JP5100584B2 - 照明系及びそれを用いた画像読取装置 - Google Patents

照明系及びそれを用いた画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5100584B2
JP5100584B2 JP2008234847A JP2008234847A JP5100584B2 JP 5100584 B2 JP5100584 B2 JP 5100584B2 JP 2008234847 A JP2008234847 A JP 2008234847A JP 2008234847 A JP2008234847 A JP 2008234847A JP 5100584 B2 JP5100584 B2 JP 5100584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light shielding
document
optical system
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008234847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010068411A (ja
JP2010068411A5 (ja
Inventor
匡生 林出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008234847A priority Critical patent/JP5100584B2/ja
Publication of JP2010068411A publication Critical patent/JP2010068411A/ja
Publication of JP2010068411A5 publication Critical patent/JP2010068411A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5100584B2 publication Critical patent/JP5100584B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明はイメージスキャナー、複写機、ファクシミリ等、原稿を照明して原稿の画像情報を線順次方式で読取る際に好適な照明系及びそれを用いた画像読取装置に関する。
従来より、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリ等、原稿を照明して原稿の画像情報を線順次方式でラインセンサを用いて読取り行う画像読取装置が知られている。
この画像読取装置では、読取光学系やラインセンサ等の読取用の各部材を筺体内に収納したキャリッジを副走査方向に走査している。読取光学系は、その画像情報をラインセンサー(CCD)面上に結像させている。そしてラインセンサから得られる出力信号を利用して、原稿等の画像情報を読み取るようにしている。
画像読取装置は、原稿面上を所要の帯状の被照明域(線状照明域)について照明するための照明ユニットと、原稿面上の帯状被照明域の画像情報をラインセンサ上に結像するための少なくとも1つの反射ミラーと、結像光学系そしてラインセンサ等を有している。これらは画像読み取り用のキャリッジに搭載されている。
照明ユニットは原稿面を線状照明している。このとき原稿面上の画像情報の読取り領域を含む広い領域を照明している。このため画像情報の読取り領域以外の領域からの拡散光(迷光)がキャリッジ内部に入射し、ラインセンサに到達する場合がある。そうすると読取り画像の画質が大きく低下する。
これに対して照明ユニットによる原稿面上の照明領域を必要最小限にとどめるために、遮光部材を照明ユニットと原稿面との間に配置し、迷光を軽減させた画像読取装置が知られている(特許文献1)。
又、原稿面と原稿面からの光束を読み取り光学系側へ反射させる折り返しミラーとの間にスリット状の開口部を有する遮光部材を配置した画像読取装置が知られている(特許文献2)。
特開2004−157174号公報 特開2001−111778号公報
遮光部材を用いると、原稿面を線状(帯状)照明することができ、又読取光学系へ入射する迷光を軽減することができる。
しかしながら遮光部材を設けたことにより、今度は遮光部材の面からの反射光や、読取り光路中に遮光部材を配置したときは遮光部材のスリット状の開口部の壁面からの反射光が迷光となり、ラインセンサに入射し、フレアー光となる場合がある。
図5はこのときのキャリッジ内に入射する迷光の説明図である。図5では遮光部材134の面134aで反射した光が迷光となる場合と、遮光部材132のスリット状の開口部132bの壁面(内壁)132aで反射した迷光がキャリッジ内に入射するときを示している。
図5において、ランプ111から発した光は反射板121で反射した成分も含め、原稿台ガラス140上の原稿面の照明領域140aに入射する。
この際原稿台ガラス140の裏面140bや遮光板134の面134aにて一部の光が反射し、スリット形状の開口部134bに入射する。
この照明系によって照明された原稿面の照度分布は、図上の枠内にしめすような副走査照度分布を有する。
原稿面や原稿台ガラス140の下面140bからの反射光とともに、遮光部材134の下面134aで生じた迷光は遮光部材132の内壁132aで反射して容易にキャリッジ内に入射し第一ミラー(折り返しミラー)151を介して不図示の読取光学系等に進む。
更に、ミラーを辿ってラインセンサまで至らなくとも、キャリッジ内壁に照射され、そこで散乱されて、キャリッジ内部で(バックグラウンド光として)拡がる。
この光束成分が、いずれかのミラーを経て、ラインセンサへ至ることにより、ダークレベルに対して、一定のバイアス成分が載ることになる。
例えば、理想的な反射原稿において、そのハイライト部からの読取り信号レベルを100、ダーク部からのそれを0とする。
この画像読取装置の読取り階調が12bit読取りであるとすると、4096階調で、濃度を分解できる必要がある。
ハイライトを100%としたとき、1階調分は、僅かに、0.024%にすぎない。
仮に、ランプ(照明光源)の光量を120%として、原稿ハイライトの反射(拡散)効率100/120とする。また、ランプ111の反射板121の反射率を90%とする。そうすると、ランプ光量120×0.9(反射板)×0.04(原稿ガラス)=4.32%となる。キャリッジ内壁の拡散を1/100として計算すると、4.32%×1/100=0.0432%となり、1階調分の2倍程度になってしまう。
図5において、遮光部材132は一般に照明系を保持する構造部材として使われており、複雑な構造となりがちなため、樹脂の射出成形で作られる場合が多い。
然るに、その場合は内壁面132aに沿って成形時の離型が行われるために、表面に微細な構造を設けることができず、拡散反射などの手段も使えない。
また、内壁面132aに黒色植毛紙などを貼り付けることで同反射を低減することが一般的には考えられるが、植毛紙は経年劣化等によりチリ・ホコリを発生するためにそれらが結像光路中に進入した場合には必ず画像品質の低下を招くことになる。
そのために植毛紙を用いた対策は好ましくない。
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、原稿がダークな場合でも、所要の読取り精度を確保して、良好な画像を得られるように工夫した照明系及びそれを用いた画像読取装置の提供を目的とする。
特に、これまで十分な対策が明らかにされていなかった、遮光部材のスリット状の開口部の内壁からの反射による影響を簡便な構造で改善し、ラインセンサに入射する迷光を軽減することができる照明系の提供を目的とする。
本発明の照明系は、原稿台に載置した原稿の画像情報を、読取光学系を介してラインセンサの上に結像させ、該原稿の画像情報を得る画像読取装置に用いられる該原稿を照明するための照明系であって、該原稿を照明する照明ユニットと、該原稿で反射した光束を反射させ該読取光学系に導光する複数のミラーと、該原稿台と該複数のミラーのうち光学的に最も該原稿台に近いミラーとの間であって、該原稿台から該光学的に最も該原稿台に近いミラーへの光が進む方向に互いに離間して、かつ、該照明ユニットから発せられた直接光を受けない位置に配置され、かつ、該原稿からの光束が通過するスリット形状の開口部を含む複数の遮光部材と、を有し、該複数の遮光部材を該原稿台から該光が進む方向へ順に第1、第2・・・第n遮光部材とし、i=1〜(n−1)とするとき、第i遮光部材と第i+1遮光部材は前記スリット形状の開口部より広い開口を有する遮光保持部材で保持されており、第i遮光部材のスリット形状の短手方向の幅をa 、該光が進む方向における第i遮光部材と第i+1遮光部材との中心間の距離をb 、該遮光保持部材の開口部の該スリット形状の短手方向の最大幅をc とするとき、
≦a i+1
3(mm)<a <8(mm)
≦2(c −a )≦4b
なる条件を満足することを特徴とする。
また本発明の照明系は、原稿台に載置した原稿の画像情報を、読取光学系を介してラインセンサの上に結像させ、該原稿の画像情報を得る画像読取装置に用いられる該原稿を照明するための照明系であって、該原稿を照明する照明ユニットと、該原稿で反射した光束を反射させて該読取光学系に導光する複数のミラーと、該原稿台と該複数のミラーのうち光学的に最も該原稿台に近いミラーとの間であって、該原稿台から該光学的に最も該原稿台に近いミラーへの光が進む方向に互いに離間して、かつ、該照明ユニットから発せられた直接光を受けない位置に配置され、かつ、該原稿からの光束が通過するスリット形状の開口部を含む複数の遮光部材と、を有し、前記複数の遮光部材のうち前記光が進む方向に対し垂直方向に配列された遮光部材のスリット形状の開口部側の内壁の光が進む方向の長さをDLとするとき
0.1mm<DL<1.0mm
なる条件を満足することを特徴とする。
また本発明の画像読取装置は、原稿台に載置した原稿の画像情報を、読取光学系を介してラインセンサの上に結像させ、該原稿の画像情報を得る画像読取装置に用いられる該原稿を照明する照明系と、該照明系からの光束で照明された原稿の画像情報を結像する読取光学系と、該読取光学系で結像した画像情報を読取るラインセンサを有する画像読取装置であって、前記照明系は、該原稿を照明する照明ユニットと、該原稿で反射した光束を反射させて該読取光学系に導光する複数のミラーと、該原稿台と該複数のミラーのうち光学的に最も該原稿台に近いミラーとの間であって、該原稿台から該光学的に最も該原稿台に近いミラーへの光が進む方向に互いに離間して、かつ、該照明ユニットから発せられた直接光を受けない位置に配置され、かつ、該原稿からの光束が通過するスリット形状の開口部を含む複数の遮光部材と、を有し、該複数の遮光部材を該原稿台から該光が進む方向へ順に第1、第2・・・第n遮光部材とし、i=1〜(n−1)とするとき、第i遮光部材と第i+1遮光部材は前記スリット形状の開口部より広い開口を有する遮光保持部材で保持されており、第i遮光部材のスリット形状の短手方向の幅をa 、該光が進む方向における第i遮光部材と第i+1遮光部材との中心間の距離をb とし、前記読取光学系の焦点距離と、結像倍率を各々f、mとするとき
220(mm)/(f+f/m)≦3a /2b
なる条件を満足することを特徴とする。
本発明によれば、原稿(画像情報)がダークな場合でも、所要の読取り精度を確保して、良好な画像を得られる照明系及びそれを用いた画像読取装置が得られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
本発明の照明系は、原稿台に載置した画像情報を照明し、原稿で反射した光束を結像光学系である読取光学系に導くためのものである。照明系で照明された画像情報は、読取光学系を介してラインセンサ(読取手段)の上に結像される。そして、画像情報を読取手段から得ている。
照明系は、照明ユニット(光源手段)と、画像情報からの光束を反射させて、読取光学系に導光するための折り返しミラーとを有している。
更に原稿台と折り返しミラーとの間であって、光が進む方向(光軸方向)に互いに離間してかつ照明ユニットから発せられた直接光をミラー面側から受けない位置に配置された画像情報からの光束が通過するスリット形状の開口部を有している。そして開口部を形成する壁面(内壁)の厚さが薄い複数の遮光部材を有している。
本実施例において原稿台と折り返しミラーとの間に配置した複数の遮光部材を原稿台から光路方向で読取光学系側へ順に第1、第2・・・第n遮光部材とする。i=1〜(n−1)とするとき第i遮光部材と第i+1遮光部材はスリット形状の開口部より広い開口を有する遮光保持部材で保持されている。
第i遮光部材のスリット形状の短手方向の幅をaiとする。光が進む方向(光軸方向)における第i遮光部材と第i+1遮光部材と中心間の距離を とする。遮光保持部材の開口部のスリット形状の短手方向の最大幅を とする。このとき
i+1 ‥‥‥(1)
3(mm)< <8(mm) ‥‥‥(2)
≦2( )≦4 ‥‥‥(3)
なる条件を満足している。
これらの条件を満足することによってラインセンサに入射する画像情報の読み取りで有害となる迷光を軽減している。
(実施例1)
図1は本発明の照明系をイメージスキャナーの画像読取装置に適用したときの要部概略図である。
図2は図1の照明系の要部断面図である。
図中、1は画像読取装置の本体、40は原稿台(原稿台ガラス)であり、その原稿台40面上に原稿101が載置されている。
103は原稿を照明する照明ユニット(光源手段)であり、キセノン管やハロゲンランプやLEDアレイ等の照明ランプ11と反射板21を有している。
51、52、53、54は各々順に第1、第2、第3、第4ミラー(折り返しミラー)であり、原稿101からの光束をキャリッジ107内部で折り返している。
60は結像レンズ(結像光学系)(読取光学系)であり、原稿101の画像情報に基づく光束を読取手段70面上に結像させている。読取手段70はラインセンサ等の光電変換素子(以後「CCD」と称す)であり、紙面に対し垂直方向である主走査方向に複数の画素(受光素子)を配列した構成より成っている。
キャリッジ107は一体型走査光学系ユニットを構成しており、照明ユニット103、走査用の複数のミラー51〜54、結像レンズ60、そして読取手段70等を一体的に収納している。
キャリッジ107はモータ等の駆動装置108により図中矢印A方向(副走査方向)へ走査し、原稿101の画像情報を読み取っている。読み取られた画像情報は図示しないインターフェイスを通じて外部機器であるパーソナルコンピューターなどに送られる。尚、キャリッジ107と原稿101とを相対的に移動させて原稿101の画像情報を読取るようにしても良い。
次に図2の照明系とその近傍の構成について説明する。図2において、照明ランプ(照明光源)11の発光中心から全方向に光束が発する。照明ランプ11の周囲を覆うように置かれた反射板21は、照明ランプ11からの拡散光(発散光)を原稿台ガラス40の原稿面40c上の読取り領域に照射するように配置されている。照明ランプ11と反射板21は照明ユニット103の一部を構成している。ここで、読取り領域は、矢印40bに示す副走査方向(X方向)に所定幅を有する帯状被照明域40aに相当している。
図2において紙面に垂直方向が主走査方向(Y方向)である。Z方向は後述する結像光学系の光軸方向(光軸を延長した方向)に相当している。
反射板21は、以下に詳述する読取光学系側へ順に遮光部材31、遮光保持部材32、遮光部材33と共に、副走査方向について、それぞれ、所定の長さと傾き角度を持って、それぞれ、延在・配置されている。
反射板21は、照明ランプ11の表面から発する光束の内、原稿面40c方向とは逆側の方向に発せられる光束を照明光として利用するために用いられている。これによって、照明効率を高めている。
反射板21を設置すると、反射板21と原稿台ガラス40の下面40dの間で、繰り返し反射が起こり、迷光(ゴースト光)が現れる場合がある。この現象は反射板21と原稿台ガラス下面40dに限らず、ランプ表面11pと原稿台ガラス下面40dの間でも発生しうる。このような迷光は、ほとんどの画像読取装置において発生しうる現象である。
図2に示すように、Laを画像読取領域(帯状被照明域)40aから垂直方向に出射した正規読取光軸とする。光軸La上の光は、間隔(スリット開口)a1でスリット形状の開口31aを有する第一の遮光部材31、間隔(スリット開口)a2でスリット形状の開口33aを有する第二の遮光部材33を介してキャリッジ内部に侵入する。第一反射ミラー(折り返しミラー)51に到達する。
両遮光部材31、33のスリット31a33aは照明ランプ11の発光部から発する直接光を受けない位置に配置されている。よって、特に強い直接光をキャリッジ内部に迷光として発することはない。
両遮光部材31、33は遮光部材31、33のスリット形状の開口部31a、33aの幅よりも広い開口を有する遮光保持部材32(32a、32b)の上下面で保持されている。
本実施例において原稿台40と折り返しミラー51との間に配置される複数の遮光部材のうち光が進む方向(光軸方向)に隣接する2つの遮光部材31、32と、2つの遮光部材31、33を保持する遮光保持部材32との間で空間領域を形成している。
そして複数の遮光部材のうち光が進む方向(光軸方向)に対し垂直方向に配列された遮光部材31、33のスリット形状の開口部側の内壁の光が進む方向(光軸方向)の長さをDLとするとき
0.1mm<DL<1.0mm ‥‥‥(4)
なる条件を満足している。
更に好ましくは
0.1mm<DL<0.5mm ‥‥‥(4a)
を満足している。
本実施例において遮光部材31、33の中心間距離 であり、さらに遮光部材31、33の中間部分(遮光部材32a、32b間)の間隔が である。スリット状の遮光部材31、33はたとえば、黒色樹脂シート(内壁の厚さ0.1〜0.5mm程度)が好ましく、樹脂成形品などが適切な遮光部材32の上下面に貼り付けることで容易に製作することが容易である。黒色樹脂シートは様々な素材が適用可能であるが、特に表面に微細構造をブラスト加工などで施したシート材は表面反射率が低くなるのでより好ましい。
次に遮光部材の効果について説明する。
遮光部材31のスリット状の開口31aの間隔 は同位置を通過する画像読取領域40aからの光束を加工・組立時の位置バラツキや温度等による変形時においても光束を遮らない最低限の幅とする。
居住空間で使用され樹脂成形部品を多用して組み立てられた民生用の画像読取装置の場合は、スリット幅 は条件式(2)の如く3〜8mm程度とするのが適切である。
また、開口31aの間隔 と開口33aの間隔 では、条件式(1)の如く ≦a とするのが良い。
遮光部材31、33の間隔 については、図2に示す長さdは、遮光部材31から遮光部材32の中間点までの距離である。この長さdはランプ11の端部からの光束がキャリッジ内部に漏れ込むのを防ぐために必要な最低限の長さであり、その影響だけを考慮するのなら、長さdで良い。
しかしながら、部品位置のばらつき誤差などを考慮すると、 ≧1.2d程度の余裕があるほうが好ましい。
また、ここには具体的に示されていないが、大きさ は、キャリッジ内部において、ミラーで折り返される光束が、水平に通過する場合に、この光路を妨げないように、無制限に大きくて良いわけではない。
従って、長さ には上限値が存在するが、これは、全読取り光学系の光路の配置に依存して設定されるものである。
また、読取り用の開口部分31aの幅(遮光部材31の副走査方向の幅: )は、遮光部材31から読取光学系60までの距離が220mm程度の光学系では2 ≦3 の関係が好ましい。
これは、遮光部材31のスリット状の開口31aの間を通過して来る迷光が、基準の読取り光軸Laに対してなす角度が、約30度以上のものを排除する条件である(読取り光束に影響を与えない範囲の条件である)。
又、読取光学系60の焦点距離と、結像倍率を各々f、mとする。
このとき
220(mm)/(f+f/m)≦3 /2 ‥‥‥(5)
なる条件を満足するのが良い。
読取光学系60の仕様(照明ユニットとの距離)によっては、角度によって迷光の影響度合いは変わるから、条件式(5)を満足することが好ましい。
上記で排除された光線は、スリット状の遮光部材33の表面で拡散反射し減衰しながら、遮光部材31に直接もしくは、遮光部材32の表面反射を経て到達し、スリット状の開口31a、33aから出射するときは、ほぼ問題とならない状態になる。
遮光部材32は間隔 が一定以上狭くなると、原稿台ガラス40の下面40dで反射した迷光gを受けてしまうので、なるべく広いのが良い。
しかし、同部材32は、遮光部材31および33を保持する構造部材の役割を担っており、間隔が広すぎると、遮光部材31および33を安定して保持できず、装置駆動時の振動等で遮光部材31、33の位置が変動する可能性が高くなる。
このような現象を鑑みて、間隔 と長さ 、長さ の関係は条件式(3)の如く ≦2( )≦4 の範囲であることが好ましい。
本実施例において、各寸法数値は、 =5mm、 =5mm、 =10mm、 =5mmである。焦点距離fと結像倍率mはそれぞれf=33mm、m=0.19である。
以上構成を採ることにより、ランプ(冷陰極蛍光管)11から発した直接光がキャリッジ内への侵入することを防ぐことができる。
また、従来の光学系ではキャリッジ内に進入していた開口壁の表面反射からの迷光を大幅に減らすこともできる。
(実施例2)
図3は本発明の実施例2の照明系の要部断面図である。
本実施例は実施例1に比べて画像読取領域40aの照度を更に明るくするために、2つの照明ランプ(光源)11a、11bを正規読取光軸Laに対して左右対称に配置している。
光源の数が増えると迷光も増えるため、遮光対策も徹底する必要がある。そこで本実施例では光源11b、11cの周辺に遮光部材34(34a、34b)および35(35a、35b)を追加して原稿読取領域40aを必要最小限のものとしている。
さらに、正規読取光軸Laに沿ってスリット状の開口部31a、32d、33aを有する第1、第2、第3の遮光部材31、32c、33を用いている。
遮光部材を3段階の構造として、第一ミラー(折り返しミラー)51に達する迷光をより効果的に除去できる構造としている。
第2の遮光部材32cは、第1、第3の遮光部材31、33を保持する遮光保持部材32に一体的に形成された線状の突起部である。
図3において34(34a、34b)は照明ユニット103(103a、103b)からの光束が原稿面を線状に照明するように配列された遮光部材である。
35(35a、35b)は照明ユニット103(103a、103b)からの直接光が第1の遮光部材31に入射するのを防止するための遮光部材である。
2つの第2の遮光部材32cの間にはスリット形状の開口部32dが形成され、第1、第3の遮光部材31、33の間に配置されており、第1、第3の遮光部材31、33とともに迷光を遮光している。
第2の遮光部材32は第1、第3の遮光部材31、33との間に設けられている
、a 、a はスリット状の開口部31a、32d、33aの短手方向の幅である。
は第1の遮光部材31、第2の遮光部材32cの光が進む方向(光軸方向)中心間距離である。 は第2の遮光部材32c、第3の遮光部材33の光が進む方向(光軸方向)中心間距離である。
各寸法数値は、 =5mm、 =4mm、 =10mm、 =5mm、 =7mm、 =10mm、 =6mmである。読取光学系の焦点距離fと結像倍率mはそれぞれ、f=24mm、m=0.12である
(実施例3)
図4は本発明の実施例3の照明系の要部断面図である。
本実施例では光源手段として冷陰極蛍光管に比べてより省電力なLED12を使用している。LED12は基板22上で紙面垂直方向にアレイ配置されており線上光源として使用している。
LED12は所謂サイドビュー型であって、遮光保持部材を兼ねる基板22に平行に原稿読取位置40aに向かって照明光を照射している。
スリット状の遮光部材31、33は基板(遮光保持部材)の上下端に固定されている。
本実施例では実施例1と同様に迷光を効果的に除去している。
図4において遮光保持部材22は光が進む方向(光軸方向)に対し平行でなく傾けて配置している。そしてLED12を傾けて配置した遮光保持部材22の外側斜面に配置している。この他の構成は図2の実施例1と同じである。
各寸法数値は、 =5mm、 =8mm、 =20mm、 =5mmである。結像系の焦点距離fと結像倍率mはそれぞれ、f=55mm、m=0.22である
以上の実施例1〜3において、前述した条件式の数値は、次表の如くである。

条件式
実施例1 5≦5
実施例2 5≦5
実施例3 5≦5

条件式
実施例2 5≦6

条件式 3≦ ≦8
実施例1 3≦ 5≦8
実施例2 3≦ 5≦8
実施例3 3≦ 5≦8

条件式 3≦ ≦8
実施例1 3≦ 5≦8
実施例2 3≦ 5≦8
実施例3 3≦ 5≦8

条件式 3≦ ≦8
実施例2 3≦ 6≦8

条件式 ≦2( )≦4
実施例1 5≦ 10 ≦20
実施例2 4≦ 10 ≦16
実施例3 8≦ 30 ≦32


条件式 ≦2( )≦4
実施例2 7≦ 10 ≦28

条件式 220/(f+f/m)≦3 /2
実施例2 1.0 1.1

条件式 220/(f+f/m)≦3 /2
実施例1 1.1 ≦ 1.5
実施例2 1.0 ≦ 1.9
実施例3 0.7 ≦ 0.9

以上の各実施例において、冷陰極管やLEDを光源として説明したが、本発明はこれらに限定されるわけではなく、その他の蛍光管やハロゲンランプ、エレクトロルミネッセンス光源を用いた場合でも同様の効果を得ることができる。
また、読取光学系は屈折光学系であっても良いし反射光学系であっても同様の効果が得られる。
ラインセンサは1ラインのモノクロセンサであっても良い。カラー画像読取装置に用いられる3ライン以上のカラーセンサでも良い。
本発明の画像読取装置の実施例1の要部概略図である。 図1の一部分の照明系概略図である。 本発明の実施例2の照明系の概略図である。 本発明の実施例3の照明系の概略図である。 従来の照明系の概略図である。
11 ランプ(冷陰極蛍光管など)
12 LED(サイドビュー型白色LEDなど)
21 反射板
22 LED固定基板
31〜35 遮光部材
40 原稿台ガラス
51〜54 ミラー
60 結像光学系
70 ラインセンサ

Claims (6)

  1. 原稿台に載置した原稿の画像情報を、読取光学系を介してラインセンサの上に結像させ、該原稿の画像情報を得る画像読取装置に用いられる該原稿を照明するための照明系であって、
    該原稿を照明する照明ユニットと、
    原稿で反射した光束を反射させ該読取光学系に導光する複数のミラーと、
    該原稿台と該複数のミラーのうち光学的に最も該原稿台に近いミラーとの間であって、該原稿台から該光学的に最も該原稿台に近いミラーへの光が進む方向に互いに離間して、かつ、該照明ユニットから発せられた直接光を受けない位置に配置され、かつ、該原稿からの光束が通過するスリット形状の開口部を含む複数の遮光部材と、を有し、
    該複数の遮光部材を該原稿台から該光が進む方向へ順に第1、第2・・・第n遮光部材とし、i=1〜(n−1)とするとき、第i遮光部材と第i+1遮光部材は前記スリット形状の開口部より広い開口を有する遮光保持部材で保持されており、第i遮光部材のスリット形状の短手方向の幅をa 、該光が進む方向における第i遮光部材と第i+1遮光部材との中心間の距離をb 、該遮光保持部材の開口部の該スリット形状の短手方向の最大幅をc とするとき、
    ≦a i+1
    3(mm)<a <8(mm)
    ≦2(c −a )≦4b
    なる条件を満足することを特徴とする照明系。
  2. 前記複数の遮光部材のうち前記光が進む方向に隣接する2つの遮光部材と、該2つの遮光部材を保持する遮光保持部材との間で空間領域を形成していることを特徴とする請求項の照明系。
  3. 前記複数の遮光部材のうち前記光が進む方向に対し垂直方向に配列された遮光部材のスリット形状の開口部側の内壁の前記光が進む方向の長さをDLとするとき
    0.1mm<DL<1.0mm
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2の照明系。
  4. 原稿台に載置した原稿の画像情報を、読取光学系を介してラインセンサの上に結像させ、該原稿の画像情報を得る画像読取装置に用いられる該原稿を照明するための照明系であって、
    該原稿を照明する照明ユニットと、
    該原稿で反射した光束を反射させて該読取光学系に導光する複数のミラーと、
    該原稿台と該複数のミラーのうち光学的に最も該原稿台に近いミラーとの間であって、該原稿台から該光学的に最も該原稿台に近いミラーへの光が進む方向に互いに離間して、かつ、該照明ユニットから発せられた直接光を受けない位置に配置され、かつ、該原稿からの光束が通過するスリット形状の開口部を含む複数の遮光部材と、を有し、
    前記複数の遮光部材のうち前記光が進む方向に対し垂直方向に配列された遮光部材のスリット形状の開口部側の内壁の光が進む方向の長さをDLとするとき
    0.1mm<DL<1.0mm
    なる条件を満足することを特徴とする照明系。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明系と、該照明系からの光束で照明された原稿の画像情報を結像する読取光学系と、該読取光学系で結像した画像情報を読取るラインセンサを有することを特徴とする画像読取装置。
  6. 原稿台に載置した原稿の画像情報を、読取光学系を介してラインセンサの上に結像させ、該原稿の画像情報を得る画像読取装置に用いられる該原稿を照明する照明系と、該照明系からの光束で照明された原稿の画像情報を結像する読取光学系と、該読取光学系で結像した画像情報を読取るラインセンサを有する画像読取装置であって、
    前記照明系は、該原稿を照明する照明ユニットと、該原稿で反射した光束を反射させて該読取光学系に導光する複数のミラーと、該原稿台と該複数のミラーのうち光学的に最も該原稿台に近いミラーとの間であって、該原稿台から該光学的に最も該原稿台に近いミラーへの光が進む方向に互いに離間して、かつ、該照明ユニットから発せられた直接光を受けない位置に配置され、かつ、該原稿からの光束が通過するスリット形状の開口部を含む複数の遮光部材と、を有し、
    該複数の遮光部材を該原稿台から該光が進む方向へ順に第1、第2・・・第n遮光部材とし、i=1〜(n−1)とするとき、第i遮光部材と第i+1遮光部材は前記スリット形状の開口部より広い開口を有する遮光保持部材で保持されており、第i遮光部材のスリット形状の短手方向の幅をa 、該光が進む方向における第i遮光部材と第i+1遮光部材との中心間の距離をb とし、
    前記読取光学系の焦点距離と、結像倍率を各々f、mとするとき
    220(mm)/(f+f/m)≦3a /2b
    なる条件を満足することを特徴とする画像読取装置。
JP2008234847A 2008-09-12 2008-09-12 照明系及びそれを用いた画像読取装置 Expired - Fee Related JP5100584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008234847A JP5100584B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 照明系及びそれを用いた画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008234847A JP5100584B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 照明系及びそれを用いた画像読取装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010068411A JP2010068411A (ja) 2010-03-25
JP2010068411A5 JP2010068411A5 (ja) 2011-10-20
JP5100584B2 true JP5100584B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=42193565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008234847A Expired - Fee Related JP5100584B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 照明系及びそれを用いた画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5100584B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5609361B2 (ja) 2010-07-21 2014-10-22 富士ゼロックス株式会社 導光体及び画像読取装置
JP2012093389A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 検知装置、画像形成装置
WO2012176487A1 (ja) * 2011-06-20 2012-12-27 ニスカ株式会社 画像読取ユニット

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6324759A (ja) * 1986-07-16 1988-02-02 Konica Corp 読取装置
JPS6363275A (ja) * 1986-09-03 1988-03-19 Konica Corp 読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010068411A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4170818B2 (ja) 照明装置・原稿読み取り装置・画像形成装置
JP2010252340A (ja) 照明装置および画像読取装置
KR20140048958A (ko) 이미지 센서 유닛 및 이것을 사용한 화상 판독 장치
JP2009111544A (ja) 密着型イメージセンサ、及び画像形成装置
KR100499616B1 (ko) 조명장치 및 화상판독장치
US9134009B2 (en) Method and apparatus for correcting light guide patterning with a secondary diffuser
JP5015867B2 (ja) 原稿照明装置、画像読取装置および画像形成装置
US10574852B2 (en) Imaging optical mechanism, reading module, and image reading apparatus
JP5146798B2 (ja) 照明装置、画像読取装置、画像形成装置
JP5100584B2 (ja) 照明系及びそれを用いた画像読取装置
JP6299636B2 (ja) 照明装置、及び画像読取装置
JP5699808B2 (ja) 導光部材、原稿照明装置、画像読取装置および画像形成装置
JP5896629B2 (ja) キャリッジユニット
JP6435790B2 (ja) 光照射装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2009009144A (ja) 原稿読み取り装置及び画像形成装置
JP2008129247A (ja) 光照射装置、画像読取装置および画像形成装置
US7440151B2 (en) Image reading apparatus
JP2018050182A (ja) 画像読取装置
JP6314871B2 (ja) 導光体、照明装置、及び画像読取装置
JP2009037073A (ja) 光源装置および原稿読み取り装置
JP2019126019A (ja) 結像光学機構、読取モジュールおよび画像読取装置
JP5494640B2 (ja) 照明装置、画像読取装置、画像形成装置
JP5724374B2 (ja) 原稿照明装置、画像読取装置および画像形成装置
JP5396328B2 (ja) 画像読取装置,画像形成装置
JP2008193374A (ja) 照明装置、画像読取装置、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees