JP3804166B2 - 受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルに用いられる受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用空調装置の冷凍サイクルでは、受液器と凝縮器とは別個独立して配置されている。そのため、部品点数の低減によるコスト低減が困難であり、また受液器と凝縮器とで互いに取付スペースを占めるため、省スペースの要望に応えることができないという不具合があった。
【0003】
そこで、上記不具合を解消するために、特開平4−320771号公報では、凝縮器の出口側ヘッダの壁部に、この出口側ヘッダと同方向に延びる筒状の受液器を一体に接合し、出口側ヘッダと受液器とを連通する連通路を設けた、いわゆる受液器一体型冷媒凝縮器が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、本発明者らは、上記従来技術に基づいて受液器一体型冷媒凝縮器を試作し、この試作した受液器一体型冷媒凝縮器を図3に示すように車体100に搭載したところ、後述のような問題が発生することがわかった。
まず、本発明者らの試作による、受液器一体型冷媒凝縮器3の車体100への搭載構造を説明する。図3において、車体100の最前方部100a後方には、上部補強部材(アッパクロスメンバ)101および下部補強部材(ロワクロスメンバ)102が設けられている。
【0005】
そして、エンジンルーム104の右側(車両幅方向の一方側)には、補強部材101、102に近接するようにエンジンEが配置されており、エンジンルーム104の左側(車両幅方向の他方側)においては、ラジエータ105が上部補強部材102にて保持されている。このラジエータ105の前方に、受液器一体型冷媒凝縮器3が重なるように近接配置されている。なお、凝縮器3は、受液器タンク37が車体100の中央部にくるように配置されている。
【0006】
そして、車体100の最前方部100aの中央部には、上下方向(図3中紙面垂直方向)に延びるエアガイド103が設けられている。このエアガイド103は、受液器タンク37部位まで延びており、エンジンEによる熱風が凝縮器3上流に回り込むのを防止している。
また、ラジエータ105の外縁部と凝縮器3の外縁部とはパッキン108にてシールされている。このパッキン108により、ラジエータ105と凝縮器3との間の空気通路を形成するとともに、ラジエータ105と凝縮器3との間にエンジンEによる熱風が回り込むのを防止している。
【0007】
ところが、このような配置では、エンジンEと受液器タンク37との間の間隙Cが非常に小さくなっている。このため、エンジンEの輻射熱により受液器タンク37内部の冷媒が加熱される、といった問題があった。
この問題を解決するために、ラジエータ105および凝縮器3を、図3に示す位置よりも車両前方側へ移動させた場合、ラジエータ105を保持する補強部材102も移動させる必要があり、エンジンルーム104が大型化する、といった問題がある。
【0008】
また、上記問題を解消するために、凝縮器3のみを図3に示す位置よりも車両前方側へ移動させると、パッキン108の幅が大きくなり、コスト高となる、といった問題がある。また、凝縮器3の車両幅方向の寸法を縮小して、受液器タンク37を図3に示す位置よりも左側へ移動させると、凝縮器3のコア14の面積が縮小されるため、凝縮能力が低下する、といった問題がある。
【0009】
本発明は上記点に鑑み、車両幅方向に延びる補強部材の後方において、車両幅方向の一方側にエンジンが配置され、他方側にラジエータが配置されており、このラジエータの前方に受液器一体型冷媒凝縮器3を重なるように近接配置する受液器一体型凝縮器の搭載構造であって、凝縮器の受液器タンク内の冷媒が加熱されるのを抑制することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし4に記載の発明では、エンジンルーム(104)の前方には、車両幅方向に延びる補強部材(101、102)が設けられ、
この補強部材(101、102)の後方において、車両幅方向の一方側にエンジン(E)が配置され、他方側にラジエータ(105)が配置された車両において、
ラジエータ(105)の前方に受液器一体型冷媒凝縮器(3)を重なるように近接配置する受液器一体型凝縮器の搭載構造であって、
受液器一体型冷媒凝縮器(3)は、ガス冷媒を凝縮する凝縮部(8)と、この凝縮部(8)のうちエンジン(E)側の側方において、上下方向に延びるように配置され、凝縮部(8)からの冷媒を気液分離する受液器タンク(37)とを備え、
受液器一体型冷媒凝縮器(3)およびラジエータ(105)の車両前方側から車両後方側にかけて、送風ファン(106)にて送風されるようになっており、
受液器タンク(37)は、凝縮部(8)に対して車両前方へ所定角度だけ変位して配置されていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、受液器タンク(37)がエンジン(E)から遠ざかるように配置され、受液器タンク(37)がエンジン(E)からの輻射熱の影響を受けにくくなるので、受液器タンク(37)内の冷媒が上記輻射熱により加熱されるのを防止できる。
また、受液器一体型冷媒凝縮器(3)における受液器タンク(37)の搭載位置を変位させるだけであるので、輻射熱を遮断する部材を特別に設ける場合に比べてコスト安でる。
【0012】
また、受液器一体型冷媒凝縮器(3)の凝縮部(8)やラジエータ(105)の位置は従来と同じでよいため、上述のように、エンジンルーム(104)が拡大されることはない。
また、受液器一体型冷媒凝縮器(3)の凝縮部(8)は従来と同じでよいため、この凝縮部(8)の凝縮能力が低下することはない。
【0013】
また、請求項1に記載の発明のような、送風ファン(106)の送風空気を受液器一体型冷媒凝縮器(3)に導く空気通路形成部材(107、108)を備えたものに、上記した構成を採用して好適である。
また、請求項2に記載の発明のように、受液器一体型冷媒凝縮器(3)の凝縮部(8)の幅が、ラジエータ(105)の幅と略同一、または、ラジエータ(105)の幅よりも長いようなものにも、上記した構成を採用可能である。
【0014】
また、請求項3、4に記載の発明のように、補強部材(101、102)の車両前方側に、エンジン(E)による熱風が受液器一体型冷媒凝縮器(3)の前方へ移動するのを阻止するガイド部材(103)が設けられているものにおいて、受液器タンク(37)をガイド部材(103)に近接して配置することにより、ガイド部材(103)の寸法を縮小できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
本実施形態は、自動車用空調装置の冷凍サイクルにおける受液器一体型冷媒凝縮器に本発明を適用したものである。図1に示す自動車用空調装置の冷凍サイクル1は、冷媒圧縮機2、受液器一体型冷媒凝縮器3、サイトグラス4、膨張弁5および冷媒蒸発器6を、冷媒配管7によって順次接続している。
【0016】
冷媒圧縮機2は、自動車のエンジンルーム104内に設置されたエンジンEにベルトVと電磁クラッチ(動力断続手段)Cを介して連結されている。この冷媒圧縮機2は、エンジンEの回転動力が伝達されると、冷媒蒸発器6より内部に吸入した気相(ガス)冷媒を圧縮して、高温高圧の気相冷媒を受液器一体型冷媒凝縮器3へ吐出する。
【0017】
受液器一体型冷媒凝縮器3は、凝縮部8、受液部9および過冷却部10を一体的に設けている。凝縮部8は、冷媒圧縮機2の吐出側に接続され、冷媒圧縮機2より内部に流入した気相冷媒を送風ファン106(図2参照)等により送られる室外空気と熱交換させて冷媒を凝縮液化させる凝縮手段として働く。
受液部9は、凝縮部8より内部に流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに気液分離して、液相冷媒のみ過冷却部10に供給する気液分離手段として働く。過冷却部10は、上側に配置された凝縮部8より下方に隣接して設けられ、受液部9より内部に流入した液相冷媒を送風ファン106(図2参照)等により送られる室外空気と熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷却手段として働く。
【0018】
サイトグラス4は、受液器一体型冷媒凝縮器3の過冷却部10より下流側に接続され、冷凍サイクル1内を循環する冷媒の気液状態を観察して、サイクル内封入冷媒量の過不足を点検する冷媒量点検手段として働くものである。このサイトグラス4は、自動車のエンジンルーム104内において点検者が視認し易い場所、例えば受液器一体型冷媒凝縮器3に隣設した冷媒配管7の途中に単独で架装されている。
【0019】
そして、サイトグラス4は、両端部が冷媒配管7に接続される管状の金属ボディ11、および、この金属ボディ11の上面に形成された覗き窓12に嵌め込まれた溶着ガラス13等より構成されている。一般に覗き窓12から気泡が見られるときは冷媒不足であり、気泡が見られないときは冷媒量が適正量である。
膨張弁5は、冷媒蒸発器6の冷媒入口部側に接続され、サイトグラス4より流入した高温高圧の液相冷媒を断熱膨張して低温低圧の気液二相の霧状冷媒にする減圧手段として働くもので、本例では冷媒蒸発器6の冷媒出口部の冷媒過熱度を所定値に維持するよう弁開度を自動調整する温度作動式膨張弁が用いられている。
【0020】
冷媒蒸発器6は、冷媒圧縮機2の吸入側と膨張弁5の下流側との間に接続され、膨張弁5より内部に流入した気液二相状態の冷媒をブロワ(図示せず)により吹き付けられる室外空気または室内空気と熱交換させて冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により送風空気を冷却する冷却手段として働く。
次に、受液器一体型冷媒凝縮器3の構造、および、受液器一体型冷媒凝縮器3の車体100への搭載構造を詳しく説明する。
【0021】
この受液器一体型冷媒凝縮器3は、例えば高さが300mm〜400mm、幅が300mm〜600mmの大きさで、図2に示すように、自動車のエンジンEが配置されるエンジンルーム104内において、走行風を受け易い場所、通常は、車体100の最前方部100a近傍において、エンジン冷却水冷却用ラジエータ105の前方(風上側)に重なるように近接配置されており、図示しない取付ブラケットを介して車体100に取り付けられている。
【0022】
なお、受液器一体型冷媒凝縮器3の凝縮部8の幅は、ラジエータ105の幅と略同一に構成されている。そして、ラジエータ105と凝縮器3とは微少な間隙(例えば15mm程度)を隔てて配置され、ラジエータ105の外縁部と凝縮器3の外縁部とは、パッキン108にてシールされている。このパッキン108により、エンジンEによる熱風の侵入を防止するとともに、ラジエータ105と凝縮器3との間の空気通路を形成している。また、ラジエータ105の後方側(風下側)には、前方側の空気を吸い込む送風ファン106が配置されており、ラジエータ105の外縁部とファン106の外周部との間には、送風ファン106の吸い込み空気を確実にラジエータ105に通過させるシュラウド107が設けられている。
【0023】
受液器一体型冷媒凝縮器3は、熱交換を行うコア14、このコア14の水平方向の一端側に配された第1ヘッダ15、およびコア14の水平方向の他端側に配された第2ヘッダ16等から構成されている。コア14は、上記した凝縮部8および過冷却部10よりなり、これらの上端部および下端部に受液器一体型冷媒凝縮器3を自動車の車体に取り付けるための取付用ブラケットを固定するサイドプレート17、18が設けられている。
【0024】
凝縮部8は、水平方向に延びる複数の凝縮用チューブ19およびコルゲートフィン20を上下方向に列設してなり、過冷却部10も、水平方向に延びる複数の過冷却用チューブ21およびコルゲートフィン22を上下方向に列設してなる。そして、冷媒入口側の第1ヘッダ15から冷媒は複数の凝縮用チューブ19内を水平方向に流れて第2ヘッダ16へ流入し、一方、複数の過冷却用チューブ21内を流れる冷媒は、第2ヘッダ16から水平方向に流れて第1ヘッダ15へ流入する。
【0025】
第1ヘッダ15は、上下方向に延びる略円筒形状で、両端が閉塞されている。この第1ヘッダ15の上側部は、凝縮部8を構成する複数の凝縮用チューブ19の上流端が接続され、下側部は、過冷却部10を構成する複数の過冷却用チューブ21の下流端が接続されている。
第1ヘッダ15には、サイドプレート17、18の一端部、複数の凝縮用チューブ19の上流端、および、複数の過冷却用チューブ21の下流端が差し込まれている。第1ヘッダ15には、入口配管30および出口配管32が差し込まれており、この第1ヘッダ15内に設けたセパレータ28により、第1ヘッダ15内を上下に仕切る、換言すれば、凝縮部8の上流端のみに連通する入口側連通室34と、過冷却部10の下流端のみに連通する出口側連通室35とに仕切っている。
【0026】
入口配管30は、冷媒圧縮機2より吐出された高温高圧の気相冷媒を入口側連通室34内に流入させるための配管で、出口配管32は、出口側連通室35内の液相冷媒をサイトグラス4側へ送り出す配管である。
第2ヘッダ16は、上下方向に延びる略円筒形状で、両端が閉塞されている。この第1ヘッダ16の上側部は凝縮部8を構成する複数の凝縮用チューブ19の下流端が接続され、下側部は過冷却部10を構成する複数の過冷却用チューブ21の上流端が接続されている。第2ヘッダ16には、長円形状の抜き穴(図示せず)が多数形成され、この多数の抜き穴には、サイドプレート17、18の他端部、複数の凝縮用チューブ19の下流端、および、複数の過冷却用チューブ21の上流端が差し込まれている。
【0027】
第2ヘッダ16内に設けられたセパレータ42により、第2ヘッダ16内を上下に仕切る、換言すれば、凝縮部8の下流端のみに連通する連通室46と、過冷却部10の上流端のみに連通する連通室47とに仕切っている。これら両連通室46、47の側方(外側)に、上下方向に延びる略円筒形状(両端が閉塞されている)を呈する受液器タンク37が位置して、この受液器タンク37の内部に受液部9を構成する気液分離室48が形成されている。
【0028】
なお、連通室46は、その底部近く(凝縮部8の最下部)に設けられた冷媒流入口44にて気液分離室48の冷媒液面9a(この液面9aはサイクル内への冷媒封入量が通常の適正量であるときの液面である)より下方、換言すれば、気液分離室48内の液冷媒貯留部位に連通している。さらに、気液分離室48は、その底部近く(換言すれば冷媒流入口44より下方位置)に設けられた冷媒流出口45にて下流側連通室47に連通している。
【0029】
なお、冷媒流入口44は、上流側連通室46の下部(凝縮部8の最下部)で開口し、上流側連通室46内の冷媒を気液分離室48内の液面9aより下方の液冷媒貯留部に流入させる冷媒流入手段をなすものである。冷媒流出口45は、冷媒流入口44より下方で開口し、気液分離室48内の液冷媒を下流側連通室47内に流出させる冷媒流出手段をなす。気液分離室48は、上流側連通室46より内部に流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒のみを下流側連通室47へ送り出す役割を果している。
【0030】
ここで、図2に示すように、車体100の最前方部100aより後方(エンジンルーム104の前方には、上部補強部材(アッパクロスメンバ)101および下部補強部材(ロワクロスメンバ)102(上部補強部材101の紙面奥側に配置)が車両幅方向に延びるように設けられている。また、車体100の最前方部100aの中央部には、上下方向(図2中紙面垂直方向)に延びるエアガイド(ガイド部材)103が設けられている。
【0031】
このエアガイド103は、受液器タンク37部位まで延びており、エンジンEによる熱風が凝縮器3上流に回り込むのを防止している。なお、本実施形態のエアガイド103は、従来技術におけるエアガイド103(図3参照)に比べて、受液器タンク37を傾けた分だけ車両前後方向の幅を短縮できる。また、車体100の最前方部100aの一端部および他端部は、ヘッドランプが配置される部位に沿って、車両後方側にへこむへこみ部110が形成されている。
【0032】
そして、受液器タンク37は、凝縮部8に対して車両前方へ所定角度(例えば45°)だけ変位して配置され、しかも、この受液器タンク37は、エアガイド103に近接するように配置されているだけ変位して配置されている。これにより、受液器タンク37がエンジンEから遠ざかるように配置され、受液器タンク37がエンジンEからの輻射熱の影響を受けにくくなるので、受液器タンク37内の冷媒が上記輻射熱により加熱されるのを防止できる。
【0033】
また、受液器タンク37がエアガイド103に近接して配置されているので、受液器タンク37とエアガイド103との間からの空気漏れは小さい。
また、第1ヘッダ15はへこみ部110に近接して配置されているので、第1ヘッダ15とへこみ部100との間からの空気漏れも小さい。
なお、上記した冷凍サイクル1の作動については公知であるため、この説明は省略する。
【0034】
(他の実施形態)
上記実施形態では、1つの送風ファン106にて凝縮器3およびラジエータ105に送風していたが、凝縮器3およびラジエータ105のそれぞれに送風ファンを設けて送風してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動車用空調装置の冷凍サイクルを示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる受液器一体型冷媒凝縮器の車体への搭載構造を示す上面図である。
【図3】本発明者が試作した受液器一体型冷媒凝縮器の車両への搭載構造を示す上面図である。
【符号の説明】
104…エンジンルーム、101、102…補強部材、E…エンジン、
105…ラジエータ、3…受液器一体型冷媒凝縮器、8…凝縮部、
37…受液器タンク、106…送風ファン。
Claims (4)
- エンジンルーム(104)の前方には、車両幅方向に延びる補強部材(101、102)が設けられ、
この補強部材(101、102)の後方において、車両幅方向の一方側にエンジン(E)が配置され、他方側にエンジン冷却水冷却用のラジエータ(105)が車両幅方向に沿って配置される車両において、
前記ラジエータ(105)の前方に受液器一体型冷媒凝縮器(3)を重なるように近接配置する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造であって、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)は、車両幅方向に沿って配置され、ガス冷媒を凝縮する凝縮部(8)と、前記凝縮部(8)のうち前記エンジン(E)側の側方において、上下方向に延びるように配置され、前記凝縮部(8)からの冷媒を気液分離する受液器タンク(37)とを備え、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)および前記ラジエータ(105)の車両前方側から車両後方側にかけて、送風ファン(106)にて送風されるようになっており、
前記受液器タンク(37)は、前記凝縮部(8)に対して車両前方へ所定角度だけ変位して配置されており、
前記送風ファン(106)の送風空気を前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)に導く空気通路形成部材(107、108)を備えていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造。 - エンジンルーム(104)の前方には、車両幅方向に延びる補強部材(101、102)が設けられ、
この補強部材(101、102)の後方において、車両幅方向の一方側にエンジン(E)が配置され、他方側にエンジン冷却水冷却用のラジエータ(105)が車両幅方向に沿って配置される車両において、
前記ラジエータ(105)の前方に受液器一体型冷媒凝縮器(3)を重なるように近接配置する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造であって、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)は、車両幅方向に沿って配置され、ガス冷媒を凝縮する凝縮部(8)と、前記凝縮部(8)のうち前記エンジン(E)側の側方において、上下方向に延びるように配置され、前記凝縮部(8)からの冷媒を気液分離する受液器タンク(37)とを備え、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)および前記ラジエータ(105)の車両前方側から車両後方側にかけて、送風ファン(106)にて送風されるようになっており、
前記受液器タンク(37)は、前記凝縮部(8)に対して車両前方へ所定角度だけ変位して配置されており、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)の前記凝縮部(8)の幅は、前記ラジエータ(105)の幅と略同一、または、前記ラジエータ(105)の幅よりも長いことを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造。 - 前記補強部材(101、102)の車両前方側には、前記エンジン(E)による熱風が前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)の前方へ移動するのを阻止するガイド部材(103)が設けられており、前記受液器タンク(37)は、前記ガイド部材(103)に近接して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造。
- エンジンルーム(104)の前方には、車両幅方向に延びる補強部材(101、102)が設けられ、
この補強部材(101、102)の後方において、車両幅方向の一方側にエンジン(E)が配置され、他方側にエンジン冷却水冷却用のラジエータ(105)が車両幅方向に沿って配置される車両において、
前記ラジエータ(105)の前方に受液器一体型冷媒凝縮器(3)を重なるように近接配置する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造であって、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)は、車両幅方向に沿って配置され、ガス冷媒を凝縮 する凝縮部(8)と、前記凝縮部(8)のうち前記エンジン(E)側の側方において、上下方向に延びるように配置され、前記凝縮部(8)からの冷媒を気液分離する受液器タンク(37)とを備え、
前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)および前記ラジエータ(105)の車両前方側から車両後方側にかけて、送風ファン(106)にて送風されるようになっており、
前記受液器タンク(37)は、前記凝縮部(8)に対して車両前方へ所定角度だけ変位して配置されており、
前記補強部材(101、102)の車両前方側には、前記エンジン(E)による熱風が前記受液器一体型冷媒凝縮器(3)の前方へ移動するのを阻止するガイド部材(103)が設けられており、
前記受液器タンク(37)は、前記ガイド部材(103)に近接して配置されていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器の搭載構造。
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