JP3804914B2 - 接着剤等の充填容器 - Google Patents

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    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
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  • Ceramic Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は接着剤その他の主として流動性に富んだ液状又はペースト状充填物を充填するための接着剤等の充填容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来瞬間接着剤その他の流動性に富んだ液状充填物の収容に適したポリエチレン等のプラスチック容器は、ノズル部先端にピンで小径のノズル孔を開け又は小径のノズル孔を備えて密閉されたノズル先端を切除開封して充填内容物を塗布するとともに、上記ノズル孔にはピンを差し込み又はノズル部先端にキャップを密着嵌合して再使用のために保存するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような従来の容器は、ピンでノズル孔を開ける際やノズル部先端を切除する際に、容器本体を把持する把持圧によって内容物が噴出し、皮膚や衣服等に付着する等の危険があるほか、切開後ピンやキャップが外れる等の欠点があった。
この発明はこれらの問題点を解消するために、ノズル先端を切除して開封する切開型の充填容器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解消するための本発明の容器は、第1に内容物を注出するノズル部9先端に切り離し開封可能な切取蓋8を設けた容器本体1と、ノズル部9側に軸芯方向に沿って挿脱可能に装着されるキャップ2とからなる容器において、上記キャップ装着状態で切取蓋8の軸芯回りの回動を規制し、切取蓋8の外周と適合して嵌合状態で切取蓋8を収容する収容部18を上部キャップ2側に設けるとともに、キャップ2とノズル部9とを軸芯回りに回動可能に装着し、前記ノズル部9と切取蓋8との間には切取蓋8に対するノズル部9の回動により両者が切り離される切り離し部14を設け、切取蓋8の周面と収容部18の内面との間には、キャップ装着状態及び切取蓋8の切離し状態で切取蓋8を収容部18内の軸芯方向の定位置に固定するための凹凸部からなるデテント部19を形成してなることを特徴としている。
【0005】
第2に、容器本体1とキャップ2の少なくとも一方が弾力性を備えた弾性部材からなることを特徴としている。
【0006】
に、切り離し部14の断面内に容器本体1内に連通し、切取蓋8の切り離し後に内容物を注出する軸芯方向のノズル孔17を形成したことを特徴としている。
【0007】
に、切取蓋8を箱型若しくはブロック状に形成し、デテント部19を切取蓋8の前後周面の中央位置に形成したことを特徴としている。
【0008】
に、キャップ2と容器本体1を外部と密閉するように嵌合する構造とし、両者の嵌合面にキャップ2と容器本体1の装着状態を定位置で固定するデテント部13を設けてなることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1,図2は例えば全長70mm,径10mm程度のサイズの本発明の容器の全体構造を示す部分断面で、全体は容器本体1とキャップ2及び底蓋3はポリエチレン等の弾力性を備えた透明又は半透明のプラスチック材からなる。容器本体1は下端にねじ付のスリーブ4を一体成形している筒状の本体部7と、本体部7の上端に下端を連接し、上端に切取蓋8を連設している円錐筒状のノズル部9とからなる。
【0010】
ねじ付のスリーブ4は、接着剤等の液状の内容物を充填するために開口端をなし、ねじ付スリーブ4には底蓋3がねじ込み固定されるが、底蓋3の内部中央には上記ねじ付スリーブ4内に押込嵌合されて本体部7底部を密閉するように差込スリーブ11が形成されている。
【0011】
ノズル部9はその下端部がキャップ2の下端部と密着嵌合するように、本体部7より小径で所定長さの円筒からなる嵌合周面12を形成し(図4(B)参照)、キャップ2の下端内周面との間には、キャップ嵌合時に定位置で一定の固定力で両者を弾力的に固定して抜け止め作用させるとともに、嵌合の密閉性を高めるデテント部13が設けられている。デテント部13は互いに嵌合し合う円弧状断面のリング状の凹凸からなる周知の形状である。
【0012】
また切取蓋8はノズル部9の先端には、周方向の切込溝状に形成されたくびれ部からなる切り離し部14を介して一体的に連設され、図4(A)に示すように平面図が角型又は扁平状等の非円形の箱型若しくはブロック状等に形成されている。図示する切取蓋8は内部がリング状の中空部16が形成されており、切り離し部14の中央には軸芯方向の小径の孔からなるノズル孔17が形成され、切取蓋8の中空部と連通している。このノズル孔17は後述するように、切り離し部14がねじ切られた時も内容物を注出するノズル孔として残される。
【0013】
キャップ2内の最深部は、上記ノズル部9及び切取蓋8をキャップ2に軸芯方向に挿入した時に、切取蓋8の外周と適合して嵌合状態で収容する収容部18となっており(図4(A)参照)、容器本体1に対しキャップ2を回動させると、切取蓋8がキャップ2と共に回動して切り離し部14においてねじ切られて切り離されるように構成されている。
【0014】
また切取蓋8の前後周面の中央と、キャップ装着状態におけるキャップ2側の収容部18の内面との間には、キャップ装着状態及び切取蓋8の切り離し状態で、切取蓋8を収容部18内の定位置に弾力的に固定するための球面状の凸部と、これに対する皿状又は球面状の凹部からなるデテント部19が形成されている。
【0015】
キャップ2の上端外周には前後両側に切欠状の平面が形成され、キャップ回動操作時のつまみ部21となるように形成されるほか、キャップ2の両端外周にもキャップ回動操作時の滑り止め用のスプライン状の凹凸(ローレット加工でもよい)22が形成されている。
【0016】
上記のように構成される本発明の容器は、先ずキャップ2を容器本体1に装着した後、下端開口部より内容物を充填するが、内容物取出時には容器本体1に対してキャップ2を軸芯回りに相対回動させることにより、ノズル部9の先端の切取蓋8が切り離し部14において切り離されるとともに開封される。
【0017】
この時ノズル部9の先端のノズル孔17は切り離された切り離し部14が弾力的に押接し合っているので密閉状態にあり、内容物の噴出が防止される。仮に噴出しても密閉されたキャップ2内に留まり、外部に噴出されることはない。
【0018】
次いでデテント部13の固定力に抗してキャップ2を軸方向に抜き取ると、図3に示すように切取蓋8はデテント部19によってキャップ2内の収容部18の定位置に残されたままになっている。内容物取り出し後ノズル部9の先端を密閉する時は、再度キャップ2をノズル部9に装着することによりノズル部9先端側は外部より密閉され、さらにノズル孔17は切取蓋8の下端に残存する一方の切り離し部14の表面に押接されて密閉される。この時切取蓋8側に残された小径のノズル孔17は付着残存した接着剤によって塞がれており、ノズル部9の先端が開放状態となることはない。
【0019】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明によれば、安価で簡便な切開型の容器を開封して内容物を取り出す際に、ノズルの切断開封時に液状内容物の噴出による皮膚や衣服その他への付着等の不都合が防止されるとともに、開封後の保管に際しても、開栓による内容物の漏出も防止され、接着剤等の再利用時までの品質劣化も防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の全体構造図を示す要部断面側面図である。
【図2】 同じく容器の全体構造を示す要部断面正面図である。
【図3】 容器ノズル部へのキャップの挿脱状態を示す部分正面図である。
【図4】 (A),(B)は図2のA−A及びB−B断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 キャップ
8 切取蓋
9 ノズル部
13 デテント部
14 切り離し部
17 ノズル孔
18 蓋収容部
19 デテント部

Claims (5)

  1. 内容物を注出するノズル部(9)先端に切り離し開封可能な切取蓋(8)を設けた容器本体(1)と、ノズル部(9)側に軸芯方向に沿って挿脱可能に装着されるキャップ(2)とからなる容器において、上記キャップ装着状態で切取蓋(8)の軸芯回りの回動を規制し、切取蓋(8)の外周と適合して嵌合状態で切取蓋(8)を収容する収容部(18)を上部キャップ(2)側に設けるとともに、キャップ(2)とノズル部(9)とを軸芯回りに回動可能に装着し、前記ノズル部(9)と切取蓋(8)との間には切取蓋(8)に対するノズル部(9)の回動により両者が切り離される切り離し部(14)を設け、切取蓋(8)の周面と収容部(18)の内面との間には、キャップ装着状態及び切取蓋(8)の切離し状態で切取蓋(8)を収容部(18)内の軸芯方向の定位置に固定するための凹凸部からなるデテント部(19)を形成してなる接着剤等の充填容器。
  2. 容器本体(1)とキャップ(2)の少なくとも一方が弾力性を備えた弾性部材からなる請求項1の接着剤等の充填容器。
  3. 切り離し部(14)の断面内に容器本体(1)内に連通し、切取蓋(8)の切り離し後に内容物を注出する軸芯方向のノズル孔(17)を形成した請求項1又は2の接着剤等の充填容器。
  4. 切取蓋(8)を箱型若しくはブロック状に形成し、デテント部(19)を切取蓋(8)の前後周面の中央位置に形成した請求項1又は2又は3の接着剤等の充填容器。
  5. キャップ(2)と容器本体(1)を外部と密閉するように嵌合する構造とし、両者の嵌合面にキャップ(2)と容器本体(1)の装着状態を定位置で固定するデテント部(13)を設けてなる請求項1又は2又は3又は4の接着剤等の充填容器。
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