JP3806318B2 - 基礎杭造成方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管杭を使用した基礎杭造成方法、及び基礎杭造成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来より基礎杭として使用される鋼管杭は、外周面が全面的に平坦な普通の鋼管であるため、これを回転駆動装置により回転させつつ地盤中に圧入する際に、転石や玉石等によって杭本体が破損し易く、杭の性能を低下させ、また杭本体の外周面が全面的に地盤土壌と接するため、その接触摩擦抵抗が大きくなって、杭が円滑に圧入され難い、と云った問題を生じる。
【0003】
また、鋼管杭による従来の基礎杭造成方法を図11及び図12で説明すると、先ず、エアハンマー1を下端部に備えたケーシングロッド2を、リーダ(図示せず)に昇降自在に支持される回転駆動装置3によって回転させながら、地盤を掘削し、スライム(掘削屑)Sはエアハンマー1の下端部からのエアブローによってケーシングロッド2と掘孔4との隙間を通って地上へ排出させ(図11の(1) 及び(2) )、その掘削中にケーシングロッド2の継ぎ足しを行い(図11の(3) )、所定深度まで掘削掘孔したならば(図11の(4))、回転駆動装置3と共にケーシングロッド2を掘孔4から引き上げ、この引き上げ中もエアブローにてスライムSの排出を行う(図11の(5) )。
【0004】
図11の(6) のように掘孔4からのケーシングロッド2の引き上げを終えた後、鋼管杭5を同図(7)のようにクレーンで吊って掘孔4内に建て込む。この際、掘孔4が相当に長いため、複数本の鋼管杭5を継ぎ足しながら建て込む必要がある。例えば上中下の3本の鋼管杭5を継ぎ足すには、図11の(8) 及び図12の(1) 〜(2) に示すように、先ず、掘孔4の開口部に杭受台6を配置し、下段側鋼管杭5の頭部に溶接されている両側一対の吊り金具7を杭受台6に引っ掛けて、この下段側鋼管杭5を掘孔4に宙吊り状態とし、この宙吊り状態にある下段側鋼管杭5の頭部の雌ねじに、クレーンで吊った中段側鋼管杭5の下端部の雄ねじを螺合し、ねじ込み用回転バンド8を使用して数人の作業者で下段と中段の鋼管杭5,5をねじ接合し、そして下段側鋼管杭5の吊り金具7をガス切断した後、両鋼管杭5,5を掘孔4内に吊り込む。更に、中段側鋼管杭5と上段側鋼管杭5との接合も、図12の(3) 〜(5) に示すようにして、上記下段と中段の鋼管杭5,5の接合と同様に接合する。
【0005】
上記のようにして掘孔4内への鋼管杭5(上中下の3本の鋼管杭5からなる)の建て込みを終えた後、図12の(6) に示すように、モルタル注入管9を使用して鋼管杭5と掘孔4との間の環状隙間にモルタルを注入し、その後同図の(7) に示すようにトレミー管10を使用して、鋼管杭5内にコンクリートを打設し、同図の(8) のように鋼管杭5にコンクリートを中詰めした基礎杭Pを造成する。
【0006】
上記のような基礎杭造成方法にあっては、エアハンマー1を備えたケーシングロッド2によって、地盤に先に掘孔4を形成した後、その掘孔4内に鋼管杭5を挿入して建て込む方法であるため、掘孔が崩壊して鋼管杭5が途中で入らなくなったり、周囲地盤の緩みが発生するおそれがある上に、施工能率が非常に悪い。また、掘孔4内への鋼管杭5の挿入を容易にするために掘孔4の内径を鋼管杭5の外径より十分に大きくする必要があり、そうすると費用が嵩み、発生残土も多くなって不経済となり、更に掘孔4と鋼管杭5との間に形成される隙間が大きくなって、その隙間にモルタルを大量に注入しなければならず、施工コストが非常に高くつくことになる。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、杭打施工中に杭本体が破損し難く、且つ杭打施工中における地盤土壌との接触摩擦抵抗が少なくて、円滑に貫入できる鋼管杭を使用し、掘孔の崩壊や周囲地盤の緩み等がなく、施工能率が良く、また掘孔と鋼管杭との間に余分な隙間を形成しないためモルタルの注入が不要となって、施工コストを大幅に低減できる基礎杭造成方法及びその装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の基礎杭造成方法は、杭本体19の外周面にその長手方向全域に延びる凸条20を周方向適当間隔おきに条設してなる鋼管杭11を、全周回転駆動装置12によって地盤中に回転圧入すると同時に、この鋼管杭11内に挿入したダウンザホールハンマー13を回転駆動手段14により回転させながら地盤を掘削し、最終鋼管杭11の上端部にこれと同径の動力伝達用鋼管34を接合し、所定深度まで鋼管杭11の貫入とダウンザホールハンマー13による掘削を行った後、ダウンザホールハンマー13を引き上げると共に、全周回転駆動装置12を移動して、上記動力伝達用鋼管34を鋼管杭11から切り離し、しかる後に鋼管杭11内にコンクリート36を打設するようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項2は、請求項1に記載の基礎杭造成方法において、前記鋼管杭11と動力伝達用鋼管34との接合は溶接によって行い、その鋼管杭11からの動力伝達用鋼管34の切り離しはガス切断によって行うようにしたことを特徴とする。
【0014】
請求項3は、請求項1に記載の基礎杭造成方法にいて、前記鋼管杭11と動力伝達用鋼管34との接合、及びその鋼管杭11からの動力伝達用鋼管34の切り離しは、鋼管杭11と動力伝達用鋼管34との互いの接合端部に設けられる係合凸部38とL形凹溝部39とからなるクイックジョイント40によって行うようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに係る基礎杭造成方法を実施するための装置であって、鋼管杭11を地盤中に貫入するための全周回転駆動装置12と、前記鋼管杭11内に挿入されるダウンザホールハンマー13と、このダウンザホールハンマー13を回転駆動する回転駆動手段14と、この回転駆動手段14に設けられていて、ダウンザホールハンマー13に作動用エアを供給するためのスイベル機構15と、からなることを特徴とする。
【0016】
請求項5は、請求項4に記載の基礎杭造成装置において、ダウンザホールハンマー13を回転駆動する回転駆動手段14をクレーンによって吊支すると共に、このクレーンの先端から全周回転駆動装置12にわたって張架したワイヤー28に、前記回転駆動手段14から水平方向に突設した反力受けバー29を係止させるようにしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る基礎杭造成方法を実施するための基礎杭造成装置を示す側面図である。この図において、11は本発明に係る鋼管杭、12は鋼管杭11を地盤中に貫入するための全周回転駆動装置、13は鋼管杭11内に挿入されるダウンザホールハンマー、14はダウンザホールハンマー13を回転駆動する回転駆動手段、15は回転駆動手段14に設けられて、ダウンザホールハンマー13に作動用エアを供給するためのスイベル機構である。16は走行台車17に装備されたジブクレーンで、先端側ジブ16aから垂下される昇降操作ワイヤー18のフック30により回転駆動手段14が昇降自在に吊支されている。本発明の基礎杭造成装置は、全周回転駆動装置12、ダウンザホールハンマー13、回転駆動手段14及びスイベル機構15によって構成される。
【0018】
本発明に係る鋼管杭11(11a,11b,11c)について図3〜図6を参照して説明すると、先ず図3の(A)は本発明の一実施形態による鋼管杭11aの一部断面側面図、(B)はその横断面図である。この鋼管杭11aは杭本体19の外周面にその長手方向全域に延びる断面矩形状の凸条20を周方向適当間隔おきに条設してなるもので、各凸条20は杭本体19と一体に形成されている。また、杭本体19の頭部(上端部)内周面に雌ねじ21が形成され、下端部外周面には雄ねじ22が形成されている。尚、仮想線図示のように杭本体19の頭部側には直径方向両側部に吊り金具7,7が溶接によって取り付けられる。
【0019】
このように杭本体19の外周面に長手方向全域に延びる凸条20を周方向適当間隔おきに条設した鋼管杭11aによれば、この鋼管杭11aを全周回転駆動装置12により回転させながら地盤中に圧入する際に、図6の(A)及び(B)に示すように転石Tに遭遇しても、この転石Tは直接には凸条20にぶつかるため、この凸条20により保護されて、杭本体19の損傷が防止されることになる。また、鋼管杭11aの回転圧入時には、杭本体19の外周面に突出した各凸条20が地盤土壌と点接触する状態にあるため、地盤土壌との接触摩擦抵抗がきわめて小さくなって、鋼管杭11aを地盤中に円滑に圧入することができる。
【0020】
図4の(A)は本発明の他の実施形態による鋼管杭11bの一部断面側面図、(B)はその横断面図である。この鋼管杭11bは、図3の鋼管杭11aと同様に杭本体19の外周面にその長手方向全域に延びる断面矩形状の凸条20を周方向適当間隔に条設したものであるが、各凸条20は杭本体19と別体に形成されたフラットバーからなるもので、杭本体19の外周面に例えば溶接によって固着されている点が、図3の鋼管杭11aと相違する。これ以外の構成については鋼管杭11aと同一である。
【0021】
図5の(A)は本発明の他の実施形態による鋼管杭11cの一部断面側面図、(B)はその横断面図である。この鋼管杭11cは、杭本体19の外周面に周方向適当間隔に条設された各凸条20が杭本体19と別体のもので、杭本体19の外周面に溶接によって固着されている点は鋼管杭11bと同じで、各凸条20が鉄筋(丸棒)からなる点だけが鋼管杭11bと相違する。
【0022】
図3に示す鋼管杭11aのように、凸条20が杭本体19と一体に形成された鋼管杭11は、圧延や鋳造によって容易に製造できるから、安価に提供できる。また、図4及び図5に示す鋼管杭11b,11cのように、凸条20が杭本体19と別体のもので、杭本体19の外周面に固着されてなるものによれば、既製の鋼管にフラットバーや鉄筋等を溶接することにより簡単容易に製作できるから、鋼管杭11を安価に提供できると共に、既製の鋼管を有効に利用することができる。また、鋼管杭11b,11cの作用については、図6によって説明した鋼管杭11aの場合と同様である。
【0023】
図1に示す基礎杭造成装置において、全周回転駆動装置12は、周知構造のもので、図示は省略するが、地盤表面に接地されるベースフレーム上に円筒状の回転駆動軸、油圧モーター、圧入引抜手段、チャック装置等を装備し、回転駆動軸内に鋼管杭11を挿入して、チャック装置で把持しながら、油圧モーターの駆動により回転駆動軸を回転して、鋼管杭11を回転させつつこれを地盤中に押し込み、あるいは引き抜くようになっている。尚、ここで使用される全周回転駆動装置12は比較的小型のものである。
【0024】
ダウンザホールハンマー13も周知構造のもので、図1、図7及び図8に概略示されるハンマーロッド13aを全周回転駆動装置12により回転させながら、このハンマーロッド13aに内蔵されたピストン(図示せず)を圧力エア(作動用エア)によって上下動させ、このピストンの下動時にハンマーロッド13aの先端から突出している掘削ビット13bを打撃し、このビット13bの打撃力とロッド全体の回転力によって岩盤等をも破砕しつつ地盤を掘削するようになっている。
【0025】
このダウンザホールハンマー13を回転駆動する回転駆動手段14は、図1に概略示すように、機枠23に油圧モーター24を配備してなるもので、この油圧モーター24の駆動用連結軸25は、ハンマーロッド13aの上端部に着脱自在に連結されるようになっている。従って、油圧モーター24の駆動用連結軸25をハンマーロッド13aの上端部に装着することによって、ダウンザホールハンマー13のハンマーロッド13aが回転駆動可能な状態となる。また、この駆動用連結軸25には前記したスイベル機構15が設けられ、このスイベル機構15により圧力源からの圧力エアが駆動用連結軸25の中空部を通ってハンマーロッド13aに供給されるようになっている。尚、図1において、26は油圧モーター24の油圧配管、27は圧力源からスイベル機構15に配管されたエア供給ホースである。
【0026】
上記回転駆動手段14は、図1に示すようにジブクレーン16の先端から垂下する昇降操作ワイヤー18のフック30に吊支されていると共に、図1及び図2の(A)に示すようにジブクレーン16の先端から地上の全周回転駆動装置12にわたって張架したワイヤー28に、回転駆動手段14の機枠23から水平方向に突設した反力受けバー29を係止させ、それによって回転駆動手段14の回転駆動時の反力を受け止めるようにしている。このような回転駆動手段の回転駆動時の反力を受け止めるには、回転駆動手段をリーダに昇降ガイドを介して昇降自在に装備させるのが一般的であるが、本発明の基礎杭造成装置では、ジブクレーン16の先端から全周回転駆動装置12にわたって張架したワイヤー28に回転駆動手段14から突設した反力受けバー29を係止させるようにするから、リーダが不要となって、設備が簡単となり、経費の節減を図ることができる。
【0027】
次に、上記のような基礎杭造成装置の使用による本発明の基礎杭造成方法について、図7〜図10を参照して説明する。
【0028】
先ず、図7の(1) に示すように、全周回転駆動装置12をジブクレーン16によりワイヤー31で吊って基礎杭打設箇所に設置し、同図(2) のように鋼管杭11をワイヤー32で吊り上げて全周回転駆動装置12にセットした後、同図(3) のようにダウンザホールハンマー13をジブクレーン16の昇降操作ワイヤー18により吊って、全周回転駆動装置12にセットされた鋼管杭11の中に挿入し、このダウンザホールハンマー13のハンマーロッド13a上端部に回転駆動手段14の駆動用連結軸25を連動可能に連結し、しかして同図の(4) に示すように、鋼管杭11を全周回転駆動装置12によって地盤G中に回転圧入すると同時に、鋼管杭11内のダウンザホールハンマー13を回転駆動手段14により回転させながら地盤Gを掘削する。この時、ダウンザホールハンマー13は正回転させ、鋼管杭11は逆回転させる。掘削中のスライムSは、エアハンマー1の下端部から噴出されるエアブローによって、鋼管杭11とハンマーロッド13aとの間の隙間を通って地上へ吹き上げ排出させる。
【0029】
1本目の鋼管杭11を地盤G中に貫入したら、回転駆動手段14を、ダウンザホールハンマー13の1本目のハンマーロッド13aから切り離して引き上げ、図7の(5) に示すように2本目の鋼管杭11とこの中に挿入した2本目のハンマーロッド13aとをクレーンで吊り上げておいて、先に上下のハンマーロッド13a,13aを同図の(6) に示すように周知の方法でピン結合し、その後に同図の(7) に示すように上下の鋼管杭11,11をねじ結合する。この上下鋼管杭11,11のねじ結合に先立ち、下方の鋼管杭11の上端部に取り付けてある吊り金具7を除去する。鋼管杭11のねじ結合は、杭本体19の上端部に形成され雌ねじ21とその下端部に形成された雄ねじ22を利用する(図3〜図5参照)と共に、ねじ込み用回転バンド8を使用して行う。また上下ハンマーロッド13aのピン結合及び上下鋼管杭11のねじ結合は、全周回転駆動装置12の上で作業員が行う。
【0030】
それから、図8の(1) に示すように、回転駆動手段14を上段側(2本目)ハンマーロッド13aの上端部に連結する。この連結作業は、図示のように作業員がスカイマスター33に乗って行う。こうして、鋼管杭11の継ぎ足し及びダウンザホールハンマー13のハンマーロッド13aの継ぎ足しを終え、上段側ハンマーロッド13aの上端部に回転駆動手段14を連動連結した状態で、鋼管杭11を地盤G中に更に貫入すると同時に、ダウンザホールハンマー13によって地盤Gを掘削する(図8の(2) 参照)。掘削中のスライムSは、エアハンマー1の下端部からのエアブローによって上下鋼管杭11,11と上下ハンマーロッド13a,13aとの間の隙間を通って地上へ排出させる。
【0031】
最終鋼管杭11(この場合、2本目の鋼管杭11)の貫入が終わりかけた段階で、図8の(3) に示すように、回転駆動手段14をハンマーロッド13aから切り離して引き上げ、鋼管杭11と同径の動力伝達用鋼管34をクレーンで吊ってハンマーロッド13aに嵌め入れ、同図の(4) に示すように動力伝達用鋼管34の下端部と最終鋼管杭11の上端部とを溶接によって接合する。
【0032】
上記動力伝達用鋼管34を最終鋼管杭11に接合するには、溶接によらず、図10の(3) に示すようなクイックジョイント40を採用してもよく、これによるとその接合が迅速且つ容易となる。即ち、図10の(3) に示すように、動力伝達用鋼管34の下端部外周面に一対の係合凸部38,38を設け、鋼管杭11の上端部内周面には、上方開口部39aが幅狭でその下方が水平一方向に拡大した係止部39bに形成されてなる一対のL形凹溝部39,39を設けておけば、接合にあたり、動力伝達用鋼管34を吊った状態から下降させて、各係合凸部38を鋼管杭11の各L形凹溝部39の上方開口部39aに貫入させ、この状態で動力伝達用鋼管34を図示の矢印方向(地盤貫入時に回転する方向)に回転させることにより、各係合凸部38が係止部39b側に移動して係止され、それによって動力伝達用鋼管34が鋼管杭11に接合される。尚、動力伝達用鋼管34を最終鋼管杭11に接合する更に別の方法として、ピン接合やスプライン接合もある。
【0033】
その後、回転駆動手段14をハンマーロッド13aに連動連結し、全周回転駆動装置12によって鋼管杭11及び動力伝達用鋼管34を回転圧入しながら、同時に鋼管杭11及び動力伝達用鋼管34内のダウンザホールハンマー13を回転駆動手段14により回転させながら地盤Gを掘削する。掘削中のスライムSは、エアハンマー1下端部からのエアブローによって上下の鋼管杭11,11及び動力伝達用鋼管34と上下ハンマーロッド13a,13aとの間の隙間を通って地上へ排出させる。尚、この時、先行鋼管杭11(1本目の鋼管杭11)の先端部は図示のように基岩層Qに突入している。
【0034】
しかして、図8の(5) に示すように先行鋼管杭11が所定深度に達したならば、鋼管杭11,11及びこれに接合された動力伝達用鋼管34を地盤中に残して、同図(6) のようにダウンザホールハンマー13を引き上げ、更に図9の(1) のように全周回転駆動装置12を引き上げて所定の場所へ移動させる。この後、地盤G表面から突出した動力伝達用鋼管34の周辺を掘削して、図9の(2) に示すような凹所35を形成し、この凹所35内において、動力伝達用鋼管34と鋼管杭11との溶接接合部を図示のようにガス切断して、動力伝達用鋼管34を鋼管杭11から切り離す。尚、動力伝達用鋼管34を鋼管杭11から切り離すのに、両者が図10の(3) に示すようなクイックジョイント40で接合されている場合は、動力伝達用鋼管34を地盤貫入時の回転方向と逆方向に回転させた後、これを引き上げるようにすることによって、その切り離しを迅速容易に行うことができる。
【0035】
こうして動力伝達用鋼管34を切り離せば、上段側鋼管杭11の上端が地盤表面より低位置となるため、鋼管杭11が地盤G表面から突出せず、障害物を形成しない。尚、動力伝達用鋼管34は、特別に製作されたものではなく、鋼管杭11を所要長さに短く切断したものを使用すればよい。
【0036】
上記のように動力伝達用鋼管34を上段側鋼管杭11から切り離した後、図9の(3) に示すように鋼管杭11内にトレミー管10を挿入して、このトレミー管10により中詰用のコンクリート36を打設し、これにより同図の(4) に示すように鋼管杭11,11にコンクリート36を中詰した基礎杭Pを造成する。この後、図10の(1) 及び(2) に示すように、バックホー37を使用して凹所35の埋め戻しを行う。この埋め戻しには、凹所35を掘削した時の掘削排土を使用する。これによって、一連の基礎杭造成作業を終了する。
【0037】
以上説明した基礎杭造成方法では、鋼管杭11を全周回転駆動装置12によって地盤G中に貫入すると同時に、この鋼管杭11内に挿入したダウンザホールハンマー13を回転駆動手段14により回転させながら地盤Gを掘削するから、図11及び図12によって説明した従来方法のような掘孔4の崩壊や周囲地盤の緩みがなく、従って作業を途中で中断することなく極めて能率良く迅速に行うことができ、また鋼管杭11を直接地盤に圧入するから、鋼管杭11の外周には地盤との間に余分な隙間が形成されないため、その隙間に注入されるモルタルが少なくて済み、従来の基礎杭造成方法に比べ、施工コストの大幅な低減化が可能となる。
【0038】
また、この基礎杭造成方法によると、最終鋼管杭11の上端部にこれと同径の動力伝達用鋼管34を接合し、所定深度まで鋼管杭11の貫入とダウンザホールハンマー13による掘削を行った後、ダウンザホールハンマー13を引き上げると共に、全周回転駆動装置12を移動し、しかして地盤表面から突出した動力伝達用鋼管34を鋼管杭11から切り離すため、基礎杭造成後に地盤表面に鋼管杭11の頭部が突出せず、従って地盤上に障害物を形成することがない。
【0039】
また、この基礎杭造成方法で使用する鋼管杭11は、図3〜図5で説明したように杭本体19の外周面に長手方向全域に延びる凸条20を周方向適当間隔おきに条設してなる鋼管杭11a,11b,11cであって、このような鋼管杭11a,11b,11cを使用することにより、全周回転駆動装置12によって回転させながら地盤中に圧入する際に、転石に遭遇しても、この転石は直接には凸条20にぶつかるため、この凸条20により保護されて杭本体19の損傷が防止される、また鋼管杭11の回転圧入時には、杭本体19の外周面に突出した各凸条20が地盤土壌と点接触するため、地盤土壌との接触摩擦抵抗がきわめて小さく、鋼管杭11を地盤中に円滑に圧入できて、施工能率を向上できる。また、鋼管杭11を全周回転駆動装置12によって回転させる時、杭本体19外周面の凸条20が滑り止めとなって、鋼管杭11を的確に回転させることができる。
【0040】
以上説明した実施形態では、2本の鋼管杭11,11を継ぎ足して基礎杭の造成を行っているが、鋼管杭11は3本以上を繋いでもよいし、また1本の鋼管杭11のみでもよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の基礎杭造成方法は、杭本体の外周面にその長手方向全域に延びる凸条を周方向適当間隔おきに条設してなる鋼管杭であって、前記凸条が杭本体と一体に形成され、又は前記凸条が杭本体と別体のもので、杭本体の外周面に固着されてなる鋼管杭を全周回転駆動装置によって地盤中に回転圧入すると同時に、この鋼管杭内に挿入したダウンザホールハンマーを回転駆動手段により回転させながら地盤を掘削し、所定深度まで鋼管杭の貫入とダウンザホールハンマーによる掘削を行った後、ダウンザホールハンマーを引き上げ、鋼管杭内にコンクリートを打設するから、従来方法のような掘孔の崩壊や周囲地盤の緩みがなく、従って途中で作業を中断することなく極めて能率良く行うことができ、また鋼管杭を直接地盤に圧入するから、鋼管杭の外周には地盤との間に余分な隙間が形成されず、従って注入するモルタルが少なくて済み、また発生する土砂の量が極めて少なく、従来方法に比べ、施工コストの大幅な低減化が可能となる。
【0042】
前記鋼管杭は、杭本体の外周面にその長手方向全域に延びる凸条を周方向適当間隔おきに条設してなるものであるから、これを回転させながら地盤中に圧入する際に、転石に遭遇しても、この転石は直接には凸条に当たり、この凸条で保護されて杭本体の損傷が防止される。また、鋼管杭の回転圧入時に、杭本体の外周面に突出した各凸条が地盤土壌と点接触するようになるため、地盤土壌との接触摩擦抵抗がきわめて小さく、鋼管杭を地盤中に円滑に圧入できて、施工能率を向上させることができる。また、この鋼管杭を全周回転駆動装置によって回転させる時、杭本体外周面の凸条が滑り止めとなって、鋼管杭を的確に回転させることができる。
【0045】
また、最終鋼管杭の上端部にこれと同径の動力伝達用鋼管を接合し、所定深度まで鋼管杭の貫入とダウンザホールハンマーによる掘削を行った後、ダウンザホールハンマーを引き上げると共に、全周回転駆動装置を移動して、動力伝達用鋼管を鋼管杭から切り離すようにすれば、基礎杭造成後に地盤表面に鋼管杭の頭部が突出せず、従って地盤上に障害物を形成するようなことがない。
【0046】
請求項2に記載のように、鋼管杭と動力伝達用鋼管との接合を溶接によって行い、また鋼管杭からの動力伝達用鋼管の切り離しをガス切断によって行うようにすれば、鋼管杭と動力伝達用鋼管との接合作業及び動力伝達用鋼管の切り離し作業がきわめて容易となる。
【0047】
請求項3に記載のように、鋼管杭と動力伝達用鋼管との接合、及びその鋼管杭からの動力伝達用鋼管の切り離しを、鋼管杭と動力伝達用鋼管との互いの接合端部に設けられる係合凸部とL形凹溝部とからなるクイックジョイントで行うようにすれば、両者の接合作業及び切り離し作業が迅速且つ一層容易に行える。
【0048】
請求項4に係る発明の基礎杭造成装置は、鋼管杭を地盤中に貫入するための全周回転駆動装置と、前記鋼管杭内に挿入されるダウンザホールハンマーと、このダウンザホールハンマーを回転駆動する回転駆動手段と、この回転駆動手段に設けられていて、ダウンザホールハンマーに作動用エアを供給するためのスイベル機構とからなるため、前記の基礎杭造成方法を有効に実施することができる。
【0049】
請求項5に記載のように、ダウンザホールハンマーを回転駆動する回転駆動手段をクレーンによって吊支すると共に、このクレーンの先端から全周回転駆動装置にわたって張架したワイヤーに、回転駆動手段から水平方向に突設した反力受けバーを係止させるようにすることによって、回転駆動手段を昇降のみ可能に支持するリーダ等が不要となって、設備が簡単となり、経費の節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基礎杭造成方法を実施するための基礎杭造成装置を示す側面図である。
【図2】 (A)は図1のX−X線拡大断面図、(B)は鋼管杭の下端部にあるダウンザホールハンマーの一部を示す拡大断面図である。
【図3】 (A)は本発明に係る鋼管杭の一実施形態を示す一部断面拡大側面図、(B)はその平面図である。
【図4】 (A)は本発明に係る鋼管杭の他の実施形態を示す一部縦断面拡大側面図、(B)はその平面図である。
【図5】 (A)は本発明に係る鋼管杭の更に他の実施形態を示す一部縦断面拡大側面図、(B)はその平面図である。
【図6】 (A)は本発明に係る鋼管杭の作用を説明する鋼管杭の拡大横断面図、(B)は拡大側面図である。
【図7】 (1) (7) は本発明に係る基礎杭造成方法の工程の最初の段階を説明する説明図である。
【図8】 (1) (6) は同基礎杭造成方法の工程の次の段階を説明する説明図である。
【図9】 (1) (4) は同基礎杭造成方法の工程の更に次の段階を説明する説明図である。
【図10】 (1) 及び(2) は同基礎杭造成方法の工程の最終段階を説明する説明図であり、(3) はクイックジョイントによる鋼管杭と動力伝達用鋼管との接合方 法を説明する説明斜視図である。
【図11】 (1) (8) は従来の基礎杭造成方法の工程の前半部分を説明する説明図である。
【図12】 (1) (8) は同従来の基礎杭造成方法の工程の後半部分を説明する説明図である。
【符号の説明】
11 鋼管杭(総括名称)
11a,11b,11c 鋼管杭
12 全周回転駆動装置
13 ダウンザホールハンマー
13a ハンマーロッド
13b 掘削ビット
14 回転駆動手段
15 スイベル機構
16 ジブクレーン
18 ジブクレーンの昇降操作ワイヤー
19 杭本体
20 凸条
23 回転駆動手段の機枠
29 反力受けバー
40 クイックジョイント

Claims (5)

  1. 杭本体の外周面にその長手方向全域に延びる凸条を周方向適当間隔おきに条設してなる鋼管杭を、全周回転駆動装置によって地盤中に回転圧入すると同時に、この鋼管杭内に挿入したダウンザホールハンマーを回転駆動手段により回転させながら地盤を掘削し、最終鋼管杭の上端部にこれと同径の動力伝達用鋼管を接合し、所定深度まで鋼管杭の貫入とダウンザホールハンマーによる掘削を行った後、ダウンザホールハンマーを引き上げると共に、全周回転駆動装置を移動して、上記動力伝達用鋼管を鋼管杭から切り離し、しかる後に鋼管杭内にコンクリートを打設するようにしたことを特徴とする基礎杭造成方法。
  2. 前記鋼管杭と動力伝達用鋼管との接合は溶接によって行い、その鋼管杭からの動力伝達用鋼管の切り離しはガス切断によって行うようにした請求項1に記載の基礎杭造成方法。
  3. 前記鋼管杭と動力伝達用鋼管との接合、及びその鋼管杭からの動力伝達用鋼管の切り離しは、鋼管杭と動力伝達用鋼管との互いの接合端部に設けられる係合凸部とL形凹溝部とからなるクイックジョイントによって行うようにした請求項1に記載の基礎杭造成方法。
  4. 請求項1〜3の何れかに係る基礎杭造成方法を実施するための装置であって、鋼管杭を地盤中に貫入するための全周回転駆動装置と、前記鋼管杭内に挿入されるダウンザホールハンマーと、このダウンザホールハンマーを回転駆動する回転駆動手段と、この回転駆動手段に設けられていて、ダウンザホールハンマーに作動用エアを供給するためのスイベル機構と、からなる基礎杭造成装置。
  5. ダウンザホールハンマーを回転駆動する回転駆動手段をクレーンによって吊支すると共に、このクレーンの先端から全周回転駆動装置にわたって張架したワイヤーに、前記回転駆動手段から水平方向に突設した反力受けバーを係止させるようにした請求項4に記載の基礎杭造成装置。
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