JP2005165621A - 非接触データ通信システム及び非接触識別タグ - Google Patents

非接触データ通信システム及び非接触識別タグ Download PDF

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Abstract

【課題】 非接触識別タグへのアクセスに対するセキュリティーを高めるとともに、メンテナンス時のアクセスを容易にすることが可能な非接触データ通信システム及び非接触識別タグを提供する。
【解決手段】 商品4から非接触識別タグを取り外すと、非接触識別タグを構成する取外し検出回路部300から被検出部40が切り離されて商品4上に残る。非接触識別タグは、検出部によって非接触識別タグから被検出部40が取り外されたと判断した場合、非接触識別タグ内部の機能を変更する。
【選択図】 図6


Description

本発明は、非接触識別タグを利用したデータ通信に関し、非接触識別タグのセキュリティー及びメンテナンスを容易に行うための非接触通信システム及び非接触識別タグに関する。
近年、データを搭載したICをアンテナコイルと接続した、シート状ないし札状の非接触式のICタグが種々提案され、商品や包装箱等に付けて万引き防止や物流システム等に利用されるようになってきた。
従来、非接触式のICタグを利用して、衝撃を検出するシステムが提案されている。例えば、衝撃センサを実装したICタグ(特許文献1参照)を荷物に貼り付け、このICタグに対して一定以上の衝撃が加わると、衝撃センサが断線して電圧が変化し、この電圧の変化を検出することで、荷物に衝撃が加わったことを検出するシステムがある(特許文献2参照)。
特開2002−150248号公報 特開2002−150249号公報
しかしながら、上記従来のICタグは、衝撃の有無を検出することはできるが、不正にアクセスされてしまった場合にその有無を検出することはできなかった。また、不正なアクセスによるデータの読み出しや書き込みを防止することはできなかった。
非接触式のICタグの機能としては、例えばICタグの中に書き込まれたID(Identification)番号を読み出し、ICタグの中の不揮発性メモリへのデータの書き込みがある。このような機能を動作させるためには、リーダ・ライタ装置からのコマンドを実行することが一般的である。従って、ICタグへのデータの書き込みまたは読み出しは、このICタグとアクセス可能なリーダ・ライタ装置を用意すれば行うことができる。
その結果、例えば書き込まれたデータの中に購入履歴や販売履歴など個人のプライバシーや顧客の重要データを、ICタグの所有者に気づかれないままアクセスすることができ、データを改ざんされる可能性がある。更に、リーダ・ライタ装置からのコマンドとして、未公開コマンドを使用して上記のようなデータの読み出しまたは書き込みを行っても、ICタグとリーダ・ライタ装置間の通信を解析する装置を用いて解析することで、ICタグにアクセスする方法を発見されてしまうことから、深刻な問題となっている。
また、不正アクセスを防止するためにデータを暗号化する場合もあるが、工場において回収したICタグをメンテナンスする場合に、アクセス方法が暗号化されていると、解読(解除)するなどの煩わしい作業が必要となる恐れがあった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、非接触識別タグへのアクセスに対するセキュリティーを高めるとともに、メンテナンス時のアクセスを容易にすることが可能な非接触データ通信システム及び非接触識別タグを提供することを目的としている。
本発明の非接触データ通信システムは、リーダ・ライタ装置と、非接触識別タグとを含む非接触データ通信システムであって、前記リーダ・ライタ装置は、前記非接触識別タグとデータ通信可能なデータ通信部と、前記データ通信部によるデータ通信時に前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信部とを備え、前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置から送信された電力供給用の電磁波から駆動用電力を生成する駆動用電力生成部と、前記非接触識別タグの一部に設けられた被検出部と、前記被検出部に変化が生じたことを検知する検出部と、前記被検出部に変化が生じたことが検出部によって検知されたときに前記非接触識別タグの機能を変更する機能変更部とを備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグの検出部は、被検出部に変化が生じたときに検知する。そして、非接触識別タグの被検出部に変化があったとき、非接触識別タグの機能変更部によって機能を変更する。よって、非接触識別タグのセキュリティーを高めるとともにメンテナンス時のアクセスを容易にすることが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記検出部は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグの前記被検出部に変化があったときに前記配線が断線するようになっており、前記断線によって変化する電圧値を検出することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグを構成する配線は、被検出部に変化が生じたときに断線する。よって、断線する前の電圧値と、断線した後の電圧値とを比較することによって、非接触識別タグの被検出部の状態を知ることが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記非接触識別タグは、所定物に前記非接触識別タグを取付け可能な取付け部を備え、前記検出部は、前記非接触識別タグを所定物から取り外したときに被検出部が前記非接触識別タグから外されるように構成され、前記被検出部が前記非接触識別タグから外されたときに検知することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、取付け部によって所定物に取り付けられる。そして、検出部は、所定物から非接触識別タグが外されたときに検出する。よって、所定物から取り外された非接触識別タグのセキュリティーを高めることが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を制限する機能制限部を備えたことを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能を制限する機能制限部を設けたことにより、非接触識別タグの検出部に変化があったとき、機能を制限することが可能になる。よって、非接触識別タグのセキュリティーを高めることが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記機能制限部は、前記非接触識別タグから前記リーダ・ライタ装置への応答を停止することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能制限部によってリーダ・ライタ装置から非接触識別タグへアクセスがあっても、情報を送り返さないようにすることが可能となる。よって、非接触識別タグのセキュリティーを高めることが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記機能制限部は、前記リーダ・ライタ装置からの命令によって実行できる機能範囲を制限することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグの機能制限部は、リーダ・ライタ装置からの命令によって機能が制限される。よって、非接触識別タグのセキュリティーは、機能を制限した命令に従って高めることが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を記憶する記憶部を備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能制限のときにリーダ・ライタ装置から非接触識別タグへアクセス通信された情報を記憶部によって記憶する。よって、リーダ・ライタ装置から非接触識別タグへ不正にアクセスを行った場合でも、記憶されたアクセス情報から状況を確認することが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を表示する表示部を備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能制限のときリーダ・ライタ装置からアクセスされたアクセス記録を表示部に表示する。よって、リーダ・ライタ装置から不正にアクセスされた場合、表示部を見れば非接触識別タグの状態を目視で簡易に判別することが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記表示部は、メモリ性を有した表示装置を備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグの表示部は、メモリ性を有した表示装置によって表示される。よって、一度表示した情報を電力消費なしで保持することができ、表示した情報を表示し続けることが可能になる。従って、非接触識別タグの状態を、電力が供給されていないときでも、目視で確認することが可能になる。
この非接触データ通信システムは、前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を追加する機能追加部を備えたことを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能追加部によって非接触識別タグの機能を追加する。よって、非接触識別タグの被検出部に変化があったとき、機能を追加することが可能になり、メンテナンス時の非接触識別タグへのアクセスを容易にすることが可能になる。
本発明の非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置から送信された電力供給用の電磁波から駆動用電力を生成する駆動用電力生成部と、前記非接触識別タグの一部に設けられた被検出部と、前記被検出部に変化が生じたことを検知する検出部と、前記被検出部に変化が生じたことが検出部によって検知されたときに前記非接触識別タグの機能を変更する機能変更部とを備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグの検出部は、被検出部に変化が生じたときに検知する。そして、非接触識別タグの被検出部に変化があったとき、非接触識別タグの機能変更部によって機能を変更する。よって、非接触識別タグのセキュリティーを高めるとともにメンテナンス時のアクセスを容易にすることが可能になる。
この非接触識別タグは、前記検出部は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグの前記被検出部に変化があったときに前記配線が断線するようになっており、前記断線によって変化する電圧値を検出することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグを構成する配線は、被検出部に変化が生じたときに断線する。よって、断線する前の電圧値と、断線した後の電圧値とを比較することによって、非接触識別タグの被検出部の状態を知ることが可能になる。
この非接触識別タグは、所定物に前記非接触識別タグを取付け可能な取付け部を備え、前記検出部は、前記非接触識別タグを所定物から取り外したときに被検出部が前記非接触識別タグから外されるように構成され、前記被検出部が前記非接触識別タグから外されたときに検知することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、取付け部によって所定物に取り付けられる。そして、検出部は、所定物から非接触識別タグが外されたときに検出する。よって、所定物から取り外された非接触識別タグのセキュリティーを高めることが可能になる。
この非接触識別タグは、前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を制限する機能制限部を備えたことを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能を制限する機能制限部を設けたことにより、非接触識別タグの検出部に変化があったとき、機能を制限することが可能になる。よって、非接触識別タグのセキュリティーを高めることが可能になる。
この非接触識別タグは、前記機能制限部は、前記非接触識別タグから前記リーダ・ライタ装置への応答を停止することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能制限部によってリーダ・ライタ装置から非接触識別タグへアクセスがあっても、情報を送り返さないようにすることが可能となる。よって、非接触識別タグのセキュリティーを高めることが可能になる。
この非接触識別タグは、前記機能制限部は、前記リーダ・ライタ装置からの命令によって実行できる機能範囲を制限することを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグの機能制限部は、リーダ・ライタ装置からの命令によって機能が制限される。よって、非接触識別タグのセキュリティーは、機能を制限した命令に従って高めることが可能になる。
この非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を記憶する記憶部を備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能制限のときにリーダ・ライタ装置から非接触識別タグへアクセス通信された情報を記憶部によって記憶する。よって、リーダ・ライタ装置から非接触識別タグへ不正にアクセスを行った場合でも、記憶されたアクセス情報から状況を確認することが可能になる。
この非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を表示する表示部を備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能制限のときリーダ・ライタ装置からアクセスされたアクセス記録を表示部に表示する。よって、リーダ・ライタ装置から不正にアクセスされた場合、表示部を見れば非接触識別タグの状態を目視で簡易に判別することが可能になる。
この非接触識別タグは、前記表示部は、メモリ性を有した表示装置を備えることを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグの表示部は、メモリ性を有した表示装置によって表示される。よって、一度表示した情報を電力消費なしで保持することができ、表示した情報を表示し続けることが可能になる。従って、非接触識別タグの状態を、電力が供給されていないときでも、目視で確認することが可能になる。
この非接触識別タグは、前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を追加する機能追加部を備えたことを要旨としている。
これによれば、非接触識別タグは、機能追加部によって非接触識別タグの機能を追加する。よって、非接触識別タグの被検出部に変化があったとき、機能を追加することが可能になり、メンテナンス時の非接触識別タグへのアクセスを容易にすることが可能になる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。また、本実施形態では、非接触データ通信システムを、店頭で販売する所定物としての商品に非接触識別タグを貼り付けて使用する例で説明する。
図1は、本発明に関する非接触データ通信システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、非接触データ通信システム1は、リーダ・ライタ装置2と、複数の非接触識別タグ3とを含んだ構成となっている。
リーダ・ライタ装置2は、所定物としての商品4に取り付けられた非接触識別タグ3に商品の管理情報を書き込んだり、非接触識別タグ3に書き込まれた管理情報を読み出して表示部2gに表示したり、非接触識別タグ3から送信される情報などを表示部2gに表示したりする。また、リーダ・ライタ装置2は、非接触識別タグ3とデータの交信を行うためのアンテナ2hを備えている。
非接触識別タグ3は、自己を商品4に取り付けるための取付け部を備えている。更に、非接触識別タグ3は、商品4と一対一に対応付けされ、リーダ・ライタ装置2との間で識別ID番号を用いた非接触のデータ通信を行い、商品4を管理するものである。更に、非接触識別タグ3は、自己が商品4から取り外されたことを検出する取外し検出部35(図3参照)を備えている。なお、識別ID番号は、非接触識別タグ3毎にそれぞれ固有のものであり、前記非接触識別タグ3の後述する記憶部としてのデータ記憶部33(図3参照)に記憶されている。
ここで、非接触識別タグ3とは、RFID(Radio Frequency IDentification)システムにおいて用いられるもので、一般にデータキャリアなどとも呼ばれている。その形状には、ラベル型、カード型、コイン型、スティック型等の様々なものがある。これらの形状はアプリケーションと密接な関係があり、例えば、人が持つものは、カード形あるいはラベル形をキーホルダ形状に加工したものがある。また、半導体のキャリアIDとしてはスティック形が主流となっている。なお、リネン関連の服に縫い込まれるものはコイン形が主流となっている。
また、非接触識別タグ3は、データ読取専用、あるいは、データの読み書きが自由に行える記憶領域を備えており、更に、アンテナ2h(図2参照)からの非接触電力伝送により電池が無くても動作可能なものがある。
また、RFIDシステムとは、媒体に電波・電磁波を用いたIDシステムであり、非接触識別タグ3が、(1)携帯容易な大きさであること、(2)情報を電子回路に記憶すること、(3)非接触通信により交信することの3つの特徴を備えている。
従って、RFIDシステムは、非接触識別タグ3を持つ人・物・車などと、その情報とを一元化させる目的で使用される。つまり、人・物・車がある場所で随時、必要な情報を非接触識別タグ3から取り出すことができ、かつ必要に応じて新たな情報を非接触識別タグ3に書き込むことができる。
また、RFIDシステムの代表的な種類としては、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、光方式の4つがある。
電磁結合方式は、主に、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して非接触識別タグ3との交信を行っている。
電磁誘導方式は、主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して非接触識別タグ3との交信を行っている。
マイクロ波方式は、リーダ・ライタ装置2のアンテナ2h(図2参照)と非接触識別タグ3間で、2.45GHz帯のマイクロ波によりデータ交信を行っている。
光方式は、光の発生源としてLEDを、受光器としてはフォトトランジスタ等を配置し、光の空間伝送を利用して非接触識別タグ3との交信を行っている。
また、アクセス方式は、主に、シングルアクセスモード、FIFO(First In First Out)アクセスモード、マルチアクセスモード、セレクティブアクセスモードの4つがある。
シングルアクセスモードは、アンテナ交信領域内に存在する非接触識別タグ3は1個であり、複数の非接触識別タグ3がアンテナの交信領域内にあると交信エラーとなり、交信できなくなる。
FIFOアクセスモードは、アンテナの交信領域内に順番に入ってくる非接触識別タグ3と順番に交信することができる。交信を終了した非接触識別タグ3にはアクセス禁止処理を行うので、交信終了した非接触識別タグ3がアンテナの交信領域内に複数存在しても、新たな非接触識別タグ3が1個だけアンテナの交信領域内に入ってくれば交信ができる。同時に非接触識別タグ3が交信領域内にはいると、交信エラーとなり交信できなくなる。
マルチアクセスモードは、アンテナの交信領域内に複数の非接触識別タグ3が存在しても、全ての非接触識別タグ3と交信ができる。
セレクティブアクセスモードは、交信領域内にある複数の非接触識別タグ3のうち、特定の非接触識別タグ3と交信ができるもので、交信領域内の非接触識別タグ3に番号を割り当てるコマンドと、割り当てた番号をもとに、特定の非接触識別タグ3との交信を行なうコマンドで実現される。
商品4は、商店等において取り扱う商品であり、これら一つ一つに非接触識別タグ3が取り付けられている。
図2は、リーダ・ライタ装置2の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、リーダ・ライタ装置2は、データ受信部2aと、データ送信部2bと、制御部2cと、操作部2dと、RAM(Random Access Memory)2eと、ROM(Read Only Memory)2fと、表示部2gと、アンテナ2hとを含んだ構成となっている。
データ受信部2aは、非接触識別タグ3からの情報を非接触で受信するものである。これにより、データ受信部2aは、商品4に関連した管理情報等を取得することが可能である。
電力供給用電磁波送信部としてのデータ送信部2bは、管理情報等の非接触識別タグ3に記憶された情報を読み取るコマンドや、非接触識別タグ3と商品を対応付けるための管理情報等を、当該非接触識別タグ3に非接触で伝送するものである。本実施形態においては、データ通信時の搬送波を非接触識別タグ3への電力供給に利用している。
ここで、本実施形態におけるリーダ・ライタ装置2と非接触識別タグ3との間のデータ通信は、主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して交信を行なう電磁誘導方式を利用している。かつ、リーダ・ライタ装置2と非接触識別タグ3とのデータ通信は、交信領域内にある複数の非接触識別タグ3のうち、特定の非接触識別タグ3と交信ができるセレクティブアクセスモードを利用している。
制御部2cは、図示しないCPU(Central Processing Unit)により、ROM2fに記憶された制御プログラムを実行することにより、リーダ・ライタ装置2の動作を統括制御するものである。その制御内容としては、まず、非接触識別タグ3からのデータの受信や、非接触識別タグ3へのデータの送信などの、データ受信部2a及びデータ送信部2bを用いた電磁誘導方式によるデータ通信処理の制御がある。更に、操作部2dの操作内容に応じて制御プログラム実行時に用いる設定値の変更処理等の制御、表示部2gに非接触識別タグ3から取得した情報等の所定情報の表示処理制御などを行う。
操作部2dは、電源の投入と切断、プログラムのリセットなどを行うためのスイッチ等の操作機能、非接触識別タグ3に書き込む情報内容の設定部等を備えたものである。
RAM2eは、制御部2cのCPUにより、ROM2fに記憶された制御プログラムを実行する際に必要なデータを一時記憶するためのメモリである。
ROM2fは、リーダ・ライタ装置2を統括制御するための、制御プログラムの記憶された読み取り専用のメモリである。
表示部2gは、液晶等の表示領域を備え、非接触識別タグ3から取得した情報、リーダ・ライタ装置2の現在の設定内容、処理の実行状況などを表示する機能を備えたものである。
アンテナ2hは、リーダ・ライタ装置2から非接触識別タグ3へ、データを含んだ電磁波を送信するためのものである。
図3は、非接触識別タグ3の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、非接触識別タグ3は、データ通信部3aと、制御部3bと、フラッシュメモリや強誘電体メモリ(FeRAM)などの不揮発性メモリであるデータ記憶部33と、取外し検出部35と、メモリ性を有した表示装置としての電気泳動表示装置37と、駆動用電力生成部としての電源生成部38と、コイルアンテナ39とを含んだ構成となっている。
データ通信部3aは、データ受信部30と、データ送信部31と、コイルアンテナ39とを含んだ構成となっている。
データ受信部30は、リーダ・ライタ装置2から伝送されたデータを電磁誘導方式により受信する機能を備えるものである。
データ送信部31は、データ記憶部33によって記憶された所定データを、電磁誘導方式によってリーダ・ライタ装置2に送信する機能を備えるものである。
コイルアンテナ39は、リーダ・ライタ装置2から送信されるデータを含んだ電磁波を電磁誘導方式で受信するためのものである。
制御部3bは、データ制御部32と、電圧監視回路としての電圧監視部34と、表示処理部36とを含んだ構成となっている。そして、制御部3bは、図示しないCPUによりこれら各部に対応する制御プログラムを実行することによって、非接触識別タグ3の各部の動作を制御するものである。なお、本実施形態においては、CPU及び制御プログラムにより非接触識別タグ3の機能を変更する構成としているが、これに限らず、これらの動作をロジック回路により制御する構成としても良い。
データ制御部32は、データ通信部3aにおけるデータの送受信の制御、受信したデータの記憶処理等の制御を行うものである。
電圧監視部34は、非接触識別タグ3における、所定回路の電圧値を監視するものである。
表示処理部36は、データ制御部32からの命令に応じて、電気泳動表示装置37に所定情報を表示する制御を行うものである。
ここで、電気泳動式の表示装置の動作原理である電気泳動現象とは、液相分散媒中に微粒子を分散させた分散液に電界を印加したときに、分散によって自然に帯電した粒子(電気泳動粒子)がクーロン力により泳動する現象である。この電気泳動式表示装置は、表示画像保持性能(以下、「メモリ性」と称する。)を有しており、電界の印加により一度表示された画像を保持することが可能である。
データ記憶部33は、データ制御部32からの命令に応じて、リーダ・ライタ装置2から受信した管理情報などの所定データを自己のメモリに記憶する機能を備えるものである。ここで、本実施形態においてデータ記憶部33は、上記した制御プログラムも記憶している。更に、データ記憶部33は、リーダ・ライタ装置2から非接触識別タグ3へアクセスした情報を記憶する。
取外し検出部35は、一度商品4に取り付けられた非接触識別タグ3が取り外されたときに、このことを電圧監視部34において電圧値の変化として検出するための機構を備えたものである。
電気泳動表示装置37は、上記した電気泳動現象を利用した表示装置である。そして、電気泳動表示装置37は、リーダ・ライタ装置2からアクセスされた内容を表示している。この表示されたアクセス記録を消費者などが目視することで、どのようなアクセスがあったかが確認することができる。本実施形態では、リーダ・ライタ装置2から非接触識別タグ3へ不正なアクセスがあったとき、電気泳動表示装置37にアクセス記録を表示させることにより、目視で確認することができる。また、この電気泳動表示装置37は、カラーで表示することも可能である。
電源生成部38は、リーダ・ライタ装置2から受信した電磁波から電力を生成して上記各部に供給するものである。
図4は、電圧監視部34及び取外し検出部35による検出部の構成を示す回路図である。
図4に示すように、取外し検出部35は、第1の検出用抵抗部35aと、第2の検出用抵抗部35bとを含んだ構成となっている。更に、第1の検出用抵抗部35aの配線の一方は電源に接続され、もう一方は第2の検出用抵抗部35bに接続される。第2の検出用抵抗部35bからの配線は、その一方が回路のグランド部に接続される。そして、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bの接続部から延びる配線が電圧監視部34に接続されている。また、被検出部40が非接触識別タグ3に取り外し可能に実装されており、この被検出部40に第1の検出用抵抗部35aは組み込まれている。
つまり、電圧監視部34は、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bによって分圧された接続部の電圧値E1を監視する。
図5(a)は、非接触識別タグ3の回路構成を示す図であり、図5(b)は、図5(a)におけるA−A線断面図である。
図5(a)に示すように、非接触識別タグ3の回路構成は、基板300b上に、前記基板300bの周形状に沿って一筆書きに金属の渦巻線を形成することでコイルアンテナ39が形成されている。ここで、本実施形態において、このコイルアンテナ39は、例えば、金属インクを用いたインクジェット法によって形成される。
基板300bの中央には制御部3bがICチップとして実装され、更に、電気泳動表示装置37が実装されている。制御部3bからは、図5(b)に示すように、配線300aを介して取外し検出回路部300が形成されている。この取外し検出回路部300には、配線300aと導電可能な状態で第1の検出用抵抗部35aの配線300dが、前記配線300aと接するように形成されている。更に、取外し検出回路部300には、非接触識別タグ3を商品4に取り付けるための取付け部としての粘着部300cが形成されている。
また、この基板300bに実装された回路には、外部のほこり等から保護することを目的に、紙や薄いフィルム等が貼り付けられている。
図6(a)は、図5(a)の非接触識別タグ3を商品4に取り付けたときのA−A線断面図であり、図6(b)は、図6(a)の断面図において非接触識別タグ3が商品4から取り外された状態を示す断面図である。
図6(a)に示すように、非接触識別タグ3は、粘着部300cによって商品4に取り付けられる。このとき、被検出部40の粘着部300eは、他の粘着部300cとは切り離し可能な状態で形成されている。そして、図6(b)に示すように、商品4から非接触識別タグ3を取り外すと、配線300dと配線300aとの接部は粘着部300eの粘着力より弱い結合力によって接するように形成されているため、第1の検出用抵抗部35aと配線300dと粘着部300eとを含めた被検出部40ごと、非接触識別タグ3を構成する取外し検出回路部300から切り離されて商品4上に残るようになっている。
このようにして、非接触識別タグ3が商品4から取り外されることで、図4に示す回路から、被検出部40が切り離されることになる。従って、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bによって分圧されていた電圧が分圧されなくなるため電圧値E1が変化することになる。この電圧値の変化が電圧監視部34によって検出され、商品4から非接触識別タグ3が取り外されたことが検出されることになる。
本実施形態は、本発明に関する非接触データ通信システム1を、店頭の商品管理や、非接触識別タグ3が取り付けられた商品を購入した消費者のプライバシー保護に適用するもので、店頭に陳列された商品から非接触識別タグ3を不正に取り外される、または、消費者による商品購入後に非接触識別タグ3へ不正アクセスがされないように管理する。
ここで、非接触データ通信システム1のより具体的な動作を説明する。
まず、商品4には、予め非接触識別タグ3を取り付けておく。そして、リーダ・ライタ装置2の操作部2dにおいて、販売する商品4にそれぞれ取り付けられた非接触識別タグ3に書き込む情報を設定する。ここで、設定する情報としては、商品の種類、商品の仕入れ先、商品の仕入れ日などがある。特にプライバシー保護すべき情報としては、例えば、洋服や下着等のサイズ情報が挙げられる。これらの設定が終わると、データ送信部2bを介してそれぞれ対象のID番号を有した非接触識別タグ3に設定情報を送信する。
一方、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2から応答要求信号を受信すると、その電源生成部38においてこの信号の搬送波から駆動電力を生成し、非接触識別タグ3の各部に供給する。そして、これにより電力を供給されたデータ制御部32の制御により、リーダ・ライタ装置2から送信された情報を、データ受信部30を介して受信し、データ記憶部33によって不揮発性のメモリに記憶する。更に、前記記憶した情報に基づき表示処理部36によって、電気泳動表示装置37に、例えば、商品の種類、商品の仕入先、商品の仕入れ日などを文字画像でそれぞれ表示する。そして、最後に非接触識別タグ3は、これら一連の処理が実行された旨を示す応答信号をデータ送信部31を介してリーダ・ライタ装置2に送信する。ここで、電気泳動表示装置37の特性から、情報の表示の維持には電力を必要としない。
ここで、コマンドの種類としては、上記した応答要求コマンドの他に、データ書込みコマンド、タグ応答コマンド、タグ応答開始停止コマンド等がある。
データ書込みコマンドは、非接触識別タグ3に管理情報等のデータを書き込むためのものである。つまり、非接触識別タグ3は、例えば、データ記憶部33の書き替え可能な不揮発メモリに対してリーダ・ライタ装置2からデータが送信され情報が書き込まれている。
タグ応答コマンドは、非接触識別タグ3のシリアルナンバーをリーダ・ライタ装置2に送信するコマンドである。このコマンドを受信した非接触識別タグ3は全て、非接触識別タグ3に記憶されたシリアルナンバーをリーダ・ライタ装置2に送信する。リーダ・ライタ装置2は、定期的にタグ応答コマンドを送信して非接触識別タグ3の電磁誘導回路から電界を発生させ、シリアルナンバーを受信することにより常時接近する非接触識別タグ3がないかを確認している。すなわち、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2の応答範囲内に接近すると、非接触識別タグ3に記憶されているシリアルナンバー(または識別のためのID番号でもよい)をリーダ・ライタ装置2に送信する。リーダ・ライタ装置2は、このシリアルナンバーを記憶することで、現在のリーダ・ライタ装置2の応答範囲内にどの非接触識別タグ3が存在するかが把握できる。
タグ応答開始停止コマンドは、リーダ・ライタ装置2に情報を返信または返信しないための制御コマンドである。このコマンドは、リーダ・ライタ装置2から送信されるコマンドを受信した場合、このコマンドに応答して非接触識別タグ3からリーダ・ライタ装置2にデータを返信するかを決定するためのものである。コマンドの内容が開始状態に設定されている場合、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2からこのコマンドを受信すると応答してデータを返信する。また、停止状態に設定されている場合、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2からこのコマンドを受信しても何も応答しない。
一方、商品4から非接触識別タグ3が取り外されると、上記図6(b)に示すように、被検出部40は、非接触識別タグ3本体から切り離される。そして、非接触識別タグ3は、この状態のときにリーダ・ライタ装置2から応答要求信号を受信すると、上記同様に、まずその電源生成部38においてこの信号の搬送波から駆動電力を生成し、非接触識別タグ3の各部に供給する。そして、これにより電力を供給された電圧監視部34では、電圧値E1の変化が検出され、その旨がデータ制御部32に通知される。
データ制御部32では、この通知を受けると、非接触識別タグ3が商品4から取り外された状態にあると判断し、表示処理部36に命令を送信してリーダ・ライタ装置2からアクセスがあったことを示す情報を電気泳動表示装置37に表示させる。このとき表示される内容は、リーダ・ライタ装置2から送られてきたパケットデータ、コマンドの種類、コマンドのデータ部のデータ列など、非接触識別タグ3にアクセスしてきた内容を表示する。
また、非接触識別タグ3は、商品4から非接触識別タグ3が取り外されたことが検出されると、制御部3bの制御によりリーダ・ライタ装置2に対しては一切応答を行わない。
本実施形態において非接触識別タグ3は、回収して再利用する場合と、使い捨てによって再利用しない場合との2通りの態様を挙げることができる。
回収して再利用する場合は、販売時に店員が非接触識別タグ3を取り外すことによって回収することができる。そして、非接触識別タグ3は、再利用のために工場に返却される。
使い捨てによる場合は、消費者が非接触識別タグ3を廃却することにより再利用はされない。
図7は、非接触識別タグ3の応答要求コマンドに対する応答処理を示すフローチャートである。
ステップS11では、データ受信部30を介してリーダ・ライタ装置2からの応答要求コマンドを受信する。
ステップS12では、電圧監視部34において、電圧値E1の変化が検出されたか否かを判定する。検出されたと判定した場合(非接触識別タグ3から被検出部40が取り外されたと判断した場合)はステップS13に移行し、検出されない場合はステップS15に移行する。
ステップS13では、制御部3bにおいてリーダ・ライタ装置2からの応答要求内容を解析する。
ステップS14では、表示処理部36によって、解析した応答要求内容を電気泳動表示装置37に表示して処理を終了する。この場合(非接触識別タグ3から被検出部40が取り外されたと判断した場合)、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2への応答は一切行わない。よって、この非接触識別タグ3の情報の流出を防止することができ、セキュリティーを高めることが可能になる。なお、リーダ・ライタ装置2から非接触識別タグ3に受信したアクセス記録は、データ記憶部33に記憶している。
ステップS15では、制御部3bにおいてリーダ・ライタ装置2からの応答要求コマンドを解析する。
ステップS16では、データ制御部32によって、コマンド解析した内容に応じたコマンド処理を実行する。
ステップS17では、非接触識別タグ3は、ID番号をデータ送信部31を介してリーダ・ライタ装置2に送信して処理を終了する。
以上詳述したように本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)非接触識別タグ3は、被検出部40が取り外された後、リーダ・ライタ装置2からアクセスされても非接触識別タグ3から応答することを行わない。よって、非接触識別タグ3に対して不正なアクセスが行われた場合でも、非接触識別タグ3は、非接触識別タグ3に記憶された情報をリーダ・ライタ装置2へ送信することを禁止することが可能になる。従って、非接触識別タグ3は、不正なアクセスに対するセキュリティーを高めることができる。
(2)非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2からアクセスされたアクセス記録を電気泳動表示装置37に表示する。よって、リーダ・ライタ装置2から不正にアクセスされた場合、電気泳動表示装置37の表示部を見れば、非接触識別タグ3の状態を目視で容易に判断することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図8に基づいて説明する。
本実施形態の非接触識別タグ3は、被検出部40が取り外された場合、リーダ・ライタ装置2に対して応答を禁止するのではなく、リーダ・ライタ装置2から非接触識別タグ3へアクセス可能な機能を制限している点が第1実施形態と異なっている。なお、非接触識別タグ3の構成は、第1実施形態において説明した内容と同様であるので、説明は省略する。
図8は、非接触識別タグ3の応答要求コマンドに対する応答処理を示すフローチャートである。
ステップS21では、データ受信部30を介してリーダ・ライタ装置2からの応答要求コマンドを受信する。
ステップS22では、電圧監視部34において、電圧値E1の変化が検出されたか否かを判定する。検出されたと判定した場合はステップS23に移行し、機能制限部としての制御部3bは非接触識別タグ3の機能に制限を設けるための処理を行う。そして、検出されないと判定した場合、ステップS27に移行する。
ステップS23では、制御部3bにおいてリーダ・ライタ装置2からのコマンドに対して非接触識別タグ3が機能制限すべき機能制限内容を解析する。
ここで、非接触識別タグ3の機能制限内容を説明する。
非接触識別タグ3は、非接触識別タグ3の実行できる機能範囲を制限する。例えば、非接触識別タグ3はリーダ・ライタ装置2へ一部のみのデータを送り返す、または応答はしてもデータを送り返さない等の動作を行う。
また、非接触識別タグ3は、非接触識別タグ3の内部に設けられた機能が一部動作不可(機能削除)、書き込み不可、または、不揮発メモリの読み出し不可等の動作を行う。
また、非接触識別タグ3は、非接触識別タグ3のICチップ製造時に制御回路を変更し、センサが動作した(非接触識別タグ3を取り外した)時点で機能制限されるICチップをハードウエア上の回路に備える。従って、非接触識別タグ3のICチップごとに制限される機能が異なる。
また、非接触識別タグ3は、通常リーダ・ライタ装置2によってアクセスするコマンドを実行することができる。非接触識別タグ3は、検出部によって非接触識別タグ3が取り外されたことを確認すると、予め決められたコマンドの送信手順に従ってコマンドを送信しなければ、非接触識別タグ3へのデータアクセスができないように制限する。これにより、公開されているコマンドであっても、間単に非接触識別タグ3の不揮発性メモリに対してアクセスを行うことができないようにする。
また、非接触識別タグ3の製造段階において、非接触識別タグ3を取り外したときに機能制限が行われる。
この非接触識別タグ3の機能制限の設定内容は、予めデータ記憶部33の不揮発メモリに記憶されている。また、未公開コマンドによって予め用意された複数の機能制限内容から一つ又は複数を選択するようにしてもよい。
ステップS24では、データ制御部32によって、解析した機能制限内容に対応する処理を実行する。
ステップS25では、ステップS24で実行した処理において、リーダ・ライタ装置2に応答送信したデータがあったか否かを判定している。送信したデータがあれば、ステップS28に移行する。送信したデータがなければ、処理を終了する。
ステップS26では、データ制御部32によって、データ送信部31を介して、データ記憶部33から読み出したID番号をリーダ・ライタ装置2に送信して処理を終了する。例えば、機能制限して行う処理が、データの書き込み処理であればID番号は送信されず、データの読み出し処理であれば、その読み出しデータの送信とともにID番号も送信される。これは、データ送信元の非接触識別タグ3をリーダ・ライタ側で確認するために必要となる。
ステップS27では、制御部3bにおいてリーダ・ライタ装置2からの応答要求コマンドに対して通常のコマンド解析を行う。
ステップS28では、データ制御部32によって、コマンドの解析結果に対応した処理を実行する。そして、ステップS26で、リーダ・ライタ装置2へID番号を送信して処理を終了する。
以上詳述したように本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(3)非接触識別タグ3は、被検出部40が取り外されたあとは、リーダ・ライタ装置2からアクセス可能な機能を制限している。すなわち、非接触識別タグ3は、不正なアクセスがあった場合、制限された範囲の機能しか実行することができない。よって、非接触識別タグ3は、不正にデータが読み出されたり、書き込まれたりすることを防止することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図9に基づいて説明する。
本実施形態の非接触識別タグ3は、被検出部40が取り外された場合、リーダ・ライタ装置2に対して応答の禁止、及び非接触識別タグ3の機能を制限するのではなく、非接触識別タグ3の機能を追加している点が第1及び第2実施形態と異なっている。なお、非接触識別タグ3の構成は、第1実施形態において説明した内容と同様であるので、説明は省略する。
図9は、非接触識別タグ3の応答要求コマンドに対する応答処理を示すフローチャートである。
ステップS31では、データ受信部30を介してリーダ・ライタ装置2からの応答要求コマンドを受信する。
ステップS32では、電圧監視部34において、電圧値E1の変化が検出されたか否かを判定する。検出されたと判定した場合はステップS23に移行し、検出されない場合はステップS37に移行する。
ステップS33では、機能追加部としての制御部3bにおいて、リーダ・ライタ装置2から受信した非接触識別タグ3の追加機能内容を解析する。非接触識別タグ3には、非接触識別タグ3を外したときに機能が追加されるICチップが実装されており、非接触識別タグ3は、ICチップによって追加される機能が異なる。
ここで、非接触識別タグ3の追加機能内容を説明する。
非接触識別タグ3は、非接触識別タグ3から被検出部40が取り外されたときに、製品検査やメンテナンスのときに使用する工場検査モードを追加する。工場検査モードでは、非接触識別タグ3に正確にデータが書き込まれているか、通信品質は良好か等、検査及びメンテナンスを行っている。検査及びメンテナンスは、非接触識別タグ3から被検出部40を外した状態で行い、検査及びメンテナンスが終了したときに非接触識別タグ3の所定部に被検出部40を貼り付けて実装することにより、非接触識別タグ3を再利用する。また、非接触識別タグ3が暗号を使用していた場合、制御部が暗号回路をスキップして暗号化及び復号化を行わない。
更に、工場検査モードでは、非接触識別タグ3の全ての機能を制限無しに設定して、市場での不良解析に適用することも可能である。
また、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2から送信された、機能を追加するコマンドの受け付けの許可、または、メモリからの読み出し領域を変更しID番号を送信するのではなく暗号キーやメーカーコードを送信する機能の追加を行うことも可能である。
ステップS34では、データ制御部32によって、データ記憶部33から機能追加内容に対応した情報を読み出し実行する。
ステップS35では、ステップS24で実行したデータは、リーダ・ライタ装置2に送信するデータか否かを判定している。送信するデータであれば、ステップS28に移行する。送信するデータでなければ処理を終了する。
ステップS36では、データ制御部32によって、データ送信部31を介して、データ記憶部33から読み出したID番号と、応答送信するデータとを合わせて、リーダ・ライタ装置2に送信して処理を終了する。
ステップS37では、制御部3bにおいてリーダ・ライタ装置2からの応答要求コマンドを解析する。
ステップS38では、データ制御部32によって、データ記憶部33からコマンドに対応した情報を読み出し実行する。そして、ステップS26で、リーダ・ライタ装置2へID番号を送信して処理を終了する。
以上詳述したように本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(4)非接触識別タグ3は、被検出部40が取り外されたあと、リーダ・ライタ装置2からアクセス可能な機能を追加している。例えば、非接触識別タグ3がリサイクルのため、被検出部40が取り外された状態で工場に回収されたときには、工場検査モードになって、検査およびメンテナンスに都合のよい機能が追加されている。つまり、非接触識別タグ3の検査及びメンテナンスをする場合、非接触識別タグ3は、リーダ・ライタ装置2から煩わしいコマンド解除等の動作を行わなくても通信が可能になる。よって、非接触識別タグ3へ容易にアクセスすることができ、メンテナンスを容易に行うことができる。
なお、本実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)前記各実施形態では、非接触識別タグ3の検出部は、商品4から非接触識別タグ3を取り外すことによって変化する電圧値E1を検出していた。これを、図10に示すように、商品4に付けられた非接触識別タグ3の一部を取り外して、電圧値E1を変化させるようにしてもよい。図10(a)は、非接触識別タグ3を商品4に取り付けたときの断面図であり、図10(b)は、図10(a)の断面図において非接触識別タグ3から被検出部40が取り外された状態を示す図である。
図10(a)に示すように、非接触識別タグ3を構成する取外し検出回路部300は、粘着部300cによって商品4に取り付けられる。このとき、被検出部40は、配線300a及び基板300bとは切り離し可能な状態で形成されている。そして、図10(b)に示すように、取外し検出回路部300から被検出部40を取り外すと、配線300dと配線300aとの接部は弱い結合力によって形成されているため、被検出部40は、取外し検出回路部300から切り離されて、残った取外し検出回路部300(非接触識別タグ3)が商品4上に残るようになっている。
このようにして、被検出部40が取外し検出回路部300から取り外されることで、第1の検出用抵抗部35a及び第2の検出用抵抗部35bによって分圧されていた電圧が分圧されなくなるため電圧値E1が変化することになる(図4参照)。この電圧値の変化が電圧監視部34によって検出され、非接触識別タグ3から第1の検出用抵抗部35aが取り外されたことが検出されることになる。
この変形例の場合、商品に付けられた非接触識別タグ3の一部を取り外すのは、店員が行っても良く、消費者が行っても良い。商品に付けられた非接触識別タグ3は、消費者が商品を使用したあとに、購入先の店に非接触識別タグ3代と引き換えに返却するなどして、回収するようにしてもよい。
また、この変形例の場合、任意のタイミングで機能制限や機能追加を行うことが可能になる。
(変形例2)前記各実施形態の検出部は、非接触識別タグ3を商品4から外す(被検出部40を取り外す)ことによって変化する電圧値E1を検出していた。これを、図11に示すように、第1の検出用抵抗部44を含めた被検出部45は、非接触識別タグ3の基板300bの外側まで引き出されおり、この第1の検出用抵抗部44を切る(破断)ことによって生じる電圧値E1の変化を検出するようにしてもよい。この場合、第1の検出用抵抗部44および配線300aは、ビニールなどによって被覆されており、外部からの接触によって電圧値E1が変化されないようになっている。
また、被検出部45は、商品4などに取り付けるためのリングとして適用することができる。例えば、非接触識別タグ3は、店頭に売り出されている洋服の襟にリング(被検出部45)によって取り付けられている。そして、消費者が商品を購入するときは、店員がリングのC部などをハサミで切って非接触識別タグ3を外すようにしてもよい。また、消費者が購入したあとで切るようにしてもよい。
また、リング(被検出部45)を引き抜くことによって、第1の検出用抵抗部44が非接触識別タグ3から外れるような構成にしてもよい。
(変形例3)前記各実施形態及び変形例2では、非接触識別タグ3を商品4から取り外す行為によって、第1の検出用抵抗部35a、45が非接触識別タグ3から取り外される構成とした。これを、非接触識別タグ3にスイッチを設け、スイッチが操作されたことを検出すると機能制限または機能追加するような構成にしてもよい。
(変形例4)前記各実施形態では、電圧監視部34は、商品4から非接触識別タグ3を取り外したときの電圧値E1の変化を検出するようにしていた。これを、非接触識別タグ3を取り外すのではなく、非接触識別タグ3を折るように変形させ、第1の検出用抵抗部35aを破断させたときの電圧値E1の変化を検出するようにしてもよい。また、スライドスイッチやボタンスイッチ等を被検出部として、各スイッチを動作させたときに第1の検出用抵抗部35aを断線させるようにして電圧値E1を変化させて検出するようにしてもよい。
(変形例5)前記実施形態では、店頭で販売される商品4を例に説明した。これを、商品4に限定されず、物流システムの中で用いられるもの全般に対してのセキュリティー向上に応用してもよい。また、この非接触データ通信システム1を応用し、追跡調査等に適用してもよい。
第1実施形態における、本発明に関する非接触データ通信システムの構成を示すブロック図。 リーダ・ライタ装置の構成を示すブロック図。 非接触識別タグの構成を示すブロック図。 電圧監視部及び検出部による取外し検出の構成を示す回路図。 (a)は、非接触識別タグの回路構成を示す回路図であり、(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。 (a)は、図5(a)の非接触識別タグを商品に取り付けたときのA−A線断面図であり、(b)は、(a)の断面図において非接触識別タグが商品から取り外された状態を示す断面図である。 非接触識別タグの応答要求コマンドに対する応答処理を示すフローチャート。 第2実施形態における、非接触識別タグの応答要求コマンドに対する応答処理を示すフローチャート。 第3実施形態における、非接触識別タグの応答要求コマンドに対する応答処理を示すフローチャート。 非接触識別タグを商品に付けたときの変形例を示す断面図。 非接触識別タグの回路構成の変形例を示す回路図。
符号の説明
1…非接触データ通信システム、2…リーダ・ライタ装置、2a…リーダ・ライタ装置を構成するデータ受信部、2b…電力供給用電磁波送信部としてのデータ送信部、2c…リーダ・ライタ装置を構成する制御部、2d…操作部、2e…リーダ・ライタ装置を構成するRAM、2f…リーダ・ライタ装置を構成するROM、2g…リーダ・ライタ装置を構成する表示部、2h…リーダ・ライタ装置を構成するアンテナ、3…非接触識別タグ、3a…非接触識別タグを構成するデータ通信部、3b…機能制限部及び機能追加部としての制御部、30…非接触識別タグを構成するデータ受信部、31…非接触識別タグを構成するデータ送信部、32…非接触識別タグを構成するデータ制御部、33…非接触識別タグを構成するデータ記憶部、34…検出部を構成する電圧監視部、35…検出部を構成する取外し検出部、35a…被検出部としての第1の検出用抵抗部、35b…検出部を構成する第2の検出用抵抗部、36…表示処理部、37…メモリ性を有する表示装置としての電気泳動表示装置、38…電源生成部、39…コイルアンテナ、40…被検出部、44…被検出部を構成する第1の検出用抵抗部、45…被検出部、300…取外し検出回路部、300a、300d…検出部を構成する配線、300b…非接触識別タグを構成する基板、300c…取付け部としての粘着部、300e…取付け部としての粘着部。

Claims (20)

  1. リーダ・ライタ装置と、非接触識別タグとを含む非接触データ通信システムであって、
    前記リーダ・ライタ装置は、前記非接触識別タグとデータ通信可能なデータ通信部と、前記データ通信部によるデータ通信時に前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信部と
    を備え、
    前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置から送信された電力供給用の電磁波から駆動用電力を生成する駆動用電力生成部と、前記非接触識別タグの一部に設けられた被検出部と、前記被検出部に変化が生じたことを検知する検出部と、前記被検出部に変化が生じたことが検出部によって検知されたときに前記非接触識別タグの機能を変更する機能変更部と
    を備えることを特徴とする非接触データ通信システム。
  2. 請求項1に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記検出部は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグの前記被検出部に変化があったときに前記配線が断線するようになっており、前記断線によって変化する電圧値を検出することを特徴とする非接触データ通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記非接触識別タグは、所定物に前記非接触識別タグを取付け可能な取付け部を備え、前記検出部は、前記非接触識別タグを所定物から取り外したときに被検出部が前記非接触識別タグから外されるように構成され、前記被検出部が前記非接触識別タグから外されたときに検知することを特徴とする非接触データ通信システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を制限する機能制限部を備えたことを特徴とする非接触データ通信システム。
  5. 請求項4に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記機能制限部は、前記非接触識別タグから前記リーダ・ライタ装置への応答を停止することを特徴とする非接触データ通信システム。
  6. 請求項4に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記機能制限部は、前記リーダ・ライタ装置からの命令によって実行できる機能範囲を制限することを特徴とする非接触データ通信システム。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を記憶する記憶部を備えることを特徴とする非接触データ通信システム。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を表示する表示部を備えることを特徴とする非接触データ通信システム。
  9. 請求項8に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記表示部は、メモリ性を有した表示装置を備えることを特徴とする非接触データ通信システム。
  10. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を追加する機能追加部を備えたことを特徴とする非接触データ通信システム。
  11. 請求項1に記載の非接触データ通信システムに適用される前記非接触識別タグであって、
    前記リーダ・ライタ装置から送信された電力供給用の電磁波から駆動用電力を生成する駆動用電力生成部と、前記非接触識別タグの一部に設けられた被検出部と、前記被検出部に変化が生じたことを検知する検出部と、前記被検出部に変化が生じたことが検出部によって検知されたときに前記非接触識別タグの機能を変更する機能変更部と
    を備えることを特徴とする非接触識別タグ。
  12. 請求項11に記載の非接触識別タグであって、
    前記検出部は、電圧を監視可能な電圧監視回路を備えており、前記非接触識別タグを構成する回路の配線が前記電圧監視回路に接続されており、前記非接触識別タグの前記被検出部に変化があったときに前記配線が断線するようになっており、前記断線によって変化する電圧値を検出することを特徴とする非接触識別タグ。
  13. 請求項11又は12に記載の非接触データ通信システムであって、
    前記非接触識別タグは、所定物に前記非接触識別タグを取付け可能な取付け部を備え、前記検出部は、前記非接触識別タグを所定物から取り外したときに被検出部が前記非接触識別タグから外されるように構成され、前記被検出部が前記非接触識別タグから外されたときに検知することを特徴とする非接触識別タグ。
  14. 請求項11〜13に記載の非接触識別タグであって、
    前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を制限する機能制限部を備えたことを特徴とする非接触識別タグ。
  15. 請求項14に記載の非接触識別タグであって、
    前記機能制限部は、前記非接触識別タグから前記リーダ・ライタ装置への応答を停止することを特徴とする非接触識別タグ。
  16. 請求項14に記載の非接触識別タグであって、
    前記機能制限部は、前記リーダ・ライタ装置からの命令によって実行できる機能範囲を制限することを特徴とする非接触識別タグ。
  17. 請求項14〜16のいずれか1項に記載の非接触識別タグであって、
    前記非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を記憶する記憶部を備えることを特徴とする非接触識別タグ。
  18. 請求項14〜17のいずれか1項に記載の非接触識別タグであって、
    前記非接触識別タグは、機能制限のときに前記リーダ・ライタ装置からのアクセス通信内容を表示する表示部を備えることを特徴とする非接触識別タグ。
  19. 請求項18のいずれか1項に記載の非接触識別タグであって、
    前記表示部は、メモリ性を有した表示装置を備えることを特徴とする非接触識別タグ。
  20. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の非接触識別タグであって、
    前記機能変更部は、前記非接触識別タグの機能を追加する機能追加部を備えたことを特徴とする非接触識別タグ。
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