JP4202715B2 - 遊技機の回転表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機の回転表示装置に係り、詳しくは、回転体の回転動作に伴い図柄等を表示して表示態様を多様化させる遊技機の回転表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やパチスロ機等の遊技機では、抽選時の図柄や各種情報を表示する際の表示態様を多様化させるため、あるいは視覚的な演出効果を高めるためなどに、半球体や球体等の回転体を用いる回転式の表示装置を搭載した機種がある。
【0003】
この回転式の表示装置(以下、「回転表示装置」という)において回転体が半球体とされたものの中には、半球体を輪切りにして形成した複数の輪切り形回転体を、その円形切断面の中心を通る軸線回りに個々に回転駆動させるものがある(例えば、特許文献1参照)。また、回転体を球体としたものでは、球体形回転体が交差する2つの軸線回りにそれぞれ独立して回転されるものがある。(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−191933号公報 (第3‐4頁、第2図、第3図)
【特許文献2】
特開平8−191936号公報 (第4‐5頁、第1図、第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1等に示される従来例は、回転体全体としては半球状に形成されているが、各輪切り形回転体は同軸上に配置されその単一軸線回りのみでの回転動作となっている。そのため、遊技者へは、従来のドラム形回転体等に対して回転方向を変えた程度の印象しか与えることができず、表示態様としての斬新性や趣向性が乏しい。
【0006】
また、特許文献2に示される従来例の場合は、回転体が交差する2つの軸線回りに回転駆動されることで表示態様の趣向性等は高められているが、回転体を2軸で回転させるための駆動源及び回転機構が回転方向毎に個別に設けられ各々独立しているため、回転体を2軸回転させて、例えば1軸回転による図柄表示とは異なる複雑な動きを得るには、2つの駆動源を同時に駆動させなければならず制御や機構が複雑となる。
【0007】
本発明は上記事実を考慮して、交差する2つの軸線回りに回転される回転体の回転駆動を簡単な構成により実現させた遊技機の回転表示装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、表示情報が設けられた回転体と、前記回転体に一端部が固定された第1回転軸と、前記第1回転軸第1軸線回りに回転可能に支持する第1支持手段と、前記第1支持手段を前記第1軸線斜交する第2軸線回りに回転可能に支持する第2支持手段と、前記第支持手段を前記第2軸線回りに回転させる駆動手段と、前記第2支持手段の回りに設けられた固定歯車と、前記第1回転軸の他端部に前記第1軸線と同軸的に取り付けられ前記固定歯車と噛合されて前記第1支持手段が回転されるのに伴い旋回移動する可動歯車と、を有し、前記第2支持手段により回転される前記第1支持手段の回転力を前記第1回転軸に伝達し前記回転体を前記第1軸線の回りに回転させる伝動手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、図柄等の表示情報が設けられた回転体は、第1支持手段に支持されて第1回転軸線回りに回転可能とされ、且つ、第1支持手段が第2支持手段に支持され第1回転軸線と斜交する第2回転軸線回りに回転可能とされることで、回転体自体も第1回転軸線と斜交する第2回転軸線回りに回転可能とされる。ここで、モータ等の駆動手段が駆動し、第1支持手段が第2回転軸線回りに回転すると、それに伴い回転体は第2回転軸線回りに回転する。また、この第1支持手段の回転力は伝動手段により回転体に伝達されるため、回転体は上記第2回転軸線回りの回転とともに第1回転軸線回りにも回転する。この回転体の回転動作は、回転体の前方にいる遊技者等により観察され、表示情報は、例えば、回転体の前側に位置したときに視認される。これにより、駆動源を一つとした簡単な構成により、回転体の2つの軸線回りの回転駆動が実現される。
【0011】
また、請求項に記載の発明では、回転体に第1回転軸線と同軸的に取り付けられた可動歯車は、第2回転軸線と同軸的に設けられた固定歯車と直接的、又は、例えば中間歯車等を介して間接的に噛合される。そして、第1支持手段が回転されるのに伴い可動歯車が旋回移動すると、可動歯車は固定歯車と噛合されていることにより回転され、それにより回転体が第1回転軸線回りに回転される。このように、伝動手段を、固定歯車と可動歯車とを有する歯車機構により構成することで回転力が確実に伝達される。
【0013】
さらに、請求項に記載の発明では、第1回転軸線と第2回転軸線とが斜交していることで回転体の回転動作は複雑となり、例えば、直交する2つの軸線回りに回転する回転体等に比べて、より趣向性の高い表示態様が得られる。
【0014】
請求項に記載の発明は、前記第2支持手段は、前記固定歯車が固定された軸受け本体の空洞部に挿通された支持アーム回転軸であり、前記第1支持手段は、前記回転体の内側に配置されるとともに前記第1回転軸を回転可能に支持する支持アームであり、前記支持アーム回転軸の端部に前記支持アームが固着され、前記回転体の非表示側に設けられた開口部を通して、前記支持アーム回転軸と前記支持アームが前記回転体の内側に配置されていることを特徴としている。
【0015】
請求項に記載の発明では、第1支持手段の支持アームが、第2支持手段の支持アーム回転軸の端部に固着されて支持されており、回転体の非表示側に設けられた開口部を通して、支持アーム回転軸と支持アームが回転体の内側に配置されていることで、装置全体を小型化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施形態では、パチンコ機の遊技盤に搭載されて遊技に関する図柄を表示する球体式の回転表示装置を例に説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
図1には、第1の実施形態に係る回転表示装置を側方から見た垂直断面図が示されており、図2(A)、(B)には、回転表示装置の表示部分を遊技者側(図1の矢印S方向)から見た正面図が示されている。
【0018】
図1に示されるように、回転表示装置10は、パチンコ機本体へセットされる遊技盤Pの後面に、装置本体を構成するケース12が取り付けられている(取付構造は図示省略)。ケース12は、前面及び後面が開口された箱状とされており、正面視矩形とされる前面側の開口13は、遊技盤Pに形成された貫通孔PHと対応する位置に配置されている。また、ケース12内にはベース板14が固着されており、後面側の開口16は、後面に着脱可能に取り付けられた閉塞板18により塞がれている。
【0019】
ベース板14の中央部には貫通孔20が形成されている。貫通孔20は、ケース12の中心を通り遊技盤Pと略直交する水平な軸線Vと同軸的に配置されており、この貫通孔20には、ベース板14の前面側に位置して軸受け部材22が取り付けられている。
【0020】
軸受け部材22は円筒状とされた軸受け本体24を備えおり、軸受け本体24の先端部には同軸的に配置されたかさ歯車26が一体的に設けられている。そして、軸受け本体24の後端部が貫通孔20に嵌め入れられ固着されることで、軸受け部材22はベース板14に取り付けられている。
【0021】
また、軸受け本体24の空洞部には支持アーム回転軸28が挿通されている。支持アーム回転軸28は、軸受け本体24の空洞部の前端縁及び後端縁に嵌挿された一対のベアリング30を介し、軸受け本体24(軸受け部材22)に支持されて軸線V回りに回転可能とされている。
【0022】
支持アーム回転軸28の前端部には、支持アーム32が固着されている。支持アーム32は、図示のような略弓形とされて軸線Vに対し非対称となるよう支持アーム32に取り付けられており、長尺となる一端部32Aがケース12の開口13から前方へ突出され、短尺となる他端部32Bはかさ歯車26の上方に位置して一端部32Aと対向している。この一端部32A及び他端部32Bには、貫通孔34A、34Bがそれぞれ形成されて一対のベアリング36が嵌挿されており、貫通孔34A、34Bにはそのベアリング36を介して回転体(回転表示器)38の回転軸40が回転可能に挿通されている。
【0023】
回転体38は、透明又は乳白色等の半透明の光透過性を有する樹脂材料により、中空球体の一部が輪切りされ除去されたような略球状に形成されている。この回転体38の頂部に形成された貫通孔42に回転軸40の一端部が嵌入・固着されており、回転軸40は、回転体38に設けられた円形断面の開口44と同軸的に配置されて他端部側が回転体38の外部へ突出されている。そして上述したように、回転軸40が支持アーム32の貫通孔34A、34Bに一対のベアリング36を介して回転可能に挿通されることで、回転体38は支持アーム32に支持されている。また、回転軸40の他端部にはかさ歯車46が固着されており、このかさ歯車46は軸受け部材22のかさ歯車26に噛み合っている。これにより、回転体38は、遊技盤Pに対して傾斜されるとともに軸線Vと回転体38の仮想中心Oで交差した水平な軸線H(回転軸40の軸線)回りに回転可能とされ(図1の矢印B方向)、さらに、支持アーム32が回転するのに伴い軸線V回りにも回転可能とされる(図1の矢印A方向)。
【0024】
また、本実施の形態では、かさ歯車26とかさ歯車46とはピッチ円直径(d)及び歯数(z)が等しくされている。したがって、原動側(α)となるかさ歯車26と、従動側(β)となるかさ歯車46との回転数(N)の比(回転比:i)は以下の(1)式より
i=dβ/dα=zβ/zα=Nβ/Nα…(1)式
i=1となっている。
【0025】
回転体38の外周面38Aには、複数の図柄48が印刷又はラベル等によって設けられている。それら複数の図柄48は、軸線H回りの周方向に所定の間隔で配列されており、図2には、その中の一つの図柄48(数字の「7」)が示されている。
【0026】
そして回転体38は、図柄48の表示側となる前側部分が、ケース12の開口13及び遊技盤Pの貫通孔PHを介して盤面側に露出されている。また、前述した支持アーム32、かさ歯車46、及び軸受け部材22のかさ歯車26は、回転体38の内側に配置されており、支持アーム32に一体化された支持アーム回転軸28は、回転体38の非表示側に配置された開口44を介して軸受け部材22に支持されている。なお、この「回転体の内側」とは、略球状に形成された回転体38の内部に加え、回転体38の外部ではあるが内周面38Bの延長領域(図1の二点鎖線Cで示される円周内)を含む範囲をいう。
【0027】
一方、ケース12内の後部には、ベース板14の後方に位置してステッピングモータ50が配設されている。ステッピングモータ50のモータ軸52は軸線Vと平行な向きとされており、このモータ軸52には駆動歯車54が固着されている。また、ステッピングモータ50は、パチンコ機本体に搭載された表示装置制御基板のモータ制御回路に図示しない配線で接続されており、表示装置制御基板からの制御信号によって回転駆動及び停止されるようになっている。
【0028】
他方、支持アーム回転軸28の後端部には軸状の支持アーム回転部材56が軸線Vと同軸的に固着されている。支持アーム回転部材56の前部には平歯車58が一体的に設けられており、平歯車58はステッピングモータ50の駆動歯車54に噛み合っている。また、支持アーム回転部材56の後端部には円板状の回転位置検出部60が一体的に設けられており、回転位置検出部60の周縁部にはスリット62が形成されている。
【0029】
また、閉塞板18の内壁面には、上記の表示装置制御基板と電気的に接続されたフォトセンサ64が取り付けられている。このフォトセンサ64はコ字型の投受光部66を備えており、その投受光部66に回転位置検出部60の周縁部が入り込んでいる。これにより、支持アーム回転部材56の回転時には、回転位置検出部60のスリット62が投受光部66を通過する際にフォトセンサ64に検出され、表示装置制御基板のモータ制御回路は、その検出情報と表示制御プログラム等に基づいてステッピングモータ50の制御信号を生成する。
【0030】
次に、本実施形態の回転表示装置10に装備された回転体38の動作と作用について説明する。
【0031】
表示装置制御基板からの制御信号によりステッピングモータ50が駆動されてモータ軸52とともに駆動歯車54が回転すると、駆動歯車54に噛合された平歯車58が回転する。すると、支持アーム回転部材56及び支持アーム回転軸28を介して支持アーム32が軸線V回りに回転し、支持アーム32に支持された回転体38も支持アーム32とともに軸線V回り(図1の矢印A方向)に回転する。このときの回転体38を正面から見ると、図2(A)に示されるように、図柄48は時計又は反時計回転方向に回転して見える。
【0032】
また、支持アーム32が回転すると、軸受け部材22のかさ歯車26に噛合されたかさ歯車46はかさ歯車26の外周に沿って旋回移動(公転)しながら軸線H回りに回転(自転)する。これにより、回転軸40を介して回転体38は軸線H回り(図1の矢印B方向)に回転する。これを正面から見ると、図2(B)に示されるように、図柄48は上方向又は下方向に湾曲スクロールして見える。したがって、図柄48は、その回転動作と湾曲スクロール動作とが組み合わせられた複雑な動きをする。
【0033】
図3及び図4には、上述した回転体38の回転動作に伴う図柄48の表示態様が示されている。ここでは、回転体38に、数字の「1」、「3」、「5」、「7」の4種類の図柄48が軸線H回りの周方向に90度間隔で設けられている。また、それぞれ対向して配置された「1」、「5」の図柄48と、「3」、「7」の図柄48とは上下反転している。
【0034】
ここで、回転体38が図3(A)、(B)に示される特定の回転位置で停止されたときには、図3(C)に示されるように、回転体38の前側に「1」の図柄48が位置して表示される。なお、図においては、表示されない図柄48はハッチングで示している。
【0035】
そして、図3(D)、(E)に示されるように、回転体38がV軸線回りに正面視で時計回転方向に90度回転されて停止すると、V軸線回りの回転とH軸線りの回転との比はi=1であるため、回転体38はH軸線回りにV軸線回りと同じ回転角度、すなわち90度回転される。これにより、図3(F)に示されるように、「1」の図柄48は、回転体38のV軸線回りの90度回転とH軸線回りの90度回転とを足した分だけ移動して回転体38の後側に移り、回転体38の前側には「3」の図柄48が位置して表示される。
【0036】
さらに、図4(G)、(H)に示されるように回転体38がV軸線回りに90度回転されて停止すると、各図柄48は同様に移動し、図3(I)に示されるように、回転体38の前側には「5」の図柄48が位置して表示される。以下、同じように、V軸線回りにさらに90度回転された図4(J)、(K)に示される回転体38の回転位置では、図3(L)に示されるように、回転体38の前側に「7」の図柄48が位置して表示される。そして、回転体38がV軸線回りに1回転すると、図3(A)、(B)、(C)の状態に戻って「1」の図柄48が表示される。
【0037】
このように、本実施形態の回転表示装置10では、回転体38が支持アーム32に軸支されて軸線H回りに回転可能とされ、さらに支持アーム32は支持アーム回転軸28が軸受け部材22の軸受け本体24に軸支されて軸線Hと交差する軸線V回りに回転可能とされているため、それら2つの軸線回りの回転が組み合わせられた複雑な回転動作をし、それに伴う図柄48の複数な動きが回転体38の前側を見る遊技者に観察される。そして、複数の図柄48のうち、回転体38の前側で停止された所定の図柄48が遊技者に視認される。これにより、単純に1つの軸線回りに回転する回転体等に比べて表示態様の視覚的な演出効果が高められる。さらに、直交する2つの軸線回りに回転する回転体とも異なった表示態様となるため、趣向性等も高められる。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態に係る回転表示装置10では、駆動源としてのステッピングモータ50を一つとした簡単な構成により、回転体38の2つの軸線回りの回転駆動が実現される。
【0039】
また、本実施の形態では、ステッピングモータ50によりV軸線回りに回転される支持アーム32の回転力を回転体38に伝達し回転体38をH軸線回りに回転させる伝動手段を、固定的に設けたかさ歯車26と可動的に設けたかさ歯車46とを有する歯車機構により構成したことで回転力が確実に伝達される。
【0040】
また、本実施の形態では、H軸線とV軸線とが斜交していることで回転体38の回転動作は複雑となり、より趣向性の高い表示態様が得られる。
【0041】
また、本実施の形態では、回転軸40や支持アーム32を回転体38の内側に配置するとともに、支持アーム32の支持アーム回転軸28を回転体38の非表示側に設けた開口44を介して軸受け部材22により支持していることで、装置全体を小型化できている。
【0042】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、回転体のV軸及びH軸回りの回転比を変更したものであるが、上記第1の実施形態と同一構成又は同機能部については同じ符合を付してその説明を省略する。
【0043】
図5に示される第2の実施形態に係る回転表示装置100では、軸受け部材102に設けられたかさ歯車104は、回転体38の回転軸40に設けられたかさ歯車106に対してピッチ円直径及び歯数が2倍とされている。したがって、原動側のかさ歯車104と、従動側のかさ歯車106との回転数の比(i)は、第1の実施形態で説明した(1)式より、i=2となる。
【0044】
図6〜図9には、第2の実施形態に係る回転体38の回転動作に伴う図柄48の表示態様が示されている。なお、本実施形態では、回転体38に設けられた4種類の図柄48(数字の「1」、「3」、「5」、「7」)の向きがそれぞれ所定角度ずらされている。
【0045】
本実施形態の場合も、回転体38が図6(A)に示される特定の回転位置で停止されたときには、図6(B)に示されるように、回転体38の前側に「1」の図柄48が位置して表示される。
【0046】
次に、図6(C)に示されるように、回転体38がV軸線回りに正面視で時計回転方向に45度回転されて停止すると、V軸線回りの回転とH軸線りの回転との比はi=2であることより、回転体38はH軸線回りに90度回転される。これにより、図6(D)に示されるように、「1」の図柄48は、回転体38のV軸線回りの45度回転とH軸線回りの90度回転とを足した分だけ移動して回転体38の非表示側に移り、回転体38の前側には「3」の図柄48が位置して表示される。
【0047】
さらに、図7(E)に示されるように回転体38がV軸線回りに45度回転されて停止すると、各図柄48は同様に移動し、図7(F)に示されるように、回転体38の前側には「5」の図柄48が位置して表示され、そこからさらに、図7(G)に示されるように回転体38がV軸線回りに45度回転されて停止すると、図7(H)に示されるように、回転体38の前側には「7」の図柄48が位置して表示される。
【0048】
そして、図8(I)に示されるように、回転体38がさらにV軸線回りに45度回転されて停止すると、今度は、図8(J)に示されるように、回転体38の前側に上下反転した「1」の図柄48が位置して表示される。以下、同じように、V軸線回りにさらに45度回転された図8(K)に示される回転体38の回転位置では、図8(L)に示されるように、回転体38の前側に上下反転した「3」の図柄48が位置して表示され、同様に、図9(M)、(N)及び図9(O)、(P)に示されるように、回転体38がV軸線回りに45度回転される毎に、上下反転した「5」、「7」の図柄48が順に表示される。
【0049】
このように、原動側と従動側の歯車の回転比を変えることにより、図柄48の表示態様のバリエーションを増やすことができる。また、ここでは、同じ図柄48を上下反転させて表示できるため、例えば、同じ図柄を用いて、「6」と「9」を表示させたり、「7」と「L」を表示させるようなこともできる。また、回転比の設定によっては、同じ図柄を縦又は横向きにして表示することも可能である。その場合は、「8」を「∞」として表示させるようなこともできる。
【0050】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態も、回転体の回転動作に関する変形例であり、第1の実施形態と同一構成又は同機能部については同じ符合を付してその説明を省略する。
【0051】
図10に示されるように、第3の実施形態に係る回転表示装置110では、軸受け部材112に設けられたかさ歯車114と、回転体38の回転軸40に設けられたかさ歯車116との間に、もう一つのかさ歯車118が設けられている。このかさ歯車118は、支持アーム32にベアリング120を介して回転可能に取り付けられており、このかさ歯車118を介して、かさ歯車114とかさ歯車116とは間接的に噛み合っている。
【0052】
以上の構成により、本実施の形態に係る回転表示装置110では、支持アーム32の回転に伴うかさ歯車116の回転方向は、第1及び第2の実施形態とは逆方向となる。したがって、回転体38はV軸線回りに正転しながらH軸線回りに逆転しているような2軸回転動作をし、第1及び第2の実施形態とは異なった印象を与える図柄48の表示態様が得られる。
【0053】
以上、本発明を上述した第1〜第3の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
【0054】
また、本発明は、パチンコ機に限らずパチスロ機等の他の遊技機に搭載される回転表示装置にも適用することがきる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の遊技機の回転表示装置は上記構成としたので、交差する2つの軸線回りに回転される回転体の回転駆動を簡単な構成により実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る回転表示装置を示した側方から見た垂直断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る回転体の正面図であり、(A)は回転体の回転による図柄の回転動作を示し、(B)は回転体の回転による図柄のスクロール動作を示す。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る回転体の回転動作と図柄の表示態様を示した図で、(A)は特定の回転位置にある回転体を側方から見た図であり、(B)は(A)に対応する正面図であり、(C)は(A)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図であり、また、(D)は回転体が所定角度回転した状態を側方から見た図であり、(E)は(D)に対応する正面図であり、(F)は(D)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る回転体の回転動作と図柄の表示態様を図3に続き示した図で、(G)は回転体がさらに所定角度回転した状態を側方から見た図であり、(H)は(G)に対応する正面図であり、(I)は(G)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図であり、また、(J)は回転体がさらに所定角度回転した状態を側方から見た図であり、(K)は(J)に対応する正面図であり、(L)は(J)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る回転表示装置を示した側方から見た垂直断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る回転体の回転動作と図柄の表示態様を示した図で、(A)は特定の回転位置にある回転体を正面から見た図であり、(B)は(A)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図であり、また、(C)は回転体が所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(D)は(C)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る回転体の回転動作と図柄の表示態様を図6に続き示した図で、(E)は回転体がさらに所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(F)は(E)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図であり、また、(G)は回転体がさらに所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(H)は(G)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る回転体の回転動作と図柄の表示態様を図7に続き示した図で、(I)は回転体がさらに所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(J)は(I)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図であり、また、(K)は回転体がさらに所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(L)は(K)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る回転体の回転動作と図柄の表示態様を図8に続き示した図で、(M)は回転体がさらに所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(N)は(M)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図であり、また、(O)は回転体がさらに所定角度回転した状態を正面から見た図であり、(P)は(O)に対応する図柄の表示態様を模式的に示した図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る回転表示装置を示した側方から見た垂直断面図である。
【符号の説明】
10 回転表示装置
22 軸受け部材(第2支持手段)
24 軸受け本体(第2支持手段)
26 かさ歯車(固定歯車)
28 支持アーム回転軸
32 支持アーム(第1支持手段)
38 回転体
40 回転軸
46 かさ歯車(可動歯車)
48 図柄(表示情報)
50 ステッピングモータ(駆動手段)
56 支持アーム回転部材
100 回転表示装置
102 軸受け部材(第2支持手段)
104 かさ歯車(固定歯車)
106 かさ歯車(可動歯車)
110 回転表示装置
112 軸受け部材(第2支持手段)
114 かさ歯車(固定歯車)
116 かさ歯車(可動歯車)
H 軸線(第1回転軸線)
V 軸線(第2回転軸線)

Claims (2)

  1. 表示情報が設けられた回転体と、
    前記回転体に一端部が固定された第1回転軸と、
    前記第1回転軸第1軸線回りに回転可能に支持する第1支持手段と、
    前記第1支持手段を前記第1軸線斜交する第2軸線回りに回転可能に支持する第2支持手段と、
    前記第支持手段を前記第2軸線回りに回転させる駆動手段と、
    前記第2支持手段の回りに設けられた固定歯車と、前記第1回転軸の他端部に前記第1軸線と同軸的に取り付けられ前記固定歯車と噛合されて前記第1支持手段が回転されるのに伴い旋回移動する可動歯車と、を有し、前記第2支持手段により回転される前記第1支持手段の回転力を前記第1回転軸に伝達し前記回転体を前記第1軸線の回りに回転させる伝動手段と、
    を有することを特徴とする遊技機の回転表示装置。
  2. 前記第2支持手段は、前記固定歯車が固定された軸受け本体の空洞部に挿通された支持アーム回転軸であり、
    前記第1支持手段は、前記回転体の内側に配置されるとともに前記第1回転軸を回転可能に支持する支持アームであり、
    前記支持アーム回転軸の端部に前記支持アームが固着され、前記回転体の非表示側に設けられた開口部を通して、前記支持アーム回転軸と前記支持アームが前記回転体の内側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機の回転表示装置。
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