JP3808518B2 - 回転式表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、回転体を回動後停止させ、そのときの回転体上の所定位置における表示態様を表示する回転式表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、回転式表示装置は、図43に示すようなパチンコ機、図44に示すようなスロットマシン、又は占い用装置、その他の種々の機器に利用される。例えばパチンコ機では、遊技盤10の中央に表示装置本体12を設け、始動口14にパチンコ球が入賞すると、表示装置本体12に設けられた3つの回転ドラム16、18、20が回動して停止する。回転ドラム16、18、20の停止位置で表示される図柄(この場合には数字)が、横、又は斜め一列に同じ図柄がそろった場合には当りとして、賞球を払い出すようにされている。また、スロットマシンでも同様に、3つの回転ドラム22、24、26をスタートボタン28の操作で回動を開始させ、各回転ドラムに対応した停止ボタン30、32、34を各々操作したときのタイミングに合わせて停止させる。そして、このときの回転ドラム22、24、26の停止位置で表示される図柄が、横、又は斜め一列に同じ図柄がそろった場合には当りとして、コイン等を払い出すようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような表示装置は、各回転ドラム16、18、20、22、24、26を一個のモータによって回動停止動作を行なわせている。このように、各回転ドラム16、18、20、22、24、26を一個の軸の回りに回動する場合には、各回転ドラム16、18、20、22、24、26は、上下、左右といった一つの方向に回動動作する以外に動作の余地がない。このため、各回転ドラム16、18、20、22、24、26の回転開始から停止までの動作パターンにバリエーションを設けようとしても、各回転ドラム16、18、20、22、24、26の回転速度を変動し、又は、回転停止動作を組み合わせる以外に方法がなく、動作が画一的になってしまう。
【0004】
また、各回転ドラム16、18、20、22、24、26が一個の軸の回りに回動するものであるため、各回転ドラム16、18、20、22、24、26上に表示された各図柄は、各回転ドラム16、18、20、22、24、26の回動停止により、正面から見ると上下、又は左右等の一方向に動き、停止するだけである。
【0005】
このため、1個の回転ドラム16、18、20、22、24、26の外周面に表示された複数の図柄の数だけしか表示態様のバリエーションを設けられない。よって、各回転ドラム16、18、20、22、24、26の表示図柄の数を増加するためには、それだけ各回転ドラム16、18、20、22、24、26を大形化するか、又は各図柄を小形化せねばならない。例えば、3列に並べられた回転ドラム16、18、20、22、24、26の図柄の組み合わせでゲームを構成しようとした場合、横一列に同じ図柄が並ぶ確率を225分の1に設定しようとすると、各回転ドラム16、18、20、22、24、26にそれぞれ15種類の図柄を表示せねばならない。このような場合、各図柄を小形化することには図柄を視認する上で限度があるので、回転ドラムを大形化せねばならず、表示装置が大形化してしまう。よって、表示態様としての図柄が当り状態となる確率をより低くし、若しくは図柄が当り状態となるときのバリエーションを多くするためには、表示装置を大形化せねばならなくなる。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、回転体の回転開始から停止までに種々の動作パターンを設定でき、回転体の表示態様のバリエーションを多くしても、小形化を可能にした回転式表示装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、図柄、形状、造形等を表示する回転体と、回転体を、回転中心線である第1の回転軸を中心に回動する駆動部と、回転体を、第1の回転軸と異なる方向に回転する中心線である第2の回転軸を中心に回動する駆動部と、回転体が第1の回転軸を軸に回転する際、第2の回転軸の軸線が回転体の表面を横切る外周面上の位置に設けた被検出素子と、第2の回転軸の軸線上における回転体近傍位置に配置した位置検出センサと、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に係る発明は、図柄、形状、造形等を表示する回転体と、回転体を、回転中心線である第1の回転軸を中心に回動する駆動部と、回転体を、第1の回転軸と異なる方向に旋回する中心線である第2の回転軸を中心に回動する駆動部と、回転体が第1の回転軸を軸に回動する際、第2の回転軸の軸線が回転体の表面を横切る外周面上の位置に、基準素子を中心とした円周上に位置を選択して単数又は複数配置された識別素子を設けて成る被検出群と、第2の回転軸の軸線上における回転体近傍位置に配置され、基準素子の移動方向から回転体の第2の回転軸回りの回転方向角を検出し、識別素子の選択的配置から回転体の第1の回転軸回りの回動位置を検知するための位置検出センサと、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3に係る発明は、図柄、形状、造形等を表示する回転体と、回転体を、回動中心線である第1の回転軸を中心に回動する駆動部と、回転体を、第1の回転軸と異なる方向に旋回する中心線である第2の回転軸を中心に回動する駆動部と、第1の回転軸の駆動部に設けた、回転体の第1の回転軸上の回動位置検出手段と、第2の回転軸の駆動部に設けた、回転体の第2の回転軸上の回動位置検出手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に係る発明は、複数の図柄、見る角度により異なる形状を有する立体、又は造形物により複数の表示態様を構成した回転体と、回転体と一体に設けられた第1の回転軸上の軸棒と、軸棒を軸支し、第1の回転軸と異なる方向に設定された第2の回転軸の回りを回動自由に軸支された保持フレームと、保持フレームを回動制御する単一の駆動部と、軸棒に固着された転動部材と、転動部材の第2の回転軸回りの回動軌跡に対応して配置された固定部材と、保持フレームの一部に配置した被検出体と、被検出体が移動軌跡上の所定位置に位置したことを検出する位置検出センサとを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明の請求項1に係る発明では、回転体を第1、第2回転軸との2つの異なる軸の回りに同時に回動することによって回転体に様々の回動動作をさせても、回転体の外周面上に設けた被検出素子は、必ず位置検出センサに対応する位置を通過し、検出されることになる。よって、位置検出センサが回動する回転体の被検出素子を検出したときを原点とし、回転体が停止されたときまでの時間、又は駆動源の回転数、必要に応じて減速率等から回転体の第1の回転軸回りの停止位置を算出し、このときの回転体の第1の回転軸回りの停止位置に対応して表示される図柄を特定する。又は、回転体上の第1の回転軸回りの所望の図柄が表示されるよう、回転体を原点から第1の回転軸回りに所定時間、又は所定の回転動作後に停止するよう制御し、所望の図柄が表示できるようにする。
【0012】
本発明の請求項2に係る発明では、回転体を第1、第2の回転軸との2つの異なる軸の回りに同時に回動することによって回転体に様々の回動動作をさせても、回転体の外周面上に設けた被検出群は、必ず位置検出センサに対応する位置を通過し、検出されることになる。
【0013】
そして、被検出群が位置検出センサを通過する際、被検出群の基準素子が通過する方向により回転体に表示した図柄の第2の回転軸回りの表示方向を検出する。さらに、各図柄に対応した被検出群個有の識別素子の選択的配置から、回転体の第2の回転軸回りの回動位置に対応した図柄を検知できる。よって、回転体が回動後停止したとき、回転体に表示された図柄と、その表示方向角を検出できる。さらに、回転体が様々の回動動作を行なっているときには、回転体上にそのときどきで表示された各図柄とその回転方向とを逐次検知することができる。
【0014】
本発明の請求項3に係る発明では、回転体を第1、第2の回転軸との2つの異なる軸の回りに同時に回動することによって回転体に様々の回動動作を行なわせることができる。また、回転体を第2の回転軸の回りに回動する駆動部における機構部の歯車等に設けた位置検出手段により歯車の歯数等から、又は駆動源のステップモータのステップ数等から回転体の第2の回転軸回りの回転角度位置を割り出し、回転体に表示した図柄の第2の回転軸回りの表示方向を常時検出できる。さらに、回転体を第1の回転軸の回りに回動する駆動部における機構部の歯車等に設けた位置検出手段により歯車の歯数等から、又は駆動源のステップモータのステップ数等から、回転体の第1の回転軸回りの回転角度位置を割り出し、回転体上のどの図柄が表示されているかを常時検出できる。
【0015】
本発明の請求項4に係る発明では、回転体を軸支する保持部材を単一の駆動部により第2の回転軸回りに回動するのに伴って、固定部材上を転動部材が転動し、この転動部材と一体となって回動体が第1の回転軸回りに回動する複雑な一連の動作を行なわせることができる。
【0016】
また、回転体の回動旋回動作中、被検出体が位置検出センサに対応する位置を通過し、検出されたときを原点とし、回転体が停止されたときまでの時間、又は、駆動部における駆動源の回転数、必要に応じて減速率等から停止された回転体に表示された図柄、及び回転角度の態様を検知できるとともに、所望の図柄、及び回転角度の態様の位置で回転体を停止させるよう制御できる。加えて、簡素な構成で、回転体に複雑な動作を行なわせることができる。
【0017】
【実施例】
(第1実施例の構成)
以下、本発明の回転式表示装置の第1実施例を図1乃至図9によって説明する。
【0018】
本第1実施例の全体を図1、図2及び図7に示すように、本第1実施例では箱状のハウジング50内に機構支持板52と回路支持板54とが互に略平行に設けられている。機構支持板52には回転体56の駆動機構部が設けられ、回路支持板54には表示制御回路部58が設けられている。また、ハウジング50の回転体56が臨む開口部には、図示するように、回転体56の球面の一部に沿うような球面窓部60Aを形成した透明のカバー部材60が設置されている。
【0019】
(回転体)
回転体56は、図3、図4、図5及び図7にも示すように、一対の半球形の殻体62、64を、球形に組み合わせて構成される。各殻体62、64には、その半球面中央部に、各殻体62、64の球面の中心から放射線方向(球心方向)に向けて筒状の軸筒部66がそれぞれ立設される。各軸筒部66の各殻体62、64との結合部には、半球面外側に開放し、所定の長さを有する細径の固定用穴部68が設けられる。さらに、各軸筒部66の固定用穴部68から各軸筒部66の自由端面にかけて太径の通し穴70がそれぞれ穿設される。
【0020】
また、一方の殻体62には、その円形開口端部の内側面部を段付きの大径内周面にするよう環状に切除して、嵌合凹部72が形成される。加えて、嵌合凹部72の一部を小矩形状に残して、位置合わせ凸部80が設けられる。さらに、一方の殻体62の軸筒部66の自由端外周部に段付きの細径を形成するよう環状に切除して、嵌合軸凸部74が形成される。
【0021】
これとともに、他方の殻体64には、その円形開口端部の外側面部を段付きの小径部にするよう環状に切除して、嵌合凸部76が形成される。加えて、嵌合凸部76の一部を小矩形状に切除して、位置合わせ凹部82が設けられる。さらに、他方の殻体62の軸筒部66の自由端内周部を段付きの大径内周面にするよう環状に切除して嵌合軸凹部78が形成される。
【0022】
上述のように形成された一対の殻体62、64は、嵌合凹部72に嵌合凸部76が嵌合し、嵌合軸凹部78に嵌合軸凸部74が嵌合して、球状に組み合わせられる。このように構成することにより、中空薄肉の球体を、射出成形によって容易に製造可能となり、そのための金型も容易に製作できる。この場合、殻体62、殻体64は各々別々に射出成形で製作され、製作時の成形型は軸筒部66の軸方向(矢印A方向)に型抜きされる。これにより中実球に形成した場合に比べ、大幅に軽量化できる。また、一対の殻体62の軽量化のため全体の肉厚を薄くし、変形し易く軟弱になった場合でも、組み付けられた一対の殻体62の接合部で互いにずれないように正確に接合でき、接合部の嵌合構造により、接合部の強度を高めることができる。
【0023】
さらに、一対の殻体62、64は、位置合せ凸部80に位置合せ凹部82が嵌合し、各殻体62、64の開口外周面の位置が相互に一義的に対応して球状に組み付けられる。よって、球状に組み付けられた一対の殻体62、64の接合部に亘って、各図柄を表示する場合に、各殻体62、64の外周面所定位置にあらかじめ各図柄を分割された状態で表示しておき、一対の殻体62、64を球状に組み合わせた場合でも、球面の接合部上の図柄にずれを生じないようにできる。
【0024】
また、一対の殻体62、64を球状の回転体56に組み付けた状態では、一本の柱状に嵌合した軸筒部66の各固定穴部68と通し穴70とが直線状に並ぶことになる。図5に示される如くこのように直線状に並んだ各固定穴部68と通し穴70に回転軸84を挿通し、両端の固定穴部68でこの固定穴部68に圧入されてきつく嵌まった回転軸84を保持する。なお、回転体56は上述の構成に限られるものではなく、球体を3分割以上に分割構成し、又は、立方体等の多面体を複数に分割し、それらの内部を空洞にして軽量とし、この回転体56を回動するときの負荷が小さくなるように構成しても良い。さらに、この分割した部分を接合するときには、接合部を相互に嵌合可能な段状形状にして正確に嵌め合わせることが望ましい。
【0025】
なお、本実施例の回転体56は、上述の構成に限られるものではなく、正多面体、柱体、錐体、その他の立体物、例えば、見る角度によって正面形状が異るような立体物、又は乗り物、置き物、種々の造形物等で異る表示態様を表示するよう構成しても良いことは勿論である。
【0026】
(図柄)
上述の如く構成した回転体56の外周表面部には、図9に示す如き、一連の図柄148、150、152、154、156、158を表示する。この図柄は、4個の当り図柄、148、152、154、158と、2個の外れ図柄150、156とで構成される。これらの図柄148、150、152、154、156、158は、回転体56における、回転体56の中心を通りY軸(回転軸84)に直交する平面と、回転体56の外周面との交わる部所である一対の殻体62、64の接合周部Sに沿って一連の環状に配置される。さらに、各図柄148、150、152、154、156、158は、回転体56の外周部を6分割した各範囲内にそれぞれ表示される。なお、図9は回転体56の外周へ曲面状に表示される図柄を説明の便宜上、平面上に表示してある。
【0027】
(駆動機構)
図1、及び図7に示すように、回転体56に挿通された回転軸84の一対の殻体62、64から延出された両端部は、それぞれ保持フレーム86の軸受部88に回動自由に挿通され軸支される。さらに、回転軸84の各軸受部88から延出した両端部には、それぞれ回転体固定歯車90を固着し、この回転体固定歯車90と回転軸84と、一対の殻体62、64とが軸受部88に軸支されてY軸回りに一体的に回動するようにする。
【0028】
保持フレーム86は、半球殻形状をしており、その半球面中央に穿設した円形開口から一体的に円筒状軸部92が形成される。円筒状軸部92は、機構支持板52に立設した円筒状の旋回軸94の外周に嵌められて軸支される。また、円筒状軸部92の自由端部には、軸直角横方向に延びるフランジ状の旋回被動歯車96が一体に形成される。
【0029】
この旋回被動歯車96は、機構支持板52に設けたステッピングモータである旋回駆動源98の駆動歯車100に噛合される。これにより、旋回駆動源98を駆動して、駆動歯車100から旋回被動歯車96に回転を伝達し、保持フレーム86及び回転体56を図1のX軸回りに回動させるようにする。
【0030】
なお、図1の構成では、X軸とY軸とが直角に交差する構成であるが、X軸とY軸とは方向が異るように構成されていれば、互に直角以外の角度で交差したり、くい違い状態でも良い。
【0031】
保持フレーム86の外側には、介在歯車102が装着される。介在歯車102は、半球殻形状をしており、その半球面中央の円形開口から一体に円筒状の軸筒部104が形成される。軸筒部104は、円筒状軸部92の外周に嵌められて軸支される。介在歯車102の半球殻形の広口周端部には、歯部106を形成し、回転体56の各回転体固定歯車90を噛合させる。
【0032】
介在歯車102の軸筒部104の自由端部には、直角横方向に延びるフランジ状の回転被動歯車108が同軸一体に形成される。この回転被動歯車108は、機構支持板52に設けたステッピングモータである回転駆動源110の駆動歯車112に噛合される。これにより、回転駆動源110を駆動して、駆動歯車112から回転被動歯車108に回転を伝達し、介在歯車102をX軸回りに回転する。そして介在歯車102の歯部106に噛合する回転体固定歯車90が回動されて、回転体固定歯車90と一体の回転軸84と回転体56が図1のY軸回りに回動される。回転体56がX軸回りに回転する場合には、回転体固定歯車90は回転軸84と共に回転しながら歯部106とかみ合いながら歯部106上を移動(公転移動)する。
【0033】
なお、本第1実施例では駆動源98、110の動力を伝達するための歯車機構を用いたが、ベルト、チェーン等の巻掛け伝動機構等の、種々の動力伝達機構を用いても良い。
【0034】
(回転位置検出)
回転体56には、図6に示すように、その中心を通りY軸に直交する平面(X軸を含んでいる)と、回転体56の外周面との交わる所定部位に検出素子114を設置する。すなわち、回転体56の所定部位に凹部116が形成され、この凹部116内に磁石で構成した検出素子114が配置される。また、図1及び図7にも示すように、旋回軸94の筒内に回転位置検出センサ118が回転体56に隣接して配置され、回転体56のY軸を中心とする回転によって検出素子114が回転位置検出センサ118の直上に来たことを検出するようにする。
【0035】
なお、上述の回転体56の回転位置検出手段として、非接触式の磁気検知手段を用いたものについて説明したが、その他の検知手段を用いることもできる。例えば、検出素子114として磁石の代わりに磁気コーティングをして素子を構成し、又は磁気シール等を貼着して素子を構成するようにしても良い。又は、非接触式の光検知式検出手段を用いても良い。この場合には、検出素子114として穴又は光の反射材等を用いる。さらに、検出素子114は回転体56上に一つ設けるばかりでなく、回転体56上に描かれた各図柄等に対応して、複数設けても良いことは勿論である。
【0036】
本実施例のハウジング50内の所定部所には、図1に示すように保持フレーム86とX軸回りに一体的に回動する回転体56の、X軸を中心とする回転位置を磁気検出素子等を用いて検出する旋回位置検出センサ120が配置される。また、ハウジング50内の所定部所には、ランプ122が配置される。
【0037】
(外周表示手段)
さらに図2に示される如く、ハウジング50におけるカバー部材60の内側に、球面窓部60Aの周囲を取り巻くように環状の表示灯基板124が配置される。この表示灯基板124の中心角15度づつに区切って24分割された部位には、それぞれLED等で構成した表示灯126を配置する。
【0038】
(制御部)
ハウジング50内の回路支持板54上には、表示制御回路部58が設置されている。表示制御回路部58は、図8に示すようにマイクロプロセッシングユニット128を有し、接続配線130を介して別途設けられた主制御回路132から送られて来る制御信号に従って具体的な制御動作を実行するように構成されている。このため、マイクロプロセッシングユニット128には、ランダムアクセスメモリ(RAM)134と、基本的な制御動作プログラムが書き込まれたリードオンリメモリ(ROM)136と、クロック138とが接続されている。さらにマイクロプロセッシングユニット128には、入出力制御システム140が接続されている。入出力制御システム140は、旋回駆動源98、回転駆動源110に接続され、センサーアンプ142を介して回転位置検出センサ118、及び旋回位置検出センサ120が接続されている。また、マイクロプロセッシングユニット128には、ランプドライバ146を介して、ランプ122と、表示灯126が接続されている。
【0039】
なお、本第1実施例では、表示制御回路部58を用いて、旋回駆動源98、回転駆動源110、ランプ122、表示灯126等を動作制御している。しかし、表示制御回路部58を用いることなく、主制御回路132によって動作制御するように構成しても良い。
【0040】
(第1実施例の作用、動作)
次に、上述した本第1実施例の作用、及び動作を説明する。
【0041】
本第1実施例では、図8に示す主制御回路132からの単純な命令信号がマイクロプロセッシングユニット128に入力されると、リードオンリメモリ136のプログラムによって、複雑な動作制御、及び表示制御を実行するようにされている。
【0042】
次に、上述のようなマイクロプロセッシングユニット128により回転駆動源98を固定し、回転駆動源110のみを駆動した場合について説明する。この場合には、図1に示すように回転駆動源110が駆動歯車112を回動し、これに噛合する介在歯車102をX軸回りに回動する。これにより、介在歯車102の回動によって、その歯部106に噛合する回転体固定歯車90が回動され、これと一体の回転軸84、及び回転体56がY軸を中心軸として回動される。
【0043】
次に、回転駆動源110を停止し、旋回駆動源98のみを駆動した場合について説明する。この場合には、旋回駆動源98の回動力により駆動歯車100を介して保持フレーム86をX軸回りに回動する。すると、回転体56が回転軸84と共にX軸を中心軸として回動されることになる。このとき、介在歯車102は停止状態にあるので、保持フレーム86の回動に伴って、回転体固定歯車90が歯部106上を転動されて、これと一体に回転体56がY軸を中心軸として一の方向に回転されることになる。このため、回転体56は、X軸の回りに旋回すると同時に、Y軸の回りに回転するという複雑な動きをする。
【0044】
次に、旋回駆動源98と、回転駆動源110とを同時に駆動した場合について説明する。まず、旋回駆動源98と回転駆動源110とを駆動して、介在歯車102が保持フレーム86と同速度(同角速度)で同方向に回動された場合には、回転体56はY軸回りに回転することなく、X軸回りに旋回する。
【0045】
さらに、介在歯車102の回転が速くなり保持フレーム86より速い速度で回転されると、回転体56は前述とは逆の方向に回動される。
【0046】
また、介在歯車102が、保持フレーム86と逆の方向に回転されると、回転体56は前述した一の方向に、より速度を増して回動される。
【0047】
表示制御回路部58では、上述したような回転体56の種々の動作を組み合わせるように動作制御し、回転体56に表示された図柄148、150、152、154、156、158が移動する方向を変え、表示される方向を変えながら種々に移り変わるようにする。
【0048】
次に、回転体56上に表示した図柄148、150、152、154、156、158のうちの所要の図柄を所要の方向に向けて球面窓部60Aから表示させるための制御動作について説明する。まず、パチンコ機の始動口にパチンコ球が入賞したときのタイミング等から、主制御回路132で、表示すべき図柄と、その表示方向が決定され、その図柄と表示方向とを特定する指令信号が、表示制御回路部58に送られる。
【0049】
すると、表示制御回路部58では、旋回位置検出センサ120の検出信号によて、保持フレーム86の旋回位置を逐次検出しながら、旋回駆動源98を制御して特定の図柄表示方向に対応した位置に保持フレーム86を停止させる。次に、回転位置検出センサ118で回転体56の検出素子114が、この回転位置検出センサ118の直上に来たときを検出し、このときを原点として、所要の図柄が原点に対し何度回動した位置にあるかを示す情報を基に回転駆動源110を制御し、回転体56を所要角度回動して停止させ、表示された図柄が傾斜する等した所要の図柄が球面窓部から表示されるようにする。
【0050】
次にランプ122と、表示灯126の制御について説明する。ランプ122は、回転体56の回動時等に点灯される。
【0051】
また、表示灯126は、例えば、回転体56が停止されたときに図柄148、150、152、154、156、158が向いている図柄表示方向に対応した直径方向に位置する2つの表示灯126だけを点灯させ、図柄表示方向を明示するようにする。又は、あらかじめ主制御回路132で決定された指令に基づき、回転体56の回転時に特定の表示灯126を点灯させ、回転体56が停止したときに図柄の表示方向がこの点灯している表示灯126の向きと一致しているときに当りとするように用いられる。
【0052】
なお、本第1実施例では、回転体56をX軸とY軸との2軸方向に回動するため保持フレーム86、回転体固定歯車90、介在歯車102等を有する駆動機構を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転体56にX軸方向に回転するローラを転接させるとともに、Y軸方向に回転するローラを転接させ、これらのローラを独自に回動制御することによって、回転体56をX、Y軸方向に回動動作するように構成しても良い。
【0053】
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例を図10、乃至図25によって説明する。この第2実施例は、回転体の位置検出部分を改良したものである。
【0054】
本第2実施例では、前述した図1〜9に示す第1実施例の回転体、及び駆動機構を用いて構成する。
【0055】
回転体56がY軸回りに回転したとき、X軸と交わる円周面部分上には、所定間隔を置いて、被検出群500が配置される。
【0056】
各被検出群500は、回転体56の外周面上に表された、例えば前述した図9に示す如き各図柄148、150、152、154、156、158等に1対1に対応して配置される。すなわち、回転体56の各1つの被検出群500の上に、それぞれ対応する1つの図柄が表示され、各被検出群500個有の検出信号を検出することにより、これに対応する特定の図柄を検出可能に構成される。
【0057】
被検出群500は、例えば最大21個の異なる信号を発生させるよう構成する場合には、図12、及び図13に示すように構成される。すなわち、各被検出群500は、円周上に配置された識別素子502とその円の中心に配置された基準素子504とで構成される。
【0058】
基準素子504は、図12に示す如く、回転体56が回転したときX軸が横切る回転方向線506上の所定位置に常に配置される。
【0059】
識別素子502は、例えば、最大21個の図柄に対応する場合には、基準素子504を中心とする円周上で、回転方向線506を基準に円周を8等分した位置のうち、回転方向線506上の2箇所を除く6箇所(2、3、4、6、7、8の位置)に、選択的に単数、又は複数配置されるようにする。すなわち、図13に例示するように、図柄−1の場合には、基準素子504の他に円周上7位置のみに識別素子502が配置される。また、図柄−2の場合には、基準素子504の他に円周上6、7位置に識別素子502が配置される。このようにして、図13に示す如く、最大図柄−1から図柄−21までの各々異なる配置で識別素子502を配設することが可能である。なお、本第2実施例では図柄−1から図柄−18までの18個の図柄を回転体56上に表示するよう構成される。
【0060】
基準素子504、及び識別素子502は、磁石、磁気プリント素子、ホール素子、又は光反射素子等、センサの種類に対応した被検出素子で構成する。
【0061】
被検出群500を検出するための検出センサ508は、図10に示すように、機構支持板52の旋回軸94の筒内に、回転体56の外周面に隣接して配置される。検出センサ508の検出部は、図14に示す如く被検出群500の基準素子504と識別素子502とに対応して構成される。すなわち、X軸上に設けられた第9センサを中心とし、回転方向線506を基準に被検出群500と同径の円周を8等分した位置に、第1〜第8センサが図に向って時計回りの順番に配置して構成される。これら第1〜第9センサは制御回路部に出力信号を送るよう接続構成される。
【0062】
次に、本第2実施例の作用、及び制御方法について説明する。本第2実施例では、回転駆動源を駆動し、駆動機構を介して、回転体56をY軸の回りに回転する。これとともに旋回駆動源を駆動し、駆動機構を介して、回転体56をX軸の回りに回転する。すると、各被検出群500は、X軸の回りを旋回する回転方向線506に沿って、順次図14〜図21に示す如く検出センサ508を必ず通過する。このとき、図柄−1から図柄−18までに対応した各々の被検出群500が、検出センサ508上を通過すると、検出センサ508に個有の信号が発生する。例えば、回転体56の回転方向線506が図14に示す回転方向角0度(回転方向線506が第1から第5センサを横切る方向)であり、図柄−1の被検出群500が検出センサ508を横切る場合には、基準素子504が第1センサを通過して第9センサ上に至る。このときの、第1センサと第9センサの出力信号を受けた制御部では、回転体56の回転方向角が0度であることを検出する。さらに、図22に示すように基準素子504が第9センサ上に至ったときに、識別素子502が第7センサ上に至り、第9センサと第7センサとの出力信号が制御部に送られる。すると制御部では、回転方向角が0度であるという条件、及び第9センサ、第7センサの出力信号とに鑑み図柄−1が通過中であることを検出する。また、例えば、回転方向角が0度で、図柄−2の場合には、第9センサ、第6センサ、及び第7センサの出力信号が制御部に送られて、図柄−2であることが検出される。このようにして、他の図柄−3、乃至図−18は、図22に示す如き出力信号により各図柄が検出される。
【0063】
次に、回転体56がX軸回りに回転した図15及び図22に示す回転方向角が45度である場合には、基準素子504が第8センサを通過して第9センサ上に至るときの、第1センサと第9センサの出力信号を受けた制御部が、回転方向角が45度であることを検出する。さらに、基準素子504により第9センサの出力信号が発生し、識別素子502により第6センサの出力信号が発生した場合には、制御部は図柄−1が回転方向角45度で通過中であることを検出する。他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様である。
【0064】
次に、図16及び図23に示す如く回転方向角が90度である場合には、基準素子504により第7センサ、第9センサの出力信号が発生し、回転方向角が検出され、これとともに、識別素子502により、第5センサの出力信号が発生すれば、図柄−1が通過中であることを検出する。また、他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様である。
【0065】
次に図17及び図23に示す場合には、基準素子504により第6センサ、第9センサの出力信号が発生し、回転方向角が135度であることが検出される。さらに、識別素子502により、第4センサの出力信号が発生すれば、図柄−1が通過中であることを検出する。また、他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様に検出する。
【0066】
次に図18及び図24に示す場合には、基準素子504により第5センサ、第9センサの出力信号が発生し、回転方向角が180度であることが検出される。さらに、識別素子502により、第3センサの出力信号が発生すれば、図柄−1が通過中であることを検出する。また、他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様に検出する。
【0067】
次に図19及び図24に示す場合には、基準素子504により第4センサ、第9センサの出力信号が発生し、回転方向角が225度であることが検出される。さらに、識別素子502により、第2センサの出力信号が発生すれば、図柄−1が通過中であることを検出する。また、他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様に検出する。
【0068】
次に図20及び図25に示す場合には、基準素子504により第3センサ、第9センサの出力信号が発生し、回転方向角が270度であることが検出される。さらに、識別素子502により、第1センサの出力信号が発生すれば、図柄−1が通過中であることを検出する。また、他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様に検出する。
【0069】
次に図21及び図25に示す場合には、基準素子504により第2センサ、第9センサの出力信号が発生し、回転方向角が315度であることが検出される。さらに、識別素子502により、第8センサの出力信号が発生すれば、図柄−1が通過中であることを検出する。また、他の図柄−2乃至図柄−18の場合も同様に検出する。
【0070】
上述のようにして、本第2実施例の制御部では、回転体56がX軸とY軸との回りに回動しても必ず検出センサ508の位置に被検出群500が通り、これらが一致する位置に来たときに、この被検出群500に対応する図柄が何であるかを検出できる。よって、制御部により、回転駆動源、及び旋回駆動源であるステップモータを駆動制御することにより、回転体56上に表示された所望の図柄を所望の回転方向角に向けてカバー部材の窓部から表示させることができる。又は、回転体56を回動し、任意の位置に停止した際、カバー部材の窓部から表示されている回転体56上の図柄が何であるか、又図柄の向いている回転方向角度を検出することができる。
【0071】
また、制御部により回転駆動源、及び旋回駆動源を駆動制御する際、制御信号と各ステップモータの動作との間に誤差を生じても、各図柄に対応した被検出群との関係で補正できるので、制御動作を向上することができる。さらに、回転体56の被検出群500を直接検出センサ508で検出するので、回転体56の駆動機構を構成する歯車の位置合せ等の複雑な調整が不用となり、組立作業を容易にできる。
【0072】
なお、本第2実施例における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は、前述した第1実施例と同等であるので、その説明を省略する。
【0073】
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例を図26、及び図27によって説明する。本第3実施例は、回転位置検出手段を改良したものである。
【0074】
本第3実施例では、前述した図1、図3、図4、図5、図6及び図7に示す第1実施例の回転体56を用いて構成する。
【0075】
回転体56に固着された回転軸84の両端近部は、それぞれ、保持フレーム86の軸受部88に軸支される。保持フレーム86の中央部には、図示するように軸部320が一体に突設される。軸部320は、機構支持板52の旋回軸94の筒内に挿入され軸支される。軸部320の自由端部には、旋回被動歯車510が固着される。旋回被動歯車510には、ステップモータである旋回駆動源98の主軸に設けた駆動歯車100が噛合される。
【0076】
さらに、回転体56の回転軸84の両端部には、動力伝達のためそれぞれ回転体固定歯車90を設ける。なお、これら2つの回転体固定歯車90のうち、一方を回転軸84に対し、回動自由に軸支させて構成しても良い。回転体固定歯車90は、介在歯車102の歯部106に噛合される。介在歯車102は半球形状に構成され、その大きく開いた開口周部に歯部106が形成されている。
【0077】
介在歯車102の中央部に設けられた軸筒部104は、機構支持板52に筒状に一体に突設された旋回軸94に挿通し、軸支される。
【0078】
介在歯車102の軸筒部104には、つば状に突設され外周部に歯が形成された平歯車部324が設けられる。平歯車部324は、ステップモータである回転駆動源110の主軸に設けた駆動歯車112に噛合して構成される。
【0079】
図26に示すように、旋回被動歯車510には、旋回位置検出センサ512が装着される。旋回位置検出センサ512は、旋回被動歯車510の外周近くの所定一箇所に設けた旋回被検出体を検出するように構成されている。この旋回被検出体は光学式センサ用の穴、反射板、又は磁気検出式センサ用の磁石等で構成される。
【0080】
また、介在歯車の平歯車部324には、回転位置検出センサ514が装着される。回転位置検出センサ514は、平歯車部324に、介在歯車102の歯部106と、回転体固定歯車90とのギヤ比に対応して単数、又は複数設けられた回転被検出体を検出するように構成されている。回転被検出体は、上述と同様に穴、反射板、又は磁石等で構成される。また例えば回転体固定歯車90と歯部106とのギヤ比が1対10の場合には、介在歯車の歯部106が1回転する間に、回転体固定歯車90及び回転体56は10回転することになるので、平歯車部324の10分割所定位置に各々回転被検出体が配置される。
【0081】
また、図27に示すように、旋回被動歯車510の側面所定一箇所に旋回被検出体516を配置し、これに対応して旋回位置検出センサ512が配置される。また、図26の場合と同様に回転体固定歯車90と歯部106とのギヤ比が1対10の場合には、介在歯車102の外周曲面上の10分割位置に各々回転被検出体518を配置し、これに対応して回転位置検出センサ514が配置される。
【0082】
次に、上述のように構成した本第3実施例の作用、及び制御方法を説明する。本第3実施例では、回転駆動源110を駆動し、駆動機構を介して、回転体56をY軸の回りに回転する。これとともに旋回駆動源98を駆動し、駆動機構を介して、回転体56をX軸の回りに回転する。すると、回転体56のX軸回りの回転に同期して旋回被動歯車510が回転するのに伴って、原点に位置する旋回被検出体516が旋回位置検出センサ512を通過する度に、原点出力信号を制御部に送る。制御部では、この原点出力信号を受けた時を原点とし、回転駆動源110を所要のステップ数回動し、停止することにより、図柄のX軸回りの回転方向角度が所要の角度となるように制御動作を実行する。また、回転体56のY軸回りの回転に伴って、介在歯車102と一体の平歯車部324が回動し、例えば、回転被検出体518が10個設けられている場合には、平歯車部324が36度づつ回動し、回転体56が1回転する度に回転被検出体518が回転位置検出センサ514を通過して原点出力信号を制御部に送る。
【0083】
制御部では、この原点出力信号を受けた時を原点とし、回転駆動源110を算出された所要のステップ数回動し、停止することにより、回転体56上に表示された所望の図柄がカバーの窓部60Aから表示されるように制御動作を実行する。
【0084】
なお、上述した旋回位置検出センサ512と回転位置検出センサ514とは非接触式のものを用いることにより、動作上の摩擦抵抗を減じ、使用寿命を延命することができる。
【0085】
(第4実施例)
以下、本発明の第4実施例を図28、乃至図34によって説明する。この第2実施例は、回転体、その駆動機構部分及び回転位置検出部分を改良したものである。
【0086】
(回転体)
本第4実施例では、図28、及び図33に示すように、円筒状部材の一方の端口に半球面状の側壁160を一体に形成して回転体56が形成されている。回転体56の中空内部には、側壁160の内面所定位置に複数の支持用支柱162が立設されている。回転体56の軸線上に当る側壁160の中央部には、透孔164が設けられている。
【0087】
この透孔164には、柱状の軸部材166の先端部が嵌め込まれる。軸部材166の基端部にはフランジ168と傘歯車186が一体に形成され、このフランジ168に穿設された各透孔170にねじ172を通し、支持用支柱162の螺子穴に螺挿して、回転体56と軸部材166とを一体に締結する。
【0088】
軸部材166には、その長手方向の軸線に沿って挿通穴174が穿設されている。この挿通穴174の両出口端部にはそれぞれ軸受176が設置される。さらに、挿通穴174に挿通した軸棒178に挿通穴174の両端の軸受176を装着し、軸棒178に対し、軸受176を介して軸部材166、及び回転体56が回動自在に軸支されるようにする。
【0089】
軸棒178の一端延出部180は、支持側部材182に穿設した挿通孔184に嵌挿され、ナット188を延出部180の螺子部に螺合して締結される。支持側部材182は、その挿通孔184より上の部分が球面状に形成され、その下部には図34にも示すような2本の足部200、200が突設される。
【0090】
(駆動機構)
上述のように構成された回転体56部分は、図34に示す如くその足部200を、駆動機構におけるベース部材であるベース歯車202の平面部所定位置に固着される。図28、及び図33に示すように、ベース歯車202はその外周部に歯を形成した平歯車として構成され、その平面部における中心から偏心した位置に、支持筒部204が設けられている。
【0091】
支持筒部204の筒穴の両端部にはそれぞれ軸受206、206が設置され、この支持筒部204の筒穴に挿通した小軸棒208が、これら軸受206、206に軸支されるようにする。
【0092】
小軸棒208の図33で上側に当る部分には、伝動部材である傘歯車部材210をねじ212で締結し、図28に示すように傘歯車部材210と、軸部材166の伝動部材である傘歯車186とを噛合させる。また、小軸棒208の図33で下側に当る部分には、小平歯車であるインナー歯車214が嵌められ、ねじ216で固定される。
【0093】
ベース歯車202の中央部には、筒状の支枠部218が一体に突設される。この支枠部218には、軸棒220が固着される。支枠部218には、2つの軸受222及びリング224を介して、サード歯車226が軸支される。
【0094】
サード歯車226は、同軸上に、小平歯車部228と、大平歯車部230とが一体に形成され、その小平歯車部228は、インナー歯車214に噛合される。
【0095】
ベース歯車202の軸棒220の自由端ねじ部は、回転支持部材232の透孔234に挿通されナット236で締結される。回転支持部材232は、ケース238の底面に、軸受240を介して回動自由に軸支される。
【0096】
ケース238の一部には、図32に向って右側に当る回転式表示装置部分に破線で示すように動力伝達機構に接続される旋回モータ242と回転モータ244とが配置される。
【0097】
旋回モータ242は、図29、及び図32の中央部に当る回転式表示装置部分に示すように、その出力軸に設けたモータ歯車246がシャフト250に軸支されたセカンド歯車248を介してベース歯車202に噛合連動される。
【0098】
また、図28、及び図32の中央部に当る回転式表示装置部分に示すように、回転モータ244の長く延出した出力軸の先端部に設けたモータ歯車252がシャフト254に軸支されたセカンド歯車256を介してサード歯車226に噛合連動される。
【0099】
なお、本実施例では、回転体56を回動するため傘歯車186、傘歯車部材210等を用いたが、これらを摩擦伝動部材で構成しても良いことは勿論である。
【0100】
(回転位置検出)
上述した駆動機構部のベース歯車202とサード歯車226とに連動して回転位置検出手段が設置される。図30に示すようにベース歯車202には、第1旋回センサ歯車258を介して減速するように第2旋回センサ歯車260を噛合連動する。また、サード歯車226には、第1回転センサ歯車262を介して減速するように第2回転センサ歯車264を噛合連動する。
【0101】
そして、図31に向って右側、また図32の中央に当る回転式図柄表示装置部分に示すように、第2旋回センサ歯車260には、旋回位置センサ266が設けられ、第2回転センサ歯車264には回転位置センサ268が設けられる。
【0102】
このように、本第4実施例では、回転体56の横位置に旋回モータ242、回転モータ244、旋回位置センサ266、及び回転位置センサ268を設けたので、回転式図柄表示装置全体としての高さ寸法を低減できる。また、図31、及び図32に示すように、本第4実施例における回転式図柄表示装置を3個並べて配置し、これら3個の図柄表示装置を総合的に動作制御するように構成することもできる。
【0103】
次に、本第4実施例の作用、及び動作を説明する。まず、旋回モータ242を回動制御すると、その駆動力がモータ歯車246からセカンド歯車248を介してベース歯車202に伝達される。するとベース歯車202と一体に回転体56部分と、小軸棒208及びインナー歯車214等の部分がX軸を中心に旋回される。このため、インナー歯車214が、静止しているサード歯車226の小平歯車部228に噛合しながら転動することになる。この動作によって、インナー歯車214と一体の小軸棒208、及び傘歯車部材210と、これに噛合する傘歯車186を介して回転体56がY軸を中心に回転される。さらに、回転体56の旋回位置は、ベース歯車202に、第1旋回センサ歯車258を介して連動する第2旋回センサ歯車260の回動位置を旋回位置センサ266で検出することにより特定できる。
【0104】
また、回転モータ244を回動制御すると、その駆動力がモータ歯車252からセカンド歯車256を介してサード歯車226に伝達される。さらにサード歯車226の小平歯車部228からインナー歯車214、小軸棒208、傘歯車部材210、及び傘歯車186を通じて伝達され、回転体56がY軸を中心に回動される。さらに、回転体56の回転位置は、サード歯車226の大平歯車部230に、第1回転センサ歯車262を介して連動する第2回転センサ歯車264の回動位置を回転位置センサ268で検出することにより特定できる。
【0105】
そして、旋回モータ242、及び回転モータ244を共に動作制御して、回転体56に種々の旋回、回転動作が組み合わさった複雑な動作を行なわせることができる。
【0106】
なお、本第4実施例における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は、前述した第1実施例と同等であるので、その説明を省略する。
【0107】
(第5実施例)
次に、本発明の第5実施例を図35乃至図37によって説明する。本第5実施例は、回転体56のX軸方向後方に旋回モータ、回転モータ、旋回位置センサ、及び回転位置センサが配置されるように構成したものである。なお、本第5実施例における、前述した第4実施例に対応する部分には同一符号を付すこととし、説明の便に供する。
【0108】
(駆動機構)
回転体56は、軸棒178によって、Y軸回りに回動自由に軸支される。軸棒178の回転体56から延出した部分は、支持側部材182に取り付けられる。
【0109】
支持側部材182は、ベース歯車202に固定される。ベース歯車202の支持筒部204に軸支した小軸棒208の図35で上端に固着した傘歯車部材210を回転体56側の傘歯車186に噛合させるとともに、小軸棒208の図35で下端側に記載された部分には、インナー歯車214が固着される。
【0110】
ベース歯車202の中央部に設けた長尺の軸棒270は、ケース272の軸筒部274に軸支される。
【0111】
軸棒270の中間部には、サード歯車226が軸支される。このサード歯車226の小平歯車部228には、インナー歯車214が噛合され、その大平歯車部230には、ケース272の後ろ側に設けた回転モータ244のモータ歯車252が噛合される。
【0112】
また、ベース歯車202にはケース272の後ろ側に設けた旋回モータ242のモータ歯車246が噛合される。
【0113】
(回転位置検出)
上述のベース歯車202の軸棒270の自由端部には、円板状のセンサ板276が取り付けられ、このセンサ板276の回転位置を検出するための旋回位置センサ266が配置される。
【0114】
また、サード歯車226の側面には、軸棒270と同軸に円筒状のセンサ体278が設けられる。このセンサ体278の軸棒270を軸とした回動位置を検出するために、回転位置センサ268が配置される。
【0115】
このように本第5実施例では、回転体56の後方位置に重なるように、旋回モータ242、回転モータ244、旋回位置センサ266、及び回転位置センサ268を設けたので、回転式表示装置全体としての横幅寸法を低減できる。また、図36、及び図37に示すように、本第5実施例における回転式表示装置を3個並べて一体的に配置構成し、これら3個の表示装置を総合的に動作制御するように構成することもできる。このように3個並べて構成したものは、図36に示す如く、例えばパチンコ機の遊技盤10の所定部所に穿設した開口部280に取り付けられる。このとき、遊技盤10の表面と、回転体56をカバーするカバー部材60の表面とが略面一となるようにされる。
【0116】
次に、本第5実施例の作用、及び動作を説明する。まず、回転モータ244を回動制御すると、その駆動力がモータ歯車252からサード歯車226、インナー歯車214、小軸棒208、傘歯車部材210、及び傘歯車186を通じて伝達され、回転体56がY軸を中心い回動される。さらに、回転体56の回転位置は、サード歯車226と一体に回動するセンサ体278の回動位置を回転位置センサ268で検出することにより特定できる。
【0117】
また、旋回モータ242を回動制御すると、その駆動力がモータ歯車246からベース歯車202に伝達され、ベース歯車202と一体に回転体56部分と、小軸棒208及びインナー歯車214等の部分がX軸を中心に旋回される。このため、インナー歯車214が静止しているサード歯車226の小平歯車部228に噛合しながら転動することになる。この動作に従って、インナー歯車214の回動が小軸棒208、及び傘歯車部材210と、これに噛合する傘歯車186を介して回転体56に伝達され、回転体56がY軸を中心に回転される。さらに、回転体56の旋回位置は、ベース歯車202の軸棒270と一体に回動するセンサ板276の回動位置を旋回位置センサ266で検知される。
【0118】
このように回転モータ244、及び旋回モータ242を共に動作制御して、回転体56に種々の旋回、回転動作が組み合わさった複雑な動作を行なわせることができる。
【0119】
なお、本第5実施例における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は、前述した第1、及び第4実施例と同等であるので、その説明を省略する。
【0120】
(第6実施例)
次に、本発明の第6実施例を図38乃至図40によって説明する。本第6実施例は、回転体56を略球形に構成し、これに伴って駆動機構を改良したものである。
【0121】
(回転体)
回転体56は、半球形の第1半球体56Aと第2半球体56Bと組み合わせ、その開口結合部に球体ジョイント282を配置して、全体として略球形になるように構成される。第1半球体56Aの半球面中央部には軸穴部284を設け、この軸穴部284の周囲から半球内側の直径方向に向けて、直径の4分の1程度の長さの軸筒部286が立設される。
【0122】
第2半球体56Bの半球面中央部には、半球の内側にへこむ歯車収容部288を形成し、その歯車収容部288の中央部には軸穴部290を設ける。軸穴部290の周囲から半球内側の直径方向に向けて、直径の4分の1程度の長さの軸筒部292が立設される。
【0123】
球体ジョイント282は、上述した2つの軸筒部286、292と同形の筒状に形成した連結軸筒部294と、連結軸筒部294の中央部に軸線に対し放射線方向に延びる円板状のフランジ部296とにより構成される。
【0124】
球体ジョイント282は、フランジ部296の外周部が第1半球体56Aと第2半球体56Bとの開口結合周部に結合するように構成して、開口結合周部分の構造上の強度を増すようにする。
【0125】
また球体ジョイント282は、連結軸筒部294の一端を軸筒部286に結合し、他端を軸筒部292に結合することにより、一連の筒体を構成し、第1、第2半球体56A、56Bの軸穴部284、290部分の構造上の強度を増す。また、各軸穴部284、290の開口部にそれぞれ軸受300を配置し、一連に結合された軸筒部286、292、及び連結軸筒部294の筒内に軸棒298を通し、その両端部を軸受300で軸支する。
【0126】
(駆動機構)
回転体56は、ホールドベース302に支持される。ホールドベース302は、図38及び図39に示すように深皿状に形成され、その外周部には、2本の支柱304、304が立設される。2本の支柱304、304の自由端部間には、固定部材306が架設され、この固定部材306に軸棒298の第1半球体56A側延出部が固定支持される。
【0127】
ホールドベース302の中央部には、図の下方に向けて、軸棒220を突設し、この軸棒220をケース238の軸穴部308に通し、軸受によって軸支することにより、ホールドベース302がケース238に対し、回動自由に軸支される。
【0128】
ホールドベース302における支柱304を設置した位置と反対側の位置に支持筒部204が設けられる。この支持筒部204には小軸棒208が通され、軸受206で軸支される。小軸棒208の図で上部には、伝動部材である傘歯車部材210が固着される。傘歯車部材210は、歯車収容部288に固着して設置された伝動部材である傘歯車186に噛合される。
【0129】
小軸棒208の図で下部には、動力伝達機構を構成するためインナー歯車214が固着される。インナー歯車214は、ローリング歯車310の小歯車部に噛合される。ローリング歯車310は、ホールドベース302の図で下側に突設された軸棒312の下部に軸受を介して軸支される。ローリング歯車310の大歯車部は、サード歯車226の小平歯車部に噛合される。サード歯車226は、ケース238の軸穴部308の外周部に軸受を介して軸支される。これとともに、サード歯車226の図で下側には、筒体の自由端周部にフランジを形成したロータ314を一体に取り付け、このロータ314も軸穴部308の外周部に軸受を介して軸支される。サード歯車226の大平歯車部は回転モータ244のモータ歯車252に噛合される。
【0130】
ホールドベース302の下側外周部には、動力伝達のため図38、及び図39に示すように、円板状に突設されたホールドベース歯車316を設ける。ホールドベース歯車316は、旋回モータ242のモータ歯車246に噛合される。
(回転位置検出)
図38、図39、及び図40に示すように、ホールドベース302の軸棒220の図で下端部にはセンサーロータ318を設ける。このセンサーロータ318には、フォトセンサーである旋回位置センサ266を装着し、センサーロータ318の回転位置を検出することにより、回転体56のX軸回りの旋回位置を検出する。
【0131】
また、ロータ314には、フォトセンサーである回転位置センサ268を装着し、ロータ314のY軸回りの回転位置を検知するようにする。
【0132】
次に、本第6実施例の作用、及び動作を説明する。まず、回転モータ244を回動制御すると、その駆動力がモータ歯車252から、サード歯車226、ローリング歯車310、インナー歯車214、小軸棒208、傘歯車部材210、及び傘歯車186を通じて伝達され、回転体56がY軸を中心に回動される。さらに、回転体56の回転位置は、サード歯車226と一体に回動するロータ314の回動位置を回転位置センサ268で検出することにより特定できる。
【0133】
また、旋回モータ242を回動制御すると、その駆動力がモータ歯車246からホールドベース歯車316に伝達され、ホールドベース歯車316と一体に回転体56がX軸回りに旋回される。この動作の際、ホールドベース302の回動に伴って、ローリング歯車310が、サード歯車226の回りを転動しながら回転する。このためローリング歯車310の回動力がインナー歯車214、小軸棒208、傘歯車部材210、及び傘歯車186に伝達され、回転体56がY軸の回りに回動される。さらに、回転体56の旋回位置は、ホールドベース302の軸棒220に設けたセンサーロータ318の回動位置を旋回位置センサ266で検出することにより特定できる。
【0134】
このように、回転モータ244、及び旋回モータ242を共に動作制御して、回転体56に種々の旋回、回転動作が組み合わさった複雑な動作を行なわせることができる。
【0135】
また、本第6実施例では、回転体56を略球形に構成し、インナー歯車214と一体の小軸棒208、及び傘歯車部材210といった小形の構成部材を用いた駆動機構で回動できるものである。
【0136】
なお、本第6実施例における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は、前述した第1、第4及び第5実施例と同等であるので、その説明を省略する。
【0137】
(第7実施例)
次に、本発明の第7実施例を図41及び図42によって説明する。本第7実施例は、一つの駆動源で回転体をX軸をY軸の回りに回動できるように構成したものである。
【0138】
本第7実施例では、前述した図1、図3、図4、図5、図6、及び図7に示す第1実施例の回転体56を用いて構成する。
【0139】
(駆動機構)
回転体56に固着された回転軸84の両端近部は、それぞれ、保持フレーム86の軸受部88に軸支される。保持フレーム86の中央部には、図示するように筒軸部372を設け、この筒軸部372を駆動源374の主軸376に固着する。
【0140】
回転体56の軸棒84の両端部にはそれぞれ転動部材である回転体固定歯車90を固着する。なお、この2つの回転体固定歯車90のうち1つを軸棒84に対し回動自由に軸支するように構成しても良い。
【0141】
回転体56と共にX軸を中心に回動する転動部材である回転体固定歯車90の回動軌跡に対応して、図示するようにハウジング50の側壁部から内側に固定部材である固定歯車378が突設される。固定歯車378は環状でその自由端周面には歯部380が設けられる。この固定歯車の歯部380には、回転体固定歯車90が噛合され、回転体56の回動に伴って、回転体固定歯車90が環状の歯部380上を転動し、これに伴って、回転体56がY軸を中心に回動するように構成される。
【0142】
(回転体位置検出)
ハウジング50の駆動源374を設置した側面部所定位置には、位置検出センサ382を設置する。位置検出センサ382に対応した保持フレーム86の所定対応位置には被検出体384を設置し、位置検出センサ382の直上を被検出体384が通過したときを検出する。
【0143】
この位置検出センサ382の出力信号は、表示制御回路部に送られ、位置検出センサ382の直上に被検出体384が位置したときを原点とし、駆動源374の回転角度をステップ数から算出する。そして、回転体のX軸回りの回転数と、Y軸回りの回転数と、回転体56が停止したときの方向状態を、回転体固定歯車90と、固定歯車378の歯部380とのギヤ比から算出する。なお、駆動源374自体が原点検知機能を有する場合も、上述と同様にギヤ比から回転体56の停止した方向状態を算出できる。
【0144】
次に、本第7実施例の作用、及び動作を説明する。まず、駆動源374を回動制御することにより、その主軸376と一体に保持フレーム86がX軸の回りに回動する。これと同時に回動体56のX軸回りの回動に伴って、回転体固定歯車90が固定歯車378の歯部380上を転動するので、回転体固定歯車90と一体に回転体56がY軸の回りに回動する。
【0145】
回転体56のX軸、及びY軸回りの回動動作は、駆動源374の回転数並びに回転体固定歯車90と固定歯車378の歯部380とのギヤ比により一義的に定まるので、駆動源374の回転数(回転角度)から、任意の位置に停止した回転体56の方向状態を検知し、又は、回転体56を所望の方向状態にセットすることができる。
【0146】
本第7実施例では、上述のように構成することにより、単一の駆動源によって、回転体をX軸とY軸との異なる2軸方向に回転運動と旋回運動を同時に行なわせることができる。よって、各軸に対応して2つの駆動源を設けたものに比し、駆動源を1つ削減できるので、構造を簡素にし、廉価な製品を提供できる。
【0147】
なお、本第7実施例における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は、前述した第1実施例と同等であるので、その説明を省略する。
【0148】
【発明の効果】
発明は上記の構成としたので、回転体の回転開始から停止までに種々の動作パターンを設定でき、回転体の表示態様のバリエーションを多くしても、小形化可能にした回転式図柄表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回転式表示装置における、図2のI−I線断面図である。
【図2】前記第1実施例における、回転式表示装置の正面図である。
【図3】前記第1実施例における、回転体部分の分解斜視図である。
【図4】前記第1実施例における、回転体部分の分解縦断面図である。
【図5】前記第1実施例における、組み立てた回転体部分の縦断面図である。
【図6】前記第1実施例における、回転体とその駆動機構、及び回転位置検出部分を取り出して示す図2のI−I線断面に対応する回転体が位置を横に変えたときの要部縦断面図である。
【図7】前記第1実施例における、回転体、駆動機構、及び回転位置検出部分を示す要部分解斜視図である。
【図8】前記第1実施例における、制御部の構成説明図である。
【図9】前記第1実施例における、回転体表面に表示される図柄の展開図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す回転位置検出部分を取り出して示す側面縦断面図である。
【図11】前記第2実施例における回転体部分を取り出して示す要部正面図である。
【図12】前記第2実施例における被検出群の配置を示す説明線図である。
【図13】前記第2実施例における被検出群の識別素子の配置例を示す説明線図である。
【図14】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向0度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図15】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向45度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図16】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向90度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図17】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向135度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図18】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向180度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図19】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向225度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図20】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向270度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図21】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向315度のときの被検出群と検出センサとの関係を示す説明線図である。
【図22】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向0度と回転方向45度のときに図柄−1〜18までの各々の第1〜第9センサの信号出力状態を例示する説明線図である。
【図23】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向90度と回転方向135度のときに図柄−1〜18までの各々の第1〜第9センサの信号出力状態を例示する説明線図である。
【図24】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向180度と回転方向225度のときに図柄−1〜18までの各々の第1〜第9センサの信号出力状態を例示する説明線図である。
【図25】前記第2実施例における回転体のX軸回りの回転方向270度と回転方向315度のときに図柄−1〜18までの各々の第1〜第9センサの信号出力状態を例示する説明線図である。
【図26】本発明の第3実施例を示す要部縦断面図である。
【図27】前記第3実施例における他の構成例を示す要部縦断面図である。
【図28】本発明の第4実施例における、図32のXXVIII−XXVIII線による断面図である。
【図29】前記第4実施例における、図32のXXIX−XXIX線による断面図である。
【図30】前記第4実施例における、図32のXXX−XXX線による断面図である。
【図31】前記第4実施例における、図32のXXXI−XXXI線による3個組合せた状態の断面図である。
【図32】前記第4実施例における、3個組合せた状態の底面図である。
【図33】前記第4実施例における、回転体と駆動機構部分を示す分解縦断面図である。
【図34】前記第4実施例における、図28のXXXIV−XXXIV線による断面図である。
【図35】本発明の第5実施例を示す図37のXXXV−XXXV線による断面図である。
【図36】前記第5実施例における、図37のXXXVI−XXXVI線による3個組合せた状態の断面図である。
【図37】前記第5実施例における、3個組合せた状態の底面図である。
【図38】本発明の第6実施例を示す図40のXXXVIII−XXXVIII線による断面図である。
【図39】前記第6実施例における、回転体、駆動機構、及び回転位置検出部分を取り出して示す部分断面正面図である。
【図40】前記第6実施例における、底面図である。
【図41】本発明の第7実施例を示す要部縦断面図である。
【図42】前記第7実施例における、図41のXXXXII−XXXXII線による断面図である。
【図43】従来の回転式表示装置を有するパチンコ機を例示する全体正面図である。
【図44】従来の回転式表示装置を有するスロットマシンを例示する全体正面図である。
【符号の説明】
56 回転体
84 回転軸
86 保持フレーム
90 回転体固定歯車
92 円筒状軸部
98 旋回駆動源
110 回転駆動源
X X軸(第2の回転軸)
Y Y軸(第1の回転軸)

Claims (4)

  1. 図柄、形状、造形等を表示する回転体と、
    前記回転体を、回転中心線である第1の回転軸を中心に回動する駆動部と、
    前記回転体を、前記第1の回転軸と異なる方向に回転する中心線である第2の回転軸を中心に回動する駆動部と、
    前記回転体が前記第1の回転軸を軸に回転する際、前記第2の回転軸の軸線が前記回転体の表面を横切る外周面上の位置に設けた被検出素子と、
    前記第2の回転軸の軸線上における前記回転体近傍位置に配置した位置検出センサと、を有することを特徴とする回転式表示装置。
  2. 図柄、形状、造形等を表示する回転体と、
    前記回転体を、回転中心線である第1の回転軸を中心に回動する駆動部と、
    前記回転体を、前記第1の回転軸と異なる方向に旋回する中心線である第2の回転軸を中心に回動する駆動部と、
    前記回転体が前記第1の回転軸を軸に回動する際、前記第2の回転軸の軸線が前記回転体の表面を横切る外周面上の位置に、基準素子を中心とした円周上に位置を選択して単数又は複数配置された識別素子を設けて成る被検出群と、
    前記第2の回転軸の軸線上における前記回転体近傍位置に配置され、前記基準素子の移動方向から前記回転体の第2の回転軸回りの回転方向角を検出し、前記識別素子の選択的配置から前記回転体の第1の回転軸回りの回動位置を検知するための位置検出センサと、を有することを特徴とする回転式表示装置。
  3. 図柄、形状、造形等を表示する回転体と、
    前記回転体を、回動中心線である第1の回転軸を中心に回動する駆動部と、
    前記回転体を、前記第1の回転軸と異なる方向に旋回する中心線である第2の回転軸を中心に回動する駆動部と、
    前記第1の回転軸の駆動部に設けた、前記回転体の第1の回転軸上の回動位置検出手段と、
    前記第2の回転軸の駆動部に設けた、前記回転体の第2の回転軸上の回動位置検出手段と、を有することを特徴とする回転式表示装置。
  4. 複数の図柄、見る角度により異なる形状を有する立体、又は造形物により複数の表示態様を構成した回転体と、
    前記回転体と一体に設けられた第1の回転軸上の軸棒と、
    前記軸棒を軸支し、前記第1の回転軸と異なる方向に設定された第2の回転軸の回りを回動自由に軸支された保持フレームと、
    前記保持フレームを回動制御する単一の駆動部と、
    前記軸棒に固着された転動部材と、
    前記転動部材の前記第2の回転軸回りの回動軌跡に対応して配置された固定部材と、
    前記保持フレームの一部に配置した被検出体と、
    前記被検出体が移動軌跡上の所定位置に位置したことを検出する位置検出センサとを有することを特徴とする回転式表示装置。
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