JP3800563B2 - 感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置 - Google Patents

感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置にかかるもので、とくに台紙からのラベル片の剥離性を改善した感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のラベルあるいはシールは、感圧性接着剤層を有するラベル材料を、剥離剤層を有する剥離用の台紙に仮着した感圧性接着ラベルが一般的であり、その製造にあたって、通常は上質紙からなる帯状のラベル材料を帯状の台紙に仮着し、所定のピッチでラベル材料を切断(トリミングあるいは型抜き)して複数枚の単葉のラベル片とし、これらのラベル片を台紙上に仮着させた構成としている。
【0003】
図7および図8にもとづき概説する。図7は、感圧性接着ラベル1の断面図であって、感圧性接着ラベル1は、剥離用の台紙2と、ラベル材料3と、を有する。ラベル材料3は、切断ないしトリミング(型抜き)することにより単葉のラベル片3Aとしてある。
【0004】
台紙2の表面側には剥離剤層4が形成され、ラベル材料3(ラベル片3A)の裏面側には感圧性接着剤層5が形成されている。
【0005】
この感圧性接着ラベル1を製造するには、ラベル材料3の表面側から台紙2側に向かって切断刃6を押し切るように当てる方法が採用されている。感圧性接着剤層5が完全に切断されないとそれぞれのラベル片3Aを得ることができないこと、さらに、ラベル材料3の感圧性接着剤層5および台紙2の剥離剤層4が非常に薄いことなどから、切断時に台紙2の表面に傷ないしカット目(切断溝7)がついてしまうことがある。
【0006】
したがって、図示のように、切断操作にともなって切断溝7内に感圧性接着剤層5が入り込み、ラベル片3Aの台紙2からの剥離性を損なう場合がある。たとえば図8は、ラベル片3Aの剥離操作を示す断面図であって、剥離用の転向ピン8のまわりに台紙2のみを転向移送させ、ラベル片3Aをその剛性により、台紙2から剥離させようとしても(図中仮想線)、切断溝7に感圧性接着剤層5が侵入している結果、ラベル片3Aの先端部3Bが台紙2の切断溝7についてまわり、ラベル片3Aも台紙2とともに剥離用の転向ピン8をまわって台紙2から剥離されないという問題がある。
【0007】
また、このような剥離性を阻害する切断溝7を形成しないように、切断刃6と台紙2との間の間隔の微調整が必要であり、さらに微調整には熟練を要することなどから、ラベル生産性の向上に障害となっていた。しかも、テスト的な切断のために無駄に台紙2およびラベル材料3を使用することにもなるという問題がある。
【0008】
こうした問題は、一般シール、計量ラベル、あるいは各種プリンター用ラベルなど、とくに機械的な自動剥離操作を必要とするような感圧性接着ラベル1においては重大な問題である。
【0009】
こうしたラベル製造上の問題を解消するために、たとえば特公平7−37089号による「ラベルの製造方法およびその装置」においては、切断したラベル片3Aを一度台紙2から剥離(分離)し、再度台紙2上に仮着する際に、切断溝7の位置とは異なる部位にラベル片3Aの端部が位置するように、つまり切断溝7とはずらせてラベル片3Aを再仮着することにより、剥離性を確実にしようとしている。
【0010】
しかしながら、この製造方法においても、ラベル材料3の表面側(感圧性接着剤層5とは反対側の面側)から切断刃6を押し切るようにラベル材料3およびその感圧性接着剤層5を切断するため、この切断ののちラベル片3Aを台紙2から剥離する際には、図7に示したような状態となる可能性があることに変わりはなく、ラベル片3Aを台紙2から剥離する際の剥離性を改善するための根本的な解決策にはなり得ない。
【0011】
また特開平1−319089号による「ラベルの製造方法及びこの方法を実施する装置」においては、ラベル材料3を切断する前に台紙2から剥離(分離)し、台紙2とは分離状態のままでこれを切断してラベル片3Aとし、ついでラベル片3Aを台紙2に再仮着することにより、剥離性を確実にしようとしている。
【0012】
しかしながら、この製造方法においても、台紙2とラベル材料3とが分離状態ではあっても、ラベル材料3の表面側(感圧性接着剤層5とは反対側の面側)から切断刃6を押し切るようにラベル材料3を切断することに変わりはなく、感圧性接着剤層5を完全に切断するために、それだけ余計にラベル材料3側から感圧性接着剤層5側に切断刃6を押し込む必要があり、切断の確実性を期すことには問題がある。
【0013】
また、切断されたラベル片3Aの先端部3Bの感圧性接着剤層5が台紙2側に垂れることになり、ラベル片3Aの移送および剥離にあたって不測の自体を招きかねないという問題があり、ラベル片3Aを台紙2から剥離する際の剥離性を改善するための根本的な解決策にはなり得ない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、台紙からのラベル材料ないしラベル片の剥離性を改善することができる感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置を提供することを課題とする。
【0015】
また本発明は、台紙に切断溝を形成することなく、ラベル材料を複数枚のラベル片に切断することができる感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置を提供することを課題とする。
【0016】
また本発明は、台紙に感圧性接着剤が食い込むことがなく、ラベル材料を複数枚のラベル片に切断することができる感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置を提供することを課題とする。
【0017】
また本発明は、感圧性接着ラベルの製造にあたって切断刃の微調整に時間を取られることがなく生産性にすぐれた感圧性接着ラベルの製造方法およびその製造装置を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ラベル材料を台紙から分離した状態で切断すること、および台紙からの分離状態のラベル材料の表面側からではなく、感圧性接着剤層側からカット刃を操作してラベル片とすることに着目したものである。
【0019】
第一の発明は、感圧性接着剤層を有するラベル材料を、剥離剤層を有する台紙に仮着した感圧性接着ラベルの製造方法であって、上記ラベル材料を上記台紙から一度分離するラベル台紙分離工程と、上記ラベル材料を所定ピッチで上記感圧性接着剤層側から切断して複数枚のラベル片を形成するラベル切断工程と、これらのラベル片を上記台紙に再仮着するラベル再仮着工程と、カス取り部のみをカス取り案内ローラーに案内して複数枚のラベル片を台紙に残すカス取り工程と、を有し、前記ラベル切断工程は、前記ラベル片とともにカス取り部を形成し、かつこのカス取り部と前記ラベル片との間に、非切断部を形成し、前記カス取り工程は、カス取り用ブラシを所定の押圧力でラベル材料の表面に押し付けることによって、前記非切断部を引きちぎって、ラベル片のみを台紙に押し付け、カス取り部部分はカス取り案内ローラーを介してカス取り部巻取り軸に巻き取ることを特徴とする感圧性接着ラベルの製造方法である。
【0020】
第二の発明は、感圧性接着剤層を有するラベル材料を、剥離剤層を有する台紙に仮着した感圧性接着ラベルの製造装置であって、上記ラベル材料を上記台紙から一度分離するラベル台紙分離手段と、上記ラベル材料を所定ピッチで上記感圧性接着剤層側から切断して複数枚のラベル片を形成するラベル切断手段と、これらのラベル片を上記台紙に再仮着するラベル再仮着手段と、カス取り部のみをカス取り案内ローラーに案内して複数枚のラベル片を台紙に残すカス取り手段と、を有し、前記ラベル切断手段は、前記ラベル片とともにカス取り部を形成し、かつこのカス取り部と前記ラベル片との間に、非切断部を形成し、前記カス取り手段は、カス取り用ブラシを所定の押圧力でラベル材料の表面に押し付けることによって、前記非切断部を引きちぎって、ラベル片のみを台紙に押し付け、カス取り部部分はカス取り案内ローラーを介してカス取り部巻取り軸に巻き取ることを特徴とする感圧性接着ラベルの製造装置である。
【0021】
【0022】
また、第一および第二の発明において、上記ラベル材料を切断するにあたって、上記ラベル片とともにカス取り部を形成し、かつこのカス取り部と上記ラベル片との間に、カス取り手段によって引きちぎり可能な非切断部を形成可能とすることができる。かくして、上記ラベル片ないしラベル材料は、カス取り部との間に非切断部を残すことにより互いに同一平面内で一体化した状態とすることができ、台紙とは分離状態であっても正常にこれを移送することができる。この非切断部は、ラベル材料の進行方向に沿った方向にこれを形成することによって、カス取り手段によって容易に引きちぎり可能とすることができる。
【0023】
なお、切断後のラベル材料を台紙に再仮着させたのち、カス取り手段のカス取り用ブラシを所定の押圧力でラベル材料の表面に押し付けることによって、非切断部を引きちぎって、ラベル片のみを台紙に押し付け、上記カス取り部をラベル材料(ラベル片)から分離させることにより、非切断部の引きちぎられた部分が残ったラベル片とし、最終的に感圧性接着ラベルとすることができる。
【0024】
ラベル材料を切断するラベル切断手段として、カット刃を有する円柱状(あるいは平板状)のダイカットと、円柱状(あるいは平板状)のベースとを設け、さらに、ダイカットのカット刃以外の部分に剥離性材料層を形成することとすれば、ベースとの間の押し切り操作にともなってダイカットの表面(周面)にラベル材料の感圧性接着剤層が接着することを防止することができる。しかも、カット刃および剥離性材料層がダイカットという同一部材上で作動することとなってその操作制御が容易であるとともに、これらを別部材上に設けた場合のように切断操作にともなってカット刃が剥離性材料層を切ってしまうことがない。
【0025】
本発明による感圧性接着ラベル、その製造方法およびその製造装置においては、台紙から分離した状態のラベル材料を、その表面側からではなく、感圧性接着剤層側からラベル切断手段を操作してラベル片とするようにしたので、まず感圧性接着剤層を切断することができ、従来問題となっていた感圧性接着剤層の切断不良あるいは感圧性接着剤層の切断を確実にするために形成される可能性がある切断溝が形成されてしまうこと、およびそのための微調整に時間がかかることなどを回避して、製造上の生産性を上げることができる。
【0026】
また、台紙に切断溝を形成してしまうことがないため、台紙に再仮着したラベル片が剥離しにくいという問題も解消され、剥離性を改善することができる。
【0027】
さらに、ラベル片の先端部において感圧性接着剤層は台紙側ではなく、ラベル片の表面側に(あるいは表面方向に)反った形状を呈するので、台紙からの剥離性をこの点からも改善することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の第1の実施の形態による感圧性接着ラベル10、その製造方法およびその製造装置11を図1ないし図5にもとづき説明する。ただし、図7ないし図8と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、感圧性接着ラベル10の製造装置11の概略説明図であって、感圧性接着ラベル10の製造装置11は、ラベル原料12の供給手段13と、ラベル台紙分離手段14と、台紙案内手段15と、ラベル切断手段16と、ラベル再仮着手段17と、カス取り手段18と、感圧性接着ラベル10の巻取り手段19と、を有する。
【0029】
ラベル原料12の供給手段13は、従来の感圧性接着ラベル1(図7)と同様の台紙2およびラベル材料3からなるラベル原料12をロール状にして保持し、ラベル台紙分離手段14方向にラベル原料12を送り出す。
【0030】
ラベル台紙分離手段14は、台紙2とラベル材料3を一時的に分離(剥離)するもので、分離ローラー20を有し、分離ローラー20において、台紙2は台紙案内手段15方向に、ラベル材料3はラベル切断手段16方向に移送される。
【0031】
台紙案内手段15は、第1の案内ローラー21と、第2の案内ローラー22とを有し、ラベル材料3と分離した状態の台紙2をラベル切断手段16を迂回してラベル再仮着手段17まで案内する。
【0032】
ラベル切断手段16は、ラベル台紙分離手段14とラベル再仮着手段17との間のラベル移送路23に沿ってこれを設けてあり、ラベル材料3を感圧性接着剤層5側から切断してラベル片3A(図7)に相当するラベル片12Aを製造するもので、ベースロール24と、切断用のダイカットロール25と、を有する。
【0033】
ベースロール24は、ラベル材料3の表面側に接触した状態で、駆動手段(図示せず)により、ダイカットロール25と同期して回転する。ダイカットロール25は、図中ではベースロール24とは離して描いてあるが、実際の切断操作にあたってはベースロール24との間にラベル材料3を挟み、ラベル材料3の裏面側(感圧性接着剤層5側)に接触して回転する。
【0034】
ただし、ダイカットロール25は、中心のダイカットロール本体26と、中間のシルクスポンジ27と、最外層部分の剥離性材料層28と、を有している。
【0035】
ダイカットロール本体26は、その表面にラベル材料切断(型抜き)用のカット刃29を有する。カット刃29は、シルクスポンジ27および剥離性材料層28の間をこえて形成した切断用開口部30を通してラベル材料3の感圧性接着剤層5に直接接触し、感圧性接着剤層5さらにラベル材料3を押し切り可能としてある。
【0036】
カット刃29は、図2に示すような形状にラベル片12Aを形成するためのカット刃形状を有し、非切断部31を残すとともに、ラベル片12Aのまわりにカス取り部分32を残すようにしてある。非切断部31は、ラベル材料3の移送方向に沿ったラベル片12Aの図中左右部分に、カス取り手段18によって引きちぎり可能な所定長さに形成してある。
つまり、カス取り手段18のカス取り用ブラシ34をラベル材料3の表面に押し付けることによって、前記非切断部31を引きちぎって、ラベル片12Aのみを台紙2に押し付け、カス取り部32部分はカス取り案内ローラー35を介してカス取り部巻取り軸36に巻き取るので、非切断部31の引きちぎられた部分が残ったラベル片12Aとなる。
【0037】
シルクスポンジ27は、ダイカットロール本体26のカット刃29が感圧性接着剤層5およびラベル材料3を押し切ることができるように弾性変形するとともに、押し切り後は、感圧性接着剤層5とダイカットロール25とを分離するような力を作用する。
【0038】
剥離性材料層28は、ダイカットロール25によるラベル材料3の押切り移送の際にダイカットロール25が感圧性接着剤層5に接着しないようにするもので、たとえば、台紙2を張り付けるか、あるいは台紙2と同様に剥離剤層4を形成することができる。
【0039】
ラベル再仮着手段17は、ラベル切断手段16において形成されたラベル片12Aおよびカス取り部32と、台紙案内手段15を通って迂回してきた台紙2とを再仮着するためのもので、合流したラベル材料3および台紙2が大きく転向する再仮着ローラー33を有する。
【0040】
カス取り手段18は、ラベル片12Aおよびカス取り部32を分離してラベル片12Aのみを台紙2に仮着状態とし、最終的な感圧性接着ラベル10とするもので、カス取り用ブラシ34と、カス取り用案内ローラー35と、カス取り部巻取り軸36と、を有する。
【0041】
カス取り用ブラシ34は、弾力性ないしは柔軟性を有するナイロンなどの合成樹脂材料からこれを構成し、所定の押圧力でラベル材料3の表面に押し付けることによってラベル片12Aのみを台紙2に押し付け、カス取り部32部分はカス取り用案内ローラー35を介してカス取り部巻取り軸36に巻き取る。
【0042】
図3は、カス取り用ブラシ34の部分の平面図であって、カス取り用ブラシ34は、台紙2ないしラベル材料3の幅分の幅に横切ってこれを設けることにより、各種の幅を有するラベル片12Aに対応可能としてある。このカス取り用ブラシ34の幅は、それぞれのラベル片12Aのそれに合わせてこれを構成してもよい。
【0043】
こうした構成の、感圧性接着ラベル10の製造装置11において、供給手段13から供給されたラベル原料12は、ラベル台紙分離手段14において台紙2とラベル材料3とに分離されて(ラベル台紙分離工程)、台紙2は台紙案内手段15に迂回するとともに、ラベル材料3はラベル移送路23を移送される間にラベル切断手段16によってラベル片12Aおよびカス取り部32に型抜き切断される(ラベル切断工程)。
【0044】
ラベル移送路23上を移送される間であっても、ラベル材料3には非切断部31を残してあるので、ラベル片12Aがカス取り部32から分かれて移送が不可能になることはない。
【0045】
ラベル再仮着手段17において台紙2およびラベル材料3が合流し、ラベル片12Aおよびカス取り部32が台紙2に再仮着され(ラベル再仮着工程)、カス取り手段18において、非切断部31がラベル原料12の移送にともない引きちぎられ、カス取り部32のみがカス取り用案内ローラー35に案内され(カス取り工程)、前記非切断部31の引きちぎられた部分が残った複数枚のラベル片12Aが台紙2に残って感圧性接着ラベル10を製造する。
【0046】
図4は、こうして製造された感圧性接着ラベル10のラベル片12Aの断面図であって、ラベル切断手段16において感圧性接着剤層5側からダイカットロール25のカット刃29がラベル材料3方向に押し切るように進入するので、感圧性接着剤層5の端部はラベル材料3側に反り、ラベル片12Aの先端部12B部分は台紙2との剥離状態が良好となる。
【0047】すなわち、図5は、図8と同様の、ラベル片12Aの剥離操作を示す断面図であって、剥離用の転向ピン8において台紙2が転向してもラベル片12Aはその剛性により、確実に剥離してゆくことができる。
【0048】
図6は、本発明の第2の実施の形態による、感圧性接着ラベル10の製造装置40の概略説明図であって、この製造装置40は、いわゆる平打ち式のラベル製造方法に本発明を応用したものである。すなわち、感圧性接着ラベル10の製造装置40においては、ラベル切断手段16の部分に、平板状のベース41と、このベース41に向かって往復駆動する平板状のダイカット42とを設けたものである。
【0049】
その他の構成については、図1の製造装置11と事実上同様であるが、ラベル切断手段16とラベル再仮着手段17との間におけるラベル移送路23にラベル案内手段43(図中仮想線)を設けることにより、非切断部31(図2)を形成することなくしても、ラベル材料3の移送を確実にするようにすることも可能である。
【0050】
こうした構成の、感圧性接着ラベル10の製造装置40においても、図1の製造装置11と同様に、剥離性のすぐれた感圧性接着ラベル10を製造することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ラベル材料の感圧性接着剤層側から切断するようにしたので、感圧性接着剤層の切断処理を改善し、剥離性のすぐれた感圧性接着ラベルを生産性良好に製造することができる。
また、ラベル片ないしラベル材料は、カス取り部との間に非切断部を残すことにより互いに同一平面内で一体化した状態とすることができ、台紙とは分離状態であっても、ラベル材料および台紙を再仮着した後も、正常にこれを移送することができる。
さらに、カス取り用ブラシを所定の押圧力でラベル材料の表面に押し付けることによって、前記非切断部を引きちぎって、ラベル片のみを台紙に押し付け、カス取り部部分はカス取り案内ローラーを介してカス取り部巻取り軸に巻き取ることで、感圧性接着ラベルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による、感圧性接着ラベル10の製造装置11の概略説明図である。
【図2】同、ラベル材料3に形成するラベル片12Aのカット形状を示す平面図である。
【図3】同、カス取り用ブラシ34の部分の平面図である。
【図4】同、製造された感圧性接着ラベル10のラベル片12Aの断面図である。
【図5】同、ラベル片12Aの剥離操作を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による、感圧性接着ラベル10の製造装置40の概略説明図である。
【図7】従来からの感圧性接着ラベル1の断面図である。
【図8】同、ラベル片3Aの剥離操作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 感圧性接着ラベル(図7)
2 剥離用の台紙
3 ラベル材料
3A ラベル材料3によるラベル片(単葉ラベル)
3B ラベル片3Aの先端部
4 剥離剤層
5 感圧性接着剤層
6 切断刃
7 切断溝(傷ないしカット目)
8 剥離用の転向ピン
10 感圧性接着ラベル(第1の実施の形態、図1、図2、図4)
11 感圧性接着ラベル10の製造装置(第1の実施の形態、図1)
12 ラベル原料
12A ラベル原料12によるラベル片
12B ラベル片12Aの先端部
13 ラベル原料12の供給手段
14 ラベル台紙分離手段
15 台紙案内手段
16 ラベル切断手段
17 ラベル再仮着手段
18 カス取り手段
19 感圧性接着ラベル10の巻取り手段
20 分離ローラー
21 第1の案内ローラー
22 第2の案内ローラー
23 ラベル移送路
24 ベースロール
25 ダイカットロール
26 ダイカットロール本体
27 シルクスポンジ
28 剥離性材料層
29 ラベル材料切断用のカット刃
30 切断用開口部
31 非切断部
32 カス取り部
33 再仮着ローラー
34 カス取り用ブラシ
35 カス取り用案内ローラー
36 カス取り部巻取り軸
40 感圧性接着ラベル10の製造装置(第2の実施の形態、図6)
41 平板状のベース
42 平板状のダイカット
43 ラベル案内手段

Claims (2)

  1. 感圧性接着剤層を有するラベル材料を、剥離剤層を有する台紙に仮着した感圧性接着ラベルの製造方法であって、前記ラベル材料を前記台紙から一度分離するラベル台紙分離工程と、前記ラベル材料を所定ピッチで前記感圧性接着剤層側から切断して複数枚のラベル片を形成するラベル切断工程と、これらのラベル片を前記台紙に再仮着するラベル再仮着工程と、
    カス取り部のみをカス取り案内ローラーに案内して複数枚のラベル片を台紙に残すカス取り工程と、を有し、
    前記ラベル切断工程は、前記ラベル片とともにカス取り部を形成し、かつこのカス取り部と前記ラベル片との間に、非切断部を形成し、
    前記カス取り工程は、カス取り用ブラシを所定の押圧力でラベル材料の表面に押し付けることによって、前記非切断部を引きちぎって、ラベル片のみを台紙に押し付け、カス取り部部分はカス取り案内ローラーを介してカス取り部巻取り軸に巻き取ることを特徴とする感圧性接着ラベルの製造方法。
  2. 感圧性接着剤層を有するラベル材料を、剥離剤層を有する台紙に仮着した感圧性接着ラベルの製造装置であって、前記ラベル材料を前記台紙から一度分離するラベル台紙分離手段と、前記ラベル材料を所定ピッチで前記感圧性接着剤層側から切断して複数枚のラベル片を形成するラベル切断手段と、これらのラベル片を前記台紙に再仮着するラベル再仮着手段と、
    カス取り部のみをカス取り案内ローラーに案内して複数枚のラベル片を台紙に残すカス取り手段と、を有し、
    前記ラベル切断手段は、前記ラベル片とともにカス取り部を形成し、かつこのカス取り部と前記ラベル片との間に、非切断部を形成し、
    前記カス取り手段は、カス取り用ブラシを所定の押圧力でラベル材料の表面に押し付けることによって、前記非切断部を引きちぎって、ラベル片のみを台紙に押し付け、カス取り部部分はカス取り案内ローラーを介してカス取り部巻取り軸に巻き取ることを特徴とする感圧性接着ラベルの製造装置。
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