JP3809668B2 - 贈答箱用の仕切り - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、菓子・食品缶や調味料・飲料瓶などを収容する二重壁式の贈答箱40用の、板紙製や段ボール製などの仕切りに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図3に示すような、菓子・食品缶や調味料・飲料瓶などを収容する二重壁式などの贈答箱用の、底繋ぎ板30と仕切り板20・20と底繋ぎ板30と仕切り板20・20と底繋ぎ板30と仕切り板20・20と底繋ぎ板30とを、それぞれ谷折り線と山折り線とを介して順に連設した、板紙製や段ボール製などの仕切りが、一般に広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の、図3に示す贈答箱用の仕切りについては、無駄がない長方形状のブランクから成る、組立てなどが簡単で作製費用が廉価な、板紙製や段ボール製などの仕切りであるものの、二重壁式などの贈答箱に繋止・固定されていないために、仕切りが浮き上がって、菓子・食品缶や調味料・飲料瓶などを収容し難い
などの、また収容した菓子・食品缶や調味料・飲料瓶などを確実に保持できないなどの、自立安定性に問題があって、それぞれの底繋ぎ板30を贈答箱に貼着する必要があるなどの、余分な手間がかかる贈答箱用の仕切りであった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、菓子・食品缶や調味料・飲料瓶などを収容する二重壁式の贈答箱40用の、組立てなどが簡単で作製費用が廉価な、板紙製や段ボール製などの仕切りであって、二重壁式の贈答箱40に繋止した、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の贈答箱用の仕切りは、図1に示すように、仕切り板20と底繋ぎ板30と仕切り板20とを、谷折り線(符号がない破線;以下同じ)を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部(図1Aでは上下辺の右部又は左部)に、それぞれ繋止突起a・aを設けた贈答箱用の仕切りであって、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部にそれぞれ設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、仕切り板20・20のそれぞれの繋止突起a・aを挿入して、前後方向にスライド可能に繋止した贈答箱用の仕切りである。
【0006】
また、本発明の贈答箱用の仕切りは、図2に示すように、仕切り板20と横繋ぎ板31と仕切り板20と横繋ぎ板31と糊代片32とを、谷折り線を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けて、この糊代片32を仕切り板20の端部(図2Aでは左端部)に貼着した贈答箱用の仕切りであって、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部にそれぞれ設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、仕切り板20・20のそれぞれの繋止突起a・aを横繋ぎ板31・31とともに挿入して、前後方向にスライド可能に繋止したことを特徴とする贈答箱用の仕切りである。
【0007】
【0008】
加えて、本発明の贈答箱用の仕切りは、図1・図2に示すように、前記の仕切り板20・20の上辺(図1Aでは左辺又は右辺、図2Aでは上辺)に、左右辺の下部(図1Aでは上下辺の左部又は右部、図2Aでは左右辺の上部)にそれぞれ繋止突起a・aを設けた同形の仕切り板20・20を、それぞれ山折り線(符号がない1点鎖線;以下同じ)を介して連設した贈答箱用の仕切りである。
【0009】
【作用】
本発明の贈答箱用の仕切りにおいては、仕切り板20と底繋ぎ板30と仕切り板20とを、谷折り線を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けたことによって、図1Bに示すように、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・b・b・bに、2本の谷折り線を谷折り(表面側が谷になる;以下同じ)するだけで、簡単に仕切り板20・20のそれぞれの繋止突起a・aを挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、二重壁式の贈答箱40に繋止した、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りを提供することができる。
【0010】
また、本発明の贈答箱用の仕切りにおいては、仕切り板20と横繋ぎ板31と仕切り板20と横繋ぎ板31と糊代片32とを、谷折り線を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けて、4本の谷折り線を谷折りして、この糊代片32を仕切り板20の端部に貼着したことによって、図2Bに示すように、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、簡単に仕切り板20・20のそれぞれの繋止突起a・aを横繋ぎ板31・31とともに挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、二重壁式の贈答箱40に繋止した、さらに自立安定性を向上させた贈答箱用の仕切りを提供することができる。
【0011】
加えて、本発明の贈答箱用の仕切りにおいては、前記の仕切り板20・20の上辺に、左右辺の下部にそれぞれ繋止突起a・aを設けた同形の仕切り板20・20を、それぞれ山折り線を介して連設したことによって、図1B・図2Bに示すように、二重
壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部にそれぞれ設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、2本の山折り線を山折り(表面側が山になる;以下同じ)して、簡単に仕切り板20・20・20・20のそれぞれの繋止突起a・aを( 横繋ぎ板31・31とともに )挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、二重壁式の贈答箱40に繋止した、緩衝効果が優れた上に体裁(表面側から板紙などの裏面が目視できない)が良い、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りを提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の贈答箱用の仕切りについては、後述する実施例に示すように、通常の打抜型を用いた打抜工程で、無駄が少ない長方形状のブランクを作製して、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部にそれぞれ設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、谷折り線を谷折りするなどして、簡単に仕切り板20・20・20・20のそれぞれの繋止突起a・aを( 横繋ぎ板31・31とともに )挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、組立てなどが簡単で作製費用が廉価な、板紙製や段ボール製などの仕切りを得ることができる。
【0013】
また本発明の、特に図1に示す贈答箱用の仕切りについては、仕切り板20と底繋ぎ板30と仕切り板20とを、谷折り線を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けて、また仕切り板20・20の上辺に、左右辺の下部にそれぞれ繋止突起a・aを設けた同形の仕切り板20・20を、それぞれ山折り線を介して連設した、図1に示す贈答箱用の仕切りに加えて、従来の図3に示す贈答箱用の仕切りと同様に、順次底繋ぎ板30と同形の仕切り板20・20とを、それぞれ谷折り線と山折り線とを介して順に連設することによって、簡単に4本用・5本用・6本用の、二重壁式の贈答箱40に繋止した、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りを得ることができる。
【0014】
【実施例】
<実施例1>図1Aは、本発明の実施例1における、贈答箱用の仕切りのブランクの平面図であって、また図1Bは、贈答箱用の仕切りと二重壁式の贈答箱40との斜視図である。
【0015】
すなわち、仕切り板20と底繋ぎ板30と仕切り板20とを、谷折り線(符号がない破線)を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部(図1Aでは上下辺の右部又は左部)に、それぞれ繋止突起a・aを設けて、また仕切り板20・20の上辺(図1Aでは左辺又は右辺)に、左右辺の下部(図1Aでは上下辺の左部又は右部)にそれぞれ繋止突起a・aを設けた同形の仕切り板20・20を、それぞれ山折り線(符号がない1点鎖線)を介して連設した、図1Aに示す贈答箱用の仕切りのブランクであって、二重壁式の贈答箱40の左右の側面内板41・41と同様の、布地模様を印刷した400g/m2 のコートボール紙を用いて、通常の打抜型を用いた打抜工程で、中央の収容部の縦・横・深さが80×148×80mmの、本発明の実施例1における、無駄がない長方形状の贈答箱用の仕切りのブランクを作製した。
【0016】
次に、図1Aに示す贈答箱用の仕切りのブランクの、2本の谷折り線を谷折りして、また2本の山折り線を山折りして、3本の粉末コーヒー瓶を収容する、収容部の縦・横・深さが245×150×82mmの、図1Bに示す二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・b・b・bに、図1Bに矢印で示すように、仕切り板20・20・20・20のそれぞれの繋止突起a・aを挿入したところ、簡単に前後方向にスライド可能に繋止できるものであって、本発明の実施例1における、二重壁式の贈答箱40に繋止した、緩衝効果が優れた上に体裁(表面側からコートボール紙の裏面が目視できない)が良い、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りが得られた。
【0017】
すなわち、本実施例の贈答箱用の仕切りについては、通常の打抜型を用いた打抜工程で、無駄がない長方形状のブランクを作製して、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・b・b・bに、2本の谷折り線を谷折りして、また2本の山折り線を山折りして、簡単に仕切り板20・2
0・20・20のそれぞれの繋止突起a・aを挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、組立てなどが簡単で作製費用が廉価な、コートボール紙製の仕切りであって、二重壁式の贈答箱40に繋止した、緩衝効果が優れた上に体裁が良い、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りを得ることができた。
【0018】
また、本実施例の贈答箱用の仕切りについては、図1Bに示すように、二重壁式の贈答箱40の左右の側面内板41・41の下部に、前後方向が広幅の繋止切欠きb・b・b・bを設けたことによって、それぞれの繋止突起a・aを挿入して、前後方向にスライド可能に繋止した仕切り板20・20・20・20を、前後方向に適宜スライドさせながら3本の粉末コーヒー瓶を収容できる、粉末コーヒー瓶などの収容作業が容易な贈答箱用の仕切りを得ることができた。
【0019】
なお図4は、本発明の実施例1における、3本の粉末コーヒー瓶を収容する二重壁式の贈答箱40の、ブランクの一例を示す平面図である。
【0020】
<実施例2>図2Aは、本発明の実施例2における、贈答箱用の仕切りのブランクの平面図であって、また図2Bは、贈答箱用の仕切りと二重壁式の贈答箱40との斜視図である。
【0021】
すなわち、仕切り板20と横繋ぎ板31と仕切り板20と横繋ぎ板31と糊代片32とを、谷折り線(符号がない破線)を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けて、また仕切り板20・20の上辺に、左右辺の下部(図2Aでは左右辺の上部)にそれぞれ繋止突起a・aを設けた同形の仕切り板20・20を、それぞれ山折り線(符号がない1点鎖線)を介して連設した、図2Aに示す贈答箱用の仕切りのブランクであって、実施例1と同様の布地模様を印刷した400g/m2 のコートボール紙を用いて、通常の打抜型を用いた打抜工程で、中央の収容部の縦・横・深さが80×148×80mmの、本発明の実施例2における、無駄が少ない長方形状の贈答箱用の仕切りのブランクを作製した。
【0022】
次に、図2Aに示す贈答箱用の仕切りのブランクの、4本の谷折り線を谷折りして、糊代片32を仕切り板20の端部(図2Aでは左端部)に機械的に貼着した後に、2本の山折り線を山折りして、実施例1と同様の3本の粉末コーヒー瓶を収容する、収容部の縦・横・深さが245×150×82mmの、図2Bに示す二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、図2Bに矢印で示すように、仕切り板20・20・20・20のそれぞれの繋止突起a・aを横繋ぎ板31・31とともに挿入したところ、実施例1と同様に簡単に前後方向にスライド可能に繋止できるものであって、本発明の実施例2における、二重壁式の贈答箱40に繋止した、実施例1と同様に緩衝効果が優れた上に体裁が良い、さらに自立安定性を向上させた贈答箱用の仕切りが得られた。
【0023】
すなわち、本実施例の贈答箱用の仕切りについては、通常の打抜型を用いた打抜工程で、無駄が少ない長方形状のブランクを作製して、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、4本の谷折り線を谷折りして、糊代片32を仕切り板20の端部に機械的に貼着した後に、2本の山折り線を山折りして、簡単に仕切り板20・20・20・20のそれぞれの繋止突起a・aを横繋ぎ板31・31とともに挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、実施例1と同様に組立てなどが簡単で作製費用が廉価な、コートボール紙製の仕切りであって、二重壁式の贈答箱40に繋止した、実施例1と同様に緩衝効果が優れた上に体裁が良い、さらに自立安定性を向上させた贈答箱用の仕切りを得ることができた。
【0024】
また、本実施例の贈答箱用の仕切りについては、図2Bに示すように、二重壁式の贈答箱40の左右の側面内板41・41の下部に、前後方向が広幅の繋止切欠きb・bを設けたことによって、それぞれの繋止突起a・aを横繋ぎ板31・31とともに挿入して、前後方向にスライド可能に繋止した仕切り板20・20・20・20を、前後方向に適宜スライドさせながら3本の粉末コーヒー瓶を収容できる、実施例1と同様の粉末コーヒー瓶などの収容作業が容易な贈答箱用の仕切りを得ることができた。
【0025】
【発明の効果】
以上、作用及び実施例に示すとおり、本発明の贈答箱用の仕切りにおいては、仕切り板と底繋ぎ板と仕切り板とを、また仕切り板と横繋ぎ板と仕切り板と横繋ぎ板と糊代片とを、それぞれ谷折り線を介して順に連設して、これらの仕切り板の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起を設けたことによって、また仕切り板の上辺に、左右辺の下部にそれぞれ繋止突起を設けた同形の仕切り板を、それぞれ山折り線を介して連設したことによって、二重壁式の贈答箱の、左右の側面内板の下部に設けた前後方向が広幅の繋止切欠きに、谷折り線を谷折りするなどして、簡単に仕切り板のそれぞれの繋止突起を挿入して、前後方向にスライド可能に繋止できる、3本の菓子・食品缶や調味料・飲料瓶などを収容する二重壁式の贈答箱用の、組立てなどが簡単で作製費用が廉価な、板紙製や段ボール製などの仕切りであって、二重壁式の贈答箱に繋止した、緩衝効果が優れた上に体裁が良い、自立安定性が優れた贈答箱用の仕切りを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、図1Aは、贈答箱用の仕切りのブランクの平面図であって、また図1Bは、贈答箱用の仕切りと二重壁式の贈答箱40との斜視図である。
【図2】本発明の実施例2における、図2Aは、贈答箱用の仕切りのブランクの平面図であって、また図2Bは、贈答箱用の仕切りと二重壁式の贈答箱40との斜視図である。
【図3】従来の、贈答箱用の仕切りの斜視図である。
【図4】本発明の実施例1における、3本の粉末コーヒー瓶を収容する二重壁式の贈答箱40の、ブランクの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
20 …仕切り板
30 …底繋ぎ板
31 …横繋ぎ板
32 …糊代片
40 …二重壁式の贈答箱
41 …左右の側面内板
a …繋止突起
b …繋止切欠き

Claims (3)

  1. 仕切り板20と底繋ぎ板30と仕切り板20とを、谷折り線を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けた贈答箱用の仕切りであって、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部にそれぞれ設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、仕切り板20・20のそれぞれの繋止突起a・aを挿入して、前後方向にスライド可能に繋止したことを特徴とする贈答箱用の仕切り。
  2. 仕切り板20と横繋ぎ板31と仕切り板20と横繋ぎ板31と糊代片32とを、谷折り線を介して順に連設して、この仕切り板20・20の左右辺の下部に、それぞれ繋止突起a・aを設けて、この糊代片32を仕切り板20の端部に貼着した贈答箱用の仕切りであって、二重壁式の贈答箱40の、左右の側面内板41・41の下部にそれぞれ設けた前後方向が広幅の繋止切欠きb・bに、仕切り板20・20のそれぞれの繋止突起a・aを横繋ぎ板31・31とともに挿入して、前後方向にスライド可能に繋止したことを特徴とする贈答箱用の仕切り。
  3. 前記の仕切り板20・20の上辺に、左右辺の下部にそれぞれ繋止突起a・aを設けた同形の仕切り板20・20を、それぞれ山折り線を介して連設したことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の贈答箱用の仕切り。
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