JP3802198B2 - 信号伝送装置および画像検査装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、イメージデータの伝送および処理の技術分野に属する。特にイメージデータを時系列で伝送する場合に好適な信号伝送装置と、検出部と判定部が遠く離れており検出部からその信号伝送装置により伝送される画像信号に基づいて判定部において良否判定を行う画像検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像検査装置の検出部と判定部が離れている場合には、アナログ信号(ビデオ信号)のまま伝送するか、または、検出部においてアナログ信号に対してA/D変換を行いディジタル信号として伝送するという方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
アナログ信号を伝送する場合には、一般的に伝送距離が長くなるに連れて信号が歪み、また雑音が増大し信号劣化が避けられない。一方、ディジタル信号を伝送する場合には、検査装置に要求される検査精度が高く画像サイズが大きいと情報量が極めて大きくなり、伝送クロックを高速化する必要がある。その伝送クロックの高速化にともない同期異常などによる伝送の誤りが増大し良品を不良品とする誤判定が発生する。
【0004】
そこで本発明の目的は、信号の歪みや雑音の増大による信号劣化を起こさず、伝送の誤りを実質的に無くすことができる信号伝送装置と、それを適用し、伝送の誤りにより良品を不良品とする誤判定が発生しない画像検査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は「送出部と受入部から成る信号伝送装置であって、前記送出部は、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記ディジタル信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正符号化を行い誤り訂正符号化送出信号をパラレル信号として得る誤り訂正符号化手段と、前記パラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換手段と、送出するために前記シリアル信号を一時記憶する送出バッファメモリとを有し、前記受入部は、受入れるために前記シリアル信号を一時記憶する受入バッファメモリと、前記シリアル信号をパラレル信号に変換し誤り訂正符号化受入信号を得るシリアル/パラレル変換手段と、前記誤り訂正符号化受入信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正復号化を行い誤り訂正復号化信号を得る誤り訂正復号化手段とを有する、信号伝送装置」である。
【0006】
本発明によれば、信号伝送装置は送出部と受入部から成る。その送出部において、A/D変換手段によりアナログ信号がディジタル信号に変換され、誤り訂正符号化手段によりそのディジタル信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正符号化が行われ誤り訂正符号化送出信号がパラレル信号として得られ、パラレル/シリアル変換手段によりそのパラレル信号がシリアル信号に変換され、送出するために送出バッファメモリによりそのシリアル信号が一時記憶される。また、その受入部において、受入れるために受入バッファメモリによりそのシリアル信号が一時記憶され、シリアル/パラレル変換手段によりそのシリアル信号がパラレル信号に変換され誤り訂正符号化受入信号が得られ、誤り訂正復号化手段により、その誤り訂正符号化受入信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正復号化が行われ誤り訂正復号化信号が得られる。このように、ディジタル信号を伝送することとその伝送において誤り訂正が行われることから、信号の歪みや雑音の増大による信号劣化を起こさず、伝送の誤りを実質的に無くすことができる信号伝送装置が提供される。
【0007】
また本発明は「対象を撮像して画像信号を得る検出部と、前記画像信号に基づいて前記対象の良否判定を行う判定部との間で、前記画像信号を伝送する信号伝送手段を有する画像検査装置であって、前記信号伝送手段は送出部と受入部から成り、前記送出部は、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記ディジタル信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正符号化を行い誤り訂正符号化送出信号をパラレル信号として得る誤り訂正符号化手段と、前記パラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換手段と、送出するために前記シリアル信号を一時記憶する送出バッファメモリとを有し、前記受入部は、受入れるために前記シリアル信号を一時記憶する受入バッファメモリと、前記シリアル信号をパラレル信号に変換し誤り訂正符号化受入信号を得るシリアル/パラレル変換手段と、前記誤り訂正符号化受入信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに訂正復号化を行い誤り訂正復号化信号を得る誤り訂正復号化手段とを有する、画像検査装置」である。
【0008】
本発明によれば、画像検査装置は対象を撮像して画像信号を得る検出部と、その画像信号に基づいてその対象の良否判定を行う判定部との間で、その画像信号を伝送する信号伝送手段を有する。その信号伝送装置は送出部と受入部から成り、その送出部において、A/D変換手段によりアナログ信号がディジタル信号に変換され、誤り訂正符号化手段によりそのディジタル信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正符号化が行われ誤り訂正符号化送出信号がパラレル信号として得られ、パラレル/シリアル変換手段によりそのパラレル信号がシリアル信号に変換され、送出するために送出バッファメモリによりそのシリアル信号が一時記憶される。また、その受入部において、受入れるために受入バッファメモリによりそのシリアル信号が一時記憶され、シリアル/パラレル変換手段によりそのシリアル信号がパラレル信号に変換され誤り訂正符号化受入信号が得られ、誤り訂正復号化手段により、その誤り訂正符号化受入信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正復号化が行われ誤り訂正復号化信号が得られる。このように、ディジタル信号を伝送することとその伝送において誤り訂正が行われることから、信号の歪みや雑音の増大による信号劣化を起こさず、伝送の誤りを実質的に無くすことができ、伝送の誤りにより良品を不良品とする誤判定が発生しない画像検査装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明について実施の形態により説明する。図1は本発明の画像検査装置の構成の一例を示すブロック図である。図1において、1は印刷機において移送されるウェブの印刷物、2は印刷機のガイドローラ、3はガイドローラ2の位置において印刷物1を撮像し撮像信号を出力する撮像手段、4は撮像信号を誤り訂正符号化送出信号に変換してシリアル信号として送出する送出部、5はシリアル信号を受入れて誤り訂正復号化受入信号に変換する受入部、6は誤り訂正復号化受入信号に基づいて印刷物1の良否判定を行う判定部、7は検査装置を操作するための指示入力を行う操作部、8は検査状態等を表示する表示部である。
【0010】
印刷機はウェブの印刷用紙に実際に印刷が行われる印刷機本体側と、操作者が印刷機の操作や状態の監視等を行う操作・管理側に分離される。印刷機本体側と操作・管理側とはそれほど離れていないことが多いが、場合によってはかなり離れていることがある。画像検査装置の印刷機本体側の部分は、撮像手段1、送出部4、撮像手段3の撮像領域を照明する照明手段(図示せず)、印刷機によるウェブの印刷用紙の移送を検出する移送検出手段(図示せず)、等から構成される。一方、画像検査装置の操作・管理側の部分は、受入部5、判定部6、操作部7、表示部8等、等から構成される。また、画像検査装置の印刷機本体側の部分と操作・管理側の部分とは、送出部4と受入部5とをつなぐ伝送路(通信回線)によって接続されている。
【0011】
信号伝送装置について説明する前に、まず画像検査装置について説明する。印刷機においてウェブの印刷用紙に印刷が行われ最終の印刷ユニットから印刷物1が排出される。撮像手段3としては、ラインセンサカメラ、イメージセンサカメラ等を使用することができる。ラインセンサカメラの場合は、ウェブの移送方向と直角方向のセンサによって行われる主走査と、ウェブの移送にともなうウェブの移送方向と平行方向の副走査とにより2次元の画像を読み取る。その場合は、直線状の撮像領域においてウェブの位置が安定するように、ウェブのガイドローラ2の上またはガイドローラ2の近くを撮像領域とすることが多い。
【0012】
撮像手段3によって印刷物1の印刷面の撮像が行われ、撮像手段3からは撮像信号(画像信号)が出力される。撮像信号は、通常、アナログ信号である。撮像手段3が非同期で撮像信号を出力する場合には、信号選択手段(図示せず)を設け、ウェブの移送検出手段が出力する移送位置信号に基づいて所定の撮像信号を選択的に送出部4に出力するようにする。また、撮像手段3が同期して撮像信号を出力する場合には、移送位置信号に同期させて所定の撮像信号を送出部4に出力するようにする。
【0013】
送出部4において、撮像信号は誤り訂正符号化送出信号に変換されシリアル信号として送出される。また、受入部5において、そのシリアル信号が受入れられ誤り訂正復号化受入信号に変換される。送出部4と受入部5との間の伝送路において誤りが発生しても、誤り訂正が行われることにより、この訂正復号化受入信号は撮像信号をA/D変換して得られるディジタル信号と実質的に一致している。信号伝送装置(信号伝送手段)はこれら送出部4と受入部5とによって構成される。信号伝送装置については詳細を後述する。
【0014】
判定部6は、基準となる印刷物1(良品印刷物)を撮像して得られた訂正復号化受入信号を入力し、それに基づいて基準画像データを生成し、RAM(random access memory)等の記憶手段(図示せず)に格納する。これにより、検査準備が完了する。次に、検査開始となり、検査対象となる印刷物1を撮像して得られた訂正復号化受入信号を入力し、それに基づいて検査対象画像データを生成し、RAM(random access memory)等の記憶手段(図示せず)に格納する。そして判定部6は、基準画像データと検査対象画像データとを比較して良否判定を行い判定結果を出力する。
なお、記憶手段に格納された検査対象画像データは、検査対象となる印刷物1が撮像されるたびに更新される。
【0015】
次に、信号伝送装置について説明する。図2は本発明の信号伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。図2において、図1と同一部分には同一番号を付してある。以降の図において同一部分には同一番号を付すものとする。図2において、21はアナログディジタル変換部、22は誤り訂正符号器、23は送信バッファメモリであり、これらは送出部4を構成する。また、24は受信バッファメモリ、25は誤り訂正復号器であり、これらは受入部5を構成する。
【0016】
図2に示すように、送出部4にはアナログ信号の撮像信号(画像信号)が入力され、送出部4からはディジタル信号の誤り訂正符号化送出信号がシリアル信号として出力される。そのシリアル信号は伝送路(通信回線)を介して受入部5によって入力され、受入部5からは誤り訂正復号化信号が出力される。
【0017】
画像検査装置で取り込まれる画像は、要求される検査精度と画像サイズによって異なるが、たとえば、たて1024画素×よこ1024画素×濃淡8ビット(bit)で一画面が構成される。そして、印刷機上で検査を行う場合には印刷速度によって異なるが、その画面を一秒間に20回ほど取り込むことが必要となる。信号伝送装置にはこの情報量の信号を画像検査装置の検出部から判定部へ誤りなく伝送する性能が要求される。
【0018】
ラインセンサカメラ等の撮像手段1により検査対象を撮像して得られるアナログ撮像信号は送出部4によって入力され、送出部4のアナログディジタル変換部21においてディジタル信号に変換される。
次に、誤り訂正符号機22において、そのディジタル信号は撮像された1ラインごとのデータの区切りを示す符号とライン番号が付与される。1ラインのデータとはラインセンサカメラの1回の走査で得られるデータに相当する。イメージセンサカメラの場合には水平方向の1回の走査で得られるデータに相当する。
【0019】
このデータの区切りを示す符号とライン番号の付与により、あるラインで同期異常等により画素の欠損、誤挿入、等が生じたとしても、その影響が次ライン以降に及ぶことを防止することができる。誤り訂正符号機22は区切りを示す符号とライン番号を付与すると、さらに、その1ラインのデータの内の所定の画素数(たとえば2画素=16ビット)ごとに誤り訂正符号化を行い誤り訂正符号化送出信号が得られる。
その誤り訂正符号化送出信号は送出バッファメモリ23に一時的に記憶された後、所定のタイミングでビットストリーム(bit stream)形式の信号として送出される。
【0020】
送出された誤り訂正符号化送出信号は受入部5によって誤り訂正符号化受入信号として入力され、そのデータは受入バッファメモリ23に一時的に記憶される。すでに述べたように、誤り訂正符号化受入信号は伝送路等において発生する誤りの影響を受けるため、誤り訂正符号化送出信号とは必ずしも一致しない。
受入バッファメモリ23に一時的に記憶されたデータは、誤り訂正復号器25において誤り訂正復号化され誤り訂正復号化信号が得られる。同期異常等により画素の欠損、誤挿入、等が生じている場合にはラインのデータの最後尾においてそれぞれ補填もしくは廃棄を行い、後続するラインのデータへの影響を防ぐ。
このようにして時系列のデータとして得られる誤り訂正復号化信号は、所定の画像メモリに格納し、一単位の(版胴一回転分の)全体画像のデータとして画像検査装置等において用いることができる。
【0021】
図3は本発明の信号伝送装置の送出部4の構成の一例を示すブロック図である。図3において、21’は図2のアナログディジタル変換部21に相当するA/D変換器、23’は図2の送出バッファメモリに相当するI/Oバッファメモリである。また、31は信号処理装置(DSP;digital signal processor)、32は信号処理装置31で行う信号処理のプログラムを記憶するプログラムメモリ、33は信号処理の過程のデータを一時記憶する演算バッファメモリ、34はパラレル/シリアル変換器である。信号処理装置31、プログラムメモリ32、演算バッファメモリ33は図2の誤り訂正符号器22に相当する。
【0022】
図3に示す送出部4においては、図2においても説明したように、まず入力したアナログ信号の撮像信号(画像信号)をA/D変換器21’によりディジタル信号に変換する。そして、そのディジタル信号を信号処理装置31により誤り訂正符号化し誤り訂正符号化送出信号を得る。その後、パラレル/シリアル変換器34においてシリアル信号に変換し、一時的にI/Oバッファメモリ23’に記憶した後、所定のタイミングで送出する。
【0023】
次に、誤り訂正符号化の処理についてより詳細を説明する。まず、1ラインのデータにヘッダを付与しグループ化する。たとえば、1ラインの画素データが1024バイト(byte)で構成されている場合には、その画素データ1024バイトの列の前にラインヘッダーとして1バイトの00(HEX)とFF(HEX)を置き、次に2バイトのライン番号を置く、続いて1ラインの各画素のデータである1024バイトのデータを置く。これにより1ラインのデータにヘッダを付与したヘッダ付き1ラインのデータ長は合計1028バイトとなる。
【0024】
次に、2バイトごとに誤り訂正符号化を行う。高速性が要求されるため符号化、復号化のいずれも単純な方式が好ましい。この一例では、2バイト(16ビット)を3バイト(24ビット)に符号化し、16ビットの内の1ビットの誤りを訂正可能なようにする。
【0025】
具体的な一例を挙げて説明する。図4は誤り訂正符号化の方式を表として示す図である。連続する2バイトのデータが、179、224とする。それらを2進数で表示すると、10110011(BIN)、11100000(BIN)となる。図4において、情報の項目欄にはその2バイトの2進数が4段に渡って記載されており、情報の項目欄は4×4のマトリックスを形成する。さらに図4において、このマトリックスの各列と各行に偶数パリティ(P)をパリティ(P)の項目欄に記載する。これにより図4に示す表が完成する。
【0026】
この図4に示す表において、行方向に順番に1バイトごとに区切って数値を読み出すと、10111001(BIN)、10111010(BIN)、00000110(BIN)の3バイトのデータが得られる。この3バイトのデータを10進表示すれば、185、186、6となる。
すなわち、連続する2バイトのデータ179、224に対して、誤り訂正符号化の処理を行い3バイトのデータ185、186、6が得られることになる。
この具体的な一例によって、他の任意の連続するデータに対して、誤り訂正符号化の処理を行う過程は明らかであるから、送出部4における誤り訂正符号化の処理についての説明は以上とする。
【0027】
図5は本発明の信号伝送装置の受入部5の構成の一例を示すブロック図である。図5において、24’は図2の受入バッファメモリに相当するI/Oバッファメモリである。また、51はシリアル/パラレル変換器、52は信号処理装置(DSP;digital signal processor)、53は信号処理装置52で行う信号処理のプログラムを記憶するプログラムメモリ、54は信号処理の過程のデータを一時記憶する演算バッファメモリである。シリアル/パラレル変換器51、信号処理装置52、プログラムメモリ53、演算バッファメモリ54は図2の誤り訂正復号器25に相当する。
【0028】
図5に示す受入部5においては、図2においても説明したように、入力したシリアル信号の誤り訂正符号化受入信号を一時的にI/Oバッファメモリ24’に記憶した後、そのシリアル信号をシリアル/パラレル変換器51によりパラレル信号に変換する。さらに、そのパラレル信号を信号処理装置52により誤り訂正復号化する。
【0029】
次に、誤り訂正復号化の処理についてより詳細を説明する。具体的な一例を挙げて説明する。図6は誤り訂正復号化の方式を表として示す図である。この一例では、3バイト(24ビット)を2バイト(16ビット)に復号化する。
まず3バイト(24ビット)を読み込む。図4において送出された3バイトのデータ、10111001(BIN)、10111010(BIN)、00000110(BIN)が誤って、10011001(BIN)、10111010(BIN)、00000110(BIN)となって受入れられたとする。図6は、この3バイトのデータを情報の項目欄とパリティ(P)の項目欄に行方向に順番に記載した表である。
【0030】
図6において、各行のパリティ(P)を調べると、1行目のパリティ(P)が“1”となっており、その行の情報かパリティのいずれかが正しくないことが判る。また、各列のパリティ(P)を調べると、3列目のパリティ(P)が“1”となっており、その列の情報かパリティのいずれかが正しくないことが判る。これら2つの事柄とともに、一度に起こす誤りは通常は1つであり一度に2つ以上の誤りを起こす確率は極めて低いことを考え合わせる。
【0031】
情報の項目欄の1行3列目のビットが誤っているとすると、そのビットは“0”ではなく“1”となる。その場合、パリティ(P)の項目欄には誤りが無く、誤りは1つとなる。また、パリティ(P)の項目欄の1行目が誤っているとすると、パリティ(P)の項目欄の3列目も誤っていることとなり、誤りは2つとなる。また、パリティ(P)の項目欄の3列目が誤っているとすると、パリティ(P)の項目欄の1行目も誤っていることとなり、誤りは2つとなる。したがって、情報の項目欄の1行3列目のビットが誤っている。
【0032】
そこで、そのビットを“0”から“1”に書き改め、さらに、情報の項目欄のデータだけを読み出しパリティ(P)の項目欄のデータを削除すると、2バイトのデータ、10111001(BIN)、10111010(BIN)が得られる。それらを10進数で表すと、179、224との2バイトとなり、誤り訂正復号化の処理が行われたことになる。
【0033】
続いて、この誤り訂正復号化においてラインヘッダの確認が行われる。ラインのデータの先頭位置に、各1バイトの00(HEX)とFF(HEX)があることを確認し、これが先頭にない場合は、前のラインで誤挿入があったものとみなし、先頭位置まで廃棄する。次にライン番号を確認し、その後ラインの画像データ部分である1024バイトを順次読み込む。そのとき、1024バイトに達する以前(たとえば1020〜1023バイト)においてラインヘッダが検出された場合には、損失があったものとみなし、不足分だけ補填する。補填の方式は、▲1▼前のラインの同一列の画素値を当てはめる、▲2▼画像データにおいて当該画素の左上、上、左の3画素を用いて予測値を演算する、等を適用することができる。この具体的な一例によって、他の任意の連続するデータに対して、誤り訂正復号化の処理を行う過程は明らかであるから、受入部5における誤り訂正復号化の処理についての説明は以上とする。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、信号の歪みや雑音の増大による信号劣化を起こさず、伝送の誤りを実質的に無くすことができる信号伝送装置と、それを適用し伝送の誤りにより良品を不良品とする誤判定が発生しない画像検査装置とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像検査装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の信号伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の信号伝送装置の送出部の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】誤り訂正符号化の方式を表として示す図である。
【図5】本発明の信号伝送装置の受入部の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】誤り訂正復号化の方式を表として示す図である。
【符号の説明】
1 印刷物
2 ガイドローラ
3 撮像手段
4 送出部
5 受入部
6 判定部
7 操作部
8 表示部
21 アナログディジタル変換部
21’ A/D変換器
22 誤り訂正符号器
23 送信バッファメモリ
23’I/Oバッファメモリ
24 受信バッファメモリ
25 誤り訂正復号器
31,52 信号処理装置(DSP)
32,53 プログラムメモリ
33,54 演算バッファメモリ
34 パラレル/シリアル変換器
51 シリアル/パラレル変換器
Claims (2)
- 送出部と受入部から成る信号伝送装置であって、前記送出部は、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記ディジタル信号の連続する2バイトに対してパリティを付加することにより3バイトに誤り訂正符号化を行い誤り訂正符号化送出信号をパラレル信号として得る誤り訂正符号化手段と、前記パラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換手段と、送出するために前記シリアル信号を一時記憶する送出バッファメモリとを有し、前記受入部は、受入れるために前記シリアル信号を一時記憶する受入バッファメモリと、前記シリアル信号をパラレル信号に変換し誤り訂正符号化受入信号を得るシリアル/パラレル変換手段と、前記誤り訂正符号化受入信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正復号化を行い誤り訂正復号化信号を得る誤り訂正復号化手段とを有する、ことを特徴とする信号伝送装置。
- 対象を撮像して画像信号を得る検出部と、前記画像信号に基づいて前記対象の良否判定を行う判定部との間で、前記画像信号を伝送する信号伝送手段を有する画像検査装置であって、前記信号伝送手段は送出部と受入部から成り、前記送出部は、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記ディジタル信号の連続する2バイトに対してパリティを付加することにより3バイトに誤り訂正符号化を行い誤り訂正符号化送出信号をパラレル信号として得る誤り訂正符号化手段と、前記パラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換手段と、送出するために前記シリアル信号を一時記憶する送出バッファメモリとを有し、前記受入部は、受入れるために前記シリアル信号を一時記憶する受入バッファメモリと、前記シリアル信号をパラレル信号に変換し誤り訂正符号化受入信号を得るシリアル/パラレル変換手段と、前記誤り訂正符号化受入信号の連続する3バイトに対してパリティを調べて訂正することにより2バイトに誤り訂正復号化を行い誤り訂正復号化信号を得る誤り訂正復号化手段とを有する、ことを特徴とする画像検査装置。
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JP3467493B2 (ja) * | 1994-04-12 | 2003-11-17 | ダックエンジニアリング株式会社 | 印刷品質検査方法 |
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- 1997-07-24 JP JP21274197A patent/JP3802198B2/ja not_active Expired - Fee Related
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