JP4844427B2 - 画像形成装置、特定原稿判定方法及び特定原稿判定プログラム - Google Patents

画像形成装置、特定原稿判定方法及び特定原稿判定プログラム Download PDF

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Description

この発明は、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定が可能な両面同時読み取り式の画像形成装置、特定原稿判定方法及び特定原稿判定プログラムに関する。
近年、画像形成装置の技術の進歩によって原稿の忠実な再現が可能になりつつある。それに伴い画像形成装置を用いての紙幣や有価証券等の複写が行われ犯罪等に利用される問題が起こりつつあり、画像形成装置に読み取られた原稿が特定原稿(例えば紙幣や有価証券等のような複写の禁止対象の原稿など)であるか否かを検出する技術の進歩が期待されている。
一方、両面原稿を迅速に読み取るために、原稿の表面と裏面とをそれぞれ別の読取手段で読み取る両面同時読取式の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においても、読み取った原稿が特定原稿か否かを検出する必要がある。
そこで、両面同時読取式の画像形成装置において、読み取られた原稿の表面と裏面の画像データを主走査方向に縮小し、連結して当該連結画像に対して検出を行うことにより当該原稿が特定原稿であるか否かを判定する技術が提供されている(特許文献1参照)。
特開2005−26880号公報
しかしながら、特定原稿の検出については、誤認識や認識もれといった誤検出の問題がつきまとい、検出精度の向上が求められている。また、特許文献1に記載の技術では、読み取られた表面及び裏面の画像データが縮小されるため、当該縮小された画像データに対して検出を行うとさらに多くの誤検出が発生することがあり、検出精度に関して問題がある。
本発明では、上記実情に鑑みなされたものであって、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの検出が高精度で可能な両面同時読取式の画像形成装置、特定原稿判定方法及び特定原稿判定プログラムを提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。
(1)原稿の第一面を読み取る第一読み取り手段と、原稿の第二面を読み取る第二読み取り手段と、特定パターンの形状と位置に関する参照データを保存する保存手段と、前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度が高い部分の発生位置を検出する検出手段と、前記第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿である判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)原稿の第一面を読み取る第一読み取り手段と、原稿の第二面を読み取る第二読み取り手段と、特定パターンの形状に関する参照データを保存する保存手段と、前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出手段と、前記算出された第一面の類似度と第二面の類似度及び全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(3)前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出手段を備え、前記判定手段は、前記近接度及び前記算出手段により算出された原稿の全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する前項1に記載の画像形成装置。
(4)第一読み取り手段に読み取られた第一面の画像データを縮小する第一縮小手段と、第二読み取り手段に読み取られた第二面の画像データを縮小する第二縮小手段と、を備え、前記第一面及び第二面の画像データと参照用データとの比較は、前記各画像縮小手段により縮小された各画像データに対して行われる前項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)原稿の第一面を読み取るステップと、原稿の第二面を読み取るステップと、前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと保存手段に保存されている特定パターンの形状と位置に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度が高い部分の発生位置を検出するステップと、前記第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿である判定する判定ステップと、を備えたことを特徴とする特定原稿判定方法。
(6)原稿の第一面を読み取るステップと、原稿の第二面を読み取るステップと、前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと、保存手段に保存されている特定パターンの形状に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出するステップと、前記算出ステップで算出された第一面の類似度と第二面の類似度及び全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定するステップと、を備えたことを特徴とする特定原稿判定方法。
(7)前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出ステップを備え、前記判定ステップでは、前記近接度及び前記算出ステップにおいて算出された原稿の全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する前項5に記載の特定原稿判定方法。
(8)原稿の第一面を読み取るステップと、原稿の第二面を読み取るステップと、前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと保存手段に保存されている特定パターンの形状と位置に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度が高い部分の発生位置を検出するステップと、前記第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿である判定する判定ステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための特定原稿判定プログラム。
(9)原稿の第一面を読み取るステップと、原稿の第二面を読み取るステップと、前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと、保存手段に保存されている特定パターンの形状に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出するステップと、前記算出ステップで算出された第一面の類似度と第二面の類似度及び全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための特定原稿判定プログラム。
(10)前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出ステップを前記コンピュータにさらに実行させ、前記判定ステップでは、前記近接度及び前記算出ステップにおいて算出された原稿の全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する処理を前記コンピュータに実行させる前項に記載の特定原稿判定プログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、第一読み取り手段及び第二読み取り手段によって表面画像と裏面画像が読み取られ、表面の画像データ及び裏面の画像データと参照用データとを比較することにより、高い類似度の発生した位置が検出され、第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であると判定される。これにより、高い類似度が発生した位置情報を用いて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定が可能となるので、精度の高い判定が可能となる。
前項(2)に記載の発明によれば、第一読み取り手段及び第二読み取り手段によって表面画像と裏面画像が読み取られ、表面の画像データ及び裏面の画像データそれぞれから類似度が算出された後、前記2つの類似度が加算されて全体類似度が算出され、これらに基づいて読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定がなされる。このため、読み取られた原稿の表面と裏面の両面の類似度を用いての特定原稿か否かの判定が可能となるので、精度の高い判定が可能となる。
前項(3)に記載の発明によれば、原稿の表面と裏面の両面の類似度、および類似度が高い部分の発生位置に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定がなされるから、さらに精度の高い判定が可能となる。
前項(4)に記載の発明によれば、読み取られた原稿の表面と裏面の画像データが縮小され、この縮小画像データを用いて読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定がなされるから、縮小されていることによる解像度低下や位置ずれなどの原因による判定精度の低下を補うことができる。
前項(5)に記載の発明によれば、表面および裏面の特定原稿との類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であることの判定がなされるから、精度の高い判定が可能となる。

前項(6)に記載の発明によれば、読み取られた原稿の表面と裏面の両面の類似度を用いての特定原稿か否かの判定が可能となるので、精度の高い判定が可能となる。
前項(7)に記載の発明によれば、原稿の表面と裏面の両面の類似度、および類似度が高い部分の発生位置に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定がなされるから、さらに精度の高い判定が可能となる。
前項(8)に記載の発明によれば、原稿の第一面、第二面の読み取り、参照用データとのを比較による類似度が高い部分の発生位置を検出、特定原稿であるか否かの判定を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(9)に記載の発明によれば、原稿の第一面、第二面の読み取り、参照用データとのを比較による類似度の算出、全体類似度の算出、特定原稿であるか否かの判定を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(10)に記載の発明によれば、原稿の第一面、第二面の読み取り、参照用データとのを比較による類似度の算出、全体類似度の算出、類似度が高い部分の発生位置を検出、特定原稿であるか否かの判定を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の読取機構部を示す構成図である。なお、画像形成装置として、この実施形態では、多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Periherals)が用いられている。
図1において、この読取機構部は、原稿を搬送しながらその画像を読み取るシートスルータイプの自動原稿送り装置であるADF(Auto Document Feeder)10と、スキャナユニット50及び操作パネル60を備えている。
前記ADF10は、給紙トレイ11と原稿搬送部12とを有している。
前記給紙トレイ11は、原稿Mを繰り出し可能に載置するものである。
前記原稿搬送部12は、給紙トレイ11の原稿Mを引き出す給紙ローラ21と、原稿Mを給紙トレイ11から分離させる分離ローラ22と、第1の読み取り領域S1の上流に位置する前ローラ23と、読み取り領域S1の下流に位置する読み取り後ローラ24とを備える他に、原稿Mの片面画像を読み取った後に、当該原稿Mを一旦、排出させてから、スイッチバック用ローラ25でスイッチバックさせることにより表裏反転状態で第1の読み取り領域S1に向かわせる反転回路26を備えている。
前記ADF10における原稿の給紙及び搬送動作等は、読取制御部102(図3に示す)によって制御される。
前記搬送経路における所定部位には、第1の読み取り領域S1に対応して設けられた第1の読み取り部30と、第1の読み取り領域S1のやや下流に位置する第2の読み取り領域S2に対応して設けられた第2の読み取り部31とが、原稿搬送経路を挟んで配置されている。
前記スキャナユニット50は、第1の読み取り部30を備えており、カラー原稿及びモノクロ原稿の両方の読み取りが可能となされている。
第1の読み取り部30は、第1の読み取り領域S1に達した原稿Mに対してプラテンガラス32を透過して露光する露光回路33と、光源反射板34と、原稿Mから反射光をCCD37に向かわせる複数のミラー35と、ミラー35とラインセンサであるCCD37との間に介在されたレンズ36とを備えている。なお、第1の読み取り領域S1には、プラテンガラス32上に搬送ガイド部材27が配置されており、第1の読み取り領域S1に搬入された原稿Mがプラテンガラス32と非接触で搬送されるように案内する。
前記CCD37からのアナログ信号は、画像処理部103のA/D変換部110(図4に示す)でデジタル信号に変換され、さらに所定の画像処理が施されるようになっている。
前記ADF10側に設けられた第2の読み取り部31は、カラー原稿及びモノクロ原稿の両方の読み取りが可能な密着イメージセンサ(CIS:Contact Image SenSor)からなり、前記第1の読み取り部30と同等の機能を有するものであり、図2に示すように、第2の読み取り領域S2に達した原稿Mに光をガラス31cに透過して照射する一対のLED31a、31bと原稿Mから反射光を集光するセルフォックスレンズ31dと、集光させた反射光を受光するライセンサ31eを備えている。ここでは、ライセンサ31eとしてCCDが使用されているが、C−MOSセンサなどの他の受光素子を使用可能である。
CCDからなるライセンサ31eからのアナログ信号は、画像処理部103のA/D変換部111(図4に示す)でデジタル信号に変換され、さらに所定の画像処理が施されるようになっている。
このような画像形成装置において、給紙トレイ11に積載された原稿Mが給紙ローラ21で給紙され、分離ローラ22、読み取り前ローラ23で第1の読み取り領域S1に搬送される。
スキャナユニット50では、第1読み取り領域S1を通過する原稿Mの一方の面(表面)の画像に対して、第1の読み取り部30における露光回路33で露光し、原稿Mの一方の面からの反射光をプラテンガラス32、レンズ36を通してCCD37に受光させる。CCD37からのRGBデータに基づいて、画像処理部103で画像データを生成する。
第1の読み取り領域S1を通過した原稿Mが第2の読み取り領域S2を通過すると、第2の読み取り部31により、原稿Mの他方の面(裏面)の画像が読み取られて画像データが生成される。
原稿Mは、第2読み取り領域S2を通過後、読み取り後ローラ24によって図1の右方へ搬送され、排出トレイ38に排出される。
このように、給紙トレイ11から第1及び第2の読み取り領域S1、S2に搬送され、前記読み取り領域へ再搬送されることなく排出トレイ38に排出される搬送経路で、原稿Mが搬送される間に、原稿Mの一方の面の画像が第1の読み取り部30で読み取られるとともに、他方の画像が第2の読み取り部31で読み取られる。つまり、1回の通紙で原稿Mの両面の画像を同時に読み取ることができる。
〔全体構成図〕
次に、画像形成装置の概略構成を、図3に示すブロック図を用いて説明する。
図3に示すように、この画像形成装置は、CPU100、ROM101、読取制御部102、画像処理部103、画像形成部104、外部インターフェース(I/F)105、RAM106、CCD37、CCD31e及び操作パネル60などを備えており、CPU100のバスライン107上にROM101、読取制御部102、画像処理部103、画像形成部104、外部インターフェース105、RAM106及び操作パネル60が接続されている。
CPU100は、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定、パターンマッチングによる形状の類似度や濃度の類似度及び近接度(いずれも後述)の算出などを行う他、画像形成装置全体を統括的に制御するが、詳しくは後述する。
なお、この実施形態において、特定原稿とは例えば紙幣や有価証券等のような複写の禁止対象の原稿などをいうが、何を特定原稿とすべきかは、装置の管理者などが任意に設定すればよい。
ROM101には、特定原稿の表面及び裏面に含まれる特定パターンの形状データや濃度データ(以下では、辞書データという)が保存されており、またCPU100の動作用プログラムやその他のデータなども保存されている。
読取制御部102は、スキャナ用CPU(図示せず)を備えており、図1及び図2に示した読取機構部を制御する。例えば、原稿画像の読み取り時に要求される画質や解像度のレベルを判断して、搬送部12による原稿Mの搬送や、第1及び第2の読み取り部30、31による読み取り動作等を制御する。
画像処理部103は、CCD37及びCCD31eからの画像データを受けて、所定の画像処理などを施すが、詳しくは後述する。
画像形成部104は、画像処理部103から出力された画像データを受け取り、その画像データに基づいて、出力画像を形成して用紙に出力する。
外部インターフェース(I/F)105は、ネットワーク回線等を用いて外部端末などとデータの送受信を行う通信手段として機能する。
RAM106は、一時記憶媒体であり、CPU100がROM101等の記録媒体に保存されているプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時保存する。
操作パネル60は、ユーザが各種の操作や処理モードの入力を行ったり、装置の状態やメッセージなどを表示したりするものであり、図1に示すように、タッチパネル式の表示部61を備える。また、管理者等はこの操作パネル60を介して、原稿読み取り時の画質や解像度のレベル設定を行うことができるものとなされている。なお、これらの設定はCPU100で受け付けられる。
〔画像処理部103の構成〕
次に、図4を用いて画像処理部103の構成を説明する。
画像処理部103は、図4に示すように、AD変換部110、111、前処理部112、113、後処理部114、115、表面画像縮小部120、裏面画像縮小部121、検用メモリ122及び特定原稿検出部123などから構成されている。
AD変換部110、前処理部112及び後処理部114は、第1の読み取り部30のCCD37で読み取られた原稿Mの一方の面の画像データを処理するものであり、またAD変換部111、前処理部113及び後処理部115は、第2の読み取り部31のCCD31eで読み取られた原稿Mの他方の面の画像データを処理するものである。即ち、AD変換部110はCCD37で読み取られた原稿Mの一方の面(表面)の画像データをデジタル信号に変換する。また、AD変換部111はCCD31eで読み取られた原稿Mの他方の面(裏面)の画像データをデジタル信号に変換する。
前処理部112及び前処理部113は、各AD変換部110、111から出力されたデジタル信号の画像データにシェーディング補正やライン補正などを行う。
後処理部114及び後処理部115では、画像形成部104や外部インターフェース105へ画像データを送るための画質改善処理や色変換処理を行う。
表面画像縮小部120は、前処理部112によって所定の画像処理がなされた画像データを縮小し、検出用メモリ122に送出する。
裏面画像縮小部121は、前処理部113によって所定の画像処理がなされた画像データを縮小し、検出用メモリ122に送出する。
検出用メモリ122は、表面画像縮小部120又は裏面画像縮小部121から送出された画像データを格納する。
特定原稿検出部123は、検出用メモリ122に格納された原稿の画像データとROM101に保存されている辞書データとの間での、特徴的なパターンが一致する画素の検出、又は濃度が一致する画素の検出を行う。
[特定原稿の判定方法]
次に、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定方法を説明する。
上記したように、ROM101には辞書データとして、特定原稿の表面及び裏面それぞれの所定位置に存在している1個または複数個の特定パターンの形状及び濃度データが、参照用データ(たとえば図5の符号131に示す)として保存されている。
また、図6は原稿Mの表面の画像データを示しており、検出データ領域133は特定原稿検出部123でのパターンマッチングで、参照用データ131の特定パターンと一致する画素が多い領域である。ここで、参照用データ131に含まれる画素数をPとし、また検出データ領域133のうち、参照用データ131と一致した画素数をQとする。
参照用データ131と検出データ領域133とから、特定原稿の表面に対する類似の度合いを示す表面の類似度R1を、例えば次に示す式によって求める。
R1=(Q/P)×100
また、表面の類似度の算出と並行して、表面の場合と同様にして特定原稿の裏面に対する類似の度合いを示す裏面の類似度R2が算出される。なお、ここでは形状を基準に類似度を求めたが、参照用データ131の濃度データと比較して所定濃度範囲にある画素数をカウントして濃度に関する類似度を求めてもよい。また、形状および濃度の両方を勘案して類似度を求めてもよい。
表面及び裏面の類似度R1及びR2が算出された後、全体類似度として類似度R1と類似度R2とを加算した加算類似度R3(=R1+R2)が算出される。
次に、表面類似度R1、裏面類似度R2及び加算類似度R3を用いた図7の判定表135に基づいて、原稿Mが特定原稿であるか否かの判定がなされる。この実施形態では、例えば、(60≦R1)∨(60≦R2)∨(100≦R3)ならば原稿Mは特定原稿であると判定される一方、それ以外ならば、原稿Mは特定原稿ではないと判定される。記号「∨」は論理和を示し、AとBの少なくとも一方が真である場合、A∨Bは真である。なお、表面または裏面の類似度R1、R2単独でも判定するのは、例えば片面をマスクしてコピーが行われた場合、全体類似度による判定だけでは、特定原稿と判定できないからである。このように、片面の単独類似度のみから判定を行うよりも、両面の類似度、さらにそれら加算類似度を用いた判定を行う事により、仮に1つの類似度計算にエラーが含まれていたとしても、他の判定条件によって、補う事が可能となり、トータルの判定精度を向上させることができる。
なお、ユーザから片面のみの読み取りの指示がなされた場合には、表面原稿として取り扱い、R1のみを算出して判定すれば良い。
[画像の縮小方法]
次に、読み取った画像データの縮小方法を説明する。
図8は、表面の画像データ及び裏面の画像データをそれぞれ主走査方向に縮小し連結する方法を示した図である。
図8に示すように、表面の画像データが表面画像縮小部120で主走査方向に縮小されることにより、表面縮小画像136が生成され、また裏面の画像データが裏面画像縮小部121で縮小されることにより、裏面縮小画像137が生成される。
さらに、表面縮小画像136と裏面縮小画像137とが連結され、連結画像データ138が生成される。なお、この実施形態では縮小方向を主走査方向としたがこれに限定されるものではなく、例えば縮小方向を副走査方向とする構成としてもよい。
[画像形成装置1の動作]
次に、図9に示すフローチャートを用いて画像形成装置1の動作を説明する。なお、この動作は、CPU100がROM101等の記録媒体に保存されているプログラムを実行することにより、実現される。
CPU100は、セットされた原稿Mのユーザからの両面読み取り又は片面読み取りを含む印刷指示を受け付けると(ステップS140)、ユーザから両面読み取りの指示がなされたか否かの判定を行う(ステップS141)。
両面読み取りの場合(ステップS141でYES)、CPU100はCCD37によって原稿Mの表面画像を、またCCD31eによって原稿Mの裏面画像をそれぞれ読み取ると(ステップS142)、読み取られた表面の画像はAD変換部110によってデジタル信号に変換され、また裏面の画像はAD変換部111によってデジタル信号に変換される(ステップS143)。
デジタル信号に変換された表面の画像データは、前処理部112によってシェーディング補正やライン補正などの前処理が施され、また裏面の画像データは前処理部113によってシェーディング補正やライン補正などの前処理が施される(ステップS144)。
次に、前処理された表面の画像データは表面画像縮小部120及び後処理部114に、また前処理された裏面の画像データは裏面画像縮小部121及び後処理部115にそれぞれ送出される。
CPU100は、後処理部114及び後処理部115を介して送られてきた表面及び裏面の画像データに画質改善処理や色変換処理等の後処理を開始し(ステップS145)、ステップS165へ進む。
後処理と並行して、表面の画像と裏面の画像とを連結するために、CPU100は表面画像縮小部120及び裏面画像縮小部121を介して表面及び裏面の画像データをそれぞれ縮小し(ステップS146)、検出用メモリ122で前記2つの縮小画像データを連結して連結画像データを生成し、保存する(ステップS147)。
特定原稿検出部123を介して、検出用メモリ122に保存されている表面の画像データと、ROM101に保存されている辞書データ(参照用データ)について、パターンマッチングにより形状の一致する画素の検出又は濃度の一致する画素の検出を行い(ステップS148)、表面の類似度R1及び裏面の類似度R2をそれぞれ算出する(ステップS149)。ついで、明らかに特定原稿でないものを排除するために、類似度R1及びR2が一定値より低いか否かの判定を行う(ステップS150)。例えば、(R1<80)∨(R2<80)の式で判定を行う。この判定処理は、特定原稿がコピーされる機会は多くないことから、特定原稿でない通常原稿について、常に表裏類似度を加算した全体類似度による判定処理が行われるのを防止して、処理を効率的にするためである。
類似度が低い場合(ステップS150でYES)、原稿Mは特定原稿である可能性は低いので、CPU100はステップS163に処理を進める。
一方、一定値より高い場合(ステップS150でNO)、原稿Mは特定原稿である可能性が高いので、CPU100は前記2つの類似度R1とR2とを加算することで加算類似度R3を算出し(ステップS151)、原稿Mが特定原稿であるか否かの判定を行うために、類似度R1、R2及び加算類似度R3が図7の判定表135に示す条件を満たすか否かの判定を行う(ステップS152)。
満たさない場合(ステップS152でNO)、原稿Mが特定原稿である可能性は低いから、ステップS163に進む。
ステップS163で特定原稿でないと判定したのち、出力許可を決定し(ステップS164)、ステップS165に進む。一方、判定表135に示す条件を満たす場合(ステップS152でYES)、原稿Mは特定原稿である可能性が高いから、ステップS160に進んで特定原稿であると判定したのち、出力不許可を決定する(ステップS161)。そして、出力を許可しない旨を操作パネル60の表示部61に表示した後、ステップS165に進む。
ステップS165では、出力許可がなされているかどうかを判断し、許可されていなければ(ステップS165でNO)、出力を行わずに、そのまま終了する。または、読み取った原稿画像が実用に耐えられない所定のパターンデータ(例えば、全面黒など)に変換するなどの画像処理を行った上で、出力しても良い。許可されていれば(ステップS165でYES)、ステップS167へ進む。
ステップS167では、後処理が終了するまで待ち(ステップS167でNO)、終了すれば(ステップS167でYES)、読み取った原稿の画像データを出力して処理を終了する。
一方、ステップS141で、ユーザからの指示が両面読み取りでない場合(ステップS141でNO)、CPU100はCCD37により原稿Mの表面の画像を読み取り(ステップS153)、読み取られた表面の画像はAD変換部110によりデジタル信号に変換される(ステップS154)。デジタル信号に変換された表面の画像データは、前処理部112によりシェーディング補正やライン補正などの前処理が施された後(ステップS155)、当該処理された画像データは後処理部114に送られ、また表面画像縮小部120で縮小されることなく検出用メモリ122に送出される。
CPU100は、後処理部114を介して、送られてきた表面の画像データに、画質改善処理や色変換処理等の後処理を開始し(ステップS166)、ステップS165へ進む。
後処理と並行して、CPU100は検出用メモリ122に保存されている画像データとROM101に保存されている辞書データ(参照用データ)について、パターンマッチングにより形状の一致する画素の検出又は濃度の一致する画素の検出を行い(ステップS157)、類似度R1を算出する(ステップS158)。ついで、あらかじめ定められた特定原稿の条件を満たすか否かの判定を行う(ステップS159)。特定原稿の条件としては、たとえば類似度が80以上の場合に特定原稿と判定する場合を挙げうる。
特定原稿の条件を満たす場合(ステップS159でYES)、ステップS160に進み、満たさない場合(ステップS159でNO)、ステップS163に進み、以後前述したのと同じ処理が行われる。
このように、この実施形態によれば、原稿の表面と裏面とが同時に読み取られ、それぞれの類似度及び全体類似度が算出され、算出された各類似度を用いて読み取られた原稿が特定原稿であるかの判定がなされる。これにより、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定が表面と裏面の両方を用いてなされるので、高い判定精度を得ることができる。特にこの実施形態では、表裏各面の画像データが縮小されていることから、画像データの精度自体が低下しているが、特定原稿かどうかの判断に際して、表裏両面の類似度を加算した全体類似度を用いるから、片面ずつの判断により特定原稿かどうかを判断する場合に比べて、判定精度の低下を補うことができ、高精度の判定を行うことができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置を説明する。
第2実施形態は、参照用データ131に含まれる特定パターンの位置が表面と裏面で同じ位置にある場合に、原稿表面の高い類似度が発生した位置と裏面の高い類似度が発生した位置との距離を算出することにより、読み取られた原稿が特定原稿に該当するか否かの判定を行うものである。なお、画像形成装置の構成は第1実施形態に係る画像形成装置1と同様なので、ここでは説明を省略する。
[特定原稿の判定方法]
次に、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定方法を説明する。
図10は、原稿Mの表面画像データ170と裏面画像データ171とを示した図であり、また表面検出データ領域172はROM101に保存されている参照用データと高い類似度が発生した位置であり、裏面検出データ領域173は裏面の辞書データと高い類似度が発生した位置である。
図11に示すように、表面検出データ領域172に含まれる中心付近の座標(X1、Y1)175と裏面検出データ領域173に含まれる中心付近の座標(X2、Y2)176との距離を
Figure 0004844427
と定義し、算出された距離lの値を用いて、例えば次に示すように近接度(L)を点数化する。
0≦l≦C1ならばL=100
C1<l≦C2ならばL=90
C2<l≦C3ならばL=60
C3<lならばL=40
なお、C1、C2及びC3は、特定原稿の大きさなどを考慮して予め定められている定数である。C1、C2及びC3の刻みについては、必要に応じて、細かく設定されても良い。
次に、近接度Lを用いた図12の判定図表177に基づいて、原稿Mが特定原稿であるか否かの判定を行う。
即ち、この実施形態では、近接度Lが80点以上である場合、原稿Mは特定原稿であると判定される一方、近接度Lが80点未満である場合には、原稿Mは特定原稿でないと判定される。これにより、例えば近接度が特定原稿の大きさを超えるような場合は、類似度が低く、特定原稿ではないと判定される。
なお、距離lを求める式として上記の数1の式を用いたがこれに限定されるものではなく、例えばl=MAX(|X1−X2|、|Y1―Y2|)、|X1−X2|、|Y1−Y2|などを用いる構成としても良い。また、実施形態2では、特徴的パターンの位置が、表面と裏面で同じ位置である場合を例にとって説明したが、特定パターンの位置が表面と裏面とで一致しない場合には、各面における参照用データと検出データ領域との距離の差によって判定を行う。
[画像形成装置1の動作]
次に、図13に示すフローチャートを用いて上記処理を行う際の画像形成装置の動作を説明する。なお、この動作は、CPU100がROM101等の記録媒体に保存されているプログラムを実行することにより、実現される。
なお、図13のフローチャートにおいて、印刷指示の受け付け(ステップS140)から表裏両面の類似度が一定値よりも低いかどうかの判断(ステップS150)までの処理は、図9に示したフローチャートと同じであるので、同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明は省略する。
類似度が低い場合(ステップS150でYES)、原稿Mは特定原稿である可能性は低いので、CPU100はステップS163に進む。一方、一定値より高い場合(ステップS150でNO)、原稿Mは特定原稿である可能性があるから、CPU100は高い類似度が発生した表面及び裏面の位置をRAM106にそれぞれ記憶するとともに、表面と裏面との発生位置から近接度Lを算出し(ステップS200)、近接度Lの値が図12の判定表177に示す条件を満たすか否かの判定を行う(ステップS201)。
条件を満たす場合(ステップS201でYES)、CPU100はステップS160に進み、原稿Mは特定原稿であると判定する。一方、条件を満たさない場合(ステップS201でNO)、ステップS163に進み、原稿Mは特定原稿でないと判定する。
ステップS161〜168は、図9に示した処理と同一であるので、同一のステップ番号を付して、詳細な説明は省略する。また、ステップS141で、指示が両面読み取りでない場合(ステップS141でNO)の処理ステップS153〜ステップS159も、図9に示した処理と同一であるので、同一のステップには同一のステップ番号を付して、説明は省略する。
このように、この実施形態によれば、表面及び裏面それぞれに対して類似度の高い位置が特定され、前記2つの位置の近接度が算出された後、前記算出された近接度が所定の条件を満たすか否かにより、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定がなされる。これにより、高い類似度が発生した位置情報を用いて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かの判定が可能となり、類似度のみの判定に比べて位置情報も加味された、より精度の高い判定が可能となる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置を説明する。
この第3実施形態は、第1実施形態で示した表裏両面の全体類似度(加算類似度) と、類似度が高い部分の発生位置の両方を用いて、特定原稿を検出するものである。なお、第3実施形態に係る画像形成装置の構成は、第1実施形態に係る画像形成装置1と同じなのでここでは説明を省略する。
[特定原稿の判定方法]
次に、読み取られた原稿Mが特定原稿であるか否かの判定方法を説明する。なお、類似度R1、R2、R3及び近接度Lの算出方法は第1実施形態と同じなのでここでは説明を省略する。
図14に示す判定表244を用いて、類似度R1、R2、R3及び近接度Lから読み取られた原稿Mが特定原稿であるか否かの判定を行う。
即ち、(R1≧90点∨R2≧90点∨R3≧140点)である場合、近接度Lの値に関わらず読み取られた原稿Mは特定原稿であると判定される。
(80≦R1≦89∨80≦R2≦89∨120≦R3≦139)∧(L≧50)の場合には、読み取られた原稿Mは特定原稿であると判定される。
(60≦R1≦79∨60≦R2≦79∨100≦R3≦119)∧(L≧80)の場合には、読み取られた原稿Mは特定原稿であると判定される。ここで、記号「∧」は論理積を示し、A及びBのいずれもが真である場合に限り、A∧Bは真である。
また、(R3<100)の場合には、近接度Lの値に係らず読み取られた原稿Mは特定原稿でないと判定される。なお、判定表244は、判定原稿の印刷ばらつき(濃度・形状)やスキャンの読み取りばらつき(濃度・形状・個体差)等を考慮した点数範囲が設定されておりそれらが誤認識を防ぐマージンとしての役割を果たす事になり、判定の精度を高めている。
[画像形成装置の動作]
次に、図15に示すフローチャートを用いて画像形成装置の動作を説明する。なお、この動作は、CPU100がROM101等の記録媒体に保存されているプログラムを実行することにより、実現される。
なお、図13のフローチャートにおいて、印刷指示の受け付け(ステップS198)から表裏両面の類似度が一定値よりも低いかどうかの判断(ステップS150)までの処理は、図9に示したフローチャートと同じであるので、同一のステップには同一のステップ番号を付し、説明は省略する。
類似度が低い場合(ステップS150でYES)、原稿Mは特定原稿である可能性は低いので、CPU100はステップS163に進む。一方、一定値より高い場合(ステップS150でNO)、原稿Mは特定原稿である可能性があるから、CPU100は高い類似度が発生した位置をRAM106に記憶するとともに、近接度Lを算出する(ステップS300)。次いで、表面の類似度R1と裏面の類似度R2とを加算することによって加算類似度R3の算出を行い(ステップS301)、表面類似度R1、裏面類似度R2、加算類似度R3及び近接度Lの値が図14の判定表244に示す条件を満たすか否かの判定を行う(ステップS302)。
条件を満たすと判定された場合(ステップS302でYES)、CPU100はステップS160に進み、原稿Mは特定原稿であると判定する。一方、条件を満たさない場合(ステップS201でNO)、ステップS163に進み、原稿Mは特定原稿でないと判定する。
ステップS161〜168は、図9に示した処理と同一であるので、同一のステップ番号を付して、詳細な説明は省略する。また、一方、ステップS141で、指示が両面読み取りでない場合(ステップS141でNO)の処理ステップS153〜ステップS159も、図9に示した処理と同一であるので、同一のステップ番号を付して、説明は省略する。
このように、この実施形態によれば、類似度及び近接度の2つの判定法を用いて判定がなされるので、判定精度をさらに向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。たとえば、現行の表裏各面の画像データを縮小して、特定原稿かどうかを判断するものとしたが、表裏各面の画像データを縮小することなく、類似度又は近接度を算出して特定原稿かどうかを判断してもよい。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置の読取機構部の構成を示す図である。 第2の読み取り部の構成を示す図である。 画像形成装置の概略構成を示す機能ブロック図である 画像処理部の概略構成を示す機能ブロック図である。 特定原稿かどうかを判断するための参照用データを示す図である。 参照用データと一致する画素が多い領域を示す図である。 特定原稿であるか否かを判定する際に用いられる判定表である。 表面画像データと裏面画像データの連結方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。 参照用データと一致する画素が多い表面の領域及び裏面の領域を示す図である。 近接度の算出方法を説明するための図である。 近接度を用いて特定原稿であるか否かを判定する際に用いられる判定表を示す図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。 特定原稿であるか否かの判定の際に用いられる判定表を示す図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100・・・CPU
101・・・ROM
102・・・読取制御部
103・・・画像処理部
104・・・画像形成部
106・・・RAM
60・・・操作パネル
37・・・原稿の表面を読み取るCCD
31e・・・原稿の裏面を読み取るCCD
120・・・表面画像縮小部
121・・・裏面画像縮小部
122・・・検出用メモリ
123・・・特定原稿検出部

Claims (10)

  1. 原稿の第一面を読み取る第一読み取り手段と、
    原稿の第二面を読み取る第二読み取り手段と、
    特定パターンの形状と位置に関する参照データを保存する保存手段と、
    前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度が高い部分の発生位置を検出する検出手段と、
    前記第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿である判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿の第一面を読み取る第一読み取り手段と、
    原稿の第二面を読み取る第二読み取り手段と、
    特定パターンの形状に関する参照データを保存する保存手段と、
    前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出手段と、
    前記算出された第一面の類似度と第二面の類似度及び全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出手段を備え、
    前記判定手段は、前記近接度及び前記算出手段により算出された原稿の全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 第一読み取り手段に読み取られた第一面の画像データを縮小する第一縮小手段と、
    第二読み取り手段に読み取られた第二面の画像データを縮小する第二縮小手段と、を備え、
    前記第一面及び第二面の画像データと参照用データとの比較は、前記各画像縮小手段により縮小された各画像データに対して行われる請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 原稿の第一面を読み取るステップと、
    原稿の第二面を読み取るステップと、
    前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと保存手段に保存されている特定パターンの形状と位置に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度が高い部分の発生位置を検出するステップと、
    前記第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿である判定する判定ステップと、
    を備えたことを特徴とする特定原稿判定方法。
  6. 原稿の第一面を読み取るステップと、
    原稿の第二面を読み取るステップと、
    前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと、保存手段に保存されている特定パターンの形状に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出するステップと、
    前記算出ステップで算出された第一面の類似度と第二面の類似度及び全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定するステップと、
    を備えたことを特徴とする特定原稿判定方法。
  7. 前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出ステップを備え、
    前記判定ステップでは、前記近接度及び前記算出ステップにおいて算出された原稿の全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する請求項5に記載の特定原稿判定方法。
  8. 原稿の第一面を読み取るステップと、
    原稿の第二面を読み取るステップと、
    前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと保存手段に保存されている特定パターンの形状と位置に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度が高い部分の発生位置を検出するステップと、
    前記第一面と第二面における特定パターンの位置が同じである特定原稿であるか否かの判定において、前記第一面と第二面における前記検出された類似度が高い部分の発生位置の近接度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿である判定する判定ステップと、
    を画像形成装置のコンピュータに実行させるための特定原稿判定プログラム。
  9. 原稿の第一面を読み取るステップと、
    原稿の第二面を読み取るステップと、
    前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと、保存手段に保存されている特定パターンの形状に関する参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出するステップと、
    前記算出ステップで算出された第一面の類似度と第二面の類似度及び全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定するステップと、
    を画像形成装置のコンピュータに実行させるための特定原稿判定プログラム。
  10. 前記読み取られた原稿の第一面及び第二面の画像データと前記保存手段に保存されている参照用データとを比較することにより、特定パターンとの類似の度合いを示す第一面及び第二面の類似度を算出するとともに、算出した第一面の類似度と第二面の類似度とを加算することにより全体類似度を算出する算出ステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
    前記判定ステップでは、前記近接度及び前記算出ステップにおいて算出された原稿の全体類似度に基づいて、読み取られた原稿が特定原稿であるか否かを判定する処理を前記コンピュータに実行させる請求項に記載の特定原稿判定プログラム。
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