JP3807805B2 - データ修飾装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ修飾装置に関し、詳細には、文字を修飾して出力するデータ修飾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、POP(Point Of Purchase advertising)システムが普及しており、広告等はPOPシステムで作成されるものが多くなってきている。かかるPOPシステムは、商店や飲食店などの店舗で出している広告(例えば、特売のお知らせや、おすすめメニューなど)を作る簡易印刷システムで、大量に配布されるものよりも、各店舗が独自に手作りしているものを指すことが多い。
【0003】
また、最近では、POPシステムにおいては、パソコンにレイアウト機能をもつワープロ・ソフトなどを備え、これにイメージ・スキャナ、カラー・プリンタ、プリンタなどの機器を組み合わせて、レタリングツールとしてのソフトを利用して作成するものが増えてきている。
【0004】
ところで、POPイメージをプリンタで印刷する場合、専用のPOP作成装置若しくはコンピュータの表示画面上で、POPイメージの設計を行い、この設計したPOPイメージをプリンタにより紙等にカラー印刷するのが一般的な手法である。
【0005】
従来、このPOPイメージの設計においては、POPの文字を修飾する場合に、制御文字を文字列に挿入することにより、途中改行・文字サイズの変更等の文字修飾を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の文字修飾の方法では、修飾対象となる文字毎に、制御文字を挿入する必要があり、操作者がその制御文字の設定作業が煩わしく、使い勝手が悪いという問題がある。
【0007】
本発明の課題は、文字修飾を簡便かつ短時間で設定可能なデータ修飾装置を提供することにある。
【0008】
請求項1に記載の発明は、データ修飾装置において、
図形により文字を修飾する修飾データを複数種類記憶する修飾データ記憶手段と、
前記複数種類の修飾データと対応する複数の図形を表示する表示手段と、
前記表示された複数の図形の中から、文字修飾に使用する図形を指定するとともに、修飾すべき文字上への前記指定された図形の配置位置を指定するための図形指定手段と、
前記指定された配置位置にある文字に、前記指定された図形の修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾された文字を出力する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、文字に修飾を施すことを設定する場合に、複数種類の修飾データと対応して表示された図形により施すべき修飾の種類を指定し、この図形の配置位置を指定することにより修飾を施す文字を指定するので、画面上での文字列の修飾操作をグラフィカルに行うことができ、制御文字を意識することなく作業を行うことができる。その結果、文字修飾を簡便かつ短時間で設定可能なデータ修飾装置を提供することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ修飾装置において、
前記配置位置が指定された図形を変形するための変形操作手段を備え、
前記制御手段は、前記変形操作手段により変形された図形の配置位置にある文字に、当該変形された図形の修飾データを付加するとともに、当該修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾された文字を出力することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、修飾データと対応して表示された図形の変形操作により修飾すべき文字の再指定をし、その再指定された文字に修飾を施す構成であるので、修飾文字の再指定操作をグラフィカルに行うことができ、制御文字を意識することなく編集作業を行うことが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のデータ修飾装置において、
前記修飾された文字にその修飾に係る修飾データを対応付けて記憶する修飾文字記憶手段と、
文字列中で、文字修飾すべき文字を指定するための文字指定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記文字指定手段により指定された文字が、前記修飾文字記憶手段に記憶されている場合、当該指定された文字に対して、当該指定された文字に対応する修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾した文字を出力することを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、文字に修飾を施すことを指定する場合に、記憶手段に指定した文字が予め記憶されている場合には、記憶手段に記憶されている当該指定した文字に対応する修飾データに応じた文字修飾を行う構成であるので、文字修飾を自動的に行うことができ、文字修飾を簡便かつ短時間で設定可能なデータ修飾装置を提供することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るデータ修飾装置を適用したコンピュータシステムの要部構成を示す図である。
【0015】
図1に示すコンピュータシステム1は、CPU2、入力装置3、RAM4、表示装置5、印刷制御部6、印字装置7、及び記憶装置8等により構成されており、各部はバス9に接続されている。
【0016】
CPU2は、記憶装置8内の記憶媒体8aに記憶されているステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラム、入力装置3から入力される各種指示あるいはデータをRAM4内のワークメモリに格納し、この入力指示及び入力データに応じてRAM4内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM4内のワークメモリに格納するとともに、表示装置5に表示する。そして、ワークメモリに格納した処理結果を入力装置3から入力指示される記憶装置8内の記憶媒体8aの保存先に保存する。
【0017】
また、CPU2は、後述するPOPレイアウト設計処理(図2及び図5参照)を実行する。具体的には、CPU2は、複数種類の修飾データと各々対応づけられた複数の図形を表示装置5の表示画面に表示させ、また、入力装置3の入力操作により、文字列中で、文字修飾すべき文字を指定し、次いで、表示画面5Aに表示されている複数の図形の中から、入力装置3の入力操作により修飾指定された文字に修飾すべき図形を指定し、続いて、修飾指定された文字に対して、指定され図形と対応する修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾した文字を印刷装置7等に出力させる。
【0018】
入力装置3は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウスと、を備え、キーボードで押下されたキーの押下信号をCPU2に出力するとともに、マウスによる操作信号をCPU2に出力する。また、入力装置3は、表示装置の表示画面に表示されている各種操作(指示)キーを操作する機能を備えている。
【0019】
RAM(Random Accesss Memory )4は、指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークエリアを備えている。
【0020】
表示装置5は、CRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、上記CPU2により実行される文字修飾処理中の表示画面や入力装置3から入力される入力データ等を表示する。
【0021】
印字制御部6は、記憶装置8の記憶媒体8aに格納された印字制御プログラムに従って、CPU2から送出される印刷データ等を印刷装置7に印刷させる。
【0022】
印字装置7は、例えば、カラーレーザプリンタ等により構成され、CPU2から送出される印刷データ等に応じてカラー印刷を行う。
【0023】
記憶装置8は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体8aを有しており、この記憶媒体8aは磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体8aは記憶装置8に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体8aには上記システムプログラム及び各種アプリケーションプログラム、POPレイアウト設計処理を実行するためのPOPレイアウト作成処理プログラム、印刷処理プログラム、各処理プログラムで処理されたデータ、並びに、上記POPレイアウト設計処理で使用されるPOPデータ等が格納されたデータベースが記憶されている。
【0024】
また、この記憶媒体8aに記憶するプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通信回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒体を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体に記憶されているプログラム、データを通信回線を介して使用する構成にしても良い。
【0025】
次に、コンピュータシステム1の動作を説明する。
【0026】
以下、図2〜図12を参照して、CPU2の制御により実行されるPOPレイアウト設計処理を説する。
【0027】
図2は、CPU2の制御により実行されるPOPレイアウト設計処理を説明するためのフローチャートである。図5は、上記POPレイアウト設計処理における文字修飾設定処理を説明するためのフローチャートである。図2及び図5のフローチャートに記載した各機能を実現するプログラムはCPU2が読取可能なプログラムコードの形態で上記記憶媒体8aに記憶されている。
【0028】
図3は、上記POPレイアウト設計処理において、表示装置に表示される表示画面の例である。
【0029】
以下に示すPOPレイアウト設計処理では、プレプリントされた用紙にPOPイメージを印刷する場合の処理を説明する。プレプリントされた用紙とは、「広告」、「セール」などの文字を予めインクにて印刷した用紙のことである。
尚、コンピュータシステム1では、主電源の投入及び初期化処理は既に行われているものとする。また、図示しないメニュー画面で、制御文字の一覧画面の表示が選択されると、図4に示す制御文字の一覧画面が表示されるものとする。
【0030】
図2において、先ず、コンピュータシステム1では、操作者による入力装置3の入力操作により、POPレイアウト設計が選択されると、POPレイアウト設計の初期画面として、POPカード一覧表示の表示画面が表示装置5に表示される(ステップS1)。
【0031】
次いで、操作者による入力装置3の入力操作により、POPカード一覧の中から、1のPOPカードが指定されると(ステップS2)、表示装置5には、POPレイアウト画面が表示される(ステップS3)。
【0032】
図3は、以下のステップS4〜ステップS15の処理により設定されたPOPレイアウト画面の例である。図3に示す表示画面5Aには、POPカードデータが表示される領域A3、POPイメージを表示する表示領域A4と、POPイメージの枠(A4a〜A4g等)を設定する領域A5と、及び、POPイメージ全体のレイアウトを表示する領域A6等が含まれている。尚、表示領域A4のA4aの領域には、プレプリント用紙にプレプリントされている「広告」が入力装置3により文字入力されて表示されている。
【0033】
次いで、入力装置3のキー若しくはマウスの入力待ちとなり(ステップS4)、キー若しくはマウスの入力がなされると、処理は、ステップS5に移行して、この入力内容の解析を行う。具体的には、枠指定、文字入力、枠位置・サイズ、枠修飾、文字修飾、若しくは登録のいずれが指定されたかを解析し、枠指定、文字入力、枠位置・サイズ、枠修飾、文字修飾、若しくは登録が指定された場合には、それぞれ処理は、ステップS6、ステップS8、ステップS9、ステップS11、ステップS13、若しくはステップS16に移行する。
【0034】
ステップS6では、操作者による入力装置3の入力操作により、POPイメージの枠の選択を行い、指定された枠を選択中に設定し(ステップS7)、処理は、ステップS4に移行して、入力待ちとなる。
【0035】
ステップS8では、操作者による入力装置3の入力操作により、選択中の枠に文字を入力し、次いで、処理はステップS4に移行する。
【0036】
ステップS9では、操作者による入力装置3の入力操作により、図4に示すレイアウト設計画面5Aで、POPイメージの枠(A4a〜A4g等)を設定する領域A5で、枠位置・サイズ・回転の指定がなされると、選択中の枠を指定された位置・サイズ等に設定し、次いで、処理は、ステップS4に移行する。
【0037】
ステップS11では、操作者による入力装置3の入力操作により、枠全体の割付・フォント・影・スタンプ等の修飾指定を行い、選択中の枠に修飾情報を設定する(ステップS12)。
【0038】
ステップS13では、操作者による入力装置3の入力操作により、表示画面上で、修飾対象文字の指定がなされ、次いで、この指定した修飾対象文字に、修飾内容を指定すべく、図4に示す制御文字の一覧画面で、アイコンドラックが為されると(ステップS14)、後述する文字修飾処理(図5参照)を実行し(ステップS15)、次いで、処理は、ステップS4に移行する。
【0039】
図4に示す表示画面には、複数種類の修飾データに各々対応づけれた図形が表示されており、この図形を指定することで文字に修飾を施す。
【0040】
スタンプを選択する領域A7には、修飾データの修飾内容を示す図形キーが複数設けられており、この図形キーを選択することで文字修飾を指定する。例えば、○キーを指定すると、文字に○の修飾が設定される。
【0041】
文字のサイズを選択する領域A8には、文字のサイズを指定するサイズキーが複数設けられている。
【0042】
文字の色を選択する領域A9には、文字の色を指定する文字キーが複数設けられている。
【0043】
改行を選択する領域A10には、改行を指定する改行キーが複数設けられている。
【0044】
フォントを選択する領域A11には、フォントを指定するフォントキーが複数設けれている。
【0045】
また、図4に示す表示画面には、編集画面に戻るキーK1が設けられており、このキーK1を操作することにより、表示画面が図3に示すPOPレイアウト画面に切り替わる。
【0046】
ステップS16では、設定したPOPデータを記憶媒体8aに格納されているデータベースに登録して、当該レイアウト設計処理を終了する。
【0047】
次に、上記文字修飾設定処理(ステップS15)を、図5のフローチャートに基づいて、図6〜図11を参照しつつ説明する。
図5は、文字修飾設定処理を説明するためのフローチャートである。
図6、図8、及び図10は、文字修飾設定処理において、表示装置に表示される表示画面の例である。図7、図9及び図11は、上記文字修飾設定処理において、文字に施される修飾データ(制御コード)を説明するための図である。
【0048】
先ず、上記ステップS14で為されたアイコンドラックが、スタンプ指定であるか否かを判断し(ステップS20)、この判断の結果、スタンプ指定でない場合には、ステップS25に移行する一方、スタンプ指定である場合には、ステップS21に移行する。
【0049】
ステップS21では、指定種類のスタンプ修飾コードを対象文字の前後に設定する。次いで、スタンプ色の指定がなされたか否かを判断する(ステップS22)。判断の結果、スタンプ色の指定が為されていない場合には、ステップS24に移行する一方、スタンプの指定がなされている場合には、ステップS23に移行して、スタンプ修飾コードの前へスタンプ色コードを設定する。
【0050】
続いて、ステップS24で、図7に示す表示画面上で確定キーが押されたか否かを判断し、確定キーが押された場合には、当該文字修飾設定処理を終了する一方、確定キーが押されていない場合には、ステップS24に移行する。
【0051】
さて、ステップS25では、サイズ指定がなされたか否かを判断し、サイズ指定がなされていない場合には、当該文字修飾設定処理を終了する一方、サイズ指定がなされた場合には、ステップS26に移行して、対象文字の先頭にサイズコードを設定して、当該文字修飾設定処理を終了する。
【0052】
次に、上記文字修飾処理で設定される修飾データの具体例を図6〜図11を参照して説明する。
【0053】
図6は、修飾対象文字に、修飾を施した表示例を示す図であり、図7は、この修飾により修飾対象文字に修飾データが付加された例を示す図である。具体的には、図6に示す如く、領域A4bにおいて、「伊勢湾産」の文字列中で「伊勢湾」の部分に背景として青色の楕円を描く例を示す。
【0054】
入力装置3の操作により、表示画面で、修飾対象として「伊勢湾」を指定し、次いで、図4の制御文字の一覧画面において、スタンプを選択する領域A7で楕円を選択し、文字の色を選択する領域A9で青を選択する。この結果、図6の表示画面に示すように、「伊勢湾産」の文字列中で「伊勢湾」の部分に背景として青色の楕円が描かれる。
【0055】
これにより、図7(A)に示す「伊勢湾産」は、図7(B)に示すように、先頭に青色スタンプの色コードが付加され、その次に、楕円指定のスタンプ修飾コードが付加され、「伊勢湾」の後に楕円解除のスタンプ修飾コードが付加されることになる。尚、図7では、説明のため、枠の一つに1つの文字コード及び修飾データ(制御コード)が入るものとして説明した。
【0056】
次に、図8及び図9を参照して、「伊勢湾産」の文字列中で「産」の文字を1/2サイズとする場合を説明する。
【0057】
入力装置3の操作により、表示画面で、修飾対象として「産」を指定し、次いで、図4の制御文字の一覧画面の文字のサイズを選択する領域A8で、文字サイズ1/2を選択する。この結果、図8の表示画面に示すように、領域A4bの「伊勢湾産」の文字列中で「産」の文字が1/2の大きさで表示される。
【0058】
これにより、図9に示すように、「伊勢湾産」の文字列の「産」の前に、サイズ1/2のサイズコードが付加されることになる。
【0059】
上記操作は、テキストを直接編集しても行えるが、イメージ画面(POPレイアウト設計画面の領域A4)上でマウスを用いても行うことができる。
【0060】
次に、図10及び図11を参照して、マウスを用いて、上記イメージ画面上で、「伊勢湾産」の文字列中で「伊勢湾」に部分に背景として青色の楕円を描く例を示す。
【0061】
入力装置3のマウスの操作により、図4の制御文字の一覧表画面のスタンプを選択する領域A7の「楕円ボタン」をドラッグし、イメージ画面上の領域A4bの「伊勢湾産」の文字列中の「伊」に楕円を張り付ける。この結果、図11(A)に示す如く、「伊勢湾産」の文字列中で、「伊」の前に、楕円指定のスタンプコードが付加され、また、「伊」の後に、楕円解除のスタンプ修飾コードが付加される。
【0062】
続いて、マウスで、楕円の右端をドラッグし、大きさを調節する。具体的には、大きさに合わせて、領域A4bの「伊勢湾産」の「湾」の部分まで、楕円をドラッグする。この結果、図11(B)に示す如く、「伊勢湾産」の文字列中で、「伊」の後に付加されている楕円解除のスタンプ修飾コードが、「湾」の後に移動することになる。
【0063】
更に、図4の制御文字の一覧表画面の文字の色を選択する領域A9の「色ボタン」の「青」を指定する。この結果、図10の表示画面に示すように、「伊勢湾産」の文字列中で「伊勢湾」の部分に背景として青色の楕円(B)が描かれる。また、図11(c)に示すように、先頭に青色スタンプの色コードが付加される。
【0064】
以上説明したように、上記した処理によれば、画面上での文字列の修飾をグラフィカルに行い、そのグラフィックイメージ通りになるように、制御文字(修飾データ)を含むテキストデータを自動的に作成する構成であるので、制御文字を意識することがなく編集作業を行うことが可能となる。また、生成データは、テキストデータであるので、データ量を少なくすることができ、通信による配信に適している。
【0065】
次に、図12を参照して、コンピュータシステムの制御により実行される印刷処理を説明する。
図12は、コンピュータシステムの制御により実行される印刷処理を説明するためのフローチャートである。図12のフローチャートに記載した各機能を実現するプログラムはCPU2が読取可能なプログラムコードの形態で上記記憶媒体8aに記憶されている。
【0066】
図12において、先ず、コンピュータシステム1では、操作者による入力装置3の入力操作により、POPレイアウト設計が選択されると、POPレイアウト設計の初期画面として、POPカード一覧表示の表示画面が表示装置5に表示される(ステップS30)。
【0067】
次いで、操作者による入力装置3の入力操作により、POPカード一覧の中から、印刷すべき、1のPOPデータが指定され(ステップS31)、更に、POPカード選択画面の中からPOPカードの指定が行われる(ステップS33)。
【0068】
続いて、図示しない印刷条件設定画面で、プリンタのトレイの指定を行う(ステップS33)。次いで、枠の指定を行い(ステップS34)、枠内にスタンプ修飾コードがあるか否かを判断し(ステップS35)、判断の結果、枠内にスタンプ修飾コードがない場合には、枠内に通常文字を記憶し(ステップS43)、続いて、文字を通常色として記憶し(ステップS44)、そして、文字を通常文字サイズとして記憶して(ステップS45)、ステップS41に移行する。
【0069】
一方、ステップS35において、枠内にスタンプ修飾コードがある場合には、スタンプ修飾コードの間の文字にスタンプ修飾コードを合成して記憶する(ステップS36)。次いで、色コードが有るか否かを判断し(ステップS37)、判断の結果、色コードがない場合には、ステップS44に移行して、文字を通常色として記憶し、そして、文字を通常文字サイズとして記憶して(ステップS45)、ステップS41に移行する。
【0070】
ステップS37において、色コードがある場合には、スタンプ合成した文字に色を付けて記憶する(ステップS38)。次いで、サイズコードが有るか否かを判断し(ステップS39)、判断の結果、サイズコードがない場合には、ステップS45に移行して、文字を通常文字サイズとして記憶して(ステップS45)、ステップS41に移行する。
【0071】
ステップS39において、判断の結果、サイズコードがある場合には、ステップS40に移行して、サイズコード以降の文字のサイズを変更する。
【0072】
次いで、すべての枠内のデータ生成が終了したか否かを判断し(ステップS41)、すべての枠内のデータ生成が終了していない場合には、ステップS34に移行して、すべての枠内のデータ生成が終了するまで同一の処理を繰り返す。
一方、ステップS41の判断の結果、すべての枠内のデータ生成が終了した場合には、生成されたPOPデータ、POPカードデータ、及び指定トレイデータを印刷制御装置6を介して印刷装置7に送信して、当該フローを終了する。
【0073】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、上記図5に示した文字修飾設定処理の他の例を示す。
第2の実施の形態のコンピュータシステムは、第1の実施の形態で示したコンピュータシステム(図1)とほぼ同一の構成であり、異なる点は、第2の実施の形態のコンピュータシステムには、RAM4に自動修飾メモリが備えられている点である。
【0074】
図13は、上記自動修飾メモリの一例を示す図である。
自動修飾メモリには、図13に示す如く、文字列と当該文字列に対応する修飾コードとが対応づけられて格納されている。より具体的には、自動修飾メモリには、文字列”特売”、”大安売り”、・・・と、対応する修飾コード”バクダンイメージ”、”倍角”・・・とが夫々対応づけられて格納されている。
尚、この自動修飾メモリに格納されるデータは、操作者が任意に設定可能である。
【0075】
次に、図14を参照して、上記図2のPOPレイアウト設計処理における第2の実施の形態の文字修飾設定処理を説明する。図14は、第2の実施の形態における文字修飾処理を説明するためのフローチャートである。図14のフローチャートに記載した各機能を実現するプログラムはCPU2が読取可能なプログラムコードの形態で上記記憶媒体8aに記憶されている。
【0076】
図14において、先ず、操作者による入力装置3の入力操作により、文字修飾すべき文字列の指定が為されると(ステップS50)、指定文字列は、自動修飾か否かを判断する。具体的には、RAM4内の自動修飾メモリを参照して、自動修飾メモリに指定文字列が格納されているか否かを判断する(ステップS51)。
【0077】
判断の結果、自動修飾が指定されている場合には、ステップS52に移行して、自動修飾メモリに格納されている指定文字列に対応する修飾データの一覧を表示する。次いで、修飾データの選択を行い、選択した修飾データを文字列に付加して表示及び記憶し、当該文字修飾設定処理を終了する。尚、自動修飾メモリに格納されている指定文字列に対応する修飾データが1のみの場合は、修飾データの選択を実行しないで、自動的に、指定文字列に修飾データを付加する。
【0078】
一方、ステップS51の判断の結果、指定文字列が自動修飾でない場合には、ステップS55に移行して、文字修飾設定、即ち、修飾データの図4に示した一覧表示をさせ、この中から選択された修飾データを文字列に付加して表示及び記憶する。次いで、自動修飾メモリに、当該指定した文字列と、対応する文字修飾設定で選択した修飾データの記憶を行って、自動修飾するためのデータを更新する学習処理も行い当該文字修飾設定処理を終了する。
尚、自動修飾メモリの内容は重複していれば更新されず、また、メモリがオーバーフローした際には、一番古いデータに上書きさせる。
【0079】
以上説明したように、上記処理によれば、文字に修飾を施すことを指定する場合、RAM4内の自動修飾メモリに指定した文字が予め格納されている場合には、自動修飾メモリに格納されている当該指定した文字に対応する修飾データに応じた文字修飾を行う構成であるので、文字修飾を自動的に行うことができ、文字修飾を簡便かつ短時間で設定することが可能となる。
【0080】
請求項1記載の発明に係るデータ修飾装置によれば、文字に修飾を施すことを設定する場合に、複数種類の修飾データと対応して表示された図形により施すべき修飾の種類を指定し、この図形の配置位置を指定することにより修飾を施す文字を指定するので、画面上での文字列の修飾操作をグラフィカルに行うことができ、制御文字を意識することなく作業を行うことができる。その結果、文字修飾を簡便かつ短時間で設定可能なデータ修飾装置を提供することが可能となる。
【0081】
請求項2記載の発明に係るデータ修飾装置によれば、修飾データと対応して表示された図形の変形操作により修飾すべき文字の再指定をし、その再指定された文字に修飾を施す構成であるので、修飾文字の再指定操作をグラフィカルに行うことができ、制御文字を意識することなく編集作業を行うことが可能となる。
【0082】
請求項3記載の発明に係るデータ修飾装置によれば、文字に修飾を施すことを指定する場合に、記憶手段に指定した文字が予め記憶されている場合には、記憶手段に記憶されている当該指定した文字に対応する修飾データに応じた文字修飾を行う構成であるので、文字修飾を自動的に行うことができ、文字修飾を簡便かつ短時間で設定可能なデータ修飾装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ修飾装置を適用したコンピュータシステムの要部構成を示す図である。
【図2】CPU2の制御により実行されるPOPレイアウト設計処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のPOPレイアウト設計処理において、表示装置に表示される表示画面の例である。
【図4】図1のPOPレイアウト設計処理において、表示装置に表示される表示画面の例である。
【図5】文字修飾設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5の文字修飾設定処理において、表示装置に表示される表示画面の例である。
【図7】図5の文字修飾設定処理において、文字に施される修飾データを説明するための図である。
【図8】図5の文字修飾設定処理において、表示装置に表示される表示画面の表示例である。
【図9】図5の文字修飾設定処理において、文字に施される修飾データを説明するための図である。
【図10】図5の文字修飾設定処理において、表示装置に表示される表示画面の表示例である。
【図11】図5の文字修飾設定処理において、文字に施される制御文字を説明するための図である。
【図12】CPU2の制御により実行される印刷処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】自動修飾メモリの一例を示す図である。
【図14】図2のPOPレイアウト設計処理における第2の実施の形態の文字修飾設定処理を説明する。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム
2 CPU
3 入力装置
4 RAM
5 表示装置
6 印刷制御部
7 印刷装置
8 記憶装置
8a 記憶媒体

Claims (3)

  1. 図形により文字を修飾する修飾データを複数種類記憶する修飾データ記憶手段と、
    前記複数種類の修飾データと対応する複数の図形を表示する表示手段と、
    前記表示された複数の図形の中から、文字修飾に使用する図形を指定するとともに、修飾すべき文字上への前記指定された図形の配置位置を指定するための図形指定手段と、
    前記指定された配置位置にある文字に、前記指定された図形の修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾された文字を出力する制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ修飾装置。
  2. 前記配置位置が指定された図形を変形するための変形操作手段を備え、
    前記制御手段は、前記変形操作手段により変形された図形の配置位置にある文字に、当該変形された図形の修飾データを付加するとともに、当該修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾された文字を出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ修飾装置。
  3. 前記修飾された文字にその修飾に係る修飾データを対応付けて記憶する修飾文字記憶手段と、
    文字列中で、文字修飾すべき文字を指定するための文字指定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記文字指定手段により指定された文字が、前記修飾文字記憶手段に記憶されている場合、当該指定された文字に対して、当該指定された文字に対応する修飾データに基づく修飾を施し、当該修飾した文字を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ修飾装置。
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