JP4194867B2 - 筆付き化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は筆付き化粧料容器に関し、さらに詳しくは、化粧料容器の蓋に取り付けられた塗布用の筆が蓋の開閉に伴って鞘部から出没し、容器の閉蓋動作によって筆の毛先が化粧料によって曲がったり、ねじれたりすることのない筆付き化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液状アイライナー、口紅、アイシャドウなどの化粧品においては、筆を使って液状の化粧料を塗布することが多く、容器の蓋にこのための筆が取り付けられていることが一般的である。
【0003】
しかし、このような化粧料は、粘度の高い液状組成物や粉末状組成物である場合が多く、使用後、閉蓋時には蓋に取り付けられた筆の筆先が化粧料中に入る状態で容器内に収納されるため、筆の毛先が曲がってしまったり、ねじれてしまうことが多く、次の使用時に、きれいに化粧することが難しくなるという問題があった。
【0004】
また、この筆の収納に当たっては、一般に容器の開口部に設けられている余分な化粧料を落とすためのしごき部に引っかかることによっても筆の毛先が曲がる場合があるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、筆先の変形がなく、しかも簡単に収納することのできる筆付き化粧料容器の開発が求められており、本発明はそのような化粧料容器の提供をその課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、化粧料を塗布するための筆を鞘部に収納しておき、塗布時のみに鞘部から出るようにすれば、毛先の曲がりやねじれが起こらず、収納も容易であることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち本発明は、化粧料容器本体および蓋よりなり、前記化粧料容器本体の開口部にはリブが設けられ、前記蓋には、化粧料塗布用の筆とこれを収納する鞘部が取り付けられており、前記筆の軸部には、突起部が設けられており、前記鞘部には前記突起部に対応するガイド部が設けられ、前記突起部はこのガイド部にはめ込まれており、蓋の開閉に従って前記突起部がリブに押されることにより前記ガイド部中を上下し、筆先が鞘部から出没することを特徴とする筆付き化粧料容器である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様を示す図面と共に本発明を更に詳しく説明する。
【0009】
図1は、本発明の筆付き化粧料容器の一態様の外観を示す図面であり、図2はその筆付き化粧料容器本体の縦断面図、図3は蓋のA−A'縦断面図である。図中、1は筆付き化粧料容器、2は化粧料容器本体、3は蓋、4はリブ、5は鞘部、6は筆、7は突起部、8はガイド部、9は液排出口をそれぞれ示す。
【0010】
本発明の筆付き化粧料容器1の容器本体2は、その上部に開口部を有し、外部にねじが切られている。また、この開口部には、リブ4が設けられている。このリブ4は、上記開口部の内側に突出した環状の突起であり、鞘部5に付着した化粧料や筆先6aに余分についた化粧料を落とすためのしごき部を兼ねている。
【0011】
この容器本体の材質としては、種々のものを利用することができ、例えばプラスチック、金属、ガラスなどを用いることができる。また、化粧料の色や残存量がわかるように透明ないし半透明の材料、例えば、プラスチックやガラスを利用することもできる。一方、リブ4の材質としては、余分の化粧料をそぎ落とすことや、後記するように突起部7を押すことができ、かつこれを通過可能とすることが必要であるため、弾性を有する材料、例えば、ある程度の強い弾性を有するプラスチック、エラストマー、またはゴム等であることが好ましい。
【0012】
一方、蓋3はその下部に筆6を収納した鞘部5が設けられている。この鞘部5には、鞘部5の軸方向に一定の長さで切り欠いたガイド部8が、角度180度の位置で2箇所設けられている。また、鞘部5中に収納された筆6は、筆先6aと軸部6bよりなり、この軸部6bには、突起部7が角度180度の位置で2箇所設けられている。これらの突起部7は、2箇所の前記ガイド部8に各々はめ込まれており、このガイド部8内を上下するようになっている。更に、鞘部5には、この中に入っている化粧料が自由に流出できる液排出口9が設けられている。
【0013】
次に、上記した本発明の筆付き化粧料容器1において筆6が蓋3の開閉に伴って鞘部5から出没する機構を図4および図5を用いて説明する。
【0014】
図4(A)は、筆6の筆先6aが鞘部5から出ている状態を示すものであり、(B)はその状態になるための、リブ4と突起部7の関係を示すものである。鞘部5(および筆6)が化粧料容器本体2中に収納されている状態から、蓋を回転させると蓋の内部に切られたねじの螺合作用により蓋3が開き始める。この蓋が開くのと同時に、これに取り付けられた鞘部5は上方に移動し始める。鞘部5が上方移動すると、そのガイド部8にはめ込まれ、鞘部5より突出している突起部7は、容器本体2の開口部に設けられたリブ4に当たり、ガイド部8中を下方に移動する。
【0015】
そして、突起部7がガイド部8の下端に達するとそれ以上は動かなくなるが、リブ4は弾性を有するため、突起部7があるにも関わらず鞘部5は開口部から抜き出すことができる。そして、鞘部5を容器本体2の開口部から抜き出した時には、筆先6aは鞘部5から出た状態であり、化粧に使用することができる。
【0016】
一方、図5(A)は、筆6の筆先6aが鞘部5に収納されている状態を示すものであり、(B)はその状態になるための、リブ4と突起部7の関係を示すものである。化粧に使用した筆6は、筆先6aが出た状態で容器本体2の開口部に入れられるが、鞘部5が適当に入ったところで、リブ4にガイド部8から突出した突起部7が当たる。そして、最初は突起部7はリブ4に押され、ガイド部8の上端にまで移動し、この突起部が取り付けられた筆6は上方向に移動し、筆先6aは鞘部5内に入る。このため、筆先6aは、それを曲げようとする化粧料からの抵抗をほとんど受けることがない。ガイド部8の上端まで移動した突起部7は、そこで停止するが、蓋を閉める方向に回転させると、ねじの螺合作用により突起部7は下方向の力を受け、リブ4に弾力性があるため、鞘部5は更に容器本体2内に入ることができる。そして最終的に蓋3が閉る。
【0017】
上記したような機構で、筆先6aは蓋3に設けられた鞘部5から出没するが、ガイド部8と突起部7の間に適当な摩擦があるように設計することにより、使用中の筆先6aにかかる圧力が主に横向き方向であるため、化粧に使用しても鞘部5内に収納されてしまうことはない。
【0018】
また、突起部7は、本実施態様においては、2箇所設けられているが、1箇所または3箇所以上の複数であってもよい。ただし、鞘部5中の筆6の上下動をスムースに行うためには、2箇所以上の突起部を設けることが好ましい。さらに、ガイド部8は、筆付き化粧料容器1の閉蓋時に筆先6aが鞘部5に完全に収まるように、その長さ(図4中のx)が筆先6aの長さ(図4中のy)より長いか、あるいは等しいことが好ましい。
【0019】
また、鞘部5に中に入っている化粧料が自由に流出できる液排出口9を設ければ、化粧料の抵抗を少なくすることができ、鞘部5からの筆6の出没がスムースとなる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した本発明の筆付き化粧料容器は、使用時にのみ筆先が出るものであるため、使用後、筆先を化粧料容器に収納する際に、容器内の化粧料によって筆の毛先が曲がったり、ねじれてしまうことがなく、また毛先は鞘部内に小さく収まるため収納も容易である。
【0021】
従って、筆により塗布する化粧料、例えば液状アイライナー、口紅、アイシャドウ、マニキュア等、液状化粧料や粉末状化粧料の容器として使用できるものであり、特に粘性の高い液体化粧料用の容器として有利に使用することができるものである。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の筆付き化粧料容器の一態様の外観を示す図面である。
【図2】 図1の筆付き化粧料容器の容器本体の縦断面図である。
【図3】 図1の筆付き化粧料容器の蓋の縦断面図である。
【図4】 鞘部から筆先が出ている状態を示す図面(A)およびこの状態となるためのリブと突起部の関係を示す図面(B)である。
【図5】 鞘部に筆先が入った状態を示す図面(A)およびこの状態となるためのリブと突起部の関係を示す図面(B)である。
【符号の説明】
1 … … 筆付き化粧料容器
2 … … 化粧料容器本体
3 … … 蓋
4 … … リブ
5 … … 鞘部
6 … … 筆
6a… … 筆先
6b… … 軸部
7 … … 突起部
8 … … ガイド部
9 … … 液排出口
以 上
Claims (6)
- 化粧料容器本体および蓋よりなり、前記化粧料容器本体の開口部にはリブが設けられ、前記蓋には、化粧料塗布用の筆とこれを収納する鞘部が取り付けられており、前記筆の軸部には、突起部が設けられており、前記鞘部には前記突起部に対応するガイド部が設けられ、前記突起部はこのガイド部にはめ込まれており、蓋の開閉に従って前記突起部がリブに押されることにより前記ガイド部中を上下し、筆先が鞘部から出没することを特徴とする筆付き化粧料容器。
- 鞘部に更に鞘部中の液排出口を有する請求項第1項記載の筆付き化粧料容器。
- 突起部が複数設けられている請求項第1項または第2項記載の筆付き化粧料容器。
- リブが環状リブである請求項第1ないし第3項のいずれかの項記載の筆付き化粧料容器。
- リブが筆のしごき部である請求項第1ないし第4項のいずれかの項記載の筆付き化粧料容器。
- 化粧料が、液体化粧料である請求項第1項ないし第5項のいずれかの項記載の筆付き化粧料容器。
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