JP3801957B2 - 気相成長装置及びエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

気相成長装置及びエピタキシャルウェーハの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させるための気相成長装置と、それを用いて実現されるシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリコン単結晶基板(以下、単に「基板」と略称することがある)の主表面に、気相成長法によりシリコン単結晶薄膜(以下、単に「薄膜」あるいは「エピタキシャル層」と略称する)を形成したシリコンエピタキシャルウェーハ(以下、単に「エピタキシャルウェーハ」と略称することがある)は、バイポーラICやMOS−IC等の電子デバイスに広く使用されている。そして、電子デバイスの微細化等に伴い、素子を作りこむエピタキシャルウェーハ主表面のフラットネスに対する要求がますます厳しくなりつつある。フラットネスに影響を及ぼす因子としては、基板の平坦度と薄膜の膜厚分布とがある。ところで、近年、例えば直径が200mmないしそれ以上のエピタキシャルウェーハの製造においては、複数枚のウェーハをバッチ処理する方法に代えて、枚葉式気相成長装置が主流になりつつある。これは、反応容器内に1枚の基板を水平に回転保持し、反応容器の一端から他端へ原料ガスを略水平かつ一方向に供給しながら薄膜を気相成長させるものである。
【0003】
上記のような枚葉式気相成長装置において、形成される薄膜の膜厚均一化を図る上で重要な因子として、反応容器内における原料ガスの流量あるいは流量分布がある。枚葉式気相成長装置においては、通常、ガス供給管を介して反応容器の一端部に形成されたガス導入口から原料ガスが供給され、基板表面に沿って原料ガスが流れた後、容器他端側の排出口から排出される構造となっている。このような構造の場合、ガス流量はガス導入口もしくはその延長線上において局所的に高くなりやすく、ガス流方向に対し水平に直交する向き(以下、幅方向という)に流量のムラが生じやすい問題がある。これを解消するために、従来より、ガス導入口の下流側に多数の孔を形成した分散板を設けたり、あるいはガス流を幅方向に仕切る仕切板を設けたりした装置が提案されている。
【0004】
また、特開平7−193015号公報には、ガス導入口からの原料ガスを、基板を支持するサセプタの周囲に配置された堤部材の外周面に向けて流し、堤部材を乗り越えさせる形で基板の表面に原料ガスを供給する装置の構成が開示されている。この方法の主旨は、原料ガス流を堤部材の外周面に当てることで分散させ、流量のムラを解消しようというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平7−193015号公報の装置の場合、堤部材の外周面に当たった原料ガスは、堤部材を乗り越えようとする流れと、外周面に沿って横方向に向かおうとする流れとを生ずる形になる。この場合、その横方向の流れにより、堤部材の外周面ひいては上記の幅方向に沿って原料ガスが均等に分散することが、流量ムラを解消する上で重要である。しかしながら、堤部材の外周面形状によっては原料ガスが必ずしも幅方向に均等に分散せず、流れに偏りを生じてしまうことがある。特に、図7に示すように、堤部材の外周面23bの形状が円筒面状である場合、幅方向WLにおける両端付近は、外周面23bが大きく傾斜しているため、当たったガスGが外側へ逃げやすく、流量ムラひいては膜厚の不均一を生じやすい問題がある。
【0006】
本発明の課題は、比較的単純な機構によりながら、良好な膜厚分布を確保できる気相成長装置と、それを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明の気相成長装置の第1構成は、
シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる気相成長装置であって、
水平方向における第一端部側にガス導入口が形成され、同じく第二端部側にガス排出口が形成された反応容器本体を有し、シリコン単結晶薄膜形成のための原料ガスがガス導入口から反応容器本体内に導入され、該反応容器本体の内部空間にて水平に回転保持されるシリコン単結晶基板の主表面に沿って原料ガスが流れた後、ガス排出口から排出されるように構成され、
内部空間内にて回転駆動される円盤状のサセプタ上にシリコン単結晶基板が配置される一方、サセプタを取り囲むとともに、上面が該サセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され、
さらに、ガス導入口は堤部材の外周面に対向する形にて開口し、該ガス導入口からの原料ガスが、堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げた後、サセプタ上のシリコン単結晶基板の主表面に沿って流れるように構成され、
かつ、反応容器本体の第一端部からサセプタの回転軸線と直交して第二端部に至る原料ガスの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線とし、該水平基準線と回転軸線との双方に直交する方向を幅方向と定義したときに、ガス導入口からの原料ガスを堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、幅方向において水平基準線に対し左右に振り分けた形にてガス導入口と堤部材との間に配置され、ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に原料ガスの流れを幅方向にて仕切るガス案内部材側仕切板が設けられた気相成長装置において、
ガス案内部材側仕切板は、ガス案内部材における原料ガスの流れ方向上流側の端にその一端が位置し、ガス案内部材における原料ガスの流れ方向上流側の端から下流側の端への中途にその他端が位置し、かつ幅方向において水平基準線に対し左右対称に、各々堤部材の外周面に向かって延びる形態にて配置されることを特徴とする。
【0008】
同じく課題を解決するために本発明の気相成長装置の第2構成は、
シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる気相成長装置であって、
水平方向における第一端部側にガス導入口が形成され、同じく第二端部側にガス排出口が形成された反応容器本体を有し、シリコン単結晶薄膜形成のための原料ガスがガス導入口から反応容器本体内に導入され、該反応容器本体の内部空間にて水平に回転保持されるシリコン単結晶基板の主表面に沿って原料ガスが流れた後、ガス排出口から排出されるように構成され、
内部空間内にて回転駆動される円盤状のサセプタ上にシリコン単結晶基板が配置される一方、サセプタを取り囲むとともに、上面が該サセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され、
さらに、ガス導入口は堤部材の外周面に対向する形にて開口し、該ガス導入口からの原料ガスが、堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げた後、サセプタ上のシリコン単結晶基板の主表面に沿って流れるように構成され、
かつ、反応容器本体の第一端部からサセプタの回転軸線と直交して第二端部に至る原料ガスの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線とし、該水平基準線と回転軸線との双方に直交する方向を幅方向と定義したときに、ガス導入口からの原料ガスを堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、幅方向において水平基準線に対し左右に振り分けた形にてガス導入口と堤部材との間に配置され、ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に原料ガスの流れを幅方向にて仕切るガス案内部材側仕切板が設けられた気相成長装置において、
ガス案内部材側仕切板によって仕切られたガス案内空間内を流通する原料ガスを水平基準線側に招き寄せるガイド部材が、幅方向において水平基準線に対し左右対称に、かつ各々堤部材の外周面に向かって水平基準線に接近するように延びる形態にて配置されることを特徴とする。
【0009】
同じく課題を解決するために本発明の気相成長装置の第3構成は、
シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる気相成長装置であって、
水平方向における第一端部側にガス導入口が形成され、同じく第二端部側にガス排出口が形成された反応容器本体を有し、シリコン単結晶薄膜形成のための原料ガスがガス導入口から反応容器本体内に導入され、該反応容器本体の内部空間にて水平に回転保持されるシリコン単結晶基板の主表面に沿って原料ガスが流れた後、ガス排出口から排出されるように構成され、
内部空間内にて回転駆動される円盤状のサセプタ上にシリコン単結晶基板が配置される一方、サセプタを取り囲むとともに、上面が該サセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され、
さらに、ガス導入口は堤部材の外周面に対向する形にて開口し、該ガス導入口からの原料ガスが、堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げた後、サセプタ上のシリコン単結晶基板の主表面に沿って流れるように構成され、
かつ、反応容器本体の第一端部からサセプタの回転軸線と直交して第二端部に至る原料ガスの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線とし、該水平基準線と回転軸線との双方に直交する方向を幅方向と定義したときに、ガス導入口からの原料ガスを堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、幅方向において水平基準線に対し左右に振り分けた形にてガス導入口と堤部材との間に配置され、ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に原料ガスの流れを幅方向にて仕切るガス案内部材側仕切板が、幅方向において水平基準線に対し左右対称に設けられた気相成長装置において、
ガス案内部材側仕切板は、ガス案内部材における原料ガスの流れ方向上流側の端から下流側の端への中途に、欠落領域を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、上記の気相成長装置の反応容器内にシリコン単結晶基板を配置し、該反応容器内に原料ガスを流通させてシリコン単結晶基板上にシリコン単結晶薄膜を気相エピタキシャル成長させることによりエピタキシャルウェーハを得ることを特徴とする。
【0011】
上記第1、第2及び第3のいずれの構成においても、ガス導入口からの原料ガスが堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げるので、原料ガス流は上記幅方向へ分散する。その際、堤部材の外周面上の特定位置に原料ガスが極端に集中して当たる不具合が生じないよう、基板に向かう原料ガスの流れを、ガス案内部材側仕切板により仕切る。
【0012】
上記第1構成においては、そのガス案内部材側仕切板がガス案内部材の内部で途切れた形とされているので、その途切れた部分よりも下流側では、幅方向への原料ガスの流通が可能である。これにより、原料ガスを堤部材の外側に到達する以前に水平基準線側に招き寄せておくことが可能となる。すなわち、堤部材の外周面に沿って外側へ逃げようとする原料ガスの割合を減じることができ、幅方向の流量ムラを抑制することができるので、より均一な膜厚分布の薄膜を得ることができる。このような作用と効果は、上記した第3構成についても全く同様に述べることができる。
【0013】
第2構成においては、原料ガスを水平基準線側へ招き寄せるためのガイド部材が、より直接的な手段として設けられており、第1構成と同様、堤部材の外周面に沿って外側へ逃げようとする原料ガスの割合を減じることができ、幅方向の流量ムラを抑制することができる。
【0014】
なお、「上面がサセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され」とは、堤部材の上面とサセプタの上面とが完全に一致することを必ずしも意味するのではなく、例えば2mm程度までの位置の違いは一致しているとみなす。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に基づき説明する。
図1〜図4は、本発明に係る気相成長装置1の一例を模式的に示すものである。図1はその側面断面図、図2は図1の原料ガス導入部付近の拡大図、図3は図1の要部を取り出して示す平面図、図4は、気相成長装置1の主要構成部材である堤部材23の詳細説明図である。この気相成長装置1は、図1に示すように、水平方向における第一端部31側にガス導入口21が形成され、同じく第二端部32側にガス排出口36が形成された反応容器本体2を有する。薄膜形成のための原料ガスGは、ガス導入口21から反応容器本体2内に導入され、該反応容器本体2の内部空間5にて略水平に回転保持される基板Wの主表面に沿う方向に沿って流れた後、ガス排出口36から排出管7を経て排出されるように構成されている。
【0016】
原料ガスGは、上記の基板W上にシリコン単結晶薄膜を気相成長させるためのものであり、SiHCl、SiCl、SiHCl、SiH等のシリコン化合物の中から選択される。原料ガスGには、ドーパンドガスとしてのBあるいはPHや、希釈ガスとしてのH、N、Ar等が適宜配合される。また、薄膜の気相成長処理に先立って基板前処理(例えば自然酸化膜や付着有機物の除去処理)を行う際には、HCl、HF、ClF、NF等から適宜選択された腐蝕性ガスを希釈ガスにて希釈した前処理用ガスを反応容器本体2内に供給するか、または、H雰囲気中で高温熱処理を施す。
【0017】
図1に示すように、反応容器本体2の内部空間5には、垂直な回転軸線Oの周りにモータ13により回転駆動される円盤状のサセプタ12が配置され、その上面に形成された浅い座ぐり12b内に、シリコンエピタキシャルウェーハを製造するための基板Wが1枚のみ配置される。すなわち、該気相成長装置1は水平枚葉型気相成長装置として構成されている。座ぐり12bの深さは、基板Wの厚さよりも大きくするか、サセプタの上面12aが基板Wの上面とほぼ面一となるように調整することができる。基板Wは、例えば直径が100mmあるいはそれ以上のものである。また、基板Wの配置領域に対応して容器本体2の上下には、基板加熱のための赤外線加熱ランプ11が所定間隔にて配置されている。
【0018】
内部空間5内には、図3に示すようにサセプタ12を取り囲むように堤部材23が配置されている。図2に示すように、堤部材23は、その上面23aがサセプタ12の上面12a(ひいては基板Wの主表面)と略一致する位置関係にて配置される。図1に示すように、ガス導入口21は、堤部材23の外周面23bに対向する形にて開口しており、該ガス導入口21からの原料ガスGは、図2あるいは図4に示すように、堤部材23の外周面23bに当たって上面23a側に乗り上げた後、サセプタ12上の基板Wの主表面に沿って流れるようになっている。本実施形態では、堤部材23の外周面23bは、サセプタ12の形状に対応した円筒面状とされている。なお、堤部材23の内周縁に沿って、板状に形成された均熱用の予熱リング22が配置され、その内側に配置されるサセプタ12の上面12aが、該予熱リング22の上面22aと略同一面となっている。
【0019】
次に、図1に示すように、反応容器本体2の第一端部31からサセプタ12の回転軸線Oと直交して第二端部32に至る原料ガスGの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線HSLとして定める。また、図3に示すように、該水平基準線HSLと回転軸線Oとの双方に直交する方向を幅方向WLとして定義する。本実施形態の気相成長装置1には、ガス導入口21からの原料ガスGを堤部材23の外周面23bに向けて導く1対のガス案内部材24R,24Lが、幅方向WLにおいて水平基準線HSLに対し左右に振り分けた形にてガス導入口21(図1)と堤部材23との間に配置され、ガス案内部材24R,24Lの内側に形成されたガス案内空間24S,24Sの各々に原料ガスGの流れを幅方向WLにおいて仕切るガス案内部材側仕切板34R,34Lが設けられている(図3、図4)。
【0020】
図4に示すように、これらのガス案内部材側仕切板34R,34Lは、ガス案内部材24の原料ガスGの流れ方向上流側の端にその一端が位置し、ガス案内部材24における原料ガスGの流れ方向上流側の端から下流側の端への中途にその他端が位置し、かつ幅方向WLにおいて水平基準線HSLに対し左右対称に、各々堤部材23の外周面23bに向かって延びる形態にて配置されている。すなわち、ガス案内部材24のガスの流れ方向下流側においては幅方向WLにガス案内部材側仕切板34R,34Lが存在しない領域が形成され、ガス案内空間24S,24Sのそれぞれに個別に導入された原料ガスGの幅方向WLへの流通が可能とされている。
【0021】
ガス案内部材側仕切板34R,34Lは、ガス案内部材24における原料ガスGの流れ方向上流側の端と下流側の端とを結ぶ中間位置に、その端が位置するように配置される形態がより望ましい形として例示できる。
【0022】
なお、ガス案内部材24R,24Lの、堤部材23の外周面23bとの対向面は、該外周面23bに対応した円筒面状に形成されている。また、幅方向WLにおいて、左右のガス案内部材24R,24Lの間には、位置決め用のスペーサ33が反応容器本体2に対して一体的に設けられている。この位置決め用のスペーサも一種の仕切り板として機能していると見ることもできる。
【0023】
図3に示すように、右側の仕切板34Rと左側の仕切板34Lとのそれぞれに個別に対応してガス導入口21A,21Bが形成されている。具体的には、原料ガスGは、ガス配管50を経て各ガス導入口21A,21Bから内部空間5に導かれる。本実施形態では、ガス配管50は、幅方向WLにおける内側領域にガスを供給する内側配管53と、同じく外側領域にガスを供給する外側配管51とに分岐し、各々原料ガスの流量を、マスフローコントローラ(MFC)52,54により独立に制御できるようにしている。ここで、MFC52、54の代わりに手動バルブを使用してもよい。また、内側配管53及び外側配管51は、それぞれ分岐配管56,56及び分岐配管55,55にさらに分れ、水平基準線HSLに対して両側にそれぞれ内側ガス導入口21A,21A及び外側ガス導入口21B,21Bを開口している。
【0024】
図1、図3及び図4に示すように、内部にガス案内空間24Sが形成されたガス案内部材24は、ガス導入口21と堤部材23との間に配置されており、ガス導入口21A,21Bからの原料ガスG,Gは、このガス案内空間24Sを経て堤部材23の外周面23bに向けて導かれる。ガス案内部材側仕切板34R,34Lはこのガス案内空間24Sに設けられる形となっている。図4に示すように、ガス案内部材24は、ガス導入口21側と堤部材23側とにそれぞれ開口する横長状断面を有する石英製の筒であり、ガス案内部材側仕切板34R,34Lは、互いに略平行に配置された上面板24aと下面板24bとの上端面と下端面とが各々溶接される形、もしくは点支持される形にて配置されている。ガス案内部材側仕切板34R,34Lが一体化されたガス案内部材24を、反応容器本体2に対して着脱可能に配置することで、例えばガス案内部材側仕切板34R,34Lの位置を変更したい場合には、ガス案内部材24の交換により簡単に対応することができる。
【0025】
次に、図3〜図6、図8、図9、図13、図16及び図17に示すように、堤部材23の外周面23bには、水平基準線HSLに対し左右対称に振り分けた形にて、原料ガスGの流れを幅方向WLにおける複数個所にて仕切る堤部材側仕切板35R,35Lが配置されている。原料ガスG,Gは、堤部材23の上面23aに乗り上げる際に幅方向WLに逃げやすく、流量分布にムラを生じやすい。そこで、前述したガス案内部材側仕切板34R,34Lとともに、堤部材側仕切板35R,35Lを設けることにより、原料ガスG,Gの幅方向WLへ流れていく割合を減じ、幅方向WLにおける流量分布にムラを生じにくくしている。
【0026】
この堤部材側仕切板35R,35Lは、幅方向WLにおいて水平基準線HSLに関し左右対称に各々1箇所ずつ配置することができる。例えば、図5(b)に示すような形で生じようとする内側のガス流Gの外方向への逃げを、図5(a)に示すように左右の堤部材側仕切板35R,35Lにより挟み込むことで効果的に防止ないし抑制できる。これら堤部材側仕切板35R,35Lの水平基準線HSLからの距離dは、例えばガス案内部材24に設けられたガス案内部材側仕切板34R,34Lの水平基準線HSLからの距離Dに等しく設定されるとよい(図3参照)。すなわち、図3、図6、図8、図9、図16及び図17に示すように、水平基準線HSLと平行かつ幅方向WLに垂直な同一平面の面内に堤部材側仕切板35R,35Lとガス案内部材側仕切板34R,34Lとが配置される。
【0027】
ガス案内部材24R,24Lにおける原料ガスGの流れ方向上流側の端に一端が位置し、上流側の端から下流側の端への中間位置に他端が位置するガス案内部材側仕切板34R,34Lを使用したとき、堤部材側仕切板35R,35Lは、ガス案内部材側仕切板34R,34Lよりも外側に5mm以内の範囲で配置してもよい(図13参照)。堤部材側仕切板35R,35Lを、ガス案内部材側仕切板34R,34Lの位置よりも水平基準線HSLに関し少しだけ外側に配置することにより、内側のガス流Gを堤部材側仕切板35R,35Lで少しだけ外側に流すことができるので、図14に示すように、ウェーハ中心と外周部の略中間位置における膜厚を厚くすることができる。その結果、図15に示すように膜厚分布は、堤部材側仕切板35R,35Lを、ガス案内部材側仕切板34R,34Lよりも1mm以上2.5mm以下外側に配置したときに好適となるが、2mm外側に配置したときに最も良くなる。ところが、堤部材側仕切板35R,35Lを、ガス案内部材側仕切板34R,34Lに比べて5mmより外側に配置すると、水平基準線HSLから同じ距離に配置した場合に比べて、膜厚分布が逆に悪くなってしまう。
【0028】
本実施形態においては、図4に示すように、堤部材23の上面23aの外周縁部を、ガス案内部材24との対向区間において凹状に切り欠くことにより弓形の切欠部23kが形成されている。図1に示すように、反応容器本体2は、下部ケース3と上部ケース4とからなり、堤部材23は下部ケース3の内周面に沿って配置されている。図2に示すように、切欠部23kの底面23cは、ガス案内部材24の下面板24bの内面の延長に略一致する形となっており、ガス案内面の役割を果たす。そして、原料ガスGは切欠部23kの側面23bに当たって上面23aに乗り上げる。なお、上部ケース4には、堤部材23の上面23aに対向する第一面4aと、切欠部23kの側面23bに対向する第二面4bと、同じく底面23cに対向する第三面4cとを有する段部4dを有し、切欠部23kとの間にクランク状の断面を有するガス通路51を形成している。図4に示すように、堤部材側仕切板35R,35Lは、ガス通路51に対応したL字状(あるいは上面23a側まで延びるクランク状形態としてもよい)に形成されている。この構造によると、原料ガスGの流れが、L字型の狭いガス通路51を通過することにより横方向につぶれやすくなり、流量分布の極端な偏りを生じにくくすることができる。
【0029】
また、図3に示すように、ガス導入口21A,21Bとガス案内部材24R,24Lとの間には、分散板26が配置されている。図4あるいは図6に示すように、分散板26は、ガス案内部材24R,24Lの開口部に対応した横長に形成されており、長手方向に沿って所定の間隔で複数のガス流通孔26aが形成されている。なお、ガス流通孔26aは、ガス案内部材側仕切板34R,34Lと干渉しない位置に形成されている。一方、図3に示すように、堤部材23とガス排出口36との間には、排出側ガス案内部材25が配置されている。
【0030】
以下、上記気相成長装置1の作用について説明する。
図1〜4に示すように、サセプタ12上に基板Wをセットし、必要に応じ自然酸化膜除去等の前処理を行った後、基板Wを回転させながら赤外線加熱ランプ11により所定の反応温度に加熱する。その状態で、各ガス導入口21A,21Bから原料ガスGを所定の流速にて導入する。
【0031】
原料ガスGは、分散板26を通り、ガス案内部材側仕切板34R,34Lの間を通る内側ガス流Gと、同じく外側を通る外側ガス流Gとに仕切られて、さらに堤部材23の外周面23bに向けて流れる。外周面23bに当たったガス流G及びGは、堤部材23の上面23aに乗り上げて、基板Wの主表面に沿って流れ、排出側ガス案内部材25を経て排出管7に集められ、排出される。
【0032】
例えば、図8(c)に示すように、ガス案内部材側仕切板70R,70Lがガス案内部材24R,24Lの内部を完全に仕切る場合を考えると、外側ガス流Gは堤部材23の円筒面状の外周面23bに対し、幅方向WLにおける端部の大きく傾いた面に当たるので、外側に大きく逃げる形となる。他方、内側ガス流Gは、幅方向WLにおける中央付近の、それほど傾斜の強くない位置にて外周面23bに直角に近い形態にて当たることと、ガス案内部材側仕切板70R,70L及び堤部材側仕切板35R,35Lにより外側への逃げが抑制されることから、直進しようとする傾向が強くなる。その結果、ガス流量の幅方向WLにおける分布には、図8(b)に示すように、ガスの直進傾向が強いガス案内部材側仕切板70R,70Lの間の領域においては第一の高流量部Hが、横方向に逃げたガスが集中する左右の端部付近には第二の高流量部Hが現われ、それらの間の区間には谷状の低流量部Lが現われる。流量分布は、水平基準線HSLに関してほぼ左右対称となるから、軸線O周りに回転する基板の主表面上において右側の高流量部H,H及び低流量部Lに、左側の高流量部H,H及び低流量部Lが重なり、形成されるエピタキシャル層の厚さ分布には、図8(a)に示すように、ガス流量分布に対応した大きなムラが発生することとなる。
【0033】
しかしながら、図9(c)に示すように本実施形態の気相成長装置1において、ガス案内部材側仕切板34R,34Lは、ガス案内部材24R,24Lの原料ガスGの流れ方向上流側の端にその一端が位置し、ガス案内部材24R,24Lの原料ガスGの流れ方向上流側の端と下流側の端とを結ぶ線の概ね中間に他端が位置するように配置されている。この形態において、内側ガス流Gの流速が外側ガス流Gの流速よりも大きい場合、流体力学的な効果により外側ガス流Gは、内側ガス流G寄りに招き寄せられる。すなわち、ガス案内空間24Sの幅方向WLにおける外側に導入され、そこを流通する外側ガス流Gの一部は、ガス案内部材側仕切板34R,34Lが存在しない開放空間部を流通して内側ガス流Gと混ざりあったのち、堤部材23に到達する。このような流れの変化に伴い、全体として外側ガス流Gは、ガス流通経路が完全に仕切られているとき(図8参照)よりも内側(水平基準線HSLより)寄りの流量を増加させる。結果として、図9(b)に示すように基板中央付近がガス流量の最も多い領域となる。そして、このようなガス流量分布のもとで、軸線O周りに回転する基板の主表面上にエピタキシャル成長を行なうと、図9(a)に示すように、形成されるエピタキシャル層の厚さ分布はより均一なものとなる。
【0034】
また、図16及び図17に示す形態を採用することにより、図9(c)に示した形態と同様の理由から、外側ガス流Gの流れを内よりに変化させることができる。図16に示す形態は、前述した中間位置よりも下流側に延ばしたガス案内部材側仕切板72R,72Lを採用した例である。ガス案内部材側仕切板72R,72Lは、ガス案内部材24R,24Lにおける原料ガスの流れ方向上流側の端にその一端が位置し、上流側の端と下流側の端とを結ぶ中間位置よりも下流側にその他端が位置するように配置されている。
【0035】
原料ガスGの流れ方向下流側におけるガス案内部材側仕切板72R,72Lの端は、前記水平基準線と平行かつ該仕切板の延長方向に関し、ガス案内部材24R,24Lの下流側の端から5mmより離れて位置することが望ましい。なぜならば、図16中に示す距離cを種々調整することにより、基板Wに気相成長されるエピタキシャル層の膜厚分布を最適化することができるが、距離cが5mm以下になると、外側ガス流Gを水平基準線HSL側に十分に招き寄せることができなくなり、エピタキシャルウェーハ中心部の膜厚が薄くなってくるからである。
【0036】
次に図17(a)は、ガス案内部材24R,24Lにおける原料ガスGの流れ方向上流側の端から下流側の端への中途に、欠落領域LEを有するガス案内部材側仕切板80R,80Lを配置した形態を説明する図である。この形態によれば、欠落領域LEを通じて、外側ガス流Gを水平基準線HSL側に招き寄せることができる。もちろん、ガス案内部材24R,24Lにおける原料ガスGの流れ方向上流側の端と下流側の端とを結ぶ中間位置よりも下流側に、欠落領域LEを形成する形態、中間位置から始まって下流側の端よりも上流側で途切れるように欠落領域LEを形成する形態、のいずれの形態も採用することができる。図17(a)に示す距離cで表される欠落領域LEの広さを調整することにより、エピタキシャル層の膜厚分布を比較的簡単に最適化することができる。また、図17(b)に示すように、欠落領域LEを2箇所以上に形成することなど、欠落領域LEの形成位置や形成個数を種々調整することにより、エピタキシャル層の膜厚分布を最適化することができる。欠落領域LEは、厚さ方向の貫通孔としてもよいが図17(a)に示す実施形態では、ガス案内部材側仕切板80Rが、上流側部分34Rと下流側部分76Rとに分割されることによって生じる隙間として形成されている(ガス案内部材側仕切板80L側も同様)。上流側部分34R,34Lは、図9(c)に示したガス案内部材側仕切板そのものであり、上流側の端にその一端が位置し、中間位置に他端が位置するものである。他方、下流側部分76R,76Lは、上流側部分34R,34Lから距離cだけ離れて配置されている。
【0037】
このように、外側ガス流Gの流通経路を水平基準線HSL寄りに変化させて、原料ガスGが堤部材23において左右に逃げようとすることを抑制するための他の形態として、さらに図10に示すような形態を例示できる。図10(a)または図10(b)に示す形態においては、ガス案内部材側仕切板70R,70Lによって仕切られたガス案内空間24S,24S内を流通する原料ガスGを水平基準線HSL側に招き寄せるガイド部材134R,134L及び135R,135Lが、幅方向WLにおいて水平基準線HSLに対し左右対称に、かつ各々堤部材23の外周面23bに向かって延びる形態にて配置されている。それらガイド部材134R,134L及び135R,135Lは板状をなし、原料ガスGの流れ方向における下流側の端134h及び135hが、上流側の端134j及び135jよりも幅方向WLにおいて水平基準線HSL寄りに配置され、かつガス案内部材側仕切板70R,70Lよりも水平基準線HSLから離れた位置に配置されている。
【0038】
上記図10に示したような形態においても、前述した形態と同様に、堤部材23の外周面23bに、水平基準線HSLに対し左右対称に振り分けた形にて、原料ガスGの流れを幅方向WLにて仕切る堤部材側仕切板35R,35Lを設けることができる。
【0039】
詳しくは、ガス導入口21からの原料ガスGを堤部材23の外周面23bに向けて導くガス案内部材24が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右に振り分けた形にて、ガス導入口21と堤部材23との間に配置され、ガス案内部材24の内側に形成されたガス案内空間24S,24Sの各々にガス案内部材側仕切板70R,70Lとガイド部材134R,134L及び135R,135Lとが配置される。
【0040】
図10(a)に示す例においては、ガス案内部材24L,24Rのガス入り口側の端からガス出口側の端に至る傾斜した長いガイド部材134L,134Rをそれぞれ1枚のみ使用していたが、図10(b)に示すように、ガス流方向の中間位置からガス出口側の端に至る傾斜した短い仕切板135L,135Rを設けてもよい。この実施形態では、このような仕切板135L,135Rを幅方向WLにおいて所定の間隔で複数枚配置している。いずれの形態においても、幅方向WLにおいて外側に逃げようとするガス流Gが、ガイド部材134L,134R及び135R,135Lにより内側に招き寄せられるので、図8(b)のような高流量部Hや低流量部Lが形成されにくくなり、ガス流量分布の均一化を図ることができる。
【0041】
【実施例】
(実施例1)
CZ法により作製した直径200mmのシリコン単結晶基板Wを、図1〜図4に示す気相成長装置1内に配置した。なお、左右のガス案内部材側仕切板34R,34Lの設置領域は、図9(c)に示すように、ガス案内部材24R,24Lの原料ガス流れ方向上流側の端から下流側の端に至る中間の位置までとした。これにより、その中間位置から堤部材23に至るまでの領域は幅方向WL方向へのガスの流通が可能とされる。
【0042】
そして、下記の手順にて試験を行った。まず、赤外線加熱ランプ11(図1)に通電して基板Wの温度を1100℃に昇温し、水素雰囲気中で基板W表面の自然酸化膜を除去した。その後、基板Wの温度を1100℃に保持したまま内側ガス導入口21A及び外側ガス導入口21Bから原料ガスとしてトリクロロシランガスを含有する水素ガスを流通して、基板W上にシリコン単結晶薄膜を気相エピタキシャル成長させた。内側ガス導入口21Aと外側ガス導入口21Bとの供給流量比は、内側ガス導入口21Aからの供給流量を高めに保ちながら種々に変えてシリコン単結晶薄膜の成長を行い、膜厚分布が最適となるものを選択するようにした。
【0043】
(比較例1)
実施例1と同じ気相成長装置において、図8(c)に示すように、ガス案内部材側仕切板70R,70Lを、ガス案内部材24R,24Lの原料ガスの流れ方向上流側の端と下流側の端とにまたがってその内部を完全に仕切る形態に配置し、上記実施例1と同様の手順にてシリコンエピタキシャルウェーハを作製した。
【0044】
実施例1及び比較例1により得られたエピタキシャルウェーハの、直径方向の膜厚分布プロファイルをFT−IR法により測定し、グラフにプロットした。測定結果を図11に示す。本発明の実施例1である図11(a)は、比較例1である図11(b)よりも膜厚の位置的な変動、特にウェーハ中央部の平坦性が向上し、より均一な分布が得られていることがわかる。実施例1において、そのガス案内部材側仕切板34R,34Lの構成によると、該仕切板34R,34Lの外側から内側へガスが流れ込むようになり、ウェーハ中心の膜厚が厚くなる。そこで、キャリアガスとして使用する水素ガスの流量を、従来膜厚分布に最適の条件であった40slm(standard liter/min;1atm、0℃ における1分間あたりの流量をリットルで表示した単位)から25slmに下げることにより、図11(a)の膜厚分布を得た。すなわち、実施例1に示す構造のガス案内部材側仕切板34R,34Lを使用することにより、キャリアガスの使用量を削減することができる。
【0045】
(実施例2)
続いて、ガス案内部材24L,24Rにおける仕切板とガイド部材とを、図10(b)に示す態様に変更し、実施例1と同様の気相成長装置1を使用して実施例1と同様の手順にてシリコン単結晶薄膜を気相エピタキシャル成長させ、エピタキシャルウェーハを得た。得られたエピタキシャルウェーハの膜厚分布プロファイルを示すグラフを図12に示す。本実施例2においては、先に示した実施例1の図11(a)ほどではないものの、比較例1(図11(b)参照)よりも膜厚の位置的な変動、特にウェーハの中央部の平坦性が向上し、厚さ分布のより均一なウェーハが得られた。
【0046】
(実施例3)
続いて、堤部材側仕切板35R,35Lを、図13に示すようにガス案内部材側仕切板34R,34Lよりも外側に種々の距離に配置し、実施例1と同様の気相成長装置1を使用して実施例1と同様の手順にてシリコン単結晶薄膜を気相エピタキシャル成長させ、エピタキシャルウェーハを得た。得られたエピタキシャルウェーハの膜厚分布プロファイルから、膜厚分布(膜厚のばらつきの度合い)を見積もった。結果を図15に示す。図14は堤部材側仕切板35R,35Lの移動距離が2mmの形態での膜厚分布プロファイルである。堤部材側仕切板35R,35Lを2mm外側に移動させた形態において、膜厚分布が最も改善された。堤部材側仕切板35R,35Lの移動距離が5mmを超えると、全く移動させない形態、すなわち図6に示す形態よりも膜厚分布が悪化した。また、堤部材側仕切板35R,35Lの移動距離が2mmの場合、キャリアガスの流量が20slmのときに膜厚分布が最小になった。このキャリアガスの流量は、実施例1の流量よりもさらに5slm少ない。すなわち、堤部材側仕切板35R,35Lを少しだけ外側に配置することにより、キャリアガスの使用量をさらに削減することができる。
【0047】
なお、以上の実施例3まで、気相成長装置1のサセプタ12の座ぐり12bの深さは、シリコン単結晶基板Wの厚さよりも若干小さいものに統一した。
【0048】
(実施例4)
実施例1と同じ気相成長装置において、図8(c)に示すように、従来のガス案内部材側仕切板70R,70Lを配置し、座ぐり12bの深さをシリコン単結晶基板Wの厚さよりも若干小さくしたサセプタ12、あるいは若干大きくしたサセプタ12を使用して、実施例1と同様の手順によりエピタキシャルウェーハを作製した。ただし、エピタキシャル層の厚さは、6μmを目標値に設定した。そして、得られたエピタキシャルウェーハの膜厚分布を測定した。その結果を図18に示す。図18(a)は座ぐり12bの深さを基板Wの厚さよりも若干小さくした場合、図18(b)は座ぐり12bの深さを基板Wの厚さよりも若干大きくした場合の膜厚分布を示す。
【0049】
図18(a)と(b)を比較すると、座ぐり12bの深さが基板Wの厚さよりも若干大きいサセプタ12を使用することにより、エピタキシャル層の周辺部において、膜厚の局部的な増加を抑制できることが判る。また、エピタキシャル層の最大膜厚値をtmax、同じく最小膜厚値をtminとし、100×(tmax−tmin)/(tmax+tmin)で定義される値をエピタキシャル層の膜厚分布(±%)としたとき、図18(a)のプロファイルから±0.58(%)、図18(b)のプロファイルから±0.42(%)という値がそれぞれ導出された。つまり、座ぐり12bの深さを基板Wの厚さよりもやや大きくすることにより、エピタキシャル層の膜厚分布が改善された。
【0050】
(実施例5)
次に、座ぐり12bの深さが基板Wの厚さよりも若干大きいサセプタ12を使用し、ガス案内部材側仕切板を図16あるいは図17に示す形態に変更して、実施例1と同様の手順にてシリコン単結晶薄膜を気相エピタキシャル成長させ、エピタキシャルウェーハを作製した。そして、それらのエピタキシャルウェーハの膜厚分布を測定した。結果を図19に示す。ただし図19(a)は、図16に示す形態において距離cを10mmに設定し、なおかつ水素ガスの導入量を30slmに調整した場合であり、図19(b)は距離cを5mmに設定した場合であり、図19(c)は、図17(a)に示す形態において中間位置から始まる欠落領域LEの距離cを5mmに設定した場合である。
【0051】
図16に示す形態において、距離cを10mmとしたときに得られたエピタキシャルウェーハは、膜厚分布が±0.25(%)という極めて良好な結果であった。一方、距離cを5mmとして作製したエピタキシャルウェーハの膜厚分布(図19(b))は、エピタキシャルウェーハ中心部の膜厚が薄い図18(b)のプロファイルに類似しており、外側ガス流Gを中心側に十分招き寄せることができないことが判明した。これらの結果より、図16に示す形態においては、距離cを5mmより大きくした場合に、外側ガス流Gを水平基準線HSL側に効果的に招き寄せることができるといえる。
【0052】
また、図17(a)に示す形態において、中間位置から始まる欠落領域LEの距離cを5mmに設定して作製したエピタキシャルウェーハの膜厚分布(図19(c))は、図19(a)に示す結果ほどの改善は見られなかったが、エピタキシャルウェーハの中心部における膜厚の大きなうねりは消失しており、外側ガス流Gを内側に招き寄せる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気相成長装置の一例を示す側面断面図。
【図2】図1の要部を拡大した断面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1の装置の要部を一部切り欠いて示す分解斜視図。
【図5】堤部材側仕切板の作用説明図。
【図6】左右のガス案内部材側仕切板及び堤部材側仕切板の配置形態を説明する図。
【図7】円筒面状の外周面を有する堤部材の問題点を説明する図。
【図8】従来の仕切板配置形態を採用した場合の問題点を説明する図。
【図9】本発明の仕切板配置形態を採用することにより達成される効果を説明する図。
【図10】外側ガス流を内側に招き寄せるための種々の仕切板の配置形態を示す平面模式図。
【図11】実施例1及び比較例1で得られたエピタキシャルウェーハの膜厚分布を示すグラフ。
【図12】実施例2で得られたエピタキシャルウェーハの膜厚分布を示すグラフ。
【図13】堤部材側仕切板の配置形態の別例を説明する図。
【図14】堤部材側仕切板を図6に示す位置よりも外側に移動させて得られるエピタキシャルウェーハの膜厚分布を示すグラフ。
【図15】堤部材側仕切板の移動距離に対する膜厚分布の変化を示すグラフ。
【図16】 ガス案内部材側仕切り板の配置形態の別例を説明する図。
【図17】ガス案内部材側仕切り板の配置形態の別例を説明する図。
【図18】サセプタの座ぐりの深さを変更して得られるエピタキシャルウェーハの膜厚分布を示すグラフ。
【図19】ガス案内部材側仕切板の配置形態を種々変更して得られるエピタキシャルウェーハの膜厚分布を示すグラフ。
【符号の説明】
1 気相成長装置
2 反応容器本体
5 内部空間
12 サセプタ
12a サセプタの上面
21 ガス導入口
23 堤部材
23a 堤部材の上面
23b 堤部材の外周面
24,24R,24L ガス案内部材
24S ガス案内空間
31 第一端部
32 第二端部
34R,34L,70R,70L,72R,72L,76R,76L,80R,80L ガス案内部材側仕切板
35R,35L 堤部材側仕切板
36 ガス排出口
134L,134R,135L,135R ガイド部材
134h ガイド部材134L,134Rの下流側の端
134j ガイド部材134L,134Rの上流側の端
135h ガイド部材135L,135Rの下流側の端
135j ガイド部材135L,135Rの上流側の端
W 基板
G 原料ガス
O 回転軸線
HSL 水平基準線
WL 幅方向
LE ガス案内部材側仕切板の欠落領域

Claims (15)

  1. シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる気相成長装置であって、
    水平方向における第一端部側にガス導入口が形成され、同じく第二端部側にガス排出口が形成された反応容器本体を有し、シリコン単結晶薄膜形成のための原料ガスが前記ガス導入口から前記反応容器本体内に導入され、該反応容器本体の内部空間にて水平に回転保持される前記シリコン単結晶基板の前記主表面に沿って前記原料ガスが流れた後、前記ガス排出口から排出されるように構成され、
    前記内部空間内にて回転駆動される円盤状のサセプタ上に前記シリコン単結晶基板が配置される一方、前記サセプタを取り囲むとともに、上面が該サセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され、
    さらに、前記ガス導入口は前記堤部材の外周面に対向する形にて開口し、該ガス導入口からの前記原料ガスが、前記堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げた後、前記サセプタ上の前記シリコン単結晶基板の主表面に沿って流れるように構成され、
    かつ、前記反応容器本体の前記第一端部から前記サセプタの回転軸線と直交して前記第二端部に至る前記原料ガスの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線とし、該水平基準線と前記回転軸線との双方に直交する方向を幅方向と定義したときに、前記ガス導入口からの前記原料ガスを前記堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右に振り分けた形にて前記ガス導入口と前記堤部材との間に配置され、前記ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に前記原料ガスの流れを前記幅方向にて仕切るガス案内部材側仕切板が設けられた気相成長装置において、
    前記ガス案内部材側仕切板は、前記ガス案内部材における前記原料ガスの流れ方向上流側の端にその一端が位置し、前記ガス案内部材における前記原料ガスの流れ方向上流側の端から下流側の端への中途にその他端が位置し、かつ前記幅方向において前記水平基準線に対し左右対称に、各々前記堤部材の外周面に向かって延びる形態にて配置されることを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記ガス案内部材側仕切板は、前記ガス案内部材における前記原料ガスの流れ方向上流側の端と下流側の端とを結ぶ中間位置に、前記他端が位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  3. 前記ガス案内部材側仕切板は、前記ガス案内部材における前記原料ガスの流れ方向上流側の端と下流側の端とを結ぶ中間位置よりも下流側に前記他端が位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  4. 前記ガス案内部材側仕切板の前記他端は、前記水平基準線と平行かつ該仕切板の延長方向に関し、前記ガス案内部材の下流側の端から5mmより離れて位置することを特徴とする請求項3記載の気相成長装置。
  5. シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる気相成長装置であって、
    水平方向における第一端部側にガス導入口が形成され、同じく第二端部側にガス排出口が形成された反応容器本体を有し、シリコン単結晶薄膜形成のための原料ガスが前記ガス導入口から前記反応容器本体内に導入され、該反応容器本体の内部空間にて水平に回転保持される前記シリコン単結晶基板の前記主表面に沿って前記原料ガスが流れた後、前記ガス排出口から排出されるように構成され、
    前記内部空間内にて回転駆動される円盤状のサセプタ上に前記シリコン単結晶基板が配置される一方、前記サセプタを取り囲むとともに、上面が該サセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され、
    さらに、前記ガス導入口は前記堤部材の外周面に対向する形にて開口し、該ガス導入口からの前記原料ガスが、前記堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げた後、前記サセプタ上の前記シリコン単結晶基板の主表面に沿って流れるように構成され、
    かつ、前記反応容器本体の前記第一端部から前記サセプタの回転軸線と直交して前記第二端部に至る前記原料ガスの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線とし、該水平基準線と前記回転軸線との双方に直交する方向を幅方向と定義したときに、前記ガス導入口からの前記原料ガスを前記堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右に振り分けた形にて前記ガス導入口と前記堤部材との間に配置され、前記ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に前記原料ガスの流れを前記幅方向にて仕切るガス案内部材側仕切板が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右対称に設けられた気相成長装置において、
    前記ガス案内部材側仕切板は、前記ガス案内部材における前記原料ガスの流れ方向上流側の端から下流側の端への中途に、欠落領域を有することを特徴とする気相成長装置。
  6. 前記欠落領域は、前記ガス案内部材における前記原料ガスの流れ方向上流側の端と下流側の端とを結ぶ中間位置よりも下流側に形成されていることを特徴とする請求項5記載の気相成長装置。
  7. 前記欠落領域は、前記中間位置から始まって前記下流側の端よりも上流側で途切れるように形成されていることを特徴とする請求項5記載の気相成長装置。
  8. 前記堤部材の外周面には、前記水平基準線に対し左右対称に振り分けた形にて、前記原料ガスの流れを前記幅方向における複数個所にて仕切る堤部材側仕切板が配置されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の気相成長装置。
  9. 前記水平基準線と平行かつ前記幅方向に垂直な同一平面の面内に前記堤部材側仕切板と前記ガス案内部材側仕切板とが配置されることを特徴とする請求項8記載の気相成長装置。
  10. 前記堤部材の外周面には、前記水平基準線に対し左右対称に振り分けた形にて、前記原料ガスの流れを前記幅方向における複数個所にて仕切る堤部材側仕切板が配置され、その堤部材側仕切板は、前記ガス案内部材側仕切板よりも外側に5mm以内の範囲で配置されることを特徴とする請求項2記載の気相成長装置。
  11. シリコン単結晶基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる気相成長装置であって、
    水平方向における第一端部側にガス導入口が形成され、同じく第二端部側にガス排出口が形成された反応容器本体を有し、シリコン単結晶薄膜形成のための原料ガスが前記ガス導入口から前記反応容器本体内に導入され、該反応容器本体の内部空間にて水平に回転保持される前記シリコン単結晶基板の前記主表面に沿って前記原料ガスが流れた後、前記ガス排出口から排出されるように構成され、
    前記内部空間内にて回転駆動される円盤状のサセプタ上に前記シリコン単結晶基板が配置される一方、前記サセプタを取り囲むとともに、上面が該サセプタの上面と一致する位置関係にて堤部材が配置され、
    さらに、前記ガス導入口は前記堤部材の外周面に対向する形にて開口し、該ガス導入口からの前記原料ガスが、前記堤部材の外周面に当たって上面側に乗り上げた後、前記サセプタ上の前記シリコン単結晶基板の主表面に沿って流れるように構成され、
    かつ、前記反応容器本体の前記第一端部から前記サセプタの回転軸線と直交して前記第二端部に至る前記原料ガスの流れ方向に沿った仮想的な中心線を水平基準線とし、該水平基準線と前記回転軸線との双方に直交する方向を幅方向と定義したときに、前記ガス導入口からの前記原料ガスを前記堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右に振り分けた形にて前記ガス導入口と前記堤部材との間に配置され、前記ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に前記原料ガスの流れを前記幅方向にて仕切るガス案内部材側仕切板が設けられた気相成長装置において、
    前記ガス案内部材側仕切板によって仕切られた前記ガス案内空間内を流通する前記原料ガスを前記水平基準線側に招き寄せるガイド部材が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右対称に、かつ各々前記堤部材の外周面に向かって水平基準線に接近するように延びる形態にて配置されることを特徴とする気相成長装置。
  12. 前記ガイド部材は板状をなし、前記原料ガスの流れ方向における下流側の端が上流側の端よりも前記幅方向において前記水平基準線寄りに配置され、かつ前記ガス案内部材側仕切板よりも前記水平基準線から離れた位置に配置されることを特徴とする請求項11記載の気相成長装置。
  13. 前記堤部材の外周面には、前記水平基準線に対し左右対称に振り分けた形にて、前記原料ガスの流れを前記幅方向にて仕切る堤部材側仕切板が配置されることを特徴とする請求項11または12記載の気相成長装置。
  14. 前記ガス導入口からの前記原料ガスを前記堤部材の外周面に向けて導くガス案内部材が、前記幅方向において前記水平基準線に対し左右に振り分けた形にて、前記ガス導入口と前記堤部材との間に配置され、前記ガス案内部材の内側に形成されたガス案内空間の各々に前記ガス案内部材側仕切板と前記ガイド部材とが配置されることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項に記載の気相成長装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の気相成長装置の反応容器内に前記シリコン単結晶基板を配置し、該反応容器内に前記原料ガスを流通させて前記シリコン単結晶基板上に前記シリコン単結晶薄膜を気相エピタキシャル成長させることによりエピタキシャルウェーハを得ることを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
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