JP3808619B2 - 画像形成装置及びそれに用いられるトナーカートリッジ - Google Patents
画像形成装置及びそれに用いられるトナーカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3808619B2 JP3808619B2 JP05402798A JP5402798A JP3808619B2 JP 3808619 B2 JP3808619 B2 JP 3808619B2 JP 05402798 A JP05402798 A JP 05402798A JP 5402798 A JP5402798 A JP 5402798A JP 3808619 B2 JP3808619 B2 JP 3808619B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- cartridge
- image forming
- toner cartridge
- collected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、特に、用紙上にトナー像を形成する画像形成装置、及びそれに用いられるトナーカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置においては、一般的に、感光体ドラム上に静電潜像が形成され、この静電潜像がトナーによって現像される。そして、感光体ドラム上に現像されたトナー画像が用紙上に転写される。
このような画像形成装置では、感光体ドラム上に残留したトナーを除去するために、感光体ドラムに隣接してクリーニング装置が設けられている。このクリーニング装置にはトナーが回収されるので、回収されたトナーを現像装置に戻して、トナーのリサイクルを行う装置が既に知られている。
【0003】
従来のトナーのリサイクルを行う装置は、クリーニングブレード等によって感光体ドラムから回収されたトナーを装置手前側に搬送する搬送部材と、搬送部材によって搬送されてきた回収トナーを現像装置のホッパーに戻すトナー戻し装置とを有している。トナー戻し装置は、通常、パイプとこのパイプ内に設けられたスパイラル等の螺旋状の羽根を有する搬送部材とを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のようなトナーのリサイクルシステムを有する従来の装置では、回収トナーを現像装置のホッパーに戻し、このホッパーにおいてトナーカートリッジから補給されてきた新規トナーと回収トナーとを混合している。このため、現像装置においてホッパー部分が必要であり、装置を小型化する際に妨げになっている。
【0005】
本発明の課題は、トナーのリサイクルシステムを有する画像形成装置において、装置の小型化を可能にすることにある。
本発明の別の課題は、トナーのリサイクルシステムを有する画像形成装置において、装置の小型化を実現した際に、回収トナーの戻しをスムーズに行うことにある。
【0006】
本発明のさらに別の課題は、トナーのリサイクルシステムを有する画像形成装置に適用して装置全体を小型化可能なトナーカートリッジを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る画像形成装置は、用紙上にトナー画像を形成する画像形成部と、画像形成部に供給するトナーを収容するトナーカートリッジと、画像形成部に残留するトナーを回収するトナー回収装置と、一端部が前記トナーカートリッジ上部に連結され、他端部がトナー回収装置に連結されており、トナー回収装置により回収されたトナーをトナーカートリッジに直接戻すトナー戻し装置とを備えている。そして、トナー戻し装置は、搬送部材と、筒体とを有している。搬送部材は、軸と軸の外周に設けられた羽根とを有しトナー回収装置からのトナーをトナーカートリッジに搬送する。筒体は、搬送部材を内部に収容するとともに、搬送部材の上方に軸方向のほぼ全長にわたりトナーの溜まり部となる空洞部が形成されている。
この装置では、画像形成部によって用紙上にトナー画像が形成される。画像形成部には、トナーが残留するが、この残留トナーは、トナー回収装置によって回収され、さらにトナー戻し装置によってトナーカートリッジに戻される。
ここでは、回収トナーはトナーカートリッジに戻されるので、従来装置のように現像装置にホッパーを設ける必要がなく、装置を小型化できる。
ところで、この装置では、回収されたトナーは、軸を有する搬送部材によって筒体内を搬送され、トナーカートリッジに戻される。このとき、トナーカートリッジが交換された直後は、トナーカートリッジにトナーがほぼ満杯状態で収納されている。このような状態では、回収トナーをトナーカートリッジに戻そうとしてもトナーカートリッジ内部には戻すことができず、トナーが逆流してくる場合がある。そして、この状態が続くと搬送部材が作動しなくなってロック状態となる。
しかしこの装置では、筒体においてトナーの溜まり部を設けたので、トナーカートリッジ内部にトナーが満杯状態に収容されていても、回収トナーが溜まり部に避難できる。そして、トナーカートリッジ内のトナーが消費されると、この溜まり部に避難していた回収トナーはトナーカートリッジに供給される。
本発明の他の態様の画像形成装置は、請求項1の装置において、現像装置は装置本体に対して、またトナーカートリッジは現像装置に対してそれぞれ着脱自在である。そして、この画像形成装置は、現像装置が装置本体に装着されたことを検出する第1検出手段と、トナーカートリッジが現像装置に装着されたことを検出する第2検出手段と、制御手段とをさらに備えている。制御手段は、第1及び第2検出手段の検出結果により、現像装置及びトナーカートリッジの両方が装着されたときに動作許可信号を出力する。
この装置では、回収トナーがトナーカートリッジに戻されるので、トナーカートリッジが装着されないまま装置が作動してしまうと、回収トナーが装置内に飛散してしまう。そこで、現像装置だけではなく、トナーカートリッジの装着をも確認して作動させるようにしている。
【0009】
また、本発明のさらに他の態様の画像形成装置は、請求項1の装置において、画像形成部は、画像情報に応じた静電潜像が表面に形成される感光体ドラムと、感光体ドラムの静電潜像をトナー画像に現像する現像装置とを含んでいる。そして、現像装置は、トナーを感光体ドラムに供給する現像ローラと、現像ローラにトナーを供給するトナー供給部材とを有している。そして、トナーカートリッジからのトナーはトナー供給部材に直接供給される。
【0010】
この装置では、現像装置にはホッパーは設けられておらず、トナーカートリッジからの新規トナー及び回収トナーは、現像装置のトナー供給部材に直接供給される。
本発明のさらに他の態様の画像形成装置は、請求項1の装置において、トナーカートリッジは、回収トナーを受ける回収トナー受け口及び内部のトナーを画像形成部に供給するトナー供給口を有するカートリッジ本体と、カートリッジ本体内部に設けられ予め収容されている新規トナーとトナー回収装置から戻されてきた回収トナーとを攪拌する攪拌部材と、カートリッジ本体内部に設けられ攪拌されたトナーをトナー供給口に搬送する搬送部材とを有している。
【0011】
この装置では、回収トナーは回収トナー受け口を通してトナーカートリッジ内に供給される。この回収トナーは攪拌部材によって新規トナーと攪拌される。そして、例えばトナー濃度制御装置からのトナー補給指令に基づいて搬送部材が駆動され、トナーがトナー供給口に搬送されて画像形成部に供給される。
【0015】
本発明のさらに他の態様のトナーカートリッジは、画像形成部から回収された残留トナーを再使用するためのトナー戻し装置を有する画像形成装置に用いられ、現像装置に着脱自在である。そして、カートリッジ本体と攪拌部材と蓋とを有している。本体は、現像装置に装着されたときにトナー戻し装置によって戻された回収トナーを受けるトナー受け口を有し、内部にトナーを収容する。攪拌部材は、カートリッジ本体内部に設けられ、予め収納されている新規トナーと回収トナーとを攪拌する。蓋はトナー受け口を覆う開閉自在な部材である。
【0016】
このトナーカートリッジでは、回収されたトナーがトナー受け口から供給される。そして、この回収トナーは新規トナーと攪拌される。また、トナー受け口は開閉自在な蓋によって覆われる。ここでは、回収トナーはトナーカートリッジに戻されて新規トナーと攪拌されるので、現像装置側にホッパーが不要になり、画像形成装置の小型化が可能になる。
【0017】
本発明のさらに他の態様のトナーカートリッジは、上記トナーカートリッジにおいて、蓋は現像装置への着脱に連動して開閉される。
これにより、蓋の開閉忘れによるトナーの装置内への飛散等の不具合を防止できる。
本発明のさらに他の態様のトナーカートリッジは、上記トナーカートリッジにおいて、蓋は、現像装置への装着時にトナー戻し装置の一部に係止する係止部と、トナー戻し装置の一部に剥離可能に接着する接着部とを有している。
【0018】
このトナーカートリッジでは、現像装置へ装着する場合は、係止部がトナー戻し装置の一部に係止し、この係止した状態でトナーカートリッジを装着することによって蓋が開けられる。また、現像装置から取り外す場合は、接着部がトナー戻し装置の一部に接着しているので、取り外し作業に伴って蓋が閉められる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に本発明に一実施形態としての複写機を示す。
この複写機は、装置本体10と、装置本体10の上部に開閉自在に装着された原稿押さえ11とを有している。
装置本体10の内部において、原稿が載置される原稿台15が上部に設けられ、正面から見て左側の端部で上下方向のほぼ中央に画像形成部16が設けられている。また、下部には、用紙を収納する給紙カセット17が着脱自在に設けられ、その左側方にはバイパス給紙部18が設けられている。原稿台15の下方には、原稿台15上に載置された原稿の画像情報を読み取るための光学系19が設けられている。光学系19は、光源ユニット、反射ミラー、レンズユニット等から構成されている。画像形成部16の左側で斜め上方には、用紙上の画像を定着するための定着装置20が設けられ、さらにその左側斜め上方には排出ローラ21が設けられている。なお、排出ローラ21の本体外側には、図示しない排紙トレイが設けられるようになっている。
【0020】
給紙カセット17及びバイパス給紙部18と画像形成部16との間には、供給された用紙を画像形成部16に向かって縦方向に搬送する縦搬送路25が設けられている。また、画像形成部16と排出ローラ21との間には、画像形成された用紙を斜め上方に搬送し排出する斜め搬送路26が設けられている。
画像形成部16は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム30を有し、さらに感光体ドラム30の周囲に配置された主帯電装置31、ブランクランプ32、現像装置33、転写装置34、及びクリーニング装置35を有している。
【0021】
主帯電装置31は感光体ドラム30の表面を帯電させるための装置であり、ブランクランプ32は感光体ドラム30表面の所望の領域を除電するためのランプである。また、現像装置33は感光体ドラム30上にトナー画像を形成する装置であり、転写装置34は感光体ドラム30上のトナー像を用紙に転写するための装置である。また、クリーニング装置35は感光体ドラム30表面の残留トナー等を除去するための装置である。そして、現像装置33の上方には、補給用トナーを収納するトナーカートリッジ36が現像装置33に対して着脱自在に設けられている。
【0022】
給紙カセット17は、用紙の出口側の端部が装置の左側で、かつ縦搬送路25よりも右側に位置するように設けられており、他端側は装置の右側に延びている。そして、用紙出口側の端部上方には、カセット内の用紙を縦搬送路25に送り出すための送りコロ37が設けられている。また、バイパス給紙部18は、装置の左側下部から用紙を手差しで供給するためのものであり、縦搬送路25に連続している。
【0023】
また、図1では示していないが、画像形成部16の装置手前側には、図2に示すようなトナー戻し装置40が設けられている。このトナー戻し装置40は、クリーニング装置35によって回収したトナーをトナーカートリッジ36に戻すための装置である。
次に、図2に基づいて、現像装置33、クリーニング装置35、トナーカートリッジ36及びトナー戻し装置40について詳細に説明する。
【0024】
まず、現像装置33は装置の前方に引き出しが可能である。そして、トナーを含む現像剤を収容する現像容器41と、現像容器41内において感光体ドラム30に対向して配置された現像ローラ42と、現像ローラ42に対して現像剤を供給する2つのトナー供給部材43とを有している。2つのトナー供給部材43はそれぞれ螺旋状の羽根を外周に有している。現像容器41には装置の奥側にトナー補給口41aが形成されており、その周囲にはカートリッジ取付用のフランジ41bが形成されている。
【0025】
トナーカートリッジ36は、現像装置33に対して着脱自在であり、装置本体10の前後方向にスライドさせて装着及び取り外しが行えるようになっている。そして、このトナーカートリッジ36は、内部にトナーを収容するカートリッジ本体45を有している。図2及び図3で示すように、カートリッジ本体45の上部で装置本体10の手前側の端部には、トナー戻し装置40からの回収トナーを受ける回収トナー受け口45aが形成されている。また、カートリッジ本体45の下部で装置本体10の奥側には、現像装置33へトナーを供給するトナー供給口45bが形成されている。
【0026】
また、カートリッジ本体45の内部には、回収トナー受け口45aから戻されてきた回収トナーと予め収容されている新規トナーとを混合する攪拌部材46と、攪拌されたトナーをトナー供給口45b側に搬送する搬送部材47とが回転自在に設けられている。なお、搬送部材47は、図3に示すように、外周に螺旋状の羽根が設けられた部材である。そして、螺旋状の羽根は、トナー供給口45bを境にその搬送方向が異なるように、すなわちいずれの羽根もトナー供給口45bに向かってトナーが搬送されるような向きに設定されている。
【0027】
図2〜図5に示すように、カートリッジ本体45において、回収トナー受け口45aの周囲には、スライドガイドフランジ45cが形成されており、またトナー供給口45bの周囲にはガイドフランジ45dが形成されている。
回収トナー受け口45aのスライドガイドフランジ45cには、図4及び図5に示すように、蓋部材50がスライド自在に設けられている。蓋部材50には、上方に突出する係止部50aが形成されており、この係止部50aは後述するようにトナー戻し装置40の一部と係止する。また、係止部50aの内側の面には、剥離可能な接着布51が固定されており、トナー戻し装置40側に設けられた接着布と所定の接着力で剥離可能に接着するようになっている。
【0028】
また、トナー供給口45bの周囲に設けられたガイドフランジ45dは、このトナーカートリッジ36を現像装置33に取り付けた際に、現像装置33のフランジ41bに係止するようになっている。
なお、図示していないが、トナーカートリッジ36が新品の状態では、トナー供給口45bはシール部材によって覆われており、トナーカートリッジ36を現像装置33に装着する際に、その装着動作に伴ってシール部材が剥離されるようになっている。
【0029】
トナー戻し装置40は、図2に示すように、クリーニング装置35とトナーカートリッジ36との間に設けられており、透明の樹脂で形成された筒体55と、筒体55の内部に回転自在に設けられた搬送部材56とを有している。搬送部材56は外周に螺旋状の羽根が設けられた部材である。
なお、搬送部材56の下端側には、図示しない歯車等の駆動装置が設けられており、この駆動装置によって搬送部材56が回転されるようになっている。
【0030】
筒体55は、クリーニング装置35からの回収トナーを受ける回収トナー搬入口55aを下端部の上面に有し、さらに回収トナーをトナーカートリッジ36に供給する回収トナー搬出口55bを上端部の下面に有している。また、この筒体55は、回収トナー搬出口55bの下方に突出するように突出部55cを有している。この突出部55cは、トナーカートリッジ36が現像装置33とともに装置本体10に挿入されてきたときに、その途中でトナーカートリッジ36の蓋50の係止部50aに係止可能である。また、突出部55cには、トナーカートリッジ36が正規の位置にセットされたときに、蓋50の接着布51に接着する接着布(図示せず)を有している。
【0031】
また、この筒体55は、搬送部材56の上部のほぼ全域にわたって、空洞55dを有している。空洞55dは、回収トナーをトナーカートリッジ36に搬送した際に、トナーカートリッジ36に回収トナーを受け入れる余裕がない場合のトナー溜まりの機能を果たすものである。
図6は、現像装置33とトナーカートリッジ36の装着状態を検出するための制御ブロック図を示している。
【0032】
図に示すように、トナーカートリッジ36の正規のセット位置に対応してリミットスイッチ60が設けられており、トナーカートリッジ36が正規の位置にセットされると、このリミットスイッチ60は閉じられて、端子60a,60b間が短絡される。また、現像装置33の装置奥側にはコネクタ61が設けられ、装置本体10側には対応するコネクタ62a,62bが設けられている。現像装置33側のコネクタ61の両端子61a,61bは現像装置33内部で短絡されており、現像装置33が装置本体10の正規の位置にセットされると、端子62a,62b間も短絡される。これらの状態が、制御部65によって判断される。
【0033】
次に動作について説明する。
複写動作については通常の動作と同様である。
ここでは、特にトナーの動きに注目して動作を説明する。
通常の複写動作中においては、現像容器41内のトナーは。トナー供給部材43によって現像ローラ42に供給され、さらに現像ローラ42から感光体ドラム30に供給される。これにより、感光体ドラム30上の静電潜像が現像され、トナー画像が形成される。この感光体ドラム30上のトナー画像は転写装置34によって用紙上に転写される。
【0034】
このような複写動作において、感光体ドラム30上には転写処理後においてもトナーが残留する。この残留トナーは、クリーニング装置35のクリーニングブレード等によって掻き取られ、クリーニング装置35によって回収される。回収されたトナーは、クリーニング装置35内の搬送部材によって装置手前側に搬送され、トナー戻し装置40の回収トナー搬入口55aを介して筒体55の下端部に供給される。
【0035】
トナー戻し装置40では、搬送部材56が回転することによって、クリーニング装置35からの回収トナーが筒体55内を上方に搬送される。そして、回収トナー搬出口55bを介してトナーカートリッジ36内に戻される。
トナーカートリッジ36内では、攪拌部材46が回転することによって新規トナーと回収トナーとが攪拌される。
【0036】
現像装置33内のトナー濃度は、図示しないトナー濃度センサによって検出されており、トナー濃度を示すT/D値(現像剤中のトナーの割合を示す値)が基準値を下回れば、トナー補給指令が制御手段から出力される。このトナー補給指令を受けて、図示しないモータが駆動され、これによりトナーカートリッジ36内の搬送部材47が回転する。これにより、トナーカートリッジ36内のトナーがトナー供給口45bを介して現像容器41内に供給される。このトナー補給動作は、トナー濃度が基準のT/D値になるまで続けられる。
【0037】
トナーカートリッジ36を交換する際は、まず、現像装置33とともにトナーカートリッジ36を装置手前側に引き出す。このとき、トナーカートリッジ36の蓋50は、その係止部50aの内面に設けられた接着布51がトナー戻し装置40の突出部55cに設けられた接着布に接着しているので、蓋50は移動しない。すなわち、トナーカートリッジ36を装置手前側に引き出すことによって、蓋50はカートリッジ本体45に対して装置奥側に相対的に移動することになり、蓋50は閉まる。そして、蓋50が閉まりきると、カートリッジ本体45を手前側に引き出す力の方が強いので、蓋50の接着布51とトナー戻し装置40側の接着布とが引き剥がされ、蓋50はカートリッジ本体45とともに装置手前側に引き出される。
【0038】
その後、トナーカートリッジ36を現像装置33から取り外し、新品と交換する。
交換されたトナーカートリッジ36を現像装置33とともに装置に装着する場合は、トナーカートリッジ36を装置奥側に押し込んでいくと、蓋50の係止部50aがトナー戻し装置40の突出部55cに当接する。この状態からさらにトナーカートリッジ36を押し込んでいくと、蓋50は先の状態から奥側に移動できないので、蓋50はカートリッジ本体45に対して装置手前側に相対的に移動することになる。すなわち、蓋50が開けられる。これにより、トナー戻し装置40からの回収トナーは、回収トナー受け口45aを介してトナーカートリッジ36内に戻すことが可能となる。
【0039】
ここで、トナーカートリッジ36を交換した直後は、カートリッジ本体45内にはトナーが満杯状態に収納されている。このため、回収トナーをカートリッジ本体45内に受け容れる余裕がない場合がある。このような場合は、カートリッジ本体45内のトナーがトナー戻し装置40の筒体55内に逆流する場合がある。
【0040】
この実施形態では、このような状態を考慮して、筒体55内において、搬送部材56の上部に空洞55dを設けている。この空洞55dがトナーの溜まり部として機能するので、トナーがカートリッジ本体45内から筒体55内に逆流してきても、トナーが詰まってロックしてしまうのを避けることができる。
前述のようにして現像装置33及びトナーカートリッジ36が正規の位置にセットされると、現像装置33に対応するコネクタ62の部分が短絡され、またトナーカートリッジ36によってリミットスイッチ60が閉じられて端子60a,60b間が短絡される。このため、制御部65から動作許可信号が出され、複写動作が可能になる。
【0041】
一方、現像装置33及びトナーカートリッジ36のいずれか一方が正規の位置にセットされていない場合は、図5に示した回路が閉じられないので、制御部65からは動作許可信号が送出されず、現像装置33またはトナーカートリッジ36が正常にセットされていない旨の警告を操作パネルに表示する。
本実施形態では、回収トナーがトナーカートリッジ36に戻されるので、トナーカートリッジ36が装着されていないと装置本体10内にトナーが飛散するという問題を引き起こす。しかし、現像装置33及びトナーカートリッジ36の両方が正常にセットされたことを確認して動作許可信号を出力するので、前記のような問題が発生するのを未然に防止できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明では、回収トナーはトナーカートリッジに戻されるので、現像装置にホッパーを設ける必要がなく、装置を小型化できる。また、このとき、トナー戻し装置においてトナーの溜まり部を設けたので、トナーカートリッジ内部のトナーが満杯であっても、回収トナーが溜まり部に避難でき、トナーの詰まりによるロックを防止できる。
【0043】
また、現像装置及びトナーカートリッジの両方が装着されたことを検出して動作を許可するようにしたので、装着忘れ等による装置内へのトナーの飛散を防止できる。
さらに、トナーカートリッジの回収トナー受け口に設けられた蓋は現像装置への着脱に連動して開閉されるので、蓋の開閉忘れによるトナーの装置内への飛散等の不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による複写機の概略断面構成図。
【図2】前記複写機のトナーリサイクルシステムの部分を示す断面構成図。
【図3】トナーカートリッジの断面正面図。
【図4】トナーカートリッジの平面部分図。
【図5】トナーカートリッジの蓋の部分を示す斜視部分図。
【図6】現像装置及びトナーカートリッジの装着を検出するための概略ブロック図。
【符号の説明】
16 画像形成部
30 感光体ドラム
33 現像装置
35 クリーニング装置
36 トナーカートリッジ
40 トナー戻し装置
42 現像ローラ
43 トナー供給部材
45 カートリッジ本体
46 攪拌部材
47 搬送部材
50 蓋
50a 係止部
51 接着布
55 筒体
55d 空洞(トナー溜まり部)
56 搬送部材
Claims (1)
- 用紙上にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に供給するトナーを収容するトナーカートリッジと、
前記画像形成部に残留するトナーを回収するトナー回収装置と、
一端部が前記トナーカートリッジ上部に連結され、他端部が前記トナー回収装置に連結されており、前記トナー回収装置により回収されたトナーを前記トナーカートリッジに直接戻すトナー戻し装置と、
を備え、
前記トナー戻し装置は、軸と前記軸の外周に設けられた羽根とを有し前記トナー回収装置からのトナーを前記トナーカートリッジに搬送する搬送部材と、前記搬送部材を回転自在に内部に収容するとともに前記搬送部材の上方に軸方向のほぼ全長にわたりトナーの溜まり部となる空洞部が形成された筒体とを有している、
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05402798A JP3808619B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 画像形成装置及びそれに用いられるトナーカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05402798A JP3808619B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 画像形成装置及びそれに用いられるトナーカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11249366A JPH11249366A (ja) | 1999-09-17 |
JP3808619B2 true JP3808619B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=12959112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05402798A Expired - Fee Related JP3808619B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 画像形成装置及びそれに用いられるトナーカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3808619B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009244458A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Seiko Epson Corp | 現像装置及び画像形成装置 |
US8918027B2 (en) * | 2012-12-26 | 2014-12-23 | Xerox Corporation | Apparatus and systems including an imaging module and developer module installable in an electrostatographic printing system |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP05402798A patent/JP3808619B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11249366A (ja) | 1999-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3060725B2 (ja) | 現像剤カ−トリッジ及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP2965041B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US6151471A (en) | Toner supplying device, method and image forming apparatus using the same toner supplying device or method | |
JP3499506B2 (ja) | トナーカートリッジ | |
JP3037747B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3545779B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3037746B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4419589B2 (ja) | カートリッジ、現像装置及び画像形成装置 | |
JPH06186844A (ja) | 現像剤収納容器及び現像剤補給装置 | |
JP3808619B2 (ja) | 画像形成装置及びそれに用いられるトナーカートリッジ | |
JP2851208B2 (ja) | 現像剤カ−トリッジ及びこれを用いた画像形成装置 | |
JPH11212348A (ja) | トナーバンク及びそれを有する画像形成装置 | |
JP2003337521A (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられるプロセスカートリッジ、現像装置 | |
CN112526854B (zh) | 图像形成装置 | |
JP3544122B2 (ja) | トナー供給装置及びそれを有する画像形成装置 | |
JP3014070B2 (ja) | 現像剤カ−トリッジ及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP3654788B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011081093A (ja) | 現像剤収容容器および画像形成装置 | |
JP3611266B2 (ja) | 画像形成装置用のプロセスユニット及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP2821682B2 (ja) | 現像装置における現像剤回収方法 | |
JPH07234577A (ja) | 現像装置 | |
JP3889184B2 (ja) | 電子写真式画像形成装置 | |
JPH1049020A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019002965A (ja) | 粉体収納容器、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 | |
JP2004151209A (ja) | 現像剤カートリッジ及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |