JP2010288014A - 画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの大幅な上昇を招くことなく、画像データのエラー訂正を実現することができる画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像転送装置1は、転送すべき画像データを、予め未使用ビットが用意されているフォーマットのシリアルデータに変換して送信する送信部10と、送信部10から送信されるシリアルデータを受信して画像データを得る受信部20とを備える。ここで、送信部10は、画像データのエラーを検査するために用いられる検査情報(パリティビット)を、シリアルデータの未使用ビットに付加するパリティ付加部12を備えており、受信部20は、受信したシリアルデータの未使用ビットに付加されている検査情報を用いて画像データのエラーを検査するパリティチェック部22を備える。
【選択図】図1
【解決手段】画像転送装置1は、転送すべき画像データを、予め未使用ビットが用意されているフォーマットのシリアルデータに変換して送信する送信部10と、送信部10から送信されるシリアルデータを受信して画像データを得る受信部20とを備える。ここで、送信部10は、画像データのエラーを検査するために用いられる検査情報(パリティビット)を、シリアルデータの未使用ビットに付加するパリティ付加部12を備えており、受信部20は、受信したシリアルデータの未使用ビットに付加されている検査情報を用いて画像データのエラーを検査するパリティチェック部22を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
近年、静止画及び動画を含む様々な画像は、ディジタル化されて画像データとして取り扱われるのが一般的である。また、近年においては、情報処理技術の進展によって画像データが高精細化されており、従来に比べてデータ量が増大している。このような画像データを転送する規格の代表的なものとして、FPD−Link(Flat Panel Display Link:登録商標)が挙げられる。この規格は、高精細なテレビジョンの画像データを転送するために用いられる高速シリアル通信規格である。
また、以下の特許文献1には、伝送路等に誤りがあっても、最後まで復号可能なデータの伝送を行う画像通信方法及び装置が開示されている。具体的に、この画像通信方法及び装置では、情報源画像を所定の大きさのブロックに分割し、このブロック単位で符号化、復号化、伝送誤り処理、及び情報源復号化を行っている。これにより、再送等による伝送時間の増大や、誤り検出符号化等の複雑な処理による処理時間の増大、又は伝送データ量の増大を伴うことなく、原画像に近い画像の伝送・再生を実現している。
ところで、上述したFPD−Link(登録商標)なる規格は、基本的には動画の画像データを転送するために開発されたものであるため、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)やパリティ・エラーチェックで用いるためのビット(検査ビット)は何ら考慮されていない。これは、動画の場合には、1画面中のごく一部の画素でデータエラーが発生したとしても1/30秒程度の極短い時間で新たな画像に変更されてしまい、発生したデータエラーをユーザが視認することが殆どできず、エラー訂正の必要性が求められていないからであると考えられる。
ここで、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置によって用紙に形成された画像は、ユーザが時間をかけて隅々まで参照することができるため、画像データの一部に発生したデータエラーがユーザによって視認されやすくなる。従って、上述の用紙に画像を形成する画像形成装置、原稿に形成された画像を画像データとして読み取る画像読取装置等の静止画を取り扱う装置においては、データエラーの訂正が極めて重要になる。しかしながら、現在の画像形成装置や画像読取装置で画像データを転送するために用いられている既存の伝送路では、エラー訂正に用いられる検査ビットは何ら考慮されていないため、エラー訂正を実現しようとすると構成を大幅に変更する必要があり、コストの大幅な上昇を招く虞があるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの大幅な上昇を招くことなく、画像データのエラー訂正を実現することができる画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像転送装置は、転送すべき画像データを、予め未使用ビットが用意されているフォーマットのシリアルデータに変換して送信する送信部と、当該送信部から送信される前記シリアルデータを受信して前記画像データを得る受信部とを備える画像転送装置において、前記送信部は、前記画像データのエラーを検査するために用いられる検査情報を、前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加する付加部を備えており、前記受信部は、受信した前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加されている前記検査情報を用いて前記画像データのエラーを検査する検査部を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記画像データが、所定の画像を主走査方向に走査しつつ、当該所定の画像を当該主走査方向に交差する副走査方向に走査して得られるデータであり、前記検査部でエラーが検査された場合に、エラーが検査された画素の画素データを、前記副走査方向の位置が同じであって前記主走査方向の位置が異なる画素の画素データを用いて補正する補正部を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記検査情報が、パリティ・エラーを検査するための情報であることを特徴としている。
或いは、本発明の画像転送装置は、前記検査情報が、巡回冗長検査で用いられる情報であることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記送信部が、前記画像データをなす所定数の画素データを用いて前記巡回冗長検査で用いられる検査情報を生成する検査情報生成部を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記付加部が、検査情報生成部で生成された前記検査情報を複数に分割して前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加することを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記検査情報生成部が前記検査情報を生成するために用いる前記画素データの数が可変であることを特徴としている。
本発明の画像読取装置は、記録媒体に形成された画像を画像データとして読み取る画像読取装置において、前記記録媒体から読み取った画像データを転送する上記の何れかに記載の画像転送装置を備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記記録媒体に対する画像形成を行うための画像データを転送する上記の何れかに記載の画像転送装置を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記画像データが、所定の画像を主走査方向に走査しつつ、当該所定の画像を当該主走査方向に交差する副走査方向に走査して得られるデータであり、前記検査部でエラーが検査された場合に、エラーが検査された画素の画素データを、前記副走査方向の位置が同じであって前記主走査方向の位置が異なる画素の画素データを用いて補正する補正部を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記検査情報が、パリティ・エラーを検査するための情報であることを特徴としている。
或いは、本発明の画像転送装置は、前記検査情報が、巡回冗長検査で用いられる情報であることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記送信部が、前記画像データをなす所定数の画素データを用いて前記巡回冗長検査で用いられる検査情報を生成する検査情報生成部を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記付加部が、検査情報生成部で生成された前記検査情報を複数に分割して前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加することを特徴としている。
また、本発明の画像転送装置は、前記検査情報生成部が前記検査情報を生成するために用いる前記画素データの数が可変であることを特徴としている。
本発明の画像読取装置は、記録媒体に形成された画像を画像データとして読み取る画像読取装置において、前記記録媒体から読み取った画像データを転送する上記の何れかに記載の画像転送装置を備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記記録媒体に対する画像形成を行うための画像データを転送する上記の何れかに記載の画像転送装置を備えることを特徴としている。
本発明によれば、予め用意されているシリアルデータの未使用ビットに対して送信すべき画像データの検査情報を付加して送信し、送信されたシリアルデータの未使用ビットに付加されている検査情報を用いて画像データのエラーを検査している。このため、ハードウェアの大幅の変更が不要であり、コストの大幅な上昇を招くことなく、画像データのエラー訂正を実現することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による画像転送装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の画像転送装置1は、送信部10、受信部20、及び画像補正部30(補正部)を備えており、送信部10に入力される画像データを受信部20に向けて転送する。本実施形態の画像転送装置1によって転送された画像データは、画像補正部30から画像データD1として出力される。
図1は、本発明の第1実施形態による画像転送装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の画像転送装置1は、送信部10、受信部20、及び画像補正部30(補正部)を備えており、送信部10に入力される画像データを受信部20に向けて転送する。本実施形態の画像転送装置1によって転送された画像データは、画像補正部30から画像データD1として出力される。
尚、画像補正部30から出力される画像データD1は、転送時にエラーが生じなかった場合、又はエラーが生じても完全に訂正された場合(全てのエラーが訂正された場合)には、送信部10に入力されるデータと全く同一のデータである。これに対し、転送時に生じたエラーが完全に訂正されなかった場合には、送信部10に入力されるデータとは一部が異なるデータである。
送信部10は、画像データ入力部11、パリティ付加部12(付加部)、及びシリアライザ13を備えており、転送すべき画像データを所定のフォーマットのシリアルデータに変換して送信する。画像データ入力部11は、受信部20に向けて転送すべき画像データを外部から入力する。尚、本実施形態では、説明の便宜上、受信部20に向けて転送すべきデータが外部から送信部10に入力されるとするが、転送すべきデータを送信部10内で生成しても良い。
パリティ付加部12は、画像データ入力部11に入力された画像データを用いて、受信部20に送信される画像データのパリティ・エラーを検査するためのパリティビット(検査情報)を算出し、予め用意されているシリアルデータの未使用ビットに付加する。図2は、送信部10から送信されるシリアルデータのフォーマットの一例を示す図である。図2に示す例では、転送クロックCLKの周期T毎に、1画素分の画像データ、同期信号、及び未使用ビットが図示のフォーマットで転送される。
具体的に、画像データとして8ビットの赤色画像データR[0]〜R[7]、8ビットの緑色画像データG[0]〜G[7]、及び8ビットの青色画像データB[0]〜B[7]が図示のフォーマットで転送される。また、同期信号としてそれぞれ1ビットの水平同期信号HSYNC及び垂直同期信号VSYNC等が図示のフォーマットで転送される。更に、未使用ビットQが図示のフォーマットで転送される。ここで、図2において斜線を付した部分が予め用意された未使用ビットQであり、パリティ付加部12によって算出されたパリティビットがこの未使用ビットQに対して付加される。シリアライザ13は、パリティ付加部12でパリティビットが付加された画像データを、図2に示すフォーマットのシリアルデータに変換する。
受信部20は、デシリアライザ21、パリティチェック部22(検査部)、画像データメモリ23、及び異常情報メモリ24を備えており、送信部10から送信されるシリアルデータを受信して画像データを得る。デシリアライザ21は、送信部10から送信されるシリアルデータを受信してパラレルデータに変換する。パリティチェック部22は、デシリアライザ21から出力されるデータからパリティビット(図2中の未使用ビットQに付加されたパリティビット)を抽出するとともに同データを用いてパリティビットを算出し、抽出したパリティビットと算出したパリティビットとが一致するか否かを検出する。そして、不一致を検出した場合には、その旨を示す情報(異常情報)を異常情報メモリ24に書き込む。尚、一致を検出した場合に、正常である旨を示す情報を異常情報メモリ24に書き込んでも良い。
画像データメモリ23は、デシリアライザ21から出力されるデータ(送信部10から送信された画像データ)を記憶するメモリである。異常情報メモリ24は、パリティチェック部22から出力される異常情報を記憶するメモリである。画像データメモリ23の画素毎の画像データが記憶される領域と、異常メモリの画素毎の異常情報が記憶される領域とは1対1に対応付けられている。このため、異常情報メモリ24に記憶された異常情報を参照すれば、画像データメモリ23に記憶された複数の画素データのうち、転送時等にエラーが生じた画素データを特定することができる。
画像補正部30は、画像補間処理部31を備えており、受信部20の画像データメモリ23に記憶されている画像データの転送時等に生じたエラーを、異常情報メモリ24に記憶されている異常情報を用いて補正する。具体的に、画像補間処理部31は、異常情報メモリ24に記憶されている異常情報を用いてエラーが生じた画素データを特定し、その周囲の画素データを用いて特定した画素データを補正する。
図3は、画像補間処理部31で行われる処理を説明するための図である。図3に示す通り、送信部10の画像データ入力部11に入力される画像データは、所定の画像を図中の主走査方向に走査しつつ、副走査方向(主走査方向に交差する方向)に走査して得られた複数画素の画素データからなる二次元の画像データである。いま、異常情報メモリ24に記憶されている異常情報によって、図3中の斜線を付した画素P0の画素データがエラーが生じたデータであると特定されたとする。
画像補間処理部31は、エラーが生じた画素P0の画素データを、副走査方向の位置が同じであって主走査方向の位置が異なる画素の画素データを用いて補正する。具体的には、画素P0に隣接する画素P1の画素データと画素P2の画素データとの平均値を算出し、画素P0の画素データを算出した平均値に置き換えることによりエラーが生じた画素P0の画素データを補正する。尚、画素P0に隣接する画素P2の画素データもエラーが生じたデータである場合には、画像補間処理部31は上記の平均値を算出する処理は行わずに、画素P0の画素データを画素P1の画素データに置き換えることによりエラーが生じた画素P0の画素データを補正する。以上の処理によって、画像補正部30から画像データD1が出力される。
上記構成において、受信部20に転送されるべき画像データが送信部10の画像データ入力部11に入力されたとする。すると、パリティ付加部12において、入力された画像データを用いてパリティ・エラーを検査するためのパリティビットが算出され、予め用意されているシリアルデータの未使用ビットに付加される。尚、この時点では、転送すべき画像データがシリアルデータに変換されていないため、入力された画像の所定の部分(シリアルデータに変換されたならば未使用ビットQに付加されるであろう部分)にパリティビットが付加される。パリティビットが付加された画像データはシリアライザ13に入力され、図2に示すフォーマットのシリアルデータに変換された後に、受信部20に向けて送信される。
送信部10から送信されてきたシリアルデータは、受信部20のデシリアライザ21に入力されてパラレルデータに変換される。このデータは画像データメモリ23に記憶されるとともに、パリティチェック部22に出力される。デシリアライザ21からのデータがパリティチェック部22に入力されると、そのデータからパリティビット(図2中の未使用ビットQに付加されたパリティビット)が抽出されるとともに、同データを用いてパリティビットが算出され、抽出されたパリティビットと算出されたパリティビットとが一致するか否かが検出される。そして、不一致が検出された場合には異常情報が異常情報メモリ24に書き込まれる。
画像データメモリ23に書き込まれた画像データ及び異常情報メモリ24に書き込まれた異常情報は画像補正部30の画像補間処理部31によって読み出され、エラーが生じた画素データが異常情報によって特定されるとともに、その特定された画素データがその周囲の画素データを用いて補正される。具体的には、図3に示した通り、エラーが生じた画素P0の画素データを、画素P0に隣接する画素P1の画素データと画素P2の画素データとの平均値を算出して置き換えることによって補正する。以上の処理によって、画像補正部30から画像データD1が出力される。
以上説明した通り、本実施形態では、予め用意されているシリアルデータの未使用ビットに対して送信すべき画像データのパリティビットを付加して送信し、送信されたシリアルデータの未使用ビットに付加されているパリティビットを用いて画像データのエラーを検査している。このため、ハードウェアの大幅の変更が不要であり、コストの大幅な上昇を招くことなく、画像データのエラー訂正を実現することができる。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明の第2実施形態による画像転送装置の要部構成を示すブロック図である。図4に示す通り、本実施形態の画像転送装置2は、図1に示す画像転送装置1と同様に、送信部10、受信部20、及び画像補正部30を備えるが、送信部10及び受信部20の内部構成が相違するとともに、送信部10から受信部20に送信されるシリアルデータの未使用ビットに対してCRCで用いられる検査ビットを付加する点が相違する。
図4は、本発明の第2実施形態による画像転送装置の要部構成を示すブロック図である。図4に示す通り、本実施形態の画像転送装置2は、図1に示す画像転送装置1と同様に、送信部10、受信部20、及び画像補正部30を備えるが、送信部10及び受信部20の内部構成が相違するとともに、送信部10から受信部20に送信されるシリアルデータの未使用ビットに対してCRCで用いられる検査ビットを付加する点が相違する。
上述した第1実施形態では、シリアルデータの未使用ビットに対してパリティビットを付加しているため、偶数個のエラーが生じた場合に正常(つまり、エラーが生じていない)と判定されてしまうことがある。本実施形態では、パリティビットに代えてCRCで用いられる検査ビットを付加してエラーを検出することにより、エラーの検出精度を向上させている。
図4に示す通り、画像転送装置2が備える送信部10には、図1に示すパリティ付加部12に代えて、メモリ41、CRC演算部42(検査情報生成部)、及びCRC挿入部43(付加部)が設けられている。メモリ41は、画像データ入力部11に入力される画像データを一時的に記憶するものである。このメモリ41の容量は、例えば送信すべき画像データのうちの4画素分(1ブロック)の画素データを一時に記憶し得る容量である。
CRC演算部42は、メモリ41に記憶された1ブロックの画像データを読み出してCRC用の検査ビットを演算する。このCRC演算部42で演算される検査ビットは、例えば4ビットである。CRC挿入部43は、メモリ41に記憶された1ブロックの画像データを読み出し、CRC演算部42で演算されたCRC用の検査ビットを、予め用意されているシリアルデータの未使用ビットに付加(挿入)する。
ここで、CRC挿入部43は、CRC演算部42で演算されたCRC用の検査ビットを分割してシリアルデータの未使用ビットに付加する。具体的には、CRC演算部42で演算された4ビットの検査ビットを、メモリ42から読み出した1ブロック(4画素分)の画素データの各々に対して付加する。例えば、送信すべきシリアルデータが図2に示すフォーマットである場合には、1ブロックの画素データが送信される4周期(4T)に亘る未使用ビットQに、分割された検査ビットが付加される。検査ビットが付加された画像データは、リアライザ13に入力され、例えば図2に示すフォーマットのシリアルデータに変換される。
また、画像転送装置2が備える受信部20には、図1に示すパリティチェック部22に代えて、CRCチェック部51、CRC保持部52、及び一致確認部53が設けられている。CRCチェック部51は、デシリアライザ21から出力されるデータを用いてCRC用の検査ビットを演算する。CRC保持部52は、デシリアライザ21から出力されるデータからCRC用の検査ビット(図2中の未使用ビットQに付加されたCRC用の検査ビット)を抽出する。ここで、前述の通り、CRC用の検査ビットは分割されて送信されるため、CRC保持部52は、分割された検査ビットを連結した上で保持する。
一致確認部53は、CRCチェック部51で演算されたCRC用の検査ビットとCRC保持部52に保持されたCRC用の検査ビットとが一致するか否かを確認する。不一致を検出した場合には、その旨を示す情報(異常情報)を異常情報メモリ24に書き込む。尚、一致を検出した場合に、正常である旨を示す情報を異常情報メモリ24に書き込んでも良い。
上記構成において、受信部20に転送されるべき画像データが送信部10の画像データ入力部11に入力されると、まず入力された画像データにおける先頭の1ブロックの画素データがメモリ41に記憶される。すると、メモリ41に記憶された画素データがCRC演算部42及びCRC挿入部43にそれぞれ読み出され、CRC演算部42でCRC用の検査ビットが演算されるとともに、演算されたCRC用の検査ビットがCRC挿入部43に読み出された画素データに対して分割して挿入される。
これにより、シリアルデータに変換されたならば未使用ビットQに付加されるであろう部分に対して、分割されたCRC用の検査ビットが付加される。CRC用の検査ビットが付加された画像データはシリアライザ13に入力され、図2に示すフォーマットのシリアルデータに変換された後に、受信部20に向けて送信される。以後、受信部20に転送されるべき画像データが1ブロック毎に順次メモリ41に記憶され、同様の動作が繰り返し行われる。
送信部10から送信されてきたシリアルデータは、受信部20のデシリアライザ21に入力されてパラレルデータに変換される。このデータは画像データメモリ23に記憶されるとともに、CRCチェック部51及びCRC保持部52に出力される。デシリアライザ21からのデータがCRCチェック部51に入力されると、そのデータからCRC用の検査ビットが演算される。また、デシリアライザ21からのデータがCRC保持部52に入力されると、そのデータから分割されたCRC用の検査ビットが抽出されて連結された上で保持される。CRCチェック部51で演算された検査ビット及びCRC保持部52で保持された検査ビットは一致確認部53に出力されて一致するか否かが検出される。不一致が検出された場合には異常情報が異常情報メモリ24に書き込まれる。
画像データメモリ23に書き込まれた画像データ及び異常情報メモリ24に書き込まれた異常情報は画像補正部30の画像補間処理部31によって読み出され、エラーが生じた画素データが異常情報によって特定されるとともに、その特定された画素データがその周囲の画素データを用いて補正される。具体的には、図3を用いて説明した通り、エラーが生じた画素の画素データを、その画素に隣接して主走査方向の位置が異なる画素データの平均値に置き換えることによって補正する。但し、本実施形態では、副走査方向に連続する4画素を単位として置き換えを行う。以上の処理によって、画像補正部30から画像データD1が出力される。
以上説明した通り、本実施形態では、予め用意されているシリアルデータの未使用ビットに対して送信すべき画像データのCRC用の検査ビットを分割して送信し、送信されたシリアルデータの未使用ビットに付加されているCRC用の検査ビットを用いて画像データのエラーを検査している。このため、ハードウェアの大幅の変更が不要であり、コストの大幅な上昇を招くことなく、画像データのエラー訂正を実現することができる。
次に、以上説明した画像転送装置1,2を備える画像読取装置及び画像形成装置について説明する。尚、以下では、画像形成装置の一種である複合機を例に挙げて説明する。図5は、本発明の一実施形態による画像形成装置の外観の概要を示す正面図である。図5に示す通り、本実施形態の画像形成装置としての複合機60は、原稿(記録媒体)に形成された画像を画像データとして読み取る画像読取装置としての画像読取部61と印刷用紙(記録媒体)に対する画像形成等を行う本体部62とを備えている。この画像形成装置60は、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ送信/受信機能を併せ持っており、原稿のコピー、コンピュータ等を用いて作成された各種データのプリントアウト、及び原稿のファクシミリ送受信が可能である。
図6は、本発明の一実施形態による画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。図6に示す通り、本実施形態の画像形成装置である複合機60は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、各種センサ群74、用紙搬送部75、画像読取部61、画像データ記憶部76、画像形成部77、通信I/F部78、及び操作表示部79を備える。
CPU71は、ROM72に記憶されている制御プログラムに基づき、各種センサ群74から出力される各種検出信号を参照しつつ、操作表示部79から入力される操作指示、又は通信I/F部78を介してクライアントコンピュータ(図示省略)から入力される各種指示に応じて複合機60の動作を制御する。例えば画像読取部61による画像データの読み取り制御、或いは、画像データ記憶部76に記憶されている原稿画像データ、プリント画像データ、及びファクシミリ画像データ等の各種画像データのプリント制御や送信制御を行う。
ROM72は、CPU71で実行される制御プログラム及びその他のデータを記憶する不揮発性メモリである。RAM73は、CPU71が制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先となるワーキングエリアとして用いられる揮発性メモリである。各種センサ群74は、用紙切れ検出センサ、用紙詰まり検出センサ、用紙位置検出センサ、温度センサ等の画像形成動作に必要な各種センサであり、それぞれのセンサで検出した各種の情報を検出信号としてCPU71に出力する。
用紙搬送部75は、搬送ローラ、搬送ローラ駆動用のモータ等を備えており、用紙トレイに収納されている印刷用紙を画像形成部77に搬送するとともに、画像形成部77で画像形成処理が行われた印刷用紙を図示しない排紙トレイに搬送する。画像読取部61は、ADF(自動原稿送り装置)及びCCD(Charge Coupled Device)センサ等を備えており、ADFによって順次給紙される原稿の画像をCCDセンサに読み取らせ、原稿画像に基づく原稿画像データを出力する。尚、画像読取部61から出力された原稿画像データはCPU71を介して画像データ記憶部76に記憶される。
画像データ記憶部76は、フラッシュメモリ等のメモリを備えており、CPU71の制御の下で、原稿画像データ、通信I/F部78がクライアントコンピュータ(図示省略)から受信するプリント画像データ、及び通信I/F部78が公衆網(図示省略)から受信するファクシミリ画像データを記憶する。
画像形成部77は、CPU71の制御の下で、画像データ記憶部76に記憶されている原稿画像データ、プリント画像データ、又はファクシミリ画像データを用いて画像形成処理を行う。具体的には、上記の各種画像データに応じた画像形成画像を用紙搬送部75から搬送される印刷用紙にトナーを用いて転写し、定着ローラによってその画像形成画像の定着処理を行う。通信I/F部78は、クライアントコンピュータ(図示省略)や公衆網(図示省略)に接続され、このクライアントコンピュータや公衆網との間で各種信号の送受信を行う。
操作表示部79は、タッチパネル79a及び各種操作キーを備えており、操作キーの操作内容をCPU71に出力するとともに、CPU71の制御の下でタッチパネル79aへ種々の情報を表示する。操作表示部79が備える各種操作キーは、例えばコピー機能切替キー、プリント機能切替キー、スキャン機能切替キー、ファクシミリ機能切替キー、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)が挙げられる。
以上の構成において、前述した画像転送装置1,2は、画像読取部61で読み取られた画像データをCPU71に転送し、CPU71と画像データ記憶部76との間で画像データを転送し、或いは画像を形成するために用いられる画像データをCPU71から画像形成部77に転送する際に用いられる。更には、CPU71と通信I/F部78との間で画像データを転送するために用いられる。
以上、本発明の実施形態による画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、前述した第2実施形態では、4画素分の画素データを1ブロックとして取り扱ってCRC用の検査ビットを求める例について説明したが、1ブロックの画素数は適宜変更することができる。例えば、原稿読取モード(文字原稿の読取モード、写真原稿の読取モード等)に応じて1ブロックの画素数を変更しても良い。また、上記実施形態では、画像読取装置として、複合機60に設けられた画像読取部61を例に挙げて説明したが、所謂スキャナとして単体で販売される画像読取装置にも本発明を適用することができる。
1,2 画像転送装置
10 送信部
12 パリティ付加部
20 受信部
22 パリティチェック部
30 画像補正部
43 CRC挿入部
10 送信部
12 パリティ付加部
20 受信部
22 パリティチェック部
30 画像補正部
43 CRC挿入部
Claims (9)
- 転送すべき画像データを、予め未使用ビットが用意されているフォーマットのシリアルデータに変換して送信する送信部と、当該送信部から送信される前記シリアルデータを受信して前記画像データを得る受信部とを備える画像転送装置において、
前記送信部は、前記画像データのエラーを検査するために用いられる検査情報を、前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加する付加部を備えており、
前記受信部は、受信した前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加されている前記検査情報を用いて前記画像データのエラーを検査する検査部を備える
ことを特徴とする画像転送装置。 - 前記画像データは、所定の画像を主走査方向に走査しつつ、当該所定の画像を当該主走査方向に交差する副走査方向に走査して得られるデータであり、
前記検査部でエラーが検査された場合に、エラーが検査された画素の画素データを、前記副走査方向の位置が同じであって前記主走査方向の位置が異なる画素の画素データを用いて補正する補正部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像転送装置。 - 前記検査情報は、パリティ・エラーを検査するための情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像転送装置。
- 前記検査情報は、巡回冗長検査で用いられる情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像転送装置。
- 前記送信部は、前記画像データをなす所定数の画素データを用いて前記巡回冗長検査で用いられる検査情報を生成する検査情報生成部を備えることを特徴とする請求項4記載の画像転送装置。
- 前記付加部は、検査情報生成部で生成された前記検査情報を複数に分割して前記シリアルデータの前記未使用ビットに付加することを特徴とする請求項5記載の画像転送装置。
- 前記検査情報生成部が前記検査情報を生成するために用いる前記画素データの数は可変であることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の画像転送装置。
- 記録媒体に形成された画像を画像データとして読み取る画像読取装置において、
前記記録媒体から読み取った画像データを転送する請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像転送装置を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
前記記録媒体に対する画像形成を行うための画像データを転送する請求項1から請求項7の何れか一項に記載の画像転送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009139444A JP2010288014A (ja) | 2009-06-10 | 2009-06-10 | 画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置 |
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JP2009139444A JP2010288014A (ja) | 2009-06-10 | 2009-06-10 | 画像転送装置、画像読取装置、及び画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9087285B2 (en) | 2011-09-01 | 2015-07-21 | Ricoh Company, Ltd. | Printing apparatus and printing method |
JP2017005415A (ja) * | 2015-06-08 | 2017-01-05 | 富士機械製造株式会社 | 通信装置 |
KR20230082929A (ko) * | 2021-12-02 | 2023-06-09 | 주식회사 텔레칩스 | 이미지 무결성을 검증하는 시스템 및 그 방법 |
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2009
- 2009-06-10 JP JP2009139444A patent/JP2010288014A/ja active Pending
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