JP3805739B2 - 遊技設備装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技設備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技店に設置されているパチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機での遊技は、パチンコ球或いはメダル等の遊技媒体を借り受け該遊技媒体を使用して行うようになっている。このように行われる遊技において賞が発生した場合には、借り受けた遊技媒体と同じ種類の遊技媒体(実遊技媒体)を払い出すようにしている。つまり、例えば、パチンコ球を借り受け、これを用いて行われる遊技において賞が発生した場合には、パチンコ球を払い出す。そして、このように払い出された遊技媒体を使用して遊技を継続することが可能である。
ところで、上記実遊技媒体を払い出す方式の遊技機では、遊技店で大量の遊技媒体を保有しておくことが必要であるし、遊技媒体のメンテナンス(クリーニング等)も必要である。このような理由から、実遊技媒体を払い出さずにクレジット(遊技媒体データ)に変換し、このクレジットを用いて遊技を行えるような遊技機やシステムが考えられている。
例えば、パチンコ遊技機には、機内にパチンコ球が封入され、記憶保持しているクレジットの減算に応じてパチンコ球を弾発して遊技を行うことが可能で、賞が発生した場合にはその賞に応じた値をクレジットに加算するようにした、封入式のパチンコ遊技機がある。
さらに、このような封入式のパチンコ遊技機以外にも、賞に応じてパチンコ球を排出する排出機構と、パチンコ球を計数してクレジットに変換可能なパチンコ球計数装置と、クレジットをパチンコ球に再変換することが可能な変換装置と、を備え、排出機構により排出されたパチンコ球をパチンコ球計数装置により計数してクレジットに変換し、さらに該クレジットからパチンコ球に再変換することで、該再変換されたパチンコ球を使用して遊技を行うことが可能な計数装置付設型のパチンコ遊技機も考えられている。
また、獲得したパチンコ球(クレジット)の移動を封入式遊技機と封入式遊技機の間、或いは、封入式遊技機と普通型遊技機の間において行うことができるようにしたシステムが考えられている(例えば、特許文献1参照)。このシステムは、1人の遊技者が今まで遊技していた遊技機から異なる遊技機へ移動したい場合に、成績券を発行して該成績券を持って遊技機を移動することによりクレジットを移動できるといったものであり、同一の遊技者が異なる遊技機にクレジットを持って容易に移動するための技術である。
なお、最近では、知り合いどうし等の複数の遊技者が一緒に遊技店に行ったような場合に、1人の遊技者が獲得した遊技媒体を、同行した他の遊技者が共有して遊技することを許可する遊技店が増加している。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−57201号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記封入式或いは計数装置付設型のクレジット方式の遊技機の場合、獲得した遊技媒体はクレジットに変換されてしまうため、1人の遊技者が獲得した遊技媒体を他の遊技者に移動することができないといった課題がある。
また、特許文献1のシステムを利用すれば、1人の遊技者が獲得した遊技球(成績券)を他の遊技者に渡したならば該他の遊技者がその遊技球を使用して遊技を行うことも可能ではあるが、1人の遊技者が獲得した遊技球を複数の遊技者で共有(並行して遊技に使用)することはできない。なお、特許文献1には、封入式遊技機で獲得したクレジットを、実球に変換して普通型遊技機で使用できるようにすることも記載されているため、この変換した実球を複数の遊技者に分け与えれば、複数の遊技者間で遊技球を共有することになるが、封入式遊技機で獲得したクレジット(遊技媒体データ)を封入式遊技機で共有することはできない。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、所定の遊技装置において獲得した遊技媒体データを他の遊技装置でも共有(並行して遊技に使用)することを可能とする遊技設備装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数の遊技装置と、該複数の遊技装置と通信可能に構成され、該遊技装置において入賞により遊技者が獲得した遊技媒体データを管理可能な管理装置と、からなる遊技設備装置において、
第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データを、第2の遊技者が第二の遊技装置で遊技に使用可能に共有化する遊技媒体データ共有化手段と、
前記遊技装置に対して不正入賞を発生させるための不正行為が行われたことを検出する検出手段と、
前記第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行う連帯不正制御手段と、
を備え、
前記遊技媒体データ共有化手段は、前記第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データの一部を、前記第二の遊技装置で第2の遊技者が使用しての遊技を可能とし、
前記連帯不正制御手段は、前記遊技媒体データ共有化手段により前記第一の遊技装置と第二の遊技装置とが遊技媒体データを共有化された状態で、前記第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行うとともに、前記第二の遊技装置でも不正制御を行うことで、前記第一の遊技装置で第1の遊技者が不正入賞により不正に獲得した遊技媒体データを前記第二の遊技装置で第2の遊技者が使用して、該第2の遊技者までもが不正に利益を得ることを防止することを特徴としている。
【0007】
ここで、管理装置は、例えば、複数の遊技装置との間で直接通信が可能な中継装置と、複数の中継装置との間で直接通信が可能で該中継装置を介して複数の遊技装置と通信が可能な主管理装置(例えば、ホール管理コンピュータ)と、を備えて構成される。
或いは、管理装置は、複数の遊技装置との間で直接通信が可能な単一の装置であっても良い。
なお、ここでいう通信(主管理装置と中継装置との通信、並びに、中継装置と遊技装置との通信)は、有線通信であっても良いし、無線通信であっても良い。
【0008】
また、遊技装置は、遊技において発生した賞に応じた量の遊技媒体データを生成可能なものであればよい。
より具体的には、遊技装置としては、例えば、封入された遊技媒体を用いて遊技を実行可能であるとともに、遊技に用いられた遊技媒体を回収して繰り返し遊技に使用可能に構成され、遊技に用いられた遊技媒体の量に応じて遊技媒体データを減算する一方で、遊技において発生した賞に応じて遊技媒体データを加算する遊技装置(いわゆる封入式の遊技装置)であることが挙げられる。
或いは、遊技装置は、例えば、遊技装置は、遊技媒体を用いて遊技を実行可能であるとともに、遊技において賞が発生した場合に該発生した賞に応じた数の遊技媒体を払い出し可能に構成され、且つ、遊技媒体を計数可能な計数装置を備え、計数装置に遊技媒体が投入されると該投入量に応じた量の遊技媒体データを生成する(遊技媒体を遊技媒体データに変換する)遊技装置であっても良い。
【0009】
また、遊技装置は、例えば、管理装置との間での通信及び遊技媒体データの生成等が可能な端末装置(例えば、会員カード等のカードの処理を行うカード処理装置)と、遊技者が遊技を実行可能な遊技機と、を備えて構成される。
或いは、遊技装置は、例えば、管理装置との間での通信及び遊技媒体データの生成等が可能で、しかも、遊技者が遊技を実行可能な遊技機である。
【0010】
また、遊技装置は、例えば、遊技媒体としての球を遊技領域に発射して遊技を行う弾球遊技機(パチンコ遊技機等)であっても良いし、遊技媒体としてのメダルを投入して遊技を行うスロットマシン(パチスロ遊技機等)であっても良い。
【0011】
ここで、遊技媒体データとは、遊技装置での遊技に使用できる遊技媒体に換算可能なデータである。
すなわち、例えば、上記のように計数装置を備える遊技装置の場合に、例えば2000個の遊技媒体が計数装置に投入されることにより生成される遊技媒体データ(遊技媒体を変換することにより得られる遊技媒体データ)は、同数(2000個)の遊技媒体に再変換が可能である。つまり、該遊技媒体データを使用すれば、2000個までの遊技媒体を遊技に用いることができる。なお、遊技媒体データの遊技媒体への再変換(球引き落とし)は、具体的には、例えば所定の単位個数(例えば、125個)ずつ行うことが可能となっている。
他方、上記のような封入式の遊技装置において、賞の発生により、例えば、2000個の遊技媒体に相当する遊技媒体データが生成された場合、この遊技媒体データを使用すれば、2000個までの遊技媒体を遊技に用いることができる。
なお、「遊技媒体データの量」とは、遊技媒体データを遊技媒体に換算(変換)した場合の遊技媒体数(以下、遊技媒体換算数という)の大きさである。
【0012】
また、遊技媒体データの一部(一部の遊技媒体データ)とは、該一部の遊技媒体データの遊技媒体換算数が、元々の(全体の)遊技媒体データの遊技媒体換算数の一部となるようなデータをいう。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データを、第2の遊技者が第二の遊技装置で遊技に使用可能に共有化する遊技媒体データ共有化手段と、遊技装置に対して不正入賞を発生させるための不正行為が行われたことを検出する検出手段と、第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行う連帯不正制御手段と、を備え、遊技媒体データ共有化手段は、第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データの一部を、第二の遊技装置で第2の遊技者が使用しての遊技を可能とし、連帯不正制御手段は、遊技媒体データ共有化手段により第一の遊技装置と第二の遊技装置とが遊技媒体データを共有化された状態で、第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行うとともに、第二の遊技装置でも不正制御を行うことで、第一の遊技装置で第1の遊技者が不正入賞により不正に獲得した遊技媒体データを第二の遊技装置で第2の遊技者が使用して、該第2の遊技者までもが不正に利益を得ることを防止するので、第一の遊技装置において獲得した遊技媒体データを第二の遊技装置でも共有(並行して(同時に)遊技に使用)することができ、これにより、連れだって来店する遊技者にとって非常に便利であり、集客効果を高めることができる。
【0014】
ここで、「遊技媒体データを共有化する」とは、例えば、共有化元の遊技媒体データの一部を共有化先の遊技装置に送信(分与)することにより共有化先でもこの遊技媒体データを遊技に使用できるようにすることである。
【0015】
或いは、「遊技媒体データを共有化する」とは、例えば、(一の或いは複数の)遊技者が獲得した遊技媒体データを所定の場所(主管理装置、中継装置、特定の遊技装置など、どこでもよい)に一括して記憶(プール)し、その記憶された遊技媒体データを複数の遊技装置で(並行して)使用できるようにすることである。
この場合、1つの遊技媒体データの量の増減を、複数の遊技者による共同の遊技の結果として捉えることができて、複数の遊技者で遊技を楽しめることができる。このため、例えば、熟練者と初心者等が一緒に来店する機会が増え、遊技店における集客効果も高まる。
なお、このように一括して記憶した遊技媒体データを複数の遊技装置で使用できるようにする場合には、各遊技装置で賞が発生したときにその賞に応じて(或いは各遊技装置で計数装置に投入された遊技媒体数に応じて)遊技媒体データの量を増加させる(遊技媒体データを加算する)ようにすることが好ましい。
【0016】
また、遊技媒体データ共有化手段は、所定の遊技装置から他の遊技装置への遊技媒体データの送信を、主管理装置を介さずに中継装置のみを介して行うようにしてもよい。この場合、主管理装置の処理負担の軽減及び通信の迅速化が図れる。
【0017】
また、共有化元の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該遊技装置にて不正制御を行うとともに共有化先の遊技装置でも不正制御を行う連帯不正制御手段を備えるので、不正行為を行う遊技者が複数人で来店し、1人の遊技者が不正に獲得した遊技媒体データを使用して他の遊技者までもが不正に利益を得てしまうことを防止できる。即ち遊技媒体の共有化を利用して複数人で協力して不正行為を行うことを防止できる。
上記不正行為には、例えば、電波を発してセンサを誤動作させる不正行為、ピアノ線やセル板を台の隙間から裏面側に挿入して強制的に変動入賞装置の可動部材を開放する不正行為などが該当する。それらの不正行為を検出する手段としては、不正電波を検出する不正電波検出手段や、特別遊技状態以外の期間で変動入賞装置に遊技球が入賞することを検出する手段等を備えればよい。
上記不正制御としては、発射の停止や球引き落とし(遊技媒体への再変換)の禁止等の遊技の不能化や、不正行為の発生をランプや音声で報知することなどが挙げられる。
すなわち、前記連帯不正制御手段は、前記不正制御として、球の発射停止制御を行う。或いは、前記連帯不正制御手段は、前記不正制御として、球引き落としの禁止処理を行う。或いは、前記連帯不正制御手段は、前記不正制御として、不正行為発生状態の報知を行う。
【0018】
また、共有化している(共有化の実行中である)ことを報知する共有化状態報知手段(表示装置及びこの表示装置の表示制御を行う手段、ランプ及びこのランプを発光させる手段、或いは、スピーカ及びこのスピーカに発音させる手段など)を遊技装置に備えてもよい。
共有化状態報知手段を備える場合、共有化元と共有化先の何れか一方で報知するようにしてもよいし、両方で報知しても良い。また、両方で報知する場合には、各々(共有化元と共有化先とを)を識別可能に(例えば、共有化元と共有化先とで発光色を異ならせて、或いは、発音を異ならせて)報知するようにしてもよい。
【0019】
また、遊技媒体データ共有化手段は、遊技店側に一時的に預けてある遊技者保有の貯遊技媒体データ(貯球データ或いは貯メダルデータ等で、異なる来店日にまたがって遊技に使用可能なデータ)を、他の遊技装置においても遊技に使用可能に共有化する貯遊技媒体データ共有化手段を有するようにしてもよい。
このようにすれば、貯遊技媒体データを保有する遊技者に対してサービスを提供することが可能となり、また、多数の貯遊技媒体データを保有する遊技者と連れだって来店する遊技者を増やすことができる。
【0020】
また、遊技媒体データ共有化手段は、共有化が可能な遊技媒体データの量に制限(上限)を設定するようにしてもよい。このようにすることにより、遊技店側の不利益が多大になることを防止することができる。
【0021】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技設備装置において、前記遊技媒体データ共有化手段は、前記第一の遊技装置と第二の遊技装置との遊技媒体データの共有化により、前記第二の遊技装置の遊技媒体データを他の遊技装置で遊技に使用可能に共有化することを禁止する共有化禁止手段を備えたことを特徴としている。
【0024】
請求項2に記載の発明によれば、遊技媒体データ共有化手段は、第一の遊技装置と第二の遊技装置との遊技媒体データの共有化により、第二の遊技装置の遊技媒体データを他の遊技装置で遊技に使用可能に共有化することを禁止する共有化禁止手段を備えたので、共有化により遊技店から遊技者に提供できるサービスを制限できるので、サービスの提供が多すぎて遊技店の不利益が多大となってしまうことを防止できる。
【0025】
なお、共有化禁止手段を備える場合に、共有化した遊技媒体データ(を用いて遊技に使用可能な遊技媒体)を共有化先の遊技装置で使い切った場合には、共有化の禁止を解除するようにしてもよい。
すなわち、共有化により分与された遊技媒体データを全て消費した場合に前記共有化禁止手段による共有化の禁止を解除する解除手段を備える。
このようにすれば、遊技店の不利益が多大となってしまうことは防止しながらも、共有化が全くできなくなってしまうという理由で遊技者が遊技を止めてしまうことを防止できる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
本実施の形態は、本発明に係る遊技設備装置及び遊技媒体データの処理方法の好適な例について説明を行うものである。
【0053】
図1は遊技設備装置の全体構成を示す模式的な概略図である。
図1に示すように、本実施形態の遊技設備装置1は、複数の遊技装置2と、該複数の遊技装置2と通信可能な管理装置と、を備えて構成されている。
管理装置は、本実施形態の場合、例えば、複数の遊技装置2と直接通信を行う中継装置3と、複数の中継装置3と直接通信を行うホール管理コンピュータ4とからなる分割構成をなしている。つまり、ホール管理コンピュータ4は、中継装置3を介して複数の遊技装置2と間接的に通信を行う。なお、ホール管理コンピュータ4と中継装置3との通信、並びに、中継装置3と遊技装置2との通信は、有線通信であっても良いし、無線通信であっても良い。
【0054】
ホール管理コンピュータ4は、図2に示すように、外部I/F部44を介して中継装置3との間でデータの送受信が可能なCPU41を備える。
さらに、ホール管理コンピュータ4は、CPU41が実行する制御プログラム等を記憶したROM42、CPU41の作業領域及び各種データの記憶領域を有するRAM43、複数の(具体的には、例えば全ての会員の)会員情報を記憶した会員情報記憶部45を備えている。
【0055】
ここで、会員情報には、持球数データ(遊技媒体データ)、貯球データ(貯遊技媒体データ)、金額データ、会員番号データ、暗証番号データ、カナデータ及びポイントデータ等が含まれる。
持球数データ(遊技媒体データ)とは、該当する遊技者が、例えば当日の遊技で獲得した持球数(遊技球数)を示すデータである。なお、パチスロ遊技機で遊技した場合に、遊技媒体データは、持っているメダル数を示す持メダル数データとなり、持球数データと同様に扱うことができる。
なお、遊技者が、例えば、当日の遊技を終了する場合等には、持球数データ分のデータを加算して貯球データ(貯遊技媒体データ)を更新するか、或いは、該当する会員の貯球データがそれまで存在しなかった場合には新たに貯球データを生成することが可能となっている。遊技者は、後で(例えば後日)該貯球データを利用して(持球数データに変換して)遊技を行うことが可能である。なお、パチスロ遊技機で遊技した場合、貯遊技媒体データは、貯メダルデータとなり、貯球データと同様に扱うことができる。
金額データとは、該当する遊技者が現金付加装置(当該遊技設備装置1が備える;図示略)に投入した金額に基づき更新或いは生成される。すなわち、例えば、遊技者が遊技を行う前に予め現金付加装置に会員カードを挿入した状態で現金を投入すると、現金付加装置は、当該会員カードより読み取った会員ID(会員を特定するための情報;例えば、会員番号データ)及び投入された金額分のデータをホール管理コンピュータ4に送信する。すると、ホール管理コンピュータ4では該当する会員情報の金額データを更新する(投入金額分を加算する)か、或いは、該当する会員の金額データがそれまで存在しなかった場合には新たに金額データを生成する。金額データは、後述するように持球数データ(遊技媒体データ、持メダルデータ)への変換が可能となっている。
会員番号データは、会員登録の際に遊技店側から遊技者に付与される会員番号のデータである。暗証番号データは、例えば、遊技者が会員登録する際に設定する暗証番号のデータである。カナデータは、会員の氏名の仮名のデータである。ポイントデータは、例えば来店回数や大当り発生回数等に基づき遊技者に付与されるポイント(会員ポイント)のデータである。
なお、会員データの一部(例えば、持球数データ、金額データ、貯球データ及びポイントデータ)は、遊技中(各遊技装置2のカード処理装置22(後述)への会員カードの挿入時)は各カード処理装置22にて管理される。
【0056】
中継装置3は、例えば遊技店に複数設置された島設備毎に設けられている。
この中継装置3は、各島設備に設置された複数の遊技装置2とホール管理コンピュータ4との間で送受信されるデータを中継するものである。
すなわち、中継装置3は、ホール管理コンピュータ4の外部I/F部44との間でデータの授受を行う外部I/F部32と、この外部I/F部32と接続されるとともに、遊技装置2のカード処理装置22(後述)との間でデータの授受を行う外部I/F部31とを備えている。
従って、ホール管理コンピュータ4は中継装置3を介して各遊技装置2(の後述するカード処理装置22)との間でデータの通信(送受信)が可能となっている。
ホール管理コンピュータ4と遊技装置2との間で送受信されるデータには会員情報等が含まれる。
【0057】
また、本実施形態の遊技装置2は、遊技者が遊技を実行可能な遊技機としての例えば第1種のパチンコ遊技機21と、該パチンコ遊技機21の横隣に設置されたカード処理装置22とを備えて構成されている。
【0058】
カード処理装置22は、当該遊技装置2と中継装置(管理装置)3との間での通信、持球数データ(遊技媒体データ)の生成、及び、会員カードの処理等が可能となっている。
すなわち、図2に示すように、カード処理装置22は、外部I/F部224を介して中継装置3(の外部I/F部31)と接続されたCPU221を備え、該CPU221は、外部I/F部224を介して中継装置3との間でデータの送受信を行う。
さらに、カード処理装置22は、CPU221が行う制御プログラム等を記憶したROM222、CPU221の作業領域及び各種データの記憶領域を有するRAM223を備えている。
加えて、カード処理装置22は、会員カードの挿入を受け付ける会員カード挿入口227(図1)と、各種の表示を行う表示部(例えば、液晶表示装置からなる液晶表示部226)と、各種の操作を行うための操作部(例えば、液晶表示部226に形成されたタッチパネル操作部225)と、を備えている。
そして、CPU221は、タッチパネル操作部225への操作入力に基づき、ホール管理コンピュータ4へのデータの送信処理や、液晶表示部226の表示状態の切替処理等の制御を行う。
【0059】
パチンコ遊技機21は、遊技球(球)が打ち込まれる遊技領域211を備え、該遊技領域211には、特図の始動入賞口、該特図始動入賞口への遊技球の入賞(始動入賞)に基づき複数種類の図柄を変動表示する変動表示ゲームを行う特図の変動表示装置、該変動表示装置における変動表示ゲームの結果として大当りとなった場合に開閉動作する特別変動入賞装置、一般入賞口、風車、サイドランプ、各種装飾ランプ・LED、アウト穴、多数の障害釘等が設けられている。
さらに、パチンコ遊技機21は、遊技領域211内への球の発射操作を遊技者が行うための発射操作部としての操作ハンドル212と、遊技球の発射を検出する発射球検出センサと、ファール球を検出するファール球検出センサと、各入賞口(例えば、特別変動入賞装置の入賞口、特図始動入賞口、一般入賞口等)への入賞球を検出する入賞球検出センサと、遊技に必要な各種制御を行う制御装置と、を備えている。制御装置はCPU、ROM、RAM、I/Fを含む制御回路を備え、遊技に関する各種の制御を行う他、各センサ(例えば、発射球検出センサ、ファール球検出センサ、入賞球検出センサ)からの検出信号に基づきカード処理装置22に情報を送信し、持球数データの更新を行わせる。
【0060】
パチンコ遊技機21は、本実施形態の場合、例えば、いわゆる封入式のパチンコ遊技機である。
すなわち、パチンコ遊技機21の内部には所定数(例えば40個)の遊技球が封入されており、遊技者は、持球数(持球数データ)に残数がある限りは封入された遊技球を循環的に使用して遊技を行うこと(つまり、操作ハンドル212の操作により球を発射すること)ができるようになっている。
【0061】
ここで、持球数(持球数データ)の管理は、例えば以下のように行う。
先ず、会員カードがカード処理装置22の会員カード挿入口227に挿入されると、カード処理装置22のCPU221は該会員カードの情報を読み取る。CPU221は、具体的には、例えば、会員カードに記憶されている会員ID(例えば会員番号データ)を読み取って、当該会員IDに該当する会員の会員情報の要求をホール管理コンピュータ4に対して行う。
すると、ホール管理コンピュータ4のCPU41は、要求された会員情報(特に、例えば、持球数データ(遊技媒体データ)、金額データ、貯球データ及びポイントデータ)を外部I/F部44を介してカード処理装置2に送信する。
カード処理装置22では、受信した会員情報(例えば、会員情報の一部)を遊技中においては管理する。すなわち、遊技中はカード処理装置22にて会員情報を随時更新する。
また、カード処理装置22は、持球数データがある(持球数に残数がある)場合は、パチンコ遊技機21に対して遊技許可を指示する。
パチンコ遊技機21では、遊技許可指示を受けている状態時には、遊技球を発射して遊技を行うことが可能で、遊技球を発射する毎に(つまり、発射球検出センサからの検出信号が制御装置に入力される毎に)打ち込み球情報をカード処理装置22に送信する。カード処理装置22では、受信した打ち込み球情報に基づき持球数データを減算する。すなわち、1つの打ち込み球情報を受信する毎に(つまり、遊技者が1個の遊技球を発射する毎に)持球数データを1減算し、持球数データが0になるまで遊技を許可する。
ただし、パチンコ遊技機21で入賞が発生した場合(つまり、入賞球検出センサからの検出信号が制御装置に入力された場合)には、賞球情報をパチンコ遊技機21からカード処理装置22に送信する。具体的には、例えば、特別変動入賞装置の入賞口又は一般入賞口への入賞が発生した場合には15個賞球情報を、特図始動入賞口への入賞が発生した場合には5個賞球情報を、それぞれ送信する。そして、カード処理装置22では受信した賞球情報に基づき持球数データを加算する。すなわち、15個賞球情報を1つ受信する毎に持球数データを15ずつ加算する一方で、5個賞球情報を1つ受信する毎に持球数データを5ずつ加算する。
また、パチンコ遊技機21でファール球が発生した場合(つまり、ファール球検出センサからの検出信号が制御装置に入力された場合)には、ファール球情報をパチンコ遊技機21からカード処理装置22に送信する。なお、ファール球とは、発射されたものの遊技領域211に到達しない球である。このため、ファール球は持球数データの減算対象から除外する。すなわち、カード処理装置22では、ファール球情報に基づき持球数データを加算する。具体的には、ファール球情報を1つ受信する毎に持球数データを1加算する。
また、持球数データが0になっても、金額データ又は貯球データの残高減算を伴う球貸し操作が行われた場合、すなわち、タッチパネル操作部225を操作することにより、金額データ又は貯球データから持球数データへの変換要求がなされた場合には、持球数データが加算される。このため、引き続き遊技を行うことができる。なお、金額データ又は貯球データから持球数データへの変換は、例えば、所定の単位数(例えば、125個の遊技媒体に相当する分)ずつ行うことができるようになっている。
また、カード処理装置22では、随時更新される持球数データに基づく持球数の表示を液晶表示部226にて行うことができるようになっている(例えば、図5(a)等に示すような「獲得遊技球数 2000個」との表示等)。従って、遊技者は、持球数の表示を適時確認することができる。
また、遊技者が遊技を終了する場合には、タッチパネル操作部225の遊技終了ボタンを押すことにより会員情報(遊技を行う結果として更新された持球数データ、金額データ、貯球データ及びポイントデータ)をホール管理コンピュータ4に送信することができる。すなわち、遊技終了ボタンが操作されると、カード処理装置22より中継装置3を介してホール管理コンピュータ4に会員情報が送信され、ホール管理コンピュータ4では、受信した会員情報に基づき当該会員の情報を更新する。
なお、遊技の終了時の処理は、発射されて未だ結果がでていない遊技球が存在している場合は、その結果がでるまで保留される。そして、遊技の終了処理が完了した後に会員カードが会員カード挿入口227から排出される。
【0062】
なお、遊技領域211に発射された遊技球、及び、ファール球は、回収されて球の発射位置に導かれ、繰り返し(循環的に)発射すること(遊技に使用すること)が可能となる。
【0063】
このように、パチンコ遊技機21は、封入された遊技媒体(遊技球)を用いて遊技を実行可能であるとともに、遊技に用いられた遊技媒体を回収して繰り返し遊技に使用可能に構成され、遊技に用いられた遊技媒体の量に応じて遊技媒体データ(持球数データ)を減算する一方で、遊技において発生した賞に応じて遊技媒体データを加算する。
【0064】
次に、遊技設備装置1が行う制御について説明する。
【0065】
先ず、遊技者により遊技装置2のカード処理装置22の会員カード挿入口227に会員カードが挿入されると、図3(a)のステップS1にてカードが挿入されたと判定し、ステップS2に移行する。
ステップS2では、カード処理装置22より、当該カード処理装置22のアドレスデータ(各カード処理装置22には個別のアドレスが付与されていることとする)及び会員番号データをホール管理コンピュータ4に送信する。
すると、ホール管理コンピュータ4では、アドレスデータ及び会員番号データを受信してRAM43に記憶する(ステップS3)。
さらに、ホール管理コンピュータ4では、記憶した会員番号データと対応付けされた会員情報を、CPU41の会員番号解析部412が会員情報記憶部45内より検索して読み出す。さらに、CPU41は、この読み出した会員情報の一部(例えば、持球数データ、金額データ、貯球データ及びポイントデータ)を、先のステップS3にて記憶したアドレスデータに対応するカード処理装置22に送信する。
すると、カード処理装置22では、受信した会員情報をRAM223に記憶し、該会員情報を遊技中(会員カードが抜き出されるまでの間)は管理する。これにより、遊技者は、会員情報の持球数データがある限りは該持球数データを用いて当該遊技装置2での遊技を行うことが可能となる。
【0066】
また、遊技を終了したり遊技する遊技装置2を移動する場合に遊技者によって遊技終了操作が行われると、図3(b)のステップS4にて遊技が終了したと判定し、ステップS5に移行する。なお、ここでの遊技終了操作は、例えば、タッチパネル操作部225に形成された遊技終了操作ボタンを押圧操作することによりなされる。
ステップS5では、遊技終了操作が行われたカード処理装置22より、当該カード処理装置22のアドレスデータ、遊技終了データ(遊技の終了を示すデータ)、及び、当該カード処理装置22にて更新された会員情報がホール管理コンピュータ4に送信される。
すると、ホール管理コンピュータ4では、受信したアドレスデータと一致するアドレスデータ及び該アドレスデータと併せて記憶されたに会員番号データ(つまり、上記ステップS3にて記憶されたアドレスデータ及び会員番号データ)をRAM43より消去する(ステップS6)一方で、受信した会員情報に基づき、会員情報記憶部45に記憶されている該当する会員情報を更新して記憶保持する。
つまり、遊技装置2での遊技の終了後は、会員情報(持球数データを含む)を再びホール管理コンピュータ4にて管理する。
【0067】
このように、遊技設備装置1は、複数の遊技装置2と、該複数の遊技装置2と通信可能に構成され該遊技装置2で遊技者が獲得した遊技媒体データ(持球数データ)を管理可能な管理装置(ホール管理コンピュータ4及び中継装置3)と、からなる。
【0068】
ここで、遊技者が遊技を行うことにより遊技装置2(パチンコ遊技機21)にて例えば大当り等が発生し多くの賞が発生した場合には持球数データの量(残高)が増えるが、このような場合に、本実施形態の遊技設備装置1では、持球数データを他の遊技装置2でも並行して(同時に)遊技に使用可能とすることができるようになっている。
すなわち、遊技設備装置1は、所定の遊技装置2で遊技者が獲得した持球数データ(遊技媒体データ)を、他の遊技装置2でも遊技に使用可能に共有化する遊技媒体データ共有化手段を備える。
【0069】
より具体的には、遊技媒体データ共有化手段は、共有化元(分与元)の遊技装置(所定の遊技装置)2で獲得した持球数データの一部を共有化先(分与先)の遊技装置(他の遊技装置)2に管理装置を介して送信(分与)することで、共有化先(分与先)の遊技装置2で当該送信(分与)された持球数データを使用しての遊技を可能にする。
すなわち、例えば、共有化先の遊技装置2の遊技者が、共有化元の遊技者を指定するとともに、該共有化元となる遊技装置2で遊技する遊技者に対し持球の共有を要求する操作(持球共有要求操作)を行うと、共有化先の遊技装置2から共有化元の遊技装置2に共有化要求が送信される(図4のステップS11〜S19;後述)。
共有化元の遊技装置2では、共有化要求を受信すると、共有化を許可するか否かの選択操作を遊技者に行わせる(図4のステップS21〜S22;後述)。
そして、共有化元の遊技者が共有化を許可する操作を行うと、共有化元の遊技装置2が共有化先の遊技装置2に持球数データの一部を送信する。すると、共有化先の遊技装置2では該一部の持球数データを受信し遊技に使用可能とする(図4のステップS23;後述)。
【0070】
ここで、共有化先及び共有化元の遊技者による各種操作は、例えば、液晶表示部226のタッチパネル操作部225に形成された各種のボタン(図5等参照)を押圧操作することによりなされる。
例えば、図5(a)、図5(b)等に示すように、TVボタン225bを押圧操作すると、図示は省略するが液晶表示部226にテレビ放送が表示される。また、切替ボタン225cを押圧操作すると、図示は省略するが液晶表示部226の表示状態(表示項目)が切り替わる。また、サービスボタン225dを押圧操作すると店員の呼び出しを行うことができる。
【0071】
また、持球共有要求操作は、タッチパネル操作部225の持球共有ボタン225aを押圧操作することにより開始できる。
すなわち、共有化先の遊技装置2の液晶表示部226の表示が図5(b)の状態(共有前画面)で、遊技者が持球共有ボタン225aを押圧操作する(図4のステップS11)と、該液晶表示部226の表示が例えば図5(c)に示すような名前入力画面に切り替わる。
ここで、図5(c)の名前入力画面でのタッチパネル操作部225には、共有化元の遊技者名のカナデータを50音で入力するためのカナ入力ボタン225eと、入力したカナデータに該当する遊技者が遊技中の遊技装置2(つまり共有化元の遊技装置2)への共有化要求を実行するための決定ボタン(共有要求ボタン)225gと、入力したカナデータを訂正する場合や前画面(図5(b))で誤って共有ボタン225aを押してしまった場合などに一旦前画面に戻すための取消ボタン225hと、が形成されている。
さらに、図5(c)の名前入力画面には、カナ入力ボタン225eが押圧操作されることにより入力されたカナデータを表示するカナデータ表示部225fが形成されている。
そして、持球共有要求操作を進めるには、カナ入力ボタン225eを操作して共有化元の遊技者名のカナデータ(具体的には、例えば“ヤマダタロウ”)を入力し(図4のステップS12)、入力したカナデータをカナデータ表示部225fで確認して正しければ決定ボタン225gを押圧操作する(図4のステップS13)。
すると、共有化先の遊技装置2のカード処理装置22は、ホール管理コンピュータ4に対し、共有化先の遊技者の会員番号データ、及び、該遊技者が指定した共有化元の遊技者のカナデータを送信する。すなわち、共有化要求を送信する。
【0072】
なお、以上において、タッチパネル操作部225の持球共有ボタン225a、カナ入力ボタン225e及び決定ボタン225g等により、共有化要求操作手段が構成される。
また、カード処理装置22のCPU221等により共有化要求送信手段が構成される。
すなわち、遊技装置2は、共有化元の遊技装置2に対し持球数データ(遊技媒体データ)の共有化を要求する操作を行うための共有化要求操作手段と、該共有化要求操作手段が操作を受け付けることに基づき共有化要求を共有化元の遊技装置2に送信する共有化要求送信手段と、を備える。
【0073】
また、上記のように、共有化先の遊技装置2のカード処理装置22より共有化要求が送信されると、ホール管理コンピュータ4では以下の処理を行う。
すなわち、ホール管理コンピュータ4のCPU41は、受信した(共有化先の遊技者の)会員番号データ及び(共有化元の遊技者の)カナデータをRAM43に一時的に記憶させる。
続いて、CPU41は、該記憶された(共有化先の遊技者の)会員番号データに該当する会員情報を会員情報記憶部45内で検索する(図4のステップS14)。さらに、CPU41のカナデータ解析部411は、検索された会員情報からカナデータ(つまり、共有化先の遊技者のカナデータ;具体的には、例えば、“ヤマダハナコ”)を読み込んでRAM43に一時的に記憶させる(図4のステップS15)。
また、CPU41は、共有化先の遊技装置2より受信し記憶したカナデータ(つまり共有化元の遊技者のカナデータ)に該当する会員情報を、会員情報記憶部45内で検索する(図4のステップS16)。さらに、CPU41の会員番号解析部412は、該検索された会員情報から会員番号データ(つまり、共有化元の遊技者の会員番号データ)を読み込んでRAM43に一時的に記憶させる。
続いて、CPU41は、検索された会員番号データ(共有化元の会員番号データ)に該当するカード処理装置22のアドレスデータをRAM43内で検索する(図4のステップS17)。
そして、該アドレスデータがRAM43内で見つからない場合、つまり、共有化元として指定された遊技者の会員カードが何れの遊技装置2のカード処理装置22にも挿入されていない場合は、図4のステップS18にて該共有化元の遊技者(相手先)が居ないと判定し、共有化先の遊技装置2のカード処理装置22に対し、その旨を送信する。すると、該カード処理装置22では、共有化元の遊技者が存在しない旨を液晶表示部226に表示する(図4のステップS20)。すなわち、具体的には、液晶表示部226を、例えば、図5(d)に示すような共有相手検索結果画面▲1▼に切り替えて、「相手先が見つかりません。もう一度、確認してください。」との表示を行う。なお、図5(d)の共有相手検索結果画面▲1▼でのタッチパネル操作部225には、図5(c)の名前入力画面に戻すための戻り操作ボタン225iが形成されている。
他方、検索された会員番号データに該当するカード処理装置22のアドレスデータがRAM43内で見つかった場合、つまり、共有化元として指定された遊技者の会員カードが何れかの遊技装置2のカード処理装置22に挿入されている場合は、図4のステップ18にて該共有化元の遊技者が居ると判定する。そして、共有化先の遊技装置2に対しては、共有化元の遊技者への持球共有要求中である旨を送信する。すると、共有化先のカード処理装置22では、その旨の表示を行う。すなわち、該カード処理装置22の液晶表示部226を、例えば、図5(f)に示すような共有相手検索結果画面▲2▼に切り替えて、「持球共有要求中です。しばらくお待ち下さい。」との表示を行う。
また、図4のステップS18にて共有化元の遊技者が居ると判定した場合には、該共有化元の遊技装置2に対し、共有化先の遊技者のカナデータ(ステップS15で読み込んだカナデータ)及び共有化の要求がある旨を送信する(図4のステップS19)。
【0074】
すると、共有化元の遊技装置2のカード処理装置22では、受信したカナデータ(例えば、“ヤマダハナコ”)及び共有化の要求がある旨を液晶表示部226に表示する(図4のステップS21)。
すなわち、具体的には、共有化元の液晶表示部226を、例えば、図5(a)に示すような共有前画面から図5(e)に示すような持球共有確認画面に切り替えて、「“ヤマダハナコ”様より、持球共有要求がきました。」との表示を行う。
さらに、図5(e)の持球共有確認画面では「共有される場合はOKボタンを押してください。共有されない場合はNGボタンを押してください。」との表示も行う。ここで、持球共有確認画面のタッチパネル操作部225には、共有要求を許可するためのOKボタン225j及び共有要求を拒絶するためのNGボタン225kとが形成されている。
つまり、共有化先の遊技者に対し、共有化を許可するか否かの選択操作(OKボタン225jを操作するか又はNGボタン225kを操作するか)を行わせる。
【0075】
そして、共有化元の遊技者が共有要求を拒絶する操作を行った場合、すなわち、NGボタン225kを押圧操作した場合には、共有しない旨をカード処理装置22からホール管理コンピュータ4に送信する。さらに、ホール管理コンピュータ4では、共有しない旨を共有化先のカード処理装置22に転送する(図4のステップS22〜ステップS24)。すると、共有化先のカード処理装置22では、共有化の要求が拒絶された旨の表示を行う。すなわち、具体的には、液晶表示部226を、例えば、図6(a)に示すような持球共有結果画面▲1▼に切り替えて、「“ヤマダタロウ”様より、持球共有要求結果“NG”がきました。」との表示を行う。
【0076】
他方、共有化元の遊技者が共有要求を許可する操作を行った場合、すなわち、OKボタン225kを押圧操作した場合には、共有化する球数(共有化元から共有化先の遊技装置2に送信する持球数データの量)の設定操作を該共有化元の遊技者に行わせる。
すなわち、共有化元の液晶表示部226を図6(b)の持球共有個数設定画面に切り替えて、「共有する球数の設定をしてください。よろしければ、決定ボタンを押してください。」との表示を行う。ここで、持球共有個数設定画面のタッチパネル操作部225には、共有化する球数(持球数データの量)の入力操作を行うための数字入力ボタン225lと、入力した球数での共有化を最終決定するための決定ボタン225mと、入力した球数を訂正する場合や前画面(図5(e))で誤ってOKボタン225jを押してしまった場合などに一旦前画面に戻すための取消ボタン225nとが形成されている。さらに、持球共有個数設定画面には、数字入力ボタン225lが押圧操作されることにより入力された設定球数データを表示する球数データ表示部225oが形成されている。
共有化元の遊技者が球数の設定操作を行うには、数字入力ボタン225lを操作して共有化する球数を入力する。なお、ここで、設定できる球数(共有化する持球数データ)は、共有化元の遊技者が獲得した全体の持球数データの一部である。また、共有化元の遊技者は、入力した持球数データの量を球数データ表示部225oで確認して正しければ決定ボタン225nを押圧操作する。
具体的には、例えば、共有化する球数として1000(個)を入力して決定ボタン225mを操作したとする。
すると、共有化元の遊技装置2のカード処理装置22のCPU221は、ホール管理コンピュータ4に対し、設定された球数(例えば、1000個)分の持球数データ、及び、共有化元の遊技者の会員番号データを送信する。なお、後述するように、ホール管理コンピュータ4は、該送信された持球数データを共有化先の遊技装置2に転送する。つまり、ここでは、共有化元の遊技装置2で獲得した持球数データ(遊技媒体データ)の一部を共有化先の遊技装置2に管理装置(中継装置3及びホール管理コンピュータ4)を介して送信していることになる。
【0077】
なお、以上において、タッチパネル操作部225の数字入力ボタン225l等により遊技媒体共有化量設定手段が構成されている。
すなわち、遊技媒体データ共有化手段は、共有化元から共有化先の遊技装置2に送信する持球数データ(遊技媒体データ)の量を共有化元の遊技者が設定するための遊技媒体共有化量設定手段を備えている。
【0078】
また、以上において、タッチパネル操作部225のOKボタン225j、NGボタン225k、決定ボタン225m及び取消ボタン225n等により、共有化可否選択操作手段が構成されている。
さらに、カード処理装置22のCPU221等により遊技媒体データ送信手段が構成されている。
すなわち、遊技装置2は、共有化先の遊技装置2より共有化要求を受信した場合に共有化を許可するか否かの選択操作を行うための共有化可否選択操作手段と、該共有化可否選択操作手段が共有化を許可する操作を受け付けた場合に持球数データ(遊技媒体データ)を共有化先の遊技装置2に送信する遊技媒体データ送信手段と、を備える。
【0079】
また、上記のように、共有化元の遊技装置2のカード処理装置22より持球数データ及び該共有化元の遊技者の会員番号データが送信されると、ホール管理コンピュータ4では以下の処理を行う。
先ず、ホール管理コンピュータ4のCPU41の会員番号解析部412は、受信した会員番号データに基づき、該当する共有化元のカナデータを会員情報記憶部45内で検索するとともに、該当する共有化先の遊技装置2のカード処理装置22のアドレスデータを、RAM43内で検索する。
続いて、CPU41は、該検索されたアドレスデータのカード処理装置22に対し、共有化の要求が許可された旨及び共有化元の遊技者のカナデータ(例えば、ヤマダタロウ)を送信する。
【0080】
すると、共有化先の遊技装置2のカード処理装置22では、共有化の要求が許可された旨及び共有化元の遊技者のカナデータを液晶表示部226に表示する。すなわち、具体的には、共有化元の液晶表示部226を、例えば、図6(c)に示すような持球共有結果画面▲2▼に切り替えて、「“ヤマダタロウ”様より、持球共有要求結果“OK”がきました。」との表示を行う。
さらに、図6(c)の持球共有結果画面▲2▼では、「共有される場合は共有ボタンを押してください。」との表示も行う。ここで、持球共有結果画面▲2▼のタッチパネル操作部225には、共有化の実行の有無を最終確認(最終決定)するための共有ボタン225p等が形成されている。
そして、共有化先の遊技者が共有ボタン225pを押圧操作すると、共有化が行われる。
すなわち、共有化先の遊技装置2のカード処理装置22は、共有化を実行することが最終決定された旨をホール管理コンピュータ4に送信する。
すると、ホール管理コンピュータ4は、該最終決定された旨を共有化元の遊技装置2のカード処理装置22に送信(転送)する一方で、先に共有化元より受信した持球数データを共有化先の遊技装置2のカード処理装置22に送信(転送)する。
共有化元の遊技装置2では最終決定された旨を受信すると持球数データが1000個分減算される。
また、共有化先の遊技装置2では持球数データを受信すると持球数データが1000個分加算される。
これにより、共有化先の遊技装置2では、受信した持球数データを遊技に使用可能となる。
すなわち、遊技装置2は、共有化元の遊技装置2より持球数データ(遊技媒体データ)を受信して遊技に使用可能とする遊技媒体データ受信手段(CPU221等)を備える。
【0081】
また、上記のように共有化が行われると、各遊技装置2の液晶表示部226は、例えば、図6(d)、図6(e)に示すような共有中画面に切り替わる。
この共有中画面では、共有中である旨の表示、つまり、例えば、図6(d)、図6(e)に示すように「共有中!!」との表示を行う。
すなわち、遊技装置2は、共有化している(共有化の実行中である)ことを報知する共有化状態報知手段(液晶表示部226及びこの液晶表示部226の表示制御を行うCPU221等)を備えている。
【0082】
また、共有中画面等では、持球数データの表示を行う。すなわち、例えば、図6(d)等に示すように、獲得遊技球数1000個との表示を行う。
【0083】
なお、共有中画面等では、他にも、過去の大当り間のスランプデータの表示(例えば、図6(d)に示すように、1回前 65回転 2回前 315回転 3回前 210回転との表示等)や、貯球データの表示(例えば、図6(d)等に示すように貯球数3000個との表示等)も行う。
また、共有化の相手先の獲得遊技球数を表示するようにすれば、例えば、共有化元の遊技者は、共有化した結果として共有化先での遊技状況を把握することができる。
【0084】
以上のような実施の形態の遊技設備装置及び遊技媒体データの処理方法によれば、共有化元の(所定の)遊技装置2で遊技者が獲得した持球数データ(遊技媒体データ)を、共有化先の(他の)遊技装置2でも遊技に使用可能に共有化する遊技媒体データ共有化手段を備えるので、所定の遊技装置において獲得した遊技媒体データを他の遊技装置でも共有することができる。つまり、複数の遊技装置2間で、実遊技媒体を移動させることなく遊技媒体を共有することができる。
これにより、ある遊技者が獲得した持球数データを、他の遊技装置2において他の遊技者が共通的に使用して遊技を行うことができるので、連れだって来店する遊技者にとって非常に便利であり、集客効果を高めることができる。
【0085】
また、遊技媒体データ共有化手段は、共有化元の遊技装置2で獲得した持球数データの一部を共有化先の遊技装置2に管理装置(中継装置3及びホール管理コンピュータ4)を介して送信(分与)することで、共有化先(分与先)の遊技装置で当該送信された持球数データを使用しての遊技を可能にするので、確実に持球数データの共有化を行うことができる。
【0086】
さらに、遊技媒体データ共有化手段は、共有化元から共有化先の遊技装置2に送信する持球数データの量を共有化元の遊技者が設定するための遊技媒体共有化量設定手段を備えているので、共有化により共有化先の遊技装置2で使用可能となる遊技球(遊技媒体)の量を共有化元の遊技者が任意に設定することができ、共有化元の遊技者が不満となることがない。
【0087】
また、遊技装置2は、共有化元の遊技装置2に対し持球数データの共有化を要求する操作を行うための共有化要求操作手段と、共有化要求操作手段が操作を受け付けることに基づき共有化要求を共有化元の遊技装置2に送信する共有化要求送信手段と、共有化先の遊技装置2より共有化要求を受信した場合に共有化を許可するか否かの選択操作を行うための共有化可否選択操作手段と、共有化可否選択操作手段が共有化を許可する操作を受け付けた場合に持球数データを共有化先の遊技装置2に送信する遊技媒体データ送信手段と、共有化元の遊技装置2より持球数データを受信して遊技に使用可能とする遊技媒体データ受信手段と、を備えるので、当該遊技装置2が共有化先となる場合には、該遊技装置2の遊技者は共有化要求操作手段を操作することにより共有化元に共有化要求を送信することができる。また、当該遊技装置2が共有化元となる場合には、共有化先からの共有化要求があった場合に、遊技者が共有化可否選択操作手段を任意に選択操作することで、共有化の可否を選択することができる。例えば、共有化を許可する操作を行った場合には、遊技媒体データ送信手段が持球数データを共有化先の遊技装置2に送信し、その結果、共有化先の遊技装置2では、該持球数データを遊技媒体データ受信手段が受信して遊技に使用可能とするので、共有化先の遊技者は該持球数データを使用して遊技を行うことができるようになる。
よって、確実且つ効率よく共有化を行うことができるし、共有化元の遊技者は共有化を納得ずくで行うことができる。また、例えば、共有化先では共有要求した遊技者を確認してから共有の許可を行うことができ、不正行為を防止できる。
【0088】
<変形例1>
変形例1では、共有化先の遊技装置2で遊技者が獲得した持球数データ(遊技媒体データ)が所定量に達した場合に、持球数データを共有化元の遊技装置2に返送する遊技媒体データ返送手段を遊技媒体データ共有化手段が備える例について説明する。
【0089】
すなわち、変形例1の遊技装置2のカード処理装置22は、共有化先となっている場合に持球数データが所定量に達すると、分与された分の持球数データを共有化元の遊技装置2に自動的に返送する。
【0090】
ここで、持球数データが所定量に達した場合とは、例えば、共有化先の遊技者(ヤマダハナコ)の持球数データが、分与された(送信された)持球数データの球数(本実施形態の場合、例えば1000個)に、返送後の遊技を行うための余裕分(例えば2000個)を足し合わせた数(例えば、3000個)に達した場合である。
すなわち、本実施形態の場合、共有化先の持球数データが3000個に達した場合に、共有化先の遊技装置2のカード処理装置22は、共有化元の遊技装置2のカード処理装置22に、分与された分の持球数データ(例えば、1000個分)を自動的に返送する。
【0091】
変形例1によれば、遊技媒体データ共有化手段は、共有化先の遊技装置2で遊技者が獲得した持球数データが所定量に達した場合に、持球数データを自動的に共有化元の遊技装置2に返送する遊技媒体データ返送手段を備えているので、遊技媒体の共有化による遊技者間でのトラブルを防止したり、面倒な作業(例えば、借りた分を返送するための遊技者による作業等)をなくすことができる。
【0092】
なお、返送する持球数データは、送信された(分与された)持球数データよりも(所定量だけ、或いは、所定割合だけ)多い持球数データ(利息を加えたようなもの)であっても良い。
【0093】
また、遊技媒体データ返送手段は、遊技装置2が備えるのでも良いし(つまり、持球数データが所定量に達したか否かを例えばカード処理装置22のCPU221が監視(判定)し、達したと判定した場合には該CPU221が持球数データを返送するのでも良いし)、遊技装置2と管理装置(中継装置3及びホール管理コンピュータ4)が共同で備えるのでも良い(つまり、持球数データが所定量に達したか否かを、例えばホール管理コンピュータ4のCPU41が監視(判定)し、達したと判定した場合には持球数データを返送させる指令を該CPU41から遊技装置2のカード処理装置22に送信するのでも良い)。
【0094】
ここで、遊技媒体データ返送手段による持球数データの返送の実行の設定(返送を行う状態にする設定)、解除(返送を行わない状態にする設定)、及び、返送方法の設定(例えば、返送の契機となる持球数データの量の設定、分与された分を返送する方法と分与されたよりも所定量だけ多い分を返送する方法との何れかに設定)の操作が可能であるようにしても良い。
この設定操作は、例えば、共有化元のカード処理装置22のタッチパネル操作部225で遊技者が行うようにする。
【0095】
<変形例2>
変形例2では、持球数データ(遊技媒体データ)の共有化先に制限を設ける共有化先制限手段を遊技媒体データ共有化手段が備える例について説明する。
【0096】
共有化先制限手段は、具体的には、例えば、特定の種類の遊技装置2を共有化先とすることを禁止、或いは、所定量以下に制限する制限を設ける。
ここで、特定の種類の遊技装置2とは、例えば、イベント対象の遊技装置2(例えばいわゆる新台入替により新しく入れ替わった遊技装置2)である。
なお、共有化先制限手段による共有化先の制限は、設定(制限を有効にすること)と解除(制限をなくすこと)の操作が可能となっている。この設定及び解除操作は、例えば、ホール管理コンピュータ4に対する操作を営業時間外にホール関係者が行うことによりなされる。
【0097】
変形例2によれば、遊技媒体データ共有化手段は、持球数データの共有化先に制限を設ける共有化先制限手段を備えているので、例えば、イベント対象の遊技装置2への共有化など、遊技店に営業上の不利益が生じてしまうような共有化を禁止、或いは、所定量以下に制限することができる。
【0098】
なお、共有化の制限の対象となる特定の種類の遊技装置は、上記の例に限らず、例えば、共有化元とは機種が異なる(その結果、例えば遊技性能が異なる)遊技装置(具体的には、例えば、第2種のパチンコ遊技機、或いは、パチスロ遊技機等)であっても良い。
【0099】
また、共有化先制限手段は、特定の遊技者が遊技中の遊技装置を共有化先とすることを禁止する制限を行うのでも良い。
ここで、特定の遊技者とは、例えば、遊技店の会員でない遊技者、或いは、会員ではあるが条件を満たしていない(例えば、会員ポイントが一定値に達していない)遊技者等が挙げられる。
なお、会員でない遊技者の場合、会員カードの代わりにビジターカードを利用して現金付加器にて金額データを生成して遊技を行うので、会員と区別することができる。
【0100】
<変形例3>
上記の変形例2では共有化先を制限する例を説明したが、変形例3では、持球数データ(遊技媒体データ)の共有化元に制限を設ける共有化元制限手段を遊技媒体データ共有化手段が備える例について説明する。
【0101】
変形例3では、具体的には、例えば、特定の種類の遊技装置(例えば、イベント対象の遊技装置2)から他の遊技装置2への持球数データの共有化を禁止、或いは、所定量以下に制限する。
【0102】
例えば、イベント対象の遊技装置2等においては、多量の持球数データの獲得が可能となる場合が多いが、このような遊技装置2から何ら制限無しに、持球数データの共有化を行うようにしてしまうと、遊技店の不利益が多大になってしまうが、変形例3によれば、このようなことを防止できる。
【0103】
<変形例4>
変形例4では、所定期間内に共有化可能な持球数データ(遊技媒体データ)の量に制限を設ける共有化遊技媒体量制限手段を遊技媒体データ共有化手段が備える例について説明する。
【0104】
すなわち、例えば、カード処理装置22(共有化遊技媒体量制限手段)は、1日や1週間といった所定期間内に共有化が可能な持球数データを所定量以下に制限する(所定量を超える持球数データの共有化を禁止する)。
具体的には、カード処理装置22は、共有化が行われた持球数データを計数する共有化データ計数手段を備え、該共有化データ計数手段による計数結果が所定量を超える場合には、持球数データの共有化を禁止する。
また、カード処理装置22は、共有化可能な遊技媒体データの量の制限を、例えば、共有化元の遊技者(遊技装置)に対して行う。
すなわち、持球数データを獲得し保持している遊技者(遊技装置2)から他の遊技者(遊技装置2)に送信(分与)する持球数データの量に制限を設ける。
なお、所定量とは、ある一定の値(例えば、5000個)であっても良いし、会員ポイント等に応じて変化する値(例えば、会員ポイントの特定倍(例えば5倍))であっても良い。
なお、共有化遊技媒体量制限手段による量の制限は、設定(制限を有効にすること)と解除(制限をなくすこと)の操作が可能となっている。この設定及び解除操作は、例えば、ホール管理コンピュータ4に対する操作を営業時間外にホール関係者が行うことによりなされる。また、設定の際(制限を有効にする際)には、量の設定も可能となっている。
【0105】
変形例4によれば、遊技媒体データ共有化手段は、例えば1日或いは1週間といった所定期間内に共有化可能な持球数データの量に制限を設ける共有化遊技媒体量制限手段を備えているので、共有化により遊技店から遊技者に提供できるサービスを制限でき、サービスの提供が多すぎて遊技店の不利益が多大となってしまうことを防止できる。
例えば、遊技媒体を借りる場合と景品交換する場合とでレートが異なる(或いはレートの差が大きい)遊技店においては、持球数データの共有化が多く行われるほど遊技店側が不利益となるが、変形例4によれば、このような遊技店においても、共有化により一定の制限量までのサービスを行うことが可能であると共に、その不利益が多大になってしまうことを防止できる。
【0106】
なお、共有化遊技媒体量制限手段は、所定期間内に共有化が可能な持球数データの量の制限を、遊技装置の種類毎に設定(種類毎に異なる制限量に設定)するようにしても良い。
また、共有化遊技媒体量制限手段は、所定期間内に共有化が可能な持球数データの量の制限を、共有化元ではなく共有化先の遊技者(遊技装置)に対して行うようにしても良い。
【0107】
<変形例5>
変形例5では、遊技媒体データ共有化手段は、所定の種類の遊技媒体(例えば遊技球)の遊技媒体データ(例えば持球数データ)を単位数当たりの価値が異なる種類の遊技媒体(例えばメダル)の遊技媒体データ(例えば持メダル数データ)に変換して共有化する共有化遊技媒体変換手段を備える例について説明する。
【0108】
すなわち、具体的には、遊技店にて、遊技媒体から景品への交換時における遊技球とメダルの交換レート比(遊技球/メダル)は、例えば15%となっていて、球とメダルとでは単位数当たりの価値が異なるが、変形例5では、例えば、この交換レート比を考慮して、遊技媒体データの種類の変換、つまり、持球数データから持メダル数データへの変換、或いは、逆に、持メダル数データから持球数データへの変換を行う。
【0109】
このことを実現するために、例えば、ホール管理コンピュータ4は、交換レート比を考慮して遊技媒体データの種類の変換を行う遊技媒体データ種類変換手段を備える。
すなわち、例えば、パチンコ遊技機21で球を用いて遊技を行う共有化元の遊技者が、パチスロ遊技機でメダルを用いて遊技を行う共有化先の遊技者に対し、球2000個分の持球数データを共有化する際には、例えば、交換レート比が15%の場合には、ホール管理コンピュータ4のCPU41は、球2000個分の該持球数データをメダル300枚分の持ちメダル数データに変換して、共有化先の遊技者の遊技装置に送信する。
【0110】
変形例5によれば、遊技媒体データ共有化手段は、所定の種類の遊技媒体の遊技媒体データを単位数当たりの価値が異なる種類の遊技媒体の遊技媒体データに変換して共有化する共有化遊技媒体変換手段を備えているので、例えば、パチンコ遊技機で獲得した遊技媒体データとしてのパチンコ球データを、パチスロ遊技機で遊技可能な遊技媒体データとしてのメダルデータに変換することができ非常に便利になる。
【0111】
<変形例6>
変形例6では、遊技装置2が、遊技媒体を用いて遊技を実行可能であるとともに、遊技において賞が発生した場合に該発生した賞に応じた数の遊技媒体を払い出し可能に構成され、且つ、遊技媒体を計数可能な計数装置を備え、前記計数装置に遊技媒体が投入されると該投入量に応じた量の遊技媒体データを生成するタイプの場合について、図7(a)を参照して説明する。
なお、図7(a)の遊技装置2において、上記の実施の形態の遊技装置2と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0112】
変形例6のカード処理装置22は、図7(a)に示すように、持球数データ、金額データ、貯球データの何れかの減算を伴う球貸し操作が可能となっていて、球貸し操作が行われると、持球数データから所定量(例えば125個)ずつの遊技球が変換されて球誘導ノズル228を介してパチンコ遊技機21の上皿213に誘導する。
また、パチンコ遊技機21で賞が発生すると、賞に応じた遊技球が上皿213に払い出される。なお、上皿213に貯留しきれない遊技球は下皿214に貯留される。
また、下皿214の遊技球は、球抜き操作を行うことにより計数装置215に流下させて該計数装置215に投入することができる。
計数装置215は、投入された球数を計数し、計数結果をカード処理装置22に送信する。すると、カード処理装置22では、計数結果に応じた量の持球数データを生成する(新たに生成するか、或いは、元々存在する持球数データを加算する)。
なお、計数装置215による計数後の遊技球は島設備に回収される。
【0113】
図7(a)に示すような遊技装置2と、図1に示すような遊技装置2とが混在する遊技店では、双方の遊技装置の間での持球数データの共有化を可能としても良い。
【0114】
このような変形例6によれば、遊技において賞が発生した場合に該発生した賞に応じた数の遊技媒体を払い出し可能に構成され、且つ、遊技媒体を計数可能な計数装置を備え、前記計数装置に遊技媒体が投入されると該投入量に応じた量の遊技媒体データを生成するタイプの遊技装置の場合にも、上記の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0115】
<変形例7>
また、上記の変形例6では、計数装置215がカード処理装置22とは別体である例を説明したが、変形例7では、計数装置がカード処理装置22に内蔵されている例について、図7(b)を参照して説明する。
なお、図7(b)のカード処理装置22において、上記の変形例6のカード処理装置22と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0116】
図7(b)に示すように、変形例7の場合のカード処理装置22は、出球のうち共有化する球を遊技者が流し込む(投入する)ための球流し部229を備える。
【0117】
この変形例7の場合の共有化は、例えば、以下のようにして行う。
すなわち、共有化元のカード処理装置22の液晶表示部226にて、図6(b)の画面の代わりに「球を入れてください」との表示画面を表示することにより球の投入を促し、共有化元の球流し部229に球が流し込まれると、当該カード処理装置22の図示しない計数装置(内蔵されている)が、投入された球数を計数する。
また、カード処理装置22では、この計数結果を液晶表示部226に表示する。
そして、計数結果が、所定の単位数(例えば、125個)に達すると、該単位数分の持球数データを共有球数データとして共有化先のカード処理装置22に送信する。
なお、単位数を超えて流し込まれた場合は、過剰分をノズル228から上皿213に排出する。また、流し込まれた球は、カード処理装置22の裏側から島設備に回収される。
他方、この共有球数データを受信したカード処理装置22では、ノズル228から該単位数分の球(例えば125個)を排出する。
【0118】
このような変形例7によっても、上記の変形例6と同様の効果が得られる。
【0119】
<変形例8>
上記においては、遊技媒体データの共有化として、共有化元の遊技媒体データの一部を共有化先の遊技装置に送信(分与)することにより共有化先でもこの遊技媒体データを遊技に使用できるようにすることを例示したが、変形例8では、共有化として、(一の或いは複数の)遊技者が獲得した遊技媒体データを所定の場所(ホール管理コンピュータ4、中継装置3、特定の遊技装置2など、どこでもよい)に一括して記憶(プール)し、その記憶された遊技媒体データを複数の遊技装置2で(並行して)使用できるようにする例について説明する。
【0120】
すなわち、例えば、一括して記憶された遊技媒体データ(例えば持球数データ)を、各遊技者が(カード処理装置22のタッチパネル操作部225の操作により)必要数ずつ受信して、遊技に用いるようにする。
また、各遊技装置2で賞が発生したときには、その賞に応じて(或いは各遊技装置2で計数装置に投入された遊技媒体数に応じて)遊技媒体データの量を増加させる。
【0121】
この変形例8によれば、1つの遊技媒体データの量の増減を、複数の遊技者による共同の遊技の結果として捉えることができて、複数の遊技者で遊技を楽しめることができる。このため、例えば、熟練者と初心者等が一緒に来店する機会が増え、遊技店における集客効果も向上する。
【0122】
なお、共有化を行う遊技者数に制限を設けても良い。すなわち、例えば、所定人数以上の遊技者間での共有化は禁止する共有化人数制限手段を備える。
また、共有化人数制限手段による共有化人数の制限は、例えば、設定(制限を有効にすること)と解除(制限をなくすこと)の操作が可能となっている。この設定及び解除操作は、例えば、ホール管理コンピュータ4に対する操作を営業時間外にホール関係者が行うことによりなされる。
【0123】
<変形例9>
また、上記の実施の形態では、共有化元の球数設定操作により共有化する球数を設定する例について説明したが、変形例9では、共有化先で引き落とし操作が行われる毎に、共有化元の持球数データより所定個数(例えば、125個)の球に相当する持球数データを共有化先に送信する。
なお、共有化元では、共有化先からの引き落とし要求(引き落とし操作)がある毎に、引き落としを許可するか否かの選択操作を可能とすることが挙げられる。
或いは、共有化元で共有化を一旦許可した後は、共有化を拒絶する操作を行うまでの間、共有化先で自由に(好きなだけ)引き落とし要求を行うことができるようにしても良い。
【0124】
このような変形例9によれば、一度の引き落とし要求操作につき、所定個数の球に相当する持球数データを共有化(共有化元から共有化先に送信)できるので、引き落とし要求の回数を共有化先で調節することにより、適宜、必要量の持球数データ(球)を共有化(受信)することができる。
【0125】
<変形例10>
変形例10では、遊技媒体データ共有化手段は、共有化先の遊技装置2での持球数データを、更に他の遊技装置2でも遊技に使用可能に共有化することを禁止する共有化禁止手段を備える例について説明する。
すなわち、共有化先となっている遊技装置2のカード処理装置22では、更に他の遊技装置2からの共有化要求があっても、これを受け付けないようにする。つまり、該他の遊技装置2のカード処理装置22で共有化要求操作を行った場合に、該カード処理装置22の液晶表示部226では、例えば、「共有化元は既に共有化先となっていますので、これ以上の共有化はできません。」との表示を行うとともに、該カード処理装置22での共有化要求操作を進めることができないようにする。
【0126】
このようにすれば、共有化により遊技店から遊技者に提供できるサービスを制限できるので、サービスの提供が多すぎて遊技店の不利益が多大となってしまうことを防止できる。
【0127】
<変形例11>
変形例11では、共有化元の遊技装置2で不正行為が検出された場合には、共有化元及び共有化先の遊技装置2にて不正行為の不能化を行う連帯不正制御手段を備える例について説明する。
【0128】
ここで、不正行為としては、例えば、ピアノ線やセル板を台の隙間から裏面側に挿入し、特別遊技状態(いわゆる大当り状態)でもないのに強制的に特別変動入賞装置の可動部材を開放させて不正に入賞を発生させる行為を対象とする。
このような不正行為を検出するには、例えば、特別遊技状態以外の期間に特別変動入賞装置に遊技球が入賞することを検出する検出手段を備えればよい。
そして、この検出手段により不正行為を検出した(つまり、特別遊技状態以外の期間に特別変動入賞装置に遊技球が入賞することを検出した)場合には、共有化元及び共有化先の遊技装置2の各々にて、以下に説明する不正制御を行う。
この不正制御としては、例えば、発射の停止や球引き落とし(遊技媒体への再変換)の禁止等の遊技の不能化や、不正行為の発生をランプや音声で報知することなどの何れか1つ或いは複数を実行することが挙げられる。
【0129】
このようにすれば、不正行為を行う遊技者が複数人で来店して、1人の遊技者が不正に獲得した遊技媒体データを使用して他の遊技者が不正に利益を得てしまうことを防止できる。即ち遊技媒体の共有化を利用して複数人で協力して不正行為を行うことを防止できる。
【0130】
ここで、不正行為として、例えば、電波を発してセンサを誤動作させて不正に球の排出或いは持球数データの加算を行わせる不正行為を対象としても良い。
このような不正行為を検出するには、不正電波を検出可能な電波検出手段を備え、この電波検出手段により不正電波を検出した場合には、共有化元及び共有化先の遊技装置2の各々にて、上記の不正制御を行う。
【0131】
なお、本発明における遊技装置はこの実施の形態で説明したような第1種のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などのその他の弾球遊技機用や、パチスロ、スロットマシン等の遊技機であっても良い。
【0132】
また、上記においては、管理装置が、複数の中継装置3と管理コンピュータ4とからなる分割構成をなす例を説明したが、これに限らず、例えば、管理装置は、複数の遊技装置との間で直接通信が可能な単一の装置であっても良い。
【0133】
さらに、遊技媒体データ共有化手段は、共有化元の(所定の)遊技装置2から共有化先の(他の)遊技装置2への遊技媒体データの送信を、ホール管理コンピュータを介さずに中継装置3のみを介して行うようにしてもよい。この場合、 ホール管理コンピュータ4の処理負担の軽減及び通信の迅速化が図れる。
ただし、このような遊技媒体データの送信は、共有化元と共有化先の遊技装置2が同一の中継装置3に接続されている場合(同一の島設備に設置されている場合)に可能となる。
【0134】
また、上記においては、持球共有要求操作の際に、共有化元のカナデータを入力する例を説明したが、カナデータではなく共有化元の会員番号を入力するようにしても良い。このようにすれば、仮に同じ名前の遊技者(カナデータが同一となる遊技者)が複数居ても、問題なく所望の相手と共有化を行うことができる。
【0135】
さらに、遊技媒体データの共有化は、2人の遊技者間(2つの遊技装置間)での共有化に限らず、3人以上の遊技者間(3つ以上の遊技装置間)での共有化を可能としても良い。具体的には、例えば、共有化元となる1人の遊技者の遊技媒体データを複数の共有化先に分与するような共有化を行う。或いは、1人の共有化先に対して、複数の共有化元から遊技媒体データを分与するような共有化を行う。
【0136】
また、共有化している(共有化の実行中である)ことを報知する共有化状態報知手段として、液晶表示部226等を例示したが、これに限らず、例えば、ランプ及びこのランプを発光させる手段、或いは、スピーカ及びこのスピーカに発音させる手段など)を共有化状態報知手段として適用しても良い。
さらに、共有化状態報知手段を備える場合、共有化元と共有化先の何れか一方で報知するようにしてもよいし、両方で報知しても良い。両方で報知する場合には、各々(共有化元と共有化先とを)を識別可能に(例えば、共有化元と共有化先とで発光色を異ならせて、或いは、発音を異ならせて)報知するようにしてもよい。
【0137】
また、上記においては、球貸しを金額情報に基づいて行う例を説明したが、現金或いはプリペイドカードで球貸しを行えるようにしても良い。すなわち、カード処理装置22には、プリペイドカードの挿入を受け付けるプリペイドカード挿入口、或いは、現金(紙幣或いは硬貨)の投入を受け付ける現金投入口を備えることとしても良い。
【0138】
また、共有化により他の遊技装置2に移動した持球数データの履歴を記憶保持するようにしても良い。また、この場合、共有相手に球数何個渡して、何個返却されたかの履歴を液晶表示部226に表示するようにしても良い。ただし、共有相手の名前等、共有相手を特定可能な情報を表示する場合は、カード処理装置22内にデータを保持しないようにするとともに、履歴参照ボタンを押すと、ホール管理コンピュータ4から履歴をダウンロードできるようにしても良い。
【0139】
また、例えば、カード処理装置22に、メールの送信機能を持たせても良い。
すなわち、例えば、タッチパネル操作部225の操作によりメール文の入力及び送信操作を可能とするとともに、液晶表示部226にてメール文の表示を行う。このようにすれば、ホール内を移動しないでも遊技者間の意志の疎通が図れるので、共有化に際し、遊技者間での決め事を容易に行うことができる。
【0140】
また、ホール管理コンピュータ4から各遊技装置2に対し同時に演出指令を送信することにより、各遊技装置2のカード処理装置22にて同期して演出(例えば、装飾、音声等)を行うようにしても良い。
【0141】
加えて、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0142】
【発明の効果】
本発明によれば、第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データを、第2の遊技者が第二の遊技装置で遊技に使用可能に共有化する遊技媒体データ共有化手段と、遊技装置に対して不正入賞を発生させるための不正行為が行われたことを検出する検出手段と、第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行う連帯不正制御手段と、を備え、遊技媒体データ共有化手段は、第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データの一部を、第二の遊技装置で第2の遊技者が使用しての遊技を可能とし、連帯不正制御手段は、遊技媒体データ共有化手段により第一の遊技装置と第二の遊技装置とが遊技媒体データを共有化された状態で、第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行うとともに、第二の遊技装置でも不正制御を行うことで、第一の遊技装置で第1の遊技者が不正入賞により不正に獲得した遊技媒体データを第二の遊技装置で第2の遊技者が使用して、該第2の遊技者までもが不正に利益を得ることを防止するので、第一の遊技装置において獲得した遊技媒体データを第二の遊技装置でも共有(並行して(同時に)遊技に使用)することができ、これにより、連れだって来店する遊技者にとって非常に便利であり、集客効果を高めることができる一方、遊技媒体の共有化を利用して複数人で協力して不正行為を行うことを防止できる。
また、遊技媒体データ共有化手段は、第一の遊技装置と第二の遊技装置との遊技媒体データの共有化により、第二の遊技装置の遊技媒体データを他の遊技装置で遊技に使用可能に共有化することを禁止する共有化禁止手段を備えたので、共有化により遊技店から遊技者に提供できるサービスを制限できるので、サービスの提供が多すぎて遊技店の不利益が多大となってしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技設備装置の概略図である。
【図2】遊技設備装置のブロック図である。
【図3】遊技設備装置が行う制御フローを示すフローチャートであり、このうち(a)は遊技開始時の制御フロー、(b)は遊技終了時の制御フローをそれぞれ示す。
【図4】遊技媒体データの共有化の際に遊技設備装置が行う制御フローを示すフローチャートである。
【図5】遊技媒体データの共有化の際に遊技装置にて行う一連の画面表示の例を示す図である。
【図6】遊技媒体データの共有化の際に遊技装置にて行う一連の画面表示の例を示す図である。
【図7】遊技装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技設備装置
2 遊技装置
21 パチンコ遊技機(遊技装置)
22 カード処理装置(遊技装置、遊技媒体データ共有化手段、遊技媒体共有化量設定手段、遊技媒体データ返送手段、共有化遊技媒体量制限手段、共有化要求操作手段、共有化要求送信手段、遊技媒体データ送信手段、遊技媒体データ受信手段)
225 タッチパネル操作部(遊技媒体共有化量設定手段、共有化要求操作手段、共有化可否選択操作手段)
3 中継装置(管理装置、遊技媒体データ共有化手段)
4 ホール管理コンピュータ(管理装置、遊技媒体データ共有化手段、共有化先制限手段、共有化遊技媒体変換手段)
215 計数装置
Claims (2)
- 複数の遊技装置と、該複数の遊技装置と通信可能に構成され、該遊技装置において入賞により遊技者が獲得した遊技媒体データを管理可能な管理装置と、からなる遊技設備装置において、
第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データを、第2の遊技者が第二の遊技装置で遊技に使用可能に共有化する遊技媒体データ共有化手段と、
前記遊技装置に対して不正入賞を発生させるための不正行為が行われたことを検出する検出手段と、
前記第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行う連帯不正制御手段と、
を備え、
前記遊技媒体データ共有化手段は、前記第一の遊技装置で第1の遊技者が獲得した遊技媒体データの一部を、前記第二の遊技装置で第2の遊技者が使用して遊技を可能とし、
前記連帯不正制御手段は、前記遊技媒体データ共有化手段により前記第一の遊技装置と第二の遊技装置とが遊技媒体データを共有化された状態で、前記第一の遊技装置で不正行為が検出された場合には、当該第一の遊技装置にて不正制御を行うとともに、前記第二の遊技装置でも不正制御を行うことで、前記第一の遊技装置で第1の遊技者が不正入賞により不正に獲得した遊技媒体データを前記第二の遊技装置で第2の遊技者が使用して、該第2の遊技者までもが不正に利益を得ることを防止することを特徴とする遊技設備装置。 - 前記遊技媒体データ共有化手段は、前記第一の遊技装置と第二の遊技装置との遊技媒体データの共有化により、前記第二の遊技装置の遊技媒体データを他の遊技装置で遊技に使用可能に共有化することを禁止する共有化禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技設備装置。
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