JP3808751B2 - 建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法 - Google Patents
建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3808751B2 JP3808751B2 JP2001329819A JP2001329819A JP3808751B2 JP 3808751 B2 JP3808751 B2 JP 3808751B2 JP 2001329819 A JP2001329819 A JP 2001329819A JP 2001329819 A JP2001329819 A JP 2001329819A JP 3808751 B2 JP3808751 B2 JP 3808751B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foundation
- precast concrete
- piping
- building
- foundation construction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地における建物敷地内の配管埋設では、冬期の土中凍結による配管の破損防止のため、地表面から所定の深さに配管を埋設することが要求される。いわゆる凍結深度を考慮した配管埋設施工法であり、一般には、建物の基礎(布基礎など)よりも深い箇所に配管を置くこととしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、基礎を施工するスタッフと配管を埋設するスタッフとは異なっているのが通例であり、基礎を先に施工した場合には、その下部側を掘り起こして配管を行う作業が配管埋設スタッフに求められることになり、その逆に、配管埋設を先に行う場合には、その作業が終了するまで基礎施工スタッフは待たされることになってしまう。
【0004】
この発明は、上記の事情に鑑み、基礎を先に施工した場合でも、その下側配管のために基礎下部側を掘り起こす必要がない建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の建物の基礎構造は、上記課題を解決するために、建物の基礎施工箇所の一部が他の基礎施工箇所よりも深く掘り下げられていて当該掘り下げ箇所に配管用通路を成す貫通穴を有するプレキャストコンクリートが配置されており、当該プレキャストコンクリート上にも基礎がその土台部分を途切れさせることなく施工されて成ることを特徴とする。前記プレキャストコンクリートの貫通穴には配管部材が設けられていてもよい。
【0006】
また、この発明の建物の基礎施工方法は、建物の基礎施工箇所の一部を他の基礎施工箇所よりも深く掘り下げ、この掘り下げ箇所に配管用通路を成す貫通穴を有するプレキャストコンクリートを配置し、当該プレキャストコンクリート上にも基礎をその土台部分が途切れることなく施工していくことを特徴とする。前記基礎の立ち上がり部位となるプレキャスト基礎を据え付けた後にコンクリートを打設してもよい。
【0007】
上記方法においては、配管埋設スタッフによって配管埋設が行われるよりも先に基礎を施工するのであるが、当該基礎の下側には配管用通路を成す貫通穴を有する部材(特に前述の配管用プレキャストコンクリート)を設けておくのであるから、基礎施工後の配管埋設スタッフによる基礎下側の配管埋設では、前記貫通穴又はこの貫通穴に設けた配管部材に別の配管部材を接続するだけでよく、基礎下部側を掘り起こす必要はなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態の建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法を図1乃至図3に基づいて説明していく。
【0009】
図1(a)は配管用プレキャストコンクリート1の斜視図であり、同図(b)は同断面図である。この配管用プレキャストコンクリート1は、建物の基礎下に設けられることになる略立方体形状のプレキャストコンクリートであって、中央部分に水平方向の貫通穴1aが形成されたものである。前記貫通穴1aには、樹脂製(例えば、塩化ビニール製など)の配管部材2が固設されている。配管部材2の両端開口部は中央側の胴径よりも幾分広くなっており、別の配管部材4(図3参照)に対するジョイント部を成す。
【0010】
図2及び図3は上記配管用プレキャストコンクリート1を用いる基礎施工方法を示した説明図である。図2(a)に示すように、基礎施工箇所に溝を堀り、この溝に配管用プレキャストコンクリート1を置く。このとき、配管用プレキャストコンクリート1の貫通穴1aは基礎の延設方向に直交させておく。また、配管用プレキャストコンクリート1を置く箇所は、他の基礎施工箇所よりも深く掘り下げておく。次に、図2(b)に示すように、配管用プレキャストコンクリート1上にも基礎3を施工していく。この実施形態では、偏平な略立方体形状を成すプレキャスト基礎3aを用い、このプレキャスト基礎3aを据え付けた後に基礎全体として逆T字状となるようにコンクリート3bを打設している。そして、配管用プレキャストコンクリート1を配置した箇所以外において埋め戻しを行う。基礎を施工するスタッフは、ここまでの作業となる。
【0011】
上記のようにして基礎施工が行われた後に、配管埋設スタッフが現場で作業を行うときには、図3(a)に示すように、配管用プレキャストコンクリート1の配管部材2に別の配管部材4をつなぐだけでよく、従来方法のごとく、基礎下部側を掘り起こすといった作業は不要となる。そして、図3(b)に示すように、配管部材4を配管部材2に連結したら、この箇所において土を埋め戻す作業を行えばよい。
【0012】
なお、上記の実施形態では、配管用プレキャストコンクリート1の貫通穴1aに配管部材2を設けたが、貫通穴1a自体を配管としてもよい。また、配管用プレキャストコンクリート1に代えて、配管用通路を成す貫通穴を有する部材(例えば、一般的な土管など)を配置し、その上に基礎を施工してもよい。ただし、上記一般的な土管などよりも、上述した配管用プレキャストコンクリート1を用いる方が、基礎施工が行い易く、また、耐久性にも優れる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、基礎施工後の配管埋設スタッフによる基礎下側の配管埋設では、貫通穴又はこの貫通穴に設けた配管部材に別の配管部材を接続するだけでよく、基礎下部側を掘り起こす必要はなくなり、作業者の負担軽減が図れると共に、工期短縮が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 同図(a)はこの発明の実施形態の配管用プレキャストコンクリートの斜視図であり、同図(b)は同断面図である。
【図2】 同図(a)及び(b)はこの発明の実施形態の基礎施工方法の工程を示した断面図である。
【図3】 同図(a)及び(b)はこの発明の実施形態の基礎施工方法の工程を示した断面図である。
【符号の説明】
1 配管用プレキャストコンクリート
1a 貫通穴
2 配管部材
3 基礎
4 配管部材
Claims (4)
- 建物の基礎施工箇所の一部が他の基礎施工箇所よりも深く掘り下げられていて当該掘り下げ箇所に配管用通路を成す貫通穴を有するプレキャストコンクリートが配置されており、当該プレキャストコンクリート上にも基礎が施工されて成ることを特徴とする建物の基礎構造。
- 請求項1に記載の建物の基礎構造において、前記プレキャストコンクリートの貫通穴には配管部材が設けられていることを特徴とする建物の基礎構造。
- 建物の基礎施工箇所の一部を他の基礎施工箇所よりも深く掘り下げ、この掘り下げ箇所に配管用通路を成す貫通穴を有するプレキャストコンクリートを配置し、当該プレキャストコンクリート上にも基礎を施工していくことを特徴とする建物の基礎施工方法。
- 請求項3に記載の建物の基礎施工方法において、前記基礎の立ち上がり部位となるプレキャスト基礎を据え付けた後にコンクリートを前記プレキャストコンクリート上に打設することを特徴とする建物の基礎施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329819A JP3808751B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329819A JP3808751B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003129497A JP2003129497A (ja) | 2003-05-08 |
JP3808751B2 true JP3808751B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=19145651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001329819A Expired - Fee Related JP3808751B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3808751B2 (ja) |
-
2001
- 2001-10-26 JP JP2001329819A patent/JP3808751B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003129497A (ja) | 2003-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100616123B1 (ko) | 지하구조물 하부지반의 지하수 집배수 장치 및 그 시공방법 | |
KR100952608B1 (ko) | 기초보강 콘크리트관 구조체 | |
KR200396485Y1 (ko) | 지하구조물 하부지반의 지하수 집배수 장치 | |
JP2923498B1 (ja) | 水抜き工法及びそれに使用する土留め用支保工 | |
JP3808751B2 (ja) | 建物の基礎構造及び建物の基礎施工方法 | |
KR200389267Y1 (ko) | 박스형 흙막이 장치 | |
JP2945792B2 (ja) | 基礎構造 | |
KR20040028118A (ko) | 지하 차수벽 구조물 및 공법 | |
JP3753647B2 (ja) | 管路等埋設工事における開削施工法及びこれに使用する既埋設物の標識具 | |
JP2015063858A (ja) | 熱交換用パイプの埋設装置 | |
KR100564997B1 (ko) | 상수도관 침하 방지장치 | |
KR200270061Y1 (ko) | 매설관 지지구 | |
JP4619105B2 (ja) | 地熱利用設備の施工方法 | |
KR200344166Y1 (ko) | 상하수도관의 매립설치구조물 | |
JP3720989B2 (ja) | 下水道管の埋設工法 | |
KR200180813Y1 (ko) | 블럭형 조립식 암거 | |
JP3615594B2 (ja) | 配管敷設方法及び配管構造 | |
JP3841679B2 (ja) | 地盤改良工法 | |
JP2022059051A (ja) | マンホールへの台付管の連結構造およびマンホールへの台付管の連結方法 | |
JP3053270U (ja) | 簡易土留め工法に用いられる支持部材受けピース | |
JP2953843B2 (ja) | 非開削推進工法による管路敷設方法 | |
JPS62113983A (ja) | 合成樹脂製管の地中への埋設方法 | |
JPH0712452Y2 (ja) | 道路埋設管工事のバイパス用仮設配管 | |
KR200356955Y1 (ko) | 유공관 | |
JP2000045313A (ja) | ソイルセメント柱列土留壁を用いた地下水通水化工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041020 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060518 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |