JP3801009B2 - 断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転速度検出やデジタル信号伝送などに用いられるエンコーダ信号を受信するエンコーダ信号受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は断線検出装置を有する従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。図において、40は差動出力信号伝送方式のエンコーダ、41はラインドライバ、42は正相信号を送信する第1の信号線、43は逆相信号を送信する第2の信号線、44は電源線である。また、45はエンコーダ信号受信装置、46はエンコーダ電源と接続するエンコーダ電源端子、47は正相信号を送信する第1の信号線を接続する正相信号入力端子、48は逆相信号を送信する第2の信号線を接続する逆相信号入力端子である。また、49は電源線、50,51は信号線、52は終端抵抗、53はラインレシーバ、54はエンコーダ受信信号出力用フォトカプラ、55はEX−ORゲート(排他論理和ゲート)回路、56は断線検出信号出力用フォトカプラである。また、R21,R22,R23,R24は信号線50,51のプルアップ・ダウン抵抗、R25,R26は電流制限抵抗である。
【0003】
従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45の処理について説明する。
従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45は、ラインレシーバ53で、差動出力信号伝送方式のエンコーダ40のラインドライバ41から第1および第2の信号線42,43を経由して出力される差動信号を受信し、一つの信号に戻して、エンコーダ受信信号として出力する。
また、従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45における断線検出装置は、同時に信号線50の信号および信号線51の信号が排他的な論理であることを利用して、第1、第2の信号線42,43の断線を判断する。第1の信号線42と接続された信号線50の信号および第2の信号線43と接続された信号線51の信号をEX−ORゲート回路55に入力し、両信号の論理が排他的でなくなった場合を、第1、第2の信号線42,43の断線として検出する。
【0004】
また、差動出力信号伝送方式のエンコーダの電源電圧としてDC5V,DC12Vのものがあり、従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45においては、電源電圧が異なるエンコーダで使用する場合には、耐圧または閾値の適した部品に変更して対応していた。例えば、図6の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45におけるラインレシーバ53やEX−ORゲート回路55の素子は、決まった電源電圧(例えば、5Vの電源電圧)のみ許される素子であり、エンコーダの電源電圧が5Vのものでしか動作しない受信回路、断線検出回路であり、電源電圧が異なるエンコーダに対しては、部品の変更が必要であった。
【0005】
回転速度検出やデジタル信号伝送などに用いられるエンコーダとしては、上述の差動出力信号伝送方式の他に、単出力信号伝送方式のものがある。
図7は断線検出装置を有する従来の単出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。図において、60は単出力信号伝送方式のエンコーダ、61はプッシュプル回路、62は信号線、63は電源線である。また、64はエンコーダ信号受信装置、65はエンコーダ電源と接続するエンコーダ電源端子、66は信号線を接続する信号入力端子である。また、67は電源線、68は信号線、69はレシーバ、70はエンコーダ受信信号出力用フォトカプラ、71は信号線68の電圧と後述のHレベルの基準電圧VH とを比較する比較器、72は信号線68の電圧と後述のLレベルの基準電圧VL とを比較する比較器、73は断線検出信号出力用フォトカプラである。また、R31,R32は信号線68と接続するプルアップ・ダウン抵抗、R33,R34,R35はHレベルの基準電圧VH とLレベルの基準電圧VL とを作る抵抗、R36,R37は電流制限抵抗である。
【0006】
従来の単出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置64の処理について説明する。
従来の単出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置64は、レシーバ69で、単出力信号伝送方式のエンコーダ60のプッシュプル回路61から信号線62に出力される電圧信号を受信し、エンコーダ受信信号として出力する。
また、従来の単出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置64における断線検出装置は、抵抗R33,R34,R35と比較器71,72とによりウィンドウコンパレータと呼ばれる回路を構成し、信号線62が断線すると、信号線68の電圧がプルアップ・ダウン抵抗R31、R32の分圧比で決まる中間電位となることを利用して、断線検知をする。したがって、プルアップ・ダウン抵抗R31、R32は、この中間電位が、Hレベルの基準電圧VH より低く、かつLレベルの基準電圧VL よりも高くなるように構成する。
比較器71の出力は、信号線68の電圧がHレベルの基準電圧VH より高い場合にはLとなり、信号線68の電圧がHレベルの基準電圧VH 以下の場合にはハイインピーダンスとなる。また、比較器72の出力は、信号線68の電圧がLレベルの基準電圧VL より低い場合にはLとなり、信号線68の電圧がLレベルの基準電圧VL 以上の場合にはハイインピーダンスとなる。したがって、信号線68の電圧がHレベルかLレベルである場合には、比較器71,72のワイアードANDされた出力はLを示し、信号線62は正常(断線していない)と判断する。また、信号線62が断線すると、信号線68の電圧はHレベルの基準電圧VH より低く、かつLレベルの基準電圧VL よりも高い中間電位を示すため、比較器71の出力、比較器72の出力はともにハイインピーダンスとなり、比較器71,72のワイアードANDされた出力はHを示し、信号線62の断線と検知する。
また、単出力信号伝送方式のエンコーダの電源電圧として、DC12V〜24Vと複数のものがあるが、従来のエンコーダ受信回路では、電源電圧が異なるエンコーダに対応するには部品の変更が必要であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダの場合にはDC5V,12V、また単出力信号伝送方式のエンコーダの場合にはDC12V〜24Vと複数のものがあるが、従来のエンコーダ受信回路では、電源電圧が異なるエンコーダに対応するには部品の変更が必要であり、一つの回路で複数の電源電圧に対応させることはできないという問題点があった。
【0008】
また、従来のエンコーダ受信回路では、伝送方式が差動出力か単出力かで断線検出の方法が異なるため、伝送方式の異なるエンコーダの断線検出を一つの回路で行うことはできないという問題点もあった。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、エンコーダの信号伝送方式、エンコーダの電源電圧に関係なく断線検出が行える断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置は、エンコーダ信号の正相信号を伝送する第1の信号線と、このエンコーダ信号の逆相信号を伝送する第2の信号線と、エンコーダ電源電圧を基に前記第1の信号線をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗と、前記エンコーダ電源電圧を基に前記第2の信号線をプルアップ・ダウンする第2のプルアップ・ダウン抵抗と、前記第1の信号線の電位と前記第2の信号線電位とを比較することで、エンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻し、出力する比較器と、前記エンコーダ電源電圧を基にHレベル基準電圧を分圧作成する第1の分圧器と、前記第1の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第1の断線検出用比較器と、前記第2の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第2の断線検出用比較器と、直列接続したダイオードの一方の接続点に前記第1の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの他方の接続点に前記第2の断線検出用比較器の出力とを接続したダイオードブリッジと、を備えたものである。
【0011】
また、この発明に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置は、差動出力信号伝送方式の場合の正相信号または単出力信号伝送方式の場合は単出力信号を伝送する第1の信号線と、差動出力信号伝送方式の場合の逆相信号を伝送する第2の信号線と、エンコーダ電源電圧を基に前記第1の信号線をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗と、前記エンコーダ電源電圧を基に前記第2の信号線をプルアップ・ダウンする第2のプルアップ・ダウン抵抗と、前記第1の信号線の電位と前記第2の信号線電位とを比較することで、差動出力信号伝送のエンコーダ信号または単出力信号伝送のエンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻し、出力する比較器と、前記エンコーダ電源電圧を基にHレベル基準電圧を分圧作成する第1の分圧器と、前記エンコーダ電源電圧を基にLレベル基準電圧を分圧作成する第2の分圧器と、エンコーダが差動出力信号伝送方式の場合は前記電源電圧と前記第1の分圧器とを接続し、エンコーダが単出力信号伝送方式の場合は前記電源電圧と前記第1の分圧器および前記第2の分圧器とを接続する伝送方式選択スイッチと、前記第1の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第1の断線検出用比較器と、前記第2の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第2の断線検出用比較器と、前記第1の信号線の電位と前記Lレベル基準電圧を比較する第3の断線検出用比較器と、負側出力側に前記第3の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの一方の接続点に前記第1の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの他方の接続点に前記第2の断線検出用比較器の出力とを接続したダイオードブリッジと、を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る断線検出機能付き差動出力信号伝送方式エンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。図において、1aは断線検出機能付き差動出力信号伝送方式エンコーダ信号受信装置、2はエンコーダ電源と接続するエンコーダ電源端子、3は正相信号を送信する第1の信号線を接続する正相信号入力端子、4は逆相信号を送信する第2の信号線を接続する逆相信号入力端子である。
また、6は正相信号入力端子3に接続された信号線、7は逆相信号入力端子4に接続された信号線、10はエンコーダ受信信号を受ける比較器、11はエンコーダ受信信号出力用フォトカプラである。
また、16,18は断線検出用比較器、19はダイオードブリッジ、20は断線検出信号出力用フォトカプラ、52は終端抵抗である。
また、R1,R2,R3,R4および終端抵抗52は信号線6,7をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗、R6,R7はHレベルの基準電圧VH を作る第1の分圧器を構成する抵抗、R10は電流制限抵抗、R11,R12はプルアップ抵抗である。
【0013】
実施の形態1に係る断線検出機能付き差動出力信号伝送方式エンコーダ信号受信装置1aの処理について説明する。
【0014】
比較器10は、正相信号入力端子3に接続された信号線6の電位と逆相信号入力端子4に接続された信号線7の電位との比較を行い、差動信号を一つのパルス列信号に戻し、エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ11に出力する。
【0015】
また、断線検出用比較器16,18とダイオードブリッジ19とで構成される排他論理和演算回路により断線検出を行う。
断線検出用比較器16および断線検出用比較器18は、基準入力として抵抗R6,R7により下式にて求まる電源電圧Vcc1に応じたHレベル基準電圧VH を使用し、信号線6の電圧および信号線7の電圧を比較する。
VH = Vcc1・R7/(R6+R7)
断線検出用比較器16の出力は、信号線6の電圧がHレベルの基準電圧VH より高い場合にはLとなり、信号線6の電圧がHレベルの基準電圧VH 以下の場合にはハイインピーダンスとなる。同様に、断線検出用比較器18の出力は、信号線7の電圧がHレベルの基準電圧VH より高い場合にはLとなり、信号線7の電圧がHレベルの基準電圧VH 以下の場合にはハイインピーダンスとなる。
【0016】
したがって、信号線6,7の電圧がHレベルの基準電圧VH より高い電圧のときをhigh、信号線6,7の電圧がHレベルの基準電圧VH より低い電圧のときをlowとすれば、信号線6の電圧と信号線7の電圧との論理が排他的であるとき、すなわち信号線6の電圧がhighかつ信号線7の電圧がlowのとき、抵抗R12よりダイオードブリッジ19に電流が流れ、断線検出信号出力用フォトカプラ20の1次側に電流が流れ、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はLとなる。同様に、信号線6がlowかつ信号線7がhighのとき、抵抗R11よりダイオードブリッジ19に電流が流れ、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はLとなる。
【0017】
また、信号線6,7に接続されるプルアップ・ダウン抵抗R1,R2,R3,R4には、電源電圧Vcc1が印加されているので、信号線が断線した場合、信号線6の電圧および信号線7の電圧は、信号線6と信号線7との間に挿入される終端抵抗52とこれらの抵抗R1,R2,R3,R4で分圧された電圧となる。
終端抵抗52の抵抗値を抵抗R1,R2,R3,R4の抵抗値より十分小さいものとすると、信号線が断線した場合、正相入力信号の電圧と逆相入力信号の電圧の論理が一致し、結果として断線検出用比較器16の出力と断線検出用比較器18の出力とが同じになるので、ダイオードブリッジ19には電流が流れず、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はHとなり、断線が検出される。
【0018】
従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45では、ラインレシーバ53で、第1の信号線42および第2の信号線43を経由して出力される差動信号を受信し、一つの信号に戻して、エンコーダ受信信号として出力するものであり、エンコーダの電源電圧(DC5VまたはDC12V)に対応した耐圧または閾値をもつラインレシーバ53を使用しなければならなかったが、
実施の形態1に係る断線検出機能付き差動出力信号伝送方式エンコーダ信号受信装置1aでは、比較器10で信号線6の電位と信号線7の電位との比較を行い、差動信号を一つのパルス列信号に戻し、エンコーダ受信信号として出力するようにしたので、使用するエンコーダの電源電圧に関係なく、一つの回路で対応可能となる。
従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置45における断線検出装置では、EX−ORゲート回路55で信号線50の信号と信号線51の信号との両信号の論理が排他的でなくなった場合を、第1、第2の信号線42,43の断線として検出するのに対して、実施の形態1に係る断線検出機能付き差動出力信号伝送方式エンコーダ信号受信装置1aでは、断線検出を行う排他論理和演算回路を形成する断線検出用比較器16,18の基準入力として電源電圧Vcc1および抵抗R5,R6,R7より求まるHレベル基準電圧VH を使用し、電源電圧Vcc1並びに抵抗R1,R2,R3,R4および終端抵抗52より求まる信号線6の電圧および信号線7の電圧を比較するようにしたので、使用するエンコーダの電源電圧に関係なく、一つの回路で対応可能となる。
【0019】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。図において、1bは断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置、2はエンコーダ電源と接続するエンコーダ電源端子、3は差動出力信号伝送方式の場合に正相信号を送信する第1の信号線または単出力信号伝送方式の場合の信号線を接続する正相信号入力端子、4は差動出力信号伝送方式の場合に逆相信号を送信する第2の信号線を接続する逆相信号入力端子、5は使用するエンコーダに対応してLDV(差動出力信号伝送方式の場合)またはCMP(単出力信号伝送方式の場合)を選択する伝送方式選択スイッチである。
また、6,7は信号線、8は終端抵抗、9は終端抵抗選択スイッチ、10はエンコーダ受信信号を受ける比較器、11はエンコーダ受信信号出力用フォトカプラである。比較器10は、正相信号入力電位と逆相信号入力電位とを比較することで、差動出力信号伝送および単出力信号伝送のエンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻す。
また、12〜15はダイオード、16〜18は断線検出用比較器、19はダイオードブリッジ、20は断線検出信号出力用フォトカプラである。
また、R1,R2,R3,R4は信号線6,7のプルアップ・ダウン抵抗、R5、R6,R7はHレベルの基準電圧VH を作る第1の分圧器を構成する抵抗、R8,R9はLレベルの基準電圧VL を作る第2の分圧器を構成する抵抗、R10,R11,R12はプルアップ抵抗である。
【0020】
図3はこの発明の実施の形態1に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置に差動出力信号伝送方式のエンコーダを接続した場合の構成を示す図である。図において、1a、2〜20、R1〜R12は図2と同様であり、その説明を省略する。また、40は差動出力信号伝送方式のエンコーダ、41はラインドライバ、42は正相信号を送信する第1の信号線、43は逆相信号を送信する第2の信号線、44はエンコーダ電源と接続する電源線である。また、Vcc1はエンコーダ電源の電源電圧である。
【0021】
図3により、差動出力信号伝送方式のエンコーダ40を使用する場合における断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置1bの設定および動作について説明する。
差動出力信号伝送方式のエンコーダ40を使用する場合、伝送方式選択スイッチ5のLDVの側を短絡する。さらに、終端抵抗選択スイッチ9を短絡して終端抵抗8を有効にする。また、ラインドライバ41から出力される差動信号を送信する第1の信号線42を正相信号入力端子3に、第2の信号線43を逆相信号入力端子4にそれぞれ接続する。また、エンコーダの電源電圧仕様にあった電源をエンコーダの電源線44およびエンコーダ電源端子2に接続する。
【0022】
比較器10は、差動出力信号伝送方式のエンコーダ40と接続された場合、信号線6の電位(エンコーダ40から受信した正相信号入力の信号電位)と信号線7の電位(エンコーダ40から受信した逆相信号入力の信号電位)との比較を行い、差動信号を一つのパルス列信号に戻し、エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ11に出力する。
【0023】
伝送方式選択スイッチ5でLDV(差動出力信号伝送方式)の側を短絡したことにより、ダイオード12が導通状態となり、抵抗R5,R6,R7に電流が流れ、電源電圧Vcc1に応じたHレベル基準電圧VH が得られ、比較器16および比較器18の入力となる。電源電圧をVcc1とすると、Hレベル基準電圧VH は、下式となる。
VH = Vcc1・R7/(R5+R6+R7)
【0024】
比較器16の出力は、信号線6の電圧がHレベルの基準電圧VH より高いHレベルの場合にはLとなり、信号線6の電圧がHレベルの基準電圧VH 以下の場合にはハイインピーダンスとなる。同様に、比較器18の出力は、信号線7の電圧がHレベルの基準電圧VH より高いHレベルの場合にはLとなり、信号線7の電圧がHレベルの基準電圧VH 以下の場合にはハイインピーダンスとなる。
【0025】
したがって、信号線6,7の電圧がHレベルの基準電圧VH より高い電圧のときをhigh、信号線6,7の電圧がHレベルの基準電圧VH より低い電圧のときをlowとすれば、信号線6の電圧と信号線7の電圧との論理が排他的であるとき、すなわち信号線6の電圧がhighかつ信号線7の電圧がlowのとき、抵抗R12よりダイオードブリッジ19に電流が流れ、断線検出信号出力用フォトカプラ20の1次側に電流が流れ、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はLとなる。同様に、信号線6がlowかつ信号線7がhighのとき、抵抗R11よりダイオードブリッジ19に電流が流れ、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はLとなる。
【0026】
また、信号線6,7に接続されるプルアップ・ダウン抵抗R1,R2,R3,R4には、伝送方式選択スイッチ5のLDV/CMPの選択にかかわらず、電源電圧Vcc1が印加され、電源端子2よりプルアップ・ダウン抵抗R1,R2,R3,R4に電流が流れるので、信号線42,43が断線した場合、信号線6の電圧および信号線7の電圧は差動信号間に挿入される終端抵抗8とこれらの抵抗R1,R2,R3,R4で分圧された電圧となる。
終端抵抗8の抵抗値を抵抗R1,R2,R3,R4の抵抗値より十分小さいものとすると、正相入力信号の電圧と逆相入力信号の電圧の論理が一致し、結果として比較器16の出力と比較器18の出力とが同じになるので、ダイオードブリッジ19には電流が流れず、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はHとなり、断線が検出される。
【0027】
伝送方式選択スイッチ5でLDV(差動出力信号伝送方式)の側を短絡した場合、ダイオード13〜15は導通しないため、抵抗R8には電流が流れず、Lレベルの基準電圧VL は抵抗R9にて0Vに確定されるので、比較器17の出力は常にハイインピーダンスとなり、断線検出には影響を及ぼさない。
【0028】
上述のように差動出力信号伝送方式のエンコーダ40を使用する場合、比較器16で信号線6の正相信号の論理を判別し、また比較器18で信号線7の逆相信号の論理を判別して、比較器16と比較器18との出力論理が排他的であるとき(正常時)は、ダイオードブリッジ19が断線検出信号出力用フォトカプラ20を点弧する。断線時には信号線6と信号線7との論理が同一になり、比較器16と比較器18との出力論理が同一になるので、ダイオードブリッジ19は断線検出信号出力用フォトカプラ20を点弧せず、信号線の断線と検出される。
【0029】
図4はこの発明の実施の形態2に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置に単出力信号伝送方式のエンコーダを接続した場合の構成を示す図である。図において、1b、2〜20、R1〜R12は図2と同様であり、その説明を省略する。また、60は単出力信号伝送方式のエンコーダ、61はプッシュプル回路、62は信号線、63はエンコーダ電源と接続する電源線である。また、Vcc2はエンコーダ電源の電源電圧である。
【0030】
図4により、単出力信号伝送方式のエンコーダ60を使用する場合における断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置1aの設定および動作について説明する。
単出力信号伝送方式のエンコーダ60を使用する場合、伝送方式選択スイッチ5のCMPの側を短絡する。また、終端抵抗選択スイッチ9は短絡せず、終端抵抗8を無効にする。プッシュプル回路61から出力される信号線62を正相信号入力端子3に接続し、逆相信号入力端子4は開放しておく。また、エンコーダの電源電圧仕様にあった電源をエンコーダの電源線63およびエンコーダ電源端子2に接続する。
【0031】
単出力信号伝送方式のエンコーダ60と接続された場合、逆相信号入力端子4は開放なので、信号線7の電位は電源電圧を分圧抵抗R1とR2で分圧した中間電位に固定される。比較器10は、信号線6の電位(正相信号入力端子3に入力された信号の電位)と信号線7の中間電位とを比較し、一つのパルス列信号に戻し、エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ11に出力する。
【0032】
伝送方式選択スイッチ5でCMP(単出力信号伝送方式)の側を短絡した場合には、ダイオード14,15を通して分圧抵抗R6〜R9に電源電圧Vcc2が印加され、電源電圧Vcc2に応じたHレベル基準電圧VH が比較器16,18に、Lレベル基準電圧VL が比較器17に入力される。
ただし、単出力信号伝送方式のエンコーダ60を使用する場合は、逆相信号入力端子3は開放状態とするため、信号線7の電位は中間電位となり、比較器18は常にハイインピーダンスになる。
また、信号線6,7のプルアップ・ダウン抵抗のR1〜R4には、伝送方式選択スイッチ5のLDV/CMPの選択にかかわらず、電源電圧Vcc2が印加され、信号線62が断線した場合には中間電位となるようにプルアップ・ダウンされる。
【0033】
伝送方式選択スイッチ5でCMP(単出力信号伝送方式)の側を短絡したことにより、ダイオード13,14,15が導通状態となり、抵抗R6,R7,R8,R9に電流が流れ、電源電圧Vcc2に応じたHレベル基準電圧VH とLレベルの基準電圧VL とが得られ、比較器16および比較器17の入力となる。電源電圧をVcc2とすると、Hレベル基準電圧VH は、下式となる。
VH = Vcc2・R7/(R6+R7)
同様に、Lレベルの基準電圧VL は、下式となる。
VH = Vcc2・R9/(R8+R9)
【0034】
比較器16の出力は、信号線6の電位がHレベル基準電圧VH より高い場合にLとなり、信号線6の電位がHレベル基準電圧VH 以下の場合にはハイインピーダンスとなる。また、比較器17の出力は信号線6の電位がLレベル基準電圧VL より低い場合にLとなり、信号線6の電位がLレベル基準電圧VL 以上の場合にはハイインピーダンスとなる。
すなわち、比較器16と比較器17とがウィンドウコンパレータを構成し、ダイオードブリッジ19が正常時は断線検出信号出力用フォトカプラ20を点弧する。
信号線6が断線し中間電位となった場合は、比較器16と比較器17とはともにハイインピーダンスとなり、ダイオードブリッジ19には電流が流れないので、断線検出信号出力用フォトカプラ20は点弧しないため、断線検出信号出力用フォトカプラ20の出力はHとなり、断線が検出される。
【0035】
単出力信号伝送方式のエンコーダ内部の出力回路61から、電源電圧とほぼ同等のHレベルの電圧またはLレベルの電圧(ほぼ0V)のいずれかが信号線62に出力される。
比較器16は信号線6の電圧がHレベル基準電圧VH より高いときにはLを出力し、低いときにはハイインピーダンスとなる。同様に、比較器17も信号線6の電圧がLレベルの基準電圧VL より高いときにはハイインピーダンスを出力し、低いときにはLとなる。
【0036】
したがって、信号線6の電圧がHレベル基準電圧VH より高い電圧のときをhigh、Hレベル基準電圧VH より低くかつLレベルの基準電圧VL より高い電圧のときを不定(断線時)、Lレベルの基準電圧VL よりも低い電圧のときをlowとすれば、信号線6の電圧がhighのとき、比較器16の出力がLとなり、比較器17の出力がハイインピーダンスとなるため、抵抗R12を通してダイオードブリッジ19を通り、断線検出信号出力用フォトカプラ20を通って比較器16へ流れ込み、断線検出信号はLとなる。同様に信号線6の電圧がLレベルの基準電圧VL より低い電圧のときも、比較器17の出力はL、比較器16の出力はハイインピーダンスになるため、やはり断線検出信号出力用フォトカプラ20はLを出力する。
【0037】
信号線62が断線すると、信号線6の電圧は抵抗R3,R4で決まる分圧比の電圧に確定する。この電圧がHレベル基準電圧VH よりも低く、かつLレベルの基準電圧VL よりも高い電圧となるように抵抗R3,R4の分圧比を決めてやれば、比較器16および比較器17はともにハイインピーダンスを出力するため、結果的に断線検出信号出力用フォトカプラ20に電流は流れず、出力がHとなり、断線を検出する。
【0038】
逆相信号入力端子4は開放であるため、逆相信号入力の電圧は抵抗R1,R2で電源電圧を分圧した電圧に確定し、この分圧された電圧がHレベル基準電圧VH より小さくなるように抵抗R1,R2の抵抗値を決めてやれば、比較器18は常にハイインピーダンス出力となり、断線検出には影響を及ぼさない。
【0039】
上述のように単出力信号伝送方式のエンコーダ60を使用する場合、信号線6の電圧がHレベル基準電圧VH より高い電圧のとき(比較器16の出力がL、比較器17の出力がハイインピーダンスとなる)、および信号線6の電圧がLレベルの基準電圧VL より低い電圧のとき(比較器17の出力がL、比較器16の出力はハイインピーダンスとなる)に、ダイオードブリッジ19が断線検出信号出力用フォトカプラ20を点弧する。断線時には信号線6の電圧は抵抗R3,R4の分圧比で、Hレベル基準電圧VH よりも低く、かつLレベルの基準電圧VL よりも高い電圧となるので、比較器16と比較器18は出力論理が同一になる(ともにハイインピーダンスを出力する)ので、ダイオードブリッジ19は断線検出信号出力用フォトカプラ20を点弧せず、信号線の断線と検出される。
【0040】
上述のように、エンコーダ信号受信装置に接続されるエンコーダの信号伝送方式が差動出力信号伝送方式、単出力信号伝送方式のいずれであっても、比較器10で受信信号の比較ができ、比較器16〜18で構成する断線検出回路で信号比較による断線検出ができる構成とするとともに、比較器10、16〜18の入力となる電圧および断線検出回路の基準電圧となるHレベル基準電圧VH およびLレベルの基準電圧VL を、エンコーダの電源電圧から抵抗分圧で作るようにしたため、エンコーダの電源電圧が異なる電圧であっても動作することができる。
【0041】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。図において、2〜10、12〜19、R1〜R12は図1と同様であり、その説明を省略する。また、1cは断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置、21はPNPトランジスタ、22はNPNトランジスタである。
上述の実施の形態1においては信号絶縁のためのフォトカプラ(エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ11、断線検出信号出力用フォトカプラ20)を使用した例を示したが、実施の形態2では信号非絶縁の構成例を示すものである。また、断線検出信号出力用フォトカプラの代わりに、PNPトランジスタ21とNPNトランジスタ22のダーリントン接続を用いた例を示す。
【0042】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0043】
この発明の断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置は、エンコーダ信号の正相信号を伝送する第1の信号線と、このエンコーダ信号の逆相信号を伝送する第2の信号線と、エンコーダ電源電圧を基に前記第1の信号線をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗と、前記エンコーダ電源電圧を基に前記第2の信号線をプルアップ・ダウンする第2のプルアップ・ダウン抵抗と、前記第1の信号線の電位と前記第2の信号線電位とを比較することで、エンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻し、出力する比較器と、前記エンコーダ電源電圧を基にHレベル基準電圧を分圧作成する第1の分圧器と、前記第1の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第1の断線検出用比較器と、前記第2の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第2の断線検出用比較器と、直列接続したダイオードの一方の接続点に前記第1の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの他方の接続点に前記第2の断線検出用比較器の出力とを接続したダイオードブリッジと、を備えたので、使用するエンコーダの電源電圧に関係なく使用できる断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置を得ることができる。
【0044】
この発明の断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置は、差動出力信号伝送方式の場合の正相信号または単出力信号伝送方式の場合は単出力信号を伝送する第1の信号線と、差動出力信号伝送方式の場合の逆相信号を伝送する第2の信号線と、エンコーダ電源電圧を基に前記第1の信号線をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗と、前記エンコーダ電源電圧を基に前記第2の信号線をプルアップ・ダウンする第2のプルアップ・ダウン抵抗と、前記第1の信号線の電位と前記第2の信号線電位とを比較することで、差動出力信号伝送のエンコーダ信号または単出力信号伝送のエンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻し、出力する比較器と、前記エンコーダ電源電圧を基にHレベル基準電圧を分圧作成する第1の分圧器と、前記エンコーダ電源電圧を基にLレベル基準電圧を分圧作成する第2の分圧器と、エンコーダが差動出力信号伝送方式の場合は前記電源電圧と前記第1の分圧器とを接続し、エンコーダが単出力信号伝送方式の場合は前記電源電圧と前記第1の分圧器および前記第2の分圧器とを接続する伝送方式選択スイッチと、前記第1の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第1の断線検出用比較器と、前記第2の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第2の断線検出用比較器と、前記第1の信号線の電位と前記Lレベル基準電圧を比較する第3の断線検出用比較器と、負側出力側に前記第3の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの一方の接続点に前記第1の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの他方の接続点に前記第2の断線検出用比較器の出力とを接続したダイオードブリッジと、を備えたので、エンコーダ信号受信装置に接続されるエンコーダの信号伝送方式が差動出力信号伝送方式、単出力信号伝送方式のいずれであっても、またエンコーダの電源電圧の差異にも伝送方式選択スイッチの設定のみで使用できる断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置に差動出力信号伝送方式のエンコーダを接続した場合の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置に単出力信号伝送方式のエンコーダを接続した場合の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。
【図6】 断線検出装置を有する従来の差動出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。
【図7】 断線検出装置を有する従来の単出力信号伝送方式のエンコーダ信号受信装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置、 2 エンコーダ電源端子、 3 正相信号入力端子、 4 逆相信号入力端子、 5 伝送方式選択スイッチである、 6,7 信号線、 8 終端抵抗、 9 終端抵抗選択スイッチ、 10 比較器、 11 エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ、 12〜15 ダイオード、 16〜18 断線検出用比較器、 19 ダイオードブリッジ、 20 断線検出信号出力用フォトカプラ、 21 PNPトランジスタ、 22 NPNトランジスタ、 40 差動出力信号伝送方式のエンコーダ、 41 ラインドライバ、 42 正相信号を送信する第1の信号線、 43 逆相信号を送信する第2の信号線、 44 電源線、 45 エンコーダ信号受信装置、 46 エンコーダ電源端子、 47 正相信号入力端子、 48 逆相信号入力端子、 49 電源線、 50,51 信号線、 52終端抵抗、 53 ラインレシーバ、 54 エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ、 55 EX−ORゲート回路、 56 断線検出信号出力用フォトカプラ、 60 単出力信号伝送方式のエンコーダ、 61 プッシュプル回路、 62 信号線、 63 電源線、 64 エンコーダ信号受信装置、 65エンコーダ電源端子、 66 信号入力端子、 67 電源線、 68 信号線、 69 レシーバ、 70 エンコーダ受信信号出力用フォトカプラ、 71 比較器、 72 比較器、 73 断線検出信号出力用フォトカプラ、 R1,R2,R3,R4 プルアップ・ダウン抵抗、 R5、R6,R7,R8,R9 抵抗、 R10 電流制限抵抗、 R11,R12 プルアップ抵抗、 R21,R22,R23,R24 プルアップ・ダウン抵抗、 R25,R26電流制限抵抗、 R31,R32 プルアップ・ダウン抵抗、 R33,R34,R35 抵抗、 R36,R37 電流制限抵抗、 Vcc1,Vcc2 エンコーダ電源の電源電圧。
Claims (2)
- エンコーダ信号の正相信号を伝送する第1の信号線と、
このエンコーダ信号の逆相信号を伝送する第2の信号線と、
エンコーダ電源電圧を基に前記第1の信号線をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗と、
前記エンコーダ電源電圧を基に前記第2の信号線をプルアップ・ダウンする第2のプルアップ・ダウン抵抗と、
前記第1の信号線の電位と前記第2の信号線電位とを比較することで、エンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻し、出力する比較器と、
前記エンコーダ電源電圧を基にHレベル基準電圧を分圧作成する第1の分圧器と、
前記第1の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第1の断線検出用比較器と、
前記第2の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第2の断線検出用比較器と、
直列接続したダイオードの一方の接続点に前記第1の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの他方の接続点に前記第2の断線検出用比較器の出力とを接続したダイオードブリッジと、
を備えた断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置。 - 差動出力信号伝送方式の場合の正相信号または単出力信号伝送方式の場合は単出力信号を伝送する第1の信号線と、
差動出力信号伝送方式の場合の逆相信号を伝送する第2の信号線と、
エンコーダ電源電圧を基に前記第1の信号線をプルアップ・ダウンする第1のプルアップ・ダウン抵抗と、
前記エンコーダ電源電圧を基に前記第2の信号線をプルアップ・ダウンする第2のプルアップ・ダウン抵抗と、
前記第1の信号線の電位と前記第2の信号線電位とを比較することで、差動出力信号伝送のエンコーダ信号または単出力信号伝送のエンコーダ信号を一つのパルス列信号に戻し、出力する比較器と、前記エンコーダ電源電圧を基にHレベル基準電圧を分圧作成する第1の分圧器と、
前記エンコーダ電源電圧を基にLレベル基準電圧を分圧作成する第2の分圧器と、
エンコーダが差動出力信号伝送方式の場合は前記電源電圧と前記第1の分圧器とを接続し、エンコーダが単出力信号伝送方式の場合は前記電源電圧と前記第1の分圧器および前記第2の分圧器とを接続する伝送方式選択スイッチと、
前記第1の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第1の断線検出用比較器と、
前記第2の信号線の電位と前記Hレベル基準電圧を比較する第2の断線検出用比較器と、
前記第1の信号線の電位と前記Lレベル基準電圧を比較する第3の断線検出用比較器と、
負側出力側に前記第3の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの一方の接続点に前記第1の断線検出用比較器の出力を接続し、直列接続したダイオードの他方の接続点に前記第2の断線検出用比較器の出力とを接続したダイオードブリッジと、を備えた断線検出機能付きエンコーダ信号受信装置。
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