JP2007000434A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸体のキャップからの長さは変化がなく、また、容器の底面からの距離も変化がないため、内溶液となる塗布液を簡単にスプリング部材のピッチを変化させることができる塗布部に適量を付着でき、しかも、睫毛、毛髪などに安定した塗布を行うことができる塗布容器を提供する。
【解決手段】 塗布液を収容する容器本体10と、該容器本体10の開口部に螺合により着脱自在となるキャップ20と、該キャップ20の上端に有する回動部材30と、該回動部材30に設けられた軸体40と、該軸体40の下端側に設けられたスプリング部材50からなる塗布部55と、上記スプリング部材50と回動部材30の間に設けられた摺動部材60とを有し、該摺動部材60を上記回動部材30の回動に伴なうカム機構70により移動させ、塗布部となるスプリング部材50の設置距離を変化させて、スプリング部材50のピッチ51を変化させてなる塗布容器A。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスカラ等の液状化粧料や染毛剤等を収容した塗布容器に関し、更に詳しくは、スプリング部材からなる塗布部に適量となる塗布液を付着せしめて睫毛、毛髪などに安定した塗布を行うことができる塗布容器に関する。
従来より、マスカラなどの塗布容器としては、数多くの構造のものが知られている。このマスカラ容器は、容器本体にマスカラ液が収容されており、キャップに備えたブラシ部材などの塗布部をマスカラ液に含浸させて、使用する際に塗布部に付着するマスカラ液を適量にしごいて塗布するものである。
このマスカラ塗布容器において、マスカラ塗布部としてブラシ部材の他、安定な塗布を発揮せしめるために、金属線をスプリング状に形成しこれをマスカラ塗布部として利用することは既に知られている。例えば、図9に示すように、キャップ(柄)1aに固着した塗布棒1bの先端にステンレス等の耐腐食材からなる線材の一端を止着し、スプリング状に螺設された塗布部1cの端部を止着したことを特徴とするマスカラ塗布具1(例えば、特許文献1及び2参照)や、図10(a)及び(b)に示すように、キャップ2aに植設した塗布棒2bの先端の周囲に、細線の半径よりも浅い螺状溝2cを形成し、その螺状溝2cに金属の細線2dを巻着して塗布部2eを構成したマスカラ塗布具2(例えば、特許文献3参照)が知られている。
このようなスプリングを塗布部として使用する場合、塗布勝手はスプリングの隙間によって変わる。マスカラには、睫毛に着色するのみでなく、フィラー入りの内溶液を塗布し、睫毛を長く見せたり睫毛をまとめて太く見せる等の多種の機能を要求されるため、隙間を変更することにより内溶液の塗布量を調整し、使用者の好みにより隙間の設定を変更できることが望まれている。
そこで、スプリングの隙間を変え、塗布勝手を変更するスプリングマスカラとしては、例えば、図11(a)及び(b)に示す化粧液塗布用具(マスカラ容器)が知られている(例えば、特許文献4参照)が知られている。
このマスカラ容器3は、図11(a)及び(b)に示すように、上下両端面を開口した主筒3a内に摺動棒3bを上下動可能に挿通させて、該摺動棒3bの上端部に形成させたキャップ3cの回動部材となるつまみ部3dを上記主筒3aの上端部へ上下自在に螺合させると共に、主筒3a下方へ突出させた摺動棒下部3d部分の外面にはコイルスプリング3eを、該スプリング3e下端は摺動棒3b下端に、スプリング3e上端は主筒3a下端に、それぞれ係止させて遊嵌させたことを特徴とするものである。このマスカラ容器3において、キャップ3cを保持し、つまみ部3dを回転させることにより、つまみ部3dは螺子によりスプリング3eを圧縮しながら上方に移動する。このつまみ部3dの回転により、スプリング3eは圧縮され、逆に回転した場合はスプリング3eの設置されている部分の長さが長くなるのでスプリングの力で延び隙間が大きくなるので、隙間を調節することが可能となるものである。
しかしながら、このマスカラ容器3では、スプリング3eを調整すると、スプリング3eを圧縮した距離と同じだけキャップ3cから出ている軸3gの長さが変化する機構のため次のような課題があった。
すなわち、スプリング3eの隙間調整を行うと、キャップ3cの長さが変化し、デザイン的な制約があった。また、スプリング圧縮時は、塗布部が容器3hの底面から離れ容器3hに塗布部を入れても内溶液を取り難くなるという課題がある。これを回避しようとすると、スプリング設置距離を長くした場合に、塗布部が容器3hの底面に当たる恐れがあり、設置距離を十分に設けることが難しいという課題がある。
実開昭57−81712号公報(請求の範囲、考案の詳細な説明等) 実開昭57−87609号公報(請求の範囲、考案の詳細な説明等) 実開昭57−158410号公報(請求の範囲、考案の詳細な説明等) 実開昭58−86015号公報(請求の範囲、考案の詳細な説明等、第1図、第2図)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、軸体のキャップからの長さ、並びに、容器の底面からの距離も変化させずに、内溶液となる塗布液を簡単にスプリング部材からなる塗布部に適量を付着せしめると共に、キャップの天面の寸法も変化させずに、睫毛、毛髪などに安定した塗布を行うことができる塗布容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等を解決するために、鋭意検討した結果、塗布液を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に着脱自在となる回動部材を有するキャップと、該キャップの回動部材に設けられた軸体と、該軸体に設けられたスプリング部材からなる塗布部とを有し、上記回動部材の回動により塗布部となるスプリング部材の設置距離を変化させて、スプリング部材のピッチを変化させてなる塗布容器において、上記スプリング部材とキャップの間に特定構造の部材を特定の機構により移動させることにより、上記目的の塗布容器が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) 塗布液を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に着脱自在となる回動部材を有するキャップと、該キャップの回動部材に設けられた軸体と、該軸体に設けられたスプリング部材からなる塗布部とを有し、上記回動部材の回動により塗布部となるスプリング部材の設置距離を変化させて、スプリング部材のピッチを変化させてなる塗布容器であって、上記スプリング部材と回動部材の間に摺動部材を設け、該摺動部材を上記回動部材の回動に伴なうカム機構により移動させ、塗布部となるスプリング部材の設置距離を変化させて、スプリング部材のピッチを変化させることを特徴とする塗布容器。
(2) 容器本体内には、塗布部を容器本体から引き出す際に塗布部に付着している塗布液量を調節する筒状のしごき体を有する上記(1)記載の塗布容器。
(3) しごき体には、その内部にしごき部を有すると共に、その末端部にはスプリング部材からなる塗布部の外径より大きく外形方向に拡径した拡径部を有する上記(2)記載の塗布容器。
(4) 塗布部のスプリング部材が樹脂製のスプリング部材から構成される上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の塗布容器。
本発明によれば、軸体のキャップからの長さは変化がなく、また、容器の底面からの距離も変化がないため、内溶液となる塗布液を簡単にスプリング部材のピッチを変化させることができる塗布部に適量を付着でき、かつ、キャップの天面の寸法も変化がないためデザイン的にも制約がなく、しかも、睫毛、毛髪などに安定した塗布を行うことができる塗布容器が提供される。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳しく説明する。
図1〜図2は、本発明の実施形態の一例を示す塗布容器であり、図1(a)及び(b)はキャップを閉じた状態を示す塗布容器の縦断面図であり、図2(a)及び(b)は、カム機構の要部を説明するための内部機構を示す側面図であり、共に、(a)はスプリング部材の設置距離が最小となる場合の縦断面図、(b)はスプリング部材の設置距離が最大となる場合の縦断面図である。
本実施形態の塗布容器Aは、図1〜図2に示すように、塗布液を収容する容器本体10と、該容器本体10の開口部に螺合により着脱自在となるキャップ20と、該キャップ20の上端に有する回動部材30と、該回動部材30に設けられた軸体40と、該軸体40の下端側に設けられたスプリング部材50からなる塗布部55と、上記スプリング部材50と回動部材30の間に設けられた摺動部材60とを有し、該摺動部材60を上記回動部材30の回動に伴なうカム機構70により移動させ、塗布部となるスプリング部材50の設置距離を変化させて、スプリング部材50のピッチ51を変化させてなるものである。
容器本体10は、有底筒状体となっており、上端首部に開口部が形成されている。首部の外周面にはキャップ20を着脱自在に取り付けるための螺合部が形成されている。この容器本体10内には、マスカラ液、染毛剤液等の流動性を有する塗布液が収容される構成となっている。容器本体10は、不透明体又は視認性を有するもの(透明体、半透明体)とすることができ、その材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウム製などの金属製、PP、PE、PET、PBT、POM等の合成樹脂製などが挙げられる。
キャップ20は、図1に示すように、把持部となる筒状の本体部21を有している。該筒状の本体部21の上部には、回動部材30を取り付け、回動自在するための周壁部22を有すると共に、筒状の本体部21内には、摺動部材60の上端側を保持する保持部23と、その下部に摺動部材30を支持する支持片部24と、容器本体10の首部と螺合するための螺合部25とを有している。
このキャップ20の材料としては、特に限定されず、例えば、PP、PE、PET、PBT、POM等の合成樹脂製などで構成することができる。
回動部材30には、細径の軸体40aと太径の軸体40bとから構成される軸体40が設けられている。この回動部材30に一体に設けられる軸体40には、順次、摺動部材30とスプリング部材50が装着される構成となっている。この軸体40に、図1及び図2に示すように、ステンレス鋼線等の耐腐食材からなる所定ピッチとなるコイル状のスプリング部材50を装着することにより塗布部55が構成されることとなる。また、軸体40の下端部には、スプリング部材50を抜け止めする抜け止め部材41が設けられている。
また、回動部材30には、図1及び図2に示すように、回動部30aの下部にカム部材31を一体に備えている。このカム部材31の形状は、筒状部材を斜め状に切断し、長手方向に曲線状に変化するカム面32を有する部材であり、回動部材30をキャップ20に対して回転させることにより、カム面32が回転するものとなっている。
摺動部材60は、図1及び図2に示すように、その断面形状は異形形状となっており、上端部にはカム部材31のカム面32を受ける円形状のカム受部61と該カム受部61に設けられた板状の突起体62とを有すると共に、内部には軸体40を挿通する挿通孔63が形成されている。この摺動部材60は、図2に示すように、上記軸体40に装着されたスプリング部材50と回動部材30の間に設けられる構成となっている。
これらのスプリング部材50、摺動部材60が軸体40に装着された回動部材30は、図1に示すように、軸体40をキャップ20内に挿通し、キャップ20の周壁部22に嵌合することによりキャップ20に取り付けられる。この取り付けにより、異形形状となる摺動部材60は、キャップ20に対して回転方向には拘束されており、回動部材30の回転により、カム面32が回転し、このカム面32の回転に合わせ摺動部材60が前後方向に移動するものとなる。具体的には、図1(a)及び図2(a)に示すように、回動部材30の回転により、カム面32が摺動部材60の突起体62の上端部にきた場合、摺動部材60が下方側となるキャップ20の保持部23まで移動し、更に、回動部材30を回転すると、図1(b)及び図2(b)に示すように、摺動部材60が上方側に移動するものとなる。これにより、摺動部材60を上記回動部材30の回動に伴なうカム部材31と摺動部材60のカム受け部61及び突起体62とから構成されるカム機構70により移動させ、塗布部となるスプリング部材50の設置距離を変化させることにより、スプリング部材50のピッチ51を変化させることができる。
また、本実施形態では、キャップ20と回動部材30の回動部(摺動部)には、Oリングからなるシール部材65が設けられていて、シール性を確保する構成となっている。
このように構成される本実施形態の塗布容器Aでは、回動部材30を回転させると、この回転に伴なうカム機構70により摺動部材60が上下(前後)に移動することにより塗布部となるスプリング部材50のピッチ51を変化させるため、キャップ20からの軸体40の長さは変化がなく、また、容器本体10の底面からの距離も変化がないため、従来の図11に示すような塗布容器に較べて、内溶液を取り難くなるという課題は解消され、塗布液を簡単にスプリング部材50のピッチ51を変化させることができる塗布部に適量を付着させることができ、しかも、キャップの天面の寸法も変化がないためデザイン的にも制約がない塗布容器が提供されるものとなる。
また、この塗布容器Aでは、回動部材30は、キャップ20に対し回転方向には左右両方に回転可能であり、使用者が自由にスプリング部材50のピッチを変化させることができる。このように塗布部となるスプリング部材50のピッチ(隙間)51をカム機構70により変えることにより、液量を多量に付着させたい場合は、図1及び図2の(b)に示すように、スプリング部材50のピッチ(隙間)51を広げることができる。また、このスプリング部材50のピッチ(隙間)51の調整は、塗布部となるスプリング部材50が容器本体(ボトル)10の中であっても、容器本体10から出した状態でも調整が可能である。容器本体10の中で調整を行えば、キャップ20を外したときに塗布部の液量調整が可能であり、容器本体10から抜き出し後に調整を行うと、液量を設定した後にスプリング部材50の隙間を変更し、液の塗布状態を変えることができる。
本実施形態の塗布容器Aでは、図2(a)及び(b)に示すように、カム部材31のカム面32の下部にV状の凹部34を設け、突部体62の上部に凸部62を設けることで、カム面32が最上点になった場合に軽いクリック感を得ることができ、この点で摺動部材60を安定して保持することができる。更に、カム面32が最下点となるカム面の上部に凹部35を設けることにより、最下点でもクリック感を得ることができる。更にまた、カム面32に最下点と最上点の間にカム面を保持する凹部を適宜箇所に少なくとも一つ以上更に設けることで、スプリング部材50のピッチ(隙間)51に対応したダイアル機能を持たせる機構とすることができる。
また、他の実施形態として、図3(a)〜(c)に示すように、カム部材31の形状を変え、1回転の最初に最下点があり最後に最上点があるカム部33とすることにより、最下点と最上点で回転を行き止まりとする機構とすることができる。
更に、カム部材31の形状は、図4に示すように、摺動部材60の上端部分の外周面に螺旋状(ネジ状)の形状を設け、その相手部材となる回動部材30の内周面にそのネジ溝に入る凸部(螺合部)を設けることにより、この機能を持たせることもできるものである。
図5(a)及び(b)〔(c)は(b)の要部拡大図〕は、塗布部となるスプリング部材50を合成樹脂製のスプリング部材から構成した点で、上記実施形態と異なるものである。
ステンレス鋼線等の耐腐食材から構成したスプリング部材では、通常断面が円(丸)形状であり、隙間の形状はその線径とピッチで決まってしまう。マスカラ等のように睫毛に塗布する場合、その目的に応じ隙間形状を変えたい場合でも、制約があった。スプリング部材50を、例えば、POM、PBT、PP、PE、ABSなどの樹脂製のスプリング部材から構成することにより、断面形状を任意の形状に設計することができるものとなる。例えば、図5(a)及び(b)に示すように、睫毛が入る入り口側をテーパー状の導入部を設け、スプリング部材の内径側はほぼ平行に設計することにより、睫毛が入りやすく、かつ、必要量となる塗布液が隙間に入るように設定することにより、睫毛に玉状の塗布液を付着せしめることなく、更に適量となる塗布液を睫毛に安定して塗布せしめることができるものとなる。
図5(a)のタイプでは、樹脂スプリング部材50aの先端部がRのため、接触感がやさしく、スキマ深さを任意に設定することができるので塗布量を更に好適に調整することができる。
また、図5(b)及び(c)のタイプでは、樹脂スプリング部材50bの先端部の幅寸法(t)を小さくすることにより、睫毛等がよりスキマに入りやすく設定することができ、更に、入り口部のテーパー状の導入寸法αをスキマsよりも大きく設定することにより、スプリング部材50b先端により大量の内溶液を保持でき、より多くの塗布が容易となる利点を有するものとなる。
図6及び図7は、本発明の塗布容器の他の実施形態を示すものである。上記実施形態の塗布容器Aと同じ構成は同一符号を示し、その説明を省略する。
この塗布容器Bは、回動部材30の外周部35とカム部材31とを別部材で構成した点、摺動部材60を保持する保持部材65がキャップ20内の段部26に保持されている点、容器本体10内に、塗布部となるスプリング部材50を容器本体10から引き出す際に塗布部に付着している塗布液量を調節する筒状のしごき体80を有する点でのみ、上記実施形態の塗布容器Aと相違するものである。
しごき体80は、弾性材料又は可撓性材料により略筒状に成形され、図6及び図7に示すように、上端部にフランジ部81を有すると共に、該フランジ部81の下方外周面は容器本体10の首部11の内周面と嵌合する嵌合面部82となっており、この嵌合面部82から下部に向かって徐々に縮径されると共に、下部から末端部(最下端部)に向かって徐々に拡径される形状となっている。このしごき体80において、縮径された狭小部がしごき部83となっている。また、末端部の拡径された部分(直径R1)は、スプリング部材からなる塗布部の外径(r)より大きく外形方向に拡径した(R1>rとなる)拡径部84となっている。
このしごき体80の材料としては、SBR、BR、CR、NBR、IIR、EPM、EPDM、FKM、シリコーンゴムなどの各種ゴム、ABS、PP、PE、PSなどの合成樹脂、並びに、これらのエラストマー材料などが挙げられ、好ましくは、耐内容液性やコストの点から、NBR又はオレフィン系エラストマーから構成されるものが望ましい。
このしごき体80は、図6及び図7に示すように、容器本体20の首部11内に嵌合せしめることにより容器本体10に取り付けられる構造となっている。
このように構成される塗布容器Bでは、上述の塗布容器Aと同様に、摺動部材60の移動により塗布部となるスプリング部材50のピッチ51を変化させるため、キャップ20からの軸体40の長さは変化がなく、また、容器本体10の底面からの距離も変化がないため、内溶液を取り難くなるという課題は解消され、塗布液を簡単にスプリング部材50のピッチを変化させることができる塗布部に適量を付着させることができ、しかも、キャップの天面の寸法も変化がないためデザイン的にも制約がない塗布容器が提供されるものとなる。
更に、この塗布容器Bでは、しごき体80の末端部の形状が、図6及び図7に示すように、スプリング部材50からなる塗布部55の外径(r)より大きく外形方向に拡径した(R1>rとなる)拡径部84とすることにより、塗布部55をしごき体80から引き抜き際等であってもしごき体80の末端スプリング部材50の隙間に食い込むことがなく、抜き差し時にスプリング部材50の破断や、抜き取れない状態になることがなく、しかも、抜き差し時にしごき部83にスプリング部材50の外形(塗布部55)が接触し、スプリング部材50に力がかかりスプリング部材50を圧縮し、これによりスプリング部材50に付着している余分な塗布液をしごく(掻き落す)ことができると共に、軸体40に付着した塗布液を掻き落すことにより、塗布部55に適量に付着した塗布液を容器本体20からスムーズに引き上げることができるものとなる。これにより、また、回動部材30の回転によりスプリング部材50のピッチを好適に調整することにより、スプリング部材50からなる塗布部55に適量となる塗布液を付着せしめて睫毛などに安定した塗布を行うことができる塗布容器が得られるものとなる。
上記実施形態の塗布容器A,Bなどのカム機構はカム部31の上下動に合わせて、摺動部材60のキャップ天面側へ移動のための力は塗布部であるスプリング部材50の力を利用している。ステンレス製の細線のスプリング部材や、合成樹脂製のスプリング部材を用いる場合、スプリング部材の力が不足するときには、図8(a)及び(b)に示すように、キャップ20と摺動部材60との間に、例えば、コイルスプリング等からなるスプリング部材90を更に追加して、その力を補うことも可能である。
本発明の塗布容器は、上述の如く構成されるものであるが、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々変更することができるものである。
上記実施形態において、塗布容器は特にマスカラ用に好ましく適用することができるが、スプリング部材を含む塗布容器のサイズを大きくし、塗布液として液状染毛剤を用いれば、毛髪用(毛染め用)の塗布容器としても好適に実施することができるものである。
また、上記実施形態において、キャップ20を容器本体10に螺合により取り付けたが、嵌合により取り付けてもよいものであり、更に、適当な嵌着による取り付け方法などを採用しても良いものである。
(a)及び(b)はキャップを閉じた状態を示す塗布容器の縦断面図であり、(a)はスプリング部材の設置距離が最小となる場合の縦断面図、(b)はスプリング部材の設置距離が最大となる場合の縦断面図である。 カム機構の要部を説明するための内部機構を示す側面図であり、(a)はスプリング部材の設置距離が最小となる場合の縦断面図、(b)はスプリング部材の設置距離が最大となる場合の縦断面図である。 (a)〜(c)は、カム機構の他の実施形態を説明するための縦断面図と斜視図である。 カム機構の更に他の実施形態を説明するための部分縦断面図である。 (a)及び(b)は、スプリング部材からなる塗布部の他例を示す各部分拡大側面図であり、(c)は、(b)の要部拡大側面図である。 本発明の塗布容器の他の実施形態を示すものであり、スプリング部材の設置距離が最小となる場合の縦断面図である。 図6において、スプリング部材の設置距離が最大となる場合の縦断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の塗布容器の他の実施形態を示す縦断面図である。 従来の塗布容器の塗布部の一例を示す側面図である。 (a)及び(b)は、従来の塗布容器の塗布部の他例を示す側面図、部分拡大断面図である。 (a)及び(b)は、従来の塗布容器の塗布部の他例を示す側面図、塗布容器の使用状態を示す部分縦断面図である。
符号の説明
A 塗布容器
10 容器本体
20 キャップ
30 回動部材
40 軸体
50 スプリング部材
60 摺動部材
70 カム機構

Claims (4)

  1. 塗布液を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に着脱自在となる回動部材を有するキャップと、該キャップの回動部材に設けられた軸体と、該軸体に設けられたスプリング部材からなる塗布部とを有し、上記回動部材の回動により塗布部となるスプリング部材の設置距離を変化させて、スプリング部材のピッチを変化させてなる塗布容器であって、上記スプリング部材と回動部材の間に摺動部材を設け、該摺動部材を上記回動部材の回動に伴なうカム機構により移動させ、塗布部となるスプリング部材の設置距離を変化させて、スプリング部材のピッチを変化させることを特徴とする塗布容器。
  2. 容器本体内には、塗布部を容器本体から引き出す際に塗布部に付着している塗布液量を調節する筒状のしごき体を有する請求項1記載の塗布容器。
  3. しごき体には、その内部にしごき部を有すると共に、その末端部にはスプリング部材からなる塗布部の外径より大きく外形方向に拡径した拡径部を有する請求項2記載の塗布容器。
  4. 塗布部のスプリング部材が樹脂製のスプリング部材から構成される請求項1〜3の何れか一つに記載の塗布容器。

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