JP3810568B2 - キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップ、とくに角形または楕円形の容器に位置合わせして被嵌される容器胴部の外形と同形の外郭を有するキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、円形の口部と、角形または楕円形の肩部および胴部と、底部とからなる容器に位置合わせして被嵌される容器胴部の外形と同形の外郭を有するキャップであって、口部に螺合する螺着筒と、該螺着筒に装着された位置合わせ部材と、該位置合わせ部材に取着された外筒とからなり、螺着筒と位置合わせ部材との間に、金属製の圧縮バネを弾挿し、位置合わせ部材を上下動可能としたキャップが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術は、螺着筒を被嵌する外筒が位置合わせ部材に嵌着されており、外筒と位置合わせ部材との分離は簡単にできないため、キャップを壊さない限り圧縮バネを取り出すことができなかった。
容器とキャップの廃棄にあたっては、キャップをそのまま廃棄するため、プラスチックの再生利用に際して金属製のバネが混入するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題とし、金属製の圧縮バネに変えて、合成樹脂製の弾性部材を用い、キャップの各構成品を合成樹脂を素材として成形し、キャップを分解することなく、そのまま廃棄できるようにした角形または楕円形のボトルの胴部の外形と同形の外郭を有するキャップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、角形ボトルのキャップとして、円形の口部と、角形または楕円形の肩部および胴部と、底部からなり、肩部の上面に肩部と相似形の外郭を有する角形または楕円形の位置合わせ段部が形成されているボトルに被嵌されるキャップであって、キャップは、螺着筒と、位置合わせ部材と、外筒とからなり、ボトルの肩部および胴部と同形の外郭を備えており、前記螺着筒は、その内周に容器口部のネジに螺合するネジを螺設し、外周にバネ受け突条を設けており、前記位置合わせ部材は、螺着筒が嵌挿される透孔が穿設され、上面に透孔に沿って前記バネ受け突条と弾接する合成樹脂製の弾性部材を配設した基台と、該基台の周縁に、前記位置合わせ段部の外郭に合致する内周面を有し、下端に押え板を連設した側周壁とを設けており、前記外筒は、位置合わせ部材の外周壁に嵌着されていることを特徴とする構成を採用する。
【0006】
キャップの一つの実施例として、螺着筒は、外周の所定位置に上下に所定巾を有し、周方向に一定長さ延びる溝を設けており、位置合わせ部材は、周方向に一定長さ延びて、前記溝に係合するリブが透孔内周に突設され、基台の上面にバネ受け突条と弾接する合成樹脂製の弾性部材を一対配設していることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器、Bはキャップである。
容器Aは、円筒状の口部1と、ほぼ六角形の外郭形状をもつ肩部2、肩部2に続く同じく六角形の横断外郭を有する胴部3と、底部4とからなっている。
【0008】
図2に示すように、上記肩部2の六角形の形状は、それぞれが平行する対辺(a,b,c,d,e,f)を有し、前後一対の対辺(a,b)は他の辺(c,d,e,f)より長く、残る対辺(c,d)、(e,f)は、左右長手方向に対称形となっており、各辺は、外方に湾曲した大径の円弧となっている。
上下方向での外郭の形状は、肩部2から底部4に向かって相似形として大きくなっており、胴部3は、角錐状に近くなっている。
【0009】
口部1の上端外周には、外方に突出する嵌合突条5を設けた縮径部が形成され、その下方にはネジ6が螺設されている。
肩部2は、胴部3の形状と同じく六角形の周辺を有し、口部1下端には、周辺の形状に相似する六角形の位置合わせ段部7が設けられている。
【0010】
図1、3に示すように、口部1の上端には、柔軟な合成樹脂から形成された注出部材Aaが被嵌されており、注出部材Aaは、注出口8を設けた基体9と、該基体9に垂設され、内周が注出口8に続き延び、外周が口部1内周に締め代をもって嵌合される内筒10と、口部1の嵌合突条5の下面に係合する嵌合突条11を下端内周に突設した外筒12とを有している。
【0011】
キャップBは、螺着筒B1と、該螺着筒B1に装着された栓体B2、前記螺着筒B1に装着され、一定範囲内に上下動可能な位置合わせ部材B3と外筒B4とからなっている。
【0012】
螺着筒B1は、頂壁20と側周壁21とからなっており、頂壁20の中央には、栓体B2を取着する開口22が穿設されている。
側周壁21の内周には、口部1のネジ6に螺合するネジ23が刻設され、側周壁21の外周には、上部所定位置にフランジ状にバネ受け突条24が突設されており、下部の所定位置には、上下に所定巾を有し、周方向に一定長さ延びる溝25が刻設されている。
【0013】
図4に示すように、栓体B2は、支持筒26と、外周壁27と球面状の底壁28とからなっており、柔軟な合成樹脂で成形されている。
支持筒26の上端周縁には、膨出環29が成形されており、底壁28の下面には、前記注出部材Aaの基体9上面に締め代をもって圧接する密封リング30が突設されている。
支持筒26は、頂壁20の内側から開口22に嵌挿され、膨出環29が開口22周縁に支持されることによって螺着筒B1に装着される。
【0014】
図5〜8に示すように、位置合わせ部材B3は、合成樹脂をもって成形されており、螺着筒B1が嵌挿される透孔40を穿設した六角形の基台41と、基台41の各辺周縁から垂設された外周壁42とを有している。
【0015】
基台41の外形は、肩部2もしくは胴部3の形状に相似する六角形状をしており、基台41の前後巾方向の対向する上面には、透孔40に沿って上端が外方に湾曲するように成形されたほぼV字状の一対のバネ部材43a,bが立設されており、その湾曲された先端44は、上下方向に弾圧されるようになっている。
基台41の左右長手方向の対向する上面には、対向辺周縁から上方に延びる一対の案内壁45a,bが立設されている。
透孔40内周の前後所定位置には、周方向に延びる一定長さの一対のリブ46a,bが設けられている。
【0016】
基台41の各外周壁42の下端にはフランジ状に外方に突出した押え板47が突設されている。
前後の外周壁42a,bの外周には、所定位置に、水平方向に延びる突条48a,bが突設されている。
【0017】
図4に示すように、外筒B4は、頂壁50と、位置合わせ部材B3の外形に一致する断面六角形の角錐状の周壁51とを有している。
その前後の周壁51a,bの下端部内には、位置合わせ部材B3の外周に突設された突条48a,bに係合する溝52が設けられており、頂壁50には、天板53が被覆されている。
【0018】
次に、キャップBの組立てとそのときの作用について説明する。
キャップBの組立は、まず、螺着筒B1内に栓体B2を挿入し、栓体B2の支持筒26を開口22に嵌挿することによって膨出環29が開口22より突出し、頂壁20に支持される。
【0019】
次いで、螺着筒B1に位置合わせ部材B3を嵌挿し押し込むと、位置合わせ部材B3の透孔40内周に設けたリブ46が螺着筒B1外周に設けた溝25内に係合し、位置合わせ部材B3は、螺着筒B1に対してともに廻動するとともに、一定距離間で上下動可能に装着され、位置合わせ部材B3のバネ部材43の上端がバネ受け突条24に弾接され、リブ46は溝25内の下端位置に衝接して、位置合わせ部材B3を偏寄させることになる。
【0020】
次いで、外筒B4を被嵌し、外筒B4下端を位置合わせ部材B3の押え板47に衝接するよう押し下げると、突条48が溝52に嵌合し、外筒B4は上下動不能として位置合わせ部材B3に装着される。
かくして、螺着筒B1に対して下方に偏寄し、一定範囲で上下動可能である外筒B4を装着したキャップBが構成される。
【0021】
キャップBの被嵌時の作用効果について説明する。
容器AにキャップBを螺合し締めていくと、キャップBの外形と容器Aの外形が一致する最終位置近くになると押え板47が位置合わせ段部7に係合するが、バネ部材43が伸縮するので押え板47が上方に持ち上げられ、位置合わせ段部7を乗り越えて廻動され、最終位置では押え板47が再下降し、押え板47の内周面が、位置合わせ段部7の対応する外郭に圧接される最終位置で締着される。
【0022】
前記実施形態では、容器の肩部と胴部およびキャップの外郭形状を六角形とし、肩部の位置合わせ段部の外郭形状および位置合わせ部材の内郭形状を、肩部の外郭形状に相似する六角形としたが、肩部および胴部の外郭形状を楕円形または四角形その他の多角形とし、肩部の位置合わせ段部および位置合わせ部材の形状を、楕円形または四角形その他の多角形としてもよい。
また、肩部の位置合わせ段部の形状と、位置合わせ部材の内郭形状を相似形とする必要もなく、最終位置において、位置合わせ段部を乗り越えた位置合わせ部材の押え板の内周面の一部が、肩部の位置合わせ段部の周面に合致するだけでもよい。
【0023】
また、前記実施形態では、位置合わせ部材のバネ部材を基台上面に立設し、一体となるよう成形しているが、バネ部材を合成ゴム、その他弾性を有する合成樹脂をもって成形し、基台上面に取着するようにしてもよい。
また、バネ部材の形状を先端を外方に湾曲するV字形状としたが、その形状は、逆V字形、正または逆のU字形、波型であってもよく、実施形態の形状に限定されない。
バネ部材に変え、エラストマー、合成樹脂等の弾性体を、基台上面に一定の間隔をおいて複数個配設してもよく、また、基台上面の全周にわたる円筒状の弾性体を基台上面に載置するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
螺着筒外周にバネ受け突条を設け、位置合わせ部材の基台に弾性部材を立設して位置合わせ部材を上下動可能にしているので、押え板が上方に持ち上げられ位置合わせ段部を乗り越えて廻動され、キャップの位置合わせが容易に且つ確実にできるようになった。
弾性部材はもとよりキャップの各構成品を合成樹脂を素材として成形し、金属製の圧縮バネを使用していないから、キャップを分解することなく、そのまま廃棄できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明要部の説明図である。
【図2】容器の上面図である。
【図3】 キャップと容器の組立正面図である。
【図4】 キャップと容器の組立側面図である。
【図5】位置合わせ部材の上面図である。
【図6】 位置合わせ部材の一部断面正面図である。
【図7】位置合わせ部材の底面図である。
【図8】位置合わせ部材の一部断面側面図である。
【符号の説明】
A 容器
Aa 注出部材
B キャップ
B1 螺着筒
B2 栓体
B3 位置合わせ部材
B4 外筒
1 口部
2 肩部
3 胴部
4 底部
5 嵌合突条
7 位置合わせ段部
8 注出口
20 頂壁
21 側周壁
22 開口
23 ネジ
24 バネ受け突条
25 溝
40 透孔
41 基台
42 外周壁
43a,b バネ部材
46a,b リブ
47 押え板
48a,b 突条
50 頂壁
51a,b 周壁
Claims (2)
- 円形の口部と、角形または楕円形の肩部および胴部と、底部からなり、肩部の上面に肩部と相似形の外郭を有する角形または楕円形の位置合わせ段部が形成されているボトルに被嵌されるキャップであって、
キャップは、螺着筒と、位置合わせ部材と、外筒とからなり、ボトルの肩部および胴部と同形の外郭を備えており、
前記螺着筒は、その内周に容器口部のネジに螺合するネジを螺設し、外周にバネ受け突条を設けており、
前記位置合わせ部材は、螺着筒が嵌挿される透孔が穿設され、上面に透孔に沿って前記バネ受け突条と弾接する合成樹脂製の弾性部材を配設した基台と、該基台の周縁に、前記位置合わせ段部の外郭に合致する内周面を有し、下端に押え板を連設した側周壁とを設けており、
前記外筒は、位置合わせ部材の外周壁に嵌着されていることを特徴とするキャップ。 - 螺着筒は、外周の所定位置に上下に所定巾を有し、周方向に一定長さ延びる溝を設けており、
位置合わせ部材は、周方向に一定長さ延びて、前記溝に係合するリブが透孔内周に突設され、基台の上面にバネ受け突条と弾接する合成樹脂製の弾性部材を一対配設していることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
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