ロッド21との干渉を回避するため後方に向けて開口している。なお、受け部材23の下面にもスライド部23aが形成されているが、これは、受け部材23を上下左右対称形とすることにより、取付けの方向性をなくすためである。
【0033】
なお、パイプ30をロッド21に被嵌することに代えて、ロッド21に、摩擦板20を押圧するための大径部を形成しても良い。
【0034】
(1)-3 作用
図2及び図7(A)に示す状態はロック状態であり、この状態では、ロック用カム31はケース19には当接しておらず、したがって、摩擦板20の群は、ロック用ばね28の引っ張り力により、ロッド21に嵌まった座金35とパイプ30とを介して互いに密着するように挟み付けられている。
【0035】
座金35とパイプ30とがケース19に対して前後動不能に嵌まった状態で、摩擦板20の群は互いにずれ不能に保持されていると共に、摩擦板20の群と座金35及びパイプ30が摩擦力によってずれ不能に保持されている。このため、ロック状態においては、仮に第1軸6が後退動して受け部材に当接すると、第1軸6はそれ以上後退動することができない(逆にいうと、第1軸6を後退動不能に阻止できる程度の摩擦力が生じるように、摩擦板20の摩擦とロック用ばね28のばね力とを設定している)。
【0036】
図8に示すように、例えばハンドル22を上向きに回動させるとロック解除状態となり、この状態では、ロック用カム31によってロッド21がロック用ばね28に抗して軸方向に引っ張られるため、パイプ30と座金35とによる摩擦板20の群の挟圧が解除され、その結果、図6に一点鎖線で示すように、摩擦板20はリセット用ばね27で前進させられる。
【0037】
図6一点鎖線示す状態で摩擦板20の群をロックすると、第1軸6は全く後退動することはできず、従って、背もたれ4は後傾不能なロック状態になる。そして、リセット用ばね27のばね力は小さいため、ロックを解除した状態で、着座した人が背もたれ4にもたれ掛かると、受け部材23及び摩擦板20の群は第1軸6によって後退動する。摩擦板20の群を後退させ切った状態でロックすると、図6の実線で示すように、背もたれ4は最大限度まで後傾動できる。
【0038】
そして、摩擦板20の群のロックを解除した状態で背もたれ4にもたれ掛かり、所望の後傾姿勢で摩擦板20の群をロック状態にすることにより、背もたれ4の後傾範囲を、全く後傾しない状態から最大限度まで後傾し切った状態との間の任意の中間状態に変更することができる。すなわち、背もたれ4の後傾の始点は一定として、後傾の終点を任意に変更することができる。
【0039】
本実施形態では、背もたれ4及び座3の後傾動範囲を無段階的に調節することができ、また、背もたれ4にもたれ掛かった状態のままで、ハンドル22を操作して変更することができる利点がある。更に、ハンドル22を上下いずれの方向に回動させてもロック解除できる点と、ハンドル22から手を離すと自動的にロック状態に戻る点も有益である。なお、ロック手段は他の構造でも良いことはいうまでもない。
【0040】
(2).変形例(図9
上記の実施形態では摩擦板20を直接に密着させているが、図9に示すように、摩擦板20と座金38とを交互に重ね合わせても良い。
【0041】
(2).第2実施形態(図10〜図12)
図10〜図12では第2実施形態を示しており、図10は平面図、図11は図10のXI−XI視断面図、図12はハンドル22の姿勢保持手段を示す断面図である。
【0042】
この実施形態はストッパーカム40によって直接に第1軸6を支持するもので、ストッパーカム40は、座受け体2の側板に回転自在に装着したハンドル22に相対回転不能に取付けられている。ストッパーカム40の外周は、回転軸心からの距離を段階的に変えてカム面41となっており、各カム面41を通る垂線41aがハンドル22の軸心を通っている。
【0043】
この実施形態でハンドル22を回転しない状態に保持しておく必要があり、このため、ハンドル22をカム面41の数と同じ面を有する正多角形として、座受け体2に設けた板ばね製クランプ42でハンドル22を挟持することにより、ハンドル22の回転操作を阻害することなく、姿勢を保持している。なお、他の保持手段でハンドル22の姿勢を保持しても良いし、或いは、板ばね等の何らかの姿勢保持手段によってストッパーカム40の姿勢を直接に保持しても良い。
【0044】
(3).ストッパーカムの変形例(図13)
図13ではストッパーカム40の変形例を示している。このうち分図(A)に示すのはカム面41を滑らかに連続する曲面としたものであり、このように構成すると、無段階的に調節することが可能となる。
【0045】
図13の分図(B)に示すのは、ストッパーカム40のカム面41を凹曲面と成したもので、このようにすると、多数のカム面41を形成できるため無段階的な調節に近い調節とすることができると共に、ストッパーカム41が第1軸6の衝突によって回転してしまうことを防止できる利点がある。
【0046】
(4).第3実施形態(図14〜図18)
図14〜図18では第3実施形態を示しており、このうち図14は調節手段18の平面図、図15は図14のXV−XV視断面図、図16は図14のXVI−XVI視断面図、図17及び図18は作用を示す図である。
【0047】
この実施形態では、座受け体2の側板に挿通した水平横長のハンドル22に、第1軸6の後退動を阻止し得る左右一対のストッパーカム40と、左右ストッパーカム40の間に位置した左右一対ずつの姿勢変更用カム43と、左右の姿勢変更用カム43を互いに離反する方向に付勢するばね44とを被嵌している。
【0048】
ストッパーカム40は第2実施形態と同じ形態に構成されており、姿勢変更用カム43に向けて延びる小径筒部40aを形成しており、この小径筒部40aと姿勢変更用カム43との接合端面を軸線に対して傾斜した姿勢変更用カム面45と成している。また、姿勢変更用カム43の外周には、ストッパーカム40におけるカム面41の数と同じ突起46を設ける一方、座受け体2には、姿勢保持手段の一例として、姿勢変更用カム43を突起46の間の箇所で両側から挟持する板ばね製クランプ42を設けている。
【0049】
姿勢変更用カム43は、ハンドル22に対して相対回転不能でかつ軸方向に摺動自在に嵌まっており、そのための手段として、ハンドル22に形成したヒレ片47に、姿勢変更用カム43の内面に形成した溝穴47を嵌合させているが、キー係合やスプライン係合などの他の係合手段を採用しても良い。
【0050】
前記第2実施形態の場合は、ストッパーカム40をハンドル22で直接に回転させるものであるため、人が背もたれ4にもたれ掛かっている状態では、ストッパーカム40を回転させることはできない。これに対して本実施形態では、背もたれにもたれ掛かった状態でもハンドル22を回転操作することができる。
【0051】
すなわち、図17は、人が背もたれ4にもたれ掛かって第1軸6がストッパー用カム40に当接した状態を示しているが、ハンドル22とストッパーカム40とは相対回転自在であるため、第1軸6がストッパーカム40に当接した状態でもハンドル22を回転させることができる。図17では、図14の状態からハンドル22を180度回転させた状態を示している。
【0052】
このようにハンドル22を回転させると姿勢変更用カム43も同時に回転し、その回転した姿勢が板ばね製クランプ42によって保持される。そして、人が身体を前傾させて背もたれ4を元の方向に戻すと、第1軸6が両ストッパー用カム40から離反し、すると、姿勢変更用カム43とストッパー用カム40とにおける姿勢保持用カム面45のガイド作用により、ストッパー用カム40は、その小径筒部40aの端面が姿勢変更用カム43と密着する姿勢まで回転し、これにより、第1軸6の後退動可能範囲が変化する。
【0053】
なお、この実施形態の場合、人が背もたれ4にもたれ掛かっていない状態でハンドル22を回転操作しても良いことは言うまでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は椅子の右側面図、(B)は(A)の一部破断図、(C)は(A)の部分断面図である。
【図2】図1(A)のII−II視断面図である。
【図3】図2の III-III視断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】調節手段の分離斜視図である。
【図6】図2のVI−VI視断面図である。
【図7】図2のVII-VII 視断面図である。
【図8】作用を示す図である。
【図9】第1実施形態の変形例を示す図である。
【図10】第2実施形態の平面図である。
【図11】図10のXI−XI視断面図である。
【図12】ハンドルの姿勢保持手段を示す図である。
【図13】ストッパーカムの変形例を示す図である。
【図14】第3実施形態の平面図である。
【図15】図14のXV−XV視断面図である。
【図16】図14のXVI−XVI視断面図である。
【図17】作用を示す図である。
【図18】作用を示す図である。
【符号の簡単な説明】
2 座受け体
3 座
4 背もたれ
6 第1軸
8 長穴
9 背もたれ支持アーム
11 第2軸
12 第3軸
15 弾性支持手段の一例としてのコイルばね
18 調節手段
19 ケース
20 摩擦板(ストッパー板)
21 ロッド
22 ハンドル
23 受け部材
27 リセット用ばね
28 ロック用ばね
30 パイプ
31 ロック解除用カム
33 ピン
40 ストッパーカム
41 カム面

Claims (4)

  1. 脚で支持された座受け体と、前記座受け体で支持された座と、弾性支持手段に抗して後傾動するように背もたれ支持アームを介して前記座受け体に取り付けられた背もたれと、前記背もたれの傾動に連動して前後方向に移動するように前記座受け体に設けた移動軸と、前記背もたれの後傾範囲を無段階的に変更し得る調節手段とを備えており、
    前記調節手段は、直接に又は座金を介して重なり合うと共に前後長手の長穴を有する摩擦板の群と、前記摩擦板の群を囲う状態で座受け体に固定されたケースと、ケース及び摩擦板の群の長穴に貫通したロッドと、摩擦板の群を前後動不能な挟圧状態と前後動可能な挟圧解除状態とに切り換えるハンドルとを備えており、前記摩擦板の群によって前記移動軸の前後移動範囲が規制されるようになっている、
    椅子。
  2. 前記座と背もたれとが、背もたれの後傾動に連動して座が少なくとも後退動又は後傾動するようになっている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記座は水平横向きに延びる第1軸によって座受け体に取付けられている一方、前記背もたれは、水平横向きに延びる第2軸によって前記座受け体に後傾動自在に連結された背もたれ支持アームに取り付けられており、前記背もたれ支持アームと座とを前記第1軸よりも後方において水平横向きの第3軸で連結しており、前記第1軸と第2軸とのうちいずれか一方を前記移動軸と成している、
    請求項1又は2に記載した椅子。
  4. 脚で支持された座受け体と、前記座受け体で支持された座と、弾性支持手段に抗して後傾動するように背もたれ支持アームを介して前記座受け体に取り付けられた背もたれと、前記背もたれの傾動に連動して前後方向に移動するように前記座受け体に設けた移動軸と、前記背もたれの後傾範囲を無段階的に変更し得る調節手段とを備えており、
    前記調節手段は、前記移動軸と同じ方向に延びる軸心回りに回転するように座受け体に取り付けられたストッパーカムと、前記ストッパーカムを回転操作するためのハンドルと、ストッパーカムの回転を阻害することなく当該ストッパーを段階的に回転した状態に保持する姿勢保持手段とを備えていて、前記ストッパーカムはその外周に前記移動軸が当たり得るように配置されており
    そして、前記ストッパーカムの外周には、前記姿勢保持手段で姿勢保持された各段階において前記移動軸が当たり得るカム面を、各カム面から回転軸心までの距離が段階的に変わるようにして形成しており、かつ、各カム面を通る垂線がカムの回転軸心を通っている、
    椅子。
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