JP3806289B2 - 動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理方法及びフレームメモリ管理装置 - Google Patents

動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理方法及びフレームメモリ管理装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号をフレーム内符号化、前方向からの予測符号化、双方向からの予測符号化を用いて高能率に符号化する動画像符号化装置に適用するフレームメモリ管理方法、及びフレームメモリ管理装置に関するもので、特に非標準映像信号が入力される場合でも内部同期信号に従ってフレーム単位で適切な符号化を実現するフレームメモリ管理方法、及びフレームメモリ管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、映像データをMPEG2方式でリアルタイムに高能率符号化してハードディスクやDVD−RW、DVD−RAM等のディスク媒体に記録する映像記録装置が実現されている。
【0003】
このような映像記録装置に入力される映像信号は標準信号だけでなく、例えばVTRの高速再生映像などの非標準信号も入力されることがあり得る。MPEG2方式では映像信号をフレーム単位に符号化するのが一般的であるが、非標準信号の場合は入力映像信号から生成した同期信号(以下、外部同期信号と呼ぶ)と内部の高能率符号化で用いるフレーム同期信号(以下、内部同期信号と呼ぶ)でずれが生じるため、MPEG2ビデオエンコーダの前段にフレームシンクロナイザが必要になる。
【0004】
フレームシンクロナイザを備えた高能率符号化装置として、特開平11−112937号公報記載の技術(以下では従来例と呼ぶ)がある。図9に従来例の構成例をブロック図で示す。
【0005】
図9において、映像入力信号端子21から映像信号が入力され、フレームシンクロナイザ22で内部同期信号に同期した信号に変換され、MPEG−Vエンコーダ24に入力される。またフレームシンクロナイザ22では外部同期信号と内部同期信号の関係から、後述するフレーム繰り返し、又はフレーム抜け(以下ではそれぞれリピート、スキップと呼ぶ)となるように制御し、この制御信号をマイコン23に出力する。マイコン23はリピート、スキップ情報に応じてMPEG−Vエンコーダ24の符号化を制御する。
【0006】
フレームシンクロナイザ22では外部同期信号と内部同期信号の位相差を測定し、位相差が0フレーム以下になれば入力フレームを繰り返してMPEG−Vエンコーダに出力し、位相差が1フレーム以上になれば入力フレームのうち1フレームを抜いてMPEG−Vエンコーダ24に出力する。
【0007】
図10に特開平11−112937号公報に記載のフレームシンクロナイザの制御をタイムチャートで示す。図10(a)は外部同期信号で、入力フレーム(b)は外部同期信号(a)に同期して入力される。(c)、(d)は内部同期信号の周期が外部同期信号の周期よりも短い場合の動作で、内部同期信号1(c)が外部同期信号(a)に追い付いた時点のフレーム(図10ではフレームf5)を繰り返し出力する。また(e)、(f)は内部同期信号の周期が外部同期信号の周期よりも長い場合の動作で、内部同期信号2(e)と外部同期信号(a)の位相差が1フレーム以上になった時点で次のフレーム(図10ではフレームf6)を抜いて、その次のフレームを出力する。
【0008】
そして、フレームが繰り返された場合には、繰り返されたフレームは全フレームと同一なのでPピクチャ(前フレームから予測符号化するフレーム)として動きベクトルを0にする制御を行い、フレームが抜かれた場合には、抜かれたフレームの前フレームと直後のフレームは時間的距離が倍になっていることに対応して動きベクトル探索範囲を増やす制御を行うものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例ではフレームシンクロナイザ22、MPEG−Vデコーダ24が独立して制御されているため、それぞれでフレームメモリを備える必要があるという問題があった。
【0010】
図10の(e)、(f)の場合、フレームf4の出力期間に入力フレーム(b)ではフレームf5の入力が終了し、フレームf6の入力が始まっている。従って、図9のフレームシンクロナイザ22にはフレームf5の全てと、フレームf4とフレームf6の一部を保持しておく必要があり、2〜3フレーム分のフレームメモリが必要になる。
【0011】
図11にMPEG方式で符号化する場合の符号化タイミングを示す。
MPEG方式では、フレーム内符号化するIピクチャ、前方向から予測符号化するPピクチャ、双方向から予測符号化するBピクチャの3種類の符号化タイプに分けて符号化することが多い。図11はIピクチャ、Pピクチャの間に2枚のBピクチャが存在する場合の例で、入力フレーム(b)のフレーム番号の下のB、B、Iが符号化タイプを示す。図11では、入力フレーム(b)はf1、f2、f3の順に入力され、内部同期信号(a)に同期して符号化フレーム(c)に記載の順に符号化する。
【0012】
MPEG方式の符号化タイプのうち、P、Bピクチャは予測に用いるフレームを符号化した後に符号化する。例えばフレームf1、f2はフレームf3から予測するので、まずフレームf3を符号化し、その後に符号化する。MPEGではこのようにフレーム順を入れ替える(以下ではリオーダリングと呼ぶ)必要があるためのフレームメモリが必要になる。図11のようにBピクチャが2枚の場合、符号化フレームがf3のタイミングで入力フレームとしてf1からf4までの4フレームを保持する必要があるので、リオーダリングのために4フレーム分のメモリが必要になる。
【0013】
従って、従来例ではフレームシンクロナイザ22とMPEG−Vエンコーダ24のリオーダリングとで合計6〜7フレームの大容量フレームメモリが必要になるという問題があった。
【0014】
また、従来例では繰り返しフレームをPピクチャとして符号化するが、そのためにI、P、Bピクチャの順が周期的でなくなり、MPEG−Vエンコーダ24での発生符号量制御が複雑になるという問題があった。
【0015】
本発明は、これらの問題点に鑑み、フレームシンクロナイザとMPEG−Vエンコーダのフレームメモリ容量が少なくてすみ、またI、P、Bピクチャの出現を周期的にすることが可能なフレームメモリ管理方法、及びフレームメモリ管理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明では、外部同期信号と内部同期信号のずれ量からリピート信号を発生し、リピート信号が発生した次のフレームの符号化タイプによって符号化するフレームを適応的に切り替えることでフレームメモリ容量が少なくてすみ、I、P、Bの周期も保つことのできる動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理方式、及びフレーム管理装置を提供する。
【0017】
従って、本発明の動画像符号化におけるフレームメモリ管理方法は、外部から入力される映像信号を、フレーム内符号化、前方向フレームからの予測符号化、前後方向フレームからの予測符号化にて所定の順番で高能率符号化する際に、外部から入力される映像信号に従って外部同期信号を生成し、該外部同期信号に同期して前記映像信号をフレームメモリに記録し、前記外部同期信号とは独立した内部同期信号に同期して前記映像信号を前記所定の順番で前記フレームメモリから読み出し、前記各符号化により高能率符号化する動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理方法であって、前記外部同期信号の1周期期間に前記内部同期信号が1周期より多く含まれる場合に、同一フレームを繰り返し符号化することを示すリピート信号を発生し、該リピート信号が発生したタイミング以降最初にフレーム内符号化、もしくは前方向からの予測符号化するフレームは、リピート信号が発生しない場合に選択されるところの前記所定の順番のフレームよりも時間的に1フレーム前のフレームを選択し、該選択した1フレーム前のフレームもしくは該フレームの直前のフレームを繰り返し符号化することを特徴とするものである。
【0020】
本発明の動画像符号化におけるフレームメモリ管理装置は、外部から入力される映像信号を、フレーム内符号化、前方向フレームからの予測符号化、前後方向フレームからの予測符号化にて所定の順番で高能率符号化する際に、外部から入力される映像信号に従って生成された外部同期信号に同期して該映像信号を記録するフレームメモリと、該外部同期信号とは独立した内部同期信号に同期して前記映像信号を前記所定の順番でフレームメモリから読み出して前記各符号化により高能率符号化する高能率符号化部と、フレームメモリの書き込みアドレス、読み出しアドレスを制御するコントローラを備えた動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理装置であって、前記コントローラは、前記外部同期信号の1周期期間に前記内部同期信号が1周期より多く含まれる場合に、同一フレームを繰り返し符号化することを示すリピート信号を発生し、該リピート信号が発生したタイミング以降最初にフレーム内符号化、もしくは前方向からの予測符号化するフレームは、リピート信号が発生しない場合に選択されるところの前記所定の順番のフレームよりも時間的に1フレーム前のフレームを選択し、該選択した1フレーム前のフレームもしくは該選フレームの直前のフレームを繰り返し符号化することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
〔第1の実施の形態〕
図1に本発明の実施の形態の一例として、NTSC映像信号を入力し、MPEG2方式で符号化する場合に、本発明のフレームメモリ管理方式及びフレームメモリ管理装置を適応する場合のブロック図を示す。
【0025】
図1では、映像入力端子1からNTSC映像信号が入力され、NTSCデコーダ2でNTSC映像信号から外部同期信号8とデジタル映像信号9を生成し前処理部3に出力する。外部同期信号8は1フレームの開始を示すパルスである。前処理部3ではデジタル映像信号9から有効画像領域の切り出しやフィルタ処理(解像度変換)等を行い、処理後の映像データ12をフレームメモリ4に出力する。前処理部3ではNTSCデコーダ2から入力される外部同期信号8とコントローラ5から入力される内部同期信号10から後述するリピート、スキップ信号の生成も行い、コントローラ5に出力する。ここで、内部同期信号10はフレームの符号化開始を示すパルスである。フレームメモリ4はリオーダリング用に5フレーム分のフレームメモリ(FM1〜FM5)を備え、MPEG2エンコーダ6の指示に従って符号化する画像データを出力する。
【0026】
MPEG2エンコーダ6ではフレームメモリ4から画像データ13を入力し、符号化データを符号化出力端子7に出力する。コントローラ5は自走するカウンタを基に一定間隔で発生する内部同期信号10を出力するとともに、前処理部3を介してフレームメモリ4への入力(書き込み)フレームメモリとMPEG2エンコーダ6を介してフレームメモリ4からの出力(読み出し)フレームメモリの制御及びMPEG2エンコーダ6の符号化制御を行う。
【0027】
フレームメモリ4とMPEG2エンコーダ6の間の画像データの入出力には、符号化する画像データだけでなく、予測に用いる画像も含まれるが、本発明の特徴であるフレームメモリ管理には影響しないので、説明は省略する。
【0028】
次に図2〜図4を使って本発明の特徴であるフレームメモリ管理方式を説明する。図2は前処理部3でのリピート、スキップ信号の発生を示す状態遷移図である。
【0029】
図3において、まず「スタート」状態から開始し、外部同期信号が発生すれば「通常1」状態に遷移し、内部同期信号が発生すれば「通常2」状態に遷移する。そして「通常1」状態では外部同期信号が発生すれば「スキップ」状態に遷移してスキップ信号を発生した後に「通常1」に戻り、内部同期信号が発生すれば「通常2」状態に遷移する。「通常2」状態では内部同期信号が発生すれば「リピート」状態に遷移してリピート信号を発生した後に「通常2」に戻り、外部同期信号が発生すれば「通常1」状態に遷移する。
【0030】
図2の状態遷移では、外部同期信号と内部同期信号が交互に発生すればリピート信号、スキップ信号ともに発生せずに「通常1」と「通常2」を遷移し、外部同期信号が連続して発生すればスキップ信号が発生され、内部同期信号が連続して発生すればリピート信号が発生される。
【0031】
図3、図4にコントローラ5で行われるフレームメモリ4への入力(書き込み)、及びフレームメモリ4からの出力(読み出し)のタイムチャートを示す。図3は標準信号が入力される場合、図4は非標準信号が入力される場合である。なお、符号化タイプのならびは図11と同一でB、B、I、B、B、P、...であるとする。
【0032】
図3(a)は入力フレームを外部同期信号に従ってフレームメモリ4に入力する制御を示し、(b)は内部同期信号に従ってフレームメモリ4から出力する制御を示す。また(c)はコントローラ5での入力フレーム、出力フレームの管理状態を示す。
【0033】
図3の書き込み制御(a)は書き込み開始から5フレームまでは入力されるフレームf1〜f5をFM1から順番に書き込み、その後は読み出しが完了したフレームメモリに順次書き込む。例えば入力フレームf6は、その直前にフレームf3の読み出しが完了したFM3に書き込む。
【0034】
読み出し制御(b)は、最初の3フレームの書き込みが終了した次の内部同期信号から(フレーム期間T4から)開始する。読み出し順は、リオーダリングを考慮してI、B、B、Pの順である。
【0035】
コントローラ5は、内部同期信号をトリガとして入力FMと出力FMを決定する。出力FMはそのまま1フレーム期間(内部同期信号から次の内部同期信号までの期間)で用いられ、入力FMは1フレーム期間に入力を開始するフレームに用いられる。例えばフレーム期間T4では、出力FMとしてFM5を指定し、フレーム期間T4に入力を開始するフレームf5の入力先として用いられる。コントローラ5での管理状態(c)は、まず入力FMをFM1から順に内部同期信号に同期してインクリメントし、FM5以降は直前の出力FMの値とする。例えばFM5の次は、FM5に入力時の出力FMであるFM3とする。出力FMは、まずIフレームとして符号化するf3が記録されているFM3を選択し、次にリオーダリングで遅らせたf1、f2が記録されたFM1、FM2とし、これを繰り返す。
【0036】
図4は入力映像信号の周期が標準信号の周期よりも長い場合のフレームメモリ4の制御を示すタイムチャートである。この場合、内部同期信号が外部同期信号を追い抜くことがあり、追い抜きが起こるとフレームを重複して符号化する必要がある。
【0037】
図4の書き込み/読み出し制御は、コントローラ状態(c)でリピート信号が発生した場合のみ図3で示した標準信号の制御と異なる。図4では、フレームf5が入力されている間に内部同期信号が2回発生するので、2回目の内部同期信号でリピート信号が発生する。リピート信号が発生したタイミングでは入力フレームf5の入力が継続しており、コントローラ状態(c)においてフレーム期間T5で指定した入力FM(FM3)が用いられないので、フレーム期間T6では入力FMを更新せずFM3を継続する。出力FMは、符号化タイプがBピクチャの場合は標準信号と同様の選択を行い、リピート信号発生後で符号化タイプがI又はPピクチャのピクチャとなる最初のピクチャの場合は標準信号で選択するフレームよりも1フレーム前の画像を選択する。例えば、フレーム期間T7での出力FMの選択は、図3に示した標準信号ではFM3に記録されたフレームf6をPピクチャとして選択するところを、図4の場合ではFM5に記録されたフレームf5(フレームf6よりも1フレーム前の画像)をPピクチャとして符号化する。
【0038】
フレームf3をIピクチャとして符号化し、フレームf5をPピクチャとして符号化するので、その間のフレームf4をBピクチャとして2回符号化する(フレーム期間T8、T9)。リピート信号の発生によってフレーム期間T6は入力FMの更新をしなかったために、フレーム期間T6以降は入力FMとして直前の出力FMではなく、さらに1フレーム前の出力FMを用いる。例えばフレーム期間T7の入力FMはフレーム期間T5の入力FMであるFM1を用いる。一方、出力FMはフレーム期間T8、T9でフレームの更新を行わないので、同一フレームの符号化後(図4ではフレーム期間T10以降)は再び入力FMとして、直前の出力FMを用いるように制御する。
【0039】
次に、図5に図3、4のコントローラ状態(c)の制御をフローチャートで示す。図5は1フレームの符号化を行う動作を示すもので、符号化中は1フレーム毎に図5の動作を繰り返す。コントローラ5では、フレーム毎にカウントアップする変数「入力フレーム番号」、リピート信号が発生し、繰り返し符号化するフレームがあることを示す「リピートフラグ」と、各フレームメモリの状態を示す変数「FM状態」を用いる。
【0040】
「入力フレーム番号」は定期的にリセットしても構わない。また、図6に「FM状態」の構成例を示す。「FM状態」は5フレーム分のフレームメモリFM1〜FM5に対応して、それぞれ「状態」、「フレーム番号」、「リピートフレーム」を保持する。「状態」は次のフレーム期間の各フレームメモリの状態を示し、入力可能な「空き」、まだ符号化されていないフレームを保持している「使用中」、次の内部同期信号が発生するまでの間に保持しているフレームを出力する「読み出し」、次の外部同期信号が発生すると書き込みを開始する「次書き込み」のいずれかになる。「フレーム番号」は保持、読み出し又は書き込みする「入力フレーム番号」を示す。「リピートフレーム」はリピート信号が発生した場合に繰り返し符号化するフレームを示す。またフレーム番号は保持、読み出し又は書込する入力フレーム番号を示す。
【0041】
図6は、図3及び図4のフレーム期間T4での状態を示したもので、FM1〜FM4にそれぞれフレーム番号1〜4のフレーム(f1〜f4)を保持し、次の外部同期が発生するとFM5にフレーム番号5のフレーム(f5)を入力し、FM3からフレーム番号3のフレーム(f3)を読み出すことを示している。フレーム期間T4ではリピート信号は発生していないので、「リピートフレーム」は全てNoとなる。
【0042】
図5において、ステップ101で内部同期信号が発生されるのを待ち、内部同期信号が発生すると、ステップ102〜112で入力FMと出力FMの制御を行う。まずリピート信号が発生しているかどうかを判定し(ステップ102)、リピート信号が発生していない場合、即ち通常状態の場合は「入力フレーム番号」をインクリメントし(ステップ103)、「リピートフラグ」がONかOFFかを判定する。「リピートフラグ」がOFFの場合、即ち通常状態の場合は入力FMを直前の出力FMにセットする(ステップ105)。そしてステップ106で出力FMをセットする。出力FMは図6に示した「FM状態」と、符号化タイプのならびから判定する。
【0043】
ステップ102でリピート信号が発生している場合は、繰り返し符号化するフレームがあることを示す「リピートフラグ」をONに設定し(ステップ111)、入力FMの設定を飛ばしてステップ108に移る。
【0044】
また、ステップ104で「リピートフラグ」がONとなるのは、ステップ111を通って入力FMの設定が1回抜け、出力FMの設定が先に進んだ状態の場合なので、入力FMとして2フレーム前の出力FMを設定する(ステップ107)。次にステップ108で「FM状態」の「リピートフレーム」が設定されているフレームがあるかどうかを判定し、「リピートフレーム」が設定されていない場合は次に出力するフレームの符号化タイプがIピクチャかPピクチャであるかどうかを判定する(ステップ109)。
【0045】
IピクチャでもPピクチャでもない場合はステップ106に移り、通常状態と同一の出力FMをセットする。ステップ109で符号化タイプがIピクチャもしくはPピクチャの場合は、出力FMとして、通常状態よりも1フレーム前のフレームをセットし、「リピートフレーム」を設定する。「リピートフレーム」は、Bピクチャがある場合は出力FMとして設定したフレームの1フレーム前のBピクチャに設定し、Bピクチャがない場合は出力FMそのものに設定する(ステップ110)。
【0046】
ステップ108で「リピートフレーム」が設定されている場合は、「リピートフレーム」が設定されているフレームメモリを出力FMとし、リピートフラグをOFFとし、「FM状態」の「リピートフレーム」を解除する(ステップ112)。
【0047】
図7に、図4で示したタイムチャートのコントローラ状態(c)に、図5で示したフローチャートでの制御を加えたタイムチャートを示す。
【0048】
リピート信号が発生するとリピートフラグが立ち(フレーム期間T6)、さらにPピクチャの符号化を行うフレーム期間にリピートフレームを設定し(フレーム期間T7)、FM4を繰り返しエンコードするように設定した後にリピートフラグをOFF、リピートフレームの解放を行う(フレーム期間T8)。
【0049】
〔第2の実施の形態〕
図8に第2の実施の形態のフレームメモリ管理を示すタイムチャートを示す。第2の実施の形態は、請求項3及び6の本発明で、特にリピート信号が発生した場合にIピクチャもしくはPピクチャを繰り返し符号化する場合に対応するもので、第1の実施の形態とは、図7のステップ110のリピートフレームの設定方法が大きく異なる。
【0050】
第1の実施の形態ではステップ110において、Bピクチャがある場合はBピクチャをリピートフレームとし、Bピクチャがない場合はI又はPピクチャをリピートフレームとしていたが、第2の実施の形態では常にI又はPピクチャをリピートフレームとする点に特徴がある。
【0051】
また、第1の実施の形態ではリピート発生時に2フレーム前の出力FMを次の入力FMとしていたが(図5のステップ107)、第2の実施の形態では2フレーム前の出力FMから読み出したフレームを重複して符号化するため(ステップ112で制御する)、図5のステップ107の部分はステップ105と同一の動作とする必要があるが、それ以外は第1の実施の形態と同一の動作である。
【0052】
第2の実施の形態では、リピートフレームは既に符号化されたフレームと同一フレームを用いるので、MPEG2エンコーダ6でフレーム全体を予測画像かつ予測誤差を0とするなどして発生符号量を劇的に少なくすることができる。
【0053】
〔第1、2の実施の形態の変形例〕
第1、2の実施の形態は内部同期信号、外部同期信号ともにフレームの開始を示すパルスであったが、インターレース画像をフィールド単位に符号化する場合は、フィールドの開始を示すパルスとしても構わない。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、単一のフレームメモリでフレームシンクロナイザとMPEGのリオーダリング用メモリを共有しているので、少ないフレームメモリ容量で非標準信号のエンコードができる。
【0055】
また、符号化フレーム数よりも入力フレーム数が少ない場合に、符号化に用いるフレームの選択を変更するだけで、容易にフレームリピートが実現できる。
【0056】
さらに、リピートフレームとしてIピクチャもしくはPピクチャを選択すれば、リピートフレームの発生符号量を少なくすることができるので、他のフレームに割り当てる符号量を増やすことができ、画像シーケンスとしての画質が向上する効果がある。
【0057】
さらに、本発明は符号化タイプの順番は変更せず、符号化に用いるフレームを適応的に選択するだけなので、常に周期的な符号化タイプの並びとなり、発生符号量制御が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明におけるスキップ信号、リピート信号の発生を説明する状態遷移図である。
【図3】標準信号入力時のコントローラ5の制御を説明するタイムチャートである。
【図4】非標準信号入力時のコントローラ5の制御を説明するタイムチャートである。
【図5】コントローラ5の制御を説明するフローチャートである。
【図6】コントローラ5の制御に用いる変数を説明する図である。
【図7】コントローラ5の制御を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態のコントローラ5の制御を説明するタイムチャートである。
【図9】従来例の構成を示すブロック図である。
【図10】従来例のフレームシンクロナイザの制御を示すタイムチャートである。
【図11】MPEG方式で符号化する場合の符号化タイミングを説明する図である。
【符号の説明】
1.映像入力端子
2.NTSCデコーダ
3.前処理部
4.フレームメモリ
5.コントローラ
6.MPEG2エンコーダ
7.符号化出力端子
8.外部同期信号
9.デジタル映像信号
10.内部同期信号
11.リピート信号等制御信号
12.映像信号
13.映像信号
21.映像入力端子
22.フレームシンクロナイザ
23.マイコン
24.MPEGビデオデコーダ

Claims (2)

  1. 外部から入力される映像信号を、フレーム内符号化、前方向フレームからの予測符号化、前後方向フレームからの予測符号化にて所定の順番で高能率符号化する際に、
    外部から入力される映像信号に従って外部同期信号を生成し、該外部同期信号に同期して前記映像信号をフレームメモリに記録し、
    前記外部同期信号とは独立した内部同期信号に同期して前記映像信号を前記所定の順番で前記フレームメモリから読み出し、
    前記各符号化により高能率符号化する動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理方法であって、
    前記外部同期信号の1周期期間に前記内部同期信号が1周期より多く含まれる場合に、同一フレームを繰り返し符号化することを示すリピート信号を発生し、
    該リピート信号が発生したタイミング以降最初にフレーム内符号化、もしくは前方向からの予測符号化するフレームは、リピート信号が発生しない場合に選択されるところの前記所定の順番のフレームよりも時間的に1フレーム前のフレームを選択し、該選択した1フレーム前のフレームもしくは該フレームの直前のフレームを繰り返し符号化することを特徴とする動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理方法。
  2. 外部から入力される映像信号を、フレーム内符号化、前方向フレームからの予測符号化、前後方向フレームからの予測符号化にて所定の順番で高能率符号化する際に、
    外部から入力される映像信号に従って生成された外部同期信号に同期して該映像信号を記録するフレームメモリと、
    該外部同期信号とは独立した内部同期信号に同期して前記映像信号を前記所定の順番でフレームメモリから読み出して前記各符号化により高能率符号化する高能率符号化部と、
    フレームメモリの書き込みアドレス、読み出しアドレスを制御するコントローラを備えた動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理装置であって、
    前記コントローラは、前記外部同期信号の1周期期間に前記内部同期信号が1周期より多く含まれる場合に、同一フレームを繰り返し符号化することを示すリピート信号を発生し、
    リピート信号が発生したタイミング以降最初にフレーム内符号化、もしくは前方向からの予測符号化するフレームは、リピート信号が発生しない場合に選択されるところの前記所定の順番のフレームよりも時間的に1フレーム前のフレームを選択し、該選択した1フレーム前のフレームもしくは該選フレームの直前のフレームを繰り返し符号化することを特徴とする動画像符号化装置におけるフレームメモリ管理装置。
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