JPS6349332Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高粘性液体、例えば、インキ、糊、修
正液、化粧液などを収納した液体収納具におい
て、液体流出部周辺に付着し乾燥固化した固化物
を簡単に取り除けるようなした液体収納具のキヤ
ツプに関するものである。

従来、高粘性液体を収納した液体収納具は、使
用する液体の粘性が高いが故に、液体流出部周辺
に液体が付着したまま乾燥固化してしまい、固化
物が適切な液体流出の妨げになるなど使用感を悪
くする原因となつていた。その為、使用者はその
都度上記固化物を紙などで拭い取らなければなら
ず使用上非常に煩わしいものであつた。

そこで本考案は、軸本体先部の液体流出部周辺
に付着し乾燥固化した固化物を簡単に取り除ける
ようなした除去部を軸本体に着脱自在とされたキ
ヤツプに設けることにより、上記問題点を解消せ
んとするにある。

以下本考案を添付図面に示す実施例に基づき詳
細に説明する。

参照符号１は内部に高粘性液体を収納せる樹
脂、金属等よりなる軸本体であつて、この軸本体
１先部に形成された液体流出部２には樹脂、繊維
収束体等よりなる棒状体３が突出配置されてい
る。

本実施例においては、上述の如くの液体収納具
をもつて説明したが、実施例以外の液体収納具を
採用してもよい。尚、軸本体の内部構造について
は本考案の要旨外であるため詳述は省略する。４
は軸本体１に着脱自在となされたキヤツプであつ
て、実施例においては着脱手段としてキヤツプ４
の開口部内面と軸本体１の外面に各々嵌合用リブ
４ａ，１ａを形成している。５は前記キヤツプ４
内に配置される除去部であつて、この除去部５は
圧入等の固着手段によりキヤツプ４内に挿着され
る環状の基部５ａと、この基部５ａに突設された
可撓性を有する弾性片５ｂ（図中は２個）とで構
成されており、更にこの弾性片５ｂ先部には、前
記軸本体１の液体流出部２の外周面の形状と略同
形状の受面５ｃが形成されている（第１図、第２
図参照）。

次に作用について説明する。

キヤツプ４を軸本体１の先部側より被嵌し軽く
押し当てると、除去部５の受面５ｃと軸本体１の
液体流出部２の外周面とが当接する。この状態で
キヤツプ４或いは軸本体１を回転させれば、軸本
体１先部の液体流出部２周辺に付着し乾燥固化し
た固化物を簡単に取り除くことができる（第３図
参照）。

キヤツプ４を軸本体１に止着する場合は、第３
図の状態からキヤツプ４を更に押し込み、キヤツ
プ４の嵌合リブ４ａが軸本体１の嵌合用リブ１ａ
を乗り越えればキヤツプ４は軸本体１に嵌合止着
されることになる訳だが、この際除去部５の弾性
片５ｂは軸本体１の先部により押圧され、外方に
拡開するので、弾性片５ｂは軸本体１の棒状体３
より速やかに離反する。よつて、まちがつて除去
部５が軸本体１先部より突出せる棒状体３を押圧
し傷つけることはない（第４図参照）。

以上の如く本考案は、キヤツプを軸本体先部側
より被嵌し止着する際、簡単な回転動作で軸本体
の液体流出部周辺に付着し乾燥固化した固化物を
取り除くことができるので、従来のように手を煩
わすことがなく、まちがつて除去部に強く押しあ
てた場合においても除去部の弾性片は外方に拡開
するので軸本体先部の棒状体を傷つけることもな
い。

尚、実施例においては除去部をキヤツプと別体
で形成したものを示したが、キヤツプ内面に弾性
片を一体で形成するようにし、これを除去部とし
てもよく、又、除去部をキヤツプ外に設けるよう
にしても何等本考案の要旨を変更するものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
キヤツプのみの縦断面図、第２図は除去部の斜視
図、第３図、第４図は作用説明図である。 １……軸本体、２……液体流出部、４……キヤ
ツプ、５……除去部、５ｂ……弾性片、５ｃ……
受面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高粘性インキを内部に収納してなる液体収納具
   において、軸本体１と着脱自在とされたキヤツプ
   ４に、先部に軸本体１の液体流出部２の外周面の
   形状と略同形状の受面５ｃが形成されてなる可撓
   性を有する弾性片５ｂにより構成される除去部５
   を設けて成ることを特徴とする液体収納具のキヤ
   ツプ。