JP3804376B2 - マルチチップパッケージ、半導体装置、および電子機器、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

マルチチップパッケージ、半導体装置、および電子機器、並びにそれらの製造方法 Download PDF

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    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16108Disposition the bump connector not being orthogonal to the surface

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマルチチップパッケージ、半導体装置、および電子機器、並びにそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の高性能化、小型化に伴って1つのパッケージ内に複数の半導体チップを配置してマルチチップパッケージ(Multi Chip Package)とすることにより、半導体装置の高機能化と小型化とが図られている。そして、マルチチップパッケージには、複数の半導体チップを平面的に並べたものと、複数の半導体チップを厚み方向に積層したものとがある。半導体チップを平面的に並べたマルチチップパッケージは、広い実装面積を必要とするため、電子機器の小型化への寄与が小さい。このため、半導体チップを積層したスタックドMCPの開発が盛んに行われている。
【0003】
この種のパッケージ構造としては、実開昭62−158840号、特開平6−37250号の公報に開示されているように、複数の半導体チップを外形寸法の大きさにしたがってピラミッド状に積層し、各半導体チップの端子電極をワイヤボンディングによって接続する構成となっているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来構造のマルチチップパッケージでは、積層する順位がチップサイズによって規制されてしまい、積層の自由度が少なく、また、チップ間の端子電極の接続にワイヤボンディングを利用して行なうが、ワイヤの寄生抵抗の存在や、端子間距離が一定していないためにワイヤ長さが種々にわたってしまい、ボンディング長さに起因する電気的特性の劣化が生じてしまう問題がある。更に、積層するチップの下位チップは必ず上位チップよりは端子電極の形成領域が露出している必要があり、チップサイズに限定要件があるため、設計自由度が極めて小さいという問題もある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に着目し、半導体チップの3次元実装が容易にできるとともに、電気的特性の劣化を最小にすることのできるマルチチップパッケージ、半導体装置、および電子機器、並びにそれらの製造方法を提供することを目的とする。また、第2にはチップサイズに影響を受けずに3次元実装できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るマルチチップパッケージは、同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなり、前記接合チップ端面部における凹部に両チップ電極同士の導通をなす共通バンプを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るマルチチップパッケージは、同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなるチップモジュールを形成し、このチップモジュール同士を前記凹部に共通バンプにより両チップ電極同士の導通させて平面接合するとともに、前記チップモジュール同士を上下接合しつつチップモジュールに形成したスルーホールを介してチップモジュール電極間の上下導通をなすように構成することもできる。
【0008】
本発明に係る半導体装置としては、同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなり、前記接合チップ端面部における凹部に両チップ電極同士の導通をなす共通バンプを形成してなるマルチチップパッケージを複数有し、当該マルチチップパッケージの共通バンプと同一の配列パターンに配列された複数の外部電極列を有する回路基板を設け、当該回路基板の各外部電極列に対し各マルチチップパッケージを立設状態で導通接合してなることを特徴としている。また、同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなるチップモジュールを形成し、このチップモジュール同士を前記チップ端面部における凹部に介在させた共通バンプの導通により平面接合するとともに、前記チップモジュール同士を上下接合しつつチップモジュールに形成したスルーホールを介してチップモジュール電極間の上下導通をなしてキュービクルマルチチップパッケージと、当該キュービクルマルチチップパッケージの前記スルーホールと同一の配列パターンで形成された外部電極を有する回路基板を有し、この回路基板に対し前記スルーホール部分で外部電極と導通させてキュービクルマルチチップパッケージを実装した構成とすることもできる。
【0009】
本発明に係る電子機器は上記構成のマルチチップパッケージ、あるいは、上記半導体装置を備えて構成されることを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係るマルチチップパッケージの製造方法は、信号入出力用の電極パッドを有し、この電極パッドと導通される導電層をチップ側縁に形成した傾斜面に延在させてなる半導体チップを前記電極パッドの形成面である能動面が互いに接するように貼り合わせ接合し、この接合により端面に形成されたV字形凹部に導電金属を溶着して前記凹部内に臨まれている導電層同士の導通をなすこと特徴とする。
【0011】
より具体的には、ウェハの分割ライン上に異方性エッチングにより個片チップの側縁部にV型断面の電極形成用溝を形成し、当該電極形成用溝の斜面部に延設されチップ電極と導通される導電層を形成した後、ウェハをチップ個片に分割し、分割チップの能動面を貼り合わせ接合することにより接合端面部に対の電極形成用溝によりなる凹部を形成し、当該凹部に導電金属を溶着して前記凹部内に臨まれている導電層同士の導通をなすように構成すればよい。
【0012】
更に、信号入出力用の電極パッドを有するとともにこの電極パッドと導通される導電層をチップ側縁に形成した傾斜面に延在させてなる半導体チップを前記電極パッドの形成面である能動面が互いに接するように貼り合わせ接合し、この接合端面に貼り合わせた半導体チップの共通電極を臨ませた断面V字形凹部を形成してなるマルチチップモジュールを形成し、予め回路基板に前記共通電極に対応する外部電極列を形成しておき、この外部電極列と前記凹部とを対応させて導通金属を溶着させることによる前記マルチチップモジュールを立設状態で回路基板に実装するように構成することも可能である。この場合において、前記外部電極列にハンダボールを搭載しておき、このハンダボールに前記マルチチップモジュールのV字形凹部を嵌合させることによりセルフアライメント状態で溶融結合して実装させればよい。
【0013】
更に、本発明のマルチチップパッケージの製造方法として、信号入出力用の電極パッドを有するとともにこの電極パッドと導通される導電層をチップ側縁に形成した傾斜面に延在させてなる半導体チップを前記電極パッドの形成面である能動面が互いに接するように貼り合わせ接合し、接合端面に断面V字形凹部を形成し貼り合わせた半導体チップの共通電極接続を臨ませてなるマルチチップモジュールを準備し、複数のマルチチップモジュールの接合端面同士を突き合わせるとともに前記V字形凹部に装填したハンダボールによりモージュール間の共通電極の導通をなした平板モジュールユニットを作製し、この平板モジュールユニットを多段に積層するとともに、上下平板モジュールユニット同士の電極パッドを半導体チップに形成したスルーホール内の導電材を介して導通させる構成として、キュービクルマルチチップパッケージを製造する構成も含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るマルチチップパッケージ、半導体装置、および電子機器、並びにそれらの製造方法の具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は実施形態に係るマルチチップパッケージの製造工程を示している。ウェハ10には予めチップ単位に回路素子が作り込まれており、チップ個片12に分割するための分割ラインLが設定されている。この分割ラインLを挟んでチップ個片12の縁部にはアルミなどからなる信号入出力端子となる電極パッド14を配列させている。そこで、このウェハ10の素子形成面にて、分割ラインLを挟んで対向している対の電極パッド14の間に矩形に開口させてなるエッチング保護膜16を形成する。このとき、同時にウェハ10の裏面にもエッチング保護膜18を形成しておく。すなわち、トランジスタ、抵抗素子、配線、電極パッドなどの各種素子が形成されている方位面が(100)面のウェハ10に対し、酸化シリコン膜からなるエッチング保護膜16、18をCVD法などにより形成するが、能動面側の分割ラインLを挟む電極パッド14同士の間にエッチング開口部20を形成し、このエッチング開口部20を通じてエッチングするようにしている(図1(1))。この状態で、異方性ウェットエッチングを行なってエッチング保護膜16のエッチング開口部20から露出されているシリコン単結晶基板をエッチング処理する。代表的なエッチング液として、TMAH(テトラメチルアンモニウムハドレート)を用いればよい。この異方性エッチングでは、シリコン単結晶基板が傾斜角度が54.7度となる方位面(111)面のエッチングレートが非常に遅いため、断面がV字形の逆ピラミッド状の凹部22が形成される(図1(2))。この凹部22の深さはエッチング保護膜16のエッチング開口部20の幅によって左右されるため、ウェハ10の厚みによって任意に調整すればよい。
【0016】
しかる後、チップ個片12の各縁部に形成されている電極パッド14上の絶縁膜(エッチング保護膜16)を除去して入出力端子となっている電極パッド14のみを露出させておき、この電極パッド14と導通される導電メタル層24を、逆ピラミッド状に形成された前記凹部22の傾斜面部まで延長形成する。この実施形態では、分割ラインLを挟んで対となっているチップ個片12の電極パッド14,14を対向させているので、両パッド14,14の両者に跨るように一括して導電メタル層24を形成するようにしている(図1(3))。もちろん、チップ個片12単位に個別にメタル層24を形成してもよい。
【0017】
このような電極パッド14と導通される導電メタル層24を凹部22に形成した後、ウェハ10を分割ラインLに沿ってダイシングソーなどの分割手段によりチップ化することにより、個片に分割された半導体チップ26が形成される(図1(4))。この状態では半導体チップ26の側端縁に、図2に示されるように、逆ピラミッド状凹部22を半裁した切欠28が電極パッド14に対応して形成され、その傾斜面に導電メタル層24が延在したものとなる。
【0018】
なお、凹部22を形成した後にダイシングを行なうと、シリコンの切断面がむき出しになるため、この切断面に絶縁膜を形成する。ダイシングを省略するためには、凹部22をウェハ10の裏面に達するようにして貫通させ、しかる後にCVD法などにより絶縁膜を形成し、その後に電極パッド14と導通される導電メタル層24を形成するようにすればよい。また、前記凹部22を形成する際に、ウェハ10の裏面側からも異方性エッチングによりV溝を形成するようにすれば、開口部のサイズを小さくすることができる。
【0019】
このようにして形成された半導体チップ26を、電極パッド14の形成面である能動面が互いに接するように、絶縁接着層27を介して対面接合することにより、図3に示したようなマルチチップモジュール30を作成する。いま、両半導体チップ26を記号A,Bを付して区別すると(図1(5)、図3参照)、一方の半導体チップ26Aと他方の半導体チップ26Bを接合したとき、共通の電極パッド14A、14Bに対応する切欠28が対面して新たな凹部22Nを形成するようにしている。例えば、両半導体チップ26をメモリ素子として構成した場合、電源ライン、データライン、アドレスラインなどの電極端子、あるいはライトイネーブルなどの制御端子を共通にすることができる。したがって、このような共通にすることができる電極パッド14を各半導体チップ26における縁辺部分に配列し、各半導体チップ26A、26Bの共通の電極パッド14A、14Bの配列パターンが、チップを対面接合したとき、一致するように設定しておく。各パッド14と導通されているメタル層24が臨まれている切欠28同士の接合によって凹部22Nが形成され、ここに両チップ26A、26Bへの共通信号をメタル層24A、24Bを通じて供給することにより、対の半導体チップ26A、26Bを一つのチップのようにして使用することができる。信号にチップセレクト信号を付加することにより、対象の半導体チップ26A、26Bのいずれかを選択させることができる。
【0020】
上述したマルチチップモジュール30の新たな凹部22Nに臨んでいるメタル層24A、24Bの導通をハンダボールなどの導電金属からなる共通バンプ32を取り付けることにより一つのマルチチップパッケージ34となる(図1(5))。したがって、上記共通バンプ32はマルチチップパッケージ34の外部端子となる。
【0021】
このようなマルチチップパッケージ34をプリント回路基板36(図1(5)想像線)に実装することによって半導体装置38が構成されるが、このため、プリント回路基板36には、マルチチップパッケージ34の共通バンプ32と同一の配列パターンにて外部電極パッド40が形成させている。したがって、マルチチップパッケージ34をプリント回路基板36に対して位置合わせすることによって実装し、ハンダボールのリフロー処理を行なわせることによって、簡単に実装することができる。共通バンプ32はマルチチップパッケージ34における接合チップ端面に配列しているので、実装形態は、プリント回路基板36に立設した形態となる。そこで、プリント回路基板36における外部電極パッド40を複数列形成しておき、各列にマルチチップパッケージ34を並列配置することにより、図4(1)に示されるように、複数のマルチチップパッケージ34を同一の基板36に実装したマルチスタック構造の半導体装置38を構築できるのである。
【0022】
マルチチップパッケージ34の共通バンプ32をチップ積層端面の両側に配列させることにより、プリント回路基板36への実装形態で、各パッケージ34の上端面にも同様な共通バンプ32Uを配列することができる。このようにすれば2次的なプリント回路基板36Uを配設し(図4(1)想像線参照)、上下のプリント回路基板36U、36で複数のマルチチップパッケージ34、34………をサンドイッチした形態の半導体装置を構成することもできる。また、図4(2)に示すように、マルチチップパッケージ34の実装対象をドータボード36Dとし、このドータボード36Dをマザーボード36Mに差込実装するように構成してもよい。
【0023】
上記実施形態では、共通バンプ32を設けたマルチチップパッケージ34をプリント回路基板36に実装する例について説明したが、プリント回路基板36の外部電極パッド38に予めハンダボール42を実装しておき、これに図3に示したマルチチップモジュール30を実装するようにしてもよい。このようにすることで、このハンダボール42によりマルチチップモジュール30をセルフアライメント状態で実装位置に配列させることができ、実装作業が簡易化される。
【0024】
このような実施形態に依れば、2枚の半導体チップ26を積層一体化したマルチチップモジュール30もしくはパッケージ34をプリント回路基板36に垂直実装することができ、かつ並列に複数配列することができる。もちろん並列構造とする必然性はなく、任意の形態実装を取り得る。したがって簡単な構造で実装密度を上げることができる。
【0025】
次に、図5〜図6に他の実施形態を示す。この実施形態は3次元的にマルチチップモジュール30Qを結合したもので、これは次のように構成される。図5に示すように、マルチチップモジュール30Qを先の実施形態の場合と同様に形成するが、マルチチップモジュール30Q同士を水平に平面結合するとともに、上下にも結合した構造のキュービクルマルチチップパッケージ44を構築してプリント基板36に実装するようにしたものである。
【0026】
まず、図7にこのキュービクルマルチチップパッケージ44に適用する半導体チップ26Qとマルチチップモジュール30Q製造工程を示す。これは図1(1)〜(4)に示した工程と同様の工程を経て、半導体チップ26Qの外側縁部に開口された切欠28を形成し、この切欠28の傾斜面部に電極パッド14と導通されるメタル層24を形成するようにし、併せて、半導体チップ26の他の側縁部に配列されている電極パッド14A部分にチップを貫通するスルーホール46を形成するようにしたものである。
【0027】
すなわち、図3に示した対の半導体チップ同士を接合したマルチチップモジュール30を形成するために、分割ラインL部分を異方性エッチングして逆ピラミッド状の凹部22を形成し、ここに導電メタル層24を形成した後、ダイシングや凹部22を貫通させることなどによりチップ個片に分割するが、この工程は図1(1)〜(4)と同様であり、この工程を図7(1)〜(4)の左部分に示している。特にこの実施形態では、上記工程に併せて、図7(1)〜(4)の右部分に示しているように、チップ個片12の他方の側縁部に配列されているチップ電極パッド14Tに対し、レーザなどを利用して当該パッド14Tを貫通するスルーホール46を穿設する(図7(2)右部分)。次いでスルーホール46の内壁面に絶縁層48を形成し(図7(3)右部分)、その後に電極パッド14Tと接続され、チップ裏面に至る柱状の導電柱50を導電樹脂などを埋め込んで形成する(図7(4)右部分)。これにより、電極パッド14Tに対する信号の入出力をチップ裏面で行なわせることができる。
【0028】
このように形成された半導体チップ26Qでは、一方の側縁部の端面に露出する電極端子と、スルーホール46に埋め込まれた導電柱50を通じてチップ裏面に導かれた電極端子が構成されることになる。このような半導体チップ26Q同士をその能動面が対面するように絶縁接着層52を介して接合することにより、図5に示された形態の複数のマルチチップモジュール30Qが形成される。このようなマルチチップモジュール30Qは平面接合と垂直接合を行なわせてキュービクル構造とすることができる。すなわち、図6に示すように、接合チップ端面に形成された同一パターンに配列された凹部22N同士をハンダボール56を挟んで対面させ、これをリフローすることにより一対のマルチチップモジュール30Q,30Qを平面接合して一体化させる。次いで、この平面接合モジュール同士を上下に積層し、同一パターンに設定されているスルーホール46の導電柱50同士を導通接合することで、キュービクルマルチチップパッケージ44が形成される。
【0029】
このようなキュービクルマルチチップパッケージ44はプリント配線基板36の外部電極パッド40に対し、底面に露出している導電柱50の端面をハンダバンプ62などにより導通実装させることで、従来にないキュービクル構造のマルチチップパッケージを搭載した半導体装置とすることができる。
【0030】
なお、上記構成では、マルチチップモジュール30Qの一方の側端部にのみスルーホール46を形成しているが、回路設計により、スルーホール46とチップ接合端面への凹部22Nとを任意に混在させることができ、水平方向への接続と垂直方向への接続とを無限に拡張できる。
【0031】
上記実施形態によれば、キュービクルマルチチップパッケージ44が容易に構成することができ、これを無限に拡張することができるので、従来にない高密度実装が可能となる利点がある。
【0032】
なお、上述した実施形態に係る半導体装置は、実装面積を高密度でベアチップにて実装する面積にまで小さくすることができるので、この半導体装置を実装した回路基板を電子機器に用いれば電気機器自体の小型化が図れる。また、同一面積内においては、より実装スペースを確保することができ、高機能化を図ることも可能である。そして、この回路基板を備える電子機器として、図8にノート型パーソナルコンピュータ1200を示している。前記ノート型パーソナルコンピュータ1200は、高機能化を図った回路基板を備えているため、性能を向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなり、前記接合チップ端面部における凹部に両チップ電極同士の導通をなす共通バンプを形成する構成としたので、半導体チップの3次元実装が容易にできるとともに、電気的特性の劣化を最小にすることのできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るマルチチップパッケージの製造工程の説明図である。
【図2】実施形態に用いられる半導体チップの部分斜視図である。
【図3】実施形態に係るマルチチップパッケージのモジュールの部分斜視図である。
【図4】マルチチップパッケージが実装された半導体装置の形態図である。
【図5】実施形態に係るキュービクルマルチチップパッケージの分解斜視ずである。
【図6】同パッケージの実装断面図である。
【図7】実施形態に係るキュービクルマルチチップパッケージの製造工程の一部を示す工程図である。
【図8】実施形態に係るマルチチップパッケージの電子機器への適用例の説明図である。
【符号の説明】
10 ウェハ
12 チップ個片
14 電極パッド
16、18 エッチング保護膜
20 開口部
22 凹部
24 導電メタル層
26 半導体チップ
28 切欠
30 マルチチップモジュール
32 共通バンプ
34 マルチチップパッケージ
36 プリント回路基板
38 半導体装置
40 外部電極パッド
42 ハンダボール
44 キュービクルマルチチップパッケージ
46 スルーホール
48 絶縁層
50 導電柱
52 絶縁接着層
56 ハンダボール
58 プリント配線基板
62 ハンダバンプ

Claims (8)

  1. 同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなり、前記接合チップ端面部における凹部に両チップ電極同士の導通をなす共通バンプを備えたことを特徴とするマルチチップパッケージ。
  2. 同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなるチップモジュールを形成し、このチップモジュール同士を前記凹部に共通バンプにより両チップ電極同士の導通させて平面接合するとともに、前記チップモジュール同士を上下接合しつつチップモジュールに形成したスルーホールを介してチップモジュール電極間の上下導通をなしたことを特徴とするキュービクルマルチチップパッケージ。
  3. 同一の配列パターンに配列された共通の電極を有する半導体チップを対面接合し、接合チップ端面部には各々の共通電極部位に形成された凹部を有し、当該凹部壁面に各チップ電極と導通される導電層を延設してなるチップモジュールを形成し、このチップモジュール同士を前記チップ端面部における凹部に介在させた共通バンプの導通により平面接合するとともに、前記チップモジュール同士を上下接合しつつチップモジュールに形成したスルーホールを介してチップモジュール電極間の上下導通をなしてキュービクルマルチチップパッケージと、当該キュービクルマルチチップパッケージの前記スルーホールと同一の配列パターンで形成された外部電極を有する回路基板を有し、この回路基板に対し前記スルーホール部分で外部電極と導通させてキュービクルマルチチップパッケージを実装してなる半導体装置。
  4. 信号入出力用の電極パッドを有し、この電極パッドと導通される導電層をチップ側縁に形成した傾斜面に延在させてなる半導体チップを前記電極パッドの形成面である能動面が互いに接するように貼り合わせ接合し、この接合により端面に形成されたV字形凹部に導電金属を溶着して前記凹部内に臨まれている導電層同士の導通をなすこと特徴とするマルチチップパッケージの製造方法。
  5. ウェハの分割ライン上に異方性エッチングにより個片チップの側縁部にV型断面の電極形成用溝を形成し、当該電極形成用溝の斜面部に延設されチップ電極と導通される導電層を形成した後、ウェハをチップ個片に分割し、分割チップの能動面を貼り合わせ接合することにより接合端面部に対の電極形成用溝によりなる凹部を形成し、当該凹部に導電金属を溶着して前記凹部内に臨まれている導電層同士の導通をなすことを特徴とするマルチチップパッケージの製造方法。
  6. 信号入出力用の電極パッドを有するとともにこの電極パッドと導通される導電層をチップ側縁に形成した傾斜面に延在させてなる半導体チップを前記電極パッドの形成面である能動面が互いに接するように貼り合わせ接合し、この接合端面に貼り合わせた半導体チップの共通電極を臨ませた断面V字形凹部を形成してなるマルチチップモジュールを形成し、予め回路基板に前記共通電極に対応する外部電極列を形成しておき、この外部電極列と前記凹部とを対応させて導通金属を溶着させることによる前記マルチチップモジュールを立設状態で回路基板に実装してなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記外部電極列にハンダボールを搭載しておき、このハンダボールに前記マルチチップモジュールのV字形凹部を嵌合させることによりセルフアライメント状態で溶融結合して実装させることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 信号入出力用の電極パッドを有するとともにこの電極パッドと導通される導電層をチップ側縁に形成した傾斜面に延在させてなる半導体チップを前記電極パッドの形成面である能動面が互いに接するように貼り合わせ接合し、接合端面に断面V字形凹部を形成し貼り合わせた半導体チップの共通電極接続を臨ませてなるマルチチップモジュールを準備し、複数のマルチチップモジュールの接合端面同士を突き合わせるとともに前記V字形凹部に装填したハンダボールによりモージュール間の共通電極の導通をなした平板モジュールユニットを作製し、この平板モジュールユニットを多段に積層するとともに、上下平板モジュールユニット同士の電極パッドを半導体チップに形成したスルーホール内の導電材を介して導通させることを特徴とするキュービクルマルチチップパッケージの製造方法。
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