JP3808318B2 - 巻線型チップインダクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の小型電子機器等に組み込まれて使用される巻線型チップインダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、巻線型チップインダクタとしては、図4の斜視図に示すように、略直方体の絶縁基体の上面に対向する両側面1b,1bを貫通する溝1aが形成されて成り、巻線が4巻回される小胴部2bと、この小胴部2bの両端よりほぼ直角に上方向または上下方向に延びる2つの柱状部2aとから成る、横置きタイプの芯体(コア)2を備えた巻線型チップインダクタ1がある。小胴部2bには巻線4が巻回され、その終端部4aは芯体2の柱状部2aの上面から側面1bおよび端面1cならびに溝1aの内側面に一部延在するように形成された電極3の上面に熱圧着等され、電気的に接続されている。
【0003】
そして、この巻線型チップインダクタ1は、電極3の上面を下方に向けて、半田ペーストが印刷されたプリント基板の電気回路の一部に配置され、加熱処理を行うことで半田が溶融し、冷却後プリント基板の電気回路に固着される。このようにして、巻線型チップインダクタ1は、携帯電話等に使用される電気回路の一部品として機能する。
【0004】
上記のプリント基板への実装工程において、電気回路との接続に使用される半田が確実にプリント基板と電極3との間に流れ込んでいることを確認するために、一般的には電気回路と接続される柱状部2aの上面のみならず、その面から連なる端面1cにかけても電極3を形成し、その端面1cにおける電極3への半田の流れ状態を検査することにより、電気回路への接続性が確認されている。即ち、端面1cにおける電極3のほぼ全体に半田が濡れていれば、柱状部2aの上面は電気回路に良好に接続されていることとなる。逆に、例えば端面1cにおける電極3の両端部にのみ半田が濡れていれば、柱状部2aの上面は電気回路に十分に接続されていないものとなる。
【0005】
このような電極3は一般的に、図5に示すように、ガラス板22の上に一定の厚みに形成された導体ペースト21に芯体2の柱状部2aを浸漬する方法によって形成される。
【0006】
また、巻線型チップインダクタ1の最も重要な電気的特性であるQ値については、巻線4に流れる交流電流によって発生する磁束が交差する導電体の面積が大きいほど、渦電流による損失が大きくなり、Q値は低下していくことが知られている。この磁束は、巻線4で囲まれた部分、すなわち芯体2の小胴部2bから一方の端面1cを横切るように放射状に発生し、巻線4の外側空間を通り他方の端面1cを横切って小胴部2bに戻る、所謂ループ状の閉じた磁束となる。このことから、Q値を向上させるには、磁束が交差しやすい端面1cに形成された電極3の面積を低減することが有効となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の巻線型チップインダクタ1の電極3の形成方法においては、柱状部2aの端面1cの上部に水平方向にほぼ均一な高さの電極3を形成することしかできない。そのため、端面1cでの電極面積を小さくしようとすると、電極3高さh2を小さく形成するしかない。そうした場合、電気回路に実装した際に端面1cにおける電極3への半田の流れ状態を確認する検査が困難になる。さらには、電極3形成工程におけるばらつきによって電極3が端面1cに全く形成されないものが発生し、半田の流れ性の検査ができないという問題が生じていた。
【0008】
従って、本発明は上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、芯体の端面に形成された電極の面積を低減してQ値を向上させるとともに、半田の流れ性の検査を行うことができる巻線型チップインダクタを供給することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の巻線型チップインダクタは、直方体の絶縁基体の上面の中央部に端面に平行で両側面間にわたる溝が形成されて中央部を小胴部とし、両端部を上方に伸びた柱状部とした芯体と、前記両柱状部の上面から少なくとも端面に一部延在するように形成された電極と、前記芯体の小胴部に巻回されるとともに両端が前記両柱状部の上面の前記電極にそれぞれ接続された巻線とを具備した巻線型チップインダクタにおいて、前記芯体の各端面に、該端面の下側が突出する段差部が形成されており、該段差部は、前記端面の両側辺上の中央部から前記端面の上辺中央に向けて前記柱状部の上面側に凸となる曲線状に設けられているとともに、前記段差部から上側の前記端面に前記延在された電極が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明は、上記の構成により、芯体の端面に形成された電極の面積が低減してQ値が向上する。また、芯体の各端面にそれぞれ両側面間にわたって柱状部の上面側に凸となる形状で下面側が突出した段差部が形成されており、かつ段差部から上側の端面に延在された電極が形成されていることから、芯体の両端面において電極に濡れた半田の状態を容易に検査することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の巻線型チップインダクタを添付の図面を基に以下に詳細に説明する。図1は本発明の巻線型チップインダクタ11について実施の形態の一例を示す斜視図である。図1において、12は、略直方体の絶縁基体の上面の中央部に端面31に平行で両側面32,32間にわたる溝30が形成されて中央部を小胴部12bとし、両端部を上方に伸びた柱状部12aとした芯体12であり、アルミナ(Al23)セラミックス、フェライト等からなる。柱状部12aには、上面の外周部を所定の厚さで削り落としたように形成された段差部15が設けられている。
【0012】
この段差部15は、両柱状部12a,12aの上面からそれぞれ少なくとも端面31に一部延在するように形成され、柱状部12aの両側面32,32、溝30の内側面にも延在していてもよい。
【0013】
この段差部15は、芯体12の各端面31,31にそれぞれ両側面32,32間にわたって柱状部12aの上面側に凸となる形状で下面側が突出したものであり、段差部15から上側の端面31に延在された電極13が形成されている。
【0014】
また、電極13は、モリブデン−マンガン(Mo−Mn)、タングステン(W)、銀(Ag)、銀−パラジウム(Ag−Pd)等からなる。電極13は、図2に示すように、柱状部12aの上方から所定の粘度に調製された導体ペースト21をスクリーン印刷にて供給し、段差部15に垂れ込ませて段差部15下端の表面張力により導体ペースト21を堰き止めることによって、形成される。これにより、柱状部12aの上面及び段差部15より上側の面に電極3が形成される。また、芯体12の小胴部12bには巻線14が巻回され、その終端部14aを電極13の上面に、熱圧着等により接続することにより、巻線型チップインダクタ11となる。
【0015】
芯体12は、1mm(縦)×2mm(横)×1mm(高さ)程度の大きさで、巻線14が巻回される小胴部12bと、小胴部12bの両端より直角に上方向または上下方向に延びる2つの柱状部12aを有する、全体がC型(凹型)もしくはH型のものである。
【0016】
この芯体12は、例えばアルミナセラミックスから成る場合、酸化アルミニウム(アルミナ:Al23)、酸化珪素(SiO2)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)等の原料粉末に適当な有機バインダを添加して調製した原料粉末を、所定形状のプレス型内に充填するとともに、これを所定圧力でプレス成形し、しかる後得られた成形体を大気中にて約1600℃の温度で焼成することにより製作される。また段差部15は、芯体12を成形するプレス金型に、段差部15が形成されるような内面形状にすることにより形成される。
【0017】
端面31における段差部15は、端面31における電極3の面積を低減させるために、柱状部12aの上面からh2の距離にあって端面31の左右両側辺上の中央部にある点16a,16bから、上面からh1の距離にあって端面31の水平方向の略中心にある点16cに向けて漸次高さが低くなるような、上辺側に凸の境界線をなすように形成される。点16a,16bは、端面31の左右両側辺の上端から、その側辺の全長の1/6〜1/3程度の位置にあるのがよい。側辺の全長の1/6程度の位置より上側にあると、半田のフィレットの形成が困難となるとともにその検査確認を行うことが困難となる。側辺の全長の1/3程度の位置より下側にあると、Q値が低下しやすくなるとともに、芯体12の両端面31,31を治具により当接保持して巻線14を巻回するのが困難になる。
【0018】
また、段差部15の境界線が、16a,16b,16cを結ぶ直線より下方にあると、段差部15上端(16c部)と段差部15の左右両側辺に沿ってのみ導体ペースト21が流れ、端面31における段差部15より上の表面全体を導体ペースト21で被覆することができない場合が生じる。そのため、上下方向において段差部15上端を端面31の上辺および左右両側辺の16a,16cに接近させて、表面張力によって端面31の段差部15より上の面全体に導体ペースト21を流れ込ませるために、境界線が16a,16b,16cを結ぶ直線より上方にあることが好ましい。さらに、導体ペースト21が段差部15下端に向かって良好に垂れこむためには、段差部15上端の頂点16cには、水平となる部分がないことが好ましい。
【0019】
また、2つの柱状部12a間の溝30の内側面における電極13は、端面31における電極13のようにプリント基板実装時の半田流れを確認する必要がない為、電極13高さh1を高くする必要はない。すなわち、溝30の内側面における段差部15は、小胴部12bの上面に誤って導体ペースト21が付着して、この不要な導体ペースト21から成る電極13上に巻線14を巻回したことに起因して巻回長さが変わることによるインダクタンスの変化を防止するために、導体ペースト21を堰き止めることが主目的となる。このことから、溝30の内側面における段差部15は水平方向に均一な高さであることがよい。ただし、溝30の内側面から側面32にかけての段差部15に導体ペースト21を垂れこませやすくすることで、段差部15全体に導体ペースト21を供給しやすくなり、より安定して電極13を形成することができる。そのため、溝30の内側面における段差部15は、端面31と同様に、柱状部12aの上面からh3の距離にあって溝30の内側面の左右両側辺上にある点16d,16eから、柱状部12aの上面からh1の距離にあって溝30の内側面の水平方向の中心にある点16fに向けて、上辺側に凸とされた形状を成していることが好ましい。
【0020】
また、柱状部12aの側面32における段差部15は、16aが頂点で16dが最下点であり、上辺側に凸となる形状の段差部となる。側面32においても端面31と同様に、段差部15が16aと16dを結ぶ直線より下方にあると、段差部15上端(16d部)と側面32の側辺に沿って導体ペースト21が流れ、側面32における段差部15より上の面全体を導体ペースト21で被覆することができない場合が生じる。そのため、上下方向において段差部15上端を側面32上辺および側面32の側辺の16aに接近させて、表面張力により側面32における段差部15より上の面全体に導体ペースト21が流れ込むように、段差部15の境界線は16aと16dを結ぶ直線より上方にあることが好ましい。
【0021】
段差部15の段差寸法については、巻線終端部14aを電極13の上面に熱圧着等で接続する際に、電極13の上面の面積が小さくなると、巻線終端部14aの接続面積が減少して接続強度が低下することから、柱状部12aの上面の幅ならびに長さが、それぞれ段差部15より下側の柱状部12aの幅ならびに長さの2/3以上となる範囲内で設定することが好ましい。さらに、段差寸法が小さすぎると、導体ペースト21の垂れこみを堰き止めにくくなるため、0.1mm以上の段差であることが好ましい。
【0022】
端面31における段差部15の上端(16c)と上辺との間隔である高さh1は、図2に示すように、スクリーン印刷で段差部15に生じる垂れこみ高さよりも高く(長く)設定する必要がある。印刷直後の垂れこみが0.1mmより低いと、段差部15上端まで導体ペースト21が流れ込まない場合が生じるため、段差高さh1は0.1mm以上であることが好ましい。また、h1とh2の高さに大きな差がある場合、段差部15の下端(16a,16b)まで導体ペースト21が垂れこみにくくなるため、h2はh1の4倍の高さ以下であることが好ましい。
【0023】
なお、柱状部12a上面から段差部15までの高さ方向の長さが、溝30の内側面より端面31の方で長いため、溝30の内側面よりも端面31の段差部15への導体ペースト21の垂れこみが多いほうが、より安定して段差部15に導体ペースト21を供給することができる。そのため、柱状部12aの上面の角部の曲面寸法(曲率半径)について、溝31の内側面側の角部12cより、端面31側の角部12dの方を大きくすることによって、導体ペースト21が端面31側に垂れやすくなり、安定して段差部15より上の面全体に満遍なく導体ペースト21を行きわたらせることが出来る。
【0024】
電極13は、Mo−MnやW等の高融点金属を主成分とした導体ペーストを還元雰囲気中で焼き付けたものや、AgやAg−Pd等の貴金属を主成分とした導体ペーストを酸化雰囲気中で焼き付けたものからなる。これらの導体ペーストから成る電極13の表面には、プリント基板への実装に使用される半田との密着を良好にして、電極13への半田の拡散を防止するためにニッケル(Ni)等のメッキ層が形成されるのがよい。さらにそのメッキ層の表面には、巻線14の終端14aが良好に熱圧着等で接続されるために、金(Au)、錫(Sn)、錫−鉛(Sn−Pb)等のメッキ層が形成されるのがよい。
【0025】
次に、本発明の巻線型チップインダクタ11の製造方法について図2を基に説明する。
【0026】
芯体12は大きさが1mm(縦)×2mm(横)×1mm(高さ)程度と非常に小さいため、電極13形成工程時の導体ペースト21の表面張力により、芯体12が導体ペースト21の供給側に付着してしまう。そのため、芯体12の下面を、一般的には真空引きや粘着テープ等により、保持治具23に固定したうえで電極13形成工程に進める。
【0027】
電極13形成工程においては、芯体12の上方から、柱状部12aの上面に導体ペースト21をスクリーン印刷する。この際、柱状部12aの上面から段差部15にかけても導体ペースト21を印刷する必要がある。そのため、スキージ25で導体ペースト21を一度以上スクリーン24の下面に押し出したうえで印刷を行う。また、印刷した際に、段差部15よりも下方に導体ペースト21が付着してしまうと、段差部15より下側にも導体ペースト21が流れ込んでしまう。そのため、スクリーン24から下面に押し出す導体ペースト21の量は、印刷した際に段差部15から上側に導体ペースト21が止まるように、押し出し回数を調整すればよい。
【0028】
柱状部12aの上面および段差部15から上側に印刷された導体ペースト21は、時間の経過とともに段差部15の上端および側辺の角を沿うようにして、段差部15より上側の面全体に広がっていく。特に、導体ペースト21の温度を上げる(70℃程度とする)ことによって、表面張力が低下して濡れ性が向上し、より速やかに安定して段差部15より上側の面全体を被覆することができる。そのため、導体ペースト21を乾燥させる乾燥炉は、導体ペースト21を段差部15より上側の面全体に満遍なく広げることを主目的とした温度域(60〜80℃)と、導体ペースト21の溶剤を完全に揮発させることを主目的とした温度域(140〜180℃)との両方を満足する温度域(60〜80℃)を有したものであることが好ましい。
【0029】
段差部15より上側の面に塗布された導体ペースト21は、Mo−Mnを主成分としたものである場合、還元雰囲気中において約1400℃で加熱処理され、段差部15より上側の面に強固に固着されて、電極13となる。そして、この電極13の表面に、バレルメッキ法によってNiメッキ層、Auメッキ層、Snメッキ層またはSn−Pbメッキ層等を施すことにより、電極13が形成される。
【0030】
このようにして完成した巻線型チップインダクタ11用の芯体12に対し、小胴部12bに巻線14を巻回して、その終端部14aはW等からなるヒータチップによって熱圧着されることにより、巻線型チップインダクタ11が完成する。
【0031】
上記の如く完成した本発明の巻線型チップインダクタ11は、同様の高さの端面の電極を有する従来の巻線型チップインダクタ(図4)と比較し、約5%ほどQ値を向上させることができた。そして、プリント基板に半田にて実装した際には、端面31における電極13の中央から左右両側辺にかけて連続的に半田のフィレットを形成することができ、半田が良好に流れていることを確認することができた。
【0032】
また、電極13の面積は段差部15より上側の面積であるが、その面積は芯体12のプレス成形時の加工精度にも依存する。そして、プレス金型によるプレス成形は寸法ばらつきも少ないため、従来のように印刷精度によってのみ電極面積が左右されるということはない。その結果、本発明の巻線型チップインダクタ11は、Q値のばらつきもより小さいものとなる。
【0033】
また、巻線14の巻回時においては、両端面31,31もしくは両側面32,32を治具にて挟み込み、芯体12を回転させて巻回を行う。そして、本発明の巻線型チップインダクタ11は段差部15より上側の面に電極13が形成されているため、挟み込み治具の位置ずれによって治具が電極13に接触し芯体12が傾いて巻回されるということを抑制する。その結果、巻線14の間隔のばらつきによって発生するインダクタンスのばらつきを抑制することができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や改良を加えることは何ら差し支えない。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、芯体の各端面に、端面の下側が突出する段差部が形成されており、段差部は、端面の両側辺上の中央部から端面の上辺中央に向けて柱状部の上面側に凸となる曲線状に設けられているとともに、段差部から上側の端面に延在された電極が形成されていることにより、端面の電極面積を低減させることができた。その結果、電極における渦電流による損失を抑制することができ、巻線型チップインダクタのQ値を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻線型チップインダクタについて実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の巻線型チップインダクタの電極形成方法を示すものであり、電極形成時の巻線型チップインダクタの側面図である。
【図3】本発明の巻線型チップインダクタの芯体の側面図である。
【図4】従来の巻線型チップインダクタの例を示す斜視図である。
【図5】従来の巻線型チップインダクタの電極形成方法を示すものであり、電極形成時の巻線型チップインダクタの側面図である。
【符号の説明】
11:巻線型チップインダクタ
12:芯体
12a:柱状部
12b:小胴部
12c,12d:角部
13:電極
14:巻線
14a:終端部
15:段差部
16a〜16f:芯体12上の点
30:溝
31:端面
32:側面

Claims (1)

  1. 方体の絶縁基体の上面の中央部に端面に平行で両側面間にわたる溝が形成されて中央部を小胴部とし、両端部を上方に伸びた柱状部とした芯体と、前記両柱状部の上面から少なくとも端面に一部延在するように形成された電極と、前記芯体の小胴部に巻回されるとともに両端が前記両柱状部の上面の前記電極にそれぞれ接続された巻線とを具備した巻線型チップインダクタにおいて、前記芯体の各端面に、該端面の下側が突出する段差部が形成されており、該段差部は、前記端面の両側辺上の中央部から前記端面の上辺中央に向けて前記柱状部の上面側に凸となる曲線状に設けられているとともに、前記段差部から上側の前記端面に前記延在された電極が形成されていることを特徴とする巻線型チップインダクタ。
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