JP3811496B2 - 状態認識タグ - Google Patents

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Description

本発明は、タグ本体部に設けられた1つ以上の分離位置のどの位置からタグ断片部が切り離されたかを認識することによって、タグ本体部及び、タグ断片部からタグリーダ/ライタに送信する情報を変更する、状態認識タグに関する。
現在、ICタグはバーコードに代わる新技術として期待されており、将来的にはバーコードに取って代わり、あらゆる物品にタグが付されることが考えられる。物品に付されるタグに記録される情報としては物品名称や物品ID、値段、消費期限、商品情報などが考えられる。しかしながら、物品は常に一定の状態に留まっていることはなく、物品によっては分離、結合するものもある。このような場合タグから発信する情報としては、分離したときは分離した物品のパーツの各情報を、結合したときは結合して一体となったときの物品の情報を、といったように現在の各物品の状況に適した情報であることが望ましい。
一方、特許文献1では、静電結合型のICチップを利用した技術が開示されている。その手段として、包装基材上に、切断されて分離することで接触する箇所がなく2個の互いに独立したアンテナ部が形成されるように導電性層を形成し、このアンテナ部である導電性層上に外部機器と情報を教授することが可能となる静電結合型の非接触ICチップが積層されている。
また、特許文献2では、共振タグを利用した技術が開示されている。その手段として、コイル部、コンデンサ部、またはその間に切断のための切れ目を設けることによって、あらかじめ設定した周波数帯に変化させたり、共振現象を起こさせなくしたりすることが可能となる。
また、特許文献3では、物品に貼り付けた物品輸送用伝票から伝票を切り取ると、導電パターンの一部が切り離されて電気的特性が変化し、伝票検知部から制御部に検知情報が送られ、IDコード「54321」の使用を中止するようにしたものがある。
また、特許文献4では、互いに分離可能に連設された親カード及び1枚又は複数枚の子カードを備えて顧客カードを構成し、親カード及び子カードにはそれぞれ非接触ICタグが搭載され、各非接触ICタグには同一の認識コードが記憶されているようにしたものがある。
特開2002−362613号公報 特開平10−039758号公報 特開2002−60012号公報 特開2003−123046号公報
しかしながら、上記特許文献1は、包装基材が切断・開封されることで初めてタグとして機能を開始する。つまり、開封以前はタグとして機能することはない。
また、上記特許文献2は、タグを切り取ることによって変化するのは周波数のみであり、タグ切り取り前後でタグからの発信情報を変更することはできない。また、切り取ったタグの断片部分もタグとしての機能を有していることはない。
また、上記特許文献3はタグを備えていない。
また、上記特許文献4は、分離切断されたことをタグでは認識できないため、他の文献を考慮しても、分離切断されることによってタグの情報が変化しないため、分離状態を検出することができなかった。
したがって、本発明の目的は、上記課題を解決することにあって、タグ本体部とタグ断片部との間での分離状態を認識して、タグ本体部及び、タグ断片部からタグリーダ/ライタに送信する情報を変更することができる状態認識タグを提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
本発明の第一態様によれば、タグリーダ/ライタで認識可能なタグ本体部と、
上記タグ本体部と分離可能且つタグリーダ/ライタで認識可能なタグ断片部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部を認識する上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を記憶するタグ本体部用情報保持部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ断片部を認識する上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を記憶するタグ断片部用情報保持部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部と上記タグ断片部との分離状態を認識するタグ本体部用分離状態認識部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ本体部と上記タグ断片部との上記分離状態を認識するタグ断片部用分離状態認識部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部用分離状態認識部で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離しているか結合しているかによって上記タグ本体部用情報保持部に保持した情報をそれぞれ選択し、上記タグリーダ/ライタからの情報に基づき選択された情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ本体部用制御部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ断片部用分離状態認識部で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離しているか結合しているかによって上記タグ断片部用情報保持部に保持した情報をそれぞれ選択し、上記タグリーダ/ライタからの情報に基づき選択された情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ断片部用制御部タグ断片部用制御部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ、上記タグ本体部用情報保持部と上記タグ本体部用分離状態認識部と上記タグ本体部用制御部とに電力を供給するタグ本体部用電力供給部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ、上記タグ断片部用情報保持部と上記タグ断片部用分離状態認識部と上記タグ断片部用制御部とに電力を供給するタグ断片部用電力供給部と、
を備える状態認識タグを提供するものである。
以上のように、本発明はタグ本体部と、上記タグ本体部と分離可能なタグ断片部と、送信すべき情報を記憶するタグ本体部用情報保持部と、タグ断片部用情報保持部と、上記タグ本体部とタグ断片部との分離状態を認識するタグ本体部用分離状態認識部と、タグ断片部用分離状態認識部と、上記分離状態に基づいて、情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ本体部用制御部と、情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ断片部用制御部と、上記タグ本体部用情報保持部、タグ本体部用分離状態認識部、タグ本体部用制御部に電力を供給するタグ本体部用電力供給部と、上記タグ断片部用情報保持部、タグ断片部用分離状態認識部、タグ断片部用制御部に電力を供給するタグ断片部用電力供給部という構成により、タグ本体部とタグ断片部が分離しているときでも結合しているときでも、必要に応じてタグ本体部、タグ断片部ともにタグとしての機能を持たせることができ、さらに、タグ本体部とタグ断片部との分離状態に応じて異なった情報をユーザに提供することも可能である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、タグリーダ/ライタで認識可能なタグ本体部と、
上記タグ本体部と分離可能且つタグリーダ/ライタで認識可能なタグ断片部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部を認識する上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を記憶するタグ本体部用情報保持部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ断片部を認識する上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を記憶するタグ断片部用情報保持部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部と上記タグ断片部との分離状態を認識するタグ本体部用分離状態認識部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ本体部と上記タグ断片部との上記分離状態を認識するタグ断片部用分離状態認識部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部用分離状態認識部で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離しているか結合しているかによって上記タグ本体部用情報保持部に保持した情報をそれぞれ選択し、タグリーダ/ライタからの情報に基づき選択された情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ本体部用制御部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ断片部用分離状態認識部で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離しているか結合しているかによって上記タグ断片部用情報保持部に保持した情報をそれぞれ選択し、タグリーダ/ライタからの情報に基づき選択された情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ断片部用制御部と、
上記タグ本体部に備えられ且つ、上記タグ本体部用情報保持部と上記タグ本体部用分離状態認識部と上記タグ本体部用制御部とに電力を供給するタグ本体部用電力供給部と、
上記タグ断片部に備えられ且つ、上記タグ断片部用情報保持部と上記タグ断片部用分離状態認識部と上記タグ断片部用制御部とに電力を供給するタグ断片部用電力供給部と、
を備える状態認識タグを提供するものである。
なお、タグ本体部を認識可能なタグリーダ/ライタと、タグ断片部を認識可能なタグリーダ/ライタとは、同一のタグリーダ/ライタでもよいし、別々のタグリーダ/ライタでもよい。
この構成によると、タグ本体部とタグ断片部が分離しているときでも結合しているときでも、必要に応じてタグ本体部、タグ断片部ともにタグとしての機能を持たせることができ、さらに、タグ本体部とタグ断片部との分離状態に応じて異なった情報をユーザに提供することも可能である。
また、本発明の第2態様によれば、上記タグ断片部と同様な機能を持つ少なくとも1つ以上の追加のタグ断片部を上記タグ本体部又は上記タグ断片部に分離可能に連結可能であり、上記タグ本体部と上記タグ断片部と上記追加のタグ断片部とのうちの上記いずれかの分離状態認識部は、上記タグ断片部及び上記追加のタグ断片部のそれぞれの分離状態を認識し、上記制御部は、上記いずれかの分離状態認識部により認識した上記分離状態によって上記情報保持部から上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を選択し、送信するか否かを決定し、送信するのであれば上記情報保持部から選択された情報を、上記タグリーダ/ライタに送信するための送信制御を行う第1態様に記載の状態認識タグを提供する。
ここで、タグ本体部又はタグ断片部に分離可能に結合させた追加のタグ断片部は、更に追加のタグ断片部を分離可能に結合できることが好ましい。
この構成によると、あらゆる場所に分離位置を設けることが可能となり、タグ断片部の分離位置や組み合わせ、個数などに対応してタグとしての機能の有無や情報の変更などをより詳細に設定することが可能となる。
また、本発明の第3態様によれば、上記タグ本体部と上記タグ断片部との間での分離する部分又は上記タグ断片部と上記追加のタグ断片部との間での分離する部分には、上記タグ本体部と上記タグ断片部とを分離可能な切れ目を有する第1又は2態様のいずれかに記載の状態認識タグを提供する。
この構成によると、本発明のタグがユーザによって分離されるときに、タグ製作者の意図しない部分で分離することが無くなり、また、ユーザがタグの分離位置を意識する必要がなくなる。
また、本発明の第4態様によれば、上記タグ本体部と上記タグ断片部との間での分離する部分又は上記タグ断片部と上記追加のタグ断片部との間での分離する部分には、上記分離する部分のうちの一方(上記タグ本体部又は上記タグ断片部)を有する第1係合部と、上記第1係合部に分離係合可能かつ分離後に再結合可能でかつ上記分離する部分のうちの他方(上記タグ断片部又は上記追加のタグ断片部)を有する第2係合部とを有する係合構造を有する第1から3態様のいずれかに記載の状態認識タグを提供する。
この構成によると、本発明の使用者は商品の開封のみならず、各種容器、ドア等の開閉やプラグの着脱に応じてデータを切り替えることが可能となる。また、タグ本体部とタグ断片部を別々に製造しておき、後に結合させることも可能である。
また、本発明の第5態様によれば、第1から4態様のいずれか1つに記載の状態認識タグの上記タグ本体部と上記タグ断片部のうちのいずれか一方が配置された容器本体と、
上記容器本体と分離可能に結合されかつ上記タグ本体部と上記タグ断片部のうちのいずれか他方が配置された蓋とを備えて、上記蓋と上記容器本体とを結合させるとき上記タグ本体部と上記タグ断片部とが結合し、上記蓋を上記容器本体から分離させるとき上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離する容器を提供する。
この構成によると、容器の開閉状態が分かり、物品の管理や賞味期限の管理を厳密に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかる状態認識タグを用いた状態認識システムを示したブロック図である。
ここで、本システムは、タグリーダ/ライタ111で認識可能な状態認識タグ100と、状態認識タグ100から情報を取得するタグリーダ/ライタ111とを備える。状態認識タグ100は、タグリーダ/ライタ111で認識可能なタグ本体部101と、上記タグ本体部101と分離位置99で分離可能且つタグリーダ/ライタ111で認識可能なタグ断片部106とで構成される。
タグ本体部101は、タグ本体部用情報保持部102と、タグ本体部用電力供給部103と、タグ本体部用分離状態認識部104と、タグ本体部用制御部105とで構成され、タグ本体部用制御部105が、タグ本体部用情報保持部102に記録されている情報をタグリーダ/ライタ111に送信する。
タグ本体部用情報保持部102は、送信すべき情報を記憶するものであって、例えばICチップなどに相当し、あらかじめ決められた不変な情報が記録されている場合と、状況に応じてタグライタなどにより情報の追記、変更が可能な場合がある。
タグ本体部用電力供給部103は、例えばコイル状のアンテナなどに相当し、タグ本体部用情報保持部102、タグ本体部用分離状態認識部104、タグ本体部用制御部105に電力を供給可能とする。
タグ本体部用分離状態認識部104は、タグ本体部101とタグ断片部106との分離状態、具体的には、タグ断片部106が分離位置99でタグ本体部101から切り離されているかどうかを認識し、タグ本体部用制御部105に認識結果の情報を送信する。
タグ本体部用制御部105は、上記タグ本体部用分離状態認識部104で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部101と上記タグ断片部106とが分離しているか結合しているかによって上記タグ本体部用情報保持部102に保持した情報をそれぞれ選択、送信するか否かを決定する。具体的には、もし、上記タグ本体部101と上記タグ断片部106とが分離しており、上記タグ本体部用情報保持部102に保持した情報を送信するのであれば、上記タグ本体部用情報保持部102から選択された情報(分離されたことに対応する情報)を上記タグリーダ/ライタ111に送信するための送信制御を行う。逆に、もし、上記タグ本体部101と上記タグ断片部106とが分離せず接続されており、上記タグ本体部用情報保持部102に保持した情報を送信するのであれば、上記タグ本体部用情報保持部102から選択された情報(接続されていることに対応する情報)を上記タグリーダ/ライタ111に送信するための送信制御を行うようにしてもよい。
タグ断片部106は、タグ断片部用情報保持部107と、タグ断片部用電力供給部108と、タグ断片部用分離状態認識部109と、タグ断片部用制御部110とで構成され、タグ断片部用制御部110が、タグ断片部用情報保持部107に記録されている情報をタグリーダ/ライタ111に送信する。
タグ断片部用情報保持部107は、送信すべき情報を記憶するものであって、例えばICチップなどに相当し、あらかじめ決められた不変な情報が記録されている場合と、状況に応じてタグライタなどにより情報の追記、変更が可能な場合がある。
タグ断片部用電力供給部108は、例えばコイル状のアンテナなどに相当し、タグ断片部用情報保持部107、タグ断片部用分離状態認識部109、タグ断片部用制御部110に電力を供給可能とする。
タグ断片部用分離状態認識部109は、タグ本体部101とタグ断片部106との分離状態、具体的には、タグ断片部106が分離位置99でタグ本体部101から切り離されているかどうかを認識し、タグ断片部用制御部110に認識結果の情報を送信する。
タグ断片部用制御部110は、上記タグ断片部用分離状態認識部109で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部101と上記タグ断片部106とが分離しているか結合しているかによって上記タグ断片部用情報保持部107に保持した情報をそれぞれ選択、送信するか否かを決定する。具体的には、もし、上記タグ本体部101と上記タグ断片部106とが分離しており、上記タグ断片部用情報保持部107に保持した情報を送信するのであれば、上記タグ断片部用情報保持部107から選択された情報(分離されたことに対応する情報)を上記タグリーダ/ライタ111に送信するための送信制御を行う。逆に、もし、上記タグ本体部101と上記タグ断片部106とが分離せず接続されており、上記タグ断片部用情報保持部107に保持した情報を送信するのであれば、上記タグ断片部用情報保持部107から選択された情報(接続されていることに対応する情報)を上記タグリーダ/ライタ111に送信するための送信制御を行うようにしてもよい。
なお、タグ本体部用制御部105が情報を送信するタグリーダ/ライタ111は、タグ断片部用制御部110が情報を送信するタグリーダ/ライタ111と同一であってもよく、異なっていてもよい。
図1、図2を用いてタグ本体部101とタグ断片部106の分離状態を、タグ本体部用分離状態認識部104、タグ断片部用分離状態認識部109の一例としての接触センサ203によって認識する方法を説明する。
タグ本体部101に対応するタグ本体部201は、直方体形状の箱体より構成され、箱体の矩形の開口の底部に配置された接触センサ203と、箱体の開口周囲に配置されて接着材より構成される第1接着素材204とを備えている。一方、タグ断片部106に対応するタグ断片部202は、上記箱体の蓋体であり、箱体の開口周囲に対応する蓋体の周囲に配置されて第1接着素材204と分離可能に接着可能な接着材より構成される第2接着素材204と、箱体の開口内に嵌合可能な直方体形状の突起部205とを備える。
タグ本体部201とタグ断片部202が第1及び第2接着素材204によって結合しているとき、タグ断片部202の突起部205が箱体の開口内に嵌合してタグ本体部201の接触センサ203に接触し、接触センサ203が接触反応を起こして接触信号を出力する。
すると、タグ本体部用分離状態認識部104として機能する接触センサ203からは、タグ本体部用制御部105に、上記出力された接触信号、すなわち、タグ本体部201とタグ断片部202が結合しているという情報を送信し、タグ本体部用制御部105は、タグ本体部用情報保持部102からタグ本体部201とタグ断片部202が結合しているときに必要な情報をタグリーダ/ライタ111に無線で送信する。
タグ本体部201とタグ断片部202が第1及び第2接着素材204によって結合していないとき、すなわち、タグ断片部202の突起部205がタグ本体部201の箱体の開口内に嵌合していないとき、突起部205は接触センサ203に接触せず、接触センサ203は接触反応を起こさず、接触信号ではなく、非接触信号を出力する。
すると、タグ本体部用分離状態認識部104として機能する接触センサ203は、タグ本体部用制御部105に、上記出力された非接触信号、すなわち、タグ本体部201とタグ断片部202が分離しているという情報を送信し、タグ本体部用制御部105はタグ本体部用情報保持部102からタグ本体部201とタグ断片部202が分離しているときに必要な情報をタグリーダ/ライタ111に無線で送信する。
なお、図2に示した上記タグ本体部用分離状態認識部104(タグ断片部用分離状態認識部109)の構成は一例であり、本発明はその他の構成によっても実現可能である。
次に、図3で本発明の第1実施形態にかかる状態認識タグの一構成例について説明する。ここで、図4及び図5は、状態認識タグの分離状態により各論理回路が通す電流の有無と各ICチップに供給される電力の有無を表している。
第1実施形態では、タグ本体部101に対応するタグ本体部401と、タグ断片部106に対応するタグ断片部402と、タグ本体部用電力供給部103及びタグ断片部用電力供給部108としてそれぞれ機能して電力の供給を行うアンテナ403、408と、制御部の情報保持部から情報を選択する部分である論理積回路404と、排他的論理和回路405、409と、情報保持部102、107と、制御部のタグリーダ/ライタからの情報に基づき情報の送信、書き換え、又は、追記(送信/又は書き換え、追記)を行なう部分としての一例であるICチップ(以後、ICチップと称する。)406、407、410と、タグ本体部401とタグ断片部402との分離位置411(分離位置99に対応)とを有し、電力の供給は導線を伝って行われる。論理積回路404と排他的論理和回路405はタグ本体部用分離状態認識部104として機能する。排他的論理和回路409はタグ断片部用分離状態認識部109として機能する。ICチップ406、407はタグ本体部用情報保持部102として機能する。ICチップ410はタグ断片部用情報保持部107として機能する。
タグ本体部用制御部105は情報保持部から情報を選択する部分の一例としての各構成要素404〜407及び、図3に記載のタグ本体部内の配線(接続)パターンと、タグリーダライタからの情報に基づき情報の送信/又は書き換え、追記を行なう部分の一例としてのICチップにて示される。
タグ本体部断片部用制御部110は、情報保持部から情報を選択する部分の一例としての各構成要素409、410及び、図3に記載のタグ断片部内の配線(接続)パターンと、タグリーダライタからの情報に基づき情報の送信/又は書き換え、追記を行なう部分の一例としてのICチップにて示される。
ICチップ406には、タグ断片部402がタグ本体部401から分離位置411で分離する前にタグリーダ/ライタ(例えば図1の107)に送信すべき情報が記録されており、ICチップ407、410はタグ断片部402がタグ本体部401から分離位置411で分離した後にタグリーダ/ライタに送信すべき情報が記録されている。
タグ本体部401に関して、タグ断片部402が分離位置411で分離する前は、双方のアンテナ403、408から電力が供給されるため、論理積回路404を通してICチップ406に電力が供給され、排他的論理和回路405を通してICチップ407には電力が供給されない(図8Aの回路別電力入出力表の最下欄、及び、図4と図5の表を参照)。
タグ本体部401に関して、タグ断片部402が分離位置411で分離した後は、アンテナ403のみから電力が供給されるため、排他的論理和回路405を通してICチップ407に電力が供給され、論理回路積404を通してICチップ406には電力が供給されない(図8Aの回路別電力入出力表の下から2つ目の欄、及び、図4と図5の表を参照)。
タグ断片部402に関して、タグ断片部402が分離位置411で分離する前は、双方のアンテナ403、408から電力が供給されるため、排他的論理和回路409を通してICチップ410には電力が供給されない(図8Aの回路別電力入出力表の最下欄、及び、図4と図5の表を参照)。
タグ断片部402に関して、タグ断片部402が分離位置411で分離した後は、アンテナ408のみから電力が供給されるため、排他的論理和回路409を通してICチップ410に電力が供給される(図8Aの回路別電力入出力表の下から3つ目の欄、及び、図4と図5の表を参照)。
この構成によれば、タグ本体部401とタグ断片部402が結合しているときにはタグ本体部のICチップ406の情報がタグリーダ/ライタに送信され、タグ断片部402からはタグリーダ/ライタに情報は送信されない。タグ本体部401とタグ断片部402が分離しているときにはタグ本体部401のチップ407の情報とタグ断片部402のICチップ410の情報がタグリーダ/ライタに送信される。
ここで、回路の組み合せを変更(追加)することによって、タグ本体部401とタグ断片部402が結合しているときにはタグ本体部401、タグ断片部402とも情報を送信することはせず、分離しているときにのみタグ本体部401、タグ断片部402ともに情報を送信するということも可能である。
このようなシステムは、例えば、商品の値札などに利用できる。現在は店員の棚卸など、作業軽減のために値札にICタグが利用されている場合が多い。しかし、この第1実施形態を用いれば、タグ本体部401とタグ断片部402が分離していないときは店用情報のみをタグリーダ/ライタ(例えば図1の111)に送信することができ、顧客が商品を購入するときにタグ本体部401とタグ断片部402を分離させ、新たにタグとして機能した顧客用情報を記録したタグ断片部402のみを顧客に渡すことができる。これによって、顧客は受け取ったタグ断片部402からより詳しい商品の情報を知ることができる。また、分離後のタグ本体部401とタグ断片部402にタグライタを用いて購入日時を記録しても良い。
ここで、図25A〜図25Dにタグ本体部401とタグ断片部402に記録されている情報例を示す。
図25A及び図25Cの記録情報項目とは、タグに記録されている情報の項目であり、タグ本体部401のタグ本体部用情報保持部102として機能するICチップ406、407には、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、価格の情報が記録されている。同様に、タグ断片部402のタグ断片部用情報保持部107として機能するICチップ410には、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、商品アドレスの情報がそれぞれ記録されている。
図25A及び図25C情報可変性とは、タグに記録されている情報を書き換えることが可能であるかどうかを示すものであり、タグ本体部401では、ICチップ406、407に記録されている価格の情報の書き換えが可能となっているが、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色などの他の情報は書き換えが不可能となっている。タグ断片部402では、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、商品アドレスなどの情報はすべて書き換えが不可能となっている。
図25A及び図25C各情報の発信可能状態とは、タグ本体部401、及びタグ断片部402が記録情報項目の情報をそれぞれ発信可能な、図27A〜図27Dに示した各状態(分離状態又は結合状態)を示している。
図25B及び図25Dの保持情報例は、タグ本体部401、及びタグ断片部402にそれぞれ記録されている情報の一例を示している。
上記第1実施形態によれば、タグ本体部401とタグ断片部402にそれぞれ電力供給部と情報保持部とを備えているため、タグ本体部401からタグ断片部402を分離したときでも、タグ本体部401だけではなく、分離したタグ断片部402もタグとしての機能を持たせることが可能となる。また、結合時、分離時でタグとしての機能の有無や情報の変更などを自由に設定することが可能となる。
(第2実施形態)
図6は、複数のタグ断片部602、第2タグ断片部603(追加のタグ断片部の一例であり、必要に応じてタグ断片部602と同様な機能を持つようにしてもよい。)を有する、本発明の第2実施形態にかかる状態認識タグ600の構成例を示した図であり、図7Aは状態認識タグの分離状態により各論理回路が通す電流の有無と各ICチップに供給される電力の有無を表している。
第2実施形態では、タグ本体部601と、第1及び第2タグ断片部602、603と、タグ本体部用電力供給部として機能して電力の供給を行うアンテナ604と、タグ断片部用電力供給部として機能して電力の供給を行うアンテナ613、622と、制御部の情報保持部から情報を選択する部分である論理積回路605、606、609、615、618、619と、排他的論理和回路607、608、614、616、617、623と、情報保持部と、制御部のタグリーダ/ライタからの情報に基づき情報の送信/又は書き換え、追記を行なう部分としての一例であるICチップ(以後、ICチップと称する。)610、611、612、620、621、624と、タグ本体部601と第1タグ断片部602との分離位置625と、第1タグ断片部602と第2タグ断片部603との分離位置626とを有し、電力の供給は導線を伝って行われる。論理積回路605、606と排他的論理和回路607、608と論理積回路609はタグ本体部用分離状態認識部として機能する。排他的論理和回路614、616、617と論理積回路615、618、619は第1タグ断片部602用分離状態認識部として機能する。排他的論理和回路623は第2タグ断片部603用分離状態認識部として機能する。ICチップ610、611、612はタグ本体部用情報保持部として機能する。ICチップ620、621は第1タグ断片部602用情報保持部として機能する。ICチップ624は第2タグ断片部603用情報保持部として機能する。
タグ本体部用制御部は情報保持部から情報を選択する部分の一例としての各構成要素605〜612及び、図6に記載のタグ本体部内の配線(接続)パターンと、タグリーダライタからの情報に基づき情報の送信/又は書き換え、追記を行なう部分の一例としてのICチップにて示される。
タグ断片部用制御部は情報保持部から情報を選択する部分の一例としての各構成要素614〜621及び、図6に記載のタグ断片部内の配線(接続)パターンと、タグリーダライタからの情報に基づき情報の送信/又は書き換え、追記を行なう部分の一例としてのICチップにて示される。
追加のタグ断片部用制御部は情報保持部から情報を選択する部分の一例としての各構成要素623、624及び、図6に記載の追加のタグ断片部内の配線(接続)パターンと、タグリーダライタからの情報に基づき情報の送信/又は書き換え、追記を行う部分の一例としてのICチップにて示される。
アンテナ622からは、各回路605、607、615、616、623に導線が結合している。アンテナ604からは、各回路605、606、607、608、614、617に導線が結合している。アンテナ613からは、各回路606、608、614、615、616、617、623に導線が結合している。
ICチップ610は、タグ本体部601と第1及び第2タグ断片部602、603が結合しているときにタグリーダ/ライタ(例えば図1の111)に送信すべき情報が記録されている。
ICチップ611は、第2タグ断片部603のみが、タグ本体部601に結合した第1タグ断片部602から分離位置626で分離しているときに、タグリーダ/ライタに送信すべき情報が記録されている。
ICチップ624は、第2タグ断片部603が、タグ本体部601に結合した第1タグ断片部602から分離した第1タグ断片部602から分離位置626で分離しているときに、タグリーダ/ライタに送信すべき情報が記録されている。
ICチップ612は、第2タグ断片部603が分離した第1タグ断片部602又は第2タグ断片部603が結合した第1タグ断片部602が、タグ本体部601から分離位置625で分離しているときに、タグリーダ/ライタに送信すべき情報が記録されている。
ICチップ620は、第1タグ断片部602が、第2タグ断片部603を結合したまま、タグ本体部601から分離位置625で分離しているときに、タグリーダ/ライタに送信すべき情報が記録されている。
ICチップ621は、第1タグ断片部602がタグ本体部601と第2タグ断片部603からそれぞれ分離位置625、626で分離しているときに、タグリーダ/ライタに送信すべき情報が記録されている。
以下、図6の構成を基に、図28A〜図28Dのそれぞれの状態のタグの動作に関するフローチャートに従って第2実施形態における状態認識タグの動作の説明を行う。
尚、図27Aの状態1は、タグ本体部601と第1タグ断片部602が結合し、第1タグ断片部602と第2タグ断片部603が結合しているタグを示している。
さらに、図27Bに示すように、状態2(a)は、状態2におけるタグ本体部601と第1タグ断片部602が結合したタグを示し、状態2(b)は、状態2において第1タグ断片部602から分離した第2タグ断片部603を示す。
さらに、図27Cに示すように、状態3(a)は、状態3におけるタグ本体部601を示し、状態3(b)は、状態3におけるタグ本体部601から分離した第1タグ断片部602を示し、状態3(c)は、状態3における第1タグ断片部602から分離した第2タグ断片部603を示す。
さらに、図27Dに示すように、状態4(a)は、状態4におけるタグ本体部601を示し、状態4(b)は、状態4におけるタグ本体部601から分離した第1タグ断片部602であって、第2タグ断片部603が第1タグ断片部602に結合したタグを示す。
以下に、各状態でのタグの動作について図28A〜図28Dのフローチャートを基に説明する。
図28Aは、図27Aの状態1のタグの動作に関するフローチャートである。
ステップS28a01において、第2タグ断片部603が分離位置626で第1タグ断片部602から分離したか否かを、第2タグ断片部603用分離状態認識部として機能する排他的論理和回路623で判断する。第2タグ断片部603が分離位置626で第1タグ断片部602から分離した場合、状態認識タグは状態2に移行したものと考えられる。そこで、タグ本体部601と第1タグ断片部602が結合しているタグは、図28Bの状態2(a)のタグの動作に関するフローチャートへ、第2タグ断片部603は、図28Dの状態2(b)などのタグの動作に関するフローチャートへそれぞれ移行する。一方、第2タグ断片部603が分離位置626で第1タグ断片部602から分離していない場合、ステップS28a02に進む。
ステップS28a02において、第1タグ断片部602が分離位置625でタグ本体部601から分離したか否かを、第1タグ断片部602用分離状態認識部として機能する排他的論理和回路614、616、617と論理積回路615、618、619で判断する。第1タグ断片部602が分離位置625でタグ本体部601から分離した場合、状態認識タグは状態4に移行したものと考えられる。そこで、タグ本体部601は、図28Dの状態2(b)などのタグの動作に関するフローチャートへ、第1タグ断片部602と第2タグ断片部603が結合しているタグは、図28Cの状態4(b)のタグの動作に関するフローチャートへそれぞれ移行する。一方、第1タグ断片部602が分離位置625でタグ本体部601から分離していない場合、ステップS28a03に進む。
ステップS28a03において、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われたか否かを判断する。この情報送信の要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われていない場合、アンテナ604、613、622からの電力の供給は無く、ステップS28a05に進む。一方、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われた場合、全てのアンテナ604、613、622から電力が供給される。すると、論理積回路605を通してICチップ610に電力が供給され、その他、各論理回路を通してICチップ611、612、620、621、624には電力が供給されない(以下、図7A及び図8Aの回路別電力入出力表を参照)。その結果、ICチップ610に記録されている情報が、タグリーダ/ライタに送信される(ステップS28a04)。
ステップS28a05において、タグライタから情報の書き換えの要求が行われたか否かを判断する。この情報の書き換えの要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグライタから情報の書き換えの要求が行われなかった場合には、ステップS28a01に戻る。一方、タグライタから情報の書き換えの要求が行われた場合、ステップS28a03と同様にICチップ610に電力が供給され、ICチップ611、612、620、621、624には電力が供給されない。その結果、ICチップ610に記録されている情報が、タグライタから送信される情報によって書き換えられる(ステップS28a06)。その後、ステップS28a01に戻る。 図28Bは、図27Bの状態2(b)のタグの動作に関するフローチャートである。
ステップS28b01において、第1タグ断片部602が分離位置625でタグ本体部601から分離したか否かを、第1タグ断片部602用分離状態認識部として機能する排他的論理和回路614、616、617と論理積回路615、618、619で判断する。第1タグ断片部602が分離位置625でタグ本体部601から分離した場合、状態認識タグは状態3へ移行し、タグ本体部601、第1タグ断片部602共に図28Dの状態3(a)、状態3(b)、状態3(c)などのタグの動作に関するフローチャートへそれぞれ移行する。一方、第1タグ断片部602が分離位置625でタグ本体部601から分離していない場合、ステップS28b02に進む。
ステップS28b02において、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われたか否かを判断する。この情報送信の要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われていない場合、アンテナ604、613からの電力の供給は無く、ステップS28b04に進む。一方、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われた場合、アンテナ604、613から電力が供給されるため、各論理回路606、607、609を通してICチップ611に電力が供給され、その他、各論理回路を通してICチップ610、612、620、621には電力は供給されない。その結果、ICチップ611に記録されている情報がタグリーダ/ライタに送信される(ステップS28b03)。
ステップS28b04において、タグライタから情報の書き換えの要求が行われたか否かを判断する。この情報の書き換えの要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグライタから情報の書き換えの要求が行われなかった場合には、ステップS28b01に戻る。一方、タグライタから情報の書き換えの要求が行われた場合、ステップS28b02と同様にICチップ611に電力が供給され、ICチップ610、612、620、621には電力は供給されない。その結果、ICチップ611に記録されている情報が、タグライタから送信される情報によって書き換えられる(ステップS28b05)。その後、ステップS28b01に戻る。
図28Cは、図27Cの状態4(b)のタグの動作に関するフローチャートである。
ステップS28c01において、第2タグ断片部603が分離位置626で第1タグ断片部602から分離したか否かを、第2タグ断片部603用分離状態認識部として機能する排他的論理和回路623で判断する。第2タグ断片部603が分離位置626で第1タグ断片部602から分離した場合、状態認識タグは状態3へ移行したものと考えられる。そこで、第1タグ断片部602、タグ断片部603は、共に図28Dの状態2(b)などのタグの動作に関するフローチャートへそれぞれ移行する。一方、第2タグ断片部603が分離位置626で第1タグ断片部602から分離していない場合、ステップS28c02に進む。
ステップS28c02において、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われたか否かを判断する。この情報の送信の要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われていない場合、アンテナ613、622からの電力の供給は無く、ステップS28c04に進む。一方、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われた場合、アンテナ613、622から電力が供給されるため、各論理回路614、615、618を通してICチップ620に電力が供給され、その他、各論理回路を通してICチップ621、624には電力は供給されない。その結果、ICチップ620に記録されている情報が、タグリーダ/ライタに送信される(ステップS28c03)。
ステップS28c04において、タグライタから情報の書き換えの要求が行われたか否かを判断する。この情報の書き換えの要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグライタから情報の書き換えの要求が行われなかった場合には、ステップS28c01に戻る。一方、タグライタから情報の書き換えの要求が行われた場合、ステップS28c02と同様にICチップ620に電力が供給され、ICチップ621、624には電力は供給されない。その結果、ICチップ620に記録されている情報が、タグライタから送信される情報によって書き換えられる(ステップS28c05)。その後、ステップS28c01に戻る。
図28Dは、図27Bの状態2(b)、及び図27Cの状態3(c)などのタグの動作に関するフローチャートの説明を行う。
ステップS28d01において、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われたか否かを判断する。この情報の送信の要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われていない場合、アンテナ622からの電力の供給は無く、ステップS28d03に進む。一方、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われた場合、アンテナ622から電力が供給されるため、論理回路623を通してICチップ624に電力が供給される。その結果、ICチップ624に記録されている情報が、タグリーダ/ライタに送信される(ステップS28d02)。
ステップS28d03において、タグライタから情報の書き換えの要求が行われたか否かを判断する。この情報の書き換えの要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグライタから情報の書き換えの要求が行われなかった場合には、ステップS28d01に戻る。一方、タグライタから情報の書き換えの要求が行われた場合、状態2(b)、又は状態3(c)におけるステップS28d01と同様にICチップ624に電力が供給される。その結果、ICチップ624に記録されている情報が、タグライタから送信される情報によって書き換えられる(ステップS28d04)。その後、ステップS28d01に戻る。
また、図28Dは、図27Cの状態3(a)、及び図27Dの状態4(a)などのタグの動作に関するフローチャートである。
ステップS28d01において、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われたか否かを判断する。この情報の送信の要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われていない場合、アンテナ604からの電力の供給は無く、ステップS28d03に進む。一方、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われた場合、アンテナ604から電力が供給されるため、論理回路608を通してICチップ612に電力が供給され、その他、各論理回路を通してICチップ610、611には電力は供給されない。その結果、ICチップ612に記録されている情報が、タグリーダ/ライタに送信される(ステップS28d02)。
ステップS28d03において、タグライタから情報の書き換えの要求が行われたか否かを判断する。この情報の書き換えの要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグライタから情報の書き換えの要求が行われなかった場合には、ステップS28d01に戻る。一方、タグライタから情報の書き換えの要求が行われた場合、状態3(a)、又は状態4(a)におけるステップS28d01と同様にICチップ612に電力が供給され、ICチップ610、611には電力は供給されない。その結果、ICチップ612に記録されている情報が、タグライタから送信される情報によって書き換えられる(ステップS28d04)。その後、ステップS28d01に戻る。
また、図28Dは、図27Cの状態3(b)などのタグの動作に関するフローチャートである。
ステップS28d01において、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われたか否かを判断する。この情報の送信の要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われていない場合、アンテナ613からの電力の供給は無く、ステップS28d03に進む。一方、タグリーダ/ライタから情報送信の要求が行われた場合、アンテナ613から電力が供給されるため、各論理回路616、617、619を通してICチップ621に電力が供給され、その他、各論理回路を通してICチップ620には電力は供給されない。その結果、ICチップ621に記録されている情報が、タグリーダ/ライタに送信される(ステップS28d02)。
ステップS28d03において、タグライタから情報の書き換えの要求が行われたか否かを判断する。この情報の書き換えの要求が行われたか否かの判断は、タグリーダ/ライタが発生したRF(Radio Frequency)信号を受け取ることによって判断できる。RF信号から電流を生成(アンテナ部分で)し、ICチップに電力を供給することになる。また、RF信号にはタグリーダ/ライタからの要求コマンドデータも含まれている。
タグライタから情報の書き換えの要求が行われなかった場合には、ステップS28d01に戻る。一方、タグライタから情報の書き換えの要求が行われた場合、状態3(b)におけるステップS28d01と同様にICチップ621に電力が供給され、ICチップ620には電力は供給されない。その結果、ICチップ621に記録されている情報が、タグライタから送信される情報によって書き換えられる(ステップS28d04)。その後、ステップS28d01に戻る。
このように構成すれば、タグ本体部601と第1タグ断片部602と第2タグ断片部603にそれぞれ電力供給部としてアンテナ604、613、622と、情報保持部としてICチップ610、611、612、620、621、624とを備えているため、タグ本体部601から第1タグ断片部602を分離した後でも、また、第1タグ断片部602から第2タグ断片部603を分離した後でも、タグ本体部601だけではなく、分離した第1タグ断片部602及び第2タグ断片部603もそれぞれタグとして機能を持たせることができ、タグ本体部、第1タグ断片部、第2タグ断片部の分離状態に応じてタグリーダ/ライタに送信する情報を変更することが可能となる。
次に、図9は、第2実施形態にかかる状態認識タグの1つの利用例であり、顧客が購入したシャツの衣類情報とプライバシー保護に利用したものである。ここでは、顧客が購入したシャツ901に、第2実施形態にかかる状態認識タグに対応する状態認識タグ902が付されている。状態認識タグ902は、タグ本体部903と2個のタグ断片部905、907から構成され、第1タグ断片部905はタグ本体部903から分離位置904で、第2タグ断片部907は第1タグ断片部905から分離位置906でそれぞれ分離できる。
ここで、図26A〜図26Fは、タグ本体部903、及び第1、第2タグ断片部905、907に記録されている情報例について示している。
図26A、図26C、及び図26Eの記録情報項目とは、タグに記録されている情報の項目であり、タグ本体部903のタグ本体部用情報保持部(図1のタグ本体部用情報保持部102に対応)には、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、商品アドレス、洗濯回数の情報が記録されている。同様に、第1タグ断片部905の第1タグ断片部用情報保持部(図1のタグ断片部用情報保持部107に対応)には、タグID、商品番号、エラーコードの情報が、第2タグ断片部905の第2タグ断片部用情報保持部(図1のタグ断片部用情報保持部107に対応)には、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、製造日、価格の情報がそれぞれ記録されている。
図26A、図26C、及び図26Eの情報可変性とは、タグに記録されている情報を書き換えることが可能であるかどうかを示すものであり、タグ本体部903では、記録されている洗濯回数の情報、第2タグ断片部905では、記録されている価格の情報が書き換えが可能となっている。また、タグ本体部903では、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、商品アドレスなどの情報は書き換えが不可能となっている。また、第1タグ断片部905では、タグID、商品番号、エラーコードなどの情報は書き換えが不可能となっている。また、第2タグ断片部905では、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、製造日などの情報は書き換えが不可能となっている。
図26A、図26C、及び図26Eの各情報の発信可能状態とは、タグ本体部903、及び第1、第2タグ断片部905,907が記録情報項目の情報をそれぞれ発信可能な、図27A〜図27Dに示した各状態(分離状態又は結合状態)を示している。
図26B、図26D、図26Fの保持情報例は、シャツ901に付された状態認識タグ902のタグ本体部903、及び第1、第2タグ断片部905、907にそれぞれ記録されている情報の一例を示している。
以下、図28Aの状態1のタグの動作に関するフローチャートを用いて、図9に示す状態認識タグの利用例を説明するが、図28Aの状態1のタグの動作に関するフローチャートは説明済みのため、ここではフローチャートに沿った詳細な説明は省略する。
図28Aの状態1のタグの動作において、状態1はタグ本体部903と第1タグ断片部905が結合し、第1タグ断片部905と第2タグ断片部907が結合した状態であり、この状態を初期状態とする。
シャツ901の初期状態としては、シャツ901が購入される前、つまり販売店内にある状態が想定され、このとき、状態認識タグが発信する情報としては、販売店又は店員のための情報であることが望ましい。
そこで、状態1において、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われた場合(ステップS28a03)、第2タグ断片部907に記録されている情報から、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、製造日、価格の情報をタグリーダ/ライタに送信する(ステップS28a04)(実際の情報例については図26B、図26D、図26Fの保持情報例を参照。)。
また、バーゲンなどによりシャツ901の価格の値下げを行う場合には、タグライタから第2タグ断片部907に記録されている価格の情報を書き換えることができる(ステップS28a05、S28a06)。
ここで、顧客がシャツ901を購入したとする。このとき、店員は、第2タグ断片部907をタグ本体部903から分離させ、販売店用の情報を持った第2タグ断片部907(状態2(b)のタグ)と、顧客用の情報を持った状態認識タグ(状態2(a)のタグ)とにすることができる(ステップS28a01)。
状態2(b)のタグとなった第2タグ断片部907は、引き続き、状態1のタグの時と同様に情報を発信(ステップS28d01、S28d02)し、情報の書き換えを行うことができる(ステップS28d03、S28d04)。
状態2(a)のタグとなった状態認識タグは、購入後のシャツ901に付されており、前述したように状態認識タグが発信する情報としては、顧客のための情報であることが望ましい。
そこで、状態2(a)において、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われた場合(ステップS28b02)、タグ本体部903に記録さている情報から、タグID、商品番号、商品名、サイズ、色、商品アドレス、洗濯回数の情報をタグリーダ/ライタに送信する(ステップS28b03)。これによって、顧客は、洗濯回数の情報からシャツ901の傷み具合や、商品アドレスの情報から、より詳細な衣類情報(例えば、シャツ901に似合うズボンやジャケットなど)を知ることができる。
また、洗濯機908の衣類を投入するドラムの入口にタグリーダ/ライタライタ908Aを設けておくことで、タグ本体部903に記録されている洗濯回数の情報を書き換えることができる(ステップS28b04、S28b05)。ここで、タグ本体部903に洗濯方法等を記述して保持しておけば、その洗濯方法の情報を洗濯機908のタグリーダ/ライタライタ908に読み取らせることで、シャツ901に最適な洗濯方法の情報を洗濯機908に自動設定することも可能である。
しかし、タグ付きの衣類を着て外出する場合、気づかない間に第三者によってタグの情報を読み取られる恐れがある。
そこで、状態2(a)のタグから顧客が、さらに、第1タグ断片部905を分離させることによって、状態認識タグから発信する情報を制限することができる(ステップS28b01)。
分離後、状態3(a)のタグとなってシャツ901に付されているタグ本体部903は、タグリーダ/ライタから情報の送信要求が行われた場合(ステップS28d01)、タグ本体部903に記録されている情報から、タグID、商品番号、商品名、色、商品アドレスの情報のみを選択してタグリーダ/ライタに送信するようになる(ステップS28d02)。これによって、顧客が知られたくないシャツのサイズや洗濯回数の情報などが発信されなくなり、プライバシーが守られる。
状態1のタグにおいて、仮に店員が誤って、第1タグ断片部905とタグ本体部903を分離させてしまった場合(ステップS28a02)、販売店側に残った状態認識タグは、状態4(b)のタグとなり、タグリーダ/ライタの情報送信要求に対しエラーコードを返すようになる(ステップS28c02、S28c03)。エラーコード返し方の一例としては、図26Dに示すように、「タグ切り取りミス」とタグリーダ/ライタの表示部、もしくはタグリーダ/ライタに接続しているPC(パーソナルコンピュータ)等のディスプレイに表示すればよい。
この構成によれば、タグ本体部903に第1タグ断片部905を結合し、さらに第1タグ断片部に第2タグ断片部907を結合することにより、各タグの結合分離状態から1タグ毎に3通りの情報選択が可能となる。これによって、タグが付された物品の状態に柔軟に対応してユーザに適切な情報を発信することができる。
図10は、第2実施形態にかかる状態認識タグの別の利用例であり、顧客が購入する照明器具1001用電球に利用したものである。
顧客が購入する電球1002には、第2実施形態にかかる状態認識タグ600に対応する状態認識タグ1004が付されている。状態認識タグ1004は、タグ本体部1005と2個の第1及び第2タグ断片部1007、1008から構成され、第1及び第2タグ断片部1007、1008はタグ本体部1005から分離位置1006でそれぞれ分離できる。タグ本体部1005には電球1002の商品情報が記録されている。第1タグ断片部1007は、タグとしての機能も情報も持っていない。第2タグ断片部1008は電球1002の商品情報が記録されており、第1タグ断片部1007が結合しているときにはタグとして機能せず、第1タグ断片部1007が分離しているときにタグとして機能し、さらに情報の書き込みができるものとする。つまり、第2タグ断片部1008には、商品情報とタグリーダ/ライタライタ1003からの情報が記録されることになる。第1タグ断片部1007を電球1002の使用開始時に分離させ、タグリーダ/ライタライタ1003から時刻情報を第2タグ断片部1008に書き込むことにより、電球1002の交換時期の推測が容易になる。また、第2タグ断片部1008に照明器具1001の照明器具情報を書き込み、顧客が第2タグ断片部1008を分離させ電球販売店へ持っていくことにより、電球販売店は第2タグ断片部1008に記録されている照明器具1001の照明器具情報を参照し、照明器具1001に最も相性の良い電球を提供することが可能となる。
尚、このとき状態認識タグに記録されている情報例を図29A〜図29Dに示すが、各項目の説明は既に済んでいるため、ここでの詳細な説明は省略する。図30A〜図30Dに図29A〜図29Dに記載されている各状態を示す。
このように構成すれば、タグ本体部1005に対して第1タグ断片部1007と第2タグ断片部1008とを個別に独立して分離可能に配置するとともに、第1タグ断片部1007が結合しているときにはタグとして機能せず、第1タグ断片部1007が分離しているときにタグとして機能し、さらに情報の書き込みができるものとすることにより、所望のタグ断片部に対して必要なときのみタグとして機能させることができる。
また、上記第2実施形態によれば、このような第1実施形態の作用効果に加えて、あらゆる場所に分離位置を設けることが可能となり、タグ断片部1007,1008の分離位置や組み合せ、個数などに対応してタグとしての機能の有無や情報の変更などをより詳細に設定することが可能となる。
(第3実施形態)
図11A,図11B,図11C,図11Dはそれぞれ本発明の第3実施形態にかかる状態認識タグのタグ本体部1105とタグ断片部1106との間の分離位置の様々な例をそれぞれ示した図である。この第3実施形態にかかる状態認識タグは、先に述べた又は後で述べる状態認識タグとすることができる。
図11Aの例では、分離位置1101にはミシン目(切れ目の一例)が形成されており、使用者は分離位置を意識しなくても簡単に分離位置1101でタグ本体部1105とタグ断片部1106を分離することができる。
図11Bの例では、分離位置1102には、ミシン目が形成された分離位置1101に、さらにハサミの絵を記載している。これによって、使用者は確実にタグ本体部1105とタグ断片部1106との分離位置を確認できる。
図11Cの例では、分離位置1103には、分離位置1101にさらに「キリトリ」という文字を印字している。これによって、使用者は確実にタグ本体部1105とタグ断片部1106との分離位置を確認できる。
図11Dの例では、分離位置1104には切り口が付いており、使用者は簡単に分離位置1104からタグ本体部1105とタグ断片部1106を分離させることができる。
なお、タグ本体部1105とタグ断片部1106との間の分離位置の例を示したが、この例は、タグ断片部とタグ断片部との間の分離位置として適用することも可能である。
また、図12A,図12B,図12C,図12Dはそれぞれ第4実施形態にかかる状態認識タグの物品に対する固定及び分離方法の様々な例を示した図である。
図12A,図12Bに示されるように、物品に付するためののりしろ1204をタグ本体部1201、又はタグ断片部1202のみに限定して設ける、これによって状態認識タグ製造者の意図に反して、タグ本体部を物品に付したまま残したいのにタグ断片部を物品に付してタグ本体部を分離させられることや、タグ断片部を物品に付したまま残したいのにタグ本体部を物品に付してタグ断片部を分離させられることが無くなる。また、図12C,図12Dに示されるように、物品に付するためののりしろ1204を分離位置1203の近辺にのみ設けないようにすることにより、使用者は確実にタグ本体部1201とタグ断片部1202を分離することができる。
また、図13A,図13B,図13C,図13D,図13E,図13Fはそれぞれ第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示した図である。
分離位置1303を、人の力で簡単に分離できる紙やビニールのような素材から構成し、タグ本体部1301とタグ断片部1302の回りを硬い金属やプラスチックなどの補強部材1304により構成することによって、使用者は、図13Aに示されるように誤ってタグを分離位置以外の場所から分離させることなく、図13Bに示されるように自然に分離位置1303でタグ本体部1301とタグ断片部1302とを分離させることができる。
図13C〜図13Fに示されるように、タグ本体部1305をシール台とし、タグ断片部1306をシールとし、シール(タグ断片部1306)をシール台(タグ本体部1305)から剥がすことによって、タグ本体部1305からタグ断片部1306を分離させることができる。シール台(タグ本体部1305)の表面とシール(タグ断片部1306)の裏面にそれぞれ分離位置として導線1307を露出しておくことによって、第1、2実施形態が実現可能となる。
上記第3実施形態によれば、タグがユーザによって分離されるときに、タグ製作者の意図しない部分で分離することが無くなり、また、ユーザがタグの分離位置を意識する必要がなくなる。
(第4実施形態)
図14A,図14B,図14Cは本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグの分離位置に配置された分離係合可能かつ分離後に再結合可能な係合構造の様々な例を示した図である。
図14Aに示されるように、容器本体1402bの外周面におねじ(1つの係合部(例えば、第1係合部)の一例)が形成された口部1402aの基部に配置された帯状の第1タグ本体部1402と、上記容器本体1402bの口部1402aのおねじに螺合するめねじ(別の係合部(例えば、第2係合部)の一例)を有する蓋1403aの内周面端部に配置された帯状の第1タグ断片部1403とより第1状態認識タグ1401を構成して、上記容器本体1402bの口部1402aに蓋1403aをねじ込むことにより第1タグ本体部1402と第1タグ断片部1403とが結合する(図15A,図15B参照)一方、上記容器本体1402bの口部1402aに蓋1403aとのねじを緩めることにより第1タグ本体部1402と第1タグ断片部1403とが分離されることによって、第1タグ本体部1402と第1タグ断片部1403の結合分離を容易に可能にしている。
また、図14Bに示されるように、矩形箱体1405aの矩形開口部(1つの係合部の一例)の内面に配置された帯状の第2タグ本体部1405と、矩形箱体1405aの矩形開口部内に脱着可能に嵌合可能な矩形直方体形状の差し込み部(別の係合部の一例)1406aを有しかつ側面T字状である蓋体1406bの差し込み部1406aの側面に配置された帯状の第2タグ断片部1406とより第2状態認識タグ1404を構成して、矩形箱体1405aの矩形開口部内に蓋体1406bの差し込み部1406aを嵌合することにより、第2タグ本体部1405と第2タグ断片部1406とが結合する(図15C,図15D参照)一方、矩形箱体1405aの矩形開口部内から蓋体1406bの差し込み部1406aを抜き出すことにより、第2タグ本体部1405と第2タグ断片部1406とが分離されることによって、第2タグ本体部1405と第2タグ断片部1406との結合分離を容易に可能にしている。
また、図14Cに示されるように、円筒形箱体1408aの円形開口部(1つの係合部の一例)の内面に配置された帯状の第3タグ本体部1408と、円筒箱体1408aの円形開口部内に脱着可能に嵌合可能な円柱形状の差し込み部(別の係合部の一例)1409aを有しかつ側面T字状である蓋体1409bの差し込み部1409aの側面に配置された帯状の第3タグ断片部1409とより第3状態認識タグ1407を構成して、円筒箱体1408aの円形開口部内に蓋体1409bの差し込み部1409aを嵌合することにより、第3タグ本体部1408と第3タグ断片部1409とが結合する(図15E,図15F参照)一方、円筒箱体1408aの円形開口部内から蓋体1409bの差し込み部1409aを抜き出すことにより、第3タグ本体部1408と第3タグ断片部1409とが分離されることによって、第3タグ本体部1408と第3タグ断片部1409との結合分離を容易に可能にしている。
これらの構成は、例えば、ペットボトルの容器本体とキャップや、薬品のボトル本体と蓋などに利用可能であり、未開封か開封済みか、栓が閉まっているか閉じているかなどを認識し、消費期限の厳密な管理を行うことができる。また、第1状態認識タグ1401、第2状態認識タグ1404、第3状態認識タグ1407はそれぞれ分離位置の形状が異なっており、例えば、第1タグ本体部1402に第2タグ断片部1406や第3タグ断片部1409が結合されることはないため、誤って、第1タグ本体部1402に第1断片部1403とは異なるタグ断片部1406や1409を結合することが効果的に防止できる。
なお、図15A〜図15Fは、図14A〜図14Cの各タグ本体部と各タグ断片部が結合したときの図であり、各タグ本体部と各タグ断片部との接触部に第1実施形態にかかる構成の接触センサや、第2、第3実施形態にかかる構成で導電物質を用いることによって、結合状態及び分離状態を認識することができる。ここで、導電物質とは、例えば銀や銅などの導電率の高いものが望ましい。このように、本発明の各実施形態における、タグ本体部とタグ断片部との結合、及び、タグ断片部同士の結合とは、互いにその一部又は全部が電気的に接触している(なお、電気的に接触するのは一例であり、図2のような接触センサを用いて接触してもよい。)ことを意味し、タグ本体部とタグ断片部との分離、及び、タグ断片部同士の分離とは、互いにその全部が電気的に非接触であることを意味している。
また、分離位置に導電物質を用いた場合、タグ本体部Aにタグ断片部Aが結合されたときのタグ本体部Aにかかる抵抗値とタグ断片部Bが結合されたときのタグ本体部Aにかかる抵抗値とが異なるようにタグ断片部A、タグ断片部Bそれぞれに対し値の異なる抵抗器を組み込む。それによって、タグ本体部Aはタグ断片部が結合したときの抵抗値を抵抗計などから測定することにより、現在結合しているのはタグ断片部Aなのかタグ断片部Bなのかを分離状態認識部で認識することができる。
ここで、本来、タグ本体部Aに結合されるタグ断片部をタグ断片部Aとする。すると、タグ本体部Aにタグ断片部Bが結合したときでも、タグ本体部Aはタグ断片部Aが分離しているときの情報をタグリーダ/ライタに制御部で送信することや、異なったタグ断片部が結合されているという情報をタグリーダ/ライタに制御部で送信することも可能となる。なお、ここで示したタグ断片部Bがタグ本体部Aのタグ断片部かどうかの検出方法は一例であり、本発明はその他の方法によっても適用可能である。
図22は、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグの分離位置に配置された、分離係合可能かつ分離後に再結合可能な係合構造(係合部)の例を示した図である。
2206は組み立て作業が行われた後の棚であるとする。2204は背板、2205Aと2205Bとは横板であり、背板2204の2つの嵌合穴2204aに横板2205A又は2205Bの2つの突起2205pをそれぞれ嵌合することにより背板2204に横板2205A又は2205Bを取り付けることによって、タグ本体部2201とタグ断片部2202が結合する。2203はタグリーダ/ライタで、前記タグ本体部2201、タグ断片部2202の情報をそれぞれ読み取ることができる。
ここで、図23は、背板2204の横板差し込み箇所に取り付けられたタグ本体部2201に対するタグ断片部2202の分離状態によって発信する情報が異なる例である。各タグの詳細な保持情報については省略する。
前記背板2204の横板差し込み箇所で前記横板2205が差し込まれた場合、前記タグ本体部2201と前記タグ断片部2202が結合し「正常に取り付けられています」という情報を前記タグリーダ/ライタ2203に発信する。
前記背板2204の横板差し込み箇所に何も部品が取り付けられていない場合、前記タグ本体部2201は「横板が取り付けられていません」という情報を、前記タグ断片部2202は「背板に取り付けられていません」という情報をそれぞれ前記タグリーダ/ライタ2203に発信する。
前記背板2004の横板差し込み箇所に前記天板2207が差し込まれた場合、前記タグ本体部2201と前記天板2207に取り付けられている別のタグ断片部が結合し、前記タグ本体部2201、別のタグ断片部ともに「異なる部品が取り付けられています」という情報を前記タグリーダ/ライタ2203に発信する。
図24A及び図24Bは、図23に示した情報発信を実現するための状態認識タグの一つの構成例及び情報例である。なお、図24Aにおいては、タグ断片部B2402の係合部B2402aとタグ本体部A2401の係合部A2401aとの係合関係を理解しやすくするため、係合部B2402aに係合部A2401aを接触させた状態を点線で示している。同様に、タグ断片部C2403の係合部C2403aとタグ本体部A2401の係合部A2401aとの係合関係を理解しやすくするため、係合部C2403aに係合部A2401aを接触させた状態を点線で示している。
A2401が上記タグ本体部2201に対応するタグ本体部、B2402が上記タグ断片部2202に対応するタグ断片部、C2403が上記別のタグ断片部に対応するタグ断片部である。ここでは、タグ本体部A2401とタグ断片部B2402とが本来的に係合すべきものであることから、別のタグ本体部やタグ断片部と区別するために、「A」と「B」を参照符号の前に付ける。よって、別のタグ本体部やタグ断片部には、上記タグ本体部A2401やタグ断片部B2402と区別するために、「C」を参照符号の前に付ける。)、A2401aはタグ本体部A2401の係合部、B2402aはタグ断片部B2402の係合部、C2403aはタグ断片部B2402とは異なったタグ断片部C2403の係合部となっている。
タグ本体部A2401の係合部A2401aのA2407の黒塗りの部分は、導体より構成されるタグ本体部A2401のタグ結合検出用電力受取部であり、ここから電力が、タグ断片部B2402又はC2403側からタグ本体部A2401に供給されることによって、タグ本体部A2401にタグ断片部B2402又はタグ断片部C2403が結合していることが検出できる。
また、タグ本体部A2401の係合部A2401aのA2411の黒塗りの部分は、導体より構成されるタグ本体部A2401のタグ結合検出用電力供給部であり、タグ本体部A2401のアンテナA2604より発生した電力を、タグ本体部A2401に結合したタグ断片部B2402又はタグ断片部C2403へ供給する。
ここで、タグ結合検出用電力受取部A2407とタグ結合検出用電力供給部B2411又はC2411が結合することで、タグ結合検出用電力供給部B2411又はC2411から(アンテナB2604又はC2604から)タグ結合検出用電力受取部A2407へと電力が伝わることになる。また、タグ結合検出用電力受取部B2407又はC2407とタグ結合検出用電力供給部A2411が結合することで、タグ結合検出用電力供給部A2411からタグ結合検出用電力受取部B2407又はC2407へと電力が伝わることになる。
また、タグ本体部A2401の係合部A2401aのA2408の黒塗りの部分は、導体より構成されるタグ本体部A2401の正解タグ検出用電力受取部であり、ここから電力が、タグ断片部B2402側からタグ本体部A2401に供給されることによって、本来係合すべきタグ断片部B2402が結合していることが検出できる。
また、タグ本体部A2401の係合部A2401aのA2412の黒塗りの部分は、導体より構成されるタグ本体部A2401の正解タグ検出用電力供給部であり、タグ本体部A2401のアンテナA2604より発生した電力を、タグ本体部A2401に結合したタグ断片部B2402へ供給する。
ここで、正解タグ検出用電力受取部A2408と正解タグ検出用電力供給部B2412が結合することで、正解タグ検出用電力供給部A2412から正解タグ検出用電力受取部B2408へと電力が伝わることになる。また、正解タグ検出用電力受取部B2408と正解タグ検出用電力供給部A2412が結合することで、正解タグ検出用電力供給部B2412(アンテナB2604)から正解タグ検出用電力受取部A2408へと電力が伝わることになる。
また、正解タグ検出用電力受取部A2408と正解タグ検出用電力供給部B2412、及び、正解タグ検出用電力受取部B2408と正解タグ検出用電力供給部A2412は、本来係合すべきタグ同士が結合したときにのみ結合するような位置に設けられているため、本来係合すべきではないタグ断片部C2403の正解タグ検出用電力供給部C2412から正解タグ検出用電力受取部A2408に電力が伝わることもなければ、正解タグ検出用電力供給部A2412から、本来係合すべきではないタグ断片部C2403の正解タグ検出用電力受取部C2408に電力が伝わることもない。
これによって、タグ本体部A2401に、上記タグ断片部B2402も上記タグ断片部C2403も共に結合していない場合、アンテナA2604のみから電力が供給されて、排他的論理和回路2605からICチップ2408に電力が供給され、ICチップ2408から、上記タグ本体部A2401には何もタグ断片部が結合していない場合の情報、例えば「横板が取り付けられていません」という情報がタグリーダ/ライタに発信される。基本的に、詳細な動作は図3又は、図6と同様であるため、ここでは省略する。
上記タグ本体部A2401に上記タグ断片部B2402が結合している場合、アンテナA2604とタグ断片部B2402のタグ結合検出用電力供給部B2411と正解タグ検出用電力供給部B2412とから電力が供給されて、論理積回路2606、2607を通してICチップ2410に電力が供給され、ICチップ2410から、上記タグ本体部A2401と上記タグ断片部B2402が結合している場合の情報、例えば「正常に横板が取り付けられています」という情報がタグリーダ/ライタに発信される。
上記タグ本体部A2401に上記タグ断片部C2403が結合している場合、アンテナA2604とタグ断片部C2403のタグ結合検出用電力供給過所C2411のみから電力が供給されて、論理積回路2606と排他的論理和回路2608を通してICチップ2409に電力が供給され、ICチップ2409から、上記タグ本体部A2401と結合するべきではないタグ断片部が結合している場合の情報、例えば「横板とは異なる部品が取り付けられています」という情報がタグリーダ/ライタに発信される。
上記実施形態によれば、タグ本体部とタグ断片部が結合分離可能なことから、タグ本体部とタグ断片部を同じ製造元が同じ時刻に製造する必要はなくなる。例えば、メーカーが商品にタグ本体部を取り付けて出荷した後、小売店がその商品のタグ本体部にタグ断片部をさらに取り付けて販売を行うことも可能である。
また、上記第4実施形態によれば、使用者は商品の開封のみならず、各種容器、ドア等の開閉やプラグの着脱に応じてデータを切り替えることが可能となる。また、タグ本体部とタグ断片部を別々に製造しておき、後に結合させることも可能である。
さらに、製造現場において各部品の接続箇所に本タグを用いることによって、正しく組み立てが行われているかが容易に確認できるようになり、解体現場においては全ての部品が解体されているかが容易に確認できるようになる。
(第5実施形態)
図16は、第5実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の1つの構成例である。容器本体(1つの係合部の一例)1601は例えばお菓子の箱やダンボールに相当する。本発明のいずれかの実施形態の状態認識タグを、容器本体1601とその蓋(別の係合部の一例)1601aに跨るように貼り付ける。すなわち、状態認識タグのタグ本体部(ここでは、1602で示す。)を容器本体1601の蓋1601aの近傍に配置し、蓋1601aには状態認識タグのタグ断片部(ここでは、1603で示す。)を、閉じ状態でタグ本体部1602に対向可能に配置する。蓋1601aが閉じているときはタグ本体部1602とタグ断片部1603は結合しており、上記制御部は上記情報保持部から容器本体1601の蓋1601aは閉まっているという情報を上記タグリーダ/ライタ1705に送信する。容器本体1601の蓋1601aを開けると、タグ本体部1602とタグ断片部1603が分離することによって、上記制御部は上記情報保持部から容器本体1601の蓋1601aは開いているという情報をタグリーダ/ライタ1705に送信する。これによって、商品の未開封か開封済みかを認識することができる。
図17は、第5実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例である。容器本体1701は例えば収納ボックスや机の引き出しに相当する。上記状態認識タグのタグ本体部1703を容器本体1701の開口部(1つの係合部の一例)の内側へ貼り付け、タグ断片部1704を、容器本体1701の開口部で出し入れされる引き出し(別の係合部の一例)1702の外側に、タグ本体部1703に対向可能に貼り付け、引き出し1702が閉まったときにタグ本体部1703とタグ断片部1704が結合できるようにする。引き出し1702が閉まっているときはタグ本体部1703とタグ断片部1704は結合しており、上記制御部は、上記情報保持部から容器本体1701の引き出し1702は閉まっているという情報を上記タグリーダ/ライタ1705に送信する。容器本体1701の開口部から引き出し1702を引き出すと、タグ本体部1703とタグ断片部1704が分離することによって、上記制御部は、上記情報保持部から容器本体1701の引き出し1702は引き出されているという情報を上記タグリーダ/ライタ1705に送信する。
これによって、引き出し1702が引き出されたときと閉じられたときが分かるので、例えば引き出し1702が引き出されたという情報がタグリーダ/ライタ1705に送信されると、タグリーダ/ライタ1705に接続されてタグリーダ/ライタ1705からの上記引き出し信号を受け取った制御部1707が監視カメラ1706を動作させるといったことが可能となり、物品の管理だけではなくセキュリティー強化にも有用である。
また、図18A,図18Bは第5実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例である。容器本体1801は例えばビンや缶、ペットボトルに相当する。上記状態認識タグのタグ本体部1803を容器本体1801の口部(1つの係合部の一例)1801aの内側又は基部に貼り付け、タグ断片部1804を栓(別の係合部の一例)1802の外側に貼り付け、栓1802が閉まったときにタグ本体部1803とタグ断片部1804が結合できるようにする。栓1802が閉まっているときはタグ本体部1803とタグ断片部1804は結合しており、上記制御部は、上記情報保持部から容器本体1801の栓1802は閉まっているという情報を上記タグリーダ/ライタに送信する。容器本体1801の栓1802を開けると、タグ本体部1803とタグ断片部1804が分離することによって、上記制御部は、上記情報保持部から容器本体1801の栓1802は開いているという情報を上記タグリーダ/ライタに送信する。
ここで、図19は図18A,図18Bに示した容器本体1801の栓1802を閉めたときの状況を表している。容器本体1801は栓1802が不十分な閉め方であることや、ネジの食い違いにより正確に閉まっていなく、タグ本体部1905とタグ断片部1906が結合できていない状況を表している。容器本体1801は栓1802が正確に閉められているため、タグ本体部1905とタグ断片部1906が結合できている状況を表している。これにより上記容器本体1801の栓1802が開いている期間を管理できるため、常温時の揮発性薬品などの管理や飲料水の賞味期限の管理に有用である。また、冷蔵庫にタグリーダ/ライタを設置することで、栓1802が正確にされていないペットボトルを冷蔵庫に入れようとしたときに、タグリーダ/ライタに接続された制御装置を介して警告装置から警告を発することも可能である。また、容器本体1801に栓1802が閉められている場合には容器内容の情報を発信し、容器本体1801と栓1802が離れたときにはタグ本体部1905は容器本体1801の素材情報を、タグ断片部1906は栓1802の素材情報をそれぞれ発信するようにし、資源リサイクルなどに役立てることも可能である。
図20A〜図20Dは第5実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例である。容器は例えば牛乳パックに相当し、図20A,図20Bの容器2001は牛乳パックを開いた状況を表し、図20C,図20Dの容器2001は牛乳パックを閉じた状況を表している。上記状態認識タグのタグ本体部2003を容器2001のパック開け口2001aの片隅内側(1つの係合部の一例)に貼り付け、タグ断片部2004を容器2001のパック開け口2001aの逆側の片隅内側(別の係合部の一例)に貼り付け、パック開け口2001aが閉まったときにタグ本体部2003とタグ断片部2004が結合できるようにする。パック開け口2001aが閉まっているときにはタグ本体部2003とタグ断片部2004は結合しており、上記制御部は、上記情報保持部から容器2001のパック開け口2001aは閉まっているという情報を上記タグリーダ/ライタに送信する。パック開け口2001aが開いているときにはタグ本体部2003とタグ断片部2004が分離しており、上記制御部は、上記情報保持部から容器2001のパック開け口2001aは開いているという情報を上記タグリーダ/ライタに送信する。これは、従来未開封時の賞味期限しか扱えなかった商品に対し、商品開封後の賞味期限の管理などに有用である。
また、本発明の第5実施形態にかかる記載の状態認識タグとして、上記容器を、多数の商品を収納するケース、例えば、ビールケースとしたときの例について、図21を基に説明する。
図21は第5実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の構成例である。容器2101は例えばビール瓶ケースに相当する。容器2101の底一面(1つの係合部の一例)がタグ本体部2103となっており、瓶2102が積み込まれる各場所の底に分離位置2105を設ける。そして、瓶2102の底(別の係合部の一例)にタグ断片部2104を設けることにより、瓶2102が容器2101に積み込まれると、瓶2102の底にあるタグ断片部2104とタグ本体部2103が分離位置2105で結合する。これにより、瓶2102が容器2101に積み込まれたことが分離状態認識部で認識できる。このようにすることにより、容器の中に何本の瓶2102が積載(収納)されているかを把握することができる。さらに、各分離位置2105に重量計を取り付けることによって、各瓶2102の残容量をも調べることも可能となる。
上記第5実施形態によれば、容器の開閉状態又は積載(収納)状態が分かり、物品の管理や賞味期限の管理を厳密に行うことができる。
なお、図14Aから図21Bなどに示した容器は一例であり、本発明はその他の容器にも適用可能であり、また上記タグ本体部と上記タグ断片部を入れ替えても支障はない。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の状態認識タグは、タグ本体部とタグ断片部が結合しているか分離しているかによってタグリーダ/ライタに送信する情報を変更でき、さらに分離したタグ断片部にもタグとしての機能を持たせることが可能であり、結合分離を伴う物品の管理などに有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる状態認識タグを用いた状態認識システムを示すブロック図である。 図2は、上記状態認識タグにおいて接触センサを利用した状態認識タグの例を示す斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態にかかる状態認識タグの構成例を示す図である。 図4は、図3の状態認識タグにおける回路別電流入出力表を示す図である。 図5は、図3の状態認識タグにおける回路別電流入出力表を示す図である。 図6は、本発明の第2実施形態にかかる状態検知タグの構成例を示す図である。 図7Aは、図6の状態認識タグにおける回路別電力入出力表を示す図である。 図7Bは、図6の状態認識タグにおける回路別電力入出力表を示す図である。 図8Aは、第1、2実施形態にかかる状態認識タグにおける回路別電力入出力表を示す図である。 図8Bは、第1、2実施形態にかかる状態認識タグにおける回路別電力入出力の説明図である。 図8Cは、第1、2実施形態にかかる状態認識タグにおける回路別電力入出力の説明図である。 図9は、第2実施形態にかかる状態認識タグの1つの利用例を示す斜視図である。 図10は、第2実施形態にかかる状態認識タグの別の利用例を示す斜視図である。 図11Aは、本発明の第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置の様々な例を示す図である。 図11Bは、本発明の第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置の様々な例を示す図である。 図11Cは、本発明の第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置の様々な例を示す図である。 図11Dは、本発明の第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置の様々な例を示す図である。 図12Aは、第3実施形態にかかる状態認識タグの物品に対する固定及び分離方法の一例を示す図である。 図12Bは、第3実施形態にかかる状態認識タグの物品に対する固定及び分離方法の別の例を示す図である。 図12Cは、第3実施形態にかかる状態認識タグの物品に対する固定及び分離方法のさらに別の例を示す図である。 図12Dは、第3実施形態にかかる状態認識タグの物品に対する固定及び分離方法のさらに別の例を示す図である。 図13Aは、第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示す図である。 図13Bは、第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示す図である。 図13Cは、第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示す図である。 図13Dは、第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示す図である。 図13Eは、第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示す図である。 図13Fは、第3実施形態にかかる状態認識タグの分離位置のさらに別の例を示す図である。 図14Aは、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す斜視図である。 図14Bは、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す斜視図である。 図14Cは、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す斜視図である。 図15Aは、図14Aの第4実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す斜視図である。 図15Bは、図14Aの第4実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す一部断面図である。 図15Cは、図14Bの第5実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す斜視図である。 図15Dは、図14Bの第5実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す一部断面図である。 図15Eは、図14Cの第5実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す斜視図である。 図15Fは、図14Cの第5実施形態にかかる状態認識タグの利用例を示す一部断面図である。 図16は、本発明の第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の1つの構成例を示す斜視図である。 図17は、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例並びにそのセキュリティーシステムを示す図である。 図18Aは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例を示す斜視図である。 図18Bは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例を示す斜視図である。 図19Aは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例を示す斜視図である。 図19Bは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例を示す斜視図である。 図19Cは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例を示す斜視図である。 図20Aは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例の開状態と閉状態をそれぞれ示す平面図である。 図20Bは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例の開状態と閉状態をそれぞれ示す側面図である。 図20Cは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例の開状態と閉状態をそれぞれ示す平面図である。 図20Dは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器の別の構成例の開状態と閉状態をそれぞれ示す側面図である。 図21Aは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器を示す斜視図である。 図21Bは、第6実施形態にかかる状態認識タグを利用した容器を示す平面図である。 図22は、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグの分離位置に配置された分離係合可能かつ分離後に再結合可能な係合構造の例を示す図である。 図23は、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグにおいて、背板の横板差し込み箇所に取り付けられたタグ本体部に対するタグ断片部の分離状態によって発信する情報が異なる例を示す図である。 図24Aは、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグにおいて、図23に示した情報発信を実現するための構成例を示す図である。 図24Bは、本発明の第4実施形態にかかる状態認識タグにおいて、図23に示した情報発信を実現するための図24Aの構成例に基づく情報例を示す図である。 図25Aは、第1実施形態にかかる状態認識タグを商品の値札タグに使用したときのタグ本体部の情報例を示す図である。 図25Bは、第1実施形態にかかる状態認識タグを商品の値札タグに使用したときのタグ本体部の保持情報例を示す図である。 図25Cは、第1実施形態にかかる状態認識タグを商品の値札タグに使用したときのタグ断片部の情報例を示す図である。 図25Dは、第1実施形態にかかる状態認識タグを商品の値札タグに使用したときのタグ断片部の保持情報例を示す図である。 図26Aは、第2実施形態にかかる状態認識タグを図9に記載の衣類に使用したときのタグ本体部の情報例を示す図である。 図26Bは、第2実施形態にかかる状態認識タグを図9に記載の衣類に使用したときのタグ本体部の保持情報例を示す図である。 図26Cは、第2実施形態にかかる状態認識タグを図9に記載の衣類に使用したときの第1タグ断片部の情報例を示す図である。 図26Dは、第2実施形態にかかる状態認識タグを図9に記載の衣類に使用したときの第1タグ断片部の保持情報例を示す図である。 図26Eは、第2実施形態にかかる状態認識タグを図9に記載の衣類に使用したときの第2タグ断片部の情報例を示す図である。 図26Fは、第2実施形態にかかる状態認識タグを図9に記載の衣類に使用したときの第2タグ断片部の保持情報例を示す図である。 図27Aは、タグ本体部と第1タグ断片部とが結合し、第1タグ断片部と第2タグ断片部とが結合している、状態1のタグを示す図である。 図27Bは、タグ本体部と第1タグ断片部とが結合し、第1タグ断片部と第2タグ断片部とが分離している、状態2のタグを示す図である。 図27Cは、タグ本体部と第1タグ断片部とが分離し、第1タグ断片部と第2タグ断片部とが分離している、状態3のタグを示す図である。 図27Dは、タグ本体部と第1タグ断片部とが分離し、第1タグ断片部と第2タグ断片部とが結合している、状態4のタグを示す図である。 図28Aは、図27Aの状態1のタグの動作に関するフローチャートである。 図28Bは、図27Bの状態2(a)のタグの動作に関するフローチャートである。 図28Cは、図27Cの状態4(b)のタグの動作に関するフローチャートである。 図28Dは、図27Dの状態2(b)、状態3(a)、状態3(b)、状態3(c)、状態4(a)のタグの動作に関するフローチャートである。 図29Aは、図10に記載の電球に使用したときの状態認識タグのタグ本体部の情報例を示す図である。 図29Bは、図10に記載の電球に使用したときの状態認識タグのタグ本体部の保持情報例を示す図である。 図29Cは、図10に記載の電球に使用したときの状態認識タグの第2タグ断片部の情報例を示す図である。 図29Dは、図10に記載の電球に使用したときの状態認識タグの第2タグ断片部の保持情報例を示す図である。 図30Aは、タグ本体部と第1タグ断片部と第2タグ断片部とが結合している、状態1のタグを示す図である。 図30Bは、タグ本体部と第2タグ断片部とが結合し、タグ本体部と第2タグ断片部とから第1タグ断片部が分離している、状態2のタグを示す図である。 図30Cは、タグ本体部と第1タグ断片部とが結合し、タグ本体部と第1タグ断片部とから第2タグ断片部が分離している、状態3のタグを示す図である。 図30Dは、タグ本体部から第1タグ断片部と第2タグ断片部とがそれぞれ分離している、状態4のタグを示す図である。

Claims (5)

  1. タグリーダ/ライタで認識可能なタグ本体部と、
    上記タグ本体部と分離可能且つタグリーダ/ライタで認識可能なタグ断片部と、
    上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部を認識する上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を記憶するタグ本体部用情報保持部と、
    上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ断片部を認識する上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を記憶するタグ断片部用情報保持部と、
    上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部と上記タグ断片部との分離状態を認識するタグ本体部用分離状態認識部と、
    上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ本体部と上記タグ断片部との上記分離状態を認識するタグ断片部用分離状態認識部と、
    上記タグ本体部に備えられ且つ上記タグ本体部用分離状態認識部で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離しているか結合しているかによって上記タグ本体部用情報保持部に保持した情報をそれぞれ選択し、タグリーダ/ライタからの情報に基づき選択された情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ本体部用制御部と、
    上記タグ断片部に備えられ且つ上記タグ断片部用分離状態認識部で認識された上記分離状態に基づき、上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離しているか結合しているかによって上記タグ断片部用情報保持部に保持した情報をそれぞれ選択し、タグリーダ/ライタからの情報に基づき選択された情報の送信、書き換え、又は、追記を行なうタグ断片部用制御部と、
    上記タグ本体部に備えられ且つ、上記タグ本体部用情報保持部と上記タグ本体部用分離状態認識部と上記タグ本体部用制御部とに電力を供給するタグ本体部用電力供給部と、
    上記タグ断片部に備えられ且つ、上記タグ断片部用情報保持部と上記タグ断片部用分離状態認識部と上記タグ断片部用制御部とに電力を供給するタグ断片部用電力供給部と、
    を備える状態認識タグ。
  2. 上記タグ断片部と同様な機能を持つ少なくとも1つ以上の追加のタグ断片部を上記タグ本体部又は上記タグ断片部に分離可能に連結可能であり、上記タグ本体部と上記タグ断片部と上記追加のタグ断片部とのうちの上記いずれかの分離状態認識部は、上記タグ断片部及び上記追加のタグ断片部のそれぞれの分離状態を認識し、上記制御部は、上記いずれかの分離状態認識部により認識した上記分離状態によって上記情報保持部から上記タグリーダ/ライタに送信すべき情報を選択し、送信するか否かを決定し、送信するのであれば上記情報保持部から選択された情報を、上記タグリーダ/ライタに送信するための送信制御を行う請求項1に記載の状態認識タグ。
  3. 上記タグ本体部と上記タグ断片部との間での分離する部分又は上記タグ断片部と上記追加のタグ断片部との間での分離する部分には、上記タグ本体部と上記タグ断片部とを分離可能な切れ目を有する請求項1又は2のいずれかに記載の状態認識タグ。
  4. 上記タグ本体部と上記タグ断片部との間での分離する部分又は上記タグ断片部と上記追加のタグ断片部との間での分離する部分には、上記分離する部分のうちの一方を有する第1係合部と、上記第1係合部に分離係合可能かつ分離後に再結合可能でかつ上記分離する部分のうちの他方を有する第2係合部とを有する係合構造を有する請求項1又は2に記載の状態認識タグ。
  5. 請求項1又は2に記載の状態認識タグの上記タグ本体部と上記タグ断片部のうちのいずれか一方が配置された容器本体と、
    上記容器本体と分離可能に結合されかつ上記タグ本体部と上記タグ断片部のうちのいずれか他方が配置された蓋とを備えて、上記蓋と上記容器本体とを結合させるとき上記タグ本体部と上記タグ断片部とが結合し、上記蓋を上記容器本体から分離させるとき上記タグ本体部と上記タグ断片部とが分離する容器。
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