JP2008263510A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 白色LED光源の色味のバラツキを良好に補正できる画像読取装置を得ること。
【解決手段】 青色光と、青色光により励起した黄色光とを発する白色LED光源を用いて原稿台の上の被照射面を線状に照明する線状照明手段と、線状照明手段により照明された、原稿台の上に載置した被照射面の画像情報を結像する結像光学系と、結像光学系で結像した被照射面の画像情報を読み取る光電変換素子と、光電変換素子で得られた信号を補正するための補正データを色補正テーブルとして記憶する記憶手段と、光電変換素子で得られた信号を、記憶手段の色補正テーブルに記憶している補正データで補正してカラー画像データを得る画像形成手段と、白色基準板と、白色以外の色相を有する補助基準色板の、両基準板を該光電変換素子で読み取った信号を用いて、色補正テーブルの補正データを補正する補正手段と、を有すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像読取装置に関し、原稿面を照明して線順次方式でカラー画像の読取りを行うイメージスキャナーや複写機やファクシミリの画像読取装置に好適なものである。
一般にイメージスキャナーや複写機やファクシミリなど、被走査面としての原稿面を照明して線順次方式で画像読取りを行う画像読取装置に用いられる原稿照明装置は、蛍光灯などの管状(線状)光源を用いて原稿面を照明している。
図12は一般的なキャリッジ一体型走査方式の画像読取装置(フラットベッドスキャナー)の要部概略図である。図13は図12に示したキャリッジ一体型走査方式の読取光学系の要部概略図である。
図12、図13において管状光源(光源)16から放射された照明光は直接原稿台(原稿台ガラス)1に載置した原稿11を照明し、該原稿11からの反射光束を複数の反射ミラー6を介してキャリッジ3内部でその光路を折り曲げている。そして折り曲げられた光束を結像レンズ(読取光学系)7により光電変換素子(ラインセンサー)8面上に結像させている。そしてキャリッジ3を駆動モーターにより図13に示す矢印A方向(副走査方向)に移動させることにより原稿11の2次元画像情報を線順次読取方式で読み取っている。読取られた画像情報は図示しないインターフェイスを通じて外部機器であるパーソナルコンピューターなどに送られる。
尚、装置の制御や画像情報の処理などは図示しない装置により行われる。
図14はその画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
従来、一般的な画像読取装置では使用者が原稿台(原稿台ガラス)1上に読み取りたい原稿11を置き、圧板2を閉じた後に、スタートボタン等を押すことで、画像読取装置の動作を指示する。そうすると、まず画像読取装置はキャリッジ3が白色基準板4の下に移動し、その白色基準板4に管状光源16からの光を照射し、その反射光を光電変換素子8で読み取る。
白色基準板4は全面が均一濃度の白であるが、読み取られた光は全域で均一にはならない。それは管状光源16の発光量が場所によって異なったり、光電変換素子8の感度にムラがあったりするからである。
そこで、読み取った画像が全面均一となるようにシェーディング補正値が算出される。続いて、原稿の画像を読み取り、シェーディング補正と既定の色味補正を行い、最終画像を作成し、読み取り動作が終了する。
図15は従来の画像読取装置の一般的な回路構成の要点を示すブロック図である。図15において、光電変換素子21からの信号はアンプ22で増幅され、A/D変換部23によりA/D変換され、シェーディング補正部24に入力する。シェーディング補正部24はシェーディング補正計算を実行するシェーディング補正実行部26とその補正データを記憶するシェーディングデータ記憶部25を具備する。そしてシェーディング補正部24でシェーディング補正された信号は、その他の処理を行う画像処理部27を経て外部I/F28に入力する。
管状光源16としては、蛍光管やキセノン管などが主に用いられている。蛍光管は熱陰極管のものと冷陰極管のものとがあるが、構成をシンプルにでき、かつ小型に向いている面から冷陰極管が主流となっている。キセノン管は光量の安定性が良いため、業務用機器として多用されているが、消費電力が比較的大きい。そのため家庭用機器の管状光源としては冷陰極管が多用されている。
しかしながら、冷陰極管は光量の安定性が悪く、水銀を含むなどの問題がある。そのため、光量安定性が良く、有害物質を含まない線状照明手段の開発が求められている。
昨今の技術開発の結果、LED(Light Emission Diode)の発光効率が向上し、該LEDを線状照明手段の光源として用いた画像読取装置が種々と提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、少ないLEDと導光体とを用い、小型の線状照明手段を得る方法が開示されている。
またLEDの発光色の種類も増え、青色発光のLEDの上に黄色の蛍光物質を塗布することにより白色光が得られる、白色LED(白色LED光源)も開発されている。ただし、この種の白色LEDは、青色と黄色の発光バランスが塗布工程の能力によって左右され、色味の固体バラツキが大きいという問題点がある。この問題点の解決を図った画像読取装置が従来より種々と提案されている(特許文献2参照)。
特許文献2では白色LEDの発光波長特性を管理することにより、画像読取装置としての色味バラツキをある程度抑制している。
これら特許文献1、2の技術を組み合わせることで、白色LEDによる線状照明手段を製作することができる。
特許第2693098号明細書 特開2000−261614号公報
昨今の画像読取装置では色再現性の向上が望まれ、1つの画像読取領域内での均一性が重要視されている。そのため、前述のような従来技術の延長線では、白色LEDの発光波長特性を厳しく管理せねばならなくなる。
白色LEDの発光波長特性を厳しく管理するためには専用の測色装置を使用した選別工程が必要となる。また、選別の結果、特定の特性の白色LEDを必要数量得るためには余分な生産もせねばならず、さらには特定の特性を満たせなかった白色LEDを廃棄することも考えねばならない。
よって、白色LEDの発光波長特性の管理はもちろん、環境負荷も極めて大きくなる。このような問題点は、環境に優しい線状照明手段を得たいという背景と矛盾するものである。そのため、家庭用機器としては白色LEDを採用することが難しかった。
本発明は白色LED光源の色味のバラツキを良好に補正し、画像情報を高精度に読み取ることができる画像読取装置の提供を目的とする。
請求項1の発明の画像読取装置は、
青色光と、該青色光により励起した黄色光とを発する白色LED光源を用いて原稿台の上の被照射面を線状に照明する線状照明手段と、
該線状照明手段により照明された、該原稿台の上に載置した該被照射面の画像情報を結像する結像光学系と、
該結像光学系で結像した該被照射面の画像情報を読み取る光電変換素子と、
該光電変換素子で得られた信号を補正するための補正データを色補正テーブルとして記憶する記憶手段と、
該光電変換素子で得られた信号を、該記憶手段の色補正テーブルに記憶している補正データで補正してカラー画像データを得る画像形成手段と、
白色基準板と、
白色以外の色相を有する補助基準色板の、両基準板を該光電変換素子で読み取った信号を用いて、該色補正テーブルの補正データを補正する補正手段と、を有することを特徴としている。
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記線状照明手段は、前記白色LED光源を複数個と、これらの白色LED光源からの光のうち、異なる二つの方向から入射した光で前記被照射面を線状に照明するように光路を変換する光路変換部材と、を有することを特徴としている。
請求項3の発明は請求項2の発明において、
前記補助基準色板は、前記被照射面の読取幅の中央を基準に左右対称に設置されていることを特徴としている。
請求項4の発明は請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、
前記色補正テーブルは、マスキング係数を収めた行列もしくはダイレクトマッピングテーブルであることを特徴としている。
請求項5の発明は請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、
前記色補正テーブルの補正データは、読み取り方向の読み取り位置を変数とした関数を含んでいることを特徴としている。
請求項6の発明の画像読取装置の調整方法は、
青色光と、該青色光により励起した黄色光とを発する白色LED光源を用いて原稿台の上の被照射面を線状に照明する線状照明手段と、
該線状照明手段により照明された、該原稿台の上に載置した該被照射面の画像情報を結像する結像光学系と、
該結像光学系で結像した該被照射面の画像情報を読み取る光電変換素子と、
該光電変換素子で得られた信号を補正するための補正データを色補正テーブルとして記憶する記憶手段と、
該光電変換素子で得られた信号を、該記憶手段の色補正テーブルに記憶している補正データで補正してカラー画像データを得る画像形成手段と、
白色基準板と、
を有する画像読取装置において、
白色以外の色相を有する補助基準色チャートを設け、該白色基準板と、該補助基準色チャートを該光電変換素子で読み取った信号を用いて、補正手段で該色補正テーブルの補正データを補正することを特徴としている。
請求項7の発明は請求項6の発明において、
前記線状照明手段は、前記白色LED光源を複数個と、これらの白色LED光源からの光のうち、異なる二つの方向から入射した光で前記被照射面を線状に照明するように光路を変換する光路変換部材と、を有することを特徴としている。
請求項8の発明は請求項7の発明において、
前記補助基準色チャートは、副走査方向に複数の色相のパッチを有していることを特徴としている。
請求項9の発明は請求項6乃至8のいずれか1項の発明において、
前記色補正テーブルは、マスキング係数を収めた行列もしくはダイレクトマッピングテーブルであることを特徴としている。
請求項10の発明は請求項6乃至9のいずれか1項の発明において、
前記色補正テーブルの補正データは、読み取り方向の読み取り位置を変数とした関数を含んでいることを特徴としている。
本発明によれば白色LED光源の色味のバラツキを良好に補正し、画像情報を高精度に読み取ることができる画像読取装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1のキャリッジ一体型走査方式の画像読取装置の要部概略図、図2は図1に示したキャリッジ一体型走査方式の読取光学系の要部概略図である。図3は図2に示した線状照明手段の要部概略図である。
図中、1は原稿台(原稿台ガラス)であり、その台上に被照射物としての原稿(カラー画像)11が載置されている。2は圧板であり、原稿11を押さえている。
3は副走査方向に移動可能なキャリッジ(筐体)であり、後述する各部材5,6,7,8を収納している。
4は白色基準板であり、主走査方向の画像読取幅以上の長さを有しており、原稿台1の上部に設けられている。
10は補助基準色板であり、白色以外の色相を有し、画像読取方向に任意の幅を有しており、原稿台1の上部に設けられている。
尚、白色基準板4と補助基準色板10を原稿台1の下部に設けても良い。
本実施例における補助基準色板10は全面が均一濃度の青色で形成されている。尚、補助基準色板10の全面は青色に限らず、黄色であっても良い。
5は線状照明手段であり、青色光と、青色光により励起した黄色光とを発する線状光源としての白色LED光源(以下、単に「白色LED」とも称す。)51を用いて原稿台1の上の原稿面(原稿)11を線状に照明している。
線状照明手段5は、白色LED51を複数個と、これらの白色LED51からの光のうち、異なる二つの方向から入射した光で原稿面11を線状に照明するように光路を変換する後述する光路変換部材としての導光体12とを有している。(請求項2)
本実施例における白色LED51は、青色発光のLEDの上に黄色の蛍光物質を塗布することにより白色光が得られる構成より成っており、図3に示すように左右両側(主走査方向の両側)にそれぞれ配置されている。尚、図3において、図面上、左側のLEDを左白色LED51L、右側を右白色LED51Rと称す。
6は平面より成る反射ミラー(平面ミラー)であり、キャリッジ3内に複数枚設けられており、該キャリッジ3内で光路を折り曲げている。
7は結像光学系(結像レンズ)であり、線状照明手段5により照明された、原稿11の画像情報に基づく光束を後述する読取手段8上に結像させている。
8は読取手段としての光電変換素子(CCD)であり、結像光学系7で結像した画像を一方向(主走査方向)に読み取っている。9は駆動装置(副走査モータ)であり、キャリッジ3を副走査方向Aに駆動している。
12は光路変換部であり、導光体より成っており、左右の白色LED51L,51Rから放射された光束を拡散反射させて、画像読取領域に導光している。
13は補正手段であり、白色基準板4と補助基準色板10の、両基準板4,10を光電変換素子8で読み取った信号を用いて、色補正テーブルの補正データを補正している。(請求項1)
14は記憶手段(記憶装置)であり、光電変換素子8で得られた信号を補正するための補正データを色補正テーブルとして記憶している。ここで色補正テーブルとは、マスキング係数を収めた行列もしくはダイレクトマッピングテーブルである。(請求項4)
上記マスキング係数とは、特開平1−194675号公報に開示されているように入力されるR(赤)G(緑)B(青)の信号に対して掛け合わせる3×3以上の行列式のことである。またダイレクトマッピングテーブルとは、特開2000−261683号公報に開示されているように入力された色味情報と出力する色味情報の対応付けを行うテーブルである。
15は画像形成手段であり、光電変換素子8で得られた信号を、記憶手段14の色補正テーブルに記憶している補正データで補正してカラー画像データを得ている。
ここで光電変換素子8の素子(センサー)の並び方向(紙面と垂直方向)が主走査方向、それに直交する方向(紙面内方向)が副走査方向である。
本実施例において左右の白色LED51L,51Rから放射された照明光は導光体12を介して原稿台1の上に載置した原稿11を照明している。該原稿11からの反射光束は複数の反射ミラー6を介してキャリッジ3内部でその光路が折り曲げられている。そして折り曲げられた光束は結像レンズ(結像光学系)7により光電変換素子(ラインセンサー)8面上に結像されている。そしてキャリッジ3を駆動モーター9により図2に示す矢印A方向(副走査方向)に移動させることにより原稿11の2次元画像情報を線順次読取方式で読み取っている。読取られた画像情報は図示しないインターフェイスを通じて外部機器であるパーソナルコンピューターなどに送られる。
図4は本発明の実施例1の線状照明手段5による被照射面上における光量分布を示す図である。
同図において横軸xは原稿照射(主走査方向)位置、横軸yは光量である。破線は左白色LED51Lの光量分布であり、y=L(x)で表される。一点鎖線は右白色LED51Rの光量分布であり、y=R(x)で表される。
本実施例における線状照明手段は図4に示すように左白色LED51Lと右白色LEDで色味が異なる。これは青色LEDの上に塗布される黄色の蛍光物質の量を一定にすることが工程上、難しいためである。このような場合、左右の白色LED51L,51Rは青色と黄色の比率が異なる。
次に本発明の実施例1の画像読取装置の動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
まず使用者が原稿台1上に読み取りたい原稿を置き、圧板2を閉じた後に、スタートボタン等を押すことで、画像読取装置の動作を指示する。そうすると、まず画像読取装置はキャリッジ3が白色基準板4の下に移動し、その白色基準板4を線状照明手段5から放射された光で照射し、その反射光を光電変換素子8で読み取り、シェーディング補正値を算出する。
次に補助基準色板10の下にキャリッジ3が移動し、その補助基準色板10を線状照明手段5から放射された光で照射し、その反射光を光電変換素子8で読み取り、色補正テーブルを算出する。
補助基準色板10の色が本実施例のように青色で形成されている場合は、白色LED51の青色波長成分の比率が白色基準板に比べて明確に検知することができ、白色LED51の有する色味特性を推定することが可能となる。
この結果を用いて、左右の白色LED51L,51Rについての色補正テーブルTableL、TableRを算出し、規定の白色LEDの光量分布L(x)、R(x)を用いて下記に示す式(1)により色補正テーブルを算出することができる。
〔Table〕=〔Table_L〕L(x)+〔Table_R〕R(x) ‥‥(1)
上記式(1)を演算することで全面の色味が安定した最終画像を得ることができる。
ここで式(1)において、Table_Lとは図3の左白色LED51Lを発光させたときに光電変換素子8上における色に関する特性値(色特性値)である。L(x)は画像の読取り方向(x方向)の位置xを変数とした関数である。
またTable_Rとは図3の右白色LED51Rを発光させたときに光電変換素子8上における色に関する特性値(色特性値)である。R(x)は画像の読取り方向(x方向)の位置xを変数とした関数である。
そこで、読み取った画像が全面均一となるようにシェーディング補正値が算出される。次いで原稿画像を読み取り、シェーディング補正に加えて上記色補正テーブルを用いた色味補正を行い、最終画像を作成し、読み取り動作が終了する。
図6は本発明の実施例1の回路構成の要点を示すブロック図である。
図6において、光電変換素子21からの信号はアンプ22で増幅され、A/D変換部23でA/D変換され、シェーディング補正部24に入力する。シェーディング補正部24はシェーディング補正計算を実行するシェーディング補正実行部26とその補正データを記憶するシェーディングデータ記憶部25を具備する。続く色補正部31では、色補正計算を実行する色補正デーブル計算実行部33と、同じく記憶する色補正デーブル記憶部32を具備する。シェーディングと色補正された信号はその他の処理を行う画像処理部27を経て外部I/F28に入力する。
このように本実施例では上述した如く補正手段13により白色基準板4と補助基準色板10の、両基準板を光電変換素子8で読み取った信号を用いて、色補正テーブルの補正データを補正することにより、色味のバラツキを補正している。これにより発光波長特性管理をしていない白色LEDを複数個使用しても、色味が安定した、比較的、簡単な構成の画像読取装置が実現できる。
本実施例における補助基準色板10は、製品(画像読取装置)として必要とする色を設定するのが良い。本実施例では青色もしくは黄色の補助基準色板とすることで、白色基準板4と合わせて白色LED51の発光する青と黄の比率を導くことができるから、それに基づいて色味のバラツキが補正できる。
また本実施例における色補正テーブルの補正データは、読取方向の読取位置を変数とした関数を含んでいることにより、異なる二つの方向から入射した光が夫々発光特性に差異を持っていたとしても原稿照射位置における混合比率を考慮し、適切な色補正ができる。
また本実施例では、上述した如く異なる二つの方向から入射した光で被照射面11を線状に照明するように光路を変換する光路変換部材(導光体)12を設けたことにより、少ない構成部品で、かつ小型の線状照明手段を実現している。
図7は本発明の実施例2のキャリッジ一体型走査方式の画像読取装置の調整方法の要部概略図である。図8は本発明の実施例2の補助基準色チャートの構成を示す図である。図7、図8において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
図中、71は補助基準色チャートであり、図8に示すように、画像読取方向(主走査方向)に任意の幅を有しており、副走査方向に複数の色相(青色、黄色、赤色、橙色、緑色)のパッチを1枚に収めている。
尚、複数の色相は上記に示した色相(青色、黄色、赤色、橙色、緑色)に限定されることはない。
本実施例においては、製品(画像読取装置)を組み立る工程において、原稿台1の上に補助基準色チャート71を載置し、該補助基準色チャート71の青色、黄色、赤色、橙色、緑色の複数のパッチを光電変換素子8で読み取る。次いで光電変換素子8で読み取った信号を用いて、補正手段12により色補正テーブルの補正データを補正する。次いで補正手段12で補正した色補正テーブルの補正データを不揮発性メモリー(記憶手段)に記録して出荷する。
本実施例において、青色パッチを読み取ることは、実施例1で説明した白色LEDの色味を判定するためである。黄色のパッチを読み取ることは、前記と同じ効果があり、測定精度をより良くし、左右それぞれの白色LEDの色補正テーブルも精度が向上する。
白色LEDは主たる波長が青色と黄色のため、赤色、橙色、緑色などの読取画像が実際の色と差が生じる場合がある。そのような現象の対策として、本実施例ではこれらの色のパッチを読み取り、色補正テーブルを前述した式(1)と同様な式により補正している。
これにより発光波長特性管理をしていない白色LEDを複数個使用しても、色味が安定し、色再現性が特に良好なる画像読取装置を実現することができる。
本実施例では製品を組み立てる工程で特別の作業が必要となるが、製品としての動作は図9のフローチャートに示すようになり、これは前記図14に示した従来の製品の動作と同じフローとなる。これにより、本実施例では動作に要する時間や電力を軽減できるという利点もある。
尚、本実施例の回路ブロックは前述の実施例1で説明した図6の構成と同一である。
前記実施例1で説明した実施形態は画像読取装置自体が補正機能を有しているため、なんらかの経年劣化によっても安定した画像を得られる。一方、実施例2では色再現性が良い。実施例3では、両実施例の長所を取り入れている。
図10は本発明の実施例3のキャリッジ一体型走査方式の画像読取装置の要部概略である。図10において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例において前述の実施例1と異なる点は、補助基準色板20を原稿読取幅の中央を基準に左右対称に3分割に分割して設置したことである。その他の構成及び光学的作用は実施例1と同様であり、これにより同様な効果を得ている。
つまり図10において、20は補助基準色板であり、該補助基準色板20を、原稿読取幅の中央を基準に左右対称に設置し、中央の補助基準色板20Cに赤色、左右の補助基準色板20L,20Rに青色を配色している。
本実施例では、補助基準色板20を3分割に分割して設置することにより、異なる二つの方向から入射した光がそれぞれ発光特性に差異を持っていたとしても、平均的な色味の補正が行える。
次に本発明の実施例3の画像読取装置の動作について図11のフローチャートを用いて説明する。
まず使用者が 原稿台1上に読み取りたい原稿を置く時点から、白色基準板4の反射光を読み取るまでは実施例1と同じである。また左右に配置されている青色の補助基準色板10L,10Rを読み取った結果から、左右の白色LED51L,51Rの色補正テーブルを下記の式(1)より算出することができるのも実施例1と同じである。
〔Table〕=(〔Table_L〕L(x)+〔Table_R〕R(x)) ‥‥(1)
本実施例では中央の赤色の補助基準板10Cを読み取ることで、前述の実施例2で説明したように色再現性を、さらに向上させている。
尚、本実施例の回路ブロックは前述の実施例1で説明した図6の構成と同一である。
これにより発光波長特性管理をしていない白色LEDを複数個使用しても、色味が安定し、色再現性が良好なる画像読取装置を実現することができる。
尚、本実施例では中央の補助基準色板20Cに赤色、左右の補助基準色板20L,20Rに青色を配色したが、これに限定されることはなく、左右の補助基準色板20L,20Rに黄色を配色しても良い。
また各実施例1、2、3では一体型(フラットベッド型)の画像読取装置に本発明を適用したが、これに限らず、例えば1:2走査光学系を有する画像読取装置に適用しても本発明は上述の実施例と同様に適用することができる。
本発明の実施例1の画像読取装置の要部斜視図 本発明の実施例1のキャリッジの構成を示す図 本発明の実施例1の線状照明手段の構成を示す図 本発明の実施例1の線状照明手段の光量分布を示す図 本発明の実施例1の画像読取動作を示すフローチャート 本発明の実施例1の回路構成を示すブロック図 本発明の実施例2の画像読取装置の要部斜視図 本発明の実施例2の補助基準色チャートの構成を示す図 本発明の実施例2の画像読取動作を示すフローチャート 本発明の実施例3の画像読取装置の要部斜視図 本発明の実施例3の画像読取動作を示すフローチャート 従来の画像読取装置の要部斜視図 従来のキャリッジの構成を示す図 従来の画像読取動作を示すフローチャート 従来の画像読取装置の回路構成を示すブロック図
符号の説明
1 原稿台
2 圧板
3 キャリッジ
4 白色基準板
5 線状照明手段
6 反射ミラー
7 結像光学系
8 光電変換素子
9 駆動装置
10 補助基準色板
11 原稿
12 導光体
13 補正手段
14 記憶手段
15 画像形成手段
51 線状光源(白色LED)

Claims (10)

  1. 青色光と、該青色光により励起した黄色光とを発する白色LED光源を用いて原稿台の上の被照射面を線状に照明する線状照明手段と、
    該線状照明手段により照明された、該原稿台の上に載置した該被照射面の画像情報を結像する結像光学系と、
    該結像光学系で結像した該被照射面の画像情報を読み取る光電変換素子と、
    該光電変換素子で得られた信号を補正するための補正データを色補正テーブルとして記憶する記憶手段と、
    該光電変換素子で得られた信号を、該記憶手段の色補正テーブルに記憶している補正データで補正してカラー画像データを得る画像形成手段と、
    白色基準板と、
    白色以外の色相を有する補助基準色板の、両基準板を該光電変換素子で読み取った信号を用いて、該色補正テーブルの補正データを補正する補正手段と、を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記線状照明手段は、前記白色LED光源を複数個と、これらの白色LED光源からの光のうち、異なる二つの方向から入射した光で前記被照射面を線状に照明するように光路を変換する光路変換部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記補助基準色板は、前記被照射面の読取幅の中央を基準に左右対称に設置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記色補正テーブルは、マスキング係数を収めた行列もしくはダイレクトマッピングテーブルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記色補正テーブルの補正データは、読み取り方向の読み取り位置を変数とした関数を含んでいることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 青色光と、該青色光により励起した黄色光とを発する白色LED光源を用いて原稿台の上の被照射面を線状に照明する線状照明手段と、
    該線状照明手段により照明された、該原稿台の上に載置した該被照射面の画像情報を結像する結像光学系と、
    該結像光学系で結像した該被照射面の画像情報を読み取る光電変換素子と、
    該光電変換素子で得られた信号を補正するための補正データを色補正テーブルとして記憶する記憶手段と、
    該光電変換素子で得られた信号を、該記憶手段の色補正テーブルに記憶している補正データで補正してカラー画像データを得る画像形成手段と、
    白色基準板と、
    を有する画像読取装置において、
    白色以外の色相を有する補助基準色チャートを設け、該白色基準板と、該補助基準色チャートを該光電変換素子で読み取った信号を用いて、補正手段で該色補正テーブルの補正データを補正することを特徴とする画像読取装置の調整方法。
  7. 前記線状照明手段は、前記白色LED光源を複数個と、これらの白色LED光源からの光のうち、異なる二つの方向から入射した光で前記被照射面を線状に照明するように光路を変換する光路変換部材と、を有することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置の調整方法。
  8. 前記補助基準色チャートは、副走査方向に複数の色相のパッチを有していることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置の調整方法。
  9. 前記色補正テーブルは、マスキング係数を収めた行列もしくはダイレクトマッピングテーブルであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置の調整方法。
  10. 前記色補正テーブルの補正データは、読み取り方向の読み取り位置を変数とした関数を含んでいることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の画像読取装置の調整方法。
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