JP3803432B2 - ランプユニット及びこれを用いた画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージスキャナなどと呼ばれる画像読み取り装置に好適に用いられるランプユニット及びそのランプユニットを用いた画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像読み取り装置では、一般に、原稿の幅方向に円筒形状のランプを配設し、そのランプから発生する光を原稿に照射する。そして、原稿で反射した光又は原稿を透過した光をCCDイメージセンサなどといったイメージセンサによって読み取る。
【0003】
画像読み取り装置その他各種の装置に用いられるランプとしては、従来より、種々の構成のものが知られている。
【0004】
例えば、図16に示すように、ガスを封入したガス封入管51の両端に熱陰極として作用する一対の電極52a及び52bを配設した、いわゆる両端電極型の熱陰極管が知られている。符号53はガス封入管51の内周面に塗布された蛍光物質を示している。熱陰極というのは、周知の通り、通電によって発熱して熱電子を放出する電極のことである。
【0005】
また、図17に示すように、ガス封入管51の両端に冷陰極として作用する一対の電極54a及び54bを配設した、いわゆる両端電極型の冷陰極管も知られている。冷陰極というのは、周知の通り、強い電界が印加されたときに電子を放出する電極のことである。
【0006】
さらに、図18に示すように、ガス封入管51の外周面の長手方向のほぼ全域にわたって長さの長い一対の電極55a及び55bを互いに対向して配置した、いわゆる外面電極型の陰極管も知られている
【0007】
上記の各種ランプにおいてガス封入管51の中には、用途に応じて、ネオン(Ne)ガス、キセノン(Xe)ガスなどといった希ガス、あるいは水銀(Hg)ガスなどが充填される。例えば、水銀ガスを用いたランプとキセノンガスを用いたランプとに関して、環境温度を変化させたときの発光光量の変動の様子を調べると、図11に示すような結果が得られる。この結果から明らかなように、キセノンガスを用いたランプは水銀ガスを用いたランプに比べて環境温度変化に対する光量安定性が格段に優れている。よって、画像読み取り装置のランプにはキセノンガスが広く用いられている。また、ネオンガスも光量安定性に優れているので、これも画像読み取り装置のランプに広く用いられている。
【0008】
ところで、ランプから発せられる光の光量の経時的な変化を観察すると、図12に示すような結果が得られる。同図に示すグラフでは、X軸に光量変動率をとり、Y軸に時間をとり、そしてZ軸にランプ56の軸線方向すなわち主走査方向をとっている。今、ランプ56の点灯直後の光量が符号Aで示すようにその軸線方向すなわち長手方向で一様に100%であるとする。点灯後に適宜の時間tが経過すると、符号B1で示すようにランプ56の全体の光量が低下すると共に、その長手方向に関して中央部が両端部に比べてより多く光量が低下する。本明細書では、点灯直後の光量100%を基準としたときのX軸方向の光量の変化δ1を光量変動率と呼ぶ。また、ある任意の時点での1つの光量分布線を見たとき、その光量分布線のうちの最大光量変動率(通常は中央部分)と最少光量変動率(通常は両端部分)との差δ2を光量変動率差と呼ぶ。
【0009】
例えば、図16から図18に挙げた3種類のランプ、すなわち、外面電極型陰極管(図18)、両端電極型熱陰極管(図16)及び両端電極型冷陰極管(図17)を比較すると、発光光量に関しては、外面電極型陰極管(図18)が最も多く、その次が両端電極型熱陰極管(図16)であり、両端電極型冷陰極管(図17)が最も少ない。すなわち、発光光量に関しては、
外面電極型陰極管(図18)>両端電極型熱陰極管(図16)>両端電極型冷陰極管(図17)
である。具体的には、外面電極型陰極管(図18)は両端電極型冷陰極管(図17)の発光光量の約3倍の発光光量を有する。
【0010】
他方、両端電極型熱陰極管(図16)及び両端電極型冷陰極管(図17)は、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方とも比較的小さい。これに対し、外面電極型陰極管(図18)は、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方ともかなり大きい。
【0011】
両端電極型熱陰極管(図16)や両端電極型冷陰極管(図17)は、上記の通り、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2が小さいので、それらを通常の画像読み取り装置に用いた場合には、光量変動の観点からは実用上問題はない。しかしながらそれらのランプは、発光光量それ自体が少ないので、鮮明な読み取り画像が得られないことがある。また、光量変動が少なくて実用上問題がないといっても、それは通常の画像読み取り装置に関していえることであって、出版用途におけるフィルム読み取りの場合のように高品質の画像入力装置用のランプとしてそれらを用いると、やはり光量変動に起因して読み取り結果の再現性が低下する。
【0012】
外面電極型陰極管(図18)は発光光量が大きいので、鮮明な画像を読み取ることに関しては好適である。しかしながらこのランプは、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2がかなり大きいので、これを画像読み取り装置のランプとして用いると、経時的な光量変動に起因して読み取り画像の特性が劣化する。具体的には、原稿の読み始めと読み終わりとの間で光量が大きく変動し、再生された画像がだんだん暗くなり、特に中央部が暗くなるという問題が発生する。
【0013】
したがって、このような問題を解決する一方策として、ランプにおける上記光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の低減を図ることが望まれている。
【0014】
一方、特開平7−123214号公報には、図19、図20に示すように、保温材93を蛍光ランプ92に密着させて取り付けることにより、発光時に蛍光ランプ92自体が発生する熱を保持することによって保温し、点灯立ち上がり特性を向上させ、また、照度をフォトセンサ98で検知して蛍光ランプ92を適切な光量に制御する画像入力装置が開示されている。なお、91は原稿読み取り背景板、94はミラー、95はスリット、96はレンズ、97はCCDイメージセンサ、99は矢印方向に移送される原稿である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平7−123214号公報記載の従来技術は、ランプの点灯立ち上がり特性を向上させることを目的としており、同公報においては、保温材93の材質や取付構造について何等開示されていない。
【0016】
したがって、この従来技術によっては、前述した問題を良好に解決することは困難であった。すなわち、各種形式のランプにおいて、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方を良好に小さくすることは困難であった。特に、外面電極型陰極管(図18)は、その外周面に電極が露出しているから、上記従来技術によって光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方を良好に小さくすることは極めて困難であった。
【0017】
本願発明者は、このような課題を解決すべく、前述した、ランプにおける光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の発生原因について研究した結果、所定時間内のランプの管壁温度の変化量とその時間内のランプの光量変動率との間には密接な関係があり、管壁温度の変化量大きくなると光量変動率が大きくなることを知見した。
【0018】
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであって、その主たる目的は、各種形式のランプに関して、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方を良好に小さくすること並びに、特に、外面電極型陰極管(図18)に関しても良好に光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方を小さくすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1記載のランプユニットは、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の両端部に設けられた一対の電極とを有するランプと、
このランプのまわりに、当該ランプの長手方向略全長に亘って設けられた蓄熱手段とを備え、
この蓄熱手段は、ランプのまわりに密着させて設けられたシリコーンゴムと、このシリコーンゴムを包囲するようにその外周面に密着させて設けられていてランプの保護部材としての役割も果たす断面C字形状の蓄熱金属板とを備えていることを特徴とする。
【0020】
請求項2記載のランプユニットは、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の両端部に設けられた一対の電極とを有するランプと、
このランプのまわりに、当該ランプの長手方向略全長に亘って当該ランプに密着させて設けられる蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートと、
この蓄熱シートの外周表面に密着させて前記ランプの長手方向略全長に亘って設けられる、蓄熱部材およびランプの保護部材としての断面C字形状の蓄熱金属板とを備え、
前記蓄熱シートおよび蓄熱金属板は、締結ベルトによって前記ランプに取り付けられていることを特徴とする。
【0031】
請求項3記載のランプユニットは、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の外周表面に設けられていて互いに対向した状態でガス封入管の長手方向に延びる一対の電極とを有するランプと、
このランプを包囲する電気絶縁性の被覆管と、
この被覆管の外周表面に密着させて当該被覆管の長手方向略全長に亘って設けられる蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートと、
この蓄熱シートの外周表面に密着させて前記被覆管の長手方向略全長に亘って設けられる、蓄熱部材およびランプの保護部材としての断面C字形状の蓄熱金属板とを備え、
前記蓄熱シートおよび蓄熱金属板は、締結ベルトによって前記被覆管に取り付けられていることを特徴とする。
【0033】
請求項記載のランプユニットは、請求項2または3に記載のランプユニットにおいて、前記蓄熱金属板には、締結ベルトが巻き付けられる部位に部分的に切欠部が形成されていることを特徴とする。
【0034】
請求項記載のランプユニットは、請求項1から4のうちのいずれか1つに記載のランプユニットにおいて、前記蓄熱手段または蓄熱部材はランプの長手方向ほぼ全域にわたって断面C字形に設けられており、これによってランプの照射範囲が規定されていることを特徴とする。
【0036】
請求項記載のランプユニットは、請求項1から5のうちのいずれか1つに記載のランプユニットにおいて、そのランプの少なくとも一端部を保持するランプホルダを備えており、そのランプホルダには、前記蓄熱手段または蓄熱部材の取付位置を決める位置決め部が設けられていることを特徴とする。
【0039】
請求項記載の画像読み取り装置は、原稿を照射するための光を発生する光源と、原稿からの光像を受け取って電気信号として出力するイメージセンサとを有する画像読み取り装置において、光源が、上記請求項1から6のうちいずれか1つに記載のランプユニットで構成されていることを特徴とする。
【0043】
なお、上の記載において、
「蓄熱手段(または蓄熱部材)をランプのまわりに設ける」というのは、蓄熱手段をランプの外周表面又は内周表面に直接固着する場合や、何等かの部材を介在させた状態でランプの近くに蓄熱手段を配置する場合などを含むことを意味する。
【0044】
蓄熱手段というのは、ランプの熱を奪い取ってその熱を自分自身の内部に蓄積できる性質を有する物質のことである。換言すれば、点灯直後のランプの温度上昇率を低減でき、しかも放熱によってランプを冷却するのに要する時間を長くすることができる物質のことである。
【0045】
【作用効果】
請求項1記載のランプユニットによれば、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の両端部に設けられた一対の電極とを有するランプ(図16、図17に示したような両端電極型ランプ)のまわりに、当該ランプの長手方向略全長に亘って蓄熱手段が設けられているので、この蓄熱手段によってランプの熱が奪い取られ、その熱が蓄熱手段の内部に蓄積される。
【0046】
したがって、点灯後のランプの温度上昇率が低減され、結果として、光量変動率δ1および光量変動率差δ2が両方とも小さくなる。前述したように、ランプの管壁温度が上昇すると光量変動率が大きくなる、逆にいえば、ランプの管壁温度が抑制されれば光量変動率も抑制されるからである。
【0047】
そして、この請求項1記載のランプユニットによれば、その蓄熱手段が、ランプのまわりに設けられたシリコーンゴムと、このシリコーンゴムを包囲するようにその外周面に接触して設けられた金属部材とを備えているので、さらに次のような作用効果が得られる。
【0048】
すなわち、シリコーンゴムは、熱伝導性および密着性(表面が活性であって、あらゆる物質にくい込む性質)に優れている一方、金属部材は蓄熱性に優れているので、ランプの熱はシリコーンゴムを通じて良好に金属部材に伝わり、金属部材に蓄熱される。しかも、シリコーンゴム自体も蓄熱性を有しているのでランプの熱はシリコーンゴムにも蓄熱されることとなる。
【0049】
したがって、この請求項1記載のランプユニットによれば、点灯後のランプの温度上昇率を効果的に低減し、光量変動率δ1および光量変動率差δ2を良好に小さくすることができる。しかも、金属部材はランプの保護部材としての役割も果たし得る。
【0050】
請求項2記載のランプユニットは、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の両端部に設けられた一対の電極とを有するランプと、このランプのまわりに、当該ランプの長手方向略全長に亘って設けられる蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートと、この蓄熱シートの外周表面に接触して前記ランプの長手方向略全長に亘って設けられる、蓄熱部材としての断面C字形状の蓄熱金属板とを備え、前記蓄熱シートおよび蓄熱金属板は、締結ベルトによって前記ランプに取り付けられている構成であるから、上述した請求項1記載のランプユニットを容易に作成することができる。
【0051】
すなわち、ランプに蓄熱シートと蓄熱金属板とを当てがい、締結ベルトで締め付けるだけで作成することができる。しかも、蓄熱金属板は断面C字形状に構成されているから、ランプに蓄熱シートと蓄熱金属板とを当てがい易く、また、締結ベルトの締め付け作業も行い易い。
【0052】
請求項に記載されたランプユニットによれば、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の外周表面に設けられていて互いに対向した状態でガス封入管の長手方向に延びる一対の電極とを有するランプ(図18に示したような外面電極型のランプ)を備えているので、大きな発光光量が得られる。
【0053】
このような外面電極型のランプは、その外周面に電極が露出しているから、蓄熱手段を設けることは前述した従来技術によっては困難であった。任意の蓄熱部材を設けると電極が短絡してしまうおそれがあるからである。
【0054】
これに対し、請求項に記載されたランプユニットによれば、次のような作用効果が得られる。
【0055】
請求項3記載のランプユニットによれば、ランプを包囲する電気絶縁性の被覆管が設けられており、この被覆管の外周表面に接触して蓄熱手段が設けられている構成であるから、電極を短絡させることなく適宜の良好な蓄熱手段を設けることができる。しかも、ランプと被覆管との間の空間も蓄熱手段としての役割を果たす。
【0056】
したがって、請求項3記載のランプユニットによれば、外面電極型のランプに関して、良好に光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方を小さくすることができる。
【0068】
請求項記載のランプユニットによれば、ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の外周表面に設けられていて互いに対向した状態でガス封入管の長手方向に延びる一対の電極とを有するランプと、このランプを包囲する電気絶縁性の被覆管と、この被覆管の外周表面に接触して設けられる蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートと、この蓄熱シートの外周表面に接触して設けられる、蓄熱部材としての断面C字形状の蓄熱金属板とを備え、前記蓄熱シートおよび蓄熱金属板は、締結ベルトによって前記被覆管に取り付けられている構成であるから、このようなランプユニットを容易に作成することができる。
【0069】
すなわち、被覆管に蓄熱シートと蓄熱金属板とを当てがい、締結ベルトで締め付けるだけで作成することができる。しかも、蓄熱金属板は断面C字形状に構成されているから、被覆管に蓄熱シートと蓄熱金属板とを当てがい易く、また、締結ベルトの締め付け作業も行ない易い。
【0071】
請求項記載のランプユニットによれば、請求項2または3に記載のランプユニットにおいて、前記蓄熱金属板には、締結ベルトが巻き付けられる部位に部分的に切欠部が形成されているので、蓄熱シートがより確実に密着固定されると同時に、組立後の締結ベルトのズレが防止される。
【0072】
請求項記載のランプユニットによれば、請求項1から4のうちのいずれか1つに記載のランプユニットにおいて、前記蓄熱手段または蓄熱部材はランプの長手方向ほぼ全域にわたって設けられているから、ランプの長手方向全域にわたって良好な蓄熱効果が得られる。
【0073】
しかも、蓄熱手段または蓄熱部材は断面C字形に設けられており、これによってランプの照射範囲が規定されている構成であるから、次のような作用効果が得られる。
【0074】
すなわち、画像読み取り装置に用いられる従来の蛍光ランプは、その内面に塗布する蛍光体の、その塗布範囲を規定することによってランプによる照射範囲を規定していた。
【0075】
これに対し、この請求項記載のランプユニットによれば、蓄熱手段または蓄熱部材はランプの長手方向ほぼ全域にわたって断面C字形に設けられており、これによってランプの照射範囲が規定されるから、ランプが蛍光ランプである場合には、その蛍光体の塗布範囲を必ずしも厳格に管理する必要がなくなり、したがって、コストダウンを図ることができる。
【0076】
また、ランプが蛍光管でない場合には、蛍光体を塗布することなく照射範囲を規定することができるから、一層のコストダウンを図ることができる。
【0082】
請求項記載のランプユニットは、請求項1から5のうちのいずれか1つに記載のランプユニットにおいて、そのランプの少なくとも一端部を保持するランプホルダを備えており、そのランプホルダには、前記蓄熱手段または蓄熱部材の取付位置を決める位置決め部が設けられている構成であるから、蓄熱手段または蓄熱部材を適切な位置に容易に取り付けることができる。
【0083】
特に、請求項記載のランプユニットにおいては、照射範囲を容易に規定することができるから、より有効である。
【0086】
請求項記載の画像読み取り装置によれば、原稿を照射するための光を発生する光源と、原稿からの光像を受け取って電気信号として出力するイメージセンサとを有する画像読み取り装置において、光源が、上記請求項1から6のうちいずれか1つに記載のランプユニットで構成されているので、ランプの光量変動率δ1及び光量変動率差δ2が低減され、良好な読み取り画像が得られる。
【0090】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るランプユニットを画像読み取り装置の光源として用いた場合のその画像読み取り装置の主要部の実施形態を示す図である。
【0091】
同図に示すように、原稿7を載せた原稿台ガラス8の下方位置にキャリッジ9が配設されている。このキャリッジ9は、ワイヤ、ベルトなどといった搬送装置11によって駆動されて、矢印C及び矢印C’で示すように原稿台ガラス8に対して平行に往復移動する。原稿7に関しては、図の左右方向が原稿の長手方向であり、紙面に対して垂直の方向が原稿の幅方向である。キャリッジ9は、矢印C方向(図の右方向)へ移動するときに、原稿7をその長さ方向すなわち副走査方向に読み取る。
【0092】
キャリッジ9の内部には、遮光板12によって囲まれたランプユニット6と、第1ミラー13と、第2ミラー14と、画像読み取りセンサとしてのCCDイメージセンサ15と、そして原稿7の光像をCCDイメージセンサ15へ集束するレンズ16といった各種の光学要素が配設されている。
【0093】
ランプユニット6は、図2に示すように、原稿7の幅方向に延びており、その有効発光部の幅は原稿7の幅よりも広く設定されている。
【0094】
CCDイメージセンサ15は、周知の通り、直線状に配列された複数個の光電検出素子、例えばフォトダイオードの出力をCCD(Charge Coupled Device :電荷結合素子)を用いて時系列信号として取り出して画像信号を作り出すイメージセンサであり、本実施形態では、原稿7の幅方向すなわち図1の紙面に対して垂直方向に光電検出素子が並べられている。
【0095】
図3及び図4はランプユニットの第1の実施形態を示す図であり、図3は部分省略斜視図、図4は断面図である。
【0096】
これらの図に示すように、このランプユニット6は、例えばキセノンガスXeを封入した円筒形状のガス封入管1と、そのガス封入管1の外周表面に接着等により固着された一対の電極2a及び2bを有する外面電極型のランプ3と、このランプ3を包囲する被覆管4と、この被覆管4の外周表面に接触して設けられた蓄熱手段20とを有している。
【0097】
ガス封入管1は、例えば、透明のガラス管によって形成されていて、その内部表面には例えば白色光を発光する蛍光物質1aが塗布されている。
【0098】
電極2a,2bは、例えば図3に示すように、アルミニウムのテープをガス封入管1の外周表面の長手方向のほぼ全域にわたって貼り付けることによって形成されている。ランプ3を発光させる際にはこれらの電極2a,2b間に高電圧、例えば3KV程度が印加される。
【0099】
被覆管4は、電気絶縁性を有する合成樹脂製で円筒形状に構成されている。被覆管4とガス封入管1との間の空間Sには、電気絶縁用流体としてのシリコーンオイルが充填されている。なお、シリコーンオイルは、ランプ3の表面全面に塗布するだけでもかまわない。
【0100】
ランプユニット6は、所定角度の照射範囲Hにおいて長手方向の全域にわたって光、本実施形態の場合は白色光を外部へ放出する。ランプユニット6は、図1において、その照射範囲(すなわち発光部)Hが原稿7に対向するようにキャリッジ9内に設置される。
【0101】
蓄熱手段20は、被覆管4の外周表面に接触して設けられたシリコーンゴム17と、このシリコーンゴム17の外周面に接触して設けられた金属部材18とで構成されており、被覆管4の外周表面のうちの発光部Hの角度範囲以外の部分に設けられている。蓄熱部材としての役割もなすシリコーンゴム17の断面形状は半円形状であり、その長さは図2に示すようにランプユニット6の被覆管4の長さとほぼ同じに設定されている。金属部材18は、蓄熱用鋼板18で構成されており、シリコーンゴム17の外周面にはめ込まれている。この蓄熱用鋼板18の断面形状も半円形状であり、その長さは図2に示すようにシリコーンゴム17とほぼ同じに設定されている。
【0102】
蓄熱用鋼板18は、鉄を主成分とする鋼板、例えば亜鉛メッキ鋼板であって、熱容量が大きくて熱を蓄積する性質すなわち蓄熱性に優れている。シリコーンゴム17は非常に柔軟な物質であり、さらにその表面は活性を備えていてあらゆる物質にくい込む性質を有している。よって、シリコーンゴム17は、特別な接着剤を用いなくても被覆管4の外周表面及び蓄熱用鋼板18の内周表面の両方にまんべんなく均一に密着状態で接触する。換言すれば、蓄熱用鋼板18はシリコーンゴム17を介して被覆管4の外周表面に密着している。
【0103】
図1において、CCDイメージセンサ15の出力信号は、画像処理回路19へ送られる。この画像処理回路19は、図5に示すように、CCDイメージセンサ15からのRGB各色出力信号に含まれるノイズ成分を低減するためのCDS(Correlated double sampling)回路21と、RGB各色信号のうちの1つを選択して出力するマルチプレクサ22と、そして、マルチプレクサ22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器23とを有している。また、画像処理回路19は、CPU( Central Processing Unit:中央処理装置)24を備えており、そのCPU24から延びるシステムバスには、画像補正回路25、色補正回路26、拡大縮小回路27、2値化回路28、そして光源制御回路29の各回路が接続されている。各回路に付属するDRAM(Dynamic Random Access Memory )及びSRAM(Static Random Access Memory)は、各回路において所定の処理を行う際にテンポラリメモリ、作業用ファイルなどとして用いられる。ROM(Read Only Memory)31は、画像読み取り装置の処理順を規定するプログラムなどを格納している。
【0104】
画像補正回路25は、シェーディング補正処理及びガンマ補正処理を行う。シェーディング補正というのは、周知の通り、ランプの長手方向の光量分布を均一にするための補正である。具体的には、ランプが持っている固有の長手方向の初期光量分布を記憶しておいて、A/D変換器23から出力される画像信号をその長手方向の各位置に応じて修正する。更に、この画像補正回路25において、ランプを消灯して暗黒時のCCD出力をサンプリングすることにより、CCDの暗時出力の不均一性を除去することが可能となる。
【0105】
ガンマ補正というのは、これも周知の通り、画像読み取り装置などが持っている固有のガンマ特性、すなわち出力階調値が入力階調値に対して非直線的になるという特性を修正するために行われる補正である。具体的には、A/D変換器23から出力される画像信号の階調値をその階調値ごとに適宜の係数を乗ずるなどして修正する。
【0106】
色補正回路26は、画像読み取り装置から出力されるRGB各色データが後段に接続される機器の出力特性と合致するように、そのRGB各色データを適宜に補正する。
【0107】
拡大縮小回路27は、原稿7から読み取った画像の大きさを、オペレータの希望に応じて拡大又は縮小する。
【0108】
2値化回路28は、周知の誤差拡散法やその他の周知の2値化手法に基づいて、A/D変換器23から出力された、例えば256階調値の画像データを後段の機器の出力特性に合うようにON/OFFの2階調値の画像データに変換する。
【0109】
以上のようにして作成された2階調値の画像データは、SCSIインターフェース用のコマンド体系に変形された後、後段のホストコンピュータ又はプリンタの画像出力部へ送られる。また、画像データ以外にホストコンピュータ又はプリンタに対して送られる各種信号は、双方向パラレルインターフェース用のコマンド体系に変形された後、後段のホストコンピュータ又はプリンタの動作制御部へ送られる。
【0110】
光源制御回路29は、光源すなわちランプ3に関する各種の制御を行う。例えば、ランプ3の電極2a及び2bへの電力供給をON/OFFしたり、ランプ3からの光強度が副走査方向(すなわち、図1におけるキャリッジ9の矢印Cで示す移動方向)に関して均一になるように制御する。この副走査方向に関する光強度の制御は、例えば、ランプ3が副走査方向へ移動するときの各位置における光強度を原稿台ガラス8の適所に設けた光センサ(または後述する光センサ66)によって採取し、その採取結果に基づいてCCDイメージセンサ15用の増幅回路の増幅率を調節する、あるいは、ランプ3への供給電力を制御することによって実行することができる。
【0111】
この実施形態の画像読み取り装置は以上のように構成されているので、図1において原稿7に対する読み取り処理が開始されると、図3及び図4において、ランプユニット6の電極2a及び2bに電圧が印加され、電界放出に基づいて各電極から電子が放出される。本実施形態では、各電極2a及び2bに交流電圧を印加するようにしたので、各電極は交互に陰極として作用して電子を放出するが、直流電源を用いることによりいずれか一方を常に陰極として用いることもできる。
【0112】
ランプ3における光の発生原理は従来より周知のことであるので、詳しい説明は省略するが、簡単に触れておけば、キセノンガスXeの蒸気の中を電子が流れるときに放電が生じ、この放電によって生じた電磁線が蛍光物質1aに当たって管全体を白色光で光らせる。この光は発光部Hからランプ3の外部(すなわちランプユニット6の外部)へ取り出され、そして図1において、この取り出された白色光によって原稿7が照明される。この照明時、原稿7からの反射光、すなわち原稿7の光像がミラー13及び14で反射し、さらにレンズ16によってCCDイメージセンサ15へ集束する。CCDイメージセンサ15は、受け取った光像をCCDの自己走査によって時系列的に読み取る。これが原稿7の幅方向に沿った主走査方向の読み取りである。ランプユニット6から放出された光はキャリッジ9の矢印C方向への移動に従って原稿7の長さ方向へ移動し、各位置における原稿7の光像をCCDイメージセンサ15に結像する。これにより原稿7が副走査方向に読み取られる。
【0113】
以上の主走査方向及び副走査方向の各方向についての読み取りにより、原稿7の全面がCCDイメージセンサ15によって読み取られる。1枚の原稿7に対する読み取り処理は、通常、3分程度で終了する。読み取られた画像データは、図5に示す画像処理回路19によって、シェーディング補正処理、ガンマ補正処理、色補正処理、拡大縮小処理及び2値化処理の各処理を受けた後、ホストコンピュータなどへ送られる。
【0114】
この実施の形態によれば、次のような作用効果が得られる。
【0115】
(i)ランプ3を包囲する電気絶縁性の被覆管4が設けられており、この被覆管4の外周表面に接触して蓄熱手段20が設けられている構成であるから、電極2a,2bを短絡させることなく適宜の良好な蓄熱手段を設けることができる。
【0116】
したがって、このランプユニット6によれば、外面電極型のランプ3に関して、良好に光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方を小さくすることができる。
【0117】
光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方が小さくなるので、原稿7の読み始めから読み終わりまでの全域を均一な光量の光によって読み取ることができ、読み取り後に再生された画像の濃度が均一になって、原稿7の画像に忠実な画像を再現できる。
【0118】
(ii)ランプ3と金属部材18との間には、ゴム部材であるシリコーンゴム17が介在しているので、電極2a,2bと金属部材18との間の放電が防止される。外面電極型のランプ3は、電極2a,2b間に高電圧が印加されるので、何等の方策も講ずることなく蓄熱手段を設けると、電極と蓄熱用金属部材との間で放電が生ずる危険性が高い。
【0119】
これに対し、この実施の形態では、上述したようにして放電が防止されるので、広範囲にわたって蓄熱手段を設けることができる。
【0120】
(iii)蓄熱手段20は、被覆管4の外周表面に接触して設けられたシリコーンゴム17と、このシリコーンゴムの外周面に接触して設けられた蓄熱用鋼板18とを備えているので、ランプ3の熱は被覆管4を介し、シリコーンゴム17を通じて良好に(効率的に)蓄熱用鋼板18に伝わり、これに蓄熱される。しかも、ランプ3と被覆管4との間の空間S、およびシリコーンゴム17自体もある程度の蓄熱性を有しているのでランプ3の熱は上記空間Sおよびシリコーンゴム17にも蓄熱されることとなる。
【0121】
したがって、点灯後のランプ3の温度上昇率をより効果的に低減し、光量変動率δ1および光量変動率差δ2を極めて良好に小さくすることができる。
【0122】
これについて、図12、図13、および図14を参照して説明する。
【0123】
図12は、光源の光量変動率及び光量変動率差の経時的な変化の様子を3次元的に示したグラフであり、同図に示すグラフでは、前述したようにX軸に光量変動率をとり、Y軸に時間をとり、そしてZ軸にランプ(56)の軸線方向すなわち主走査方向をとっている。
【0124】
図13は、外面電極型のランプに蓄熱手段(または蓄熱部材)を設けたものと、同じランプに蓄熱手段(または蓄熱部材)を設けないものとを用意し、それらのランプに対して3分間の点灯と所定時間の消灯を繰り返した場合の、各ランプの管壁温度の変化の様子を示したグラフである。点灯時間を3分間としたのは、画像読み取り装置によって1枚の原稿を読み取る場合には、上述したように通常3分間程度の点灯時間が必要となるからである。
【0125】
図14は、外面電極型ランプに蓄熱手段(または蓄熱部材)を設けた場合のランプ点灯から3分後の光量変動率(曲線F)と、同じランプに蓄熱手段(または蓄熱部材)を設けない場合のランプ点灯から3分後の光量変動率(曲線E)とを示したグラフである。なお、これらのグラフは、いずれも本願発明者による実験で得られたものである。
【0126】
この実施形態のランプユニット6は、被覆管4のまわりにシリコーンゴム17及び蓄熱用鋼板18をはめ込んで面接触させたので、上述したように、ガス封入管1内に発生する熱がそれらのシリコーンゴム17及び蓄熱用鋼板18に効率的に伝達され、さらにそれらの内部に蓄熱される。
【0127】
この結果、図13に示すように、蓄熱用鋼板18などを設けない従来のランプの場合(E)に比べて、読み取りに必要となる時間、例えば3分以内におけるガス封入管1の管壁温度の最高温度が低くなるとともに、その最低温度が高くなる(蓄熱部材を設けたランプ(曲線F)の3分間の点灯後の管壁温度の変化量D2は、蓄熱部材を設けないランプ(曲線E)の3分間の点灯後の管壁温度の変化量D1に比べて、大幅に小さくなる)。
【0128】
つまり、蓄熱用鋼板18などを設けることにより、ガス封入管1(すなわちランプ3)の管壁温度の変化量が小さくなる。
【0129】
この結果、図14に示すように、読み取りに必要となる時間(約3分)内における光量変動率を1/2程度に減少できる。
【0130】
図12から明らかなように、光量変動率δ1が減少するということは、必然的に光量変動率差δ2も減少するということであり、よって、ランプユニット6の長手方向の光量分布は、図12のB1からB2に示すように光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方が減少するように変化する。
【0131】
こうして光量変動率δ1及び光量変動率差δ2の両方が小さくなれば、原稿7の読み始めから読み終わりまでの全域を均一な光量の光によって読み取ることができ、読み取り後に再生された画像の濃度が均一になって、原稿7の画像に忠実な画像を再現できる。
【0132】
以上をまとめると、本実施形態において、シリコーンゴム17と蓄熱用鋼板18とによって構成された蓄熱手段20を用いることにより、
(1)光量変動率δ1を小さくすることが可能となり、さらに
(2)光量変動率δ1のランプ長さ方向における差を小さくすることが可能となる。
【0133】
ここで、前述した通り、光量変動の一因は、ランプ管壁の温度上昇であるので、原稿の読み取り終了後はランプを消灯することが有効である。このようにランプを消灯することにより、以下の効果が得られる。
【0134】
(a)ランプ管壁の温度上昇を抑えることができ、
(b)蓄熱手段(または蓄熱部材)の熱飽和を避けることができ、
(c)消費電力を低減でき、そして
(d)前述したシェーディング補正における「暗黒時出力」のサンプリング作業を行う際に、ランプ消灯作業や、それに伴う光量変動補正の作業が不要となる。
【0135】
<ランプユニットの変形実施形態>
(第2の実施形態)
図6は、本発明に係るランプユニットの第2の実施形態を示す断面図である。同図において、図3、図4に示したものと同じ部材には同じ符号を付してある。
【0136】
このランプユニット36は、蓄熱手段として蓄熱用鋼板38を用い、この蓄熱用鋼板38を、被覆管4の外周表面に設けるのではなくて、一対の電極2a,2bと接触しない位置において、ガス封入管1の外周表面に接着してある。蓄熱用鋼板38は、ガス封入管1に直接接着してもよいし、シリコーンゴムを介して接着してもよい。
【0137】
図4に示した第1の実施形態では、ガス封入管1を被覆管4で被覆して発光管を形成し、その後に、蓄熱手段としてのシリコーンゴム17及び蓄熱用鋼板18をその発光管の外周表面にはめ込んだ。これに対し、図6に示す本実施形態では、被覆管4でガス封入管1を被覆した時点で、蓄熱用鋼板38入りのランプユニットが完成する。
【0138】
(第3の実施形態)
図7は、本発明に係るランプユニットの第3の実施形態を示す断面図である。同図において、図3、図4に示したものと同じ部材には同じ符号を付してある。
【0139】
このランプユニット46は、蓄熱手段として蓄熱用鋼板38を用い、この蓄熱用鋼板38を、被覆管4の外周表面に固着してある。そして、その固着された蓄熱用鋼板38のまわりをさらに外装管41で包囲し、蓄熱用鋼板38を確実に保持している。外装管41は透明な合成樹脂またはガラスによって構成する。
【0140】
このようなランプユニット46によれば、被覆管4と外装管41との空間S1および、外装管41自体も蓄熱手段として作用する。
【0141】
なお、蓄熱用鋼板38に代えて、シリコーンゴム、あるいは蓄熱用鋼板とシリコーンゴムの積層体を用いてもよい。
【0142】
(第4の実施形態)
図8は本発明に係るランプユニットの第4の実施形態を示す斜視図およびその部分拡大図を同時に示した図、図9は分解斜視図、図10は断面図である。
【0143】
これらの図(主として図9)において、60は発光体であり、ランプ3あるいはランプ3を被覆管4で包囲したものを用いることができる。
【0144】
61,62はホルダであり、発光体60(すなわちランプ3等)の両端部を保持している。
【0145】
63は蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートであり、発光体60の外周表面に接触して設けられる。この蓄熱シート63は、発光体60への取付性および密着性を向上させるために、予め断面C字形に形成されている。
【0146】
64は蓄熱部材としての断面C字形状の蓄熱金属板であり、蓄熱シート63の外周表面に接触して設けられる。蓄熱金属板64は、前述した蓄熱用鋼板18と同じ材料で構成することができる。
【0147】
これら、蓄熱シート63および蓄熱金属板64は、発光体60とほぼ同じ長さ、より正確には、ホルダ61,62によって保持された発光体60の露出部分の長さよりも僅かに短い(1〜3mm程度短い)長さを有している。
【0148】
また、蓄熱シート63および蓄熱金属板64には、光量測定用の穴63c,64cが設けられている。
【0149】
65,65は合成樹脂製の締結ベルトであり、これら締結ベルト65,65によって、蓄熱シート63および蓄熱金属板64が発光体60に取り付けられている。
【0150】
蓄熱金属板64には、締結ベルト65が巻き付けられる部位に、部分的に切欠部64a,64aが形成されている。
【0151】
一対のホルダのうち一方のホルダ62の内側面には、蓄熱シート63および蓄熱金属板64の取付位置を決めるための突起状の位置決め部62bが一体的に設けられているとともに、蓄熱シート63および蓄熱金属板64の一側端には、上記位置決め部62bと嵌まり合う位置決め用の凹部63b,64bが形成されている。
【0152】
また、一対のホルダ61,62には、このランプユニットを、図1に示した画像読み取り装置における遮光板12内に取り付ける際の、位置決め用のピン61a,62aが設けられている。
【0153】
このようなランプユニットは、蓄熱シート63と蓄熱金属板64とを、その凹部63b,64bがホルダ62の位置決め部62bと嵌まり合うようにして発光体60に当てがい、締結ベルト65,65で締め付けるだけで容易に組み立てることができる。この際、蓄熱シート63および蓄熱金属板64は断面C字形状に形成されているから、発光体60に当てがい易く、また、締結ベルト65の締め付け作業も行い易い。
【0154】
組み立てられた状態では、図10に示すように、蓄熱シート63の側縁部63d,63dによって発光体60の照射範囲Hが規定されている。
【0155】
このようなランプユニットによれば、次のような作用効果が得られる。
【0156】
(a)蓄熱金属板64には、締結ベルト65が巻き付けられる部位に部分的に切欠部64aが形成されているので、蓄熱シート63がより確実に密着固定されると同時に、組立後の締結ベルト65のズレが防止される。
【0157】
(b)蓄熱シート63および蓄熱金属板64が、発光体60長手方向ほぼ全域にわたって設けられているから、発光体60の長手方向全域にわたって良好な蓄熱効果が得られる。
【0158】
(c)蓄熱シート63によって照射範囲Hが規定されている構成であるから、発光体60を構成するランプ(発光体60を直接構成するランプまたは被覆管4に内装されているランプ)が蛍光ランプである場合には、その蛍光体の塗布範囲を必ずしも厳格に管理する必要がなくなり、したがって、コストダウンを図ることができる。すなわち、蛍光体は、本来得ようとしている照射範囲Hよりも多少広い照射範囲が得られるように(狭い塗布範囲に)塗布しておけばよい。
【0159】
また、ランプが蛍光管でない場合には、蛍光体を塗布することなく照射範囲Hを規定することができるから、一層のコストダウンを図ることができる。
【0160】
なお、この効果は、蓄熱金属板64で照射範囲を規制する構成とすることによっても得られる。
【0161】
(d)蓄熱シート63および蓄熱金属板64には光量測定用の穴63c,64cが設けられているので、この穴に対向した位置において光センサ66(図1参照)をランプに近づけて配置することができ、したがって、精度のよい光量測定を行なうことができる。
【0162】
(e)ホルダ62には、蓄熱シート63および蓄熱金属板64の取付位置を決める位置決め部62bが設けられているから、蓄熱シート63および蓄熱金属板64を適切な位置に容易に取り付けることができると同時に、照射範囲H、および穴63c,64cの位置を容易に規定することができる。
【0163】
(f)ホルダ61,62には、画像読み取り装置に対するランプユニットの取付位置を決めるピン61a,62aが設けられているので、正確かつ容易にランプユニットを画像読み取り装置に取り付けることができる。
【0164】
<その他の実施形態>
以上、好ましい実施の形態を挙げて説明したが、本発明はそれらの実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変できる。
【0165】
例えば、
(1)以上の説明では、外面電極型陰極管(図18)に蓄熱手段(または蓄熱部材、以下同じ)を設ける場合を例示した。既に述べたように、外面電極型陰極管(図18)は両端電極型熱陰極管(図16)や両端電極型冷陰極管(図17)に比べて発光光量が非常に多いものの経時的な光量変動が大きい。従って、この外面電極型陰極管(図18)に対して蓄熱手段を設ければ、光量変動率δ1及び光量変動率差δ2を小さくして原稿を読み取る際の原稿に対する露光量を均一にするという効果を最も顕著に得ることができる。しかしながら、請求項1または2に記載されているように両端電極型熱陰極管(図16)または両端電極型冷陰極管(図17)に対しても蓄熱手段を設けることができる。
【0166】
(2)図1に示した実施形態では、原稿7で反射した光をCCDイメージセンサ15で読み取るようにしたが、これに代えて、原稿7を透過した光をCCDイメージセンサ15によって読み取るようにすることもできる。
【0167】
(3)上記の実施の形態では、ランプユニット6によって白色光を放射する場合を例示した。しかしながら、発光色は特定の色に限定されない。
【0168】
(4)図3、図4に示した蓄熱手段は、シリコーンゴム17および蓄熱用金属鋼板18で構成されていたが、シリコーンゴム17または蓄熱用金属鋼板18のみで構成することもできる。
【0169】
(5)図3、図4に示したランプユニットでは蓄熱手段20を被覆管4の外周面に設けたが、被覆管4を設けることなく、ランプ3の外周面に設けることもできる。シリコーンゴムが電気絶縁性を有しているからである。
【0171】
(7)蓄熱手段は、上記のものの他、熱容量が大きい物質、例えば、鉄を主成分とする鋼板や、その他の一般的な金属材料や、ゴムなどの非金属材料や、あるいは、樹脂性部材などによって構成することができる。
【0172】
(8)蓄熱手段をなすシリコーンゴムは、これに代えて適宜のゴム部材を用いることもできる。このような構成としても、(a)ゴム部材自体によって蓄熱作用を発揮でき、(b)蓄熱手段としての金属部材と電極との間、または電極間の電気的な絶縁を確保でき、さらに(c)ランプと金属部材との間の密着性を高めることができる。
【0173】
(9)図9に示した蓄熱シート63は予め断面C字形状に形成されていたが、シリコーンゴムシートは十分な柔軟性を有しているので、必ずしも断面C字形状に形成しておく必要はない。
【0174】
(10)図9に示したランプユニットでは、一対のホルダ61,62を備えていたが、一方のホルダ62のみを備えた構成とすることもできる。
【0175】
(11)ランプに封入されるガスは特定のガスに限定されない。但し、画像読み取り装置のランプとして用いる場合には、キセノンガスやネオンガスなどのように、環境温度が変化しても光量の変化が少ない性質を有する希ガスを用いることが望ましい。
【0176】
【実施例】
以下に、本発明者によって行われた一実験例について説明する。
【0177】
1.実験条件
図3及び図4に示した外面電極型のランプ3を用意した。
【0178】
このランプに、図3および図4に示すようにシリコーンゴム17および蓄熱用鋼板18を装着してランプユニットとし、これをサンプルAとした。ただし、この実験では、シリコーンゴム17にアルミナを混入した。
【0179】
このサンプルAのランプユニットを点灯し、その点灯から3分後のランプユニットの長さ方向(すなわち主走査方向)の各位置の光量変動率を測定した。
【0180】
その後、このサンプルAのランプユニットからシリコーンゴム17および蓄熱用鋼板18を取り外してランプのみとし、これをサンプルBとした。
【0181】
このサンプルBのランプを点灯し、その点灯から3分後の、上と同じ各位置の光量変動率を測定した。
【0182】
ランプ自体の製造上のバラツキを考慮して、さらにもう1本のランプを用意し、上と同様の実験を行なった。
【0183】
2つのサンプルAの平均、2つのサンプルBの平均をとって、実験結果とした。
【0184】
2.実験結果
以上の測定の結果、図15に示すグラフのような結果を得た。
【0185】
このグラフでは、横軸にランプユニットの長さ方向(すなわち主走査方向)の位置を示している。破線Pはランプユニットの長手方向の中央部を示している。このグラフの縦軸は、点灯から3分後の光量変動率を示しており、上から下へ向かうほど光量変動率が大きいことを示している。
【0186】
このグラフにおいて、B(蓄熱無し)の曲線は、蓄熱手段すなわちシリコーンゴム及び蓄熱用鋼板を装着しない状態のランプ(サンプルB)の光量変動率を示しており、A(蓄熱有り)の線は、同じランプに蓄熱手段を装着した状態のランプユニット(サンプルA)の光量変動率を示している。
【0187】
図15から明らかなように、蓄熱手段を設けた場合が、それを設けない場合に比べて、光量変動率が約半分程度になっていることがわかる。
【0188】
また、光量変動率差はほぼ0になっていることが分かる。すなわち主走査方向の光量変動率を見ると、上記蓄熱手段を用いたサンプルAの場合には、ランプの長さ方向(すなわち、主走査方向)の光量変動率がほぼ均一となっていることが分かる。この結果と図12に示した実験結果との対比から、シリコーンゴムにアルミナを混入することが極めて有効であることが分かる。
【0189】
この特徴は、ランプの光量変動を電気的に補正する際に極めて好ましい特性である。
【0190】
より詳しく説明すれば、副走査方向に設置した白基準をモニターすることにより、副走査方向においてもシェーディング補正を行ない、このシェーディング補正によって副走査方向のランプの光量変動を電気的に補正しようとする場合、上記「蓄熱手段」を用いることにより、
(1)ランプの光量変動率を小さくし、さらに
(2)光量変動率をランプ長さ方向において均一にする
という2点を予め実現しておけば、その後に行われる上記の副走査方向に関する電気的補正を極めて正確に行うことができるということである。
【0191】
【発明の効果】
この発明のいずれのランプユニットによっても、ランプ点灯後の経時的な光量変動率及び光量変動率差の両方を大幅に減少できる。
【0192】
従って、このランプユニットを用いた画像読み取り装置によれば、原稿の読み始めから読み終わりの間での光量の変動が大きく減少し、よって、原稿の画像を長さ方向の全面にわたって忠実に再現できる。
【0193】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランプユニット及び画像読み取り装置の一実施形態を示す正面断面図である。
【図2】図1に示したランプユニットの全体を示す斜視図である。
【図3】図1に示したランプユニットを径方向に破断して示した斜視図である。
【図4】図1に示したランプユニットの断面図である。
【図5】図1に示した画像読み取り装置の画像処理回路の一具体例を示すブロック図である。
【図6】本発明に係るランプユニットの第2の実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明に係るランプユニットの第3の実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るランプユニットの第4の実施形態を示す斜視図およびその部分拡大図を同時に示した図である。
【図9】同じく分解斜視図である。
【図10】同じく断面図である。
【図11】水銀(Hg)ガスを用いたランプ及びキセノン(Xe)ガスを用いたランプの発光光量特性を示すグラフである。
【図12】光源の光量変動率及び光量変動率差の経時的な変化の様子を3次元的に示すグラフである。
【図13】蓄熱部材を設けたランプと蓄熱部材を設けないランプのそれぞれの管壁温度の経時的な変化の様子を示すグラフである。
【図14】蓄熱部材を設けたランプと蓄熱部材を設けないランプのそれぞれの光量変動率の経時的な変化の様子を示すグラフである。
【図15】本発明に係るランプユニットに関する実験結果を示すグラフである。
【図16】両端電極型の熱陰極管を示す正面断面図である。
【図17】両端電極型の冷陰極管を示す正面断面図である。
【図18】外面電極型の冷陰極管を示す正面断面図である。
【図19】従来技術の説明図である。
【図20】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ガス封入管
1a 蛍光物資
2a,2b 電極
3 ランプ
4 被覆管
6 ランプユニット
7 原稿
8 原稿台ガラス
9 キャリッジ
11 キャリッジ搬送装置
12 遮光板
13 第1ミラー
14 第2ミラー
15 CCDイメージセンサ
16 レンズ
17 シリコーンゴム(蓄熱部材)
18 蓄熱用鋼板(蓄熱部材)
36 ランプユニット
38 蓄熱用鋼板(蓄熱部材)
41 外装管
46 ランプユニット
61,62 ホルダ
62b 位置決め部
63 蓄熱シート
63c 穴
64 蓄熱金属板
64a 切欠部
64c 穴
65 締結ベルト

Claims (7)

  1. ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の両端部に設けられた一対の電極とを有するランプと、
    このランプのまわりに、当該ランプの長手方向略全長に亘って設けられた蓄熱手段とを備え、
    この蓄熱手段は、ランプのまわりに密着させて設けられたシリコーンゴムと、このシリコーンゴムを包囲するようにその外周面に密着させて設けられていてランプの保護部材としての役割も果たす断面C字形状の蓄熱金属板とを備えていることを特徴とするランプユニット。
  2. ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の両端部に設けられた一対の電極とを有するランプと、
    このランプのまわりに、当該ランプの長手方向略全長に亘って当該ランプに密着させて設けられる蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートと、
    この蓄熱シートの外周表面に密着させて前記ランプの長手方向略全長に亘って設けられる、蓄熱部材およびランプの保護部材としての断面C字形状の蓄熱金属板とを備え、
    前記蓄熱シートおよび蓄熱金属板は、締結ベルトによって前記ランプに取り付けられていることを特徴とするランプユニット。
  3. ガスを封入した円筒形状のガス封入管と、このガス封入管の外周表面に設けられていて互いに対向した状態でガス封入管の長手方向に延びる一対の電極とを有するランプと、
    このランプを包囲する電気絶縁性の被覆管と、
    この被覆管の外周表面に密着させて当該被覆管の長手方向略全長に亘って設けられる蓄熱部材としてのシリコーンゴム製の蓄熱シートと、
    この蓄熱シートの外周表面に密着させて前記被覆管の長手方向略全長に亘って設けられる、蓄熱部材およびランプの保護部材としての断面C字形状の蓄熱金属板とを備え、
    前記蓄熱シートおよび蓄熱金属板は、締結ベルトによって前記被覆管に取り付けられていることを特徴とするランプユニット。
  4. 請求項2または3に記載のランプユニットにおいて、前記蓄熱金属板には、締結ベルトが巻き付けられる部位に部分的に切欠部が形成されていることを特徴とするランプユニット。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1つに記載のランプユニットにおいて、前記蓄熱手段または蓄熱部材はランプの長手方向ほぼ全域にわたって断面C字形に設けられており、これによってランプの照射範囲が規定されていることを特徴とするランプユニット。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1つに記載のランプユニットは、そのランプの少なくとも一端部を保持するランプホルダを備えており、そのランプホルダには、前記蓄熱手段または蓄熱部材の取付位置を決める位置決め部が設けられていることを特徴とするランプユニット。
  7. 原稿を照射するための光を発生する光源と、原稿からの光像を受け取って電気信号として出力するイメージセンサとを有する画像読み取り装置において、
    光源が、上記請求項1から6のうちいずれか1つに記載のランプユニットで構成されていることを特徴とする画像読み取り装置。
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