JP4664037B2 - 切り離しによる機能変更及び種別変更手段を備えた機能性タグ - Google Patents

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Description

本発明は、切り離しによる機能変更手段を備えたICタグに関し、より詳細には、ICタグの一部に上記切り離しとは異なる手作業による処理を行うことにより、切り離しとは独立にタグの機能を変更することができる手段を備えたICタグに関する。
近年、紙やプラスチック等の絶縁体基板上にアンテナとICチップとを備えたICタグと、ICタグと通信を行なうリーダー/ライター装置と、により構成された、図8に示すような、商品流通・在庫管理、店舗での精算処理、及び盗難防止用システムが注目を集めている。
図8に示すように、システムで使用される代表的なICタグとしては、リーダー/ライター装置とタグとの通信に電波を使用するRF部と、変調/復調部と、データ記憶部と、を備えたICとアンテナで構成された、非接触型のICタグ(RFICタグ)がある。詳細な構成についての説明は省略する。図9は、紙やプラスチック等の絶縁体基板90上に、コイルアンテナ201とICチップ210とを積層して構成されたRFICタグの構造の外観を示す。
特開平9−62934号公報
商品に貼付して使用するというタグの性質上、上記背景技術で説明したRFICタグに代表されるICタグは、小型軽量であることが求められる。このため、ICタグに搭載されるICの回路構成は、単純な構成とならざるを得ず、データ改竄防止用のハードウェアやソフトウェアをICに搭載することが難しかった。このため、従来のICタグには、データの改竄が容易であるという問題点が存在していた。また、簡単な構造でより高度な機能をもたせることができれば便利である。
本発明は、簡単な構造を維持しつつ、データの改竄を防止することができるタグシステムを提供することを目的とする。また、簡単な構造で高度な機能をもたせる技術を提供する。
本発明は、ICタグに切り離し可能な部分を設け、この切り離し可能部分をタグ本体から切り離すことにより、ICタグに対するデータ入力及びICタグからのデータ出力に対する制限を変化させる構成を有している。これによりデータの改竄を防止することができる。ICタグで行なう信号処理を変更或いは格納データの自動的な更新、変更等、ICタグの機能の変更を、リーダー/ライター装置を用いず、商品の流通過程において例えば人の手等により自然に変更できるようにする。ICタグの外観上の変化と、ICタグの機能変化と、を連動させることにより、現在のICタグの機能がいかなる状態にあるかに関して目視で把握できる。その上で、ICタグの初期設定を行う手段を有することを特徴とする。初期設定手段は、例えばICタグを使用する前に行う切込み線を入れる操作により行われる。
本発明のICタグは、切り離し可能部分を切り離すことで機械を使わないICタグの機能変更を容易に実現できる。また、切り離し可能部分を切り離すことで、ICタグの外観を変化させ、RFICタグの状態を目視で把握できる。タグの切り離し状態に応じて、データの入出力制限を設けることにより、データの改竄に対するセキュリティを向上させることができる。
その上に、複数の種類のICタグに対応でき、機能の変更にも対応でき、製品の流通形態や使用条件にあわせた柔軟な使用が可能となる切込み線が設けられており、これによりICタグの初期設定が簡単にできる。
以下に、本発明の実施の形態によるICタグについて図面を参照しつつ説明を行う。図1は本発明の第1の実施の形態によるICタグシステムの構成例を示す図である。図1に示すICタグは、タグ本体Bからの切り離し可能部分の数nが、n=2の場合の切り離し可能部分を有するICタグである。この切り離し可能部分を切り離すことでタグの機能が変化する。
図1に示すICタグは、切り離し可能なA1部分、A2部分と、非切り離し部分B(タグ本体)の3つの部分から構成され、A1部分、A2部分、及びB部分は、それぞれIC1(10)、IC2(20)、及びIC3(30)と、タグと外部(タグとの間でデータのやり取りを行なうリーダ/ライター装置)とのインタフェースとしての、アンテナ1、アンテナ2、及びアンテナ3を備えている。
そしてIC1(10)とIC2(20)はIC1(10)とIC2(20)との間の信号伝送用の信号線路L1が、IC2(20)とIC3(30)はIC2(20)とIC3(30)との間の信号伝送用の信号線路L2が、それぞれを繋いでいる。信号線路L1は、A1部分がタグ本体(A2+B)から切り離された場合に、切断されるようなレイアウトで配線されており、同様に、信号線路L2も、A2部分がタグ本体Bから切り離された場合、切断されるようなレイアウトで配線されている。尚、IC1(10)、IC2(20)、及びIC3(30)から、共通GND91に接続されている線路SL12、SL21はA1部分が切り離された場合に、SL23、SL32はA2部分が切り離された場合に、それぞれ切断されるように、A1部分とA2部分の切り離し境界線、或いはA2部分とB部分の切り離し境界線に跨るレイアウトで配線されている。線路SL12、SL21、SL23、及びSL32は、線路切断によって発生する線路のインピーダンスの変化を検出し、A1部分、或いはA2部分の切り離し判定に用いるために設けられた線路である。
さらに、A1部分の配線S1、S2、S3、S4は、IC1(10)から出て各々電源線に接続されており、IC(10)から共通電源線に至る経路の途中に少なくとも1本の切込み線が、例えば配線S1、S2、S3、S4と交差するレイアウトで設けられている(図1では4本の切込み線がある間隔を開けて設けられている。)。切込み線C1〜C4は、人間の力で容易に切断できる程度の切込みが形成されており、切込み線を切断するとそれと交差する配線であって各々の配線S1からS4までのいずれかとの接続が遮断されるようになっている。図2では、切込み線C1は配線S1のみを、切込み線C2は配線S1及びS2を、切込み線C3は配線S1からS3までを、切込み線C4は配線S1からS4までの全てを切断できる位置に設けられている。
IC1(10)ではプルダウンされており、共通電源線に接続される配線の切断によりIC1(10)の電位が安定したGNDレベルになる。尚、図1及び図2では、切込み線が4本の場合について説明しているが、本数は任意であり、用途に応じて適宜変更可能である。また、図1及び図2では、切込み線を切る場合には、切込み線C1、C2、C3、C4の順番で切込みを入れることを前提として切込み線を配置している。但し、切込み線の配置は任意であり、図1では、共通電源線に接続する前に配線S1からS4までをまとめて共通電源線に接続しているが、共通電源線まで全ての領域で独立した配線にすれば、それぞれの配線を独立して切断できる切込み線を設けることができる。すなわち、それぞれの配線S1からS4までを独立して切断できるように配線S1からS4までを独立に設け、独立に設けられた配線S1からS4までを独立して切込み可能な位置に切込み線を配置しても良い。
図2は、紙、プラスチック等の絶縁体上に構成された、図1のICタグの構造を示す斜視図である。図2に示すように、切込み線C1〜C4までは、絶縁性基板90の上面から下面まで断続的に形成された貫通孔を有しており、これにより、ユーザの意志に基づいて任意の切込み線C1からC4までを切断することができる。
図3は、IC1(10)の構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、IC1(10)は、受信信号の一部を、電力に転換する電源回路1(11)と、タグの外部インタフェースであるアンテナ1に対して信号の受信・送信を行なう送受信回路12と、エンコードされたデータを変調する変調回路13と、受信信号を復調する復調回路14と、送信データのエンコード及び受信データのデコードを行なうエンコード/デコード回路15と、エンコード/デコード回路15或いは信号線L1を介してやり送られてきたデータの処理を行なうデータ処理回路1(16)と、記憶装置1(18)と、データ処理回路1(16)と、記憶装置1(18)の動作を、タグの状態に応じて制御する制御回路1(17)と、A1がA2から切り離されたか否かを、A1自身が判定するA1切り離し判定回路2(19)と、図2に示す切込み線C1からC4を跨いで共通電源線に接続されている配線(線路)S1からS4に至る端子群と、を含んで構成されている。
図4は、IC2(20)の構成例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、IC2(20)は、受信信号の一部を、電力に変換する電源回路11と、タグの外部インタフェースであるアンテナ2に対して信号の受信・送信を行なう送受信回路12と、エンコードされたデータを変調する変調回路13と、受信信号を復調する復調回路14と、データのエンコード及びデコードを行なうエンコード/デコード回路15と、データの処理を行なうデータ処理回路2(21)と、記憶装置2(23)と、データ処理回路2(21)と記憶装置2(23)との動作をタグの状態に応じて制御する制御回路2(22)と、A1がA2から切り離されたか否かを、A2が判定するA1切り離し判定回路1(24)と、A2がBから切り離されたか否かを、A2自身が判定するA2切り離し判定回路2(125)と、を含んで構成されている。
図5は、IC3(30)の構成例を示す機能ブロック図である。図5に示すように、IC3(30)は、受信信号の一部を、電力に変換する電源回路3(11)と、タグの外部インタフェースであるアンテナ3に対して信号の受信・送信を行なう送受信回路12と、エンコードされたデータを変調する変調回路13と、受信信号を復調する復調回路14と、データのエンコード及びデコードを行なうエンコード/デコード回路15と、データの処理を行なうデータ処理回路3(31)と、記憶装置3(33)と、データ処理回路3(31)と記憶装置3(33)との動作を、タグの状態に応じて制御する制御回路3(32)と、部分A2がタグ本体Bから切り離されたか否かを、タグ本体Bが判定するA2切り離し判定回路1(34)と、を有して構成されている。
Figure 0004664037
Figure 0004664037
Figure 0004664037
Figure 0004664037
図6aは、IC2(20)のA1切り離し判定回路1(24)の構成例を示す機能ブロック図である。図6aに示すように、A1切り離し判定回路1(24)は、信号線路L1の切り離し判定回路1(40)と、線路SL21のインピーダンスの変化を検出するインピーダンス変化検出回路1(50)とから構成されている。表1aから表1dまでは切り離し判定表である。
信号線路L1の切り離し判定回路1(40)は、IC1(10)から信号線L1を介して送られた識別用データと、照合用データ42との照合を行い、表1aに示すように信号線L1を介してIC1から送られた識別用データと照合用データ42とが一致した場合は、「0」を出力し、識別用データと照合用データ42とが一致しなかった場合は、「1」を出力する。
同様に線路SL21のインピーダンスの変化を検出する「インピーダンス変化検出回路1」50は、線路SL21が、共通GNDに接地された状態にあるか否かを検出し、表1aに示すように、線路SL21が共通GNDに接地された状態では「0」を出力し、線路SL21が切断され開放状態となった場合には「1」を出力するように構成されている。
そして、A1切り離し判定回路1(24)は、表1aに示すように「信号線路L1の切り離し判定回路1」の出力と、「インピーダンス変化検出回路1」の出力と、の論理積を算出し、この論理積が「1」となった場合に、A1がタグから切り離されたと判定する。
尚、信号線路L1の切り離し判定は、IC1(10)とIC2(20)とに予め記憶させておいたデータを、それぞれ識別用データと照合用データとして照合する方式を採用しても良いし、IC2(20)から信号線路L1を介して任意の照合用データをIC1(10)へ送信し、IC1(10)が受信した任意の照合用データを識別用データとして返信し、これを「信号線路L1の切り離し判定回路1」40において照合する方式を採用しても良い。
また、前記A1切り離し判定回路1(40)の動作説明においては、「信号線路L1の切り離し判定回路1」40の出力と、「インピーダンス変化検出回路1」50の出力との論理積をAND回路54により算出し、論理積が「1」となった場合に、A1がタグから切り離されたとものと判断しているが、判定方法はこれに限定されるものではない。例えば、「信号線路L1の切り離し判定回路1」40の出力と、「インピーダンス変化検出回路1」50の出力との論理和が「1」となった場合、すなわち信号線路L1、或いは線路SL21のいずれか1つが切断された場合に、部分A1がタグ本体から切り離されたと判定する方式を採用してもよい。この場合にはAND回路54の代わりにOR回路を用いる。
尚、図6aの線路SL21のインピーダンス変化検出装置50を例に、インピーダンス変化検出装置の動作を説明すると、以下のようになる。AND回路53においては、2つの入力が共通化されている。A1が切り離し線1で切り離される前には線路SL21が切断されておらず、AND回路53の2つの入力は、GNDの電位となっている。このため、AND回路53の2入力は“Low”となり、AND回路53の出力は“0”となる。一方、A1が切り離し線1で切り離されると線路SL21も切断されるため、AND回路53の2入力の電位は、R2×Vcc/(R1+R2)の“Hi”となり、AND回路53出力は “1”となる。このようにして、インピーダンス変化検出装置50は、A1が切り離し線1で切り離されることによる、SL21のインピーダンスの変化を検出することができる。
他の3つの切り離し判定回路の構成例を、図6b、図6c、及び図6dに示すとともに、各切り離し判定回路の切り離し判定表を表1b、表1c、及び表1dに示す。尚、上記3つの切り離し判定回の構成、及び動作原理は、基本的にはA1切り離し判定回路1(40)と同じである。
図7a、図7b、及び図7cは、記憶装置1(18)、記憶装置2(23)、及び記憶装置3(33)の構成例を示す機能ブロック図である。図1のICタグについて、以下の状態にある場合のタグの機能変化と各ICの機能を対応させて表2に示す。
Figure 0004664037
1)部分A1、部分A2、及び部分Bが全て揃っている状態で、タグに、タグを添付する製品等の工場における属性データ、例えば、製品識別コード、製造番号、製造年月日、出荷日時等のデータを入力し、この状態でタグを製品に添付する。2)工場出荷時点で、タグから部分A1を切り離し、販売店へ出荷する。この際、切り離されたA1は、出荷元控えとして残す。3)販売店において、販売日時、販売店名等の販売に関する属性データを入力する。その上で、部分A2を切り離し、タグ本体Bだけとなったタグの付いた製品を購入者へ渡す。この際、切り離された部分A2は、販売店控えとして残す。4)製品とともに購入者へ渡されたタグ本体Bだけのタグは、購入者控えとなる。
このように、商品の流通管理に適用した場合の本実施の形態によるタグの状態変化と、それに伴うタグの機能変化の対応関係の1例を表2に示す。
尚、表2では、第1の機能を実現する制御の全てをIC1が、第2の機能を実現する制御の全てをIC2が、それぞれ司っているが、表3のように第1の機能を実現する制御機能の一部をIC1とIC2が、第2の機能を実現する制御機能の一部をIC2とIC3が、それぞれ分担するようにしてもよい。また、第3の機能である記憶装置3の記憶領域3へのデータの書き込みを、IC2が阻害するようにしても良い。
Figure 0004664037
尚、表3のように1つの機能を実現する為の機能を複数のICに分散した場合、切り離す順序を無視した場合、タグが正常に動作しない為、不正使用を抑制できる。
Figure 0004664037
表4に図1に示すICタグを上記流通管理に適用した場合の、本実施の形態によるタグの状態変化と、それに伴うタグの機能変化の対応関係及び記憶装置1から記憶装置3(符号18、23、33)の各記憶領域に格納された情報と、各記憶領域の状態との関係を示す。表4に示したように、タグの状態変化に応じて、記憶装置1から3の各記憶領域に格納された情報への書き込みが制限される為、情報の改竄に対する耐性が向上する。すなわち、データの読み込みのみが可になることで、データ改竄はできなくなる。
Figure 0004664037
表5に、図1のICタグを流通管理に適用した場合の、タグ本体から切り離された後の部分A1、部分A2のそれぞれのICタグとしての機能を示す。部分A1、部分A2は、外部インタフェースと、電源回路と、を独立して備えているため、表5に示すように、ICタグとしての独立した機能を備え、それぞれが切り離された後でもデータの管理が可能である。
尚、上記実施の形態においては、タグと外部の情報のやり取りは、電波に代表される無線を用いた非接触型を採用しているが、これに限定されるものではなく、磁気を用いた接触型のデータのやりとりを採用してもよい。
また、ICタグには複数の方式があり、各々データフォーマットが異なっている。図10に示すように、Auto-IDデータフォーマットでは、96ビットのEPCコード体系を用い、図11に示すように、ユビキタスIDでは128ビットのucodeを用いている。
ここで、図1に示すICタグにおいて、切込み線n(図1ではn=4)のいずれかをカットすると、図3のデータ処理回路1の入力SnがH→Lに変化し、ICタグ種類設定モードとなる。図3のデータ処理回路1では、Snの値に応じてICタグの種類を決定し、線路Lnを通してICnに通知する。ICタグの種類等をどのように変更するかに関しては、例えば図3のデータ処理回路1(16)において上記入力Snのいずれかの入力を受けて、記憶回路1(18)にその入力Snを伝え、これに対応付けして予め記憶されているプログラムが処理を行うようにすることができる。但し、このプログラムは、極めて簡単なプログラムで良く、例えば、後述する図10にAutoIDデータフォーマットや図11のユビキタスIDデータフォーマットに対応した記憶領域に対して流通過程において関係するデータを書き込んでいく機能が行えれば良い。
どの切込み線を切断するかに応じて、設定されるICタグの種別を選択したり動作モードを変更したりすることができる。換言すれば、上記タグの切り離しに伴う機能変更を第1種の機能変更として定義すると、以下に説明する切込み線に応じた変更を第2種機能変更と称することができるこの第2種の機能変更は、タグ切り離し前の機能変更ということもできる。尚、このタグの種別や動作モードの変更の例については、以下に説明する。また、切断する場所によって、タグのモードが変更することも可能である。タグのモードとは、例えば、書き込み回数の制限などの命令に応じて変更されるタグの機能などである。
以下、タグの種別とモードを変更する例について説明する。
例えば、切込み線C1により配線S1を切断すると、図10に示すように、タグの種別としてAutoIDが選択される。切込み線C2により配線S2を切断すると、図11に示すようにユビキタスIDが選択される。切込み線C3により配線S3を切断すると、これ以外の新方式が選択される。一方、切込み線C4により配線S4を切断すると、書き換え禁止モードを選択することができる。
また、ICにタイマを設けておき、最初に、ある切込み線を切断しタイマにより測定し一定時間後に別の切込み線を切断した場合は、その切断の順番により、ICタグの種別や機能を変化させるようにすることもできる。例えば、S1切断後、一定時間経過した後にS4切断を検出した場合には、AutoID方式が選択され、かつ、書き換え禁止状態となる。S2切断検出後に一定時間経過し、次いでS3切断検出後に一定時間経過し、次いで、S4切断検出されると、ユビキタスIDのIPアドレスモードであって、かつ、書き換え禁止状態となる。このように切断が継続的に行われた場合には、さらに、タグのモードや状態を様々な形式に設定することができる。尚、図1に示す例ではS4を切断すると全ての配線が切断されるため、これ以上はタイマによる時間経過を待つ必要がない。
以上のようにして予め、タグのモードや状態を設定した後に、上述のように切離し線を切断していくと、最初に設定されたタグのモードや状態(の種別や機能)が確定し、その後の変更は出来なくなる。このようにすることで、種々のタグの種別やモード、状態を予め設定しておき、その後に切り離し可能なタグの機能に従って流通することになるため、予め他種類のタグを作っておかなくても、1種類のタグを作ることで、多様なタグシステムのいずれかに適用することができるという利点がある。
以上、本実施の形態によるICタグには、切り離し可能部分を切り離すことで、従来の単機能型のICタグにできなかった、機械を使わないICタグの機能変更を容易に実現できる。切り離し可能部分を切り離すことでICタグの機能変更することができるため、切り離し可能部分を切り離すことに起因するICタグの外観を変化させ、RFICタグの状態を目視で把握できる。タグの切り離し状態に応じて、データの入出力制限を設けることで、データの改竄に対するセキュリティを向上させることができる。
また、タグの機能を複数のICに分担させることで、順番に従って切り離し可能部分を切り離さない限り適切な機能変化が生じないようにすることで、セキュリティを向上させることができる。さらに、切り離した切り離し可能部分を、独立したICタグとして使用することができる。
さらに、切り離し可能部分に、タグの種別や状態を予め設定することができる設定手段を設けることにより、使用前の状態でタグの用途や流通過程の違いに応じた設定を行っておくことができ、設計変更の必要がなく他種類の用途や流通過程に対応させることができるという利点がある。すなわち、製品の流通形態や使用条件にあわせた柔軟なタグの使用が可能となる。
本発明は、流通過程で用いられるタグとして利用が可能である。
本発明の一実施の形態によるICタグ構成例を示す図であり、タグ本体からの切り離し可能部分の数nが2、切込み線が4本の場合の図である。 図1のICタグの立体構造を示す斜視図である。 IC1の構成例を示す機能ブロック図である。 IC2の構成例を示す機能ブロック図である。 IC3の構成例を示す機能ブロック図である。 A1切り離し判定回路1の構成例を示す機能ブロック図である。 A1切り離し判定回路2の構成例を示す機能ブロック図である。 A2切り離し判定回路1の構成例を示す機能ブロック図である。 A2切り離し判定回路2の構成例を示す機能ブロック図である。 記憶装置1の構成例を示す機能ブロック図である。 記憶装置2の構成例を示す機能ブロック図である。 記憶装置3の構成例を示す機能ブロック図である。 従来のICタグを用いた管理システムの構成例を示す図である。 従来のICタグの構造を示す斜視図である。 AutoIDデータフォーマットの構成例を示す図である。 ユビキタスIDデータフォーマットの構成例を示す図である。
符号の説明
A1、A2…ICタグのうち、切り離し可能な部分、B…非切り離し部分(タグ本体)、1、2、3…アンテナ、10…IC1、20…IC2、30…IC3、L1、L2…信号線路、S1〜S4…配線、C1〜C4…切込み線。

Claims (7)

  1. 基板と、該基板に設けられたn(nは、n>1の自然数)箇所の切り離し線により、切り離し可能なA1からAnまでの切り離し可能部分と、
    前記A1からAnまでの切り離し可能部分以外の部分An+1から構成され、
    前記Ak(kは、1≦k≦nの自然数)は、ICkと、該ICkが外部との通信を行うためのインターフェイスを、
    前記An+1は、ICn+1と、該ICn+1が外部との通信を行うためのインターフェイスを備え、
    前記ICkとICk+1の間を、電気的に接続し、前記Akが切り離された場合に切断される信号線路Lkを備え、
    前記ICkは、
    前記インターフェイスを介して、外部と通信を行う通信回路と、
    該通信回路又は前記信号線路を介して送られて、ある機能を実行させるためのデータの処理を行うデータ処理回路と、
    前記データ処理回路を介したデータを格納する記憶装置と、
    前記記憶装置に対する前記データの読み書きの制限を、タグの切り離し状態に依存して制御する制御回路と、
    前記信号線路Lkの切断を検出する第1のLk切断検出装置と、
    前記信号線路Lkの切断の有無の検出結果を、前記Akの切り離し判定に用いる第1のAk切り離し判定装置を備え、
    前記第1のAk切り離し判定装置により判定されたAkの切り離し状態が、ICkの前記制御回路に伝えられ、
    Akの切り離し状態に応じて、前記制御回路によりICkの前記記憶装置におけるデータの読み書きの制限が変更され、
    前記ICk+1は、
    前記信号線路Lkの切断を検出する第2のLk切断検出装置と、
    前記信号線路Lkの切断の有無の検出結果を、前記Akの切り離し判定に用いる第2のAk切り離し判定装置を備え、
    前記第2のAk切り離し判定装置により判定されたAkの切り離し状態が、ICk+1からICn+1の前記制御回路に伝えられ、
    Akの切り離し状態に応じて、前記制御回路によりICk+1からICn+1の前記記憶装置におけるデータの読み書きの制限が変更され、それに基づいて部分An+1を含む側のタグの全体としての機能が変化することを特徴とするICタグにおいて、
    前記A1は、
    前記IC1に接続されたICタグの動作モード設定用の1つ以上の配線と、
    前記動作モード設定用配線の切断用の1つ以上の切り込みを備え、
    前記切り込みを用いて、切断する前記動作モード設定用の配線を、選定することで、動作モードを設定することを特徴とするICタグ。
  2. 前記少なくとも1の配線の切断に応じてICタグ種類設定モードとなり、前記データ処理回路の入力値Snの値をIC1の記憶回路1に伝え、入力値Snに対応付けして前記記憶装置1に予め記憶されているプログラムが処理を行うように決定し、前記線路Lnを通してICnに通知することにより、ICタグの種類をどのように変更するかを決めることを特徴とする請求項1に記載のICタグ。
  3. 前記切込み線は、前記部分A1に複数本設けられており、そのうちのいずれを切り込むかにより前記データ処理回路へ入力する信号変化を異ならせることで、異なる初期設定を実行すること特徴とする請求項1に記載のICタグ。
  4. 前記IC1は前記複数本の切込み線の切込みタイミングを検出するタイマ手段を有しており、前記複数本の切込み線の切込みとその切り込みタミニングとの組み合わせに応じて前記初期設定が異なるように制御されることを特徴とする請求項3に記載のICタグ。
  5. 前記複数本の切込み線のいずれに切込みがなされたかを、前記データ処理回路へ入力する信号変化に基づいて検出する切込み検出機能を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のICタグ。
  6. 前記記憶装置は、前記切込み検出機能により検出された切込み線の切断箇所にそれぞれ対応する初期設定プログラムを格納することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のICタグ。
  7. 前記データ処理回路が前記記憶装置から前記初期設定プログラムを取得し、前記データ処理回路よる初期設定処理が行われることを特徴とする請求項6に記載のICタグ。
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