JP3397907B2 - デジタルセルラー方式の携帯電話機 - Google Patents
デジタルセルラー方式の携帯電話機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接続ユニットとの間の
制御をシリアル通信インターフェイスを利用して行うシ
リアル通信回路部を備えたデジタルセルラー方式の携帯
電話機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、図2に示すように、デジタルセ
ルラー方式の携帯電話機41には、インターフェイスコ
ード42を介して、ファクシミリ通信やパーソナルコン
ピュータMNP通信を実現するためのデータ変換ユニッ
ト43や、ハンドフリーアダプタ44や、車搭載操作用
アダプタ45などの接続ユニットが接続される場合があ
る。データ変換ユニット43には、例えばファクシミリ
46が接続され、ハンドフリーアダプタ44には、ハン
ドフリーセット47が接続され、車搭載操作用アダプタ
45にはマイクロホン48およびスピーカ49が接続さ
れる。携帯電話機41にこれらの接続ユニットが接続さ
れている場合、制御インターフェイスとしてUARTの
シリアル通信制御が利用されている。 【0003】図3は従来のシリアル信号インターフェイ
ス回路の回路図で、携帯電話機41と接続ユニット51
とはインターフェイスコード42により接続されてお
り、携帯電話機41のマイクロコンピュータ52のポー
ト53は、抵抗54とダイオード55とインターフェイ
スコード42と抵抗56とトランジスタ57のコレクタ
・エミッタ間とを介して接続ユニット51のマイクロコ
ンピュータ58のポート59に接続されている。抵抗5
4とダイオード55のアノードとの接続点は抵抗60を
介して携帯電話機41の電源Vcに接続されており、ト
ランジスタ57のエミッタは抵抗61を介して接続ユニ
ット51の電源Vdに接続されている。電源Vcおよび
電源Vdはオン時に例えば5ボルトである。マイクロコ
ンピュータ52のポート63は、トランジスタ64のエ
ミッタ・コレクタ間と抵抗65とインターフェイスコー
ド42とダイオード66と抵抗67とを介してマイクロ
コンピュータ58のポート68に接続されている。トラ
ンジスタ64のベースは抵抗69を介して電源Vcに接
続されており、ダイオード66のアノードと抵抗67と
の接続点は抵抗70を介して電源Vdに接続されてい
る。 【0004】シリアル通信は、携帯電話機41側から言
う上り信号すなわちポート53に入力される信号と下り
信号すなわちポート63から出力される信号との2本の
信号線でコマンドの送受信を行っており、携帯電話機4
1のマイクロコンピュータ52と接続ユニット51のマ
イクロコンピュータ58とに内蔵されるUART機能を
用いて構成されるのが一般的である。したがって、携帯
電話機41と接続ユニット51とのシリアル信号は、そ
れぞれのマイクロコンピュータ52,58のUART機
能のポート53,63,59,68間の接続となる。 【0005】また従来、携帯電話機41と接続ユニット
51との間の制御を行うシリアル信号の入出力インター
フェイス回路については、図3に示すように、それぞれ
のセット自身を保護する回路構成が採られている。すな
わち、この保護回路は、それぞれの受信側に逆流防止用
のダイオード55,66を挿入し、送信側のトランジス
タ64,57のカットオフ時のコレクタ電圧を受けない
ように設定され、そして送信側は、電源Vc,Vdがオ
ンしていない場合に、トランジスタ64,57が動作し
ないので、それぞれのポート53,63,59,68
に、受け側のプルアップ電圧の不当な電圧が印加される
ことがない。 【0006】図4はデジタルセルラー共通仕様Aの勧告
のシリアルインターフェイス等価回路の回路図で、携帯
電話機72と接続ユニット73とはインターフェイスコ
ード74により接続されている。携帯電話機72のC−
MOS75は、抵抗76とインターフェイスコード74
と抵抗77とを介して接続ユニット73のC−MOS7
8に接続されており、抵抗76とインターフェイスコー
ド74との接続点は抵抗79を介して携帯電話機72の
電源Veに接続されている。携帯電話機72のC−MO
S80は、抵抗81とインターフェイスコード74と抵
抗82とを介して接続ユニット73のC−MOS83に
接続されており、インターフェイスコード74と抵抗8
2との接続点は抵抗84を介して接続ユニット73の電
源Vfに接続されている。電源Veおよび電源Vfはオ
ン時に例えば5ボルトである。なお、C−MOS75,
80,78,83はそれぞれ図3のポート53,63,
59,68に対応している。 【0007】しかし、携帯電話機72が図3に示す携帯
電話機41と同様のダイオード55およびトランジスタ
64からなる保護回路しか持たない場合、接続ユニット
73が図3に示す接続ユニット51と同様のトランジス
タ57およびダイオード66からなる保護回路を持た
ず、図4に示すような回路構成であったとすると、携帯
電話機72側の電源Veがオンしており、接続ユニット
73側の電源Vfがオンしていない場合、接続ユニット
73側のシリアル信号の入出力端であるマイクロコンピ
ュータのC−MOS78,83入力端に不当な電圧が印
加されてしまい、マイクロコンピュータのポートの絶対
定格に対して保証できないことになり、故障の原因とな
り得る。なおマイクロコンピュータのポートの絶対定格
は、電源電圧をVcc、ポートの入力電圧をVinとす
ると、例えば下記数1で示され、電源がオフのときはV
ccは0ボルトである。 【0008】 【数1】 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このように従来のデジ
タルセルラー方式の携帯電話機では、接続ユニット側に
保護回路が設けられていない場合、携帯電話機側の電源
がオンで、接続ユニット側の電源がオフのときに、接続
ユニット側のマイクロコンピュータのポートに不当な電
圧が印加され、故障の原因になり得るという問題があっ
た。 【0010】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、携帯電話機側の電源がオンで、接続ユニット側
の電源がオフのときであっても、接続ユニット側の保護
回路の有無に係わらず、接続ユニット側のマイクロコン
ピュータのポートに不当な電圧が印加されるのを良好に
防止できるデジタルセルラー方式の携帯電話機を提供す
ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、接続ユニット
との間の制御をシリアル通信インターフェイスを利用し
て行うシリアル通信回路部を備えたデジタルセルラー方
式の携帯電話機において、前記接続ユニットからの信号
を受信する受信経路に逆流防止用ダイオードを設けると
ともに、この受信経路に抵抗を介して電源電圧を印加す
るように構成し、前記接続ユニットへ信号を送る送信経
路に、前記電源電圧が印加されない時に遮断状態となる
保護用トランジスタを設けて前記シリアル通信回路部を
構成し、前記接続ユニットの電源のオン・オフを検出し
て、検出信号により前記シリアル通信回路部を制御する
制御手段を設け、この制御手段は前記接続ユニットの電
源がオフのときに前記抵抗への電源電圧の供給を遮断す
るとともに、前記保護用トランジスタを遮断状態とする
よう制御することを特徴としている。 【0012】 【作用】制御手段は、接続ユニットの電源のオン・オフ
を検出してシリアル通信回路部をオン・オフ制御する。
そして、接続ユニットの電源がオフのときにはシリアル
通信回路部をオフにする。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例におけるデジタルセ
ルラー方式の携帯電話機によるシリアル信号インターフ
ェイス回路の回路図で、携帯電話機1と接続ユニット2
とはインターフェイスコード3により接続されている。
携帯電話機1に内蔵されたマイクロコンピュータ4のポ
ート5は、抵抗6とダイオード7とインターフェイスコ
ード3と抵抗8とトランジスタ9のコレクタ・エミッタ
間とを介して接続ユニット2に内蔵されたマイクロコン
ピュータ10のポート11に接続されている。マイクロ
コンピュータ4のポート12は、トランジスタ13のエ
ミッタ・コレクタ間と抵抗14とダイオード15とイン
ターフェイスコード3とダイオード16と抵抗17とを
介してマイクロコンピュータ10のポート18に接続さ
れている。ダイオード15のアノードとインターフェイ
スコード3との接続点は抵抗20を介してトランジスタ
21のベースに接続されており、トランジスタ21のエ
ミッタは接地されている。トランジスタ21のコレクタ
は抵抗22を介して携帯電話機1の電源Vaに接続され
ていると共に抵抗23を介してトランジスタ24のベー
スに接続されている。トランジスタ24のエミッタは接
地されており、トランジスタ24のコレクタは抵抗25
を介して電源Vaに接続されていると共に抵抗26を介
してトランジスタ27のベースに接続されている。抵抗
26とトランジスタ27のベースとの接続点はキャパシ
タ28を介して接地されており、トランジスタ27のエ
ミッタは接地されている。トランジスタ27のコレクタ
は抵抗29を介してトランジスタ30のベースに接続さ
れており、トランジスタ30のエミッタは電源Vaに接
続されている。トランジスタ30のベースとエミッタと
の間には抵抗31が接続されており、トランジスタ30
のコレクタは抵抗32を介して抵抗6とダイオード7の
アノードとの接続点に接続されている。トランジスタ3
0のコレクタと抵抗32との接続点は抵抗33を介して
トランジスタ13のベースに接続されており、トランジ
スタ9のベースは抵抗34を介して接続ユニット2の電
源Vbに接続されている。ダイオード16のアノードと
抵抗17との接続点は抵抗35を介して電源Vbに接続
されている。図1に示す携帯電話機1側の回路はシリア
ル通信回路部37を構成しており、そのうちのトランジ
スタ21,24,27,30などは制御手段38を構成
している。なお、電源Va,電源Vbはオン時に例えば
5Vである。 【0014】次に動作を説明する。携帯電話機1のシリ
アル通信回路部37は、受信側に逆流防止用のダイオー
ド7を挿入し、送信側には出力をオープンコレクタにす
るためのトランジスタ13を設置し、基本的に図3に示
す従来の携帯電話機41と同様に、それぞれ自身の保護
回路を有している。したがって、携帯電話機1の電源V
aがオフの場合は、接続ユニット2からの不当な電圧が
マイクロコンピュータ4のポート5,12に印加される
ことはなく、問題はない。 【0015】ところで、携帯電話機1からの下り信号
は、デジタルセルラー共通仕様Aに準じて、接続される
接続ユニット2側で抵抗35によるプルアップで受けら
れている。したがって、ダイオード15のアノードとイ
ンターフェイスコード3と抵抗20との接続点において
は、接続される接続ユニット2の電源Vbがオン状態
で、ポート12側からデータ送信していない場合、ハイ
レベルになる。このため、トランジスタ21がオンし、
これによりトランジスタ24がオフするので、トランジ
スタ27がオンする。ここで、抵抗26およびキャパシ
タ28はローパスフィルタを構成しており、信号データ
の高周波成分を除去する。この処理によって、接続ユニ
ット2の電源Vbがオンしている場合はトランジスタ2
7のベースがハイレベルになり、電源Vbがオフしてい
る場合はローレベルになる。トランジスタ27のベース
がハイレベルになると、トランジスタ27がオンし、こ
れによりトランジスタ30がオンする。この結果、マイ
クロコンピュータ4のポート5に入力される上り信号の
受けのプルアップ抵抗を構成している抵抗32に電源V
aが印加され、かつ、マイクロコンピュータ4のポート
12から出力される下り信号のトランジスタ13のゲー
トすなわちベースにもハイレベルが入力されて、シリア
ル通信動作が有効になる。 【0016】このように、携帯電話機1に接続される接
続ユニット2の電源Vbのオン・オフ状態を監視して、
電源Vbがオンのときにのみ携帯電話機1のシリアル通
信回路部37を活性化させる制御手段38を設けたの
で、接続ユニット2の電源Vbがオフのときに、接続ユ
ニット2のマイクロコンピュータ10のポート11,1
8に不当な電圧が印加されるのを良好に防止でき、故障
の原因が解消される。 【0017】また、携帯電話機1側に制御手段38によ
る保護機能を設けたので、接続される接続ユニット2の
シリアル通信回路部の構成にかかわらず保護機能を発揮
できる。例えば、本実施例では接続ユニット2にトラン
ジスタ9やダイオード16などの保護回路を設けている
ので、二重の保護を施していることになる。また、保護
回路を設けていない接続ユニットを接続した場合でも、
携帯電話機1側の制御手段38により接続ユニットが良
好に保護される。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
続ユニットとの間の制御をシリアル通信インターフェイ
スを利用して行うシリアル通信回路部を備えたデジタル
セルラー方式の携帯電話機において、接続ユニットの電
源のオン・オフを検出してシリアル通信回路部をオン・
オフ制御する制御手段を設け、接続ユニットの電源がオ
フのときにはシリアル通信回路部をオフにする構成とし
たので、携帯電話機側の電源がオンで、接続ユニット側
の電源がオフのときであっても、接続ユニット側の保護
回路の有無に係わらず、接続ユニット側のマイクロコン
ピュータのポートに不当な電圧が印加されるのを良好に
防止できる。また、携帯電話機自身に制御手段を設けた
ので、いかなるシリアル通信回路構成の接続ユニットを
接続しても、良好に保護機能を発揮できる。
制御をシリアル通信インターフェイスを利用して行うシ
リアル通信回路部を備えたデジタルセルラー方式の携帯
電話機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、図2に示すように、デジタルセ
ルラー方式の携帯電話機41には、インターフェイスコ
ード42を介して、ファクシミリ通信やパーソナルコン
ピュータMNP通信を実現するためのデータ変換ユニッ
ト43や、ハンドフリーアダプタ44や、車搭載操作用
アダプタ45などの接続ユニットが接続される場合があ
る。データ変換ユニット43には、例えばファクシミリ
46が接続され、ハンドフリーアダプタ44には、ハン
ドフリーセット47が接続され、車搭載操作用アダプタ
45にはマイクロホン48およびスピーカ49が接続さ
れる。携帯電話機41にこれらの接続ユニットが接続さ
れている場合、制御インターフェイスとしてUARTの
シリアル通信制御が利用されている。 【0003】図3は従来のシリアル信号インターフェイ
ス回路の回路図で、携帯電話機41と接続ユニット51
とはインターフェイスコード42により接続されてお
り、携帯電話機41のマイクロコンピュータ52のポー
ト53は、抵抗54とダイオード55とインターフェイ
スコード42と抵抗56とトランジスタ57のコレクタ
・エミッタ間とを介して接続ユニット51のマイクロコ
ンピュータ58のポート59に接続されている。抵抗5
4とダイオード55のアノードとの接続点は抵抗60を
介して携帯電話機41の電源Vcに接続されており、ト
ランジスタ57のエミッタは抵抗61を介して接続ユニ
ット51の電源Vdに接続されている。電源Vcおよび
電源Vdはオン時に例えば5ボルトである。マイクロコ
ンピュータ52のポート63は、トランジスタ64のエ
ミッタ・コレクタ間と抵抗65とインターフェイスコー
ド42とダイオード66と抵抗67とを介してマイクロ
コンピュータ58のポート68に接続されている。トラ
ンジスタ64のベースは抵抗69を介して電源Vcに接
続されており、ダイオード66のアノードと抵抗67と
の接続点は抵抗70を介して電源Vdに接続されてい
る。 【0004】シリアル通信は、携帯電話機41側から言
う上り信号すなわちポート53に入力される信号と下り
信号すなわちポート63から出力される信号との2本の
信号線でコマンドの送受信を行っており、携帯電話機4
1のマイクロコンピュータ52と接続ユニット51のマ
イクロコンピュータ58とに内蔵されるUART機能を
用いて構成されるのが一般的である。したがって、携帯
電話機41と接続ユニット51とのシリアル信号は、そ
れぞれのマイクロコンピュータ52,58のUART機
能のポート53,63,59,68間の接続となる。 【0005】また従来、携帯電話機41と接続ユニット
51との間の制御を行うシリアル信号の入出力インター
フェイス回路については、図3に示すように、それぞれ
のセット自身を保護する回路構成が採られている。すな
わち、この保護回路は、それぞれの受信側に逆流防止用
のダイオード55,66を挿入し、送信側のトランジス
タ64,57のカットオフ時のコレクタ電圧を受けない
ように設定され、そして送信側は、電源Vc,Vdがオ
ンしていない場合に、トランジスタ64,57が動作し
ないので、それぞれのポート53,63,59,68
に、受け側のプルアップ電圧の不当な電圧が印加される
ことがない。 【0006】図4はデジタルセルラー共通仕様Aの勧告
のシリアルインターフェイス等価回路の回路図で、携帯
電話機72と接続ユニット73とはインターフェイスコ
ード74により接続されている。携帯電話機72のC−
MOS75は、抵抗76とインターフェイスコード74
と抵抗77とを介して接続ユニット73のC−MOS7
8に接続されており、抵抗76とインターフェイスコー
ド74との接続点は抵抗79を介して携帯電話機72の
電源Veに接続されている。携帯電話機72のC−MO
S80は、抵抗81とインターフェイスコード74と抵
抗82とを介して接続ユニット73のC−MOS83に
接続されており、インターフェイスコード74と抵抗8
2との接続点は抵抗84を介して接続ユニット73の電
源Vfに接続されている。電源Veおよび電源Vfはオ
ン時に例えば5ボルトである。なお、C−MOS75,
80,78,83はそれぞれ図3のポート53,63,
59,68に対応している。 【0007】しかし、携帯電話機72が図3に示す携帯
電話機41と同様のダイオード55およびトランジスタ
64からなる保護回路しか持たない場合、接続ユニット
73が図3に示す接続ユニット51と同様のトランジス
タ57およびダイオード66からなる保護回路を持た
ず、図4に示すような回路構成であったとすると、携帯
電話機72側の電源Veがオンしており、接続ユニット
73側の電源Vfがオンしていない場合、接続ユニット
73側のシリアル信号の入出力端であるマイクロコンピ
ュータのC−MOS78,83入力端に不当な電圧が印
加されてしまい、マイクロコンピュータのポートの絶対
定格に対して保証できないことになり、故障の原因とな
り得る。なおマイクロコンピュータのポートの絶対定格
は、電源電圧をVcc、ポートの入力電圧をVinとす
ると、例えば下記数1で示され、電源がオフのときはV
ccは0ボルトである。 【0008】 【数1】 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このように従来のデジ
タルセルラー方式の携帯電話機では、接続ユニット側に
保護回路が設けられていない場合、携帯電話機側の電源
がオンで、接続ユニット側の電源がオフのときに、接続
ユニット側のマイクロコンピュータのポートに不当な電
圧が印加され、故障の原因になり得るという問題があっ
た。 【0010】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、携帯電話機側の電源がオンで、接続ユニット側
の電源がオフのときであっても、接続ユニット側の保護
回路の有無に係わらず、接続ユニット側のマイクロコン
ピュータのポートに不当な電圧が印加されるのを良好に
防止できるデジタルセルラー方式の携帯電話機を提供す
ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、接続ユニット
との間の制御をシリアル通信インターフェイスを利用し
て行うシリアル通信回路部を備えたデジタルセルラー方
式の携帯電話機において、前記接続ユニットからの信号
を受信する受信経路に逆流防止用ダイオードを設けると
ともに、この受信経路に抵抗を介して電源電圧を印加す
るように構成し、前記接続ユニットへ信号を送る送信経
路に、前記電源電圧が印加されない時に遮断状態となる
保護用トランジスタを設けて前記シリアル通信回路部を
構成し、前記接続ユニットの電源のオン・オフを検出し
て、検出信号により前記シリアル通信回路部を制御する
制御手段を設け、この制御手段は前記接続ユニットの電
源がオフのときに前記抵抗への電源電圧の供給を遮断す
るとともに、前記保護用トランジスタを遮断状態とする
よう制御することを特徴としている。 【0012】 【作用】制御手段は、接続ユニットの電源のオン・オフ
を検出してシリアル通信回路部をオン・オフ制御する。
そして、接続ユニットの電源がオフのときにはシリアル
通信回路部をオフにする。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例におけるデジタルセ
ルラー方式の携帯電話機によるシリアル信号インターフ
ェイス回路の回路図で、携帯電話機1と接続ユニット2
とはインターフェイスコード3により接続されている。
携帯電話機1に内蔵されたマイクロコンピュータ4のポ
ート5は、抵抗6とダイオード7とインターフェイスコ
ード3と抵抗8とトランジスタ9のコレクタ・エミッタ
間とを介して接続ユニット2に内蔵されたマイクロコン
ピュータ10のポート11に接続されている。マイクロ
コンピュータ4のポート12は、トランジスタ13のエ
ミッタ・コレクタ間と抵抗14とダイオード15とイン
ターフェイスコード3とダイオード16と抵抗17とを
介してマイクロコンピュータ10のポート18に接続さ
れている。ダイオード15のアノードとインターフェイ
スコード3との接続点は抵抗20を介してトランジスタ
21のベースに接続されており、トランジスタ21のエ
ミッタは接地されている。トランジスタ21のコレクタ
は抵抗22を介して携帯電話機1の電源Vaに接続され
ていると共に抵抗23を介してトランジスタ24のベー
スに接続されている。トランジスタ24のエミッタは接
地されており、トランジスタ24のコレクタは抵抗25
を介して電源Vaに接続されていると共に抵抗26を介
してトランジスタ27のベースに接続されている。抵抗
26とトランジスタ27のベースとの接続点はキャパシ
タ28を介して接地されており、トランジスタ27のエ
ミッタは接地されている。トランジスタ27のコレクタ
は抵抗29を介してトランジスタ30のベースに接続さ
れており、トランジスタ30のエミッタは電源Vaに接
続されている。トランジスタ30のベースとエミッタと
の間には抵抗31が接続されており、トランジスタ30
のコレクタは抵抗32を介して抵抗6とダイオード7の
アノードとの接続点に接続されている。トランジスタ3
0のコレクタと抵抗32との接続点は抵抗33を介して
トランジスタ13のベースに接続されており、トランジ
スタ9のベースは抵抗34を介して接続ユニット2の電
源Vbに接続されている。ダイオード16のアノードと
抵抗17との接続点は抵抗35を介して電源Vbに接続
されている。図1に示す携帯電話機1側の回路はシリア
ル通信回路部37を構成しており、そのうちのトランジ
スタ21,24,27,30などは制御手段38を構成
している。なお、電源Va,電源Vbはオン時に例えば
5Vである。 【0014】次に動作を説明する。携帯電話機1のシリ
アル通信回路部37は、受信側に逆流防止用のダイオー
ド7を挿入し、送信側には出力をオープンコレクタにす
るためのトランジスタ13を設置し、基本的に図3に示
す従来の携帯電話機41と同様に、それぞれ自身の保護
回路を有している。したがって、携帯電話機1の電源V
aがオフの場合は、接続ユニット2からの不当な電圧が
マイクロコンピュータ4のポート5,12に印加される
ことはなく、問題はない。 【0015】ところで、携帯電話機1からの下り信号
は、デジタルセルラー共通仕様Aに準じて、接続される
接続ユニット2側で抵抗35によるプルアップで受けら
れている。したがって、ダイオード15のアノードとイ
ンターフェイスコード3と抵抗20との接続点において
は、接続される接続ユニット2の電源Vbがオン状態
で、ポート12側からデータ送信していない場合、ハイ
レベルになる。このため、トランジスタ21がオンし、
これによりトランジスタ24がオフするので、トランジ
スタ27がオンする。ここで、抵抗26およびキャパシ
タ28はローパスフィルタを構成しており、信号データ
の高周波成分を除去する。この処理によって、接続ユニ
ット2の電源Vbがオンしている場合はトランジスタ2
7のベースがハイレベルになり、電源Vbがオフしてい
る場合はローレベルになる。トランジスタ27のベース
がハイレベルになると、トランジスタ27がオンし、こ
れによりトランジスタ30がオンする。この結果、マイ
クロコンピュータ4のポート5に入力される上り信号の
受けのプルアップ抵抗を構成している抵抗32に電源V
aが印加され、かつ、マイクロコンピュータ4のポート
12から出力される下り信号のトランジスタ13のゲー
トすなわちベースにもハイレベルが入力されて、シリア
ル通信動作が有効になる。 【0016】このように、携帯電話機1に接続される接
続ユニット2の電源Vbのオン・オフ状態を監視して、
電源Vbがオンのときにのみ携帯電話機1のシリアル通
信回路部37を活性化させる制御手段38を設けたの
で、接続ユニット2の電源Vbがオフのときに、接続ユ
ニット2のマイクロコンピュータ10のポート11,1
8に不当な電圧が印加されるのを良好に防止でき、故障
の原因が解消される。 【0017】また、携帯電話機1側に制御手段38によ
る保護機能を設けたので、接続される接続ユニット2の
シリアル通信回路部の構成にかかわらず保護機能を発揮
できる。例えば、本実施例では接続ユニット2にトラン
ジスタ9やダイオード16などの保護回路を設けている
ので、二重の保護を施していることになる。また、保護
回路を設けていない接続ユニットを接続した場合でも、
携帯電話機1側の制御手段38により接続ユニットが良
好に保護される。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
続ユニットとの間の制御をシリアル通信インターフェイ
スを利用して行うシリアル通信回路部を備えたデジタル
セルラー方式の携帯電話機において、接続ユニットの電
源のオン・オフを検出してシリアル通信回路部をオン・
オフ制御する制御手段を設け、接続ユニットの電源がオ
フのときにはシリアル通信回路部をオフにする構成とし
たので、携帯電話機側の電源がオンで、接続ユニット側
の電源がオフのときであっても、接続ユニット側の保護
回路の有無に係わらず、接続ユニット側のマイクロコン
ピュータのポートに不当な電圧が印加されるのを良好に
防止できる。また、携帯電話機自身に制御手段を設けた
ので、いかなるシリアル通信回路構成の接続ユニットを
接続しても、良好に保護機能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるデジタルセルラー方
式の携帯電話機によるシリアル信号インターフェイス回
路の回路図である。 【図2】デジタルセルラー方式の携帯電話機を利用した
通信システム構成の説明図である。 【図3】従来のデジタルセルラー方式の携帯電話機によ
るシリアル信号インターフェイス回路の回路図である。 【図4】デジタルセルラーホン共通仕様Aによるシリア
ル信号インターフェイス等価回路の回路図である。 【符号の説明】 1 携帯電話機 2 接続ユニット 37 シリアル通信回路部 38 制御手段
式の携帯電話機によるシリアル信号インターフェイス回
路の回路図である。 【図2】デジタルセルラー方式の携帯電話機を利用した
通信システム構成の説明図である。 【図3】従来のデジタルセルラー方式の携帯電話機によ
るシリアル信号インターフェイス回路の回路図である。 【図4】デジタルセルラーホン共通仕様Aによるシリア
ル信号インターフェイス等価回路の回路図である。 【符号の説明】 1 携帯電話機 2 接続ユニット 37 シリアル通信回路部 38 制御手段
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】接続ユニットとの間の制御をシリアル通信
インターフェイスを利用して行うシリアル通信回路部を
備えたデジタルセルラー方式の携帯電話機において、前
記接続ユニットからの信号を受信する受信経路に逆流防
止用ダイオードを設けるとともに、この受信経路に抵抗
を介して電源電圧を印加するように構成し、前記接続ユ
ニットへ信号を送る送信経路に、前記電源電圧が印加さ
れない時に遮断状態となる保護用トランジスタを設けて
前記シリアル通信回路部を構成し、前記接続ユニットの
電源のオン・オフを検出して、検出信号により前記シリ
アル通信回路部を制御する制御手段を設け、この制御手
段は前記接続ユニットの電源がオフのときに前記抵抗へ
の電源電圧の供給を遮断するとともに、前記保護用トラ
ンジスタを遮断状態とするよう制御することを特徴とす
るデジタルセルラー方式の携帯電話機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25812694A JP3397907B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | デジタルセルラー方式の携帯電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25812694A JP3397907B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | デジタルセルラー方式の携帯電話機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08125571A JPH08125571A (ja) | 1996-05-17 |
JP3397907B2 true JP3397907B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
ID=17315877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25812694A Expired - Fee Related JP3397907B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | デジタルセルラー方式の携帯電話機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3397907B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25812694A patent/JP3397907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08125571A (ja) | 1996-05-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |