JP2018050182A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学系列内の光学系ごとに周辺光量の低下を被写体表面への照射光量の変化で相殺可能な画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置(100)では光源(210)が主走査方向の線状空間(LNS)に光を照射する。光学系列(301−303)は主走査方向に並ぶ縮小光学系の配列であり、線状空間に位置する被写体(DOC)表面の反射光を、光学系ごとに異なる領域に結像させる。撮像素子(251、252)は各光学系の結像領域における光量分布を個別に検出する。画像処理部(107)は撮像素子の検出結果から、被写体表面の画像を表す電子データを合成する。光学系列は、被写体表面のうち、線状空間内の特定領域(LD1、LD2、LD3)に位置する部分からの反射光を、いずれかの光学系の結像領域の端部(IM1、IM2、IM3)に結像させる。光源は特定領域ごとに、主走査方向における照射光量分布のピークを形成する。【選択図】図3

Description

本発明は画像読取装置に関し、特にその光源に関する。
スキャナー、外観検査装置等の画像読取装置は、現時点では、CCDとCISとの2つの方式に大別される。電荷結合素子(CCD)方式は、単一の縮小光学系で被写体表面の1ライン全体からの反射光に1つの像を結ばせる(たとえば特許文献1参照)。密着イメージセンサー(CIS)方式は、複数の等倍光学系(屈折率分布レンズ)の配列で被写体表面の1ライン全体からの反射光をライン各部からの反射光に分割して個別に結像させ、得られた複数の像をつなぎ合わせて1ライン全体の像に合成する。CIS方式はCCD方式よりも物体面−像面間距離、すなわち結像に必要な光路が短いので、小型化が容易である。特にフラットベッド型では、原稿台の厚み(プラテンガラスの法線方向のサイズ)の削減(以下、「低背化」という。)が可能である。しかし、CIS方式はCCD方式よりも被写界深度が狭いので、波打っている原稿、本の見開き、付箋またはステープルによる凹凸等、被写体表面のうちプラテンガラスから浮いた部分の像がぼけやすい。このぼけは複数の像のつなぎ合わせを妨げるので、全体像の高画質化が難しい。
近年、オフィスおよび家庭へのスキャナーの普及に伴い、画像読取装置に対して更なる小型化、特に低背化への要求が強い。この要求に高画質を維持したままで応えるべく、CCD方式とCIS方式との両方の利点を併せ持つ画像読取装置の開発が積極的に進められている。この開発において有望視されている技術の1つは、CIS方式における等倍光学系の配列に代えて縮小光学系の配列を利用することである。光学系の配列(以下、「光学系列」という。)は、被写体表面の1ラインの画像を複数に分割することにより、物体面−像面間距離を単一の光学系よりも短縮可能である。また、縮小光学系は等倍光学系よりも被写界深度が広いので、分割画像間でのぼけの差を、それらのつなぎ合わせに影響しない程度にまで抑えることが可能である。
たとえば、特許文献2には、物体側テレセントリック光学系の配列が開示されている。「物体側テレセントリック光学系」とは、入射瞳を無限遠に位置させた光学系、すなわち被写体からの光が入射する曲面鏡またはレンズの後側焦点に絞りが配置された光学系をいう。この光学系では、被写体のいずれの表面からも光軸に平行な入射光が主光線(絞りの中心を通過する光線)となるので、被写体から光学系までの距離が変動してもその被写体の像は大きさが変わらない。この特徴により、光学系間でのぼけの差にかかわらず、複数の像を高精度につなぎ合わせて高画質を維持することが可能である。
特開2008−175885号公報 特開2015−195625号公報
縮小光学系では、被写体表面への照射光量が均一であってもその被写体の像に、周辺部の光量が中央部よりも低下する現象が現れやすい。この現象はその原因に応じて、「ケラレ」、「口径食」、「ビネッティング」、または「コサイン4乗則」と呼ばれる。以下ではこれらを「周辺光量の低下」と総称する。
周辺光量の低下を防止する対策としては、光学的なものとデジタル的なものとが知られている。光学的な対策は、光源で被写体表面の1ラインを照らす際、そのライン方向(以下、「主走査方向」という。)の端部で中央部よりも照射光量を上昇させることにより、周辺光量の低下を相殺する(たとえば、特許文献1参照)。デジタル的な対策は、光源で被写体表面の1ライン全体を均一に照らしてそのラインの像を電子データ化し、得られた電子データにシェーディング補正を施すことにより、周辺光量の低下を補正する。
しかし、これらの対策はいずれも縮小光学系列には有効ではない。実際、光学系ごとに周辺光量の低下が生じうるので、光学的な対策では光源をどのように構成すればすべての光学系において周辺光量の低下が相殺可能であるかが、当業者にも自明ではない。一方、分割画像間でのシェーディング補正の相違がそれらの分割画像の高精度なつなぎ合わせを阻むので、デジタル的な対策では高画質化が困難である。
本発明の目的は、光学系列内の光学系ごとに周辺光量の低下を被写体表面への照射光量の変化で相殺可能な画像読取装置を提供することにある。
本発明の1つの観点における画像読取装置は、主走査方向に拡がる線状空間に光を照射する光源と、主走査方向に並ぶ複数の縮小光学系の配列であり、線状空間に位置する被写体表面から反射された光を、光学系ごとに異なる領域に結像させる光学系列と、各光学系の結像領域における反射光量分布を個別に検出する複数の撮像素子と、複数の撮像素子の検出結果から、被写体表面の画像を表す電子データを生成する画像処理部とを備える。光学系列は、被写体表面のうち、線状空間内の特定領域のそれぞれに位置する部分からの反射光を、いずれかの光学系の結像領域の端部に結像させる。光源は線状空間内の特定領域ごとに、主走査方向における照射光量分布のピークを形成する。
光源は、線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に発光素子を少なくとも1つ含んでいてもよい。線状空間のうち、主走査方向における各発光素子の指向角が定める照射範囲は、特定領域の間隔よりも狭くてもよい。光源は、線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に、複数の発光素子を配置していてもよい。それら複数の発光素子の配置は、主走査方向において対称的であっても、副走査方向において対称的であってもよい。それら複数の発光素子間では指向角が異なっていてもよい。光源は、それら複数の発光素子のうち少なくとも1つからの出射光を線状空間へ反射する反射板、またはその出射光を線状空間へ拡散する拡散板を更に含んでいてもよい。それら複数の発光素子間での指向角の違いは、反射板による反射の有無、または拡散板による拡散の有無に因っていてもよい。それら複数の発光素子間では、副走査方向における特定領域内の照射光量分布のピーク位置が異なっていてもよい。
光源は、線状空間に主走査方向において均一な光を照射する線光源を更に含んでいてもよい。光源は、各発光素子からの出射光を線状空間に拡散させる導光体を更に含んでいてもよい。光源は、発光素子ごとに線状空間からの距離を調節可能に各発光素子を保持する保持部を更に含んでいてもよい。線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に位置する発光素子は、光学系列内の少なくとも1つの光学系と、複数の撮像素子の少なくとも1つと、1つのユニットに一体化されていてもよい。光源は、主走査方向において均一な光を出射する線光源と、その線光源からの出射光を線状空間へ反射する反射板、またはその出射光を線状空間へ拡散する拡散板とを更に含んでいてもよい。反射板または拡散板は、線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に位置する部分において他の部分よりも出射光量が大きくてもよい。光源は、線状空間から逸れた光を吸収する光吸収部を更に含んでいてもよい。
本発明の1つの観点における画像読取装置では上記のとおり、光学系列が、主走査方向に拡がる線状空間に位置する被写体表面のうち、その線状空間内の特定領域のそれぞれに位置する部分からの反射光を、いずれかの光学系の結像領域の端部に結像させる。このとき、光源はその線状空間内の特定領域ごとに、主走査方向における照射光量分布のピークを形成する。こうしてこの画像読取装置は、光学系列内の光学系ごとに周辺光量の低下を被写体表面への照射光量の変化で相殺可能である。
本発明の実施形態による画像読取装置の外観を示す斜視図である。 (a)は、図1の示すキャリッジの内部構造を示す斜視図である。(b)、(c)、(d)は、(a)の示す光源の部分的な三面図である。 (a)は、図2の(a)が示す直線III−IIIに沿った模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。 (a)は、原稿の1ラインから分割された複数のライン部分のうち奇数番目のものから第2撮像素子の受光面までの光学配置図である。(b)は、(a)が示すライン部分を光源が均一に照らした場合におけるそのライン部分への照射光量の分布を表すグラフである。(c)は、その場合に第2撮像素子が検出する光量分布を表すグラフである。 (a)は、光源のLED素子と光学系との間の主走査方向における位置関係を示す光学配置図である。(b)は、それらのLED素子から原稿のライン部分への照射光量の分布を表すグラフであり、(c)は、それらのライン部分からの反射光に応じて撮像素子が検出する光量分布を表すグラフである。 光学系間の各境界部にLED素子が2つずつ、主走査方向に並置された光源を含むキャリッジの内部構造を、図3の(b)と同様な視点から模式的に表す横断面図である。 (a)は、光学系間の各境界部にLED素子が2つずつ、副走査方向に並置された光源を含むキャリッジの内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。 (a)は、光学系間の各境界部にLED素子が2つずつ、副走査方向に並置された光源に加えて反射板を含むキャリッジの内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。 (a)は、副走査方向におけるキャリッジの中心面の両側にLED素子が配置された光源を含むキャリッジの内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。(c)、(d)は、これらのLED素子間における指向角の中心位置の違いを示す模式図である。 (a)は、LED素子に加えて線光源を含むキャリッジの内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。 (a)は、光源の各LED素子が光学系列内の少なくとも1つの光学系と撮像素子の少なくとも1つと一体化されたユニットの模式的な斜視図である。(b)は、(a)の示すユニットを複数つなげた集合体の模式的な斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像読取装置の構造]
図1は、本発明の実施形態による画像読取装置の外観を示す斜視図である。この画像読取装置100はフラットベッド型スキャナーである。その直方体形状の筐体101の上面には矩形板状のカバー102が開閉可能に装着され、その下に位置する同形状の原稿台(プラテンガラス)103を覆っている。筐体101の中には、キャリッジ200、ベルト104、モーター105、従動滑車106、および制御部107が収容されている。
キャリッジ200は細長い直方体形状であり、長手方向がプラテンガラス103の短辺方向(以下、「主走査方向」という。)と平行である姿勢のまま、プラテンガラス103の長辺方向(以下、「副走査方向」という。)に摺動可能であるように、長手方向の両端でスキャナーの筐体101内に支持されている。キャリッジ200の下面はベルト104に固定されている。ベルト104はスキャナーの筐体101内を副走査方向に伸び、モーター105のシャフトと従動滑車106との間に張られている。モーター105はたとえば直流ブラシレス(BLDC)モーターまたはステッピングモーターであり、従動滑車106との間でベルト104を正逆両方向に回転させる。この回転によりキャリッジ200は副走査方向で往復運動する。
キャリッジ200は更に、プラテンガラス103の上に載せられた原稿DOCから画像を読み取る。具体的には、キャリッジ200は、その上面の中央部を主走査方向に伸びるスリット201から、副走査方向における中心面(図1は示していない。)と交差するプラテンガラス103上の線状空間LNSに光を照射する。照射光の一部は、原稿DOCの表面のうち、この線状空間LNSの中を主走査方向に伸びる直線状の領域(以下、「1ライン」と呼ぶ。)で反射されてスリット201に戻る。主走査方向における反射光量の分布が原稿DOCの1ラインの画像を表す。キャリッジ200は副走査方向に移動する間、原稿DOCの各ラインからの反射光量を検出し、その光量の分布に関する情報を制御部107へ出力する。
制御部107は、印刷回路基板の上に実装された電子回路群であり、特に演算回路として、マイクロプロセッサー(MPU/CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプログラム可能な集積回路(FPGA)を含む。この演算回路で各種ファームウェアを実行することにより、制御部107はスキャナー100内の他の要素に対する制御主体としての機能を実現する。制御部107は特に、キャリッジ200による原稿DOCの各ラインからの画像の読み取り動作とモーター105による摺動とを同期させる。制御部107は更に画像処理部として機能する。すなわち、キャリッジ200が検出した光量分布から、原稿DOCの表面のうち読み取り対象に設定された領域の画像を表す電子データを構成する。
[キャリッジの内部構造]
図2の(a)はキャリッジ200の内部構造を示す斜視図であり、図3の(a)は、図2の(a)が示す直線III−IIIに沿った模式的な縦断面図であり、図3の(b)は、図3の(a)が示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。図2の(a)では、あたかもキャリッジ200の一部の壁面が除去され、その構成要素が部分的に露出しているように描かれている。これらの図が示すようにキャリッジ200は、光源210、複数枚の平面鏡211、212、2枚の曲面鏡板221、222、複数枚の絞り240、および2種類の撮像素子251、252を含む。
−発光素子−
図2の(b)、(c)、(d)は光源210の部分的な三面図である。光源210は、スリット201の内側をキャリッジ200の長手方向、すなわち主走査方向に細長い矩形板状部材である。この板状部材は、取付板21A、弾性部材21B、および基板21Cの3層構造を含む。取付板21Aは、図3の(a)が示すように副走査方向におけるスリット201の縁の一方の下に配置され、板面が副走査方向におけるスリット201の中心部を向くように、副走査方向におけるキャリッジ200の中心面CNTに対して傾斜している。弾性部材21Bはたとえば矩形板状のエラストマーであり、スリット201側に位置する取付板21Aの板面を覆っている。基板21Cは印刷回路基板であり、弾性部材21Bの上に設置され、複数本のネジ21Dにより弾性部材21Bを通して取付板21Aに固定される。
基板21Cは複数個の白色発光ダイオード(LED)素子21Eとそれらの駆動回路(図は示していない。)とを含む。LED素子21Eは基板21Cの長手方向、すなわち主走査方向に等間隔に並んでいる。各LED素子21Eは指向角がたとえば10〜20度である。「指向角」とは、発光素子の指向性、すなわち、その素子からの出射光の広がりに対する指標をいう。指向角は一般に、出射光量の方向分布において出射光量がピーク値に対して所定の割合以上、たとえば半分以上である範囲の立体角で表される。LEDでは通常、出射光量の方向分布がピーク値の方向、すなわち光軸のまわりに対称であるので、LEDの指向角は、光軸を中心軸とする円錐の頂角の大きさで表現される。各LED素子21Eは更に指向角の中心、すなわち光軸を、スリット201の上方に位置する線状空間LNS内の異なる領域に向けている。これにより、各LED素子21Eからの光が、原稿DOCの1ラインのうち、異なる部分に照射される。
ネジ21Dは各LED素子21Eの傍に1本ずつ固定されている。各ネジ21Dの締め加減により弾性部材21Bのうち、そのネジ21Dの頭と取付板21Aとの間に挟まれた部分が伸縮するので、そのネジ21Dに隣接するLED素子21Eから原稿DOCの1ラインまでの距離が増減する。こうして、そのLED素子21Eからその1ラインへの照射光量が調節可能である。すなわち、取付板21A、弾性部材21B、および基板21Cの3層は、LED素子21Eごとに原稿DOCからの距離を調節可能に各LED素子21Eを保持する保持部として機能する。
−光学系列−
平面鏡211、212、曲面鏡板221、222、および絞り240は、以下に述べるように、主走査方向に並ぶ複数の光学系の配列、すなわち光学系列を構成する。
光源210から線状空間LNSへ照射された光は原稿DOCの表面で反射される。反射光の一部はスリット201へ戻り、図3の(a)が示すように、副走査方向(図では左右方向)におけるキャリッジ200の中心面CNTに沿ってその底面へ向かう。この底面はプラテンガラス103の表面と平行であり、副走査方向(図では左右方向)における中央部に第1平面鏡211と第2平面鏡212とが交互に、主走査方向(図では紙面の法線方向)に並んでいる。いずれの平面鏡211、212も、図3の(b)が示すように、サイズの等しい矩形状であり、その長辺が主走査方向(図では上下方向)と平行であるように設置され、図3の(a)が示すように、鏡面がキャリッジ200の底面の法線方向(図では上下方向)から副走査方向(図では左右方向)へ傾斜している。第1平面鏡211と第2平面鏡212とでは傾斜の角度は等しいが、その方向は反対である。原稿DOCからの反射光を第1平面鏡211は第1曲面鏡板221へ向けて反射し、第2平面鏡212は第2曲面鏡板222へ向けて反射する。これにより、図3の(a)、(b)が示すように、線状空間LNSに位置する原稿DOCの1ライン全体からの反射光は、第1平面鏡211により反射される部分と、第2平面鏡212により反射される部分とに分割される。
第1曲面鏡板221と第2曲面鏡板222とはいずれも、たとえば細長い矩形板状の樹脂で形成されてサイズが等しく、図2の(a)が示すように、主走査方向に伸びている。これらの曲面鏡板221、222は、図3の(a)が示すように、キャリッジ200の中心面CNTに対して対称的に配置され、鏡面がキャリッジ200の底面の中心を向くように、キャリッジ200の中心面CNTに対して傾斜している。その鏡面には、図2の(a)、図3の(b)が示すように、2種類の凹部231、232が交互に、長手方向に沿って形成されている。いずれの凹部231、232も表面が、たとえばアルミニウム等の金属蒸着により、鏡面に加工されている。これにより、各凹部231、232は1枚の凹面鏡として機能する。これらの凹部231、232は、図2の(a)、図3の(b)が示すように主走査方向のサイズが異なる。このサイズが大きい方231を「第1凹面鏡」と呼び、小さい方を「第2凹面鏡」と呼ぶ。第1凹面鏡231と第2凹面鏡232との間では更に、図3の(a)が示すように、キャリッジ200の中心面CNT(図では上下方向)に対する傾斜角が異なる。
主走査方向における第1凹面鏡231の中心位置は、図3の(b)が示すように、第1曲面鏡板221では第1平面鏡211の中心位置と一致し、第2曲面鏡板222では第2平面鏡212の中心位置と一致する。これとは逆に、主走査方向における第2凹面鏡232の中心位置は、第1曲面鏡板221では第2平面鏡212の中心位置と一致し、第2曲面鏡板222では第1平面鏡211の中心位置と一致する。主走査方向において、第1凹面鏡231は各平面鏡211、212の長辺よりも長く、第2凹面鏡232は短い。ただし、第1凹面鏡231と第2凹面鏡232との1対全体は第1平面鏡211と第2平面鏡212との長辺全体と長さが等しい。したがって、曲面鏡板221、222の全体にわたり、各凹面鏡231、232は対向する平面鏡211、212と主走査方向における中心位置が一致する。
第1凹面鏡231は、図3の(a)、(b)が示すように、副走査方向(図では左右方向)においてはキャリッジ200の中心面CNTを挟んで、異なる曲面鏡板の第2凹面鏡232と対向する。これにより、第1凹面鏡231は第1平面鏡211または第2平面鏡212から入射する光を、対向する第2凹面鏡232へ向けて反射する。第1凹面鏡231から第2凹面鏡232までの光路には絞り240が設置されている。絞り240は、たとえば図2の(a)が示すような薄い矩形板状部材であり、中心部に円形の穴241が開いている。図3の(a)、(b)が示すように、絞り240の板面はキャリッジ200の中心面CNTと平行である。
キャリッジ200の底面には更に、第1曲面鏡板221の含む各第2凹面鏡232の下方に第1撮像素子251が配置され、第2曲面鏡板222の含む各第2凹面鏡232の下方に第2撮像素子252が配置されている。いずれの撮像素子251、252も電荷結合素子(CCD)型または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)型であり、画素マトリクスから成る受光面を上方の第2凹面鏡232に向けている。図3の(a)が示すように、第2凹面鏡232は対向する第1凹面鏡231からの入射光を下方の撮像素子251、252に向けて反射し、その受光面に結像させる。このとき、各撮像素子251、252は受光面上の光量分布を検出して制御部107へ送出する。
このように、光学素子群211、212、221、222、240は線状空間LNSから入射する光を、主走査方向における出射位置が異なる複数の部分に分割し、各部分を異なる撮像素子251、252の受光面に結像させる。特に、主走査方向(図3の(b)では上下方向)の同じ位置において副走査方向(図3の(a)、(b)では左右方向)に1列に並ぶ、第1平面鏡211、第1凹面鏡231、絞り240、第2凹面鏡232、および第2撮像素子252の組み合わせ301、303、並びに、第2平面鏡212、第1凹面鏡231、絞り240、第2凹面鏡232、および第1撮像素子251の組み合わせ302がそれぞれ独立の光学系として機能する。こうして、光学素子211、…の全体は主走査方向に並ぶ複数の光学系301、302、303の配列、すなわち光学系列を構成する。
この光学系列301−303により、線状空間LNSに位置する原稿DOCの1ラインの全体像は、主走査方向の位置が異なる複数の部分像に分割される。具体的には、1ラインの画像は、図3の(b)が示すように、第1平面鏡211の上方に位置するライン部分SG1、SG3の画像と、第2平面鏡212の上方に位置するライン部分SG2の画像とに分割される。これらのライン部分SG1、SG2、SG3の間の境目は、原稿DOCの1ラインのうち、線状空間LNS内の特定領域に位置する部分に生じる。光学系列301−303は、線状空間LNSに位置する被写体表面のうち、特定領域のそれぞれに位置する部分からの反射光を、光学系301、…のいずれかの結像領域の端部に結像させる。図2、図3の示す光学系列301−303では、以下に述べるように、各光学系が物体側テレセントリックである。したがって、各特定領域の主走査方向の座標(以下、「主走査座標」と略す。)がいずれかの平面鏡211、212の端部と同じ範囲である。特に、各ライン部分SG1、…の長さは各平面鏡211、212の主走査方向の長さと等しい。
−テレセントリック光学系−
図4の(a)は、奇数番目のライン部分SG1から第2撮像素子252の受光面までの光学配置図である。ライン部分SG1からの反射光は、第1凹面鏡231、絞り240、第2凹面鏡232を順番に経由して第2撮像素子252の受光面に到達する。第1凹面鏡231から絞り240までの光路長は第1凹面鏡231の後側焦点距離Fbに等しく、絞り240の穴241は第1凹面鏡231の後側焦点Pfを中心とする。したがって、第1凹面鏡231と絞り240との組み合わせは物体側テレセントリック光学系を構成する。すなわち、ライン部分SG1のいずれの点からも、第1凹面鏡231の光軸LGXに平行な入射光MBMが主光線(絞り240の穴241の中心Pfを通過する光線)となる。これにより、原稿がプラテンガラス103上で波打つ等によってライン部分SG1から第1凹面鏡231までの光路長が変動しても、ライン部分SG1の像は大きさが変わらない。また、ライン部分SG1の端部が位置する特定領域BNDは主走査座標LD1、LD2が第1平面鏡211の端部と同じ範囲である。
図4の(a)では更に、絞り240から第2凹面鏡232までの光路長が第2凹面鏡232の前側焦点距離Ffに等しく、第2凹面鏡232の前側焦点が絞り240の穴241の中心Pfと一致する。したがって、絞り240と第2凹面鏡232との組み合わせは像側テレセントリック光学系を構成する。すなわち、第2撮像素子252の受光面のいずれの画素においても、第2凹面鏡232の光軸LGXに平行な入射光MBMが主光線(絞り240の穴241の中心Pfを通過する光線)となる。これにより、複数の第2凹面鏡232間で第2撮像素子252の受光面までの光路長にばらつきがあっても、ライン部分SG1の像の大きさにはばらつきが生じない。
第1凹面鏡231は第1平面鏡211よりも主走査方向のサイズが長いので、読み取り対象のライン部分SG1よりも長い。したがって、第1平面鏡211の主走査方向の端からの反射光のうち、主光線MBMよりも主走査方向において外側へ拡散した反射光の一部を、逃さずに第2凹面鏡232へ反射する。これによりライン部分SG1の像は中央部の明るさに対する端部の明るさが補われる。
第2凹面鏡232は第1平面鏡211よりも主走査方向のサイズが短いので、読み取り対象のライン部分SG1よりも短い。したがって、ライン部分SG1の像は実物よりも縮小される。このときの倍率がたとえば1/2倍であるように、第2凹面鏡232の焦点距離、および第2凹面鏡232と第2撮像素子252との間の距離が設計されている。
読み取り対象のライン部分のうち偶数番目のものSG2から第1撮像素子251の受光面までの光学配置は、図4の(a)が示す光学配置と共通である。したがって、図3の(b)が示すように副走査方向(図では左右方向)に並ぶ、第1凹面鏡231、第2凹面鏡232、絞り240、および第1平面鏡211または第2平面鏡212の各組301、302、303は両側テレセントリック光学系を構成する。各光学系301、…は特に倍率1/2の縮小光学系である。
−光学系列に対するLED素子の配置−
図4の(b)は、図4の(a)が示すライン部分SG1を光源210が均一に照らした場合におけるそのライン部分SG1への照射光量の分布を表すグラフである。図4の(c)は、その場合に第2撮像素子252が検出する光量分布を表すグラフである。図4の(b)の横軸は、ライン部分SG1に設定された主走査座標Xmを表し、図4の(c)の横軸は、第2撮像素子252の受光面に設定された主走査座標Xiを表す。
図3の(a)、(b)が示すように、ライン部分SG1からの反射光のうち、第1平面鏡211から第1凹面鏡231へ反射された部分のみが第2撮像素子252により検出され、第1平面鏡211または第1凹面鏡231から逸れた部分は検出されることなく失われる。したがって、仮に光源210が主走査方向において出射光量の均一な線光源であれば、ライン部分SG1の画像には周辺光量の低下が現れる。具体的には、図4の(b)が示すように、各ライン部分SG1への照射光量の分布が均一であり、特に主走査方向の中心LD0と両端LD1、LD2とで照射光量が等しい場合を想定する。この中心LD0からの反射光は、主光線MBMを中心に主走査方向に拡がっても、それらのほぼすべてが第2撮像素子252の受光面、すなわち結像領域の中心IM0に結像する。これに対し、ライン部分SG1の各端LD1、LD2からの反射光は、主走査方向において主光線MBMよりも外側に拡がり過ぎた部分が、第1平面鏡211、第1凹面鏡231、もしくは第2凹面鏡232から逸れ、または絞り240に遮られた結果、結像領域の端部IM1、IM2にまでは到達しない。その結果、第2撮像素子252が検出する光量分布は、図4の(c)が示すように、中心IM0から各端部IM1、IM2へ向かうにつれて低下する。
図5の(a)は、光源210のLED素子21Eと光学系301、302、303との間の主走査方向における位置関係を示す光学配置図である。図5の(b)は、それらのLED素子21Eから原稿DOCのライン部分SG1、SG2、SG3への照射光量の分布を表すグラフであり、図5の(c)は、それらのライン部分SG1−SG3からの反射光に応じて撮像素子251、252が検出する光量分布を表すグラフである。図5の(b)の横軸は、ライン部分SG1、…の全体にわたる主走査座標Xmを表し、図5の(c)の横軸は、それらのライン部分SG1、…の画像全体にわたる主走査座標Xiを表す。
実際の光源210ではLED素子21Eが、図3の(b)が示すように光学系301、302、303間の境界部21Fに配置され、図5の(a)が示すように指向角θの中心を線状空間LNS内の特定領域BNDに向けている。LED素子21Eの指向角θが定める照射範囲は特定領域BNDの間隔よりも狭い。その結果、線状空間LNSでは主走査方向における照射光量分布が均一ではなく、特に各LED素子21Eの指向角θの中心、すなわち各特定領域BNDにピークを持つ。したがって、線状空間LNS内に位置する原稿DOCのライン部分SG1、SG2、SG3への照射光量の分布には、図5の(b)が実線で示すように、特定領域BNDの主走査座標LD1、LD2、LD3、LD4にピークが現れる。各特定領域BNDから出射する光はいずれかの光学系301、…の結像領域の端部IM1、IM2、IM3、IM4に結像するので、図5の(c)が破線で示す各光学系301、…における周辺光量の低下が、ライン部分SG1、SG2、SG3への照射光量の分布のピークによって相殺される。こうして、撮像素子251、252が検出する光量分布は、図5の(c)が実線で示すように、均一化する。
[CISの画像処理]
線状空間LNSに位置する原稿DOCの1ラインは、主走査方向の位置の異なる部分SG1、SG2、SG3が異なる撮像素子251、252によって撮像される。いずれのライン部分SG1、…の像も、図4の(a)が示すように、倒立像である。したがって、制御部107は、各撮像素子251、252が検出した光量分布の表す像の上下を反転させて、それらの反転像を光学系301、302、303と同じ順序でつなぎ合わせる。いずれの光学系301、…も物体側テレセントリック光学系であるので、ライン部分SG1、…とプラテンガラス103との間の距離にばらつきがあったとしても、それらの像が同じ大きさに揃う。それ故、制御部107は、主走査方向の位置が隣接する第1撮像素子251と第2撮像素子252とのそれぞれが検出した光量分布の中から、隣接する2つのライン部分SG1、SG2間の境界を容易に検出可能である。制御部107は更に、境界近傍の光量分布を比較することにより、両ライン部分SG1、SG2の画像間でぼけの程度が揃うように各画像を修正可能である。特に光源210のLED素子21Eが光学系301−303間の境界部21Fに配置されることにより、原稿DOCの1ラインへの照射光量の分布が特定領域BNDの主走査座標LD1、…にピークを持つ。これにより周辺光量の低下が相殺されるので、ライン部分SG1、…の画像間の境界部分IM1、…のコントラストが十分に高く維持される。こうして、画像間のつなぎ合わせの精度が高く維持されるので、元の1ライン全体の画像が高画質で再現される。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるスキャナー100では上記のとおり、複数の光学系301、…が主走査方向に並んで光学系列を構成している。この光学系列は原稿DOCの1ラインからの反射光を、光学系301、…と同数のライン部分SG1、…からの反射光に分割して異なる撮像素子251、252の受光面に結像させる。これら複数のライン部分SG1、…の画像を制御部107が1ライン全体の画像につなぎ合わせる。
光源210はLED素子21Eを光学系301、…間の境界部21Fごとに配置している。これにより、主走査方向における線状空間LNS内の照射光量分布には、特定領域LD1、…ごとにピークが形成される。光学系列301−303は、線状空間LNSに位置する被写体表面のうち、特定領域のそれぞれに位置する部分からの反射光を、いずれかの光学系301、…の結像領域の端部IM1、…に結像させる。したがって、これらの特定領域LD1、…に原稿DOCのライン部分SG1、…間の境目が生じるので、いずれの境目もライン部分SG1、…の他の部分よりも照射光量が高い。その結果、いずれの光学系301、…においても周辺光量の低下が相殺され、ライン部分SG1、…の画像間の境界IM1、…におけるコントラストが十分に高い。したがって、ライン部分SG1、…の画像間のつなぎ合わせが高精度に達成されるので、元の1ライン全体の画像は画質が高い。
[変形例]
(A)図1の示すスキャナー100はフラットベッド型の単機能機である。本発明の実施形態による画像読取装置はその他に、自動原稿送り装置(auto document feeder:ADF)を利用するシートフィード型の単機能機、ハンディ型の単機能機、コピー機または複合機(MFP)に組み込まれたフラットベッド型のスキャナー、またはワンパス型のADFに組み込まれた裏面スキャナーであってもよい。本発明の実施形態による画像読取装置はまた、スキャナーとしてではなく、プリンターの利用する通紙センサー等の光センサー、または、製品の外観を検査する機器に利用されるカメラとして利用されてもよい。
(B)本発明によるスキャナーは、図2、図3の示す光学系301、302、303以外にも、様々な配置の光学系が利用可能である。
たとえば、図2の示す複数枚の平面鏡211、212が、キャリッジ200のほぼ全体にわたって伸びる2枚の平面鏡に統合されてもよい。これら2枚の平面鏡板の一方では、偶数番目の光学系302を通過する鏡面部分が遮光膜で覆われ、他方では逆に、奇数番目の光学系301、303を通過する鏡面部分が遮光膜で覆われる。これにより各平面鏡の鏡面の露出部分が、図2の示す平面鏡211、212と同等に機能する。
図2、図3の示す光学系301、302、303は凹面鏡231、232を利用する。これらの凹面鏡に代えて凸レンズが利用されてもよい。これらの光学系301、…は線状空間LNSからの反射光を、平面鏡211、212で折り返して第1凹面鏡231へ入射させる。光学系はその他に、たとえば平面鏡211、212の位置に第1凹面鏡231を配置することにより、線状空間LNSからの反射光を直に第1凹面鏡231へ入射させてもよい。
光学系は物体側と像側との一方、または両方が非テレセントリックであってもよい。特に物体側が非テレセントリックの光学系である場合、図4の(a)が示す物体側テレセントリック光学系とは異なり、主走査方向のサイズが線状空間LNS内の特定領域BNDの間隔よりも狭い。したがって、結像領域の端部に結像する光束(特に主光線)がその光学系へ入射する際、光軸に対して傾斜している。この場合、コサイン4乗則または口径食に起因する周辺光量の低下が顕著である。この低下も、本発明の上記の実施形態による光源210は、線状空間LNS内の照射光量分布にピークを持たせることで相殺可能である。
各光学系の主走査方向のサイズが線状空間LNS内の特定領域BNDの間隔よりも狭い場合、光学系間の境界部は、図3の(b)が示す境界部21Fよりも主走査方向のサイズが大きい。この場合でも光源210のLED素子21Eは、指向角θの中心を線状空間LNS内の特定領域BND、すなわち、各光学系が結像領域の端部に結像させる光が出射する領域に向けて配置されればよい。
(C)図3の(b)が示す光源210では、LED素子21Eが光学系301、302、303の間の各境界部21Fに1つずつ配置されている。その他に、各境界部21FにLED素子が2つ以上ずつ配置されてもよい。
図6は、各境界部21FにLED素子が2つずつ、主走査方向に並置された光源210を含むキャリッジ200の内部構造を、図3の(b)と同様な視点から模式的に表す横断面図である。各境界部21Fでは1対のLED素子615、616が線状空間LNS内の特定領域、すなわち原稿DOCのライン部分SG1、SG2間の境界に対し、主走査方向(図では上下方向)において対称的に配置されている。さらに、それらのLED素子615、616は指向角の中心が線状空間LNS内の特定領域BNDへ、またはその特定領域に対して主走査方向において対称な位置へ向けられている。
図7の(a)は、各境界部21FにLED素子が2つずつ、副走査方向に並置された光源210を含むキャリッジ200の内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、図7の(b)は、図7の(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。各境界部21Fでは1対のLED素子715、716が、主走査方向(図では上下方向)においては線状空間LNS内の特定領域、すなわち原稿DOCのライン部分SG1、SG2間の境界と同じ位置であり、副走査方向(図では左右方向)においてはその境界とは異なる位置に配置されている。さらに、それらのLED素子715、716は指向角の中心がその境界へ、またはその境界に対して副走査方向において対称な位置へ向けられている。
これらのように、各境界部21FにLED素子を2つ以上ずつ配置することにより、LED素子1つ当たりの照射光量と指向角とが限られていても、線状空間LNS内の各特定領域における照射光量のピークの高さと幅とをいずれも十分に増大可能である。
(D)光学系301、302、303間の各境界部21FにLED素子が2つ以上ずつ配置される場合、それらのLED素子間では指向角が異なっていてもよい。特に指向角の違いは、反射板による反射の有無、または拡散板による拡散の有無に因ってもよい。
図8の(a)は、各境界部21FにLED素子が2つずつ、副走査方向に並置された光源210に加えて反射板820を含むキャリッジ200の内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、図8の(b)は、図8の(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。反射板820は平面鏡であり、副走査方向におけるキャリッジ200の中心面CNTに対して光源210と対称的に配置されている。各境界部21FではLED素子815、816の位置が、主走査方向(図8の(a)では紙面の法線方向、図8の(b)では上下方向)においては線状空間LNS内の特定領域、すなわち原稿DOCのライン部分SG1、SG2間の境界と同じであるが、副走査方向(図8では左右方向)においてはその境界とは異なる。それらのLED素子の一方815は指向角の中心がその境界へ向けられ、他方816は反射板820へ向けられている。その他方816からの出射光が同じ境界へ向けて反射されるように、反射板820の鏡面はキャリッジ200の中心面CNTに対して傾斜している。こうして、その他方816は一方815よりも線状空間LNS内の特定領域までの光路が長いので、照射光の拡散範囲が広い。
図8とは異なり、反射板820に代えて拡散板が、LED素子の他方816からの光路のみを遮るように設置されてもよい。この場合、他方816からの照射光のみが拡散板によって拡散されるので、その他方816は一方815よりも照射光の拡散範囲が広い。
このように各対のLED素子間で照射光の拡散範囲を変えることにより、主走査方向と副走査方向との両方について照射範囲を調整可能である。主走査方向における照射範囲の調整によれば、線状空間LNS内の照射光量分布が整形可能である。副走査方向における照射範囲の調整によれば、高さ方向(図8の(a)では上下方向)において照射光量の均一な範囲を拡張可能である。これにより、原稿DOCの表面がプラテンガラス103から多少離れたとしても、照射光量の不足に起因する影がその画像に生じることを防ぐことができる。
(E)図2、図3の示す光源210は、副走査方向におけるキャリッジ200の中心面CNTの片側にのみLED素子を含む。その他に、その中心面CNTの両側にLED素子が配置されてもよい。
図9の(a)は、そのような光源910を含むキャリッジ200の内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、図9の(b)は、(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。
光源910は、図3の(a)が示すように、副走査方向におけるスリット201の縁の一方の下に配置された基板21Cに加え、キャリッジ200の中心面CNTに対してそれと対称的な位置に別の基板91Cを含む。いずれの基板21C、91Cも、板面が副走査方向におけるスリット201の中心部を向くように、キャリッジ200の中心面CNTに対して傾斜している。
基板21C、91Cは印刷回路基板であり、図2の(b)が示すように、複数本のネジ21Dで弾性部材21Bを通して取付板21Aに固定され、その上に複数個の白色LED素子21E、91Eとそれらの駆動回路(図は示していない。)とを含む。LED素子21E、91Eは、各基板21C、91Cの長手方向、すなわち主走査方向においては等間隔に並び、副走査方向においてはキャリッジ200の中心面CNTに対して互いに対称的に配置されている。特に図9の(b)が示すように、各LED素子21E、91Eは主走査方向に隣接する2つの光学系301、302、303の間の境界部21F、91Fに配置されている。各LED素子21E、91Eは指向角がたとえば10〜20度であり、線状空間LNS内の特定領域の間隔、すなわち原稿DOCの各ライン部分SG1、SG2、SG3よりも狭い。キャリッジ200の中心面CNTに対して対称的に配置されたLED素子の対21E、91Eは指向角の中に線状空間LNS内の同じ特定領域を含む。これらのLED素子21E、91Eは特に、図9の(a)が示すように、指向角の中心を副走査方向において同じ位置、すなわち線状空間LNSとキャリッジ200の中心面CNTとの間の交点CPTに向けている。これにより、線状空間LNS内の照射光量分布は特定領域ごとに高いピークを示す。
キャリッジ200の中心面CNTに対して対称的に配置されたLED素子の対21E、91Eの間では指向角の中心位置、すなわち照射光量分布のピーク位置が副走査方向において異なっていてもよい。
図9の(c)、(d)は、これらのLED素子21E、91E間における指向角の中心位置の違いを示す模式図である。図9の(c)では、これらのLED素子の一方21Eが指向角の中心を、線状空間LNSとキャリッジ200の中心面CNTとの間の交点CPTに向け、他方91Eが、その交点CPTよりも手前(図では左方)に向けている。図9の(d)では、いずれのLED素子21E、91Eも指向角の中心を、交点CPTよりも手前(図では右方または左方)に向けている。いずれの場合でも高さ方向(図9の(a)、(c)、(d)では上下方向)においては、照射光量の均一な範囲が拡張する。これにより、原稿DOCの表面がプラテンガラス103から多少離れたとしても、照射光量の不足に起因する影がその画像に生じることを防ぐことができる。
(F)図2、図3の示す光源210は、LED素子21Eのように指向性の高い光源のみを含む。キャリッジ200は、この光源210に加え、線光源を備えていてもよい。線光源はLED素子21Eよりも指向性が低く、特に主走査方向における出射光の均一性が高い。
図10の(a)は、そのような線光源を含むキャリッジ200の内部構造を、図3の(a)と同様な視点から模式的に表す縦断面図であり、図10の(b)は、図10の(a)の示す直線b−bに沿った模式的な横断面図である。
線光源A10は、副走査方向におけるスリット201の縁の一方の下に配置された光源210と、キャリッジ200の中心面CNTに対して対称的な位置に配置されている。光源210は、図3の(a)が示すものと同様、複数個のLED素子21Eを主走査方向において等間隔に含む。線光源A10は1対のLED素子A11と導光体A12とを含む。各LED素子A11は、光源210の含むもの21Eと同様な白色LEDであり、指向角がたとえば10〜20度である。LED素子A11は導光体A12の両端に1つずつ設置され、導光体A12の内部に光を照射する。導光体A12は、主走査方向に伸びる棒状または板状の導光部材であり、両端から内部に入射した光を自身の側面のうちスリット201に面した部分(図10の(a)では上部)の全体から一様に出射させる。こうして線光源A10は線状空間LNSの全体に均一な光を照射する。
このように線光源A10を光源210と併用することにより、光源210のLED素子1つ当たりの照射光量と指向角とが限られていても、線状空間LNS内の各特定領域における照射光量分布のピークと、隣接する2つの特定領域の中間に位置する照射光量分布の谷とのいずれも、十分に高くすることが可能である。
(G)図2、図3の示す光源210は各LED素子21Eからの出射光を直にスリット201へ出射する。光源210はその他に、その出射光を線状空間LNS内に拡散させる導光体を更に含んでもよい。この導光体に光を拡散させることにより、各LED素子の指向角が限られていても、線状空間LNSの照射光量分布の谷を十分に高くすることが可能であり、高さ方向において照射光量の均一な範囲を十分に拡張可能である。これにより、照射光量の不足に起因する影が原稿の画像に生じることを防ぐことができる。
(H)図2の(a)が示す曲面鏡板221、222には2種類の凹面鏡231、232が一体に成形されている。その他に、主走査方向に細長いフレームに、主走査方向のサイズが異なる2種類の凹面鏡が交互に並んで支持されていてもよい。
図3の(b)が破線で示す光学系301、302、303の間の境界は遮光壁で仕切られていてもよい。これらの遮光壁により隣接する光学系間での光漏れが防止されるので、撮像素子251、252の検出精度が向上する。
光源210の各境界部21Fに位置するLED素子21Eは、光学系列内の少なくとも1つの光学系301、…と、撮像素子251、252の少なくとも1つと、同じユニットの中に一体化されていてもよい。図3の(b)が示すように、光学系列301−303は同一構造の繰り返しであるので、単位構造をユニット化することにより、ユニットの総数を変えるだけで光学系列の全長を変更可能である。
図11の(a)はそのようなユニットB10の模式的な斜視図である。この図では、ユニットB10の上面と側面との一部が除去されて内部の要素が露出したように描かれている。ユニットB10は、等脚台形を底面とする柱状筐体であり、その台形の脚方向における上面の中央部に窪みを含む。その窪みの中央には、台形の底と平行なスリットB11が開いている。ユニットB10の内部には、図9の(b)が示す1組の両側テレセントリック光学系301の構成要素、すなわち副走査方向に並ぶ第1凹面鏡231、第2凹面鏡232、絞り240、および第1平面鏡211(または第2平面鏡212)の1組が、1個の第2撮像素子252(または第1撮像素子251)と共に収納されている。第1平面鏡211はスリットB11の真下に位置する。
図11の(b)は、図11の(a)の示すユニットB10を複数つなげた集合体の模式的な斜視図である。各ユニットB10の横断面を成す台形の片側の脚に相当する側面B12は、隣のユニットB10の横断面を成す台形の反対側の脚に相当する側面B13と重ね合わせるように接続可能である。この接続により所望数のユニットB10が直方体形状の集合体を構成する。この集合体に収納された光学系の全体が、図9の(b)の示す光学系列301、302、303を構成する。各ユニットB10の側面B12、B13は光学系301、302、303間の境界を仕切り、それらの間の遮光壁として機能する。
各ユニットB10の上面には1対の基板B14がスリットB11の中心点、すなわちユニットB10の横断面を成す台形の中心点に対して対称的に設置されている。各基板B14の一端は、台形の各脚に相当するユニットB10の側面B12から外側へはみ出している。このはみ出した部分は、図11の(b)が示すようにユニットB10が接続されたとき、隣のユニットB10の上面に載せられる。各基板B14は印刷回路基板であり、図2の(b)が示す基板21Cと同様、1本のネジ21Dで弾性部材を通して取付板に固定され(図は示していない。)、それらと共にユニットB10の上面に固定されている。各ユニットB10の上面の窪みにより両基板B14は、板面がスリットB11の真上の空間を向くように、ユニットB10の高さ方向に対して傾斜している。各基板B14の上には1個の白色LED素子21E、91Eとその駆動回路(図は示していない。)とが実装されている。そのLED素子21E、91EはユニットB10の側面B12の真上に配置されている。これにより、図11の(b)が示すようにユニットB10が接続されたとき、各ユニットB10のLED素子21E、91Eは、図9の(b)が示すように、光学系301、302、303間の境界部21F、91Fに位置する。
図11の(b)の示す複数個のユニットB10の集合体B20がキャリッジ200の筐体内に設置される。このとき、集合体B20の両端に位置するユニットB21の上方からキャリッジ200の外へ漏れる光は、画像にノイズを与える原因になりやすい。したがって、これらのユニットB21の上面が光吸収部材B22で覆われてもよい。光吸収部材B22はたとえば、表面粗さが所定値に設計された樹脂フィルム、金属膜、または金属酸化物膜であり、集合体B20上のLED素子21E、91Eからの出射光のうち、集合体B20の両端のユニットB21の上方へ逸れたものを吸収する。これにより、これらの漏れ光に起因する画像ノイズが防止される。
(I)図2、図3の示す光源210は、複数個のLED素子21Eを主走査方向において離散的に配置することにより、線状空間LNS内の特定領域ごとに照射光量分布のピークを形成する。光源はその他に、線光源に反射板または拡散板を組み合わせることにより、同様なピークを形成してもよい。具体的には、まず線光源が主走査方向において均一な光を出射する。その線光源からの出射光を線状空間LNSへ向けて反射板が反射し、または拡散板が拡散する。この反射板または拡散板は特に、線状空間LNS内の各特定領域と主走査方向の座標が同じ範囲である部分において他の部分よりも出射光量が大きい。たとえば、反射板はその部分の反射率が他の部分よりも高く、拡散板はその部分の拡散度が他の部分よりも低い。こうして、特定領域ごとに照射光量分布のピークを形成することも可能である。
本発明は画像読取装置の光源に関し、上記のとおり、特定領域と主走査方向の座標が同じ範囲に発光素子を配置する。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 画像読取装置
200 キャリッジ
201 スリット
210 光源
21A 取付板
21B 弾性部材
21C 基板
21D ネジ
21E LED素子
21F 光学系間の境界部
211 第1平面鏡
212 第2平面鏡
221 第1曲面鏡板
222 第2曲面鏡板
231 第1凹面鏡
232 第2凹面鏡
240 絞り
241 絞りの穴
251 第1撮像素子
252 第2撮像素子
301、302、303 テレセントリック光学系
CNT キャリッジの中心面
LNS 線状空間
BND 線状空間内の特定領域
DOC 原稿
SG1、SG2、SG3 原稿のライン部分

Claims (14)

  1. 主走査方向に拡がる線状空間に光を照射する光源と、
    主走査方向に並ぶ複数の縮小光学系の配列であり、前記線状空間に位置する被写体表面から反射された光を、光学系ごとに異なる領域に結像させる光学系列と、
    各光学系の結像領域における反射光量分布を個別に検出する複数の撮像素子と、
    前記複数の撮像素子の検出結果から、前記被写体表面の画像を表す電子データを生成する画像処理部と、
    を備えた画像読取装置であって、
    前記光学系列は、前記被写体表面のうち、前記線状空間内の特定領域のそれぞれに位置する部分からの反射光を、いずれかの光学系の結像領域の端部に結像させ、
    前記光源は前記線状空間内の特定領域ごとに、主走査方向における照射光量分布のピークを形成する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記光源は、前記線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に発光素子を少なくとも1つ含み、
    前記線状空間のうち、主走査方向における各発光素子の指向角が定める照射範囲は、特定領域の間隔よりも狭い
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記光源は、前記線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に、複数の発光素子を配置していることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記複数の発光素子の配置は、主走査方向において対称的であることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記複数の発光素子の配置は、副走査方向において対称的であることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  6. 前記複数の発光素子間では指向角が異なることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  7. 前記光源は、
    前記複数の発光素子のうち少なくとも1つからの出射光を前記線状空間へ反射する反射板、または当該出射光を前記線状空間へ拡散する拡散板
    を更に含み、
    前記複数の発光素子間での指向角の違いは、前記反射板による反射の有無、または前記拡散板による拡散の有無に因る
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記複数の発光素子間では、副走査方向における特定領域内の照射光量分布のピーク位置が異なることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  9. 前記光源は、前記線状空間に主走査方向において均一な光を照射する線光源を更に含む請求項2から請求項8までのいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 前記光源は、各発光素子からの出射光を前記線状空間に拡散させる導光体を更に含む請求項2から請求項8までのいずれかに記載の画像読取装置。
  11. 前記光源は、発光素子ごとに前記線状空間からの距離を調節可能に各発光素子を保持する保持部を更に含む請求項2から請求項10までのいずれかに記載の画像読取装置。
  12. 前記線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に位置する発光素子は、前記光学系列内の少なくとも1つの光学系と、前記複数の撮像素子の少なくとも1つと、1つのユニットに一体化されていることを特徴とする請求項2から請求項11までのいずれかに記載の画像読取装置。
  13. 前記光源は、
    主走査方向において均一な光を出射する線光源と、
    前記線光源からの出射光を前記線状空間へ反射する反射板、または当該出射光を前記線状空間へ拡散する拡散板と、
    を更に含み、
    前記反射板または前記拡散板は、前記線状空間内の特定領域のそれぞれと主走査方向の座標が同じ範囲に位置する部分において他の部分よりも出射光量が大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  14. 前記光源は、前記線状空間から逸れた光を吸収する光吸収部を更に含む請求項1から請求項12までのいずれかに記載の画像読取装置。
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