JP2003310346A - 液体容器 - Google Patents

液体容器

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JP2003310346A
JP2003310346A JP2002121026A JP2002121026A JP2003310346A JP 2003310346 A JP2003310346 A JP 2003310346A JP 2002121026 A JP2002121026 A JP 2002121026A JP 2002121026 A JP2002121026 A JP 2002121026A JP 2003310346 A JP2003310346 A JP 2003310346A
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liquid
coating
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Kazuhisa Kirita
和久 切田
Nobuyuki Nakajima
伸之 中島
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    • A45D34/045Appliances specially adapted for applying liquid, e.g. using roller or ball using a brush or the like connected to the cap of the container
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布軸の着脱時にしごき体がめくれて変形す
るのを抑制防止し、これを通じて塗布軸等の損傷を抑制
防止し、塗布軸の度重なる着脱にもしごき体が耐え得る
液体容器を提供する。 【解決手段】 マスカラ等の内容液を貯える容器1の首
2の開口部に嵌入されるしごき体3と、容器1内にしご
き体3を貫通して挿入されるキャップ10の塗布軸11
とを備える。そして、しごき体3を、可撓性の材料によ
り略円筒形に成形し、しごき体3の径を上端部から下部
に向かうにしたがい徐々に縮径に形成するとともに、下
部から下端部に向かうにしたがい徐々に拡径に形成し、
しごき体3の周壁には、複数本のスリット4を上下方向
に切り欠き形成する。しごき体3がその下部から下端部
に向かうにしたがい徐々に広がり、内容液の付着した塗
布軸11の塗布部12との衝突を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性を有するア
イライナー、マスカラ、マニキュア、口紅等を収容する
液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液体容器は、実開昭50−154
177号、55−133906号、57−86104
号、60−123110号、特開昭58−15810
号、特表平11−504555号、特表2000−51
3990号、特開2001−61547号公報等に開示
されている。
【0003】この種の液体容器は、図示しないが、マス
カラ等からなる内容液を貯える容器と、この容器の首の
開口部に螺合される着脱自在のキャップとから構成され
ている。容器の首の開口部には、可撓性・屈曲性を有す
る円筒形のしごき体が嵌入されている。また、キャップ
は、その内部天井に、容器にしごき体を介して挿入され
る塗布軸が吊着され、この塗布軸の先端部には、内容液
が付着する塗布部が設けられている。塗布軸は、しごき
体の内径と略同一か、あるいは僅かに縮径に形成され、
塗布部に付着した内容液をしごき体にかき取らせるよう
機能する。
【0004】ところで、しごき体には、(1)塗布軸の塗
布部に付着した内容液をキャップの取り外し時にかき取
る適量塗布機能、(2)塗布軸の挿入時に口元に溜まった
内容液を容器内に戻す口元汚染防止機能、(3)塗布軸の
挿入時に容器の内圧が上昇するのを抑制する口元汚染防
止機能、(4)塗布軸の着脱時に塗布軸の塗布部を痛めな
いようにする性能維持機能、(5)塗布軸の度重なる着脱
にも耐えられる性能維持機能が要求される。そこで、し
ごき体には、係る諸要求に鑑み、スリットや突起部等が
適宜設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体容器は、以
上のような要求を満たすべく、しごき体にスリットや突
起部等が適宜設けられる。しかしながら、これでは、
(1)〜(3)の要求を満たすことができるものの、(4)、
(5)の要求を到底満足させることができないという問題
がある。すなわち、従来のしごき体は、塗布軸に対して
垂直平面、あるいは一方向に鋭角な関係にあるので、塗
布軸の着脱時に塗布軸とその塗布部の段差に係止して簡
単にめくれて変形し、塗布部を痛めたり、塗布軸の度重
なる着脱に耐えることができない。さらに、垂直タイプ
の場合には、筆状の塗布部を容易に損傷させてしまうお
それが少なくない。
【0006】本発明は、上記に鑑みなされたもので、塗
布軸の着脱時にしごき体がめくれて変形するのを抑制防
止し、これを通じて塗布軸等の損傷を抑制防止し、しか
も、塗布軸の度重なる着脱にもしごき体が耐えることの
できる液体容器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、液体を貯える容器の
開口部に嵌められるしごき体と、容器内にしごき体を貫
通して挿入される塗布軸とを含んでなるものであって、
しごき体を、可撓性を有する材料により略筒形に形成
し、このしごき体の開口幅を一端部から他端部に向かう
にしたがい徐々に狭めるとともに、他端部から最他端部
に向かうにしたがい徐々に広げ、しごき体の周壁にはス
リットを軸方向に向けて設けたことを特徴としている。
なお、スリットの両端部をしごき体の両端部まで伸ばさ
ないようにすることができる。また、しごき体の一端部
から外方向に容器の開口周縁部に引っかかるフランジを
突出させることが好ましい。
【0008】ここで、特許請求の範囲における液体は、
その粘度の高低を特に問うものではなく、少なくとも流
動性を有する内容液、具体的には、アイライナー、マス
カラ、マニキュア、口紅、修正液、各種の接着剤(例え
ば、歯科用接着剤等)、塗料等を含む。容器は、透明、
半透明、不透明で有底の円筒形、楕円形、多角形等とす
ることができる。また、しごき体は、容器の開口部の形
状に応じて円筒形、楕円の筒形、多角形の筒形等とする
ことができる。しごき体の一端部には上端部や上部が含
まれ、しごき体の他端部には中央部や下部が含まれる。
さらに、塗布軸は、中実でも良いし、中空でも良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における液体
容器は、図1ないし図5に示すように、容器1の首2の
開口部に嵌入されるしごき体3と、容器1内にしごき体
3を貫通して挿入されるキャップ10の塗布軸11とを
備え、しごき体3を略中空の手鼓形に形成するようにし
ている。
【0010】容器1は、例えば透明の小型に形成され、
図示しないマスカラ等からなる流動性の内容液を所定量
貯える。この容器1の上部には細長い円筒の首2が上方
に向けて一体形成され、この首2の外周面には、締結用
の螺子が周方向に螺刻され、この首2の螺子に、断面略
U字形を呈するキャップ10内周面の螺子が着脱自在に
螺合する。
【0011】しごき体3は、可撓性や弾性を有する材料
により基本的には略円筒形に成形され、その径(開口幅)
が上端部(一端部)付近から下部(他端部)に向かうにした
がい徐々に縮径にされるとともに、下部から下端部(最
他端部)に向かうにしたがい徐々に拡径とされる。この
しごき体3の材料としては、各種のゴムやプラスチック
があげられ、より具体的には、シリコーンゴム、ブタジ
エンゴム、ABS、PP、PS樹脂等があげられる。し
ごき体3は、その周壁に、周方向に並んである程度の可
撓性やバネ性に資する複数本のスリット4が上下方向に
向けて切り欠き形成され、上端部から半径外方向にリン
グ形のフランジ5が突出しており、このフランジ5が首
2の開口周縁部に嵌合係止する。スリット4の上下両端
部は、図4や図5に示すように、しごき体3の上下両端
部まで伸長するよう切り欠き形成されても良いし、しご
き体3の上下両端部まで伸長しないよう切り欠き形成さ
れても良い。
【0012】塗布軸11は、細長い円筒形に形成されて
キャップ10内の天井中央に取付具を介して吊着され、
先端部には、内容液付着用の筆状の塗布部12が嵌着さ
れる。この塗布軸11は、しごき体3内の下部の径と略
同一か、あるいは僅かに縮径に形成され、塗布部12に
付着した内容液をしごき体3内の下部付近にかき取らせ
るよう機能する。塗布軸11とキャップ10とは、耐衝
撃性や力学的性質を有するABS、PP、PS、PE樹
脂、再生プラスチック、EVOH、PET、ナイロン、
PBT、PA、POM樹脂等を用いて成形される。この
ような液体容器を化粧に使用する場合には、キャップ1
0を回して上方に引き上げ、塗布軸11を容器1から抜
き取り、容器1のマスカラで濡れた塗布部12を使用す
れば、化粧することができる。
【0013】上記構成によれば、しごき体3の下端部が
垂直下方向に直線的に伸びる筒形ではなく、下方向に向
かうにしたがい徐々に半径外方向に拡大して略逆漏斗形
を呈し、マスカラ使用時に内容液の付着した塗布軸11
の塗布部12との衝突を回避するので、塗布軸11に対
して垂直平面、あるいは一方向に鋭角な関係となること
がない。したがって、塗布軸11の着脱時に塗布軸11
とその塗布部12の段差に係止してめくれて変形し、塗
布部12を痛めたり、塗布軸11の度重なる着脱に耐え
ることができないという問題をきわめて有効に解消する
ことができる。
【0014】勿論、(1)塗布軸11の塗布部12に付着
した内容液をキャップ10の取り外し時にかき取る適量
塗布機能、(2) 塗布軸11の挿入時に口元に溜まった
内容液を容器1内に戻す口元汚染防止機能、(3) 塗布
軸11の挿入時に容器1の内圧が上昇するのを抑制する
口元汚染防止機能という諸要求を満たすことができる。
また、しごき体3のスリット4がある程度の可撓性を助
長し、しごき体3の周壁がある程度内外方向に撓むの
で、しごき体3との衝突に伴い塗布部12が損傷するこ
とがない。また、しごき体3のフランジ5が首2の開口
周縁部に嵌合係止するので、しごき体3の脱落防止が大
いに期待できる。
【0015】さらに、しごき体3は、スリット4の下端
部がしごき体3の下端部まで伸びて貫通していても、十
分な効果を発揮するが、内容液の耐溶剤性やブラシの保
護性を考慮して非常に柔軟な素材を使用する場合には、
スリット4の下端部がしごき体3の下端部まで伸びずに
貫通していなくても良く、(5)の性能や機能をさらに向
上させることが可能である。勿論、(1)〜(4)の機能に
なんら悪影響を与えることなく、(5)の機能のみを向上
させることができる。
【0016】なお、上記実施形態では容器1の首2にキ
ャップ10を螺締めしたが、なんらこれに限定されるも
のではない。例えば、容器1の首2にキャップ10を着
脱自在にきつく密嵌しても良い。また、上記実施形態で
はしごき体3の外周面の下部付近に角度を設けたが、な
んらこれに限定されるものではない。例えば、しごき体
3の下部付近に丸みを設けることもできる。また、しご
き体3の径を上端部や上部から中央部に向かうにしたが
い徐々に縮径とし、中央部から下端部に向かうにしたが
い徐々に拡径とすることもできる。また、フランジ5
は、リング形でも良いし、そうでなくても良い。さら
に、塗布部12は、筆や刷毛でも良いが、スポンジやね
じりブラシ等でも良い。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、しごき体
を、可撓性を有する材料により略筒形に形成し、このし
ごき体の開口幅を一端部から他端部に向かうにしたがい
徐々に狭めるとともに、他端部から最他端部に向かうに
したがい徐々に広げ、しごき体の周壁にはスリットを軸
方向に向けて設けるので、塗布軸の着脱時にしごき体が
めくれて変形するのを抑制あるいは防止し、これを通じ
て塗布軸等の損傷を防ぐことができるという効果があ
る。また、塗布軸の度重なる着脱にも、しごき体が耐え
ることができる液体容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体容器の実施形態を示す全体斜
視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る液体容器の実施形態におけるしご
き体を示す斜視説明図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明に係る液体容器の他の実施形態における
スリットの上下両端部がしごき体の上下両端部まで伸長
しないよう切り欠き形成された状態を示す斜視説明図で
ある。
【符号の説明】
1 容器 2 首 3 しごき体 4 スリット 10 キャップ 11 塗布軸 12 塗布部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯える容器の開口部に嵌められる
    しごき体と、容器内にしごき体を貫通して挿入される塗
    布軸とを含んでなる液体容器であって、しごき体を、可
    撓性を有する材料により略筒形に形成し、このしごき体
    の開口幅を一端部から他端部に向かうにしたがい徐々に
    狭めるとともに、他端部から最他端部に向かうにしたが
    い徐々に広げ、しごき体の周壁にはスリットを軸方向に
    向けて設けたことを特徴とする液体容器。
  2. 【請求項2】 スリットの両端部をしごき体の両端部ま
    で伸ばさないようにした請求項1記載の液体容器。
  3. 【請求項3】 しごき体の一端部から外方向に容器の開
    口周縁部に引っかかるフランジを突出させた請求項1又
    は2記載の液体容器。
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